今年の光復節は中味スカスカも「文在寅氏らしい」演説
昨日は韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領が「光復節」、すなわち8月15日の演説を実施しました。これについて眺めていて気付いたのは、例年と比べた分量の少なさもさることながら、日本に対する挑発的な表現がほとんどなく、そして、全体としてまったく具体的な提案のない、文在寅氏なりの美麗字句で構成されている、という点でしょう。ただ、ある意味でこの演説自体、いかにも文在寅氏「らしい」ものだったとも思うのです。
目次
終戦記念日と光復節
韓国と「8月15日」
昨日、すなわち8月15日は、俗に「終戦記念日」と呼ばれます。
その理由は、1945年8月15日正午に昭和天皇の玉音放送が流れたからですが、これの意義についてどう考えるべきかに関する現時点の私見については、昨日の『「次は負けない」ために、なにをやらねばならないのか』で述べたとおりですので、本稿では繰り返しません。
ただ、この8月15日は、韓国では「光復節」と呼ばれ、大変に重視されている日付でもあります(※ちなみに中国の場合の抗日戦勝利記念日は、8月15日ではなく、なぜか9月3日だそうです)。
その理由は、「日本の植民地支配から解放された日付」だからであり、『「慰安婦の日」に凝縮された韓国自身の「国の在り方」』でも述べたとおり、韓国ではまさに5つある「国慶節」のひとつなのだとか。
この点、正直、外国がいかなる日付をいかなる理由でいかなる祝日に指定するにしても、勝手にすれば良いと思います。
ただ、韓国の皆さんに対し、外国人という立場で僭越ながら申し上げるならば、ご自身の国にとって、本来ならば「最も大切にしなければならない日付」がいつなのかをじっくり考えてみられることを強くお勧めしたいと思う次第です。
韓国の建国は8月13日?15日?
ここで、少しだけ補足です。
先日の記事で韓国が「8月13日に独立宣言を行った」、と記載してしまいましたが、これは少し書きすぎでした。韓国が8月13日に独立宣言を行ったという、信頼し得る具体的な資料を発見することができなかったからです。
(※日本語版だと『ウィキペディア』や個人ブログにそうした記述は多々ありますが、当ウェブサイトでは、ウィキペディアを信頼する情報源とはみなしていません。)
ご指摘くださったのは、いつも当ウェブサイトに有益なコメントを寄せて下さる「とある福岡市民」様という読者様です。今回もご指摘、大変ありがとうございました。
ただし、米国政府ウェブサイトには、韓国の独立日を「1948年8月15日」としている事例も散見されるのですが、なかには「ワシントン時間1948年8月12日18時に予定されている朝鮮新政府(new Korean Govt)の発足」、などと記載したものもありましたので、紹介しておきます。
FOREIGN RELATIONS OF THE UNITED STATES, 1948, THE FAR EAST AND AUSTRALASIA, VOLUME VI
―――1948/08/10付 Office of the Historianウェブサイトより
ワシントン時間8月12日18時ということは、現地時間でいえば8月13日、ということです。
この点、この文書自体は同年8月10日に起案されたものであるらしく、「米国は韓国政府を8月13日に発足させた」という直接の証拠としては、やや弱いです。
また、もともと秘密指定されていたものの、おそらく経年により公表されたであろうと思われるCIAの1948年10月28日付の “PROSPECTS FOR SURVIVAL OF THE REPUBLIC OF KOREA” によれば、韓国政府の発足は1948年8月15日と記載されています。
すなわち、韓国を独立させた米国の側にも、韓国の独立日については「8月13日」、「8月15日」が混在している状況にあるのだ、と考えて良いでしょう。
「8月15日に独立」の意味
しかし、あえて個人的な主観も交え、やや「決めつけ」て申し上げるならば、韓国政府の事務的な発足は8月13日だったものの、おそらくは初代大統領の李承晩(り・しょうばん)が「独立宣言」を行ったのが8月15日であったため、公式には「1948年8月15日」を独立日にしている、といったところが真相ではないでしょうか。
つまり、独立記念日を8月15日に設定することで、「1948年8月13日に米国から独立した」という事実を覆い隠し、あたかも日本から独立したかのような外観を創出する目的があった、という仮説です。
ちなみに1948年8月15日は日曜日であり、日曜日に仕事をするのを嫌った米国政府が、韓国政府を8月13日の金曜日に前倒しで発足(CIAによれば、原文は “inaugurate” )させた、という可能性もありますが、このあたりはもう少し調べてみたいと思います。
そのうえで、なにか興味深いことが判明すれば、来年の「光復節」の前後にでも報告したいと思う次第です(※もっとも、もしそのときに「大韓民国」があれば、ですが…)。
2012年8月の思い出
李明博元大統領の「奇行」
