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問題解決に向けたポーズ?韓国政府が大法院に意見提出

韓国政府が自称元徴用工訴訟の「資産現金化」問題に関連し、大法院に意見書を提出したのだそうです。ただ、これも恐らくは「問題解決に向けて我々も努力している」とする姿勢を日本政府に見せつけるための、単なるポーズに過ぎません。結局、自称元徴用工問題自体も長年の日韓関係の矛盾が噴出したポイントのひとつに過ぎず、この問題を何とか取り繕ったところで、不健全な日韓関係の清算を回避することはできないのでしょう。

2022/07/30 20:00追記

誤植等のため記事を訂正しております。なお、読者コメントが非表示になってしまっていますが、これらについては手作業で回復しており、10~20分後には再び閲覧できると思います。

自称元徴用工問題と韓国の特殊性

自称元徴用工問題は韓国の特殊性の象徴

自称元徴用工とは、「戦時中、日帝によって違法に強制徴用された」などと自称する者たちのことですが、彼らがそう主張するわりに、その「違法に強制徴用された」と称する物証はほとんど存在しません。

というよりも、むしろ彼らが出してくる「強制労働の証拠」というものを眺めていると、むしろそれらは彼ら自身、たんなる「応募工」だったのではないか、と疑われるものもあるほどです(『「強制労働」なのに年金加入?不自然過ぎる徴用工問題』等参照)。

「強制徴用被害者が年金に加入していた」というのは、ストーリーとしても、かなりの無理があります。自称元徴用工側が日本共産党衆議院議員の支援を得て、厚生年金への加入が認められたという記事がありましたが、もしその年金加入が事実だったとすれば、むしろ自称元徴用工側が主張する「強制労働」というストーリーが虚偽であり、実態がたんなる応募工に過ぎない、という証拠ではないでしょうか。自称元徴用工問題の不思議さ自称元徴用工、すなわち「戦時中、日本に強制連行された」と自称する者たちが日本企業を訴え、韓国の最高裁...
「強制労働」なのに年金加入?不自然過ぎる徴用工問題 - 新宿会計士の政治経済評論

ただ、それ以上に興味深いのは、自称元徴用工問題自体が、「韓国の特殊性」の象徴と化している点でしょう。というのも、この問題自体が、韓国のこれまでの対日不法行為の矛盾が一気に噴出したポイントのひとつにすぎないからです。

そもそも『【総論】韓国の日本に対する「二重の不法行為」と責任』などでも議論したとおり、「日韓問題」というものは、韓国が①ウソ、捏造に基づき日本の名誉と尊厳を貶め、②法的な根拠のない要求をしてきている、という、おおきくふたつの特徴を満たしています。

世間では少し勘違いしている人が多いようですが、日韓諸懸案とは韓国の日本に対する「二重の不法行為」の問題です。解決する全責任は、韓国側にあります。そして、日本が議論しなければならないことは、「どうやって韓国に譲歩して折り合いをつけるか」、ではありません。「約束を守らない韓国を、どうやって罰するか」、です。本稿では「総論」として、これまでに当ウェブサイトで触れてきた「韓国の対日不法行為」の数々を、大ざっぱに振り返っておきます。韓国の対日不法行為、尹錫悦政権発足後に「風化」していないか?2022年5月1...
【総論】韓国の日本に対する「二重の不法行為」と責任 - 新宿会計士の政治経済評論

これに加え、自称元徴用工問題に関していえば、日本政府があくまでも国際法に従い、紳士的、平和的、友好的な問題解決の努力を尽くしたにも関わらず、韓国側がこれらの努力を踏みにじった、という特徴もあります。

自称元徴用工問題の解決責任は、基本的に韓国側にある

こうした考え方に照らすなら、自称元徴用工問題には、韓国が①ウソ、捏造に基づき、②日本に対して違法な要求を行い、③問題解決に向けた努力を無視したことで問題が複雑化したという、大きく3つのポイントがあります。

