キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の杉山大志氏が昨日、産経ニュースに「『太陽光発電』はもう要らない」と題した秀逸な論考を寄稿しました。太陽光発電を巡り、「回避可能費用」などの概念を用いてその本質的価値が15年で50万円に過ぎない、などと指摘するもので、いちいち頷くしかない論考です。そして、こうした論考も踏まえるならば、現在の日本に必要なのは「節電ではなく発電」だと断じざるを得ないでしょう。
目次
節電より発電が大事!
電力供給不安の原因
せっかくの円安にも関わらず、製造業の国内回帰が十分に進まない要因があるとしたら、それは電力供給不安でしょう。
首都圏にお住まいの方であれば、今年の3月、電力不足を受け、萩生田光一経産相が緊急で節電を呼び掛けたという「事件」を覚えている方も多いでしょう(『経産相が節電呼びかけ:玉木氏は「発電の議論」に言及』等参照)。
電力需給が逼迫しています。萩生田光一経産相は緊急会見で、ブラックアウトを避けるために広範囲な停電が必要となるかもしれないとしつつ、追加でさらに節電が必要とする認識を示しましたが、そもそも東日本大震災以来、電力の安定供給は常に課題だったはず。こうしたなかで、国民民主党の玉木雄一郎氏が、なかなか興味深い発言をしたようです。萩生田経産相が節電呼びかけ先日の地震による火力発電所停止に加え、関東地方を襲った季節外れの寒波の影響などもあり、本日、東日本では電力需給が逼迫しているらしく、萩生田光一経産相自... 経産相が節電呼びかけ:玉木氏は「発電の議論」に言及 - 新宿会計士の政治経済評論 |
これは、直前の地震で火力発電所が損傷を受け、発電量が低下したことに加え、3月にしては異例の寒波と日照不足により、太陽光発電の出力が低下するとともに電力消費が増えることが予想されるなど、電力需給が逼迫したことによるものです。
また、電力騒動は、それだけではありません。
今年6月ごろから、どうも夏場や冬場の電力需要が急増する時期に、日本全体で深刻な電力不足が生じる可能性が高いとの見通しが出たことで、政府が国を挙げて節電に取り組む考えを示したのです(『政府は節電ではなく電力安定供給にこそ全力で取り組め』等参照)。
今度は「節電ポイント」だそうです。報道によると岸田首相は昨日の「物価・賃金・生活総合対策本部」の初会合で、今年の予算で確保した予備費5.5兆円を原資に「節電を実施した家庭にポイントを付与する新制度」を創設するなどの方針を示したのだそうです。何を甘ったれたことを言っているのでしょうか。政府がいま全身全霊でなすべきは、「節電のお願い」ではありません。「電力の安定供給」です。岸田政権はステルス安倍政権?円安が進むなか、日本経済が必要としているのは原発の再稼働と電力の安定供給である、という点については、... 政府は節電ではなく電力安定供給にこそ全力で取り組め - 新宿会計士の政治経済評論 |
毎月数十円?噴飯物の「節電ポイント」
なかでも岸田文雄首相が提唱した「節電ポイント」は噴飯物でした。
当初は「節電に協力したら毎月数十円分のポイントを還元する」、といった構想で始まったのですが、さすがに「月額数十円」では評判が悪すぎたためか、節電プログラムに参加したら2千円分のポイント、といった具合に、どんどんと構想が迷走(『節電で数十円→国民激怒→「やっぱり2千円あげます」』等参照)。
「毎月数十円」で国民が激怒するのを見て慌てたのでしょうか?今度は「節電キャンペーンに参加したら2000円あげる」、ときました。岸田政権がブレブレなのは今に始まったことではありませんが、これも大変に噴飯ものでしょう。ポイントという姑息な手段によるのではなく、再生エネ賦課金という、モデル世帯で毎年1万円を強制的に徴収する制度、さらには消費税法を何とかした方が良いのではないでしょうか。節電ポイントへの参加は大変簡単!まずは6つのステップを…先日の『電力会社「節電に協力したら毎月数十円差し上げます」』では... 節電で数十円→国民激怒→「やっぱり2千円あげます」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
