「日韓関係が悪化」したのではない!「主語」は正しく使おう
「日韓関係が悪化した」という表現を見かけますが、これは正しくありません。現在の日韓関係を「悪化」と定義するならば、「韓国が日韓関係を悪化させた」と表現すべきでしょう。もっとも、現在の日韓関係をもたらしたのは、少なくとも韓国側の行動だけでなく、我々日本人の側が、韓国を「正確に」理解するようになった、という側面もあります。このように考えると、現在の状態こそが「良好なもの」だ、とする意見もあるようです。
日韓関係が「良好ではない」理由は明らか
著者自身の私見ですが、現在の日韓関係が良好なのかどうかと尋ねれば、おそらく100人中、60人くらいは「良好ではない」と答えるでしょう。
その理由は明らかです。
韓国は文在寅(ぶん・ざいいん)政権時代を通じ、政府・国会・裁判所・軍を挙げて、慰安婦合意をひっくり返すわ、日韓請求権協定違反の判決を出すわ、自衛隊哨戒機に火器管制レーダーを当てるわ、上皇陛下を侮辱するわ、と、これでもかというほど対日不法行為の数々を積み重ねたからです。
実際、『外交に関する世論調査』を眺めてみても、日本国民の対韓感情は、2012年10月以降、急激に悪化している(図表1)のに加え、韓国との関係が「良好だと思わない」人の割合が激増した(図表2)ことは印象深い点でもあります。
図表1 韓国に対する親近感の推移
(【出所】『外交に関する世論調査(令和3年9月調査)』より著者作成)
図表2 韓国との関係が良好かどうかに関する認識の推移
(【出所】『外交に関する世論調査(令和3年9月調査)』より著者作成)
日韓関係改善論の3つのポイント
ただ、今月行われた韓国の大統領選で、「保守派」(?)とされる尹錫悦(いん・しゃくえつ)氏が勝利を収めたあたりから、当ウェブサイトの予想どおり、日韓関係「改善」論が各所から出てきています。
この点、当ウェブサイトでは3月11日の時点で、「日韓関係『改善』論」の詭弁をたっぷり織り込んだ架空のインチキ論説をパロディ的に執筆してみました(『架空の「日韓諸懸案の一括妥結」論で振り返る日韓関係』参照)。
「尹錫悦政権の発足を契機に、双方が知恵を出し合い、少しずつ譲歩するなどして、日韓諸懸案に関する一括的妥結に対し期待したい。ロシアのウクライナ侵攻やそれにともなう世界経済の混乱が生じている局面で、日韓が争っている余裕はない。日韓指導者の英断を求めたい」。当ウェブサイトでは、こんな趣旨の「オリジナル架空論説」を考案してみました。オリジナル架空論説「尹錫悦政権の一括的妥結に期待する」9日に行われた韓国大統領選で、現在の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の後継者として、尹錫悦(ユン・ソギョル)氏が選ばれ... 架空の「日韓諸懸案の一括妥結」論で振り返る日韓関係 - 新宿会計士の政治経済評論 |
すると、驚くことに、大手紙を含め、いつつかのメディアが、まるで当ウェブサイトの「インチキ論説」をコピペしたかのような論説を次々と出して来て、我ながら苦笑いしてしまった次第です。
それはともかくとして、日韓関係改善論者の主張を改めて振り返っておくと、たいていの場合、判で押したように、だいたい次の3つの内容を主張しています。
- ①日本にとって韓国は、地理的にも近く、経済・産業上のつながりも非常に深い
- ②また、北朝鮮の核・拉致・ミサイルなどの問題に対処するうえで、日韓・日米韓の連携は欠かせない
- ③日韓の諸懸案を巡っても、新政権発足後、早期に日韓で協議を行い、妥結すべきだ
…。
このうち①の部分については、現状認識としてはおおむね正しいと述べて良いでしょう。
世の中では、ごく一部の「まとめサイト」などを中心に、「今すぐ日韓断交すべきだ」などとする威勢の良い意見も目にするのですが、残念ながら、日韓両国は、経済・産業構造上は、(すくなくとも今後数年という単位では)お互いに断交することができません。
したがって、当ウェブサイトでは常々申し上げてきたとおり、日本の側としては、「韓国との関係がただちに破綻し、断交に至る」という事態については、基本的には避けるべきだと考えています。
日韓のつながりは「必然」なのか?
