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韓国左派メディア論考に見る「日韓関係の本質的変化」

途中の事実誤認は酷いが、結論的には同意できる箇所もある、不思議な論考

少し前から当ウェブサイトにて取り上げたいと思っている記事がありました。韓国メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)に木曜日掲載された、「日本が韓国を飼い馴らそうとしている」などとする記事です。主張自体、事実誤認もいくつか混じってはいるのですが、不思議と「結論部分」では同意できる部分もいくつかあるのです。

文在寅氏を歓待しよう!

文在寅氏は日本に来る?来ない?

先日の『菅総理、「文在寅氏来日なら「丁寧に対応」=記者会見』では、菅義偉総理大臣が緊急事態宣言に関する記者会見の場で、ジャパンタイムズの記者から文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領訪日の可能性について尋ねられた、とする話題を取り上げました。

該当する会見(※首相官邸ウェブサイト・7月8日付『新型コロナウイルス感染症に関する菅内閣総理大臣記者会見』参照)については、現時点で文字起こしがなされているため、その全文を紹介しておきたいと思います。

記者

ジャパンタイムズの杉山です。総理にお伺いします。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が五輪に合わせ訪日する意向だと一部で報道されていますが、総理として文大統領と日韓首脳会談を行いたいというお考えでしょうか。また、行うのであれば、何らかの前提条件を求めるのでしょうか。

菅義偉総理大臣

まず、開会式への韓国からの出席者については、まだ決定していない、こういうふうに承知しています。その上で申し上げれば、現在の日韓関係というのは、正に旧朝鮮半島出身の労働者問題、あるいは慰安婦問題などによって非常に厳しい状況にあるというふうに思っています。日韓両国のこうした懸案を解決するためには、やはり韓国が責任を持って対応していく、このことが重要だと思います。引き続き、韓国側に適切な対応を強く求めていくという立場に変わりはありません。ただ、その上で、訪日される場合は外交上丁寧に対応するということは、ここは当然のことだというふうに認識しています。

それって「慇懃無礼」ってことでは?

あくまで個人的印象ですが、菅総理の「外交上丁寧に対応」の部分については、「いかにも菅総理らしいなあ」、と感じました。

当ウェブサイトのコメント欄でも何人かの方が指摘されていましたが、「外交上は」丁寧に対応する、というのは、日本語でいうところの「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」という態度を連想してしまうからです。

「丁寧」が何を意味するのかはよくわかりません。

庶民派の文在寅氏を某有名チェーン店にお連れして、ビッグハンバーガー(仮)やナックマゲット(仮)、ハッピーセット(おもちゃつき)で歓待するのも、ある意味では「丁寧な対応」でしょう。

(※この記述を「冗談でしょう?」「あまりふざけないでよ」、などと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そのような方にこそ、文在寅氏が現実に2017年12月、中国での「独りメシ」を楽しまれたというエピソードをぜひとも思い出していただきたいと思う次第です。)

あるいは、個人的に一押しでお勧めしたいのは、韓国が2013年9月、東京五輪決定直前に嫌がらせのように「輸入規制」を適用した、青森、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉の8県の水産物で歓待することです。

ここで、「海のない栃木県と群馬県が含まれているのはおかしいじゃないか」とのツッコミを入れたいという方もいらっしゃると思いますが、「ツッコミ」であれば当ウェブサイトに対してではなく、韓国政府に対してどうぞ、とだけ申し上げておきたいと思う次第です。

ハンギョレ新聞記事と日韓関係の変質

ハンギョレ新聞「日本は韓国を飼い馴らそうとしている」

さて、冗談はさておき、先日も少しだけ、記事タイトルのみを紹介したのが、韓国メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)に7月8日付で掲載された、次のような記事です。

「日本、韓国を飼い馴らそうと交渉拒否…“反日感情のせい”とは危険な診断」(1)

―――2021-07-08 08:39付 ハンギョレ新聞日本語版より

「日本、韓国を飼い馴らそうと交渉拒否…“反日感情のせい”とは危険な診断」(2)