さて、ここで重要なことは、韓国政府が8月15日を「特別な日」として取り扱っているという事実であり、また、この日の前後の韓国大統領の演説なり行動なりを見ていれば、間接的に韓国が置かれた状況をうかがい知ることができる、ということでもあります。
そして、個人的にどうしても忘れられない年があるとすれば、それは、2012年です。
具体的には8月10日、韓国の李明博(り・めいはく)大統領が島根県竹島に上陸。
さらには8月14日になって、あろうことか、天皇陛下(現在の上皇陛下)を侮辱するような暴言を吐き、その後は当時の野田佳彦首相からの親書を、韓国政府はわざわざ郵便で送り返すなど、著しい外交上の欠礼を行いました。
こうした一連の行為に対し、さすがに一般の日本国民からも強い反発が生じたことは間違いありません。
WSJが「netto uyoku」を報道
こうしたなか、2012年に関連してもうひとつ「余談」を申し上げておきましょう。
この韓国大統領の奇行と前後し、米メディアのウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に「ネット右翼( “netto uyoku” )」という用語が登場し、「日本のインターネット空間でナショナリストの運動が生じている」などと報じられる、という珍事もあったほどです。
Japan’s Nationalist Movement Strengthens
―――2012/08/14 23:15付 WSJより
記事自体、まるで「(当時の欧州のような)一部の極右政党が日本でも台頭している」、といった印象を抱かせるような記載ぶりであり、執筆者の政治的な中立性にはかなりの疑義を抱くものではありますが、ただ、それと同時に、当時の日本国内の空気を思い出すにはちょうどよい記事でもあります。
リンク先の記事を読むと、「日本におけるナショナリスト運動には、単一の指導者や政党はない」などとしつつも、石原慎太郎東京都知事(当時)の「尖閣基金」の話題や、当時の野党だった自民党の政治家の発言などを取り上げています。
そのうえで、「ネット右翼」と呼ばれるインターネット上のナショナリズム運動が日本を席巻し始めている、といった記載ぶり、というわけです。
ただ、当時の熱気を覚えている者の1人として言わせていただくならば、当時の日本にあったのは「一部の極端な『ネット右翼』の過激なナショナリズム」ではありません。
当時の日本国内では、すでに民主党政権に対する強い不満の声も出ており、あわせて2009年8月の政権交代を主導したマスメディアに対しても、一般の人々の怒りが向かっていたのではないかと思います。
そして、東日本大震災(2011年3月)と前後し、スマートフォンが若年層を中心に、爆発的に普及し始め、インターネットが人々の身近なものとなり始めたころと、時期的にはちょうど一致しているように思えるのです。
すなわち、偏向報道の末に、2009年8月に麻生太郎総理率いる自民党を惨敗させた新聞・テレビなどのマスメディア(ネットスラングでいうところの「マスゴミ」)、その「マスゴミ」の力により政権の座につき、有権者の期待を裏切った民主党に対し、ネットの怒りが集中したのではないでしょうか。
そして、反日デモで日本を挑発した中国とともに、大統領の奇行で日本を挑発した韓国に対しても、同様に、日本国民の怒りが向いたのではないかと思うのです。
このあたり、当時の自分自身のブログなども読み返し、もういちどじっくりとまとめてみても面白いかもしれませんね。
李明博元大統領の奇行が日本の世論に影響を与えた!?
さて、李明博元大統領の奇行から約1ヵ月後、行われた自民党総裁選で、安倍晋三総理大臣が奇跡の再登板を遂げ、その後は安倍総理と野田元首相との党首討論などを経て、野田元首相が衆院解散に踏み切り、同年12月には民主党が惨敗を喫して政権の座から転落しました。
このように考えるならば、安倍晋三総理大臣を再登板させる原動力のひとつは、じつは韓国だったのではないか、という気がしてなりません。
(※もっとも、安倍政権では初期のころ、韓国のことを「基本的価値と戦略的利益を共有する最も重要な隣国」と位置付けていたほどなので、安倍総理を「嫌韓の極右政治家」とみなすには、かなりの無理があると思う次第です。)
そういえば、内閣府が毎年実施し、発表する『外交に関する世論調査』によれば、韓国に対して「親しみを感じない」人が、「親しみを感じる」人を大きく上回ったのが、まさに2012年10月の調査だったことを思い出しておくことも有益でしょう(図表)。
図表 韓国に親しみを感じるかどうか
(【出所】過去の『外交に関する世論調査』を参考に著者作成。「親しみを感じる・感じない」にはそれぞれ「どちらかというと」を合算している。なお、内閣府のオリジナルの調査では、2020年の調査についてはコロナ禍のために「調査方法が異なり、単純比較はできない」と注記されている点に注意)
すなわち、非常に皮肉な言い方をするならば、李明博元大統領自身が日本国民の間の韓国に対する認識を大きく塗り替えた張本人のひとりでもあるのです。
今年の演説はどうだったのか?