挙句の果てに、最初の電力需要のピークである7月初旬までに節電ポイントの準備が間に合わあないことが判明(『「節電ポイント7月開始できず」、見直すのが筋では?』等参照)するなど迷走し、最終的には家庭の節電ポイントの夏場の実施は見送られました。
時事通信の次の記事によれば、とりあえずは今冬(今年12月1日~来年3月31日)の節電を目指すこととし、参加登録した家庭にはとりあえず2千円分のポイントを付与するのに加え、「家庭が5%節電した場合には2千円相当を追加付与する」などの案も浮上しているのだそうです。
節電ポイント、月内支給開始 家庭2000円、企業20万円
―――2022年08月04日07時12分付 時事通信より
こうした記事を読むと、「電力を湯水のように浪費してきた家庭が省エネに励めばポイントがもらえる一方、これまでこまめな節電に努めてきた家庭は今までどおりに節電したとしてもポイントがもらえない」、といった逆転現象が生じないのか、心配になります。
原子力のシェアは25%から6%に急落
くどいようですが、国全体としていま取り組まなければならない課題は、「節電」ではなく「発電」です。
電気事業連合会のウェブサイトにある『発電設備と発電電力量』というページによれば、東日本大震災の前年である2010年における日本全体の年間発電電力量は1兆1495億kWhで、その内訳は天然ガス(29%)、石炭(28%)、原子力(25%)の3種類で全体の8割以上を占めていました。
しかし、2019年においては、発電量は1兆0247億kWhへと1248億kWhも減少し、内訳も天然ガス(37%)、石炭(32%)で7割弱を占め、原子力の割合は6%に過ぎません。
図表 電源別発受電電力量の推移
電源 | 2010年 | 2019年 |
---|---|---|
発電量 | 1兆1495億kWh | 1兆0247億kWh |
天然ガス | 29% | 37% |
石炭 | 28% | 32% |
原子力 | 25% | 6% |
石油等 | 9% | 7% |
水力 | 7% | 8% |
地熱・新エネルギー | 2% | 10% |
(【出所】電気事業連合会『発電設備と発電電力量』より著者作成)
回避可能費用で見た太陽光発電の欺瞞
FITの問題点
こうしたなかで、この10年間における日本のエネルギー政策を論じるうえで欠かせない視点が、「再生可能エネルギー」であり、なかでもその中核を占める問題点が「再生可能エネルギー固定価格買取制度」、通称「FIT」です。
FITとは、太陽光などの「再生可能エネルギー」によって発電された電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度ですが、これが現在、全国津々浦々に自然破壊などを行いながら強引に設置されている太陽光パネルの問題を生み出しています。
そもそもFIT自体は菅直人政権下の2011年8月に成立した『電気事業者による再⽣可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法』(※現在の正式な法律名称は『再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法』)に定められた制度です。
わかりやすくいえば、電気の消費者(たとえば各家庭など)から一定の再生エネ賦課金(2022年5月以降の1年間は1kWhあたり3.45円)が徴収され、太陽光発電業者などに流れる、という仕組みのことで、モデル世帯(260kWh)の場合だと毎月897円、年間10,764円が徴収されています。
しかし、先ほどの図表でもわかるとおり、太陽光発電を含めた再生可能エネルギー・新エネルギーの発電量は、2019年において日本全体の10%を占めるにすぎず、しかも太陽光発電は日照時間内でしか電力を生み出さず、発電量は天候にも左右されます(当たり前ですが…)。
日本のように気候が四季の変化に富み、国土も山がちな国において、メガソーラーだの、風力だのといった再生可能エネルギーで安定的な電力を生み出すということ自体、絵空事でもあります。モデル世帯に年間1万円を超えるコストを負担させておきながら、「電力の安定供給ができませんでした」、ではシャレになりません。
やはり、ベースロード電源としての原発は必要ですし、菅直人元首相の置き土産(というか負の遺産)であるFIT法については、早急な見直しが必要であることは間違いありません。