自称元徴用工問題の3つのポイント
  • ①韓国側が主張する「強制連行」ないし「強制動員」の多くは、(おそらくは)韓国側によるウソ、捏造のたぐいのものであり、最終的には「ウソの罪をでっち上げて日本を貶めている」のと同じである
  • ②2018年の自称元徴用工判決を含め、韓国側が日本に対して要求している「謝罪」「賠償」には法的根拠がない違法なものである
  • ③日本政府はこの違法判決を是正するために2019年に日韓請求権協定に基づき是正を申し入れたが、外交協議、国際仲裁などの一切合切の手続を韓国政府が無視した

(【出所】著者作成)

こうした理解に基づけば、自称元徴用工問題そのものを解決するためには、最低でも韓国が①「違法な強制労働」というウソをつくことを直ちにやめること、②2018年10月と11月の大法院判決を法的に無効化すること、③日韓請求権協定の手続に違反した事実を日本政府に対し謝罪することが必要です。

ただ、「嘘をつかない」、「約束を守る」、などといわれても、正直、私たち日本人にとっては困ってしまいます。なぜなら、それらは国家として、あるいは「人間として」、ごくごく当たり前のことだからです。

外務省にも責任の一端がないわけではない

逆に言えば、「違法な強制労働が行われた」、「20万人の少女が強制連行されて性的奴隷にされた」、などと確たる物証もなしに主張すること自体、人倫にもとる行為でもあるとともに違法行為でもあります。

もちろん、『ウソつき外務省:「佐渡金山登録で米韓との関係悪化」』などでも指摘したとおり、日本の側(とくに外務省)にも大きな問題があったことは間違いありません。日本が行ってもいない「違法な強制労働」があたかも行われたかのような、大変に問題のある見解を、外務省自身が出していたからです。

「佐渡金山の世界遺産登録に動けば韓国や米国との関係が悪化する」。こういうウソを岸田首相に吹き込んでいたのは、やっぱり外務省だったようです。これは韓国観察者の鈴置高史氏が以前から指摘してきた問題点ですが、時事通信に今朝掲載された記事にも同じ趣旨の記載が含まれているのです。2022/07/29 17:46追記記事ジャンルが誤っていましたので修正しています。ウソつき外務省日本政府が佐渡金山の2023年におけるユネスコ世界文化遺産登録を断念したとする話題については、『佐渡金山世界遺産登録断念に「落胆」すべきでない理由』...
ウソつき外務省:「佐渡金山登録で米韓との関係悪化」 - 新宿会計士の政治経済評論

このあたり、この期に及んで一部の方は「外務省はウソはついていない」などと強弁しているようですが、詭弁そのものです。外交は武器使わない戦争のようなものですので、「相手がウソつきであるという状況で、相手に揚げ足を取られかねない発言をすること」自体が大変に罪深い行為だからです。

しかし、日本の外務省が無能であるからといって、韓国が悪意を持って日本を貶めているという事実の深刻さが薄まるというものではありません。やはり、日韓諸懸案は韓国の側にその解決責任が存在すると断言せざるを得ないのです。

韓国政府の解決に向けたポーズ

韓国政府の問題解決に向けた努力の方向性は正しいのか

こうしたなか、韓国では今年5月に文在寅(ぶん・ざいいん)前大統領が退任し、尹錫悦(いん・しゃくえつ)大統領が就任しました。

その尹錫悦政権は日韓関係の「改善」を政策課題のひとつに掲げていることは間違いないのですが、ただ、その努力の方向性が正しいかどうかについては、また違った問題でしょう。

とくに、自称元徴用工問題を巡っては、日本政府側は「日本企業に不当な不利益が生じること」を一種のレッドラインに設定しており、一般にこれは差し押さえられている日本企業の資産の現金化が行われた時点を意味する、などと解釈されています。

そして、「早ければ8月から9月にも、大法院(※最高裁に相当)が日本企業の資産売却の最終決定を下す」などとする見方もあることから、朴振(ぼく・しん)韓国外交部長官は、「現金化の前に望ましい解決策が出るよう努力する」などと述べました。

ただ、それと同時に、その朴振氏が折に触れて「日本側の誠意も必要だ」などと述べている(『韓国外相、またも「日本の誠意」を要求=徴用工訴訟で』等参照)点などを考慮すると、国際法に従った解決策を作り、実行するという能力が韓国政府に存在するのかどうかは、極めて疑問でもあります。

