ペロシ氏が歴訪先を「インド太平洋」と位置付けた意味
ナンシー・ペロシ氏はシンガポールを皮切りに、マレーシア、台湾、韓国、そして日本を訪れました。こうしたなか、今回の歴訪について気付く点が大きく2つあるとしたら、ひとつは「インド太平洋」という括りを米国が使っているという事実、そしてもうひとつは台湾と韓国の対称性が浮き彫りになったという点でしょう。
ペロシ氏の台湾訪問
ナンシー・ペロシ米下院議長が率いる米議会関係者が、シンガポールを皮切りにいくつかの国を訪問中であり、ことにペロシ氏を乗せた空軍機が2日深夜、台湾にも降り立ち、台湾は外交部長自らが空港に出迎えました。
アメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問、外交部長が空港で歓迎
―――2022/08/03付 TAIWAN TODAYより
そのペロシ氏は3日、蔡英文(さい・えいぶん)台湾総統や蔡其昌(さい・きしょう)副院長らとも会談。蔡英文氏はペロシ氏に対し、「世界の民主主義陣営の国々と団結して『民主主義の価値』を守っていく」との認識を示したのだそうです(『蔡英文氏、ペロシ氏に「台湾は民主主義の防衛線守る」』等参照)。
台湾の蔡英文総統は3日、台湾を訪問したナンシー・ペロシ米下院議長と会談し、「自由で開かれたインド太平洋」にも言及したうえ、台湾が「軍事的圧力に屈さず、民主主義の防衛線を堅持する」と明言しました。一方のペロシ氏は立法院を訪問した際、台湾を「世界で最も自由な社会のひとつ」と称賛したそうです。日本にとって台湾は「基本的価値を共有する重要なパートナー」ですが、その台湾が自由・民主主義国として国際社会に復帰することは、間違いなく日本にとっても歓迎すべきことです。蔡英文氏「民主主義の防衛線守る」台湾を訪... 蔡英文氏、ペロシ氏に「台湾は民主主義の防衛線守る」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
個人的には、日台関係の改善と深化に取り組んできた安倍晋三総理が存命であれば、ペロシ氏の訪台に先立って安倍総理自身が台湾を訪問するという可能性もあったのではないかと考えている次第ですが(『「中国が最も恐れた政治家」を失った日本外交の行き先』等参照)、こればかりは仕方がありません。
安倍総理の突然の死に戸惑っているのは、岸田首相本人なのかもしれません。ウェブ評論サイト『東洋経済オンライン』に日曜日、朝日新聞の元編集委員でもある峯村健司氏が、安倍外交の「対中関係」に焦点を当てた、秀逸な論考を寄稿しています。これを読むと、安倍外交が対中強硬一辺倒ではなく、硬軟取り混ぜた対応を取ったからこそ、むしろ中国が戸惑ったという実情が浮かび上がってきます。ただ、安倍総理がもういない以上、私たち日本という国は、安倍総理の遺産である「FOIP」を指針とするよりほかないでしょう。安倍総理と中... 「中国が最も恐れた政治家」を失った日本外交の行き先 - 新宿会計士の政治経済評論 |
ただ、少なくとも日本はここ数年、外交青書上で台湾のことを「自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーであり、大切な友人」(令和4年版の外交青書だとP43)と位置付けています。
「ペロシ訪台」をきっかけに、将来的な「日米台3ヵ国連携」、あるいはもう一歩踏み込んで「日米台3ヵ国同盟」のようなものの可能性への議論が深まることを期待したいところでもあります。
「アジア歴訪」ではなく「インド太平洋歴訪」
ところで、今回のペロシ氏の歴訪で2つ気付く点があるとしたら、それは「インド太平洋」と「韓国の特殊性」です。
そもそも米議会側の当初の発表 “Pelosi to Lead Congressional Delegation to Indo-Pacific Region” でもわかるとおり、今回のペロシ氏の外遊は、「アジア諸国歴訪」ではなく、「インド太平洋諸国歴訪」です。
今回の訪問国(シンガポール、マレーシア、台湾、韓国、日本)に関しては、従来の「アジア」という括りではなく、「インド太平洋」と表記されているのです。