―――2021-07-08 08:38付 ハンギョレ新聞日本語版より

ざっくり言えば、「日本が北東アジア秩序をめぐり『韓国を飼い馴らそう』としている」、という主張でしょう。

大変に残念ながら、初歩的な事実誤認も大変に多く、ここに書かれた内容をそのまま「是」とすることはなかなか難しい部分もあります。

ただ、それと同時に、韓国の「左派」の思考の一端に触れることができるという意味では、それなりに有益です。そういうわけで、読み方としては、事実認識の誤りの部分については「そうじゃないでしょう」とツッコミを入れつつも、どこか興味深い記述はないか、探してみる、というのが最も有益でしょう。

本稿では、この2本の記事のうち、おもに(1)に焦点を当て、韓国「左派」から見た日韓関係の終焉に関する認識をなぞってみたいと思います。

「アップグレードに失敗した韓日関係」

まずは、この記述です。

日本による韓国に対する半導体・ディスプレイ素材の輸出規制から7月1日で2年が過ぎた」。

日本が韓国に対する輸出「規制」を課した事実はありませんし、「半導体・ディスプレイ素材」と決めつけているあたりで、思考の硬直性を感じてしまう次第ですが、このあたりはべつにハンギョレ新聞だけの問題点ではありませんので、とりあえず無視しましょう。

記事はソウル大学日本研究所の「ナム・ギジョン教授」に対するインタビューで、ナム・ギジョン教授(※漢字名称が示されていないので、本稿ではこう表記します)は次のように指摘した、というものです。

韓日関係が大転換時代にふさわしいアップグレードに失敗し、日本が北東アジア秩序をめぐり『韓国を飼い馴らそう』としているのが原因。韓日関係は長期的な低強度の複合対立の時代を迎えた」。

このあたり、日本が韓国を「飼い馴らそうとしている」という指摘には同意しませんが、少なくとも日韓関係が複合的な対立関係にあるという点については、当ウェブサイトとしては全面的に同意します。

ナム・ギジョン教授の提案の要諦は、こうです(※なお、本稿では、意味を変えない範囲で、日本語表現については部分的に修正したうえで要約していることがあります)。

  • ①韓国が新たな国際秩序形成で主導的な役割を果たすにしても、中国との軍事的対決の最前線に立たないこと
  • ②朝鮮半島平和プロセスの再稼働の家庭で日本との戦略的な意思疎通を強化すること

そもそも、韓国が「新国際秩序形成」において「主導的な役割を果たす」とは思えませんが、「中国との対決を避ける」という主張が当然のように前提条件に入っている時点で、大変に興味深いと感じざるを得ません。

また、「日本との戦略的な意思疎通」云々の主張については、残念ながら、韓国人にはありがちな「日本が悪い」論に終始しているフシもありますが、ただ、逆にいえば、私たち日本の立場からすれば、韓国を国家戦略上、どう位置付けるべきかを知るうえで、間接的に有益でもります。

「日本に原因がある」論だが、主張は単純ではない

さて、このナム・ギジョン教授の「韓日関係のアップグレード」という発言は、「韓日関係がこれほど長きにわたり改善のきっかけを見出せないのは、何が原因か」とする質問に関連して出て来るものです。

現状としては、日本が『歴史問題』対立の技術的な解決策を受け入れられずにいることが原因だ」。

これは、いったいどういうことでしょうか。

ナム・ギジョン教授の指摘は、こうです。

2018年10月の韓国最高裁の強制動員賠償判決(※自称元徴用工判決のこと)と2015年の『12・28合意』(※日韓慰安婦合意のこと)以降、韓国は歴史的基本原則を損なわない程度に何度か提案を行っているが、日本は『1965年の韓日基本条約と請求権協定を揺るがすいかなるものも認めない』というひとつの立場のみを固守している」。

お言葉ですが、「1965年の日韓基本条約と請求権協定を揺るがすいかなるものも認めない」というのは、国家として当然の対応でしょう。韓国も日本と同様の「法の支配」を受け入れている国であれば、そもそもこの点に疑念をさしはさむこと自体が不自然です。

ただ、逆にいえば、こんな発言が出て来ること自体、ナム・ギジョン教授の論理が「近代法治国家」のそれとは無関係な場所にあることを示唆しています。先ほど申し上げた、「記事の主張にはおかしな点もあるが、結論的に参考になる部分もある」、というのは、そういう意味です。

要するに、「日本に原因がある」という議論ですが、その主張は決して単純ではない、ということです。

日本が韓国を「飼い馴らす」?はて、そうでしょうか?