杉山氏、回避可能費用の概念を使い「太陽光発電はもう要らない」
こうしたなか、産経ニュースに5日、こんな記事が掲載されていました。
「太陽光発電」はもう要らない キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・杉山大志
―――2022/8/5 08:00付 産経ニュースより
執筆したのはキヤノングローバル戦略研究所研究主幹の杉山大志氏です。「会員限定記事」ですが、産経ニュースに会員登録すれば無料で閲覧できるようですので、興味があれば会員登録のうえ、直接読んでみてください(会員登録方法については産経ニュースをご参照ください)。
この記事、端的にいえば、大変に有益です。太陽光発電の欺瞞(ぎまん)が余すところなく示されているからです。
「国土交通省の資料を見ると、150万円の太陽光発電パネルを住宅に設置すると、15年で元が取れるという。<中略>けれども、本当は太陽光発電の価値はもっと低い。<中略>電気は欲しいときにスイッチを入れて使えるからこそ価値があるのだ」。
このあたり、よく「太陽光パネル投資をしませんか」、といった投資勧誘がありますが、何のことはありません。各家庭の負担で太陽光発電を強引に促進しているだけのことです。これを杉山氏は数値で示します。
杉山氏によると、日照時以外の発電に備え、結局は火力発電などの設備が必要だと指摘するのですが、このように考えると、太陽光発電の価値は「日が照っているときに火力発電所の燃料消費量を減らす分しかない」と指摘するのです。これがいわゆる「回避可能費用」です。
この「回避可能費用」を計算するために、杉山氏は経産省の発電コスト試算をもとに、火力発電での1kWhを4円程度、15年の累積で50万円程度と弾いたうえで、150万円のパネル代のうち発電による価値は50万円に過ぎず、残り100万円がFIT賦課金や電気料金のかたちで一般国民の負担となると説きます。
この「回避可能費用」の概念を使った説明が、太陽光発電の社会的コストに関する最もわかりやすい説明のひとつでしょう。
余った電力は捨てている!
さらに、杉山氏の議論では、私たち一般国民が気づかない「欺瞞」も出てきます。
じつは、太陽光発電は「日照がないときに電力を生み出さない」という問題だけでなく、「晴天になると一斉に発電する」という問題もあります。そうなると、出力抑制をせざるを得ず、いわば、「余った電気を捨てている」という事態が生じているというのです。
この視点は、重要です。
もちろん、社会全体で晴天時に余剰電力が生み出されたときに備え、揚水、あるいは蓄電池などに活用できる仕組みがあれば良いのですが、このあたりは現在の技術的にまだ効率の良い蓄電池が開発されていないことに加え、送電線を建設すれば「ますますコストがかさむ」という問題もあります。
問題は、それだけではありません。
杉山氏によると、太陽光にはたしかに燃料は必要ないかもしれませんが、そのかわり、「大量のセメント、鉄、ガラス等の材料」が必要であり、結果的に大量の廃棄物が発生するのに加え、景観の悪化、農地や森林の損壊、台風などでの土砂災害の発生などの社会的コストをもたらしているのです。
杉山氏の論考ではほかにもさまざまな問題点が取り上げられているのですが(これらについては是非とも産経ニュースを直接読んでいただきたいと思います)、太陽光発電が「経済、人権、環境、防災、国防、いずれの面からも問題山積」である、と指摘されています。
全体的なスケジュールが必要
やはり、国家としてのエネルギー政策に関しては、いちどゼロベースでの検討が必要です。結局のところ、再生可能エネルギー賦課金を維持したままでの「節電ポイント」というのも、一時しのぎに過ぎないからです。
そして、買取価格の見直し、FIT法の改廃などに加え、原発再稼働を阻む制度の改廃、脱炭素目標の見直しなどを実施し、電力の安定供給に向けた全体的なスケジュールを策定したうえで、国民や産業界に対して説明すべきでしょう。
一見すると地道ですが、こうした地道な努力が産業大国としての日本を復活させるために必要だという点については、間違いないでしょう。
View Comments (48)
仰る通り、再生可能エネルギーはコスト面と効率面でまだまだ実用段階にありません。
それどころか本当に環境に優しいのか?と言う疑問もしばしば。
