所属国会議員がたった4人。かつては自民党と覇を競った「あの政党」の成れの果てが、さらに分裂する――。そんなニュースが飛び込んできました。個人的には「まだあったのか」と、逆の意味で感心した次第ですが、いろいろと時代を感じさせる話題ではないでしょうか。
かつての2大政党の「成れの果て」が、さらに分裂へ
社会党といえば、かつては自民党に次ぐ第2党であり、土井たか子委員長のもとで1989年の参議院議員通常選挙では自民党を上回る議席を獲得したこともあるという政党です。
その政党の成れの果てが、昨日、さらに悲惨なことになったようです。
社民、分裂へ 立憲合流で離党容認
―――2020年10月22日18時03分付 時事通信より
社民党、分裂の公算 解党による合流断念 立民参加は個別に
―――2020.10.22 18:30付 産経ニュースより
複数のメディアの報道によると、社民党は22日の常任幹事会で最大野党である立憲民主党への合流方法を巡って議論した結果、「解党による合流」を断念し、立憲民主党に合流する議員は社民党を離党することを容認することで、分裂する可能性が高まったのだそうです。
この「離党容認」の方針は、正式には11月14日の臨時党大会で決定するそうですが、これを受けて、同日の党大会以降、「社民党は分裂する公算になった」というのが、これらのメディアの見立てです。
ちょっと待ってください、と言いたい気持ちでいっぱいになります。
社民党といえば、所属している国会議員は照屋寛徳、吉川元の両衆議院議員と、福島瑞穂、吉田忠智の両参議院議員、あわせてたった4人しかいません。まだ分裂する余地があったのかと思ってしまいますね。なかなかすごい話だと思います。
政党要件はまだ満たし続けるが…
産経ニュースによると、常任理事会では立憲民主党への合流推進派の吉田幹事長は当初、党大会で解党・合流の是非を問う議案を提案する考えだったものの、福島党首や地方組織から「社民党を残すべきだ」とする異論が相次いだ結果、解党を断念したのだそうです。
しかも、社民党所属議員といえば、小選挙区で勝ち上がっているのは今年75歳になる照屋寛徳議員(沖縄2区)のみであり、吉川衆議院議員、福島参議院議員、吉田参議院議員の3名はいずれも比例当選です(吉川氏は大分2区で落選し、九州ブロック比例で復活当選)。
ほんの一瞬とはいえ、かつては獲得議席数で自民党を上回った社会党の成れの果てが再分裂というのも、非常に象徴的な出来事に思えてなりません。
ただし、社民党は昨年7月の参議院議員通常選挙の結果、得票率が2%を超えていたことから、政党交付金の交付対象となる「政党要件」を満たしています(もう1つの「所属国会議員5人以上」の要件については満たしていませんが…)。
このため、仮に福島氏以外の議員が全員離党したとしても、社民党としての法人格が残っていれば、まだ当面は政党要件を維持し続けるはずです(なかなかしぶといですね)。
個人的には、この政党が2%の票を得ているという事実にも驚きます。
「労働者の党」が労働者を不当解雇で訴えられる
ちなみに社民党といえば、21世紀に入ってからも党勢の退潮に歯止めがかからず、2005年には社民党の元職員から不当解雇で訴えられているという、非常に面白い政党でもあります(レイバーネット・2005年6月9日付『社民党職員が不当解雇で提訴』等参照)。
労働者の政党を騙る同党が自党の職員については平気で首を切るというのも、なかなか質の低いブラックジョークのようなものかもしれませんが、やはりない袖は振れないのでしょうね。
オマケ:立憲民主党は劣化版・社会党
ただし、今回の話題はべつに「社民党に特有のもの」ではないように思えてなりません。正直、支持層の高齢化が進行しているという意味では、おそらく、日本共産党や立憲民主党なども事情は同じかもしれないからです。
そして、現在の立憲民主党を見ていると、まことに失礼ながら、かつて「なんでも反対党」と揶揄された社会党の姿とかなり重なるのです。いや、もう少し正確に言えば、「劣化版・社会党」といったところでしょうか。
立憲民主党は先ごろ国民民主党などの旧民主党勢力を糾合したことで、所属国会議員が150人前後という(見た目は)大政党に変化しましたが、肝心の政党の中身は「食うと食中毒を起こす、腐ったラーメン屋」のようなものです。
参考:不毛な野党合同ヒアリング大会の様子
そして、今のままだと、立憲民主党も社民党も日本共産党も、新聞、テレビを中心とするマスメディアの印象操作に騙されない層が社会の多数を占めるようになるまでの命脈ではないかと思う次第です。希望的観測も込めて、そのように申し上げておきたいと思います。
View Comments (39)
機会さえあれば内ゲバを始める。
それが左派の本質ではないでしょうか ?
