先月発足した菅義偉内閣の外交が、さっそく動き始めています。いうまでもなく、安倍政権の莫大な遺産を受け継ぐ菅政権下で外相を務めている茂木敏充氏が、昨日まで欧州・中東を訪問し、本日以降は、「クアッド会議」を主宰するのです。有権者の1人としては、安倍政権の莫大な遺産をしっかり受け継ぎつつ、日本の国益を最大化してほしいと思う次第です。
目次
価値観外交
安倍政権の偉大なる遺産は「価値観外交」
先日の『後世に莫大な遺産を残して靖国参拝の安倍総理に感謝!』でも述べたとおり、当ウェブサイトなりの理解に基づけば、安倍晋三政権の最大の成果と後世に残した遺産とは、まさに「価値観外交」にあります。
ここで「価値観外交」とは、日本が大切にする主義、たとえば自由主義や民主主義、法の支配(または法治主義)や基本的人権の尊重などを共有している相手国との関係を重視する、という考え方であり、そしてこの一貫性のある態度こそが、日本の外交的な立場を史上最強水準に押し上げているのです。
そして、この「価値観外交」の具体的な成果が、「自由で開かれたインド太平洋」構想を、日本と米国が完全に共有していることであり、地理的に近いインドや豪州などをこの「自由で開かれたインド太平洋」構想に引き込もうとしていることです。
つまり、「日米豪印」の4ヵ国=クアッド(Quad)による、事実上の同盟関係の成立を図る、というわけですね。ただ、日本はこの「自由で開かれたインド太平洋」構想に深くコミットしていますが、これとは別に、「ファイブアイズ」(米英加豪NZの5ヵ国の連携)に日本を迎えようとする動きもあります。
さらに、経済面で見れば、環太平洋の11ヵ国とはCPTPPを、欧州連合(EU)、英国とはそれぞれEPAを締結しています。また、CPTPPから離脱した米国との間で、日本は昨年、ワシントンで日米貿易協定に署名し、国会承認も終えています。
つまり、安倍政権下の日本は、自由と民主主義を大事にする諸国と、いくつもの連携を同時に実現したのであり、また、それらの関係の深化は、菅義偉政権にも引き継がれている、というわけですね(※ただし、CPTPPには自由・民主主義国ではない国も参加していますが…)。
安倍政権下で成立したさまざまな枠組みのまとめ
以上、安倍政権下で成立したさまざまな国際連携協定の枠組みや、今後、日本が参加するかどうかが課題となりそうな枠組みについて、まとめておきましょう(図表)。
図表 安倍政権下のさまざまな国際連携協定
国際的な関係 | 概要 | 参加国 |
日米同盟 | 軍事同盟 | 日本と米国 |
クアッド | 「自由で開かれたインド太平洋」の中核 | 日本、米国、豪州、インドの4ヵ国 |
ファイブアイズ | 軍事情報などの共有協定だが、これを経済同盟に発展させようとする動きがみられる | 米国、英国、カナダ、豪州、ニュージーランドの5ヵ国だが、日本を迎えようつする機運も |
CPTPP(TPP11) | 貿易の自由化などを中心とする経済協定。米国が途中で離脱 | メキシコ、日本、シンガポール、ニュージーランド、カナダ、豪州、ベトナム、ブルネイ、マレーシア、ペルー、チリ |
日欧EPA | 経済連携協定 | 日本、EU |
日英EPA | 経済連携協定 | 日本、英国 |
日米FTA | 自由貿易協定 | 日本、米国 |
(【出所】著者調べ)
ここで、少しだけ余談です。考えてみれば当然ですが、日本は地理的に見て、四方を海に面し、とりわけ世界最大の海である太平洋に広く開かれた国でもあります。
たしかに地域としては「東アジア」というカテゴリーに含まれていて、歴史的にも中国からの影響を色濃く受けてきた国でもあるのですが、それと同時に、玄界灘を隔てて大陸と断絶しているというのは、中華文明圏とはつかず離れずの関係をうまく保つための良い条件だったのかもしれません。
だからこそ、1853年のペリー来航と翌年の開国以来、日本はわずかな期間で徳川王朝を始末し、古来より日本国民の統合の象徴だった皇室を中心に一致団結して西洋的な価値観を受け入れ、富国強兵に励むことができたのでしょう。
もちろん、日本が一貫して、自由・民主主義・法治を大事にしてきたにも関わらず、その自由民主主義国である米国を敵に回して戦争を行ったことは、痛恨の極みだったといえますが、それでも戦後はその米国と強い同盟を結び、再び自由・民主主義を掲げる海洋国家として発展し始めたのは、良かったのでしょう。
茂木氏の外国出張
茂木外相がクウェートを急遽訪問
さて、余談はこのくらいにして、本日の本論です。
