例年、8月15日を迎えるにあたっては、さまざまなことに思いを致す次第です。こうしたなか、せっかくの機会です。世間的には否定する空気が強い先の大戦を巡って、本稿では、日本にとって肯定的な意味がまったくないのかについての「異論」を述べさせていただくとともに、普段から議論していることの延長として、「次は負けない」ための条件について考えてみたいと思うのです。
目次
終戦記念日、正午に1分間の黙祷を
本日は、俗にいう「終戦記念日」です。
日本武道館では天皇、皇后両陛下がご臨席されるなか、政府主催の「全国戦没者追悼式」が執り行われ、とくに正午には1分間の黙祷も行われます。
加藤官房長官の談話が素晴らしい
では、なぜ政府がこの式典を主催するのか。
これについて、加藤勝信官房長官は昨日、こんな「談話」を発表しています。
内閣官房長官談話
明日8月15日は、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」であります。
政府は、日本武道館において、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、遺族代表及び各界代表の参列の下に、先の大戦における300万余の戦没者のため、全国戦没者追悼式を挙行いたします。
この式典を政府が主催する趣旨は、今日の我が国の平和と繁栄の陰に、先の大戦において祖国を思い、家族を案じつつ、戦禍に倒れた戦没者の方々の尊い犠牲があったことに思いを致し、全国民が深く追悼の誠を捧(ささ)げるとともに、恒久平和の確立への誓いを新たにしようとするものであります。
明日の正午には、国民一人ひとりが、その家庭、職場等、それぞれの場所において、この式典に合わせて、戦没者をしのび、心から黙祷を捧げられるよう切望いたします。
―――2021/08/14付 首相官邸HPより
(※ただし、引用者の側において、たとえば「黙とう」を「黙祷」に修正するなど、意味を変更しない範囲において表現を修正しています。)
この、一見すると何でもないような表現には、個人的には大変好意が持てます。非常にシンプルな談話ではありますが、「自虐史観」から脱し、今後の日本の方向性を示しているからです。
先の大戦の評価
先の大戦、評価はなかなか固まらない
ただ、そもそも論ですが、先の大戦についてどう考えればよいのかについては、なかなか確立した見方はありません。「日本にとっては完全に無駄な戦いだった」、などと斬って捨てる人もいる一方、それとは逆に、「日本にとってはアジアを開放するための聖戦だった」、などと持ち上げる人もいるからです。
この点、当ウェブサイトとしては、現在のところ、「あの戦争はこういうものだった」、と決めつけるようなことはしないようにしたいと考えています。
その理由のひとつは、著者自身もまだ、あの戦争をどう位置付けるべきか、自分のなかで「確たるもの」を持っていないからです。というよりも、「考えれば考えるほど、わからなくなる」、と述べた方が正確でしょうか。
というよりも、一般に「愛国」「保守」とみなされる人の間でも、あの戦争を巡っては意見が割れています。保守界隈でさえそうなのですから、あの戦争が日本にとっていかなる影響を与えたかに関し、人々の認識も、まだ一定しているとは言い難いのではないでしょうか。
だいいち、戦争の呼称も「太平洋戦争」なのか、「大東亜戦争」なのか、「第二次世界大戦」なのか、論者によって大きく異なるくらいです(本稿でもナチスドイツのくだりを除き、基本的には「先の大戦」で呼称を統一しています)。
「呼称」だけでも論点が出るほどですから、画一的な評価がなかなか定まらないのも、ある意味では当然のことなのかもしれません。
無能なリーダー、有能な現場
ただ、意見を述べることは自由ですし、現時点においておぼろげながら自分の中で出来上がりつつある考え方の一部を述べておくことくらいは許されるでしょう。
この点、当ウェブサイトでは常に、「物事には良い面、悪い面がある」などと申し上げてきたつもりですが、あえてあの戦争を一行で要約すると、「無能なリーダー、有能な現場」に尽きると思います。
先の大戦の敗因について考える際に重要なことは、「日本は神州だ」、「いざとなれば神風が守ってくれる」などとする、わけのわからぬ精神論を唱えていた一部の者たちの罪です。
(※余談ですが、「神風」といえば、『日本、中国、ベトナム、韓国の行動を決めた元寇の記憶』でも紹介した、ベトナム・ビングループのMartial Research & Management 主席経済顧問の川島博之氏が執筆した次の記事なども、大変に参考になるでしょう。)
日本は撃退成功、アジア諸国は「元寇」にどう立ち向かったのか?
