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維新の馬場伸幸幹事長「立憲民主党は日本に要らない」

立憲民主党といえば、相変わらず、良くない意味で話題を振りまく組織です。生方幸夫衆議院議員(千葉6区・比例復活)が9月、拉致被害者の方々を愚弄するような発言を行った件で、家族会の抗議を受け、昨日、発言の撤回と謝罪を表明したそうですが、これに関し日本維新の会の馬場伸幸幹事長は「改めて、立憲民主党という政党は日本には要らないと申し上げたい」と述べたのだとか。

政治家の本質:矢野財務次官を直ちに懲戒解雇せよ

政治家の本職とは、いったい何か。

国会議員に求められるのは、いうまでもなく、「法律を作ること」です。

その意味においては、その本職であるところの「法律の作成」という努力義務を放棄し、「もりかけ」だ、「さくら」だとスキャンダル追及にうつつを抜かして遊んでいる、立憲民主党を筆頭とする野党議員は、まさに日本国にとっては有害な存在と断じざるを得ません。

野党議員であっても、たとえば、「なぜ消費税・地方消費税の合計税率を、2019年10月の段階で10%にまで引き上げねばならなかったのか」という点を、もっと追及すべきですし、最近だと事務次官という立場の者が、月刊誌に財政再建の必要性を訴える内容を勝手に寄稿するなどした問題を追及すべきでしょう。

与野党論争「ばらまき合戦」と批判 矢野財務次官、異例の寄稿

―――2021年10月08日16時29分付 時事通信より

時事通信などの報道によれば、財務省の矢野康治事務次官は、政治的中立が必要な立場にありながら、月刊誌に(おそらくは大臣などの許可を得ずに無断で)「財政再建の必要性を訴える内容」を寄稿したのだそうですが、これが事実なら、岸田首相は直ちに矢野次官を懲戒解雇しなければなりません。

もし岸田首相がそれをやらないならば、野党はお得意の「野党ヒアリング大会」で矢野次官を呼んで、いつものとおり事情聴取すべきですが、奇妙なことに、立憲民主党などの野党勢力は、なぜか財務省に対しては頭が上がらないように見受けられるのです(※著者私見です)。

なぜか財務省とNHKを絶対に追及しない立憲民主党

余談ですが、この矢野次官の行動は、下手をすれば国家公務員法違反どころか、選挙を経ていない立場であるにもかかわらず、私たち国民が選んだ政治家の意思に反する言動を取ったという意味においては国家転覆に相当する罪を犯したと言えなくもありません。

このあたり、余裕があれば、別稿にて議論したいと思います。

ちなみに立憲民主党などの野党がなぜか絶対に追及しないのは、財務省だけではありません。

NHKも同様です。

NHKといえば、年間7000億円という売上高を誇り、職員1人あたり少なく見積もって1600万円弱の人件費を計上している、などの乱脈経営で知られている組織ですが(『NHK「1人あたり人件費1573万円」の衝撃的事実』等参照)、NHKに対しても、なぜか立憲民主党は頭が上がらないようです。

1兆円を超す金融資産、不透明な連結決算に加えて「隠れ人件費」疑惑もNHKが2021年3月期(=2020年度)の財務諸表と連結財務諸表を公表しました。当ウェブサイトとしては、NHKが「公共放送」として相応しくないほど非常識に超高額な人件費を負担している点や、国民からかき集めた巨額のカネを1兆円以上、さまざまな形で保有している点を指摘して来ましたが、ここで最新状況について改めてまとめておくとともに、あらためて、NHKの「あり方」について考えてみたいと思います。NHK問題の要諦NHK問題をまとめると…?当ウ...
NHK「1人あたり人件費1573万円」の衝撃的事実 - 新宿会計士の政治経済評論

いったいどうしてなのでしょうか、本当に不思議ですね。

立憲民主党議員が拉致被害者を愚弄

さて、その立憲民主党を巡っては、昨日の『内閣支持率上昇もワクチン接種進展は「前政権の功績」』の末尾で、立候補予定者がツイッターで非常に下品な内容を発信していたとして、立候補を撤回したとする話題を取り上げたばかりです。