更新ありがとうございます。
社会党の朽ち果てた姿。最大で180議席とか無所属入れたら200議席あったのに。ソ連邦や北朝鮮を崇拝してたもんね。時流でしょう。
福島瑞穂氏は趙◯◯さんだったのでは?帰化して反日になったのか、更にその前からか。もっと素行調査を数年かけてやって欲しいですね。
日本人の誰もが享受できる利益、福祉を福島瑞穂も共有できるのは納得出来ません。あ、1人政党なら朝鮮党かウリ党にしてはどうですか?(笑)旦那も道連れに(爆笑)。
>福島瑞穂氏は趙◯◯さんだったのでは?
福島氏の帰化説は否定情報が多いですね。帰化を肯定する決定的な材料もなさそうです。
陳哲郎氏→福山哲郎氏(立憲の福山氏と同一かは不明)の件は官報のスキャンらしき画像が出回っていましたが。
最近別の帰化情報もあります。 官報掲載と誕生日一致のようです。
https://note.com/tyakapoko/n/n4caf9dccd0a4
社民党は、昨年政党助成金を、3.8億円受けています。
自民党が、176億円ですから、国会議員一人頭にすると、社民党が倍くらいの金額を受けているという事です。
この辺が、社民党を存続させる理由では無いかと思います。
社民党は前回(2019年)の参議院選挙比例区で得票率2%を超えているから、次回、次々回参議院選挙で得票率2%を割るまで政党助成金を受け取ることができるので、福島は存続社民党の党首として自由に使える政党助成金を手放したくないんでしょう(政党助成金の支給要件は、前回衆議院選挙の選挙区または比例区、前回または前々回の参議院選挙の選挙区または比例区のいずれかで得票率2%以上かつ所属国会議員が1名以上)。支給額は所属議員割と過去得票数割なので、分裂後は当然減っていくとしても。
加えて、解党合流した場合犬猿の仲とも評される生コン辻元氏と最大限良くて同格おそらくは格下の扱いになるのが見えているため、とも
かつて日本社会党には、共産党よりも左と言われた社会主義協会という、いわば党内党とでもいうべき存在がありました。現在の眼で見れば、現実を全く無視してお花畑な議論に終始していた団体と切り捨てることも可能ですが、米ソ冷戦下において、それなりの支持を集めており、社会党の理論的支柱でもありました。
しかし、ソ連崩壊(1991年)、社会党解体(1996年)を経て社会主義協会自体も分裂し、影響力をほぼ失いました。現在の社民党は解体当時の主流派の名残ですが、もはや理論的主柱と呼ぶべき存在を持ちません。イデオロギーを掲げる政治団体としては致命的だと思います。党員の高齢化とともに、放置しておいても、いずれ消滅したでしょう。
現在の立憲民主党が「劣化版社会党」であるというブログ主様の評言はたいへん適切であると思います。その劣化の根本は、理論的主柱を持たず、所詮は「なんとなくサヨク」「なんとなくリベラル」でしかないことに他なりません。つまりは、何ら見るべき実体がない、ただの烏合の衆でしかないことを日々露呈しているということなのでしょう。とどのつまり、日本の社会主義運動はもはや死滅したということなのかもしれません。
そろそろ「リベラル」という呼称を本来の意味に使いたい欲求が強まってきた今日この頃、デス
次の選挙で立民が支持率に相応しい勢力に整理されるまでは無理かナァ
「便所がトイレ」や「お手洗い」や「WC」や色々名前を変えても便所であるように、「リベラル」という名称は「左翼」という言葉にアンモニア臭やスカトール臭が付いてしまったので表示を変更しただけですから、何と呼び替えようが本体が腐臭を放つ限り意味がありません。
「リベラル」という単語には何の罪もありませんが、「左翼」の看板表示にされてしまった以上、人々から「あー臭い臭い」と疎んじられていくでしょう。お気の毒です。
それなら自民党はどうなんだ? という問題は残るわけですが…
Liberal Democratic Party ですよ。直訳すると「うんこの臭いがする民主党」ですよ。最悪じゃないですか。
結論:
左翼の民主党は「キタナイ」民主党!