ナム・ギジョン教授のお話は、こう続きます。

韓国最高裁の判決が履行されれば、日本の立場からは『1965年体制』が崩れると考えているのだ。多分に政治的な主張であり、歴史的な経緯や国際法の法理から見ても筋の通らない話だ」。

この発言のうち、韓国の勝手な理屈が述べられることが多い「歴史的経緯」とやらは脇に置くとして、「多分に政治的」、「国際法の法理から見て筋が通らない話」の指摘は、むしろ韓国大法院判決の方にこそ当てはまる話です。

つまり、この部分において齟齬が生じているため、どこまで行っても平行線、というわけです。

その意味では、大変、参考になります。

もっとも、ナム・ギジョン教授は「日本がそのような主張を掲げて交渉しようとしないことが今の最大の問題だ」としたうえで、次のように主張します。

日本がこのような『神経戦』を繰り広げるのは、韓国を『飼い馴らそうとしている』からだと考えられる。日本の北東アジアの秩序認識と構想に韓国が従うことを要求しているのだ」。

はて、そうですかね?

そもそも、日韓の平行線が行き着く果ては、韓国が「国際的な条約を反故にする判決を放置する国である」という事実でしょう。

事実、『深まる日台関係:5月の合計貿易高も「台湾>韓国」に』や『日本の金融機関、香港と韓国への与信額が減少傾向に』などでも述べたとおり、すでに日本企業はジワリと「脱韓国」の動きを強めています。

当ウェブサイトに言わせれば、日本が掲げているのは「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」という構想であり、「北東アジアの秩序認識と構想」など掲げていませんし、ましてや韓国に対し、FOIPを受け入れるように要求しているという事実すらありません。

おそらく日本がやろうとしていることは、「国際的な法秩序に従った国の優遇」と、「そうではない国に対する優遇措置の撤廃」だと思うのです。

日韓新時代

「朝鮮半島平和プロセス」vs「FOIP」

ただし、ナム・ギジョン教授の考え方は、結果的には当ウェブサイトとして、かなりの範囲、同意できる部分もあります。

地政学的な大変動の中で、日本の構想が朝鮮半島平和プロセスによってゆがめられている状態である」。

この記述、「日本の」を「日米の」に言い換えれば、まったくそのとおりです。

地政学的に、日米が中国との対決を選びつつあるなか、自由・民主主義陣営の国でありながらかたくなにFOIPにコミットしない、あるいは表面的にコミットしたふりをしながら頑なに中国や北朝鮮に配慮する姿勢は、日米のFOIP構想の円滑な推進を歪めているといえます。

韓国が「歴史認識」を理由に、かたくなに国際法を守ろうとしないのも、結局は韓国が「国際法を守る国なのかどうか」という「価値観」の問題でもある、というわけです。

ナム・ギジョン教授は、こう述べます。

現在の対立は歴史的な淵源が深く、地政学的にも広い」。

くどいようですが、この部分に関しても、結論的にはほぼ完全に同意します。

いや、「歴史対立」というよりも「基本的価値の対立」――、すなわち、「日米英豪」などの「海洋勢力」と「中露朝」などの「大陸勢力」の対立、とみるべきだと思うのです。

さすがハンギョレ新聞、見ている角度は異なれど、結論的には正しい部分もある、ということです。

左派から見ても「文在寅氏が日韓関係を壊した」

さて、ナム・ギジョン教授は日韓関係の問題の原因について、こう述べます。

原則論的に言うならば、問題の原因は日本の植民地支配にあり、日本が解決すべき問題だ」。

これも、普通に読めば、「聞き捨てならない発言」であることは間違いありません。

ただ、先ほど申し上げたとおり、ナム・ギジョン教授の発言自体、明らかに日本と立場が相容れないものであるため、「ナム・ギジョン教授なりの論理体系」を読む「前提条件」と位置付けるのが正解でしょう。