産経・FNNが内閣支持率調査を出してきました。これによると岸田文雄内閣に対する支持率は63%で、自民党に対する支持率も45%に達しました。ただ、調査項目を読んでいくと、いろいろと不可解な内容も多々あることは事実でしょう。とくにワクチン接種を含めたコロナ対策を巡っては、岸田首相の功績というよりは、前任者である菅義偉総理の功績ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。内閣支持率調査の怪当ウェブサイトでは以前から、6つの世論調査(読売新聞、朝日新聞、時事通信、共同通信の4社が実施するものと、産経・F...
内閣支持率上昇もワクチン接種進展は「前政権の功績」 - 新宿会計士の政治経済評論

ただ、立憲民主党を巡っては、ほかにもいくらでも話題があるようですが、そのなかでも特に看過できないものがありました。

拉致被害者「生きていない」 立民・生方氏、家族会抗議受け撤回

―――2021年10月11日20時06分付 時事通信より

時事通信の昨日の記事によれば、立憲民主党の生方幸夫(うぶかた・ゆきお)衆議院議員(千葉6区落選/南関東ブロック比例復活)が11日、「拉致被害者はすでに死亡している」などとした自身の発言を「撤回するとともにお詫び申し上げる」などと述べたのだそうです。

問題のこの発言は9月23日、千葉県松戸市の会合でなされたもので、生方氏は拉致被害者について「もう生きている人はいない」などと述べたのだそうですが、時事通信によると、拉致被害者家族連絡会側の抗議声明に対し、生方氏側が撤回と謝罪を表明したものだとか。

維新・馬場幹事長が「立憲民主党は日本に不要」

こうしたなか、産経ニュースに昨日の午後掲載された記事によれば、日本維新の会の馬場伸幸幹事長は11日、この生方氏の発言を巡って、「言語道断だ」、「国会議員という立場の人間が、確証もないことを堂々と一般の方がいる中で発言することに怒りを覚えている」と批判したそうです。

維新・馬場幹事長、生方氏発言「言語道断」

―――2021/10/11 14:33付 産経ニュースより

そのうえで馬場氏は「改めて立憲民主党という政党は、日本には要らないと申し上げておきたい」と述べたのだそうですが、この「改めて」とは、馬場氏が5月6日の記者会見でも立憲民主党を「日本に必要ない」と述べたこと(『「立憲民主党は日本に不要」?憲法議論を巡る不思議さ』等参照)と関連しているのでしょう。

日本維新の会の馬場伸幸幹事長が昨日の記者会見で、立憲民主党を「日本に必要のない政党だ」と発言したそうです。また、その立憲民主党が昨日、国民投票法を巡って自民に歩み寄ったことを受け、ツイッター上では一部の「左派論客(?)」の皆さんが立憲民主党を激しく非難しているようです。いずれにせよ、なぜ「護憲派」の皆さんは憲法を議論すること自体を封殺しようとしているのかは理解に苦しむところです。時事通信「国民投票法改正案が今国会で成立へ」時事通信に今朝掲載された記事によると、憲法改正を巡る国民投票法改正案が...
「立憲民主党は日本に不要」?憲法議論を巡る不思議さ - 新宿会計士の政治経済評論

もっとも、拉致被害者の件については、たしかに私たち日本国民の側にも、これを「自分の問題」としてとらえきれていないという点については、もどかしい限りです。

日本における拉致議論といえば、「どうやって北朝鮮にお願いして日本人を返してもらうか」、「どうやって北朝鮮にお願いして拉致事件の全容を教えてもらうか」、といった視点に終始しているきらいがあります(とくに某新聞、某テレビ局などは、大変に酷いですね)。