しかしながら、日韓の産業上のつながりは、産業政策上の「必然として」深まったのではなく、どちらかといえば韓国が人為的に日本の産業構造を模倣してきたこと、日本の財務省、日銀を筆頭とする官僚機構の政策ミスにより、国内の産業が空洞化し続けてきたことによりもたらされたものです(※著者私見)。
したがって、日本経済が今後、復活を遂げていけば、日本にとっては産業上、韓国が占める重要性については、自然と低下していくはずです。
次に、②の部分については、当ウェブサイトとしてはハッキリと異議を申し立てておきたいと思います。
そもそも論として、朝鮮半島が地理的に見て、日本に非常に近いことは言うまでもありませんし、地政学的に見れば、日韓・日米韓協力がうまくいくことは、日本の平和と安全を高めることに資することは間違いありません。
ただ、現実問題として、韓国が日本との間で無用なトラブルを生み出し続けてきたという事実、さらには韓国が中国、北朝鮮といった「現実的なリスク」から目を背けてきたという経緯を踏まえるならば、日本が安全保障を「日韓・日米韓」に全面的に依存するのは大変に危険なことでもあります。
だからこそ、『近隣国重視から価値重視へ:菅総理が日本外交を変えた』でも述べたとおり、安倍晋三、菅義偉の両総理が日本にもたらした「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)に基づく外交・安全保障の考え方を、これからの日本は重視しなければならないと思う次第です。
日本時間の土曜日早朝、菅義偉総理は訪問先の米国で史上初の対面での日米豪印首脳会談に臨みました(厳密には、今年3月のテレビ会議を含めれば、首脳会談としては2回目ですが…)。少しインドのトーンが弱いというのは気になるところではありますが、ただ、今後は「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)が日本外交における基軸となることは間違いありません。まさに菅政権の最後の仕上げ、というわけです。クアッドではなくFOIPが重要先日の『日本外交は「クアッド+台湾」>「中露朝韓」の時代へ』では、「最後の最後まで仕... 近隣国重視から価値重視へ:菅総理が日本外交を変えた - 新宿会計士の政治経済評論 |
さらには、百歩譲って上記①、②の考え方が正しかったとしても、それは③、つまり「日韓諸懸案を日韓双方の協議で早期に解決すべき」という主張には、論理的・必然的につながるわけではありません。
そもそも論として、「本来ならば日韓関係は経済的にも外交的にも重要」だから「関係を改善しなければならない」、というのも短絡的です。むしろ、「日韓間には諸懸案が積み上がっている」、よって「そのような相手国と経済、産業、外交、安全保障上の関係を深めること」自体がおかしい、という発想も重要ではないでしょうか。
主語を隠す、理由を隠す
さて、日韓関係改善論者の卑怯な点がもうひとつあるとしたら、それは、日韓関係が「悪化」したことの原因に、かたくなに言及しないことではないでしょうか。
それを改めて痛感するきっかけとなるかもしれないのが、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に昨日掲載された、こんな話題でしょう。
潘前国連事務総長「悪化した韓日関係を正常化すべき」…尹次期大統領と会談
―――2022.03.19 10:10付 中央日報日本語版より
中央日報によると、潘基文(はん・きぶん)前国連事務総長が18日、尹錫悦氏とソウル市内で面会し、次のように助言したのだそうです。
「(韓国は)中国との関係、特に日本との関係がとても悪くなったが、このような韓日関係を正常化させ、隣接国として共に協力するのが望ましい」。
また、潘基文氏は会談後に取材陣に対し、「韓米同盟の土台の上で、中国との関係、特に日本との関係がとても悪くなった」、「このような韓日間の関係も正常化させ、隣接国として共に協力するのが望ましいという話をした」、とも伝えたのだそうです。
潘基文氏といえば、現職国連事務総長だった2015年9月3日、習近平(しゅう・きんぺい)中国国家主席がホストした「抗日戦勝利70周年記念式典」で、朴槿恵(ぼく・きんけい)前韓国大統領とともに天安門に登った人物、ということで有名になった人物でもあります。
(※余談ですが、同じタイミングで天安門に登った人物のなかには、国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状も出ていたスーダンのオマル・ハサン・アフマド・アル・バシール大統領(当時)もいたそうですが、国連事務総長がICCから指名手配されている容疑者と同席するというのも、なかなか斬新な出来事でした。)
ただ、この潘基文氏、あるいは日本国内の「日韓関係改善論者」も含め、「日韓関係を改善しなければならない」と主張する人たちは、たいていの場合、「悪化した日韓関係」、「日韓関係の悪化」、など、「日韓関係」を主語にする傾向があります。
しかし、現在の日韓関係を「悪化」と呼ぶのならば、「日韓関係が悪化した」と称するのは正確ではありません。正しくは、「韓国が日韓関係を悪化させた」、と称するべきでしょう。
これだけで、ずいぶんと実態に近づくのではないでしょうか。
「むしろ日韓関係は良好」が39%!?