徴用工側にとっては大法院判決をもって問題は解決済み韓国の朴振(ぼく・しん)外相が27日、ソウルの外国人記者クラブで会見し、自称元徴用工問題を巡って、改めて「韓国側の努力に対し日本側も誠意ある呼応を期待する」、などと述べたのだそうです。そもそも自称元徴用工問題自体、韓国の国内法では大法院判決をもって解決したはずであり、自称元徴用工の側も「日本企業の謝罪」などと言っていないで、さっさと資産売却をすれば良いのではないでしょうか。自称元徴用工問題はすでに韓国国内では「解決済み」今朝の『板挟みの韓国政府...
韓国外相、またも「日本の誠意」を要求=徴用工訴訟で - 新宿会計士の政治経済評論

韓国政府・外交部の「意見書」

こうしたなかで、韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)には29日、こんな話題が掲載されていました。

韓国政府 徴用問題で最高裁に意見書提出=「解決へ外交努力」

―――2022.07.29 19:54付 聯合ニュース日本語版より

聯合ニュースによると、韓国政府・外交部が大法院に対し、「『徴用問題』(※自称元徴用工問題のこと)の解決策を模索するための外交努力を続けていること」を説明する意見書を提出したことが、29日に判明したのだそうです。

これに関して「外交部の当局者」は、「韓国政府は韓日両国の共通の利益に合致する合理的な解決策を模索するため対日外交を続けている」、「被害者への賠償問題の解決策を探る官民協議会を通じて原告の意見を聴くなど多角的な外交努力を傾けている」、などと説明したのだとか。

ちなみに今回のような意見書を政府が裁判所に提出することは韓国の国内法規において認められている行為だそうであり、これ自体に違法性はありません。

ただ、聯合ニュースによると、資産現金化の手続が最も速く進んでいる三菱重工のケースでは、原告2人の支援団体と代理人が例の「官民協議会」に参加していないうえ、「三菱側の謝罪と賠償のほかに解決策はない」、などと主張しているのだそうです。

正直、この言い分は謎です。

そもそも自称元徴用工訴訟自体、三菱重工などが「謝罪と賠償」に応じないから提起されたものであるはずであり、そして、(国際法的には違法であるとはいえ)韓国の国内法的にはすでに大法院判決によって三菱重工側の賠償義務が確定しています。

確定判決が下りているのなら、「謝罪せよ」「賠償せよ」などと言っていないで、さっさと三菱重工の資産(しかも換金が容易ではない知的財産権などではなく、換金が容易な金銭債権など)を差し押さえたうえで、賠償金を取り立てるのが筋でしょう。

しょせんは「単なるポーズ」

こうした点もさることながら、韓国政府の「意見書を出す」という行動も、なんだか意味がよくわかりません。

聯合ニュースは外交部が意見書を出した目的について、次のように述べています。

現金化が迫っていることを踏まえ、外交的に問題を解決するための努力をしている点を強調したものとみられる」。

この記載を信じるならば、少し厳しい言い方をすれば、「現金化を防ぐための努力をしていますよ」、というポーズを日本政府に見せるため、ということでしょう(※もっとも、日本政府が求めているのは、「努力していますよ」というポーズではないのですが…)。

こうしたなか、同じ話題については、韓国メディア『中央日報』(日本語版)にも出ていたようです。

韓国外交部、大法院に「強制徴用意見書」提出…「現金化は避けるべき」憂慮反映

―――2022.07.30 09:58付 中央日報日本語版より

この記事も先ほどの聯合ニュースのものとほぼ同じ趣旨のものですが、こちらの記事ではもう少し踏み込んだ、こんな記述もあります。

外交部の意見書提出は、国家間の利害関係が対立する外交的事案の場合、司法的な判断ではなく行政府の立場が優先して反映されるべきという『司法自制の原則』を要請するメッセージということだ」。

そのうえ、中央日報は次のようにも述べます。

大法院が現金化命令をする場合、三菱重工業の国内資産(商標権・特許権)は強制的に売却され、売却代金は強制徴用被害者に賠償金として支払われる。ただ、韓日両国はこうした現金化だけはいかなる形態でも防ぐべきだと考えている。現金化される場合、強制徴用問題をめぐる葛藤はむしろ増幅し、韓日関係も破綻に向かうという判断からだ」。