破綻寸前の日韓関係
さて、韓国はその後、就任から約4年で罷免された朴槿恵(ぼく・きんけい)前大統領を経て、2017年5月以降は、文在寅(ぶん・ざいいん)大統領が政権を担っています。
いまさら指摘するまでもありませんが、文在寅政権下で、日韓関係はそれこそ「不可逆的に」破壊され始めている状況にあります。
その理由のひとつは、韓国が相変わらず、日本に対して外交欠礼の数々を働いていることにあります。李明博政権末期に悪化した日本国民の対韓感情が、朴槿恵政権時代を通じても顕著に回復しなかったばかりか、文在寅政権下でさらに悪化しているのは、ある意味ではその表れです。
ただ、文在寅政権がそれまでの政権と比べ、本格的に「まずい」のは、日本との間の基本的な条約、約束、さらには国際法などを徹底的にないがしろにし、踏みにじり始めている点にあると思います。
国と国との約束という意味では、自称元慰安婦問題に関する2015年12月の「日韓慰安婦合意」の実質的な破棄。
条約という意味では、自称元徴用工問題に関する2018年の一連の大法院判決と、それに対して日本政府が行った解決に向けた協議・仲裁等の手続に対する完全な無視。
国際法では、2018年12月の火器管制レーダー照射事件や2021年1月の自称元慰安婦問題を巡る主権免除違反判決。
この点、もしも韓国が国際社会において、「法律を破るウソツキ国家」という評価を確立することがあれば、中・長期的に見て、決して韓国のためになりません。韓国の行動は、日本との関係のみならず、国際法を尊重するすべての国との関係を傷つけていることになるからです。
パワー不足な演説
こうしたなか、文在寅氏の8月15日の演説は、例年、なかなかパワフルで、個人的にはハラハラ、ドキドキしながらも、「楽しみにしていなかった」といえばウソになります。
ことに、今年の光復節演説は、文在寅氏にとっては、韓国大統領として(あるいはもしかすると「娑婆の人」として)の最後の8月15日でもありました。文在寅氏はどんな演説をしたのでしょうか。
結論から言えば、やや期待外れながらも、「最後の最後まで文在寅氏なりの筋を通した」といえるのではないかと思います。
第76周年光復節祝辞【※韓国語】
―――2021/08/15付 韓国大統領府HPより
日本語に直訳すると6000文字を少し超えるくらいであり、あくまでも主観的な印象ですが、例年と比べれば分量もパワーも少ないような気がします。このこと自体が、文在寅氏が現在置かれている境涯をそのまま象徴しているように思えてならないのです。
最初に不満を述べておくと、その分量や迫力もさることながら、内容的にも、「みどころ」に乏しいと思わざるを得ません。とくに私たち日本人にとって気になるのは、文在寅氏の演説に関する「日本」への言及ですが、この部分からしてじつに中途半端です。
日本については5ヵ所
演説では「日本」という単語が5ヵ所出ててきますが、そのうちの4ヵ所は日本に対して敵対的な文脈で用いられているようです。
- 「ソウル駅は日本の植民地時代には痛みと涙の場所だった」
- 「光復と開放により、日本の収奪で落ち込んでいた農業生産が3倍に急伸した」
- 「わが国の海軍は日本が捨てていった警備艇や戦艦からスタートしたが、いまやイージス艦を含め計約150隻の艦艇を運用する海軍に成長した」
- 「植民地支配の屈辱と差別、暴力と搾取に対し、私たちの先祖は、解放空間で日本人への復讐の代わりに受け入れを選択した」
「植民地時代の暴力や搾取」だの、「私たちに祖先は日本人への復讐をしなかった」だの、じつに都合の良い捏造で満ちた演説ですが、このレベルの捏造に辟易していては、コリア・ウォッチングなどできません。
それよりも気になるのは、日本に関するこんな記述です(※意訳しています)
「朝鮮建国準備委員会副委員長であった先生は戦争に負けた日本と解放された韓国が等しく互恵的な関係を持とうと提案しました。<中略>アジアを越えて世界の平和と人類の幸福を追求することは、3・1独立運動の精神です。<中略>韓日両国は、国交正常化以来、長い間民主主義と市場経済という共通の価値に基づいて分業と協力を通じた経済成長を一緒に実現することができました。今後も両国が一緒に行くべき方向です。」
「韓国政府は、両国の懸案はもちろん、コロナと気候の危機など、世界が直面している脅威に共同対応するための対話の扉を常に開いています。正さなければならない歴史問題については、国際社会の普遍的な価値と基準に合う行動と実践的に解決していきます。韓日両国が知恵を集めて困難を克服していき、隣国同士の協力の模範を示してなることを期待します。」
日本とは「ともに歩む」、でも具体的提案なし
これでもかなり削ぎ落としたつもりですが、それでもやはり冗長な文章です。
ただ、ここで重要な点が2つあるとしたら、ひとつ目は数年前の「光復節」のとき安堵と比較し、日本との「対決姿勢」がなくなったこと、そのうえで2つ目は、相変わらず具体的な提案が何もないこと、です。
「対話の扉は開いている」、「韓日両国が知恵を集めて困難を克服すべき」といった発言からは、「数年前の威勢のよさはどこに行ったのか」と心配になるほどです。
しかし、「対話の扉を常に開いている」、「韓日が知恵を集めて困難を克服」などの記述を読むと、「関係を破壊しておきながら、盗人だけだけしい発言だ」、などと思わざるを得ない、というわけです。