それが広まって「正論だ」と認められると困ってしまう勢力が存在するんでしょうね。
太陽パネルの業者はもちろん大損してしまうでしょうし、それに噛んでいる政治家も
悲鳴を上げるでしょう。日本がエネルギー難で損をして欲しい国外勢力は……
いちいち数えていたらキリがない程多い、かな。
おはようございます。世界、特におそらく日本にとって(最近の線状豪雨含め)地球温暖化の諸悪の根源は、中国の自分さえよければいいという経済優先かつ無策の大量の温室効果ガス排出にあると個人的には疑っております。
昔、日本が最先端であった太陽電池のシェアは中国寡占となっています。なので私は、FITと自然破壊と中国寡占の(これがポイント)太陽電池をやめるべきだと思います。NEDOはじめ日本は今までどれだけ太陽電池に資金を注ぎ込んだか。悪いのは、パクってウイグルで安く作る中国製品を日本がバカみたいに買うことだと思います。
コロナ給付金事件もそうですが、政府が緊急で金をばらまくとき、それを喰いものにしてやろうと手ぐすねを引いている邪悪な勢力がいます。それは国内単独の動きではなくて、日本から金を吸い出してやろうと固い決意で活動している国外集団がいるのです。原発暴走事故で「メンツが潰れた」経済産業省は「失敗を繕うために悪あがきをして」国家の未来指針を損ない続けている。役人というのは失敗を糊塗するとき最も一生懸命働くのです。本当です。
大容量蓄電池併設義務化,という話がたまにちらっと出ますが,あまりにもコストが高すぎて,それを始めたらみんな太陽光発電から撤退する気がします。消去法で原子力発電しかないですが,2011年に東電が福島でやらかしたヘマの負の遺産が,あまりに大きすぎます。東電旧経営陣4人に13兆円の賠償命令,という話も,その程度の責任はあるにしても,現実的に支払い不能なのは明らかで,これも法律家の常識に対する信用を大きく失わせている気がします。
古いほうの愛読者さま
>大容量蓄電池併設義務化,という話がたまにちらっと出ますが,あまりにもコストが高すぎて,それを始めたらみんな太陽光発電から撤退する気がします。
結局のところ、(税金か個人負担になるかは別にして)自分が負担を負わないで、原発反対、二酸化炭素反対、でも電力不足になって批判されたくない人が、太陽光発電を言っているのではないでしょうか。自分は意識が高いのだと自己満足したくて。
坂本龍一曰く「たかが電気!」
お仲間が「太陽光発電で作った電気で鳴らすと音が良い」とかやってたんですけどねぇ。そいやソーラー推しのフェスも菅直人が絡んでたなぁ……
教授と呼ばれた方のお加減が思わしくないようですが、ご自身の主張のように是非とも自然エネルギーのみで手術を受けていただきたい。
> 2011年に東電が福島でやらかしたヘマの負の遺産
東電に全くの責任が無いとは言いませんが、私は、主なヘマの原因は民主党政権、もっと言うと、当時の菅直人首相にあると思ってます。非常事態の訓練もろくにやらなかったのは有名な話ですし、何より決断を遅らせ、作業の邪魔をし、水素爆発させた張本人だと思ってます。
東電旧役員の13兆の賠償金額は、そのまま菅直人に請求していいのではないかと思います。
民主党政権の負の遺産の尻拭いを未だ国を挙げてさせられているのが現状。
何故放射脳は東電旧役員だけでなく、菅直人にも賠償請求をしなかったのでしょうね。
太陽光発電「パネル」の新設はもうイランでしょうね
次世代太陽光発電の主力となる「フィルム」「発電ガラス」等の設置「のみ」許可でよろしいかと思います
参考 次世代太陽光発電
https://newswitch.jp/p/32928
また 2050年実用化を目指す
宇宙太陽光発電システム(SSPS)にも期待です
https://www.kenkai.jaxa.jp/research/ssps/ssps-ssps.html
よく知られているように、私の住んでいる富山は、もともと県営で水力発電所を造り、売電で資金調達して、さらに治水兼の水力発電ダムを造るといったことをしていた県であります。
それが国策だかなんだかで国に取り上げられ、戦後のどさくさで勝手に電力会社に配分されてしまいました。
お金を出してくれるのはありがたいのですが、正直地元が一丸となって要望しても、国の認可がなければ大きなダムを作れないという現状の仕組みはいかがなものなんでしょうか。