そして、なぜナム・ギジョン教授がこのように述べたのかといえば、それは韓国政府を批判するためです。

にもかかわらず韓国政府は、与えられた条件の中で切り得るカードを切ってきた。それをもって交渉を行うべき状況にあって、日本は交渉しないと言っている。果たして誰に問題があるのか」。

この記述、じつは当ウェブサイトのごとき「日本側の主張」を裏側から見たものでもあります。

当ウェブサイトではこれまで、「韓国政府が国際法を尊重すると述べながら、何ら具体的な解決策を出してこないこと」を批判してきたつもりですが、ナム・ギジョン教授の批判は、「歴史問題という日本が解決すべき問題に韓国が下手に関わってきたこと」に向けられているのです。

興味深いですね。

そして、こうした認識がさらに強調されているのが、「文在寅政権の対日外交」に対する批判です。いわば、「日韓関係を壊したのは文在寅氏だ」、と述べているようなものだからです。

ナム・ギジョン教授は日韓慰安婦合意が「朴槿恵(ぼく・きんけい)政権下の『ワントラック戦略』がもたらした失敗作」と舌鋒鋭く批判したうえで、文在寅政権初期の「ツートラック戦略」が「それなりの成果も収めた」と指摘。

2019年の「輸出『規制』」により「日本がワントラックを打ち出したこと」で、自称元徴用工問題を「」進展させるタイミングを逃した」、としているのです。

この点についても、当ウェブサイトとしては全面的にではありませんが、ある程度は同意します。

日本は外交交渉に応じようとしていた?

ここで、そもそも思い出しておきたいのは、自称元徴用工判決問題について、日本政府が2019年1月、韓国政府に対して日韓請求権協定(第3条1)に従った外交的協議を呼び掛けていたという事実です。

このことは、日本政府がその時点においては韓国との何らかの外交的交渉で問題を解決しようとしていたという証拠であり、そのときに韓国側が日本の協議の呼びかけに応じていれば、もしかしたら展開は異なっていたかもしれません(日本国民の1人としては、考えたくもありませんが)。

もっとも、時期的に見れば、2018年12月に石川県能登半島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で発生した、韓国海軍駆逐艦による自衛隊哨戒機に対する火器管制レーダー照射事件のため、日韓関係がかなり険悪化していたことも否定できません。

結論的に言えば、日韓関係がここまでこじれたのは、文在寅政権の無為無策だった、という点に関しては、同意せざるを得ない、というわけです。

日韓関係はどこに行く

さて、日韓関係は、どこに行くのか。

ナム・ギジョン教授は、こう指摘します。

輸出規制後に明らかになったのは、日本との緊密な経済・安保協力が必須ではなくなったということだ」。

なかなか興味深い主張です。

少なくとも韓国の半導体産業にとって、日本の半導体製造装置等は欠かせないデバイスであり、「日本の緊密な協力が必要ではない」という主張自体は統計的事実に反しますが、結論的にいえば、日韓がかつてのような蜜月関係からは脱していく、との見方でもあります。

ただ、韓国側の事実誤認よりも重要なのは、韓国側でも一種の「日韓断交論」のようなものが出てきた、という点ではないかと思います。

日本外交が「基本的価値」を共有する国との連携を強める方向に明確に舵を切ったいま、韓国の側も、日本や自由主義国家・海洋国家ではなく、中露朝などの「大陸国家」としての道を歩まざるを得なくなるのだとしたら、歴史のダイナミズムとして、まさに知的好奇心をそそられるテーマです。

その意味では、コリア・ウォッチングはジャパン・ウォッチングでもある、ということなのだと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (59)

  •  ムンさんがどうしてもと押しかけてくるなら。
     それなりに入国の際の隔離期間どうするとか警備体制とか、観光客扱いってわけにはいきませんから、多少は丁寧にしなきゃいけないとは思います。