「日本との諸懸案をどうやって解決していくか」に関する具体的な言及もない点もさることながら、「国際社会の普遍的な価値と基準に合う行動と実践的に解決」のくだりについては、日本だけでなく、国際社会に対して喧嘩を売っているとしか思えません。
遡及立法、国際法違反、条約破り、約束破り、ウソツキ、侮辱など、国際社会の普遍的な価値や基準を蹂躙しまくっている韓国の国家元首がこのセリフを口にするというのも、シャレにしてはきつすぎます。
南北統一に向けた(具体的な内容のない)提案
ただし、この「具体的な提案が何もない」という点は、べつに日韓関係に留まる話ではありません。
次の発言については、おそらく文在寅政権自体の「総括」でもあるように思えてなりません。
「今年は南北が国連に同時加入して30年になる年です。その1年前の1990年には、東西ドイツは45年の分断を終え統一を成し遂げました。東ドイツと西ドイツは<翻訳不能>信頼を積み、普遍主義、多元主義の、共存共栄を追求する『ドイツモデル』を作成しました。また、過去の真正性ある反省で統一の周辺国の懸念を克服し、世界普遍的価値と基準を導いていくEUの先導国となりました」。
考えてみれば、東西ドイツの事例と南北朝鮮の事例は、「自由主義圏と共産圏に分断された国家」としては、大変によく似ています。
この点、ドイツの場合は分断を自力で克服しただけでなく、EU(欧州連合)の事実上の「盟主」となりました(※なお、「なぜドイツが『強大国』であるのか」という理由や、「ドイツやEUの『行く末』」については、ユーロやECBとの関係で別途議論したい論点がありますので、機会があれば紹介したいと思います)。
しかし、これに対して韓国・北朝鮮の場合は、いまだに分断を自力で克服したわけでもなく、それどころか韓国自身が日本をはじめとする周辺国との無用な対決を欲し、全世界に敵を作り続けているかのようです。
それなのに、文在寅氏は次のように述べます。
「たとえ統一は、より多くの時間がかかるとしても、南北が共存し、朝鮮半島の非核化と恒久的な平和を介して、東北アジア全体の繁栄に貢献する『韓半島モデル』を作成することができます」。
「朝鮮半島モデル」!
そんなモデルがあるのであれば、是非ともご高見を聞かせていただきたいところですね。
もっとも、韓国の経済発展モデルは、「歴史問題」で日本に対して道徳的優位を獲得し、自国の戦略的な価値を異常に吊り上げて見せることで、おもに日米からさまざまな利益を得る、というパターンでなされてきたものです。
その意味では、韓国の経済発展モデルは、核武装をチラつかせ、国際社会を何度も何度も欺き、無償支援をゲットしてきた北朝鮮とも共通しているものだ、という言い方をしても良いかもしれません。
最後まで「筋を通した」(?)文在寅氏
そのうえで、文在寅氏はこんな構想を述べます。
「とくに大韓民国が、いわゆるコリア・ディスカウントを振り切って、事実上の島国から抜け出し大陸に接続するときに享受することができる利益はバーです。私たちが疲れず、常に韓半島の平和を夢見るなら、私たちの想像力は、韓半島を越えてユーラシアを行き来されます。和解と協力の努力を惜しまなければ、強固な障壁は、最終的に崩れて、我々が想像する以上の新しい希望と繁栄が始まるのです」。
北朝鮮が国際社会から経済制裁を受けているなかでの「鉄道共同体」構想など、一見すると支離滅裂な文在寅氏の言動は、「北朝鮮」「南北和解」を手掛かりにすれば、見事に整合するのがわかるでしょう(※その延長には、おそらく、釜山から福岡に至る日韓トンネルもあるのかもしれません)。
もちろん、日本が韓国の唱える「鉄道共同体」などに参加するいわれもありませんし、そんな「共同体」、日本にとってメリットは皆無です(『日本がシベリア鉄道よりもFOIPを重視するのも当然』等参照)。
いずれにせよ、文在寅氏は最後の最後まで、北朝鮮との関係に心を砕いたという意味においては、終始一貫した大統領だったと言えるのかもしれません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
ツイート @新宿会計士をフォロー
読者コメント一覧
※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。
やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。
※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。
※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。
当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。
コメントを残す
【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
石原新太郎氏や安倍前首相が右翼なら、或いは日本の現状から見れば、アメリカやヨーロッパの国は立派な右翼の国ではないでしょうか。アメリカなどかなりの右翼だし、韓国はきち●●じみた超極右ではないでしょうか。
それにしても日本以外の国では、左右問わず政党は愛国的な政党が多いので、そこはうらやましいです。
おはようございます。
いや、韓国は平穏無事で何よりです。
昨日のアフガニスタンの様子を見ていると、米軍が撤退するとどうなるのかという現実を、韓国の人々はどう感じているのでしょうか?