安倍晋三総理自身は先月、辞任してしまいましたが、現在の菅義偉総理は、安倍総理がもたらした遺産を承継し、さらに発展させようとしているように思えます。その証拠が、留任した茂木敏充外相の動きそのものです。
茂木外相は9月30日から10月5日までの日程で、外国出張に出かけていました。この武漢コロナ禍のさなかにあって、先月の菅義偉政権発足以来、閣僚の外国出張としては初めてのことでもあります。
外務省の『茂木外務大臣のポルトガル、フランス、サウジアラビア及びクウェート訪問』によると、茂木外相のおもな会談相手は、次のとおりでした(※便宜上、番号を付してあります)。
- ①日・ポルトガル外相会談(現地時間9月30日午前11時30分~約2時間半)
- ②日・ケニア外相会談(現地時間10月1日16時15分~約30分間)
- ③日独外相テレビ会談(現地時間10月1日17時30分~約40分間)
- ④日仏外相会談及び日仏外相ワーキングディナー(現地時間10月1日19時15分~約3時間)
- ⑤サウジ・エネルギー相との会談(現地時間10月3日午前11時40分~約60分間)
- ⑥サウジ外相会談等(現地時間10月3日午後1時~約75分間)
- ⑦日・クウェート外相会談(現地時間10月3日午後5時40分~約1時間)
- ⑧クウェート新首長への弔問(現地時間10月4日午後12時25分~約15分間)
このうち、①がポルトガル、②、③、④がフランス、⑤、⑥がサウジアラビア、⑦、⑧がクウェート訪問です。
当初予定だとクウェートは訪問先に入っていなかったはずですが、おそらく9月29日にサバーハ・前首長が亡くなったためでしょうか、今回、急遽訪問先に付け加えられたようです。
外相会談の内容が興味深い
さて、あくまでも当ウェブサイトの理解に基づけば、茂木外相がポルトガルを訪問した理由は、同国が来年前半のEU議長国だからですが、フランスを訪問した理由は、欧州の重鎮国家である同国とのあいだで、改めて安倍政権後も日本が「自由で開かれたインド太平洋」にコミットするためでしょう。
また、ドイツについては武漢コロナ問題から訪問を見送ったものの、(やや異例ではありますが)訪問先のフランスからドイツにテレビ電話をつなぎ、ハイコ・マアス独外相とのテレビ会談を実施しています。結果的に、独仏両国の外相との会談を実施した格好です。
ただ、安倍政権と、その後継政権たる菅政権を見ていて思うのは、優先順位のつけ方が上手であることもさることながら、価値観を共有しない国であっても、戦略的な利害関係上の重要性があると見れば、躊躇なく深く付き合おうとするバランス感覚です。
いうまでもなく、サウジアラビアが訪問先に加えられているのは、産油国が日本経済の命綱であることに加え、コロナ禍のなかで同国が今年のG20の議長国をと務めているためでしょう。これこそまさに、当ウェブサイトで普段から報告している、「基本的価値」、「戦略的利益」の議論そのものです。
それはさておき、先日の『茂木外相「ドイツの要請で」日独テレビ外相会談を実施』でも触れましたが、茂木外相とフランス、ポルトガル、ドイツの各外相の会合は、いずれも安倍政権が残した「価値観外交」に沿ったものとなったと考えて良いでしょう。
これに対し、サウジやクウェートの外相との会談では、過度に「自由で開かれた」云々の話を持ち出したりせず、中東の平和と安定に加え、東アジア情勢や拉致問題への支持を求めるというかたちで、協力できる分野でうまく相手国と協力するというのが、茂木氏の基本姿勢でしょう。
以上を踏まえ、各国外相との会談・やり取りで、気になった部分を抜粋しておきましょう。
- 「インド太平洋地域における日仏協力を推進する」(ジャン=イヴ・ル・ドリアン仏外相)
- 「『自由で開かれたインド太平洋』実現協力要請に賛意」(アウグスト・エルネスト・サントス・シルヴァ葡外相)
- 「『自由で開かれたインド太平洋』実現に向けた日独連携の強化」(ハイコ・マアス独外相)
- 「東シナ海、南シナ海、北朝鮮情勢など東アジア情勢についても意見交換を行い、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力」(サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・アル・サウード外相)
- 「東シナ海、南シナ海、北朝鮮情勢など東アジア情勢についても意見交換を行い、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力」(クウェートのアフマド・ナーセル・アル・ムハンマド・アル・サバーハ外相)
「日米韓」に代わって「日米豪印」?