     あと、飼いならすとか何とかって話。
     飼われているとやっと気付いただけでも、彼らにとっては画期的な成長でないでしょうか。

  • 会計士様
    更新ありがとうございます。本当に不思議に思うのは、輸出管理強化よりずっと前から日本は対話での解決を促していて、全く応じなかったのに、最近になって対話をとうるさいのですが、これは完全に前の事を忘れているのか、覚えていてとぼけているのか?日本人には恥という文化があるので、全く理解できません。韓国を『飼い馴らそうとしている』ってのも、仔犬ならまだしも、犬ではなく性格のねじ曲がった他の動物なのに、そんなの無理だと思います。馴れたフリして、隙を見て噛みつくだけですね。距離を置くのがベストだと思います。

    • これは毎回毎回「日本は請求権協定により解決を呼びかけてきたが韓国側がこれにも応じていない」と繰り返さないことにも問題がありますね。

    • ジロウさま
      韓国は、対話などせずに日本が韓国の主張を受け入れるべきと考えていたから、協定における対話に応じなかったんだと思います。
      今は、アメリカから日韓関係を改善しろと言われて、仕方無く対話しろと言ってるんだと思います。

      • だんな様
        おっしゃるとおりですね。隣国は自称道徳的優位で、某赤字新聞に言わせると、兄の国らしいですから。今の政府の対応でいいと思いますが、日韓議連とか邪魔しないか心配です。よく見張っておかないと。

  • ナム教授のありがたいお言葉の三行要約
     時代の変化についていけない。
     下位者の日本が上位者の韓国を法なんぞで飼いならそうなどと許せない。
     韓国にはカードがない。

     クレジットカードはいっぱい発行してて家計負債はすごいのにね。

  • 「韓国を飼い馴らそう」としているは、「上下関係、主従関係で上に立とうとしている」と理解すると分かりやすいと思います。
    韓国は以前から「道徳的に韓国は日本の上である」というベースの基に反日をしてきました。
    当然日本が受け入れるべき事を拒否し、輸出規制をする事は、韓国という主人に日本が逆らっていると考えているのです。
    彼らの価値観では、南北関係や中韓関係の様に上下関係が安定している状態で、争いは起こりません。
    日韓関係の上下が変化する可能性について、争いが起こっていると考えているのです。
    元々日本人は、韓国を上下関係で考えることも無く、日本が韓国の下と考える人は、普通の日本人の価値観では有りません。
    この記事は「日本は韓国を飼い慣らそうとしても無駄である」=「日韓の上下関係を変更しようとしても無駄である」と、韓国の価値観で日本に対して「今まで通り韓国に従え」と言ってる記事だという事です。

    >「輸出規制後に明らかになったのは、日本との緊密な経済・安保協力が必須ではなくなったということだ」。
    事実に関係無い「韓国の真実」による現状認識です。新宿会計士さんの「韓国が無くても心配無い」という主張を合わせると、日韓両国とも相手国の価値が低下している部分の認識が、共通しています。
    日韓関係における、日本の事実による認識と韓国の真実による認識は、結論だけ見ると良く一致します。例えば、お互いが「相手は約束を守らない」、「相手が悪い」、「相手は滅びる」、「日韓は断交すべき」など、多くの事で相手と同じ結論を共有している事です。

    現実社会で事実に基づいている価値観と、真実に基づいている価値観が対立して、今後の日韓がどうなるかという視点で観察する事も重要だと思います。
    「歴史を忘れた民族に未来は無い」は、事実かどうかも分かると思います。

    • この手の記事を読むたびに、韓国は事実を事実として認識できない、自国に都合の良い身勝手な価値観でしか物事を捉えることができないため、どこまでいっても韓国との議論は平行線にしかならないということを再認識せざるを得ませんね。