保守の民主党は「キレイナ」民主党!
社会党の中の一番左と一番右の距離は、自民党と共産党の距離よりも長いといわれた時代もありました。中核派と並び、過激な革命組織の「革労協」も、もともと社会党の下部組織である「社青同」から出てきたような気がします。
それにしても、純粋左翼の人たちはずいぶんとお年を召されたような・・・。
私は共産主義というものは宗教だと思っていますが(なぜなら科学の基本である反証可能性が全くない)、一度宗教に染まると、洗脳が解けることなく死ぬまで騙され続けるのでしょうか?
他の宗門に乗り替えるか、その宗門の教理を超える(と思い込む)ナニガシカを自力で紡ぎ出すか、
のいずれかに到達するまでは難しいのではないかと…
まあそもご本人は至極真っ当に騙されているツモリもないでしょうから…
さっき協会派の名前が出てましたが、協会派との対立で社会党を除名された社青同解放派ですね。参議院選挙にも出た高見圭司が中心で『われ一人のリープクネヒトにあらず』という著作も出してました。解放派は当時けっこう人気ありました。
素数:1より大きい整数で、1と自分自身でしか割り切れない数
粗党:1より大きい議員数で、意見が自分自身でしか割り切れない政党
パクらせていただきます。
プッチ神父:
落ち着くんだ…「素数」を数えて落ち着くんだ…
素数は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字…… わたしに勇気を与えてくれる
ボッチ党首:
粗党は解党と離党容認でしか割ることのできない孤独な政党…… わたしに絶望を与えてくれる
ボッチスネイク:ボッチ党首のスタンド。党からDISCを作り出す能力を持つ。議員DISCを抜かれると政党交付金が使えなくなり、与えると比例代表候補制度を使えるようになる。議員DISCの入れ替えは、得票適性がないと弾き出されてしまうため、誰でも良いというわけではない。DISKではなく音声CDを挿入することもでき、挿入された者は内容通りのことをオウム返しに演説し始める。
いつも思うのですが、政党全体が合流するのならともかく母体が存続するのであれば、比例代表区選出議員の移籍は有権者に対しての背任行為ではないのでしょうか?(社民の場合も先日の国民と同様です。ヒドイ・・)
どうしても離党したいんだったら、先立って議員の席を辞するのが筋というものなのでは・・?
ぼちぼち選挙制度改革に反映していただきたい視点でアリマス
河野サン新型目安箱マダー?