このあたりも、少し論点がズレています。

そもそも日本政府が求めていることは、韓国政府自身の責任と判断において、自称元徴用工判決問題を国際法に従って適切に解決することであり、「現金化を避けること」そのものではありません。

また、「現金化だけはいかなる形態であっても避けるべき」と考えているのは、おそらくは日本政府の側ではなく、韓国政府の側の話でしょう。もしも資産現金化を韓国が強行した場合には、そのこと自体、韓国が「国を挙げて違法行為を行っている」という状態を確定させるからです。

その意味では、問題がより切実に差し迫っているのは、日本の側ではなく韓国の側でしょう。

解決は無理?

もっとも、「韓国政府の判断と責任における、国際法に従った適切な解決」については、正直、望み薄です。

たとえば『韓国紙「日本は変化しないのに手を差し出す尹錫悦氏」』などでも取り上げたとおり、韓国ギャラップの調査によれば、尹錫悦政権の支持率は30%を割り込むなど、就任早々レームダック化が進んでいるとの兆候もあります。

「日本は何も変化していないのに、尹錫悦政権が韓日関係の改善により積極的になったのは危うい兆候だ」――。こんな主張が韓国側で出てきたようです。尹錫悦政権の支持率が20%台に下落したとの調査もあるなかで、韓国側では「日本に譲歩する尹錫悦大統領」への批判が高まっているようなのです。この点、日本との約束を守るかどうかは結局、すべては韓国側の選択であって、我々にできることは何もありません。「次の焦点は光福節の演説」?はぁ、そうですか韓国の尹錫悦(いん・しゃくえつ)政権といえば、日本国内では当初、「悪化した...
韓国紙「日本は変化しないのに手を差し出す尹錫悦氏」 - 新宿会計士の政治経済評論

結局、自称元徴用工問題自体、「数ある日韓諸懸案のひとつである」という点もさることながら、長年の「二重の不法行為」という日韓関係の矛盾が噴出したポイントのひとつに過ぎず、この問題を何とか取り繕ったところで、不健全な日韓関係の清算を回避することはできないのでしょう。

新宿会計士:

View Comments (41)

  • コメント主の皆様

    読者コメントにつきましては、ひととおり手動にて回復作業を行いました。
    もしも違和感などがございましたら読者コメント欄もしくはメールにてお知らせください。

    ※2022/07/30 20:30追記

  • なんだか「するする詐欺」が
    「しないしない詐欺」に
    変質してきたような(笑)。

  • 心配しないでも大丈夫です。お家芸の最悪のタイミングで最悪の行動をしてくれると思います。なんと言っても、就任2ヶ月であの支持率です。インフレ、失業、中国からのプレッシャー、どれをとっても悪材料ばかりで、ここは反日ブーストで現金化をやってくれると信じてます。米国経済はスタグフレーション気味で、日本がちょっと経済制裁すればどうなるか楽しみ。でも、岸田がやるかな?図ったように統一協会問題とか、韓国絡みのスキャンダルも出てきていて目が離せないです。この状況、中共の工作なら本当に見事です。

    • 中共の工作なら本当に見事です。安倍元総理のも込みならおおごと。

  • ポーズしようがストリップしようが我々がみてやる必要なんてないのですよ。
    韓国との間で何ら困った話はないんです。全て放置で問題ない。

    韓国は我々が対応を間違って反応してくれるのをひたすら待ってます。だからポーズするしストリップする。

    本当は報道そのものしないのが一番なんですけどね。今の日本じゃ仕方ない。ひたすら頑張って無反応を貫くのが重要。

  • >詭弁そのものです。
    「外務省が嘘を言ったか否か」と「敵を手助けしたか否か」は別次元の話です。
    ウソつきの呼称は「敵を手助けした」ことに対する評価として適切ではありません。

    外務省に責任があるか否かを論点とするのなら、外務省に責任があるという点で同意です。
    そして、外務省に責任があると言いたいのなら、「ウソつき」ではなく「外務省の失態」とか「外務省は責任を果たすべき」と、あくまでその責任について批判すべきかと思います。
    批判するポイントの範囲、すなわち論点がズレて、その結果、評価もズレているように思います。