その一方で、もはや「クアッド」は用語として定着したようです。いうまでもなく、昨年ニューヨークで開かれたのに続く2回目の「クアッド会議」、すなわち米豪印4ヵ国外相会談のことです。
当ウェブサイトではすでに『日本企業は不公正で予測不能な市場から今すぐ撤収せよ』のなかでも話題として取り上げたとおり、茂木外相は本日、東京でマイク・ポンペオ米国務長官、マリズ・ペイン豪外相、スブラマニヤム・ジャイシャンカル印外相との4者会談を実施します。
このコロナ禍の最中、しかもドナルド・J・トランプ米大統領自身が武漢コロナに陽性反応が出たとされるなかで、ポンペオ長官がわざわざ日本を訪問するというのは、米国自身にとっても今回の会談をいかに重視しているかという証拠でもあります。
今回のクアッドが軍事同盟にまで発展するのかどうかは見通しは不明ですが、ケースによっては日本外交が大きく舵を切る可能性もあります。
現在、日本にとっては、日米同盟を基軸としつつ、たとえば北朝鮮に対しては、「日米韓3ヵ国連携」と称し、米国を介し、あたかも韓国を準同盟関係にあるかのように位置付けています。
もちろん、この「日米韓3ヵ国連携」が事実上の虚構であるという点は否定できませんが、現時点で米韓同盟が存在している以上、この「日米韓3ヵ国連携」は、建前としては重要です。しかし、この「日米韓」のうちの「韓」が、将来的には「豪印」に代わる可能性も否定できなくなりつつあるのです。
そういえば、先月の『なぜ米国は「米韓同盟の堅牢さ」をやたら強調するのか』でも報告したとおり、米韓同盟を巡っては、米国側からやたらと「同盟の堅牢さ」への言及があるのも事実ですが、考えてみれば、これもおかしな話です。
逆に言えば、「米韓同盟は揺るぎない」などとする発言が米国の当局者から出てくるというのは、米韓同盟が揺らいでいることを、米国の当局者が図らずも吐露してしまった証拠と見るべきではないでしょうか。
ポンペオ氏は韓国訪問を見送りへ
そして、口先ではいくら「米韓同盟は重要だ」などと述べたとしても、隠し切れないホンネというものは、ぽろぽろと出てきてしまうものなのかもしれません。
すでに昨日の時点でいくつかのメディアに報じられていたとおり、当初、日本以外にもモンゴルと韓国を訪問するはずだったポンペオ長官は、当初の予定を変更し、「第2回クアッド会議」が開かれる東京のみを訪問することにしました。
ポンペオ氏の訪韓延期に…「クアッド会議」開かれる東京だけ訪問
米国のマイク・ポンペオ国務長官は、今週東京で開かれる米国・日本・インド・オーストラリア4カ国安保対話(Quad・クアッド)外相会談にのみ出席し、ソウル訪問は延期すると米国国務省が3日(現地時間)、発表した。<<…続きを読む>>
―――2020.10.05 06:49付 中央日報日本語版より
いちおう、正式な理由は、トランプ氏の陽性判定のためでしょう。韓国メディア『中央日報』(日本語版)は昨日の記事で、韓国外交部関係者が4日、「外交ルートを通じて米国側から訪韓延期の事前通達を受けた」と述べた、などと報じています。
また、米国務省側も、アジア歴訪日程を改めて組み立てる方針を示しているようであり、中央日報の記事によると、ポンペオ氏自身が早ければ10月中に韓国を再度訪問することがあるかもしれないと示唆しているそうです。
ただ、これは、話が逆ではないでしょうか。
本来ならば、ポンペオ氏はすべての外国訪問日程をキャンセルしなければならないところ、東京出張についてはどうしても外せないため、特別に東京の4ヵ国外相会談だけは出ることにした、という方が真相に近いような気がします。
中央日報によると、米国務省のモーガン・オルタガス報道官は、
「ポンペオ長官は4~6日に日本を訪れて東京で予定されているクアッド外相会議に出席してインド太平洋地域の緊急性の高い懸案に集中するだろう」
と述べたのだそうですが、逆に言えば、日豪印こそが「緊急性の高い懸案を協議すべき相手国」であり、韓国はその対象国ではない、ということでもあります。
もちろん、康京和(こう・きょうわ)韓国外交部長官自身が本日、直接東京にやってくれば、「クアッド」会議にオブザーバー参加くらいはできるのかもしれませんが、おそらく康京和氏来日の可能性は極めて低いと断じて良いでしょう。
つまり、かかる重要な会議でインド太平洋戦略への参加を拒んだのは、韓国の自業自得なのです。
パラダイムシフトは近い?