―――2021.7.16付 JBプレスより
いずれにせよ、なぜ日本があんなに無謀な戦争に巻き込まれていったのか。
当時の指導者、開戦を煽りに煽った新聞社、そして硬直的で目的合理的ではない官僚制度など、現代日本社会にもそのまま通じる問題点は多々あるのではないでしょうか。
その同盟相手国は間違っていたでしょう
さらにいえば、日本にとって、ドイツやイタリアとの同盟は、戦略的に無意味だっただけでなく、有害ですらありました。とくに、ナチスドイツと日本が「価値をまったく共有していない国」であったという点については、深刻に受け止める必要があるでしょう。
よく誤解されますが、「ナチス」はそもそも、「極右政党」ではありません。正式には “Nationalsozialistische Deutsche Arbeiterpartei” 、つまり「国家社会主義ドイツ労働者党」のことで、言い換えれば、ナチスドイツとは「社会主義国家」だったのです(※著者私見)。
あえて独断で申し上げるならば、先の大戦の最も本質的な失敗は、本来であれば日本が尊重しなければならなかったはずの、「自由」、「民主主義」、「法の支配」などの国際的で普遍的な価値をないがしろにし、ナチスドイツのような危険な社会主義専制国家と組んだことにあると考えています。
そして、現在も、ナチス・ドイツが行ったさまざまな非人道的戦争犯罪の数々は、欧州で苦い記憶として語り継がれていますし、ドイツはしれっと全責任を「ナチス」に押し付けているフシがあります。
この点、以前の『足で世界を知る:今から4年前の嫌韓感情と韓国旅行記』の前半で、今から約20年近く前、転職するタイミングで、ひとりで欧州に出掛け、ドライブをしたという思い出について、したためたと思います。
この旅行では、ドイツの首都・ベルリンやポーランドのオシフィエンチム(ドイツ語で「アウシュビッツ」)の強制収容所跡地などに立ち寄ったのですが、そのときの展示物を見て、「あぁ、日本はなんという国と同盟を結んだのだろうか」、と絶望感に打ちひしがれた記憶があります。
要するに、全世界から見て、ドイツと同盟関係にあった第二次世界大戦時の日本は、ナチスドイツと同じくらい非人道的なことをやっていた、などと誤解されやすい土壌が、欧州では出来上がっているのです。
(※余談ですが、実際、これにつけ込まれた事例が、まさに自称元慰安婦問題や旭日旗問題など、韓国が日本に対して仕掛けてくるさまざまな不法行為でもあるのですが、これについてはまた別稿にて議論したいと思います。)
内ゲバは左翼の伝統
なお、少しだけ余談を述べておきましょう。
「ナチスドイツが社会主義国だというのならば、その社会主義国であるナチスドイツがなぜ、共産主義国であるソ連と戦争をしたのか」、という疑問を抱く人も出てくるかもしれません。
しかし、これも著者私見ですが、たんにヒトラーが「偉大なるドイツ」主義者だったというだけの事情に留まらず、「そもそも社会主義や共産主義を唱える者は精神的に幼く、知能水準も高くないので、自分たちとちょっとでも違う主張を容認できない」、という側面もあるのかもしれません。
実際、同じ「共産党」を名乗っていても、日本共産党と中国共産党の仲が悪いのは有名な話ですし、また、左派勢力はしばしば「内ゲバ」を発生させます。
いずれにせよ、日本は普遍的な価値を大切にすべきですし、その意味では「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、舵を切った日本外交は、非常に正しい方向を向いていると思う次第です。
- 【参考】『ついに日韓ハイレベル防衛交流「ゼロ回」に=防衛白書』
- 【参考】『外交青書:基本的価値の共有相手は韓国ではなく台湾だ』
教訓を語り継ぐ
現場レベルの優秀さ
もっとも、本論に戻り、旧日本軍における「現場レベルの優秀さ」については、言及しておく必要があると思います。
ことに、多くの日本国民が印象として抱いているであろう、「太平洋戦争で日本は米国にボロ負けした」、「日本は米国にまったく歯が立たなかった」、「これは負けるべくして負けた戦争だ」、といった評価に関しては、必ずしも正しくありません。
たしかに開戦時点において、日本は米国に対し、物量で圧倒的に劣っていましたが、それでも史実を調べるだけでもミッドウェー海戦のあたりまでは日本軍が「快進撃」を続けていたとされています(やたらと占領地を広げたことが戦略的に意味があったのかどうかは別として)。
また、敗色濃厚になってもなお、日本軍が熾烈な抵抗を示していたことで、交戦相手である米国に対しても「日本は怖い国だ」という思いを与えた可能性は否定できません。
注目すべき局地戦が「アッツ島、キスカ島」
こうしたなか、個人的に注目しているのが、アリューシャン列島の「アッツ島の戦い」と「キスカ島撤収作戦」です。
日本軍がアッツ島とキスカ島を占領したことに、なにか戦略的な意味があったのかどうかについては、さまざまな戦略家などは否定的な立場を示していますが、個人的には「アメリカ合衆国の領土が外国の軍隊によって占領された事例」として、米国人には大きな衝撃を与えた事件ではなかったかと思うのです。
もちろん、補給路を断たれたすえに、米軍の猛攻の前に、1943年にアッツ島守備隊が全滅したのは大変に衝撃的な戦闘でしたが、勇猛果敢な戦いぶりが米軍に対し、日本への恐怖心を植え付けた(のかもしれない)という意味では、やはり意味があったのかもしれません。
なお、キスカ島に関しては、米軍に気付かれず、日本軍がほぼ無傷で撤収することに成功。