    取りあえず、韓国側が取ってきた「意見書を出す」も所詮はただのポーズないし時間稼ぎでしょうね。
    問題解決力が無い国ですから。
    日本が何か韓国にしてやる必要は、何もありませんね。

    • ちなみに↓の原文、読んだ?
      https://shinjukuacc.com/20220729-03/

      「外務省は嘘つき」の下り、「世界遺産登録をしたら米国の機嫌を損ねる」という嘘を外務省がついていたことが鈴置論考と時事通信という2つの情報源から明らかになったという文脈で出てくる表現だよ?さすがに嘘つきという表現は過激だけども、別に間違ってはいない。

      • 読んでますよ。
        その上で、外務省が岸田総理に説明したのは事実でしょうが、どんな具合に説明していたのかは分からん訳です。
        勿論、積極的に騙しにいった可能性もあるし。事務的に、小さいリスクですと適切に説明した可能性もある訳です。

        自分の中で分からんものを断定した評価にはしたくないという立場ですね。その結果、たまたまブログ主と少し意見が相違しているというだけですが。
        あと、やっぱりウソつきという表現は過激に過ぎると思う訳で。
        そんな、感想です。

        • 「ウソつきの呼称は「敵を手助けした」ことに対する評価として適切ではありません。外務省に責任があるか否かを論点とするのなら、外務省に責任があるという点で同意です。そして、外務省に責任があると言いたいのなら、「ウソつき」ではなく「外務省の失態」とか「外務省は責任を果たすべき」と、あくまでその責任について批判すべきかと思います。」

          cruさんに賛成。外務省は韓国にいいように利用された点において馬鹿だし、責任があると思うけど、「ウソつき」は事実に反すると思います。

          • 上の匿名さんが言う↓の原文読んでみたけど、時事通信と鈴木さんの報道という2つのソースで外務省が岸田首相に嘘を吹き込んだことの裏付けが取れたからブログ主として外務省は嘘つきって指摘したんじゃない?
            https://shinjukuacc.com/20220729-03/

            っていうかここのブログ主、時事と鈴木さんのことを信頼しすぎてる気はするが、その点を置けば、外務省=嘘つきの説明としては全く不自然さはない。ブログ主の見解としてそう述べているわけだからね。

            >「ウソつき」は事実に反すると思います。

            事実に反するとも断言できないよ。まー外務省がマヌケすぎるという点については丸っと同意。

    •  官僚というとコトバを使い慣れている人達ですから、失態について「この嘘つきが!」と厳しく糾弾しても顔色人使えずに「いえいえ嘘なんてついてません、不正確だったことはお詫びします」で逃げるでしょうからね。もし直接外務省へクレームをいれるとすれば「嘘つき」と糾弾するのは不適切だと考えます。
       ただ、読者、世間一般への訴えとして「これでは嘘つきのようなものではないか!」という方向でなら訴えかけやすい、経緯の説明がしやすい、とも思います。
       誰かに向けた等ではなく、純粋に「事実を評価する目的」であれば、cru様のご主張は至極当然に思います。

       うーんなんか自分も事なかれ官僚っぽくなってきたぞ。

  • あれ?韓国の三権分立って三権が勝手気ままに権力を行使して他の権力からの干渉を許さないっていうおかしなものじゃありませんでしたっけ?
    文前大統領はそういう態度を取りましたけど。
    いや司法が暴走したなら他の権力が批判しろよ。そもそも三権分立どころか大統領に権力集中しててやりたい放題してるじゃねえかとツッコミどころ満載だったのを覚えています。

    • あちらの国は三権が競って基地外っぷりを競って 日本向けにチキンレースを繰り返してるイメージしかありません。
      徴用工でもこちらの対応「解決済」はやはり弱いので、「日本政府は嘘だと思っているが、出せるものなら証拠を出しなさい。ただし嘘の証言は要らない」と言えないものですかねぇ。

  • 韓国政府の行動は合理的判断によるものです。

    資産売却 〓 国家の破綻
    国際法遵守〓 ロウソク

    故に韓国政府の取る道はただ一つ。問題の先送りです。

    その先送りの先にも解決はありません。
    遺族にも請求権を認めたからです。
    先送りしても永遠に問題は終わりません。

    日本も先の大戦では、メディアの作った民意により地獄への道を突き進みました。
    自らの身を顧みずに正論を通す事は生命の危険を伴いました。
    その結果が300万の犠牲です。