なお、冒頭で「日韓関係が良好だと思わない人が60%くらいではないか」と申し上げたのには、理由があります。ウェブ評論サイトを運営していると、「むしろ現在くらいの方が良好ではないか」、などと思う人が、39%くらいは存在するのではないかとすら感じるからです。
実際、日韓関係を巡っては、過去には日本国内にも「日本がむかし、韓国に対し悪いことをしたのだから、申し訳ないという気持ちを持たないといけない」、「韓国には謝罪しないといけない」と主張する人たちもいたのですが、そのような主張は、(一部の例外を除き)最近ではすっかり鳴りを潜めています。
だからこそ、このような論者は最近、「主語」をわざと隠して「日韓関係は悪い」、「日韓関係を改善すべき」などと詭弁を振りまいているのだとは思いますが…。
いずれにせよ、現在の日韓関係については、少なくとも日本側に関していえば、韓国に対する理解が進んだことでもたらされたという側面が強いと思います。
火器管制レーダー照射事件のときに、韓国メディアがしきりに「日本が低空威嚇飛行を仕掛けてきた」と主張していたこと、そしてそうした韓国側の主張を多くの日本人が知ったことは、大手メディアがいくら隠そうとしても隠しきれない、インターネット時代ならではの出来事といえるでしょう。
もっとも、『「低空威嚇飛行」の捏造が3年で事実になってしまう?』でも述べたとおり、韓国では火器管制レーダー照射事件が「日本の自衛隊機による低空威嚇飛行事件」にすり替えられてしまっているようです。
今から3年前の「日本が低空威嚇飛行を仕掛けてきた」とする捏造が、いつのまにか完全に事実として定着しているのかもしれません。2018年12月に発生した火器管制レーダー照射事件、もちろん、事実関係は「韓国が加害者、日本が被害者」ですが、どうもこれが完全に逆転しているのではないかと思しき記事を発見してしまったのです。たった3年で捏造が事実になってしまうとは、おそろしい話です。火器管制レーダー照射事件何かと不自然な「火器管制レーダー照射」少し、古い話をします。今から3年前少々の2018年12月20日、石川県能登半... 「低空威嚇飛行」の捏造が3年で事実になってしまう? - 新宿会計士の政治経済評論 |
こうしたあたりも、日韓関係を議論するうえでは留意しなければならない要素のひとつといえるのではないかと思う次第です。
View Comments (19)
韓国が三文安の甘ったれになったのには、日本の過去の対応に問題があったのは
確かなんですが、それも冷戦って構造の上での対応でしたからね
冷戦が終わり、そして新たな構造が出来つつある時に韓国がどんな立ち位置で
国を存続させていこうとするのが見モノですね
虚栄心で国潰すのかなぁ
今も新冷戦じゃないの?
頻繁にクレクレしてくるウザい相手でも、味方というか手下に対しては、冷戦期間中は吉備団子あげなければいけない雰囲気になるのでは?