その約半月後の1943年8月15日に米軍が(じつは無人になった)キスカ島に上陸した際は、米軍側がアッツ島の戦いで経験したような日本軍の強い抵抗を極度に恐れ、緊張のあまり、誤って同士討ちをしたケースなどもあったようです(いわゆるキスカ島撤収作戦)。
いずれにせよ、日本にとっての最大の敗因は、中国、ソ連(≒ロシア)、米国の3ヵ国を同時に敵に回したことであり、また、自由・民主主義・万国公法を尊ぶ米国や英国とたもとを分かったことにある、と考えています。
日本の国体は護持された
ただ、最も幸福な事実があることもまた、忘れてはなりません。
数多くの犠牲を出したにもかかわらず、国体は護持されましたし、皇室も残りました。天皇陛下、上皇陛下は日本国民から深く敬愛されています。
なにより、現在の日本国政府は、「日本国憲法」のもとに成立したものですが、日本国憲法自体が大日本帝国憲法の改正手続に従って「改正」されたものですし、法的にも実質的にも、日本政府は明治以来、連続して存在しています。
国会についても貴族院こそ廃止され、参議院が創設されましたが、衆議院は戦前からそのまま残っており、戦前に確立した議院内閣制が現在でもそのまま機能しています。
憲法以外の主要な法律(民法、商法、刑法など)については、改正によって条文自体は口語化されましたが、主要な規定は戦前のまま引き継がれていますし、金融の世界だと明治32年に制定された「商法」に規定される「匿名組合」のしくみが、そのまま金融商品取引に使用されているほどです。
もっと言えば、「占領軍によって日本語の使用が禁止され、英語が公用語化された」という事実はありませんし、沖縄など一部を除き、日本で使用されている通貨単位も、「銭」こそ廃止されたものの、依然として「円」という戦前のものがそのまま使われています。
(※その沖縄県についても、本土復帰後には右側通行が左側通行に改められ、通貨もドルから円に切り替わりました。)
このように考えていくと、先の大戦では多くの人命、財産、領土などを筆頭に、さまざまなものが失われたことは事実ですが、日本にとって中核となる部分についてはまったく失われていないのです。
次は負けない
そして、国が永続すれば、その分、先の大戦でソ連(現・ロシア)に奪われた領土を取り戻すチャンスもあるでしょう。それも戦争という手段によらず、平和裏に、です。
さらには、中国が軍事的に台頭し、周辺国を威圧し始めているなかで、日本は自由・民主主義・法の支配・人権を守り、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて努力をし続けなければなりません。
そして、そのためには、日本は軍事的にも経済的にも、世界のトップティアに入り続ける必要があります。
この点、「賢者は歴史に学ぶ」と言いますが、私たち日本国民が学ばなければならないのは、「なぜ私たちは負けたのか」、です。「再び戦争の惨禍が繰り返されぬことがないように努力する」ということは、言い換えれば、戦争が生じるメカニズムや、戦争に敗北した理由を、根源まで突き詰めて研究することが必要だ、ということでもあります。
結局のところ、現在の日本に最も足りていないのは、まさにこの部分でしょう(※余談ですが、東京大学や日本学術会議が「軍事研究をやらない」と宣言していることの罪は大きいと言わざるを得ません)。
いや、もっといえば、日本国民が立ち向かわねばならない「真の敵」とは、じつは中国でもロシアでもなく、日本の「内部」にいるのかもしれません。
増税原理主義を掲げ、日本経済を「ぶっ壊し」続けた財務省。
「受信料」で潤い、税金の免除を受け、職員1人あたり最低でも1600万円ほどの人件費を計上し、社内に1兆円を超す金融資産を溜めこんでいるNHK。
与党政治家の不祥事については、ときとして捏造してまで追及するくせに、自分たちの不祥事はホッカムリの新聞・テレビ。
政府の足を引っ張ってばかりいる野党議員…。
日本はこうした「利権集団」の社会的影響力を排除し、まずは経済大国として活力を取り戻すことに注力しなければなりません。
そして、「次は負けない」ためには、そもそも同盟相手国は日本と価値や利益を共有する国(とくに米国、英国、欧州、豪州、台湾など)を選ぶことから始めるべきであり、間違っても、日本と価値を共有しない国(とくに中露朝韓「赤クアッド」など)を選んではなりません。
当ウェブサイトとして議論しなければならない点は、まだまだたくさんありそうです。
View Comments (72)
>「あの戦争はこういうものだった」・・・
そこを深堀しないといけません。
そこを絶たなければ核を持とうが何をしようが
解決には到りません。繰返すだけです。
匿名のコメント主様
文章全てに同意します。
敵はまさに日本国内にこそいる、という主張には賛成です。
ところで、些末なことですがナチスは社会主義ではありません。党名に「社会主義」と入っているのは当時社会主義が世界全体で一定の支持を集めていたため、その尻馬に乗って党名につけただけに過ぎません。
ナチスドイツの体制は全体主義、強権主義で社会主義の影響もありますが、それを言えば当時のアメリカのニューディール政策は限りなく社会主義的な政策です。つまり当時、社会主義に影響されたのはナチスドイツだけではありません。「社会主義」は当時の流行り文句だったということです。
英米仏が当初ドイツに極端に融和的だったのは、ドイツは社会主義ではなく、その対抗馬だとみなされていたのもありますね。
また、ドイツがソ連と海戦した最大の理由はヒトラーが東方生存権を唱えていたことが大きいですね。また、バトル・オブ・ブリテンで失敗して西部戦線が膠着状態に陥って打開を図りたがったというのもありますね。