「自由で開かれたインド太平洋」、あるいは英語の “a Free and Open Indo-Pacific” 、つまり「FOIP」という概念を提唱したのは安倍総理ですが、米議会もこのFOIPという表現に大きな影響を受けている格好です。
また、実際に米議会の報道発表文にも、ペロシ氏のこんな発言が含まれています。
“America is firmly committed to smart, strategic engagement in the region, understanding that a free and flourishing Indo-Pacific is crucial to prosperity in our nation and around the globe.”(※下線は引用者による加工)
この “flourishing” (繁栄する)という単語は、バイデン政権が今年2月に発表した “INDO-PACIFIC STRATEGY” にも出てくるものであり、FOIPの変形のようなものと考えて良いでしょう(ペロシ氏自身がFOIPを使わないのはドナルド・J・トランプ前大統領と仲が悪かったからでしょうか?)。
いずれにせよ、米議会といえば上院が安倍総理に対し、その功績をたたえる決議案を全会一致で採択していますが(『米上院「安倍総理は繁栄と安全保障に忘れがたい足跡」』等参照)、安倍総理の遺産は日本だけでなく米国に対しても大きな影響を与えているという言い方ができそうです。
追悼決議を全会一致で可決米上院が現地時間の20日付で、安倍晋三総理を「一流の政治家であり、かつ、世界の民主的価値のたゆみない擁護者」、「日本の政治、経済、社会、そして世界の繁栄と安全保障に忘れがたい足跡を残した」などとする追悼決議を採択しました。本稿ではその具体的な内容について、決議本文部分の全体を可能な限り意訳しておきたいと思います。世界が悼む安倍総理史上最長の政権を率いた安倍晋三総理は今月8日、選挙演説中に凶弾に倒れ、帰らぬ人となりました。これについて、当ウェブサイトではこれまで、「世界が... 米上院「安倍総理は繁栄と安全保障に忘れがたい足跡」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
韓国:空港での出迎えなし、大統領との面談なし
さて、ペロシ氏の歴訪でもうひとつ目立ったことがあるとすれば、それは「韓国の特殊性」です。
韓国メディア『朝鮮日報』(日本語版)の次の記事によると、ペロシ氏が3日、台湾から韓国に到着した際、ペロシ氏を出迎えた韓国側の関係者が1人もいなかったという「儀典欠礼」騒動が発生したのに対し、日本は外務副大臣がペロシ氏を空港で出迎えたという違いがあった、としています。
アジア歴訪ペロシ米下院議長の出迎え、韓国は0人だったのに日本は外務副大臣が歓迎
―――2022/08/05 10:14付 朝鮮日報日本語版より
そのうえで朝鮮日報はこう述べます。
「『儀典欠礼』と批判の声が上がると、韓国大統領室・外交部・国会は互いに責任をなすりつけ合う姿勢を見せた。大統領室の崔英範(チェ・ヨンボム)広報首席秘書官は『ペロシ議長の訪韓による空港の出迎えなど諸般の儀典は(カウンターパートである)韓国国会が担当するのが外交上・儀典上の慣例』と述べた」。
責任のなすりつけあいも結構ですし、一部のメディアの報道によれば、「米国側から出迎えの要請がなかった」などとする韓国政府関係者の発言も取り上げられているようですが、いずれにせよ、空港での出迎えがなかったという点は厳然たる事実でしょう。
しかも驚くことに、ペロシ氏が訪韓している間、尹錫悦(いん・しゃくえつ)大統領自身は休暇中でペロシ氏に会わなかったのだそうです。共同通信の次の記事によれば、結局、尹錫悦氏はペロシ氏と「電話での会談」(!)を行ったとしています。
ペロシ米下院議長、板門店訪問/尹氏、対面避け電話会談
―――2022/8/4 23:59 (JST)付 共同通信より
せっかく韓国国内に来ているのに、対面を避けてわざわざ電話会談をするという点で、大変に不自然です。
よっぽど中国が怖いのでしょうか。