こんな感じで
日本「韓国にあげる桃太郎印の吉備団子は朝3個夜4個にします」
韓国「嫌ニダ、ウリにもっと桃太郎印よこすニダ」
アメリカ「おい、日本よ。韓国の言う事聞いてやれ」
日本「じゃあ朝4個、夜3個では?」
韓国「それなら良いニダ」
アメリカ「猿韓国はこれで解決か。日本よ、犬フィリピンと雉ベトナムにもちゃんと吉備団子やっとけよ」
味方のフリした敵がいたら「お前の方からお仕置きして、ちゃんと仕付けておけ」と親分に説教され、岸田子分涙目になる展開だが
これからの新冷戦で韓国がどちら側に行くのか ですね
冷戦期は弾除けの土嚢と対東への見せ物として援助や譲歩が
有りました
新しい枠組みではアッチ側に行きそうな感じがします
なにしろ唯一の統一機会潰した中共にホイホイ靡いてる
USが仲介役した 慰安婦問題の手打ち 反故にしてるので
韓国側からの明快な謝罪と手打ちの内容の履行がなければ
日本としてはUSの韓国支援要求はハネる事ができます
もちろん私は、(今ぐらいの距離感が丁度いいので)今が日韓関係がいい関係派ですね。
個人的にブンブンロスが大きすぎて、尹なんとかという後釜について分析すらしてない状態なんですが、そろそろ向き合わないとだなあ。役者としては、ブンブン程ではないにしても、本当にできるかどうかは別にして、経済政策の構想は、キッシーより遥かに優れているらしいけど。
木村幹神戸大学教授の近著を二冊最近手に取り読んでいる所です。木村教授の見立てでは文在寅政権は日韓関係悪化に対して無為無策であり、どう見ても徴用工裁判の大法院判決は不味かった。また韓国軍部は大統領府や国会からの統制が近年取れてない故に観艦式の自衛隊旗自粛要請をしたり、哨戒機に火器管制レーダーで威嚇してその責任も取らない事になったと書いて居ました(木村教授の真骨頂はそんな韓国でも日韓間の平仄を合わせて【両国とも悪い】と頑強に主張し続ける事なのですが)。
そんな木村教授の様な御仁でも隠し通せない、問題なしとは言えないレベル。国交を結ぶ相手としてクニの体を成してないとまで疑いを持つべきレベルに韓国が陥って居るのだと。そう言う見立てでした。
元日本共産党員名無し 様
元日本共産党員名無し様>国交を結ぶ相手としてクニの体を成してないとまで疑いを持つべきレベル
だからこそ責任は日本とアメリカにあるのです。
人にキャンキャン吠えて噛みついて迷惑をかける飼犬に対して犬に責任があると思いますか?
飼い主の躾に責任を求めるでしょう。
飼い主が変わっていて行動が変わっていなければ前の飼い主にも責任があると思うでしょう(笑)。
東西冷戦の都合で緩衝国家として存在する関係で周辺大国の思惑によって主権国家として運営できる条件が整う事がないまま北側は軍事技術を南側は技術とカネを飴として与えた故に周辺国家が緩衝国家に振り回されてこのザマなのです。
唯物史観で習ったでしょう(笑)。欧米的な市民社会に至る迄に宗教契約から支配層同士で契約する封建制度を経由する必要があるのですが、周りの都合で大韓帝国や大韓民国というおもちゃを条件を整えず彼らが「努力すること無し」で彼らに与えたのです。
彼らは文字を知らず同じ輪っかや水車を作れなくても夜郎自大な状況で極貧短命で満足だったのを文字や文明的生活を与えたのは管理人様が嫌いな百田尚樹では無いですが、
「こっちの都合で与えてしまってごめんなさい」
なのです。
主権国家や人間同士の絶対的平等を理解できず周りの都合で社会に出す事は小学校の授業で赤点だらけの子供に下駄を履かせて東大の学生の身分を与えたのと同じです。
東大生の言動を期待する方が悪いのですよ(笑)。
以上です。駄文失礼しました。
パーヨクのエ作員 さま
この議論は接点が無いと思いますが、韓国が主権国家であるからには、日米が悪いのでは無く、韓国が悪いんです。
だんな様
当方の駄文にコメントを賜りありがとうございました。
接点が無い事については当方百も承知です。
例え資格が無くても民族自決が美しい国際法の建前ですので。
とはいえ、現状では色々抗議と記録を積み重ねすれば、来るべき時にお隣がしでかした時に
「この状況ではもう主権国家では居られませんよね。領土は西側でキチンと引き取ったから。後はロシアに最下位資走分子として身一つで引き取ってもらいなさい。永遠にアデュー(笑)」
と言えるかもしれません(笑)。あ、アデュー自体に永遠にサヨナラの意味がありますが、永遠にが大事ですので敢えて書きました。
可能性が低くても常日ごろからの国際法違反への記録と抗議は大事です。
以上です。駄文失礼しました。
近いから、という理由だけで友好でなければならないというのは、如何なものかと思います。
日韓も日中も、友好でなくとも、それなりなお付き合いであればいいのでは?