しかし、本来、これはアプローチが間違っています。

正しくは、「どうやって北朝鮮から日本人を取り返すか」、「どうやって北朝鮮の容疑者を拘束するか」を議論すべきであり、これには軍事力という議論がセットです。

もっと言えば、現行法制上、「北朝鮮に軍事侵攻して拉致被害者である日本人全員を保護するとともに、北朝鮮政府幹部を拘束して日本に連行し、日本国内で刑事訴追する方法」を議論しなければなりません。

そして、それらを「これ見よがしに」議論することで北朝鮮政府、金正恩(きん・しょうおん)らを震え上がらせる効果も期待できます(※もしかして「震え上がる」のは金正恩だけでなく、習近平=しゅう・きんぺい=中国国家主席、ロシアのウラジミル・プーチン大統領あたりも同じかもしれませんね)。

いずれにせよ、個人的に「日本維新の会」の主張には賛同できない部分もありますが、少なくとも「立憲民主党が日本に不要だ」(あるいは「立憲民主党のように有害な政党はなくなった方が良い」)という点については、正論と言わざるを得ないと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (26)

  • 日本維新の会の馬場伸幸幹事長の
    >「国会議員という立場の人間が、確証もないことを堂々と一般の方がいる中で発言することに怒りを覚えている」
    という批判は、そのとおりだと思うのです♪

    ただ雑談板でも書いたけど、国会議員が自らの考えを述べること自体は容認すべきことだと思うのです♪

    生方氏の卑怯なとこは、それを「みんなそう思ってる」って言い方をしてることだと思うのです♪
    質問を受けて答えたってことみたいだけど、批判を受けてすぐに撤回する程度の考えだったら、最初から「自分にはわからない」と言えば良いのにって思うのです♪
    確証も信念もなく、人の生死を軽く扱わないで欲しいって思うのです♪

    >「どうやって北朝鮮から日本人を取り返すか」、「どうやって北朝鮮の容疑者を拘束するか」を議論すべき
    というのはそのとおりだと思うけど、これも被害者の方が生きてる前提だとちょっと悩ましいとこがあると思うのです♪
    今は、北朝鮮に人質を取られてて、その所在すらわからないって状況だから、場合によっては被害者の方に生命の危険が及ぶかもしれないと覚悟を持っとかないといけないんだと思うのです♪

    議論をはじめたとたんに、「生存者が発見されたが、○○の罪を犯したので処刑する」みたいなハッタリをかまされたときに腰砕けになっちゃうんじゃないかと心配なのです♪
    できることなら、何らかの方法で安否と所在を確認した上で、電撃的に救出したいと思うけど、そんな能力があるかちょっと疑問なのです♪

    矢野次官の寄稿は、
    >このあたり、余裕があれば、別稿にて議論したいと思います。
    ということだから、ちょっと楽しみなのです♪
    面白そうな話題だから、適当に擁護する屁理屈でも考えておこうかと思うのです♪

  • いつもはIMFを使って消費税20%にと提言を呼びかけたりするのに今回の財政の番人は随分と派手なスタンドプレーをしたものですね。

    こういった外に告げ口をするような手法は一緒に働く仲間には好まれない気がしますが。

  • これには軍事力という議論がセットです。・・・ご指摘どおりだと思います。
    これは ずーっとことなかれ主義を続けてきた弊害です。いじめ事件での学校や教育委員会と同じです。どうして明治時代に日清・日露戦争をやらねばならなかったのかということを連想してしまいます。当時は武士道精神があったのだろうと思います。いまは残念ながらなさそう。

    • 軍事力以前に法改正、もっと言うと憲法改正は必要でしょう。
      日本人自身が自らの手で奪還する方法を見出さねば、拉致被害者は帰っては来ますまい。アメリカ始め他国は日本人の為だけに血を流したりしない。勿論軍事力使用が前提では無いですが、使えないと見切られている軍事力はただの張子の虎ですしね。
      …ただ、立憲民主の議員さんの表現は不味いですが、「人命の値段の安い北朝鮮で生きているか」という話は当然別物なんでしょうが…

  • 事務次官は、早めに変えた方が良いでしょう。

    ふと思った事。
    意外と「日本共産党は日本に不要」と言わないのは、何故でしょうか?