自称元慰安婦が出迎えるも…
ちなみにこのペロシ氏の訪韓では、自称元慰安婦が4日、国会を訪れてペロシ氏を待っていたところ、警備員が両足をつかんで連れていくという出来事があったのだそうです。
ペロシ議長を待っていた李容洙さん…警護員が両足をつかんで連れて行った
―――2022.08.05 07:15付 中央日報日本語版より
なんだかいろんな意味で現在の韓国を象徴する訪問だったと言わざるを得ないでしょう。
蔡英文総統本人がペロシ氏と面会した台湾と、尹錫悦大統領が対面を避けた韓国。
空港に外交部長が出迎えた台湾と出迎えがゼロだった韓国。
こうした両国の違いを見ていると、皮肉なことに、正式な国交があるはずの韓国よりも、正式な国交がない台湾の方が、FOIPの参加国としての資格があるのではないかとの印象を米国に植え付ける結果となったのかもしれません。
いずれにせよ、中国による軍事的圧迫というリスクが高まるなか、ペロシ氏の今回のインド太平洋諸国歴訪は、「自由で開かれたインド太平洋諸国」を構成する資格があるのはどこの国なのかを浮き彫りにしたようなものといえるかもしれません。
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(希望的観測にすぎないのかもしれませんが)ペロシ下院議長が台湾に続いて韓国を訪問し、なおかつ台湾情勢がこんな状況なので、(韓国がペロシ下院議長の台湾訪問を非難する声明でも出さない限り)「アメリカと韓国は、秘密裏に台湾状況について協議を行ったに違いない。そうでなければ不自然だ」と某国が考えるのではないでしょうか。(現に、次に訪問した日本では、台湾に関しての協議がありました)
それにしてもNHK。ペロシ氏訪韓については見事に無視していました。殆どの視聴者は台湾から直接来日したと思うでしょう。一方で、先日は夕刻に「関東大震災朝鮮人殺害」映画化ということで30分ぐらい取り上げていました。内部にいる親韓反日職員は全て居なくなれと強く思う。
尹美香氏が次は関東大震災もので稼ぐ宣言してましたからNHKやマスコミも内部から呼応するんでしょうね。
もはや政治団体です。
NHK受信料を自動引き落としから振り込みに変えました。
毎度振込用紙が来ます。(郵便局が儲かる?)
振り込みを手動で行うわけですから若干遅くなるだけですが。
自分でもあきれますが何をしてもNHKが変わりませんので。
振り込みにしておけば、何時でも支払いを止められます。
止めるには「受信機を処分したので・・・」ということで解約すれば良いのです。
受信機の確認のために宅地内侵入することは出来ません。
何時でも止められる、というのは精神衛生上大事なことですww
私は北の富士さんの解説が好きなので、大相撲はNHKで観ますが。
利権に群がるのが半島の方たちの習性ですので、日本の利権村には半島出身の方々が蔓延っているのではないかと推測しています。
日本の白蟻退治をやってくれそうな人は、やはり菅前総理しかいないのでは・・・。
韓国では大統領様どころか、儀丈隊も韓国外交部もSPもお盆休みだったようで、ペロシ氏も気の毒に究極の特異日に訪韓してしまったようです。
アメリカ国会下院でい あんふについての特別宣言を通した本人ですら、用が済めばこの扱いです。
ホテルではイ・ヨンス氏がてぐすね引いて待ち構えていた様ですが会えなくて韓国はほっとしているでしょう。
うっかり近付いたら、リッパート在韓アメリカ大使暗殺未遂や、つい先日の韓国宗教(日本には韓国に対して原初から原罪があるとする詐欺まがいの特定集団)に起因する安倍氏暗殺事件があったばかりでシークレットサービスは即時射殺の危機的状況でしたから。
まぁ韓国大統領に会えなくても、インド太平洋諸国に韓国は関係無い(中華人民共和国が加盟出来ない組織には韓国も参加しない宣言がありました)ので大勢に影響はありませんから安心です。
ペロシ氏訪台があった場合について中華人民共和国はアメリカへの報復予告の恫喝を宣言していましたが、何故か訪台後に台湾と日本へ報復しています。
台湾を独立国と見なすのも結構ですが、予告通り報復はアメリカに対してやらないんですかね?