良好ではなくても、今の状況は適度な距離感を持った普通の関係、ですね。以前のような、頼まれもしないのにスワップは結ぶはホワイト国待遇に引き上げて優遇してあげるは、のような一方的で片務的な関係こそ、異常だったのだと。
そう思います。
韓国は隣の住人で有ることは事実ですが、日常茶飯事で嘘を大音量で流したり、自分の言ったことは守れという割に、相手との約束は反故にする迷惑な方です。その立ち位置を全く理解しない、出来ないのですから、無視するか、何らかで相手を黙らせるしか無いですね。今までの日本が金払ったり、我が侭を聞いてやったから、勘違いしてるし。
仰る通り、親韓派は「韓国の方が悪い」と言えないんですよね。
①それを言ったら嫌韓派扱いされてしまう
②それを認めたら関係改善は絶望的と認める様なもの
恐らく理由はこの2つなんでしょうけど……
「ハッキリ言って韓国の方が悪いけど、それでも日本は日韓関係改善の為に
積極的に動かないといけない、例え屈辱的な譲歩をしてでも!それが日本の為!」
こう主張する親韓派は全然見た事がない。どこかに居るんでしょうか?
隠れもしない筋金入りの親韓派である武藤元駐韓大使は「日韓関係の悪化は韓国(正確には文在寅)が悪い」と言い続けていましたが、韓国からはすっかり嫌韓派の巨頭のように扱われるようになりました。彼は文在寅氏さえ退任すればと考えていたフシがありますし、李在明氏が大統領になったら日韓関係が完全に破綻すると言い切ってましたが、尹錫悦氏が当選しても、それを手放しで歓迎しているようには見えません。最近のコラムを読む限りでは、「完全な破綻こそ避けられたかもしれないが、そう簡単に『改善』される見込みは薄い」と見ているようです。まあ、武藤氏は「原理原則を枉げる形での日本の譲歩はあり得ない」と明言していましたからね。
武藤元駐韓大使は「韓国が悪いけど、それでも日韓関係を諦めたくない!」
と言うスタンスをずっと貫いていたイメージがありますね。
ただ、おっしゃる通り「日本が妥協しろ」とまでは言えなかった様です。
どこで見かけたか忘れてしまいましたが、武藤元駐韓大使は
「自業自得のニート息子(韓国)を見捨てられない父親」と表現されて
いた記憶があります。本当にそんな心境なのかも知れませんね。
一方で「韓国は”敵”なのか」とか言う団体は、何の結果も出せていない模様。
「韓国は悪くない!むしろ日本が悪い!」と言うスタンスの勢力は
難易度:スーパーハードモードが延々と続きそうですね。
武藤元大使は、文在寅大統領就任前から「文在寅はダメだ」と喝破されていた数少ない識者の一人です。文大統領就任後は、武藤元大使の予測すらもさらに遥かに超えたダメっぷりを見せつけましたが、北朝鮮のことしか頭にない文在寅政権は、けして韓国にためにならないと最初から言ってました。そして、文政権が何かやらかすたびに、これは文在寅政権が異常なだけであって、彼さえ退任すれば、韓国は「正道」に立ち返るに違いないと期待しているようでした。
でも、1年ほど前から、武藤元大使も「文在寅さえ退任すれば......」とは言わないようになりました。いよいよ諦めざるを得なかったのか、あるいは武藤元大使が今なお持っているであろう情報ルートから何か決定的な情報を入手したのかわかりませんが、韓国の変化あるいは回復に期待をあまり示さないようになりました。依然として彼が日韓友好を望んでいることは明らかなのですが、その頃から筆致が淡白になってきたように感じられます。
今でも、現在韓国で何が起きているかを知るためには、武藤元大使と朝日の牧野愛博氏のコラムが一番参考になると思っていますが、お二人とも、尹新大統領就任で、日韓関係が劇的に改善されることなどないと見切っているようです。
> 「自業自得のニート息子(韓国)を見捨てられない父親」
言い得て妙ですねえ。
過ぎたことの可否より現実をバイアスかけずに注視しよう。
文大統領就任から5年、新型コロナが勃発して2年。
多少の混乱はあれど実際に相互に困っていない。
この間の国際情勢の変化で韓国にしても困ったのは日本に関係なく、韓国企業・韓国の基本構造が他力本願・自転車操業だったからじゃないのかな?