またスターリンによる大粛清で赤軍が弱体化していたことも遠因です。
>「社会主義」は当時の流行り文句だったということです。
その通りですが、この志向は啓蒙専制君主から始まる「人間の理性だけで社会を正しく統治出来る」と言う「人間が神の位置に」取って代わろうとする傲慢さを感じるのは当方だけでしょうか。
お伊勢さんの天照大御神の荒御魂に毎年お詣りするたび「自然などの理不尽さとお付き合いし受容」する事も人と大切と当方は思うのです。
以上です。駄文失礼しました。
❌人と大切と当方は思うのです。
⭕人として大切と当方は思うのです。
脱字失礼しました。
同盟は非常に大事だと思います。次は絶対に負けないようにまずは日英同盟復活でしょう。これで日米英で連携できます。全て海軍国家です。これが必勝パターンと思っています。個人的にはヨーロッパの大陸国とは適切な距離がいいと思います。(現状ではあえてロシアと争う必要もないでしょう。)
なお、第二次世界大戦でドイツは情勢が複雑怪奇なバルカン半島に戦力を割かれ、そのせいでバルバロッサ作戦の開始が遅れ、これがモスクワを占領できなかった遠因になったと言われています。
第三次世界大戦が起こるとすれば、日米同盟は、ややこしい朝鮮半島を上手に迂回する必要があるかもしれません。
岩波新書に『独ソ戦』(大木 毅・著)という独ソ戦の発端から終結までを詳述した著作があります。
https://www.iwanami.co.jp/book/b458082.html
独ソ戦の展開とともに、その過程で独ソ両軍がやらかした無茶苦茶な蛮行も記述されており、人様にお勧めしてよいもんだかちょっと迷ってしまうような内容です。
ただ、独ソ戦の帰趨に関する結論に関しては明快です。要するに、補給能力も含め、ドイツはソ連を完全に打倒するに足る戦力を持っていませんでした。戦略的混乱、判断ミスなどの要因もありましたが、そのような失策がなかったとしても、モスクワまで辿り着けなかった可能性が高いようです。
ということは、そもそも対ソ開戦に踏み切ったこと自体が戦略的な誤りであったということになります。当時、独ソ不可侵条約が有効でしたから、ソ連から攻められる可能性はほとんどありませんでした。石油資源確保のためにカスピ海沿岸を狙うにしても、他にやりようはあったでしょう。結局、この失策により、ドイツ軍は大いに戦力を損耗し、その後はどうにもならなくなりました。
> 第三次世界大戦が起こるとすれば、日米同盟は、ややこしい朝鮮半島を上手に迂回する必要がある
第三次世界大戦などと言う事態になれば、日米ともに朝鮮半島なんぞにかまけている暇はないと思います。少なくとも、朝鮮半島で軍事衝突が発生しても、自衛隊はもとより、米軍も朝鮮半島に大部隊を展開することはまずありえません。空爆とミサイルの雨を降らせるくらいが関の山だと思います。
戦時経済としては
独ソ開戦じたいが「自転車操業」とも言われますよね。
遅レスですが
龍様が『独ソ戦』(大木 毅・著)に
触れちゃいましたので乗っかります。
『独ソ戦』(大木 毅・著)の235頁にも
「一読の価値がある」と紹介されています
『戦争は女の顔をしていない』は
(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ・著)
https://www.iwanami.co.jp/book/b256544.html
個人的には『独ソ戦』(大木 毅・著)と
ワンセットの本だと思っています。
『戦争は女の顔をしていない』の方が
『独ソ戦』の倍の頁数ありますが(苦笑)
なお『戦争は女の顔をしていない』は
コミック版が1.2巻刊行されていますが
こちらこそ人様にはお勧めできません。
あの文字だけでも十二分に凄惨な場面が
ビジュアルで表現されているんです・・・
・・・酔います、悪酔いします、流血に・・・
コミック版については自己責任で・・・
新宿会計士様のアメリカ評価が驚くほど高いですね。
日本攻略の太平洋戦争は当時の大統領FDRの執拗な反日政策の結果でした。
日本人の人骨で拵えさせた文房具を愛用していた事まで明らかになって居ます。
日系米国人強制収容所を米国内に作っただけでなく南米各国にも作らせました。
フライングタイガーその他蒋介石軍への援助と言う形で日中戦争に介入しておりました。
日本が攻撃して来たと言う口実で自己の公約を翻して対独戦に参戦したいと言う事もありました。
「開戦の翌日」に早くも徹底的な情報統制と親書検閲と暗号解読とマスコミコントロールを一気にやり遂げて居ます。その情報コントロールは寒気がするほど徹底していました。
そもそも,対独戦に参戦したかったFDRは,日独伊三国協商に自動参戦条項があることに着目して,日本をアメリカとの戦争に引きずり込めばアメリカは対独戦に参戦する正当性(と国民向けの理由付け)が得られるとばかりに,日本が絶対に呑めないハルノートを突きつけたのですからね.
太平洋戦争を起こした張本人が誰かと言えばFDRだと私は思っていますが,ただそれ以前に,八紘一宇・五属協和などという己の実力と全くかけ離れた理想をよりによって力づくで推進しようとして傀儡国家満州国を建国し満州事変・支那事変と大東亜戦争の端緒を既に開いていた大日本帝国は愚か極まりないと思っています.
その愚か極まりない行動の結果として,形式上でなく実質的には日本は国体を根底からアメリカによって破壊された(GHQによる左翼のマスコミや教育分野への浸透とか,宮家の殆どが廃された結果としての皇位継承権のある若い男子の激減による国体の根底を支えて来た伝統を根本から揺るがす女系天皇などという話まで出てくる事態など)訳です.