      • ムッシュ林 さま
        >韓国は事実を事実として認識できない

        韓国社会が、事実に価値が無い構造になっているから、必要無いのでしょう。

        • だんな様

          韓国人「ウリの辞書には、真実という言葉はないニダ!」

  • 日本が韓国に対して、国際法というオリの中にハウスと命じてるとみたら、飼いならそうと見えなくも無い。
    そして、オリに入らないとエサをやらんぞとも言ってるので、まさに調教。
    ただ、これは韓国側の勘違いで 1945年に日本は半島の飼い主をやめたんで、オリの中に入ったとしてもエサをやる義務は無いのです。
    だから、この教授はいつまで飼い犬の気分でいるんだろう。
    日本は韓国が国際法を守ったとしても、エサなんてあげないのに。
    エサを貰えると思うところが韓国脳。

      • 埼玉県民様

        面白かったです。
        自分は飼い慣らすという教授の言葉から思いつきました。

        自分のも埼玉県民様のもそうですが、半島の事を知ってる人間からしたら、納得出来るのですが、知らない人間に通じるのか心配です。

        でも、上手いこと書けてるなと思います。

    • かの国は狂犬病の清浄国でさえもないので、「ハウス」と外国語で言っても聞かないかと(理解しない)。

      でも、これからも長くお付き合いさせていただくには、何かメリットが日本にあるのでしょうか?
      安全保障だけのような。

      失礼しました

      • 安全保障だけでも意味はあるかと思いますが 現状は裏切り者で 安全保障上もマイナスと思えます。ただアメリカは 完全に敵方にいかないことに 意味を見出していそうですが。

      • 海コン様

        日本は国際法のオリに入れようとは思ってないです。
        ただ、韓国からみたら、日本がオリに入れようとしていると見えるたけです。
        韓国が国際法を守ったとしても、守らなかったとしても、日本は害獣駆除の行動をやめないでしょう。

    • >1945年に日本は半島の飼い主をやめたんで、オリの中に入ったとしてもエサをやる義務は無いのです。
      だから、この教授はいつまで飼い犬の気分でいるんだろう。
      日本は韓国が国際法を守ったとしても、エサなんてあげないのに。
      エサを貰えると思うところが韓国脳。

      メチャクチャ正鵠を得たご意見ですね。
      そもそも、今の飼い主であるアメリカ(北の場合はロシア)になぜエサを求めようとしないのか疑問です。(念願かなって飼い主交代できたのに)

      思うに、彼らにとっては歴史問題は日本にコミットしてゆく(というか甘える)ための大切な絆なのでしょう。

      しかし、一方、日本の方は、半島とはもうなるべく関わりたくないというのが基本スタンスと思えます。特に最近は世代も変わり、その傾向が著しい。見方によれば、慰安婦問題日韓合意もそうですし、日韓基本条約だって裏の顔にはその意図も多少は見えなくもありません。

      あと、彼らがことあるごとに日米に盾のごとく使用する、韓国の地政学的な立場ですが、時代は変わっていますからね。たとえば、深谷、瀬谷の米軍通信基地なんか、技術が発展してきた近年、もういらなくなったようですし。

      • 匿名2様

        褒めて頂き光栄です。

        自分でも、久しぶりに上手いこと言えたなと思ってた箇所なので、とても嬉しいです。

  • 「飼い慣らそうとしている」と言うような認識が出てくるのは、韓国が日本を飼い慣らしているつもりだったから(自分がやっていることは他人もやる)出ないでしょうか?

    • Nagaさま

      私も同じように思ってます。
      相手を飼いならそうとしているのは「オマエ」じゃん、って。

      分析しきれていないのですが、あいつらは、とにかく日本人が思っているツッコミのポイントをオウム返しで言ってくることが多く、この発言も同類でしょう。

      例えば、最近でも「首脳会談をしたがってるのは日本の方だ」とか、「輸出規制で困っているのは日本」とか、はては「日本は韓国に憧れている」まで、日本からすると逆だろ??? と思うことを平気で主張してきます。そして日本では「おま言う」案件として、ますます嫌悪感を募らせる結果になるという好循環(笑)。