半導体素材も不足したわけでもなく、電力不足は文大統領の方針と政策、コロナ対策の延々嘘と初動失敗、尿素水不足、粗鉄不足に始まり鉄鋼原料不足による鉄鋼製品高騰と不足、それに伴う船舶造船コストの取り返しのつかない高騰、ロシア・ウクライナ戦禍による更なる鉄やセメントの不足高騰、ここ数日は自動車用電気回路ハーネスの不足で自動車製造休止…
最先端ではない小ロットの半導体不足等は世界的なものだし、脆いグローバルサプライチェーンなんて幻想を世界が勘違いした結果だけど…
なにが言いたいかと言うと
「全部日本のせいにされたらたまったもんじゃないぞ!」
でして、対日外交・対日貿易・日韓政治のせいに全部されて責任とれ!金寄越せ!と言われても知ったことじゃないものばかりです。
実際に直近2年のほぼ関わらない社会実験でも本質的に日本に死活問題は起こっていないので、このままでも平気なんじゃないかという結論が出たということ。
焦ってなにかを変える必要は日本側には皆無です。
日本も世界も、経済的にも実生活にも激動があったのは新型コロナ禍や気候変動に伴う自然災害やアフガニスタン米軍撤退や豪中対立やウクライナ・ロシアの戦火の波紋で大嵐中なんですが、日韓問題で本当に困ったことなんかあります?
韓国側にあっても日本には関係ないし、今時世界はそれどころじゃないんだ!
「主語」は正しく使おう」との
新宿会計士さまの呼びかけは
とても大切で全面的に賛同いたします。
もちろん、
日本の言論環境が富に自由であるのは
よいことです。
ただ、少数の人がおかしな主張をすることを
許容して上げるためには、それを
国民サイドが正しく位置づけてあげることが
あってのことだと考えます。
なんせ日本においては
半島とウッシッシをしてあっという間に
叩き出された民主党残党の人たちが今も
二匹目のドジョウ狙いで日本の政治の
ふりをした主張をしていたり、
オウム真理教と同じ公安指定という
海外ならテロリスト扱い相当の
日本共産党さんまでもその
ただのもっとクレクレ主張を
正義と政治を騙って
全国の街角で朝の清新な空気を
汚してのアジ演説を
させてあげているのです。
問題なのは、
日本の偏向メディアではそんな
民主党残党の韓流正当立民党のCLP、BJにしても
少数そんなこんなの呆れた主張も
「市民」の声だとか記事にして
公安指定の共産党さんが沖縄で暴れることすら
市民との諍い?とのドブサヨ立ち位置での
報道をしているありさまです。
チンピラさんが住民にインネン付けるのを
市民の間での揉め事とは言わないのと同様に
捏造もとにした韓流チンピラインネンを
あたかも同格の国家間の問題のように
報道する姿勢は糾弾されるべきだと考えます。
なんせ、
日本と手を携えたい
世界のまともな国が多くある中で
有史以来ほぼ中国の属国の歴史の中から
インネンチンピラ国家のありようの半島さんには
正しい評価と位置づけで接してあげる
ことが必要です。
一般の韓国人は。自分の国で「反日教育」がされているのも気が付かず、メディも連日反日報道をし、インターネットは(日本に災害があるたびに「天罰だ」などの)反日的書き込みがあることを知っているのか知ろうとしないのか、自分たちが悪いことをしているという意識がありません。
善良な韓国人でも(下記例)
https://youtu.be/JlPpQaKIy7I
一見まともに見えますが、自分たちが日韓関係をこじらせている原因を作っているのに気が付いてない様子です。親日的ビデオを作りながら、「日韓関係の懸け橋になりたい」などとのたまわっています。現在に関わらず、(日韓併合期を体験した世代が現役だった頃の方がむしろ)昔からこうした親日的な韓国人はいましたし、日本側も交流してきました。「日韓関係」というとまるで、日本の方の努力も必要という印象があります。日本人は努力してきました、次の世代にまた韓国人理解のための努力を強いることは、我々の望むことではありません。