さて、くどいようですが、何事においても、いきなり物事を変えるのは難しいことであり、それはわが国についてもまったく同様に成り立ちます。具体的には、菅義偉総理が口先ではしつこいほど、「日米韓3ヵ国連携が重要だ」などと述べ続けていることも、物事の方針転換が難しい証拠でしょう。
しかし、それと同時に『韓国の要請で行われた首脳会談、日本は従来の立場主張』などでも報告したとおり、日本政府は現在、韓国政府に対し、「まずは国際法を守れ」と申し渡している状況にあります。
ただし、当ウェブサイトでは、韓国については国際法や日本との条約・約束を守れるほどの覚悟も能力もない国だと見ているため、自称元徴用工問題を筆頭に、日韓間の諸懸案については、残念ながら菅総理が(口先で)要求するような解決を図ることは難しいでしょう。
ただ、菅政権が安倍総理の遺産をもとに、外交上は日米同盟と「クアッド」を基軸としつつ、「価値観外交」をいっそう進めていくならば、日本は結果として外交的には中韓両国から離れるとともに、「クアッド」には価値観に賛同できる国(たとえば、台湾など)が、続々と集まってくるでしょう。
もっと言えば、『韓国は「自由で開かれたインド太平洋」に敵対する側だ』でも報告したとおり、国単位で法律を守らない韓国は、むしろ「自由で開かれたインド太平洋」側からすれば、敵対国ですらある、と、当ウェブサイトは敢えて断定したいと思います。
いずれにせよ、本日の4ヵ国外相会談自体、歴史に名を遺すのかどうか、じっくりと見極めてみたいと思う次第です。
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アメリカのポンペオ国務長官に続き、中国の王外交部長も訪韓を見送り!
2020.10.05. KBS
美 폼페이오 국무장관 이어 中 왕이 외교부장도 방한 연기
https://news.v.daum.net/v/20201005172028428
アメリカ・中国から要人が訪れるとして、・・・
「ウリの国は、世界の大国に重要視されているニダ!」と大喜びだった韓国の
プライドは脆くも崩れ去りました。(笑)
要人は日本だけを訪問。爽快なコリアパッシング。
韓国さん
あまりの面白さに興奮してしまいましたヨwwww
さて、中国さんは、どうするのでしょう???
中国さんの場合、日本に行くついでもありましたし、ポンペオ国務長官の訪韓に
対抗する意味もあったと思うのですが、ポンペオ国務長官が行かないなら、
韓国なんかに用はないんでしょうけどwwww
やはりクアッドには参加しとこうか・・・みたいなニュアンスの現地報道もあったように思いますが・・。
韓が参加するとなると、ここに至っては中国の内諾を得た上で、と考えざるを得ません。
つまり中国封じ込め対策に係る情報は、同国には筒抜けになるでしょう。
ツートラックは、朝鮮民族が古代から生きる術として身につけてきたもの。
それだけに信用してはならない。
クアッド+に韓国が加わるかどうかは、韓国自身が決めれば良いことです。加わったとしても、クアッドとしてはスパイとして扱うのは当然ですし、敵方でも二重スパイの可能性を疑われつつ核心的事項には関われないという状態になります。
すべて、どっちつかずのコウモリ外交のツケです。コウモリはどちらからも信用されません。アタリマエのことです。
こちらとしては機密事項はクアッドで、敵方に敢えてリークしたい内容はクアッド+で扱えばよいだけです。韓国以外のクアッド+と機密事項を扱うときは個別にやり取りするだけです。敵方としても韓国経由の情報などその程度の意味しか持たないことは百も承知でしょう。個別のやり取りは重要です。どこから敵方に情報が漏れたかの情報タグですから。
トランプ、退院だそうですね。
生命力強いなー。再選の可能性が高くなったかもしれません。
クアッド含め、しばらくアメリカの動きから目が離せないですね。
かえるさま
偉くて我がままなじじいが、退院すると言って、聞かない感じがしますね。
更新ありがとうございます。
安倍首相が構築し始めた外交施策が継続して進化し続けているのには、心強く感じる所です。
「外交は票にならない」というこれまでの定説を覆しつつあり、本流の政治が成長しつつあると判断することができます。
(対する野党は成長していないと感じるのは気のせいかな)
米国中枢部の状況にもかかわらず、ポンペオ国務長官の来日が残ったということは、クアッド外相会議の重要性がとても高いという事が明確であります。
表面上、重要だと言われている米韓関係がどんどん薄くなり、新しい体制が構築されつつあるのは、単なるピンポイントの軍事的防衛体制から、経済や産業等も含めた面での防衛体制に変化している一面であるのかも知れません。
菅首相の一連の動きは、安倍首相の外交ポリシーを継承しつつ、拡大させようとしていると私は考えております。
