本稿は、ショートメモです。今朝の『共同通信の世論調査で再逆転:「支持」>「不支持」に』で報告したとおり、当ウェブサイトで「定点観測」しているメディアが公表する6つの内閣支持率のうち、4つで「下げ止まり」ました。また、政党支持率については、立憲民主党がいずれも低迷し、自民党の支持率がその5~7倍、という状況です。
当ウェブサイトで「定点観測」しているのは、共同通信、時事通信、読売新聞、朝日新聞の各社と、日経・テレ東、産経・FNNの各合同世論調査、合計6つです。このうち、現時点までに公表されている支持率を列挙したものが図表1、政党支持率のうち入手できたものを一覧にしたものが図表2です。
図表1 内閣支持率(2021年5月~6月)
メディアと調査日 | 支持率(前回比) | 不支持率(前回比) |
---|---|---|
日経・テレ東(5/28~30) | 40.0%(▲7.0) | 50.0%(+6.0) |
読売新聞(6/4~6) | 37.0%(▲6.0) | 50.0%(+4.0) |
時事通信(6/11~14) | 33.1%(+0.9) | 44.2%(▲0.4) |
共同通信(6/19~20) | 44.0%(+2.9) | 42.2%(▲5.1) |
朝日新聞(6/19~20) | 34.0%(+1.0) | 42.0%(▲5.0) |
産経・FNN(6/19~20) | 43.4%(+0.4) | 51.6%(▲1.2) |
(【出所】各社報道より著者作成)
図表2 政党支持率(2021年5月~6月)
メディアと調査日 | 自由民主党(前回比) | 立憲民主党(前回比) |
---|---|---|
産経・FNN(5/15~16) | 35.3%(▲3.9) | 7.7%(+2.2) |
朝日新聞(5/15~16) | 30.0%(▲5.0) | 7.0%(+1.0) |
読売新聞(6/4~6) | 33.0%(▲4.0) | 5.0%(▲2.0) |
時事通信(6/11~14) | 22.8%(+1.4) | 2.9%(▲1.5) |
朝日新聞(6/19~20) | 31.0%(+1.0) | 6.0%(▲1.0) |
(【出所】各社報道より著者作成)
なお、朝日新聞の「仮にいま、衆院選の投票をするとしたら、比例区でどの政党に投票したいと思うか」という調査によると、自民党は35%(横ばい)、立憲民主党は14%(前月比▲3ポイント)です。
朝日新聞世論調査―質問と回答〈6月19、20日〉
―――2021年6月21日 5時00分付 朝日新聞デジタル日本語版より
おそらく、「政党支持率」と「比例区での投票先」にズレがあるのは、べつに朝日新聞の調査に限ったことではないでしょう。したがって、「次回の衆院選で立憲民主党が壊滅的な敗北をするだろう」、と短絡的に考えるべきではないでしょう。
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朝日新聞でさえ、そんな差があるとか、、、
早く維新が野党第一党になってくれ!
日本(自民)を追い越すどころか台湾(維新)に抜かれそうな韓国(立憲)みたいだな立憲民主はww
>◆あなたは、東京オリンピック・パラリンピックをどのようにするのがよいと思いますか。(択一)
今年の夏に開催する 34(14)
再び延期する 30(40)
中止する 32(43)
その他・答えない 4(3)
オリパラ開催に傾いている調査結果だと思います。
まだ増えるでしょう。
何回か書いてますが、総選挙での与党の相手は『野党統一候補』です。単独の立憲民主党が情けなくても、そういう部分がぼかされる統一候補はやはり脅威です。ある意味立憲民主党は野党統一候補の強さを理解して、単独としては、安心して既存支持者を喜ばせるようなことに邁進しているように思えます。
そのまま正面きって野党統一候補をぶち破るか、野党統一を分裂させてから総選挙するか。自民党の戦略の見どころですね。解散時期を自由に選べるのはやっぱり自民党の強みですね。
オールドメディアの影響力はかつてほどではないとは言え、未だにゼロになったわけではないので、「自民党ではない」と理由だけで立憲民主党に投票しちゃう人も、それなりにはいることでしょうね。例えば、小選挙区で自民党と立民党の候補者しかいなかった場合、立民を支持するわけではないけど、自民党だけはどうしても嫌だ、とか言っちゃって。もっとも、そういう人たちに、何故自民党がそんなに嫌いなのですかと尋ねても、まともに答えられないか、オールドメディアが振り回すキーワードをオウム返しするのが関の山で、実は何も考えてないのではないかと、ついつい想像してしまいます。
そういえば、ふと思い出しましたが、枝野代表がどこやらで「サヨク呼ばわりされるのは心外だ。自分では保守のつもりなのに」と発言したとかしないとか。うんうん、もしもサヨクですらなかったとしたら、ただのバ〇ですね。
先週だったか、枝野さんが「保守」を名乗る理由について、何人かとコメントを交わしましたね。ありうる理由としては以下の通り。
1. 以前、自分が保守だったので、左傾した今も保守だと思い込んている
2. 憲法を1文たりとも変えないことを「保守」だと思いこんでいる
3. 若者には「保守」という響きが受けると感じているので、票獲得のために「保守」と詐称している
4. なんでもいいから変わったことをやって、与党に打撃を与えれたらラッキーと思っている
1, 2, 3, 4 いずれもそれなりに納得する部分はあるのですが、同時に「これだ!」と思えるのがないのも確かです。
いずれにせよ、「左翼」ではウケない、票が取れないと考え出しているようで、それはそれで嘆かわしいです。
> 憲法を1文たりとも変えないことを「保守」だと思いこんでいる
それは「保守」ではなく、「頑迷固陋」と呼ぶべきでしょう。
> 「左翼」ではウケない、票が取れないと考え出している
なので、最近のサヨクは「リベラル」と自称しているのです。本来のリベラルに謝れ!と私などは思ってしまいますが。
> > 憲法を1文たりとも変えないことを「保守」だと思いこんでいる
> それは「保守」ではなく、「頑迷固陋」と呼ぶべきでしょう。
まあ、これは面白いねじれ現象ではありますよね。保守は本来、従来の体制や仕組みを守る方向の考えで、左翼/革新はそれを壊す方の指向性を持っている。
しかし、今の憲法が相当に左寄りに設定されてしまったため、保守/革新の主張がまるで逆になってしまってるので、こういう言葉遊び的なことがおこってしまってますね。
> なので、最近のサヨクは「リベラル」と自称しているのです。
彼らが自らを「リベラル」と呼んだり、「保守」とさえ呼ぶのは同根かもしれませんね。なお、アメリカではリベラルは少々ネガティブな印象を与える言葉です。日本の「左翼」に近い響きがあります。
日本の自称「リベラル」はそれを理解しているのかどうかわかりませんが。
消費税や財政論を読んでると、山本太郎でさえ支持したくなってきます。
菅政権への期待値はれいわ何とか組以下です(泣)