      一つ言えるのは、この発言も他と同様に向こうの国内向けに出されたもので、要するに悪いのは日本で自分たちは悪くない、さらにその悪い日本と対峙している(可哀そうな)K政府およびムン災害小酋長、という構図を向こうの国民に示し、刷り込みをするのに「オウム返し」は効果的だとヤツらは考えているのではないかと推測しています。
      あとは、こちらの本音をひっくり返してズバリと突くことで、こちらの気勢を制する効果を期待しているのかもしれません。
      そして、ちょっと調べればウソだと分かることでも、簡単に信じ込まされる実にイージーな国民の責任も決して小さくはないと思います。

      いずれにしても、こういうヤツらの悪辣で不誠実で浅薄な手口が理解されると、かつてのような効果は発揮しないので、今後はどんどん苦しくなっていくんじゃないでしょうかね。

  • 日本は韓国を飼い慣らそうとしている。

    その通りだと思います。「日本は」の直後に「アメリカや中国のように」という言葉を付け加えればより正確ですね。
    要するに韓国という国は頭ごなしに叱って飼い慣らすことでしか外交が成立しない国なんです。普通に特に何もしなくても条約や取り決めを守ってくれる普通の国ではないのです。ハンギョレの記事はそんな自己紹介だったということですね。

    正直、先進国だ途上国だという差ではありません。途上国、最貧国でも約束を守れる国はたくさんあります。超大国でも敢えて約束を破って他国に派兵をすることはあります。ただ、約束を破る意味はわかっています。ただ世界で2カ国、実質的には1つの集団だけ、約束の意味を理解しない国がある。そんな感じでしょうね。

    まあ、まだたどたどしいですが、「飼い慣らし」への道はようやく始まったばかりです。
    「飼い慣らし」というと、どうしても飼い犬や動物園での動物の飼育なんかをイメージします。もちろん違います。どっちかというと里に出てくるようになってしまった熊をなんとか山に追い返そうというイメージでしょうか。

  • 丁寧に対応に「外交上は」と制限をつけるどころか、丁寧に対応をさせていただきます、と言う事自体日本人的にはすごく思惑がありそうで失礼なことのように感じるけど、韓国人は平気なのかな?普段は勝手にありもしない行間を読み取るくせに、こういう日本からのメッセージはきちんと伝わっている気がしない。

  • なんとも悲しく哀れで自己中な、韓国人らしいお考えのナム教授ですね。長年、日韓問題を専門にやられた方でさえ、この程度の認識ではまったく日本とは話が噛み合わないです。

    2015年の12・28合意を文政権が反故にしたのはお忘れか?日本が1965年の日韓基本条約と請求権協定を守る、というのは基本中の基本で当然だろう。これが破られている今の状態は国交断絶迄、あと首の皮一枚です。

    徴用工最高裁判決も同じだ。そこを菅総理も「まずは韓国側から謝罪と対応策を持って来い」とクドく、何回も言ってるわけです。

    最高裁徴用工判決が履行されれば、『歴史的な経緯や国際法の法理から見ても筋の通らない話』なのは、ナム教授、日本では無く韓国ですよ。

    日本が韓国を『飼い馴らそうとしている』のは、多分過去にはあった話。それも日本だけで無く日米だ。日米韓の3か国同盟として、中国の侵食を阻もうとした。今はその方針は日米共に無いが。

    韓国は置かれた立場も見失い、G7に下衆人(ゲスト)で呼ばれたりして『もはや大国』という自惚れ、自己評価アゲアゲが止まらないのでしょう。

    しかし半島などというちっぽけな地勢学では無く、「日米英豪」などの海洋勢力・自由民主主義国側に付くのか、「中露朝」などの大陸勢力・独裁国・不自由共産主義国メンバーに入るのか、国家の体型をもう一度考えて見よ。どちらにも付かず、良い所取りは双方から信頼されない国になる。それが今の南朝鮮だ。

  • 原題に提示されたJT記者とのやりとりを読む限り、菅さんの答弁はしごく真っ当なもの。

    韓国で、過去60年にわたって愚民化政策が続けられ、それこそ保守派も親北派もこの点では一致してやってきたのだが、そうしているうちに愚民の程度が手を付けられないほど進み、くわえて指導層に至るまで愚色に染まってしまった、としか言いようのない惨状を呈している。