クアッドは特ア3国包囲網ですよね。プラス、ロシアもあるかもしれませんし。
日米韓だと、単に対北朝鮮という感じですが、日米豪印になれば広く大きく、かつての真珠の首飾り構想からの自由で開かれたインド太平洋構想が、こうした形に実を結ぶのはとても感慨深いものです。
ちかの 様
日本は大陸勢力包囲網の最前線に位置します。
(大陸から太平洋への進出を阻む大きな盾)
クアッドを進化させるために、これから日本はもっと強くなる必要があります。
ちかのさま
ウリ達は、何時でも入れるニダ。
後のウリ歴史は、どうなるか。
1.起源説
クアッドは、韓国人教授のアイデアを、日本がパクった物で、以前から韓国国内に有ったニダ。
2.日本が悪いニダ説
最初から韓国はクアッドを支持して、アメリカからの誘いを受け入れるつもりだったが、悪化している日韓関係のため、日本が参加を邪魔したニダ。
3.折衷説
米韓で調整していたクアッドを、日本が横取りして韓国を追い出したニダ。とにかく日本が悪いニダ。
4.陰謀説
クアッドに反対していた、外相は日本からのスパイだったニダ。文大統領は、騙されていたニダ。
う〜ん、もっと斜め上から来るんだろうな。
どうせ結論は「日本が悪い」ということに決まっているのですから、途中経過など無用ではあります。
ただ、どうせなら、あっと驚くような奇想天外な理屈であって欲しいとは思いますねww
だんな様
5.無慈悲説(かまってちゃん説)
もっと強く誘ってくれないから入れなかったnida.
日米からの「愛の勧告」が足りなかったせいnida.
かと・・。
カズさま
いいっすね。
座布団2枚で。
いいもん、中国、北朝鮮と三国同盟結ぶから
日本は入れてやらないニダ
更新ありがとうございます。
常々日本が表明していた「日米韓3ヵ国連携が重要だ」、、実質3か国とも本心は別です。日米は世界最強の軍事同盟であり、経済・文化も堅い固い絆で結ばれてます。
その中にあって韓国はおよそ同盟だ友邦国だとは呼べません。正に敵国の走狗に成り下がり、下手したら紅軍の最南端になり得ます。
そして今の茂木外相。ポルトガルから始まって6カ国(ドイツ含む)訪問、素晴らしい行動能力です。飛行機買ってもらいや(笑)。
さて、日中韓首脳会議の開催について、菅首相が高〜いハードル付けたので、中止かと。ま、なくても全然困りません。
クアッド 「自由で開かれたインド太平洋」の中核国として日本、米国、豪州、インドの4ヵ国で同盟級の契りを結べば、日本の海外協定はより、多層的重層化されます。多分、ポンペオ氏らは個別に菅首相とも会談があるでしょう。楽しみ!
クアッドとして「日米豪印」が発生する日は、今日でしょう。
ここ最近、日本が外交面で有利?なのは、対中国の旗色を明確にするのが、早かった事が原因だと思います。
中国に経済的に依存する国は、コロナ感染拡大で舵が切りにくかった中、日本は素早く対応しました。欧州各国は、中国やばいと思ってもEU全体の動きが無いので、日本に乗っかっておこうという面が、有るのでしょう。
その中で早めに中国から離れ始めたオーストラリアと、中国と領土紛争の有るインドが、まずクアッドとして纏まるという事だと思います。
中国としては、主に喧嘩を売ってる相手国が、組むという事ですから、何らかの対抗措置をして来るんじゃないかと思います。
一番弱いところは、オーストラリアだと思いますので、狙われるんじゃないかな。
クアッドが始動すれば、地政学的に矢面に立つのは日本です。だからこそ日本がイニシアチブをとれるわけです。コインの表裏です。
日本を支える最大の火力は米国で、それは今までと変わらないわけですが、違うのは、クアッドという枠組みになれば、印豪に対して米国の睨みが厳しくなるという点でしょう。クアッド中枢国である以上、日本に対する裏切りは米国に対する裏切りと同義です。
オーストラリアが中国と接近すればクアッドには大きな穴が開くというか裏をかかれるわけですが、その分、少しでも疑わしい動きをとればオーストラリアは日米印から裏切り者として、それなりの取り扱いをされることでしょう。
オーストラリアは日本にとって有力な貿易相手で、石炭や鉄鉱石については日本は大部分を依存していますが、オーストラリアから見ても日本に売ることができないと国内産業がヤバいレベルです。資源的・貿易的には、日本にとってオーストラリアは、「太平洋に浮かぶ中国」といえます。
今後、オーストラリアにとっての日本との関係は、今までのように単なる友好国でなく、日中のような価値観は違うけど付き合わざるを隣国となるか、日米のように価値観をともにする大切なパートナーとなるか、踏み絵を踏まされ続けることになり、それを米印が監視しつづけることになります。
クアッドが実体を持って動き始めようとしている現在、オーストラリアが上記のようなことについて覚悟や準備ができていないとしたら、かの国と同程度の扱いとなるかもしれませんね。
> 徳川王朝を始末し