以前から何度も行ってきましたが、例に出した「善良な韓国人」こそ、韓国社会で日本のことを伝えてくれていないし、メディアなどの歪んだ報道、とんでもない学校教育に批判をしてくれていません。
私も「善良な韓国人」と100名以上会っています。そのたびに私は友好な努力をしてきました。このような日本人・韓国人は我々だけではないはず。「努力」が足りないのはどっちでしょう。
前から例を出している「日韓関係修復が難しい本当の理由」
https://www.nippon.com/ja/in-depth/a02701/
を見ればわかる通り、「反日デモ」はものすごく少なくなっています。(それでも反日は韓国人のエンターテイメントと化しており、偏在するもののようになってしまいましたが)
この記事にある通り、「日本が強くなければいけない」のも事実です。あらゆる手段で今のわれらが強く訴えなければならないと思います。未来に禍根を残さないために。
いつも思うのですが少なくとも「評論家」は要らないと思います、「評論家」が多すぎます。
サムライアベンジャー様
サムライアベンジャー様>自分の国で「反日教育」がされているのも気が付かず、メディも連日反日報道をし、インターネットは(日本に災害があるたびに「天罰だ」などの)反日的書き込みがあることを知っているのか知ろうとしないのか、自分たちが悪いことをしているという意識がありません。
行動様式が違うからと考えます。韓国が幼少時代に学ぶのは韓国社会で生きるための上下関係の必要とその徹底を叩き込まれて、それに付随して以下の事を叩き込むのです。
・恩恵を与えた韓国が上位である。
・恩を仇で返した日本は下位である。
組織レベルで日韓関係を韓国人が上下関係として無意識レベルで把握しているので、日本人が反日と認識する行動が、韓国人からは「善意と愛から」出た上下関係を教え込む行動と同一なのです。
約束事を破る事は日本人が下位である事を教えてあげる事なのです。
日本のモノを無断でパクるのも韓国が上位である事を教えてあげる事の一環なのです。
サムライアベンジャー様は日本人も韓国人も同じ人間という定義をお持ちですが、一旦それを捨てると韓国人が対日関係と同じ行動様式と考える行動を容易に見つける事ができます。
騎手と競走馬の関係です。
騎手は競走馬を操縦してお金を得ます(笑)。
騎手は競走馬と対等の存在とは考えていません。自分が上位で競走馬にムチでぶっ叩く事ができる存在であると考えています。
ムチでぶっ叩く行為を「反競走馬(笑)」と考える騎手は古今東西どこにもいませんよ(笑)。
ムチで叩かれる競走馬は当然そんなモノは嫌ですが、そんな競走馬の気持ちが騎手に伝わるのは皆無若しくは極めて希薄です(笑)。
そして騎手は競走馬を「心から愛しています。」恐らく競走馬は「騎手、こっち見んな。来るな。」と思ってますが(笑)。
当方はパーヨク故に組織、集団間の相互作用を重視します。
上記の関係を言葉を置換すると日韓関係の説明にできると思います。
当方はこの関係の是正処置はどうすべきか決めていますが、皆様も是正方法をお考え頂ければ。
以上です。駄文失礼しました。
韓国側の改善は、韓国側(まぁ、日本の一部の人間も含まれるかも)だけが利益を得る事ですから、やはりそれは歪であると言わざるを得ないと思います。
私も現状が改善された状態であると認識する一人ですが、なぜ、今が改善された状態であるかと言うと、是々非々で良いことは良い、悪いことは悪いとハッキリ言えるようになったことじゃないでしょうか。
今の韓国側の仕打ちを見る限り、とても友好は築けませんけど、それでいいと思います。
これからも、変に妥協しないで欲しいです。