ロシアと一緒で他国の区別がつかないんでしょうか?
台湾訪問の直後に韓国入りなんて、米国もずいぶんエグいことをやりますね。
バイデン大統領訪韓の際に、軽々にIPEF加入の約束なんかしたもんだから、宗主国様から強烈べな圧迫を受けているんでしょう。このところ尹政権は、発足前の米韓同盟再強化の方針を150°くらいは転換して、只管恭順の意を示すことに汲々としているようです。
あちらが下院議長なんだから、こちらも議会のメンツで対応するのが筋などと、詭弁を弄して急場しのぎを図ったとしても、これからは太平洋の向こうから吹いてくる風の音に、いちいち神経をとがらせ、怯える日々を送らなければならない。
まあ、あの国の大統領は、文在寅みたいな、無神経、能天気な人間にしか務まらないかも知れませんね。
韓国大統領府は、尹大統領が面会しなかったのは「国益を考慮した結果だ」と述べたそうですよ。どうやら、アメリカ下院議長と大統領が面談するのは韓国の国益に反するらしいです。
しかし、韓国政府の外交センスはあまりに酷すぎますね。大統領が面会しないのは休暇中だからだということで押し通せばいいものを、電話会談なんて中途半端なことするし、対面しなかったのは「国益を考慮したからだ」などという余計なコメントを出してしまう。いくら中国様が怖いからと言って、どう見ても最低の対応でしょう。これでペロシ下院議長が気分を害さなかったら、その方が不思議です。
まあ、これでペロシ下院議長も、韓国という国をよーく理解できたのではないでしょうか。
そうですね。
今回の韓国政府の対応が、今まで未練たらしくためらいまくっていた韓国損切の背中を押すことになることを期待しています。
これで損切りできないなら、アメリカの優柔不断は、日米安全保障条約が機能しないことも大いにあり得るという前提で、今後の日本の防衛を考える必要があります。
今回の件については、米国側は南朝鮮に対して不信感・不快感を持ったようです。
ペロシ下院議長は報道陣を無視して、別の入り口からホテル入りしたことは不快感の現れでしょう。
ゆん・そんにょる氏は夏季休暇と言っても低支持率対策で青瓦台で執務してるようですから、
中国の圧力を恐れ面会を故意に行わなかったことは明らかですね。
外交部長官も外遊して面会を回避、米国のサイトでは逃げたと批判的に報道されてます。
南は自由主義陣営として義務も責任も果たす気がないと言う意思表示でしょう。
南朝鮮との友好関係は百害あって一利なしですね。
中身なんて何も期待しなくても、公式訪問で外遊中の外交部長官以外の全ての閣僚とユン自身、なんなら国会全議員が並んでお迎えしても良かった所、モロに中共にビビってここまでの塩対応。
このタイミングで,朴振外相が王毅外相の招きで中国を訪問する,というのは,属国の姿ですね。THAADなどの三無も再確認するのか。ただ,「強い者・目上の者に従う」が韓国の行動原理なので,尻を振る向きも頻繁に変わるんですよね。
ぼくちん、って言うからかわいい子供かと思ったら、オッサンじゃないですかww
韓国自ら「私たちは アメリカチームでは ないよー」と 宣言しているようなものですね。
中國さんに かわいがってもらいなさいね。
キンペー ニコニコ
かわいい韓国ある。
なにを土産にやろうかな。そうだ迎恩門をプレゼントするある
自称元慰安婦、車いすから転がり落ちて地面に寝ている。子供がおもちゃを買ってもらえない時にする行動。
本物の慰安婦なら最低でも95才。どう見ても80代に見えるけど。