韓国だって、戦争中の国ですよね?
アフガニスタンの政府軍が次々とタリバンに投降し、大統領は国外へ逃亡。
半島だって、米軍が撤退すれば同じことになるとは思わないんでしょうか。
朱子学脳を持っている方々は客観的に現実を観察する能力が欠けているし、結果的に現実の因果関係を正しく把握出来ないから、「これはこうなるべし、あれはああなるべし、何故ならそれが正当性で正義であるから」以外の考え方は出来ないのでは?
朱子学脳とシミュレーション思考能力は相容れません。
私もアフガニスタンの状況で同じこと考えました。
アフガニスタン政府軍は数も多く資金もあり装備も充実しているそうです。でも一方的に侵攻されてもはやタリバンが全土掌握しそうです。
アメリカが手出ししない状況、いやもしかしたらアメリカが今のような同盟関係にあっても、北朝鮮の侵攻に韓国は対応出来ないのではないのかとか思っちゃうのです。
戦力を分析したら絶対あり得ません。でも、韓国軍がまともに北朝鮮軍と戦闘しようとせずすぐ降伏する。アメリカ軍が攻撃しようとしても何故か韓国軍北朝鮮軍で共同で向かってくる。そんな状況すら思い浮かべてしまいます。
アフガニスタンの状況は朝鮮半島情勢を占う上ですごく示唆が多いです。注目したいですね。
>韓国軍がまともに北朝鮮軍と戦闘しようとせずすぐ降伏する。
これ朝鮮戦争のときあったんじゃないですか。
韓国人はてごわい元日本人、米軍は頼りにしてたみたいだけど、期待を大きく裏切られた。
これ何かの本で読みました。
確かに資金も装備も大切ですが、最後は人ですよね。日本の軍隊が強かったもの身分に関係なく武士道精神を持てたからだと思っています。明治の初めのは弱かったらしいですが、日清・日露では強い軍隊になっていますよね。素質もあったのかもしれませんが、教育が良かったものと思っています。(ああ、明治時代は)
しかし、思ったより早かったなぁ。きっと現政権からも寝返りが続いたんでしょうね。そうそう日本海を渡ってきても上陸できんように、海岸に高い岸壁を築く必要がありそうです。元寇時と同じ防塁が要るな。
軍事ニュースを拾っていると、実は米軍撤収からこっちアフガニスタン軍って既にヤバかったのですよ。相手はゲリラ戦術で正面から戦わせてくれない、強力な航空機はあってもニコイチ整備に頼らざるをえない状況、あげくにはパイロットの地上での暗殺が横行していたり。
韓国に置き換えると……まぁすでにF-15Kはニコイチサンコイチが横行していますが、北朝鮮って工作員を盛んに育成していると聞くし、隣国・同民族となればそれはもう大量に浸透済みでしょうね。つか大統領も浸透側みたいなもんですし。
北もタリバンも、資金や性能を活かせない土俵に引きずり込んでくる相手です。楽し心配というかガチ心配です。日本にも悪影響が出るでしょうから。でも援助はナシで……と言っていられなくなるのが本当に困る。日露戦争前夜かしら。
>アフガニスタン政府軍は数も多く資金もあり装備も充実しているそうです。でも一方的に侵攻されてもはやタリバンが全土掌握しそうです。
その装備体系が米国化して、米国の民間業者が逃げ出して崩壊したそうですよ。
軍隊のアウトソーシングが進んだ結果ですねえ。
あと一方的にアフガン軍がやられていたというのも違います。
大量のボートピープルが出る。
行先は日本以外にないでしょう。
あーやだやだ。
ヒダリマキの方々が入管関係や難民認定にゴニョゴニョしてくるのはそういった舟人々の受け入れ地ナラシのツモリだと認識してオリマス
要警戒っスな
ちかのさま
韓国人はテロリスト好きニダ。
直接自分に被害が無い国には、関心が無いニダ。
ちかの様
アフガニスタンはタリバンが占領を進めてますが、米軍が去った韓国は、ワアワア騒ぐだけで北に抵抗らしき事もせずに、国外脱出を図るでしょう。文大統領は大喜びも、不測な事態で射殺される(笑)。側近も逃げ回る(爆笑)。
国外脱出組は日本を目指す。来るなよ!全部半島に送還する。対馬にも渡らせん。
北朝鮮は、「昔のサイゴンからの米大使館員の脱出」、「今日のアフガニスタンのカブールからの米大使館員の脱出」、そして「明日のソウルからの米大使館員の脱出」と考えているのではないでしょうか。
文在寅大統領が終始一貫してるのは、相手不在のG行為とも言えるのではないでしょうか?