徳川幕府を王朝と呼ぶことには違和感があります。将軍が外交的に「王」を自称することはありますが、あくまでも便宜上のことであって、国内的には「征夷大将軍」は天皇に任命された官職でであり、天皇の臣です。無血開城により権力を返還した徳川家を「始末」と表現することにも違和感を覚えます。
天皇陛下を「日王」と格下げする某国とは逆に、将軍を「王」に格上げすることに、何らかの思想的バイアスがあるのなら新宿会計士様を見限りますし、さしたる意図がないのであれば、物議を醸しかねない「徳川王朝」なる呼称は回避していただきたいとお願い申し上げます。
阿野煮鱒 様
確かに幕府を王朝と言うのは、私も違和感があります。
天皇は権威、将軍は権力と明確に分離しておりましたので。
確かに、徳川将軍家を「王朝」と呼ぶのには違和感を感じます。新宿会計士様にはご一考をお願いします。
というところで脱線です。
英語圏では王家や王朝をHouseという語で表します。例えば、現イギリス王家であるウィンザー朝はHouse of Windsorです。そこで、徳川将軍家を英訳するときにHouse of Tokugawaと訳したとするならば、日本語に重訳すると「徳川朝」「徳川王朝」となってしまうかもしれません。
人間が見ればすぐ誤訳だとわかりますが、機械翻訳だとこのようなことも起こりかねないので、あまり機械翻訳を過信しない方が良いかもね、というお話でした。
私も「徳川王朝を始末し・・・」には違和感をおぼえます。ただ、違和感を感ずるのは「徳川王朝」ではなく「始末し・・」の方です。「徳川王朝」は、確かに厳密に言えば阿野煮鱒さま仰せのとおりですが、比喩表現としてはアリかなと思います。特に外国人に説明する場合、西洋キリスト教社会の教皇(権威)=天皇、各国王朝・王(権力)=幕府・将軍としてイメージしてもらいやすいからです。本質的に言ってもそんなに間違ってないと思いますし。
一方「始末」というのは、いかにも徳川幕府が「悪逆無道の邪魔者」という感じで引っ掛かります。徳川幕府に悪弊や限界が全く無かったとは言いませんが、近隣の大陸・半島に較べれば、概ね平和で善政がしかれており、そんなに民を虐げてはいなかったと思います。ですから、ここの文章は「日本は・・・短期間で徳川時代に別れを告げ・・・」のような表現が良いのではないでしょうか。
ここはあえて始末の用法に異を唱えてみます。
例えば子母澤寛の「新撰組始末記」や高木惣吉の「自伝的海軍始末記」の本のタイトルの「始末」には邪魔な物を処分したりや処罰的な意味はありません。
前者は新撰組が始まってから終わるまでの話で、後者は太平洋戦争の終戦工作に関わった著者による海軍の締めくくりの状況などを書いたものです。
例えばブログ主様のかつての書き込みで徳川家に対する史観が明確に出ている。
あるいはブログ主様のかつての書き込みで「始末」の用法が否定的な使用法で多用されているなら分かります。
でもそうでなければ過剰反応ではないかと考えます。
たい様
確かに、「始末」は顛末と同じで、本来は「始めから終わりまで」という意味です。なので肯定的/否定的に両用できる中立的な言葉といえます。ですから、昔の記録文では、特別否定的意味を持たないのに「〇〇始末」「○○始末記」というタイトルのものがままあることはご指摘の通りです。
ただ、現代の用法では否定的文脈で使われることが圧倒的に多い気がします。下にその例を示してみます。
何故、現代になり否定的用法が多くなったかについては浅学寡聞にして知りません。
1.肯定的~中立的意味で使われる
●始末が良い:キチンとしている、倹約家である
2.否定的意味で使われる
●始末書:何か失敗した時に書かされる
●始末が悪い:だらしない
●始末に困る:手に負えない
●不始末をしでかす:失敗する
●~と言われる始末だ:不名誉なことをしでかした時
3.中立的~否定的意味で使われる
●始末する:単なる処分の意味でも使われるが、隠語として殺人の意味に使われる場合もある
●後始末:後片付けの意味だが、面倒なというニュアンスが付け加わる場合がある
はぐれ鳥さま
返信ありがとうございます。
「始末」が今は否定的用法が中心となっているのは私も感じるところはあります。
また、リバーサイドおじ様、ケロお様、阿野煮鱒様の書き込みを拝見するに各氏否定的用法として捉えられていると感じられます。
とはいえこの場合はブログ主様が徳川幕府に対してどの様に感じたか、否定的用法と決めつけていいのかと考えた次第です。
阿野煮鱒 様
私も同感です。幕府が普通の表現なのに、王朝と書くのは何故なのか?、と思いました。一部の人達は嫌々だったかもしれませんが、ほぼ平和裏に大政奉還から新政府樹立に至ったシナリオは、幕府という形で権威と権力を分離した日本人の政治的知恵の誇るべき成果だと考えています。「始末」としたら主語が必要ですが、新宿会計士様は誰を主語と考えておられるのかしら?