発電施設は国や都道府県単位で開発し、運営だけ電力会社に委託する上下分離の仕組みで電力の開発余力はまだまだあります。税金をつぎ込むのが問題であれば開発資金を債券化して、売電収入で配当する仕組みをつくればいいだけです。
特に水力発電に限った話でいえば、原子力発電に比べてコスト面で有利になりすぎないように、不当に開発を制限されてきたのではないでしょうか。
さらに言えば、水利権を利用料を払えば借りることができるようにするだけで(借りるだけなので同量を同品質で返す義務を負う)、既存の施設を改修するだけで発電に使用できる水量は倍増します。利用料は水利権の割合によって配分し、農業や山林の保全発展に利用すれば誰もが幸せになれるでしょう。
再エネは水力が主力でよいと思います
中止したダム事業 wiki
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%AD%A2%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%80%E3%83%A0%E4%BA%8B%E6%A5%AD
賛否はあるでしょうが必要なダムまで中止に追い込まれたと言う印象は拭えません
https://energy-shift.com/news/81f58640-7c58-4495-b5fe-f86534b9b5e2
政府はマイクロ水力の援助を厚くすべきです
日本だと、マイクロ水力は凍結するので、どうですかね。
九州ならともかく、北陸はなぁ。
↓水道まで凍結しますかね?
ええ、凍結しますよ。寒い地方は、特に。
あと、季節や時間帯で、使用量にかなりのムラがあるので、
出力を安定させたければ、蓄電装置は必要かと。
あぁ
関東でも外水道は凍結防止のため防寒していることを失念してました
融雪のための水使用 完全凍結で無い等を考えれば工夫次第ではよいせんいくのでは?
蓄電装置 電動車普及にともなう「V2H」等を想定しているのではないか?と思ってます
売電価格の見直しが進み、令和に入って以降は新設分にかかる「売電単価>通常電気代」の逆ザヤは解消されたんじゃなかったでしょうか?
制度の発足から10年、48円・42円・・と単価の高かった住宅用システムの卒FIT(以降は8円程度?)が進めば、賦課金の負担自体は漸減するんじゃないかと期待しています。
*余剰電力については、大規模水素蓄電池等の整備によるベース電力化を図って欲しいです。
電力行政の方針は、経産省の審議会などの議論が大きく影響を与えているようですが、公開された議事録からは、再エネ推進派の地域電力いじめが読み取れます。
委員の中には再エネがイデオロギーになってる人もいるんじゃないかと思うほどです。
NTTの商売をやりにくくしたり、資産を剥ぎ取ろうと小賢しい謀を仕掛けるソフトバンクを連想しました。
賢者の議論の結果が今の行政だから、経産省が自ら責任を認めるわけはないと思います。政治が腹切る覚悟で決断しないと。
そういや、GXの文脈の電力改革はいつごろ結論がでるんでしょうね。
とっても期待しています。(棒)
ソーラーパネルはいうにおよばず、あの風車もたいがいですよね。
あちこちの山の上にそびえ立っていますが、満足に全ての風車が回っているところをみたことがありません。
最近では鳥取市の南方、空山の尾根に見えた風車3基のうち、廻っていたのは2基のみ。
これでも優秀な方だと思いますよ。
こんな状態で投じた資金を回収できてるとは到底思えない。
福島沖洋上風力発電の失敗を「検証」できない時点でアウトですね
希少な海ワシ類の「バードストライク」防止手引き、6年ぶり改定…風力発電と生物多様性を両立
https://www.yomiuri.co.jp/science/20220809-OYT1T50101/
詳細はわからんが対応遅過ぎ
こういう当たり前のことをもっとメディアは取り上げて欲しい。
私も、原発事故を目の当たりにして、太陽光で代替できるなら、と思いましたが、10年やってみてやっぱり無理でした、って話でした。
莫大な賦課金を投入してできなかったのであれば、投資は失敗、失敗した投資はどこかで損切りしないといけないと思います。被害が拡大する前に。「負けを取り戻そう」とすればドツボです。
早々に経産省もかじ取りを切り替えて欲しいものです。