しかも交戦権も軍隊も認めない憲法を押し付けGHQが日本弱体化プランの一環として育成した左翼マスコミによる国民への洗脳の結果として独立国としては極めて非常識で有り得ない憲法の改正も日本国民は行おうとせず,講和条約から70年近く経っても実質的には属国状態から脱していません.(例えば在日米軍に対する地位協定の内容もそうですし,日米安保を切ると言われることは勝手に共産チャイナの属国となれと言われるに等しく,それはチベットやウィグルと同様に1億2千万の日本国民が単なる臓器バンクと化すことであると考えると,重要問題ではアメリカの言うがままにならざるを得ないし,アメリカ国債を大量に買わされる一方で少量ならともかく大量に売ることは許されない等々,これらの状況は正にアメリカの属国と呼ぶに相応しい)
という訳で,別のエントリで「国体が損なわれたわけではない(からサンフランシスコ講和条約の日を独立記念日と呼ぶ必要はない)」と書かれていたのには,賛成できません.
つまり,私の考えでは,日本は敗戦で実質的に国体が損なわれたが,サンフランシスコ講和条約で独立を取り戻した(占領状態から属国状態へではなくて,本当の意味での独立国としての状態を取り戻した)訳ではないので,サンフランシスコ講和条約の日を独立記念日と呼ぶのは不適切である,というものです.
とは言えども,日本が仮に憲法改正などを済ませGHQが意図的に浸透させた国内の共産主義者を官界・法曹界・マスコミなど社会的に影響力の強い重要な諸分野からの排除を済ませ,在日南北朝鮮人や在日共産チャイニーズ問題(つまり有事での日本国内でのインフラ破壊など社会攪乱工作活動の危険性)を解決して(共産主義の排除と併せて日本社会の清掃を完了して),完全な独立国としての状態を取り戻したとしても,日本の国土サイズ・経済規模・人口規模・地政学的な位置では米中ロ3国のどこかと軍事同盟を結ばざるを得ず,その3国の中ではアメリカが一番マシなので,アメリカのやり口は実に腹立たしいけれども適切に対応して上手に対応し仲良くやっていく以外に,日本の進路として現実的な解は存在しない.
↑のコメント主様と異なり、当方は大いに迷王星様の卓見に同意しますね。
迷王星様と異なるとすれば共産チャイナによって、このまま日本が無策ならば戦争の遂行システムが世代交代した共産チャイナによって迷王星様の想定よりもっと惨めな敗北を伴う併合と苦難の道を日本が受ける可能性があると思う位でしょうか(笑)
そうなれば旧日本人男性が世界中の紛争地帯に「義勇兵」として動員の可能性が高いと思いますよ(笑)
あくまでも国共内戦後の朝鮮戦争、文化大革命後のベトナム出兵の兵士たちの出自を参考ですが(笑)。
元寇の南宋兵の運命を多くの日本人が辿る当方の想定から言えば迷王星様は十二分に「楽観論者」と思いますよ。
以上です。駄文失礼しました。
パーヨクの工作員様,お誉めに与り恐縮です.
義勇兵として世界中の戦地に送り込まれて強制的に命懸けのお仕事を与えられるのと,臓器というパーツ取り用のストックとして臓器が必要となるまで臓器を新鮮に維持する目的で強制的に生かされるという臓器バンク扱いされるのとどちらがより悲惨かは考え方次第ですね.(苦笑)
ハンドル名すら固定しようとしない匿名君からのレスは無視してレスを返さないのが私の基本ですが,今回は特別にレスして差し上げましょう.
私は極右とは対極にいるつもりですが.過去と現在との現実だけを見ているリアリストですよ.その代わり根拠がない限りは未来にも余計な期待をしません.未来を少しでも良くするために今なにが行えるか,なにをすべきかは考えますがね.
ついでに言えば百田のような口先だけは威勢が良くて現実離れした主張をする国士様こそ反日主義者と同じかそれ以上に国を危うくする人間だと思っています.日本の未来が良くあるためには共産主義者や社会主義者らと同時に国士様にも消えてもらいたいものです.
私を極右とか悲観論と見るのは,単に君が日本の置かれた現実について何も見ず何も考えていない能天気だからに過ぎません.