クロワッサンさま
元歯医者さんのブログで秀逸だったのは、
「自分では手を差し伸べたつもりでいるのかもしれませんが、その手、相手ではなく自分の股間に向かってますからw」
でした。
だんな さん
うまいですね〜(*^_^)
文大統領演説は、面白くなさそうなので、関連記事を読んだ程度です。
楽韓さんのブログにも書かれていますが、アメリカが韓国に「北朝鮮問題で日米で決めた事について韓国が議論に参加したければ、日韓関係を改善する必要がある」と要求しているように思います。
以下演説の一部への感想です。
>「韓日両国は国交正常化以後、長らく民主主義と市場経済という共通の価値をベースに分業と協力を通じた経済成長を共に成し遂げてきた」とし、「今後も両国が共に歩まなければならない方向」
→日本への寄生を続けるニダ。
>東アジア生命共同体への北朝鮮の参加に向けて努力する
→北朝鮮と共に日中に寄生するニダ。
まあ韓国が差し伸べた手には、画鋲でも握られていると思っていた方が良いでしょう。
文在寅氏は本当に能無しですね。たまたま「ローソク」で威勢よい言葉に乗せられた国民が、選んだだけ。つくづく言葉もまともに出て来ない「考え無し」の人だと思う。
日本とは「対話の扉を常に開いている」、「韓日が知恵を集めて困難を克服」(失笑)。全部散らかしたのは韓国だから、片付けはそっちでやんなさい!
関係を不可逆的に破壊しておきながら、何がお互いにだ。それに建国の日を一本にまとめ切れないのも朝鮮らしい。そんな事、どうでもいいんでしょう?初代から前大統領まで、文にとっては皆、政敵だもんね。あ、盧武鉉だけか!(爆笑)同じ道選ぶ?
めがねのおやじさま
同感です。文大統領はホント無能無策。ルーピーH山さんと競るけど任期の長さで圧倒的に有害さに勝ると思います。
・運転席理論 結局米韓双方に嘘
ばっかと見破られ相手にされず
・コロナ対策 いい時はK防疫と
胸を張る。ワクチン足りなく
なったら部下のせいにする。
・経済失政で失業率悪化、不動産
価格暴騰を招き、株不動産投機
過熱に対し無策。バブル崩壊は
目前。自滅で済めば自業自得だ
が韓国発世界同時不況なんぞ
起こしたら仏罰が下るぞ。
・日韓関係悪化への無策。
全部韓国の日本ヘイトが原因
なのに大統領として反日を煽る
だけ煽った挙句「対話で解決」
だと〜。無策にも程がある。
「巧言令色鮮し仁」を地で行くお方なので、何の感慨も起きません。
そして、今や文大統領様のお言葉を真に受けるのは、世界中でも頭壊文の人たちと、日本の一部サヨクだけでしょう。他の人々には、夏の終わりのセミの声くらいにしか響かないと思います。
9月になれば、韓国は完全に大統領選モードに入ります。今回も反日合戦になることは確実です。候補者たちは、我こそは一番反日なりと競い、他の候補者たちに親日のレッテルを貼るべく狂奔するはずです。そうなれば、ますます誰も文大統領の言葉を聞かなくなるでしょうね。合掌。
「あ、セミが死んでら」といって油断して近づくと最後の力をふりしぼって突然「ジジジジジジジジジ!!!!」とやって人間の心臓を止めにかかるアレを一部では”セミファイナル”と呼ぶそうです。
大統領様にも、なるべくムダに脅かさないでほしいですね。あすこの大統領は任期末に必ず何かしら反日セミファイナルぶっこんできますから。
農民様。
セミファイナル...
クスンと笑ってしまいました。
座布団1枚です。
光復節は半島からの開放日です。
手切金はおかわり無しです。
あとは自己責任で・・。
なるほどね、そう言った受け止め方もありますか。 できれば統治保護していた歴史も忘れたい。
>私たちの想像力は、韓半島を越えてユーラシアを行き来されます。
そちら方面へ向かって頂けるのなら大歓迎ですが、「私たちの想像力=独りよがりの妄想」が他国の支持を全く受けていないのが現状ではないでしょうか?