全く同意です。
あくまで徳川に預けていた権限を返上させたにすぎません。
「始末」されたのは、徳川の権威にぶら下がっていた既得権益層です。徳川慶喜はむしろ外国勢力を目の当たりにして日本の近代化を進めつつ幕府の権限を維持できないか模索し、色々あった結果、権力を自ら返上したのです。「始末」という語は、紆余曲折があったにせよ英断を下し混乱を最小限に食い止め、結果、明治の日本に近代化に貢献したとも言える徳川慶喜に対する侮辱ですね。日本の近代化は、明治時代から始まったのではなく、すでに江戸時代からはじまっていたという事実を忘れてはいけません。内閣や近代軍隊は江戸の時代にプロトタイプが(うまく機能したかは別として)形作られていたからこそ明治の速やかなスタートアップがあったわけです。幕末は坂本やら西郷やらが取り沙汰されることが多いですが、慶喜が「始末」されるような愚将であったなら日本に近代化は大きく躓いたことでしょう。
賛同ありがとうございます。
徳川慶喜は将軍職を退いた後、徳川家康ゆかりの地、駿府(現静岡)に移つり、謹慎解除の後は写真などの趣味に没頭し、静岡市民から「けいきさん」と親しまれました。
「始末」には、フランス革命のような断罪的なニュアンスを感じます。民衆の敵ならば「けいきさん」のような穏やかな隠居が許されるはずがありません。
明治維新は易姓革命ではなく、あくまでも天皇から国政を託された権力者が、時勢に適わないと判断して権力を返上したものです。
確かに戊辰戦争はありましたが、それは徳川慶喜が大政奉還と将軍職の辞任を申してた後に勃発したことです。詳しくは申しませんが、討幕の密勅が事実上取り消された後も討幕派の勢いが止まらず、それに幕府諸藩勢力が反応し交戦に至ったものです。徳川慶喜がこれを指揮したわけではありません。
毀誉褒貶はありましょうが、徳川幕府と、その最後の代表者である徳川慶喜が、主語不明の何者かに「始末」されたという見解には異を唱えます。
昔大河ドラマで「徳川慶喜」というのが作られましたが、ワタシ的には「けいきさん」というタイトルでご隠居した後のエピソードを映像化してほしいです。写真撮ってご近所さんと楽しみながら、明治時代の日本の近代化を描くような感じで。
国のためにあえて身を引いたけいきさんは、明治天皇や明治政府の敵ではなく、間違いなく近代日本の偉人の一人です。
ケロお様
「けいきさん」いいですね!