    北朝鮮が、秋の収穫前の食糧危機に直面しているらしいが、中国が食料の輸出を再開しても国際社会は沈黙している。国連による制裁対象国ではあるが、2000万人が飢餓に直面している以上、仕方がなかろう。
    アメリカと中国との実務者対話が始まったようだが、当然ながらその内容は伝わってこない。ということは、かなり重要な内容を含む実質的なもの・と思われるが、以後は推測で記述を進めるしかない。
    ただし推測するだけではおもしろくないから、多少なりともこれまでの援助というものを再確認しておこう。
    6年に及ぶアメリカを中心とする占領軍の日本支配は、近現代史でまれにみる成功だった。明治以降の日本の政策をおおざっぱに見れば、近代軍備を行うための経済開発であったし、教育や福祉制度もそのための従属的な量にとどまっていた。20世紀以降は軍事費が国家予算の半分を占めることが常態化していたから、第一次大戦特需のような時期をのぞけば、誰が首相になろうとまともな政策実施はむずかしかっただろう。
    アメリカからの援助は大半が有償だったのだが、巨大な軍部が消滅したことで日本社会にのしかかっていた氷河が一気に溶けたような状況が生まれ、朝鮮戦争という特需に加えて冷戦という、日本にとって追い風が吹き続けたとみることができる。その追い風が消えて以降は30年ちかい沈滞期ということになるが、為政者たちは「なんとか改革、かんとか改革」というような呪文を唱え続けて巨額の予算をつぎ込んできたのだが、「美しい日本」をつくることには効果を発揮しつつも経済成長という点では落第生ということを認識するほうがいい。社会というものが人とカネとで成立している・と簡略化すれば、人のほうは増殖せずとも日本国内に踏みとどまっているが、カネのほうはとっくに外国に飛び出してしまい、その配当を加算することでどうにかメシを食っている社会である。だからカネは慎重に使わなければならず、カネが尽きると人が出て行ってしまうことは、ロシアをみるとよくわかる。かの国では1.4億人の国民のうち、実に1000万人(特に高学歴の若い層を中心に)が国外で生活する「ロ僑」になってしまっている。

    前振りをちらっと書いたところで、日本と韓国・北朝鮮のあたりに戻ろう。
    北朝鮮というのは、巨大な軍部が国民にのしかかっている社会である。経済発展と国民福利を実現するには、その軍部を縮小するのが必須だが、不幸なことに北朝鮮にはGHQがいないから、構造改革ができないでいる。友邦である中国としても、北朝鮮が正しく発展すると将来の禍根になりうることを知っているから、今年のような状況になると2000万人が2か月食えるだけの食料を売るにとどめる。
    金王朝も心得たもので、韓国に頭を下げたりすれば自らの存在意義が消えることを知っているから、その援助を断り、協議施設を爆破するのは存在を示す重要なパフォーマンスであるから、ネタに尽きると使用期限が近づいた大型ロケット弾を発射したり、国境の島に砲撃したりもする。

    であれば、韓国は今後どうするのか。これまで60年間、「反日」をキーワードに国民を統合してきたが、その施策の効果が薄れるとなれば、それにかわる国家指針を見出さなくてはならないけれども、容易ならざるレベルにまで愚民化が進んでしまっているのみならず、日本ほどではないにせよ資本が外国へ移動しはじめ、ロシアほどではないにせよ人が流出し続けている。けれどもどうするのかは韓国自身が考えることであって、わが国としては韓国からの収益を肥大化することに集中するのが良いのだろう。「関わらず」というような意見もあるけれども、現実にはあり得ないし無理がある。

    わが国もけして楽観できる状況にはないけれども、オリンピックが終われば国や自治体による制約がゆるむ。当然、いろんな不幸のかたちが顕在化するのだが、その際にだれがどんなことを叫ぶのかをよくみて総選挙を迎えるのがいいと思う。その場限りのここちよさげな虚言や、心情にささやきかけるような甘言は、ほとんどの場合、よろしからぬことなのだと知っておきたいものだ。

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