テレビ番組スタッフの公式ツイッター・アカウントが一般のユーザーに対し、「ルーブルの為替相場の動きの画像をくれ」とお願いしたようです。なんだかビックリする話です。テレビ局であれば、BloombergなりReuterなりといった情報ベンダーからマーケットデータを直接入手し、エクセルなどでチャチャッと加工して見栄えの良いグラフを作成するスキルがありそうなものですが…。
「マスゴミ」というネットスラング
いつのころからか、新聞、テレビを中心とするマスメディア、あるいはマスコミのことを、「マスゴミ」と称する人が増えてきた気がします。
この「マスゴミ」、著者自身の理解に基づけば、「ゴミのような情報を垂れ流すメディア」という意味を持つ、インターネット上で自然発生した、一種の「ネット・スラング」です。
とりわけ、『オールドメディアが選挙結果歪めた2009年との違い』でも議論したとおり、2009年8月の「政権交代選挙」、つまり自民党から民主党への政権交代を実現させる原動力となったのが、マスメディアによるあからさまな偏向報道だったのです。
本日は第49回衆議院議員総選挙の投開票が行われます。著者自身は個人的に支持している政党、支持している候補者がいますので、本日、投票に行ってくるつもりですが、有権者の皆さまも是非、投票に行っていただきたいと思います。こうしたなか、選挙そのものに関する論評は本稿では控えますが、その一方で、新聞、テレビに代表されるオールドメディアが選挙を歪めてきたことの罪については、指摘しておかねばならないでしょう。オールドメディアの罪有権者は必ず選挙に行ってくださいね!本日は、衆院選の投票日です。個人的に気になる... オールドメディアが選挙結果歪めた2009年との違い - 新宿会計士の政治経済評論 |
あるいは最近だと「垂れ流す情報の内容」だけでなく、その取材手法に対しても、一般人からはさまざまな批判が出ているようです。
とくに地震、台風などの災害、事件、事故などに際しては、新聞社やテレビ局の取材手法が大変に酷いという事例は、枚挙にいとまがありません(たとえば『京アニ事件とマスコミ取材の二次被害が酷い』、『災害報道の共同通信の新人記者は被害者ではなく立派な加害者』など)。
ルーブルのチャート
さて、昨日はウクライナ侵攻を受けた西側諸国の経済・金融制裁を受けて、ロシアの通貨・ルーブルが対米ドルで急落しました(『ロシアで通貨安:一気に1ドル=100ルーブルを超過』等参照)。
ロシア・ルーブルが対米ドルで急落しているようです。WSJのマーケット欄の情報によると、日本時間の本日正午時点で1ドル=105.27ルーブルと、先週金曜日と比べ25.5%ほどの下落です。また、1ドル=100ルーブルの大台を超えるのは、少なくとも2007年3月以降で初めてのことです。WSJのマーケット欄によると、米国東海岸時間2022年2月27日22時時点、すなわち日本時間の28日正午時点で1ドル=105.27ルーブルであり、先週金曜日時点の1ドル=83.86ルーブルと比べて25.5%ほどの下落です。ちなみにWSJから取得できる2017年10... ロシアで通貨安:一気に1ドル=100ルーブルを超過 - 新宿会計士の政治経済評論 |
この点、当ウェブサイトではWSJのマーケット欄に表示された為替レートを参考にすることが多いのですが、インターネット上にはほかにも『investing.com』のように、為替レートの動きをわかりやすく示してくれるウェブサイトはいくらでもあります。
また、情報ベンダーと契約をしていれば、ちょっとしたエクセルの知識を使い、為替レートを入手して自分自身でわかりやすいグラフに仕立てることもできるでしょう。
しかし、このロシア・ルーブルの動きに関し、大変に興味深い「動き」がありました。とあるツイッター・ユーザーが、おそらくはどこかのウェブサイトの「ロシアルーブル/円(RUB/JPY)」のチャートのキャプチャ画像をツイッターに投稿していたのです。
(※ただし、このユーザーの方が投稿した画像が著作権等に照らして適切なのかどうかについてはよくわかりません。投稿者の方、あるいはツイッター社がツイートを削除した場合は閲覧できなくなりますのでご注意ください。)
テレビ番組スタッフ「こちらの画像をお借りしたい」
このツイートに対し、在京民放局であるTBSの関係者が、「こちらの画像をお借りしたい」とリプライをしているのを発見しました。
このあたり、テレビ局関係者がツイッター上で「画像をくれ」「動画をくれ」と要求するときの書き出しは、たいていの場合、「突然の連絡で申し訳ございません」で始まることが多いように思うのですが、なにかテンプレートでもあるのでしょうか?