たとえば、
韓国大統領、日本との対話「扉開いている」 光復節で演説(ロイター)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f930ea6a9ff7f3a5b8456201ce2bb7eaf70653b6
随分前からこれを繰り返していますが、日本政府はいわゆるシカト。 「ホント何も学ばないな、、、」というのが率直な感想です。
新宿会計士様、
日韓トンネル構想の日本側は佐賀県唐津市です(笑)
どうしてこんな人が大統領に成れたのか?とは元米国大統領のお言葉ですが、G7の首相は皆、そう思っているでしょう。米国も次期ROK大統領より、その政治基盤共々嫌米じゃなくならないかぎり日本と共に経済の手を引き続けることになるでしょうね。
それにしてもスカスカの上を行ってますなぁ・・。
演説内容は、ポエム、って感じがします。あらゆる事にピンポンダッシュしまくった結果がこれとは、いやはやです。
アフガン陥落、予想より早かったですね。
アフガンのタリバン政権を中共が早速承認したそうです。
この前、タリバンと中共の外相が会談していましたからですね。
英国は怒っていましたね。 アフガン戦争迄して、ソ連の南下防止してましたから。
さて、ベトナムから米軍撤退した後、中共とベトナムは中越戦争を行いましたが
いつかアフガンと中共が新彊ウィグル問題で戦争をするのではと思っております。
その時、ソ連がどのような動きをするかが、問題です。
中越戦争の時は中立してましたが、ここぞとばかり再度アフガンに侵攻するかが
注目ポイントです。
西側諸国は、新疆ウイグル自治区の人権問題をタリバンと中国離間の計に利用すべきです。
「ウイグル人を見殺しにするタリバン」というレッテルを貼ってやれば良いと思います。
英国のアフガン戦争時代にはソ連はなかったじゃないでしょうか。
s/ソ連/ロシアと思われ。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(というより、個人的願望丸出しなので)
(北朝鮮制裁+新型コロナ+天災の)北朝鮮としては、本日からの米韓軍事演習に反発して、韓国への(北朝鮮国内への手前、今までにないような)強硬手段を取らざるを得ないのではないでしょうか。
駄文にて失礼しました。
昨日あたりに聞こえてきた、売電が中国様とは戦争しない! 宣言
これって日本が侵略されても争わないって事?
シュウキンペイハ安心して台湾・尖閣・沖縄取り放題ですね。
日本も海を囲まれ、首根っこを抑えられ、一つ一つお許しを頂きながらの生活になるのですね
文在寅大統領の光復節祝辞は、美辞麗句に満ち溢れ、建国後の歩みへの賛辞と民族や国家の未来への明るい希望がこれでもか、これでもかと述べられています。正直、読んでいて疲れます。
祝典での政治演説というのは、どこの国でもこんなものかもしれません。しかし、あまりにも嘘と美化・誇張が多すぎる気がします。嘘と美化・誇張で文章を引き延ばしているという印象を受けました。
それに比べて、甲子園高校野球開会式での小松大谷高校主将の選手宣誓や、昨日の全国戦没者追悼式での天皇陛下のおことばは、文章は短いですが、嘘や美化・誇張が一切無く、心に響く言葉ばかりで、聞いた後に感動の余韻が残りました。
私たちの文章も、こうありたいものです。
いつもブログ及び読者投稿を拝見し、いろいろと勉強させて頂いております。
普段は140字の文章も満足に書けないほど筆不精であるため、こちらの読者投稿はROM専でおりましたが、この韓国の独立の日付が何時であるのかというテーマについては、私も以前から興味がありましたので、少し調べてみることにしました。
しかしながらネットで調べてみても信頼できそうな資料はなかなか見つかりませんし、かといって英文等の資料を当たれるほどおつむの出来も良くありませんので、とりあえず身近な所で調べることにしました。それは、図書館です。
ところが非常事態宣言下という事もあり、閉鎖されている区画もあったため、いろいろな資料を調べるという事も出来ません。やれば出来たのかもしれませんが、書庫に仕舞われている資料も多く、調べれば時間が掛かりそうだったので止めました。
そこで何を調べたかといいますと、新聞です。
え?そんなもの信用できるかって?
まあ、皆さんがそう思うのもごもっともですし、私自身新聞なんて主にテレビ欄とおくやみ欄くらいしか見ておりません。
ただ、韓国独立記念式典当時の新聞なら何かしら手掛かりとなる記事が出ているのではないかと思い、また当時はGHQの占領下ですから、今の様にあからさまな事実誤認記事は書かないと思ったので調べてみました。
その際調べた記事を多少の推測も含めて書いてみたいと思います。
ちなみに調べた新聞は1948年8月14日付及び8月16日付のアカヒ、侮日、ゴミ売・・・じゃなかった、今で言うところの三大全国紙です。本当はもう少し範囲を広く調べたかったのですが、フィルム閲覧機械の時間制限もあり、15日周辺に絞って調べてみました。
さて、結論から申しますと、とある福岡市民様が指摘された通り、李承晩が韓国政府の樹立を宣言したのは1948年8月15日であると思われます。
8月14日付の三紙には「あす独立」、16日付には「きのう独立」(朝日・毎日)、「独立を宣言」(読売)の文字が並んでいて、15日の独立記念式典開催のことも書かれています。式典での李承晩の挨拶も要約して紹介されており、明確に李承晩が独立を宣言したという表記は有りませんでしたが、おそらくこの場で独立の宣言をしたものと推測されます。(ちなみに要約された内容は北朝鮮問題に関してのソ連への文句なので明確に独立を宣言したのかどうかは疑問符が付きますが)