    今の韓国も同じ様に、民意を聞いて正論を退ければ、待ってるのは地獄です。

    日本としては、勝手に落ちろですが。

    • 「故に韓国政府の取る道はただ一つ。問題の先送りです。」

      その通りよね。熱しやすくて冷めやすい国民性だから、現金化できないまま100年もすれば、そのうち忘れるわよ。

      •  私も同感ですが・・・
        先送りできる時間もそう長くないような気がします。彼らの好きな言葉の「ゴールデンタイム」は数か月間あるかないかでしょう。
        経済破綻は目の前に来ているような感じですし、北朝鮮も脅しをかけている状況であれば、ロウソクは年明けくらいに灯されるのではないでしょうか?

        • 自分も韓国に残された時間は、そう長く無いように思えます。

          一つに3度目の金融危機がすぐそばにきてます。

          次に、日本に頭を下げるポーズでさえロウソクの餌食になります。

          人は痛みの伴う解決策には二の足を踏みます。
          かくいう私も痔の手術をにっちもさっちもいかなくなってやっと決心しました。
          手術後のアレの性能はザクとガンダムくらいの差があり、もっと早く決心したらと後悔しました。
          ただ、手術後の1週間は地獄でしたが。

      • 100年も韓国がもつのかどうか、それが問題です。

        故に、打つ手無しですな。

  • またやってる。

    ペナルティーキックのフェイント。

    日本(ゴールキーパー)がどっちに跳ぶかみてるんだね。

  • サッサと現金化して日本から制裁措置を受けるのが、シンプルであるべき姿。

    そうしないのは、日本の「マスゴミ」と連携し何とかして「謝罪&譲歩」を引き出し、
    永続的に日本から(謝罪=)金を受け取り、かつ日本を貶め続ける反社会勢力だから・・・
    約束なんか知らんわ!ウリが困っているのは、日本のせーやから、
    ウリに、スワップせーや、技術移転せーや、TPP加盟させたれや・・・
    ぜーんぶ、日本の国益に反します。

    安倍さん亡き今、キッシーには不安しかありませんが、国葬も決断されたことですし、
    ぜひ、安倍さんを引き継いだ外交・国政を行ってほしい、と切に願う次第です。

  • 論点が発散しがちですが・・・
    元々、「ウソつき外務省」はこの文脈でおっしゃってました。

    >「閣議了解が遅れたのは、首相がぎりぎりまで判断を遅らせたからだった。党保守派から推薦を強く求められる一方、外務省は推薦すれば『金山は強制労働の現場』と批判する韓国との関係が一段とこじれかねないと懸念。米国からも不興を買う恐れがあった」。
    >鈴置論考の裏が取れた

    外務省が岸田首相に「韓国との関係がこじれかねない」「米国からも不興を買う」と吹き込んだこと。
    時事の記事と鈴置論考を前提として、「ウソつき外務省」とするのは十分理解できますけど。

    ただ、真におっしゃりたいことは外務省の罪深さでしょうから、ウソつきかどうかは大した話だとは思っていませんが、ブログランキングから新規参入もありそうだと思ったんで書いてみました。

    • 「不正確な情報を報告する」というのと「積極的に嘘を吐く(=騙そうとする位)」とでは全く意味合いが異なります。現時点で明らかと言えるのは、「外務省(の一部)が不正確な情報を官邸に上げたのではないかと疑われる」までで、結局のところ、岸田総理の判断はぎりぎりまで延ばされたが、最終的には申請にGOサインを出した、というのが外側からわかる事実の全てです。

      外務省の一部が私欲交じりに不正確な情報を上げたという説についても、個人的には少々疑問に思っています。あくまでも個人的な理解の範囲ですが、小役人にとって一番重要なのはポストであるとするならば、それこそ断交ということにでもならない限り、在韓公館のポストが増減することはないでしょう。ならば、わざわざ嘘を吐いてまで韓国側に迎合したとしても、それでポストが増えるわけでもありません。退官後に韓国で教壇に立ちたいなどということでもなければ、ウソまで付くほどのメリットはないのではないかと思います。まあ、もっと低次元なレベルでの「貸し/借り」という話であればわかりませんが。