文明開化の明治時代のけいきさん、面白そうですよね。
陸軍の飯ごうを見て、銀製の飯ごうを作らせて自分でご飯を炊いてみたこととか、いろいろとオタク気質の人柄みたいだったので。
銀製、というのは、銀ならば体に害を及ばさないだろうという、けいきさんなりの考えだったようです。
嫌なら見なきゃいいんじゃね?こんなクソネトウヨサイトに集まってる時点で目クソ鼻クソだけどな。
そう言ってる貴方も、貴方が言う目クソ鼻クソの一人ですから。表現も卑しいですし、お里が知れますよ。
嫌とかそういうのではなく、事実関係の確認や、意見の相違について述べているのですよ。
新宿会計士さんがご自分の考え・意見を書く、それに対していろいろな人がいろいろな意見を自由に書く。そういう過程を経て、議論の中身がブラッシュアップされていく。そういう過程を楽しめないなら、僭越ながら私から匿名さんに贈る言葉がございます。
「嫌なら見なきゃいいんじゃね?こんなクソネトウヨサイトに集まってる時点で目クソ鼻クソだけどな。」
うん。だからきめーんだよ、このクソネトウヨどもが。
誰にでもわかる言葉で書いてください、匿名さん。
何が仰りたいのか分かりません(棒)
対外的なコミュニケーションを取れない教養の無さが表れてますよ。
人間の感情は一概に共有し辛いものです。好みに至っては諺にある通り「蓼食う虫も好き好き」で、同調する意義も感じられません。ですので個人的感情・好悪を表出しても、肯定的反応は得られないものと思います。
対立意見を提議するにあたっては、まず論理を組み立て、相手を説得することをスタート地点とされてはいかがでしょうか。
朝鮮日報から
ポンペオ米国務長官に続き王毅中国外相も訪韓取りやめ
https://news.yahoo.co.jp/articles/d117d93c12c762f44185d6f373752dd1e8206160
アメリカが行かないなら、中国も行く必要は無いという判断だと思います。王毅外相が、日本にだけ来る可能性は有りますので、その時はまた騒ぐでしょう。
以下中国人の分析を引用します。
こうした中、シン・チャン中国復旦大学米国研究所主任は中国国営メディア「グローバル・タイムズ(Global Times=環球時報国際版)」に寄稿した文で、「2016年の韓国による終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定は中国の強い反発を呼んできた。ソウルは4カ国外相会合(Quad=クァッド)参加が中国を刺激するのではないかと恐れている」と述べた。米国は中国をけん制するために日本・オーストラリア・インドと共に作った多国間安保協議体である4カ国外相会合を韓国・ベトナム・ニュージーランドなどに拡大しようとしているが、周辺国は同調していない、と同主任は分析した。
引用ここまで。
韓国政府は、既に傀儡政府のようなものなんですけどね。クアッドが上手くいかないような願望が、表れて居ると思います。
最後の方の、『韓国外交部は「今回の電話会談はポンペオ長官の要請で行われた」と説明した。』は、嘘でしたの様な気がします。
以前にもちょっとコメントしましたが、QUADが連携を深めることそれ自体にも大きな意味がありますけれども、さらに四角形の内側にある国々への影響もかなり大きいのではないかと考えています。
実際のところ、オーストラリアとインドネシアや南太平洋の島嶼国との関係は微妙です。少なくとも、"熱烈友好"などという関係ではなく、時に緊張関係だったりもします。インドも同様に周辺国との関係は微妙です。パキスタンとは宿敵同士だし、ASEAN諸国との関係も悪いとまでは聞きませんが、特別良好というわけでもなさそうです。そのような状況下で、例えばオーストラリアなり、インドなりが、単独で中国に対峙するような姿勢をとっても、周辺国は乗ってくるどころか、かえって中国に通じるような動きを見せるかもしれません。
そこでQUADです。例えば、インドネシアなど、オーストラリアが単独でいくら旗を振っても、様々な疑念から乗ってこないでしょうが、日米印も加わったQUADであれば、乗りやすくなるでしょう。動向が定まらず、今一つ信用を措けないインドネシアも、さすがに日米をまとめて敵に回す度胸も国力もないでしょうから、最悪でもQUADに対して敵対行動は取れないでしょう。上手く行けばQUADと共同歩調を取るようになるかもしれません。他の域内諸国についても、その多くは似たような方向性が考えられます。つまり、QUADの連携と結束の強化は、そういった可能性のための枠組みを提供するという意味で、非常に重要だと思います。
ただし、中国もこのような動きをただ座視するだけとは思えません。何らかの妨害工作に出てくることはほぼ確実です。今日の4か国外相会談で、そこまで見据えた内容について議論されることを期待しています(もっとも、機微に触れる会談内容は公表されないでしょうが)。
龍様
>ただし、中国もこのような動きをただ座視するだけとは思えません。
もちろん座視なんかしたくないだろうし、これまでなら当然かなり強引な手段に出ていたはず。しかし今回はやけにおとなしい。やりたくてもできないところに追い込まれているような気がしするのですが。
共産党指導部内での習近平路線への反感の強まりが原因なのか。トランプ氏の「チャイナウイルス」キャンペーンが功を奏して、手足が縛られたような状態になっているのか。今後の中国の動きに要注意ですね。