テレビ局であれば情報ベンダー(Bloombergやロイターなど)と契約していそうなものですし、それらのベンダーから提供された生データを使い、エクセルなどでチャチャッと加工すれば、見栄えの良いグラフなどいくらでも仕上がりそうなものですが…。
情報収集能力、大丈夫ですか?
ちなみに気になってほかにもこの「TBS『THE TIME,』スタッフ」というアカウントによるものと思われるいくつかのツイートを調べてみたのですが、基本的には一般のツイート主に対し、「画像をくれ」、「話を聞かせてくれ」といったメッセージを送っているものが中心のようです。
このあたり、インターネット上では「新聞社やテレビ局を中心とするオールドメディアの取材力が低下している」などと指摘されることも増えているのですが、たしかにTBSに限らず、さまざまなテレビ局のツイッター・アカウントが一般人に対し「画像・動画をくれ」、「話を聞かせてくれ」などと要求しているケースは散見されます。
少し酷い言い方かもしれませんが、「オールドメディアの取材力が低下している」のではなく、どちらかといえば、オールドメディア関係者にはもとから大した情報収集能力など存在せず、記者クラブ制度などの「特権」に乗っかって情報を収集する癖がついてしまっているだけではないか、という気もします。
いずれにせよ、「為替相場の動き」という、一般人でも簡単に調べられる、極めて基本的な情報に関する画像をテレビ局関係者が「下さい」とお願いしているという姿は、ある意味では新鮮でもある、と思う次第です。
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テレビ局も、ネットから動画を集めて、まとめサイト的に編集して、それを放送すれば、番組制作スタッフをリストラできるのではないでしょうか。
引きこもり中年様
こんばんは。
バラエティもニュースも、もはやおっしゃる通りの状況になっていることが本当に多いですね。「これ何日か前にネットで見たなあ」みたいな。
こうしてオールドメディアは根腐れしてゆくのでしょうね。
こういう厳しい指摘を継続することで、オールドメディアが指摘を真摯に受け止め、再生してくれると良いのですが。
全くの偏見と推測ですが、
TBSの経営者は金儲けにしか興味がなく、企業価値を全く理解できない・金勘定しかできない子番頭の様なものでしょう。
TBS『THE TIME,』スタッフも低賃金・低予算で調達された外部スタッフで、番組の中身よりもテレビ画面を求められた時間埋め、出来れば視聴率を得る事しか頭にないように見えます。
企業価値の根幹を自前で確立することを考えられない経営者の下では、”こうなってしまう”、典型例の気がします。
一般人なんかに聞かなくても、テレビ局なら、日頃から懇意にしている経済学者とか居そうなもんですが。
そういう人には聞けなかったんでしょうか。
下請けのそのまた下請けとかの末端の番組製作会社はそういうコネが無いのかも知れませんね。
「とにかく安く安く仕上げろ!」と言うプレッシャーが凄いんでしょうかね?
坂道を転がり落ちている衰退産業とは言え、テレビ局ともなればまだまだ
それなりの金を持っているはずなのに……
……いや、逆か?無理して今までの濡れ手で粟基準の高給を維持しているから、
給料以外の部分を必死で削っているのか……?
twitterで「情報くれ」って仕事は「作業」扱いになってて、バイト仕事になってるかもですね。あるいは、ボット仕事。
ブラウザでチャート表示するなら、trading viewが最強かもしれません。
軽い使い方なら無料で使えるみたいです。
https://jp.tradingview.com/chart/
好意的?に解釈するのであれば、このユーザーさんのコメント込みで使いたい、…という可能性もありますかねー
この露通貨為替の場合、4つの事が考えられます。
1)ブルームバーブと契約している部署にお願いできない場合があるのです。
2)調べるスタッフがいないので、他の部署に聞いてみるという感覚が無い
3)専属の学者様も、この頃お金を要求するようになった
4)自分で調べるより画像を貰った方が早い―どうせ金は支払いしないし
さぁ~皆様はどれだと思いますか?
私は当然 No.4ですね。 楽だし、お金を支払いしなくてもよいし
一挙両得です。
お金はねぇ、時間もねぇ、倫理心もねぇ、未来もねぇ、今日がしのげればそれでええ。
きっとテレビ局の下請け会社のやっていることは、チャットボットで代用可能な「安い仕事」なんでしょう。当方は新聞記者は人間でなくて構わない、すなわち「記事作成プログラムで代用可能」と考えています。高い高い月給の新聞社社員、あるいはNHK職員の給料をちゃらにするために使っていいソフトウェア開発費、さあ払う側のつもりになって総額いくらだと値踏みますか。ソフトウェア開発で喰っている不肖はにわにはよだれの出るような夢想です。
マスコミは、知的訓練が不足しているのでわ。