  • >維新の馬場伸幸幹事長「立憲民主党は日本に要らない」
    すんげー正論!
    ならばと党名を変えて日本に居着くので、もう少し踏み込んで「立憲民主党議員は日本に要らない」として欲しいです。
    ついでに
    ワイドショーの素人コメンテーター、主観的な采配で結論を誘導するMC
    機関紙化した新聞社

  • 生方氏は、拉致被害者について「もう生きている人はいない」ことについて、確信をお持ちのようですが、どういうルートで情報を得ているのか、追及せねばなりません。
    他にも、生方氏は、「森元総理、撤回すればOKとは責任という文字が無いよう」とツイートしていたことが指摘されていますね。
    "立憲民主党生方幸夫「拉致問題は無いんじゃ・被害者は生きていない」謝罪撤回も過去に「撤回すればOKは責任が無い」とツイート" (事実を整える 2021-10-11)

    • 生方氏が北にパイプを持っていて、拉致被害者の生存に関する情報までお持ちなら、日本国にとって非常に重用な政治家と言わざるを得ません。
      党は違えど総理の特別顧問に、三顧の礼で迎えるべきです。
      その情報について詳しく開陳されることが、説明責任の好きな立民議員としての有るべき姿だと思いますが、外交上不味い事もあるでしょうから、関係機関との秘密協議で速やかに対処方策を固めて欲しいと思います。
      大いに期待します。

      そうじゃなくて、単に自分の想像だけで話したのだとしたら、そのような不謹慎な考えに至った経緯を、包まず披露することが、説明責任の好きな立民議員としての有るべき姿だと思います。また枝野氏はじめ立民諸氏・諸嬢もそれを求めていると信じる者であります。

      それも出来ねえなら、さっさと議員なんぞ辞めちまえ!すっとこどっこいめ!

  • ソウレンとパチンコに手を付ければ即解決とは言わないが相当な圧力になるはず
    なぜ出来ないのか?それは与野党議員や警察庁が抵抗勢力だからだ!

  • 事務次官は官僚のトップではあるけれど、あくまで官僚であり、政治的には国民の投票で選ばれた政治家の政策を実行するのが本質の筈です。
    財務省および財務次官があまりにも大きな権力(と言うよりは利権)を持ち過ぎたために矢野氏は自分の立場を勘違いしています。
    国家公務員法に反して政治的な発言をしたことはご本人も覚悟の上なのでしょうから、厳しく処断して官僚の襟を正させることを先ずやるべきでしょう。
    「静観」とか都合の良い言葉でウヤムヤにしてしまうようであれば、岸田内閣は官僚の手綱をとることはできないと思います。菅前総理が学術会議の数名の任命を拒否した毅然さが岸田新総理にあるのかが試されています。

    • 私はさっき財務省のホームページのご意見箱に矢野次官の発言について書き込みをしてきました。
      ちゃんと見てもらえるかなあ?

  • 現職の事務次官が、雑誌で政策を公然と批判しているのを初めて見ました。これを了承もしくは野放しにしている麻生氏や鈴木大臣が何を考えているのかもよくわかりません。次稿を期待します。

  • お昼の放送「バイキング」の坂上忍さんに言わせたそうですね。
    “借金大国”日本のばらまき政策に懸念「子供世代にツケを回すやり方をホントやめて欲しい」
    https://news.yahoo.co.jp/articles/884d2ad262b840bb36ca6269915b746aaf44dcf7

    何だか、岸田内閣になって、財務省のプロパガンダが活発化してきたように思います。
    増税の布石と言うよりも、減税の対抗って気がします。
    (消費税10%→5%の議論に対する、など)

    立憲民主党が不必要な政党なのはその通りなので、早く議席を国に返して、議員定数削減して欲しいですね。

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