●そもそもの話になるが、戦前の日本、特に指導部(政府首脳、参謀本部、軍令部)がまじめに戦略を考えていたのかどうか、怪しいものがある。陸軍はソ連、中国を、海軍はアメリカを仮想敵として軍備を進めたのだが、この時点でねじれている。海軍の場合は、アメリカと対抗すると云わないと予算がとれないからだと思うが、そのほかにもいろいろと要因がからんでいるが。
●会計士氏は「内ゲバは左翼の云々」というが、陸軍の中にも大亜細亜主義(中国と提携して欧米植民地主義を追い払う)、対ソ派(満州国を開発して戦力涵養を図るのもここか)、対中派が入り乱れ、殺し合いまでやった。永田鉄山が切られたね。
●外務省、陸海軍、総力戦研究所など、実務者レベルでは対英米戦争が不可である結論を出しているのだが、政府や陸海軍TOPたちが戦争にふみきったのは、国運の分岐点で何度も判断をまちがえ、戦争に追い込まれていったものだろう。
●冥王星氏の講和条約への不満というか、日本がアメリカの属国(おらが「アメリカ兄貴」と表記するのも、ここだ)とする気持ちもわからないではないが、あの時点で、ほかにどのような講和のかたちがとり得たか。全面講和などというものは夢想だと思う。やはり講和条約をもって独立とし、以後は地位協定の改定につとめる努力を重ねるべきだったのだと思うし、これからでもやらないよりははるかにいい。
吉田(および後継者としての池田、佐藤)の、対米追随+軽軍備、経済成長専念という方針が、あまりにもうまくいったことで、わが国民はやるべきことを忘れてしまったのではなかろうか。
講和条約への不満ではありませんよ.講和条約自体の内容は,別に問題はありません.私が問題としているのは,その後のアメリカによる日本の扱い(同じ敗戦国でもドイツにおける駐留米軍の地位協定と日本での地位協定の大きな違い等)と講和条約以前の対日占領政策です.
ドイツには占領軍として弱体化のための共産主義者を蔓延らせるといった工作をせず,その後も独立国扱いしているが,日本は占領中に徹底した弱体化工作(共産主義者だけでなく韓国という重荷を故意に負わせて事実に基づかない不当な妥協を日本側に繰り返し行わせた等)を施した上で実質的な扱い(地位協定や米国債など)に関して属国のままということです.
しかも日本国内には共産主義者を社会の要所要所(マスコミ,司法,官界など)に蔓延らせて日本国内の意思統一を妨害させる一方で,意思統一の遅さを日本に文句を言うといったご都合主義ぶりや,日本を対共産主義の防波堤(ソ連や共産チャイナの共産主義が太平洋に出てこないようにするための防波堤)として使い,日本に防波堤としての負担(他の在外米軍に関する駐留国の負担率とは比べ物にならない高率の在日米軍の駐留コストの日本負担率等)を負わせ続けていることなど.
今後もアメリカに都合の良い範囲での憲法改正ならば許すでしょうが,それを超えて日本が属国状態から脱して本当の意味での独立国になろうとするための法制度の整備をしようとしたら,CIAや国務省が徹底的に妨害する(典型的な手段は左翼マスゴミに内閣のスキャンダルなどをリークして潰すなど)でしょうね.今までもそうやって日本政界をアメリカ政府は操って来ましたから.
なるほど、講和条約に関しては、ほぼほぼ同じような見解ってことですね。
●満州国について
満州事変そのものは、おらは正解、というか、あれしか選択肢がなかったように思う。失敗はその後だろうね。国際連盟で協議してる最中に熱河事変をおこしたり、当時の日本政府は軍部をコントロールできていない。これでは外交なんて無理だ。
●戦後の西ドイツについて
日本は、まがりなりにも占領下政府があったけれども、ドイツの場合はどうだろうか。アデナウアー登場までの数年間、国として存在していなかったようにも思う。ヨーロッパの場合は、マーシャルプラン援助によって復興景気がおこり、50年代に経済成長した。日本の場合、アメリカの援助の大半は有償だったし、アメリカは当初、日本を農業国におしとどめようとしたから、この点でもきつかった。朝鮮戦争がおきて、ようやく経済界は息をついたんじゃないかな。
●日本の戦後
実はこれ、なかなかわかりにくい。ジョン・ダワーなんてのがこのあたりのことを書いているが、アメリカ視線が強すぎる(一方的すぎる)ような感もある。ほんとは日本人がかかなくてはいけないんだろうけれども、これというのがない。しかたがないから自分で書こうかW
元日本共産党員名無し 様
元日本共産党員名無し様>日本攻略の太平洋戦争は当時の大統領FDRの執拗な反日政策の結果でした。
一面ではそうですが、そういった状況に陥るプロセスで日本は多くの致命的ミスを行っています。
先ず致命的なミスは日本の軍事組織が「軍国主義」に徹する事が出来なかった事です。
クラウゼヴィッツの言を借りずとも戦争の大部分は政治の延長です。
他国の侵略だけでなく自国の指導者の心変わり、他国との秘密協定の義務遂行等、様々な要因で「明日から戦争が始まる」事はあり得ます。(当時も「今」もそうです)
こういった政治目的達成の為に行う為に戦争の戦力発揮を最大限に志向するする事を「軍国主義」と定義すると日本は全然軍国主義ではありません。
・前年実施の国勢調査を利用した動員計画をしていない。
動員順序は現役軍人→学生及び生徒の適正者→植民地、同盟諸国の協力者→単純作業者→熟練工