まあ、独立記念日をいつに設定するかは当事国の自由ですし、あまり的外れな日付でない以上文句を言える筋合でもありません。(インドネシアはスカルノとハッタが独立宣言を読み上げた所謂「17805」ですし、フィリピンは政府が成立した1946年7月4日ではなくスペインからの独立を宣言した1898年6月12日です)
ただそれで話を終わらせてしまってはこの文を書く意味が有りません。何故「8月12日」「8月13日」という日付が出てきたのか、事実上韓国政府がアメリカ軍政から「独立」できたのは何時なのか、それをこの新聞記事から考えてみたいと思います。
まずブログの中にも書かれていた8月12日ですが、ワシントン発12日の記事で「アメリカ政府は大韓民国政府を朝鮮の政府として事実上承認する」と報じられました。この事は日本でも13日GHQから発表され、マッカーサーが李承晩と電報を交わし祝いの言葉を述べた事と、15日の韓国独立記念式典に李承晩からマッカーサーが招待され、式典に参加する旨が伝えられました。同じく李承晩も13日に声明を発表しており、主にマッカーサーやアメリカ政府への感謝を表する声明です。ちなみに李承晩からマッカーサーへの電報は12日に届けられていたようで、おそらくアメリカ政府からは李承晩に対して事前に通知があったのだろうと推測されます。以上の内容は14日付3紙で表記は違えど同様の内容の記事が書かれています。ちなみに中華民国政府が12日に韓国政府を「仮承認」したという事も3紙で報じられています
これらの記事から確認できることは、8月13日に「韓国政府が事実上承認された」ことがGHQおよび韓国政府から大々的に発表され、その事実が公になったという事です。これが「8月13日独立」の根拠ではないかと思われます。
ただ、前述のとおり13日は独立を明確に宣言した訳ではありませんし、あくまでマッカーサーの声明と15日に開かれる独立記念式典への招待が発表されたのみです。李承晩の声明も韓国政府の承認に対するアメリカ政府とマッカーサーへの感謝がメインです。13日に「承認されたんで15日に独立式典開くぞ~」と発表しただけですので、「8月13日独立説」としては弱いと言わざるを得ません。何よりアメリカ軍の軍政は13日時点では継続しているからです。
ではアメリカの軍政が終わったのは一体いつなのか?
これも結論から書きますと、「1948年8月16日」です。
14日付の毎日、読売では16日から米軍政庁から韓国新政府への統治権の移譲を開始する旨が書かれており、16日の朝日新聞でもジョン・リード・ホッジ軍政長官の祝辞として、16日零時を以って米軍の軍政府が廃止され米軍司令部内の民生部に切り替えられると伝えています。ただ読売はこのホッジ長官の言葉を「15日零時」と書いており混乱したのですが、他の二紙は「16日」と書いており、読売自身も14日の記事で「16日」と報道していますので、おそらく読売の書き間違いの可能性が高く、16日から統治権の移譲が開始されたと判断しました。(まあホッジは尊大な態度の李承晩を心底嫌がって朝鮮半島から1日も早く去りたいと考えていたらしいので、その本音がぽろっと出てしまったのかもしれませんが)
読売の16日付の記事が間違いであるならば、大韓民国政府がアメリカの軍政から「独立」したのは8月13日でも8月15日でもなく「8月16日」となります。
あれ、また増えた・・・(笑)
韓国の独立記念式典はアメリカの軍政下でが開かれたという事ですね。これをどう捉えるかは人によって違うでしょう。
この辺の経緯はもう少し調べてみる余地があると思いますので、とりあえず今は「1948年8月16日に韓国政府に統治権が移譲された」という記事を提示するにとどめたいと思います。
最期にもう一つ、興味深い記事があります。
16日付の毎日、朝日に李承晩が演説の中で発表した韓国の「建国の六原則」なるものが書かれているのですが、これを紹介したいと思います。
「一、民主主義への確たる信念」「二、個人の根本的な自由」「三、思想の自由」「四、反政府行為の禁止」「五、(農民・労働者をはじめとした)生活水準の向上」 (一~五までは省略して記載)
まあ、ここまでは有りがちな内容なんですが次の六番目が「やはり韓国だ!」と唸らざるを得ませんでした。それは
『六、韓国は外国からの経済援助を必要としている』
いきなりの物乞い宣言です!
いやまあ、演説の中で経済援助の話をしても別に悪い訳じゃないですよ・・・国家財政が厳しいのなら(まあ李承晩の放漫運営が原因だとしても)外国に援助を求めるのも致し方ないと思いますし・・・
ただこれを建国の原則として堂々と語ってしまうところに感嘆(もちろん悪い意味で)せざるを得ないのです。
トランプ大統領に物乞いの様だと言われましたがその通りです。建国の原則なのですから。
韓日議員連盟会長だったの姜昌一(きょう・しょういち)が日本に来て物乞いに来たのではないと言ったそうですが、お前は建国の精神を忘れたのかと言ってあげたいです。
さて、最後に韓国らしいオチが付いたところで終わりたいと思います。
本当はもっと早く書くつもりだったのですが、その時に始まった地中海方面での作戦(笑)に注力していたため遅れてしまった次第でしす。
以上、長文乱文失礼いたしました。
「海の日」「山の日」くらいの意味合いなので真面目に考えるだけ無駄というもの…。
まあ、コリアンウォッチャーのさがですかね。(^^;)