      このように考えると、仮に「外務省が不正確な情報を上げた」のだとすると、外務省の情報分析能力がどうだったかが問われることになるでしょう。こちらに問題があったのだとすると、小役人のウソなどよりもよほど深刻な問題です。情報収集と分析は、何よりも外務省にとって第一義的な任務であるはずだからです。

    • 龍さんのコメントと被ってしまいますが。
      自分は鈴置氏の話の裏が取れたとは判断していないです。
      否定も肯定も出来ないと考えていますが。

      まず、自分は「外務省が岸田総理に説明した」「岸田総理が決断に時間を掛けた」「岸田総理と安倍元総理が会って、その後に岸田総理が決断した」というのがファクトだと考えていますが。
      これが成立する仮説はまだ色々とあると思っています。

      ①:外務省が岸田総理を騙そうと嘘情報を報告したよ説
      ②:外務省は正しく報告しているけど、岸田総理が検討を重ね石橋を叩いて渡ったよ説
      ③:外務省が偽情報を掴まされていたよ説(外交官がアメリカの韓国系から聞かされてビビったとか)

      ①だとしたら勿論問題。
      ②も検討に時間を重ねる岸田総理を見て、鈴置氏が「騙されかけた」と判断したとしても不思議ではありません。
      ③も大問題ですが、様々な情報を収集する過程で、不安な情報が紛れ込み、そのゴミ情報を責任逃れから捨てきれず、外務省が総理に判断丸投げで報告してしまったというのも、有り得るかと。

      要するに、①と断定するにはまだ気が早いのです。少なくとも自分はそう考えています。
      なので、①と断定も出来ないのに「ウソつき」と評価するのも、まだ不当だろうというのが自分の考えです。

      >真におっしゃりたいことは外務省の罪深さでしょうから
      これについては、「ウソつき」ではなく、それに相応しい表現による批判だったら自分も何も言っていないです。
      重箱の隅を突くような真似と思われるかもですが。こういう細かいところを疎かにされると、結論もズレていくと感じるので。

    • お二方へ。
      先に言いうと、「ウソつき外務省」は揶揄表現だと思っていますんで、私自身はこれが真かどうかを議論することにあまり意味を感じていません。
      論点がゴッチャ混ぜなのが気になっていただけです。

      返信をいただいたのでもう少しだけ。
      あえて言うと今はこうです。
      ・「ウソつき」を示唆する材料はある
      ・「ウソつき」でない可能性もある
      ・「ウソつき」であることを否定する材料もない
      それは皆がわかった上での「ウソつき外務省」です。
      「真」かどうかは議論しても結論は出ません。挙げられた仮説は興味深いと思いますが。
      ウソつきでない可能性があるから「言い過ぎだ」は、価値観によると思います。私は言い過ぎと思いません。
      ただ、ご意見には一理あると思いますし、批判的意見があっても不思議ではありません。

      私は「ウソつき外務省」を言いすぎと思いませんが、それは官僚組織が政治家と違って、マスコミなどの批判に晒されることが希で、牽制がはたらきにくい組織だからです。
      一定の根拠がある上での批判はあっても構わないと思います。
      批判が組織に届いたとして、それが間違っているなら役所や大臣が釈明すればいいんですよ。

      とはいうものの、大したプレッシャーになるとも思えませんし、逆に言えば大した弊害があるとも思えません。
      割と関心が薄い所以です。

    • まー所詮官僚は公選の洗礼も受けませんし、その集合体たる官僚組織が事勿れ前例踏襲マインドに染まるのはさほど疑問もないですしね
      彼らはその胸に抱いた責任感故にそーしてるんでせうから()

      • 個人的には、お役人は少々頭が固いくらいで丁度いいと思ってます。
        お役人が融通が利きすぎると、行政の運営は無茶苦茶になります。
        だからこそ、政治家が政策の方向性なりをきちんと示してやる必要があるのですよ。

    • こーいう議論が出来るのはいいですよね。
      多分、ここの読者は元ジェネラリスト様の見方の様にわかってて読んでるんだと自分は勝手に思ってます。

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