のハズですが、日本はいきなり最後の2つをやっていますし、ドイツが当たり前に実施した戦争関連産業の技術者、労働者の戦争動員の免除すら行っていません。
当時の日本人は真面目に戦争する気があったのか疑問です。
・消耗戦力の補充、質の向上計画を持たない。
これは言い換えれば戦争の本質の把握を軍隊自身が成していないとも言えます。
厳しい訓練で練成した組織が損耗した場合、軍隊が未熟の構成音を即席で即戦力にするのか相応レベルの人間で実施可能なプランBを用意して今後はそれで運用するのか。日本人はこういった事を事前に研究準備する事が苦手です。しかし総力戦ではそれを避ける事はできません。
「事前に研究準備する必要があったのです」
必要な事をやらない軍国主義国家って実は「怠け者」国家でしょうか(笑)。
・戦争での占領地域の人間を戦力化する事前準備が皆無だった。
・第一次世界大戦の戦訓(というか世界の海上戦争の大多数)である交通遮断戦を真面目に研究準備しなかった
・他国との権益共有による戦争防止の観点がなかった。
・人種差別撤廃等の綺麗事による世論分断等の「第5列による活動」を真剣に準備しなかった。
これは現状の中韓やコミンテルンのやり方に今の日本人も大いに学ぶべきです。
そして最悪なのは「絶対に避けるべき総力戦」になった事に対してフォローも反省も是正策も日本人が一切行わない事です。
当方は12/8になぜ開戦通告に遅刻して「Remember Perl Harbor」とアメリカ人に言わせたのかなぜそれにノーフォローだったのか。
この開戦初日の失態を真剣に批判したのは故小室直樹博士以外に思いつきません。
日本の敗因―歴史は勝つために学ぶの中の言葉だったと思いますが、
彼らは絞首刑にも馘首にもならず勲章を貰った。
この反省無しで戦争の反省もへったくれも無いと思います。彼らの失態が戦争の形態を変えたからです。
以上です。駄文失礼しました
パーヨクの工作員さま
憲法9条墨守に強い違和感を覚え改正の必要性を感じつつも、前のめりになれない自分の中のモヤモヤの正体が、
正に仰せの通り、失敗の根源が改められないまま同じ過ちを繰り返す危険を感じ取っているからなのだと思っています。
小室直樹さんのお名前を懐かしく拝見しました。氏による開戦時の外務省・在外公館の失態がきちんと総括されていないことへの批判が記憶の片隅から蘇りました。
「戦争は絶対にしてはいけない」というのを最近よく見ます。
隣の国が「沖縄は我々の領土だ」「対馬は我々の領土だ」などと言ってるときにこんなこと言っていいのかね。メディアとグルになってるんじゃない?
sqsqさま。
遅レスですが、「戦争は絶対にしてはいけない」
と言うこと自体は間違っていません。
ただ「そのための準備と覚悟」について
全く触れられていないのがダメなんです。
最近でこそ聞かれなくなりましたが
サヨクの人達はよく「スイスみたいに」と
軽く言っていました。
実のところスイスは「国民皆兵」の国です。
そして民間人にも「民間防衛」
http://www.harashobo.co.jp/book/b367940.html
と言う本を全戸に無料で配って
銃後の守りを強いる国です。
ただ、この本に書かれたスイス政府の
「戦争に対する準備と覚悟」は
本気で戦争をしたくない、けど、
他国に屈せず独立を保ちたい人にとって
かなり参考になると思います。
米中戦争について、何を以て自由民主主義国家陣営が全体主義人権蹂躙国家陣営との戦争に勝ったと言えるのか、先ずは決めないと駄目な気がします。
中国共産党政権が海洋進出を諦めれば良いのか、中国共産党政権が崩壊すれば良いのか。
個人的には後者かと思いますが、中国共産党政権が崩壊した後は、独立出来る少数民族は独立しての省単位の連邦国家になるのかな?という。
チベットの人達にとっては、もうしばらくすれば独立を果たせるかも知れない訳で、ある意味待ち遠しいかもですね。
米中戦争についてどうかはアメリカが決めることでそれはアメリカ自身の価値観の問題なのでアメリカ人でない私がとやかく言っても仕方なく興味はありませんが,日本にとっては,取り敢えず海洋進出を諦めさせれば=南シナ海も含めて日本の通商路が共産チャイナに脅かされる心配が無くなれば良いと思いますね.
チベットやウィグルの人々が安心して暮らせるようにすべきだというのは建前上は正しいですが,日本がどうこうできる問題ではありません.
彼らが安心して暮らせるようにするという問題は,最低でも軍事力も経済力でも日本よりもずっと規模の大きなアメリカとEU&英国とが本気で取り組まない限り解決は不可能です.
だからアメリカやEUがその問題に(建前上でなく)実際に本気で取り組む時が来たら,その時には日本も対中配慮などで決断を遅らせたりせずに即座に協調して日本がやれる範囲の事柄をベストを尽くして取り組むというのが,日本の実際の力に見合った正しい行動だと思います.
自分の力を過小評価して力に見合った国際的な責務を果たさず卑屈に島に閉じこもるのはもちろん間違いですが,過大評価して思い上がり己の力に見合わない大理想を自力で実現しようとするのはもっと間違いです.その結果がどれほど悲惨で国を危うくするのかを我々日本国民は75年前に嫌というほど思い知らされ,今もなお属国状態が続き本当の独立国の地位(例えば同じ敗戦国であるドイツと同等の対米関係)を回復していないのですから.