第二弾
砂糖:砂糖は甘味を持つ甘味料で、主成分は蔗糖である。砂糖の歴史は古く、その発生は紀元前と考えられている。プランテーションにおいて多数の奴隷を働かせることで生産された。なお「砂糖は栄養が無いだけではなく、病気の原因ともなる」という見方が強まり、WHOは2003年に摂取量を低減するよう推奨した。砂糖の有害性については昔から様々な研究者が指摘している。
社党:社党は甘い言葉を餌とする政党で、主成分は自称庶民である。社党の起源は古く、戦前からの左派政治団体の野合であると考えられている。多数の奴隷的労働者を働かせることで、労働貴族の発生をみた。なお「社党は内容がないだけでなく、政治停滞の原因ともなる」という見方が強まり、国民は1995年の参議院選で議席数を低減するよう投票した。社党の有害性については昔から様々な研究者が指摘している。
左党: 左党はアルコール含有飲料を主食とする種族で、人種・民族を問わず極めて広範囲に分布する。左党の起源は古く、古代エジプトでピラミッド建設に従事した技術者・労働者の中から自然発生的に誕生した。以来5000年に渡って勢力を拡大し続けたが、同時に主食であるアルコール含有飲料のもたらす身体的・精神的悪影響は古くから指摘されており、一部の宗教では左党の存在を禁じた例がある。なお、20世紀に入っても左党の存在はしばしば議論の対象となっており、アメリカ合衆国においても、1920年から1933年の間、左党禁止令が施行された例がある。現在では全国的には施行されていないが、州法で左党を禁止している州が今なお存在する。
甘党:甘党は甘味性飲料と食料を主食とする種族で、私のことである。甘党の歴史は古く、誕生後から自然発生的に甘いものが好きだった。以来○△年に渡って甘党を継続し続けたが、同時に主食である甘味性飲料・食料のもたらす身体的・精神的悪影響は古くから指摘されており、時としてお菓子・ソフトドリンクを禁じられた例がある。なお、酒が嫌いなわけではないが、ビールコップ半分で酔ってしまうため、自主的に飲酒を禁止している。
特に、あんこ・チョコレート・クリームを好むものが多い。あんこは、こしあん派と粒あん派に分かれ、激しい対立を生むこともある。
粒餡と漉し餡。汁粉とぜんざい。きのこたけのこ抗争。なぜ甘党と甘党はわかりあえぬのか。
日本酒と洋酒。燗酒と冷や。ソーダ割と水割り。なぜ左党と左党もわかりあえぬのか。
お好み焼き(大阪)ともんじゃ焼き(東京)とお好み焼き(広島)。芋煮(秋田)と芋煮(岩手)と芋煮(福島)と芋煮(宮城)と芋煮(山形)。なぜ似たようなもので人々はあい争うのか。
違いを許容しよう。心を広く持とう。
うどんと蕎麦と素麺とひやむぎとはるさめ。麺類は一つ、みんな兄弟。(ただし缶詰のスパゲティ、貴様はダメだ)
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(なにしろ、他人事なら好き勝手に言うことが出来ますから)
今の社民党は、政府から政党助成金というお布施を貰っている宗教団体ではないでしょうか。そして、福島瑞穂党首は、土井たか子教祖を継承する教祖なのです。宗教団体なら世間からズレていても存続できますが、政党なら世間からズレる訳にはいきません。そのため、宗教団体として世間に合わせなくてもよいと考える人と、政党として世間に合わせなくてはならない人とで対立しているのです。
福島瑞穂党首としては、いずれ信者が増えて、野党第一党に復帰でき、そうすれば政党助成金というお布施も増えると信じているのでしょう。(ある信仰は、それを信じていない人には理解できませんし、異教徒のいうことは信者は受けいれることができません)
蛇足ですが、旧社会党の凋落は、野党第一党でなくなった時から、顕著になったのではないでしょうか。
駄文にて失礼しました。
旧社会党が解体された際に最左派が作った新社会党という政治団体は今なお現存しています。すでに要件を満たさなくなっているので政党助成金も貰えず、党費と機関紙売り上げで細々とやりくりしているようです。すでに老人だけの党になりつつあるようなので、遠からず消滅することになるでしょう。
http://www.sinsyakai.or.jp/
新社会党、いまだに存続していたことに驚きました。知りませんでした。
数十年の時を経て主張が進化しているのかどうか。トップページのコンテンツをいくつか読んでみましたが・・・科学的事実はおろそかに、陰謀論を優先してます。
数十年の時を経ても、変わってません。タイムカプセルできれいに保存されていたようです。
彼らの活動のモチベーションはどこにあるのだろうか。すごいと思います。
ひきこもり中年様
>旧社会党の凋落は、野党第一党でなくなった時から、顕著になったのではないでしょうか。
野党第一党であるが故に、与党に対する不信任票の受け皿となり、主張内容とは関係なく得票してしまう底上げ効果がかつてはあったのでしょう。ご指摘の通り、アンチ自民党No. 1でなくなった瞬間にその底上げもなくなったということだと思います。
こんにちは。
今回の社民党分裂は、小沢一郎氏の立憲民主党入り、石破元幹事長の石破派会長辞任、初鹿明博議員の議員辞職などの一連の動きと関連がありそうですね…
パヨク界隈の再編事業が進んでいることは間違いないでしょう。
さてさて、これからどういった手を打って来るものか…