> アメリカやEUがその問題に(建前上でなく)実際に本気で取り組む時が来たら
FOIPのより一層の推進が正解ですね。
日本が独立を取り戻す為には、西側諸国を巻き込んだ世界秩序維持の為の主導的役割を積極的に果たす必要があります。
今こそ日本の戦後を終わらせる好機だと思います。
AL(アリューシャン)作戦はミッドウェー作戦と同時に行われましたが、軽空母二隻(龍驤、隼鷹)がこれに割かれました。
アメリカは、珊瑚海海戦で損傷した空母ヨークタウンを突貫工事で修理し、空母サラトガの艦載機部隊を載せて間に合わせました。
これにより、アメリカ側航空機戦力は空母三隻とミッドウェー基地の部隊を合わせたものとなり、単純な数だけで言えば空母四隻の日本の航空機戦力よりも多い事になりました。
もしアリューシャン作戦に投入された軽空母がミッドウェー海戦に参加していたら結果は果たしてどうなっていたかというのは、ミッドウェー海戦を巡るIFの一つであります。
ミッドウエー作戦は、一口でいえば「たるんだ作戦」だと思う。ゆえに軽空母2隻を加えた6隻体制をとったとしても、史実同様に運に左右される、きわめてあぶない戦いになったと思う。
緒戦の勝利に酔いしれたのか、そもそも統帥部がたるんでいて、機密が事前にもれまくっていた。現場的にも、偵察がなっていない。
次に主目標が「敵空母」であるなら、虎の子の南雲機動部隊にミッドウエー爆撃をやらせることに疑問がある。基地攻撃は山本さんの主力部隊、近藤さんの攻略部隊の戦艦群でやるべき。上空援護が必要なら、前述の軽空母2、および随伴の軽空母、あわせて3隻の軽空母の搭載機を全て戦闘機隊にすれば50-60機程度の制空隊(一度に全部は出せないが)が編成できる。
南雲さんについては、その敢闘精神にいろいろ言われるのだが、虎の子の機動部隊を預かりつつその護衛艦隊が少ないことで、相当な精神的重圧があったと思う。このあたりは南雲さんに同情するのだが、総体的に、山本さんの艦隊編成はよろしくない。これに尽きる。
捕捉:隼鷹については、軽空母というのがよいのかどうか。お値段だけみれば正規空母の8000-9000万円に対して3800万円くらいとお安くできている(ベースの客船徴用費含め)ので、軽空母なみのおカネで出来てはいるけれど。戦力的には蒼龍に迫る能力があったようにも思う。
補足:
艦隊護衛時の零戦の最大の欠点は20mm1号機機関砲の弾薬の少なさ。
護衛用零戦には20mmの翼下吊り下げ用のガンポッドを追加すべき。
当方のおすすめは戦艦を連れて行くのだから陸軍の通信機材を積んで
戦艦の艦橋からの陸軍による通信指揮+陸軍戦闘機(着艦は行わず、パイロットだけを駆逐艦で回収後、大和ホテルにご招待)でのエアカバーを実施すべき。
搭載艦は5航戦の瑞鶴を使えばよいでしょう。
隼鷹の戦闘機は確か96艦戦だったような。その場合、実は足が短いのであまり役に立たない。
>艦隊護衛時の零戦の最大の欠点は20mm1号機機関砲の弾薬の少なさ。
艦載機に20mmは要らんかったでしょう。12.7mmで充分ですよ。
しかし、三式十三粍固定機銃と一式十二・七粍固定機関砲をそれぞれ用意する旧日本軍…。
「次」は戦争を示すものでないと思うので、その観点で全く同意です。
その観点で、負けたくない「次」は既に始まってます。今のところうまくやれていると思います。
「前」が失敗した理由の1つに新聞の扇動があったと認識しています。朝日とか、今の反戦を装った論調なのとは違ってひたすら戦いを煽っていたのは有名な話です。
好ましくない、負けにつながる扇動を行う傾向という観点で今も全く変わってませんね。未然に対処しようとする動きを潰して、とにかく騒ぎ立てる。騒動を起こして記事が書ければそれでOK。
まあ今は庶民の情報収集手段も広いですからね。だいぶ様相は違うと思います。ただだから安心と全く言えないのですけど。
Gのコメントでした。すみません
>好ましくない、負けにつながる扇動を行う傾向という観点で今も全く変わってませんね。未然に対処しようとする動きを潰して、とにかく騒ぎ立てる。騒動を起こして記事が書ければそれでOK。
なるほど。すごく重要なご指摘です。この朝日新聞はゾルゲスパイ網の一員でコミンテルン深くかかわり、日中戦争を焚きつけた尾崎秀実もいた左翼の巣窟でしたからね(今もそうですが)。この朝日新聞は何かと大衆をアジることをよくやりますよね。たとえば、「そのような主張に共感するような人たちは誰もいないだろう。」・・みたいな風に、さも世論はすでに形成されている・・みたいなウソを垂れ流す。やはり白眉の急はスパイ防止法の成立です。そして、戦前、尾崎秀実みたいな売国奴を捕まえた特高警察みたいな組織が絶対に必要です。
おはようございます。
猪瀬直樹さんの「昭和十六年夏の敗戦」によると、当時のインテリジェンスの最高峰を結集して得た結論「今日米戦わば日本必敗」にもかかわらず「やってみないとわからない」「気持ちで勝つ」として結論をもみ消し、マスコミ、世論の好戦的空気と相乗で対米開戦に突入していったとのこと。
今の、特に報道やリベラルな方々が二言目には気持ち気持ちって言うのを眺めるたび「80年前と何も変わってないなぁ」「当時の軍部と同じことをリベラル(?)が言ってどうするの?」って溜息が出てしまうのです。
当時の軍部と今のリベラルは非論理的、非理性的というところが大変よく似ています。