昨日は『東京都知事選:都民は一番マシな「ゴミ」を選んだのか』で「速報」的に東京都知事選の話題を取り上げたのですが、東京都選管から今回の知事選の結果が公表されましたので、本稿では前回と今回の得票数を対比させる形で、全体的な流れを読んでみたいと思います。また、少し冗長になってしまいますが、冒頭では全候補者について、前回と今回の得票数、得票率などのデータも掲載しておきます。
2020/07/07 09:00追記
本文中、小野泰輔氏を「小野泰介」と表記している箇所がありましたので訂正しております。愚塵様、ご指摘大変ありがとうございました。
目次
都知事選総括表
昨日は『東京都知事選:都民は一番マシな「ゴミ」を選んだのか』で、東京都知事選について簡単にコメントしたのですが、全22候補者の得票数が公表されました。
本来、東京都知事選とはあくまでも東京というひとつの「地方」のローカルな話題なのですが、いちおう、全国的な政党の動向とも部分的に関わっているため、ここでは改めて、東京都知事選についてデータを眺めた結果について、詳しい内容をお伝えしておきたいと思う次第です。
議論に入る前に、本稿で使用するデータを掲載しておきます。
各報道機関などを眺めていると、全候補者について掲載していないケース(とくに5位の桜井誠候補を除外しているケース)が非常に多かったようなので、少し長くて恐縮ですが、当ウェブサイトにて全候補者の氏名と得票数・得票率を併記しておきたいと思います(図表1)。
図表1 東京都知事選の結果(2020年7月5日執行)
候補者(敬称略) | 得票数・得票率 | 所属 |
---|---|---|
1位:小池 ゆりこ(当選) | 366万1371票(59.70%) | 無所属 |
2位:宇都宮 けんじ | 84万4151票(13.76%) | 無所属 |
3位:山本 太郎 | 65万7277票(10.72%) | れいわ新選組 |
4位:小野 たいすけ | 61万2530票(9.99%) | 無所属 |
5位:桜井 誠 | 17万8784票(2.92%) | 日本第一党 |
6位:立花 孝志 | 4万3912票(0.72%) | ホリエモン新党 |
7位:七海 ひろこ | 2万2003票(0.36%) | 幸福実現党 |
8位:ごとう てるき | 2万1997票(0.36%) | (略称)トランスヒューマニスト党 |
9位:沢 しおん | 2万0738票(0.34%) | 無所属 |
10位:西本 誠 | 1万1888票(0.19%) | スーパークレイジー君 |
11位:込山 洋 | 1万0936票(0.18%) | 無所属 |
12位:平塚 正幸 | 8997票(0.15%) | 国民主権党 |
13位:服部 修 | 5453票(0.09%) | ホリエモン新党 |
14位:さいとう 健一郎 | 5114票(0.08%) | ホリエモン新党 |
15位:市川 ヒロシ | 4760票(0.08%) | 庶民と動物の会 |
16位:ないとう ひさお | 4145票(0.07%) | 無所属 |
17位:関口 安弘 | 4097票(0.07%) | 無所属 |
18位:竹本 秀之 | 3997票(0.07%) | 無所属 |
19位:石井 均 | 3356票(0.05%) | 無所属 |
20位:長澤 育弘 | 2955票(0.05%) | 無所属 |
21位:押越 清悦 | 2708票(0.04%) | 無所属 |
22位:牛尾 和恵 | 1510票(0.02%) | 無所属 |
合計 | 613万2679票 |
(【出所】東京都選挙管理委員会『東京都知事選挙(令和2年7月5日執行) 投開票結果』より著者作成。候補者名は東京都選管届出のとおり)
また、少し長くなって恐縮ですが、比較のため前回のものも掲載しておきましょう(図表2)。
図表2 東京都知事選の結果(2016年7月31日執行)
候補者(敬称略) | 得票数・得票率 | 所属 |
---|---|---|
1位:小池 ゆりこ | 291万2628票(44.49%) | 無所属 |
2位:増田 ひろや | 179万3453票(27.40%) | 無所属 |
3位:鳥越 俊太郎 | 134万6103票(20.56%) | 無所属 |
4位:上杉 隆 | 17万9631票(2.74%) | 無所属 |
5位:桜井 誠 | 11万4171票(1.74%) | 無所属 |
6位:マック 赤坂 | 5万1056票(0.78%) | 無所属 |
7位:七海 ひろこ | 2万8809票(0.44%) | 幸福実現党 |
8位:立花 孝志 | 2万7242票(0.42%) | NHKから国民を守る党 |
9位:高橋 しょうご | 1万6664票(0.25%) | 無所属 |
10位:中川 ちょうぞう | 1万6584票(0.25%) | 無所属 |
11位:山口 敏夫 | 1万5986票(0.24%) | 国民主権の会 |
12位:岸本 雅吉 | 8056票(0.12%) | 無所属 |
13位:後藤 輝樹 | 7031票(0.11%) | 無所属 |
14位:谷山 ゆうじろう | 6759票(0.10%) | 無所属 |
15位:武井 直子 | 4605票(0.07%) | 無所属 |
16位:宮崎 正弘 | 4010票(0.06%) | 無所属 |
17位:望月 義彦 | 3332票(0.05%) | 無所属 |
18位:やまなか まさあき | 3116票(0.05%) | 未来(みらい)創造経営実践党 |
19位:今尾 貞夫 | 3105票(0.05%) | 無所属 |
20位:ないとう ひさお | 2695票(0.04%) | 無所属 |
21位:せきくち 安弘 | 1326票(0.02%) | 無所属 |
合計 | 654万6362票 |
(【出所】東京都選挙管理委員会『東京都知事選挙(平成28年7月31日執行) 投開票結果』より著者作成。候補者名は東京都選管届出のとおり)
この2枚の図表を見比べて、前回と今回でどう変わったのかを眺めるのが手っ取り早いような気がします。
前回と今回の違い
小池百合子氏の得票数
まずは前回と今回、2回連続して都知事選を制した小池百合子氏について確認しておきましょう。
前回、小池氏は291万2628票(全体の44.49%)を得て、自民(都連)や公明党などが推薦する増田寛也候補に100万票以上の大差をつけて圧勝しました。自民都連はすでにこの時点でケチを付けていたのかもしれませんね。
これに対し、今回、小池氏が獲得したのは、前回を75万票近く上回る366万1371票で、全体のほぼ6割という票を獲得しました。ただ、一見、前回よりもさらに票を上積みした格好でもありますが、前回、小池・増田両氏の合計得票数(約471万票)と比べると、100万票以上減っています。
また、前回よりも投票率が下がり、全体の票数が40万票以上減少していることを考慮に入れたとして、今回の小池氏の得票率は59.7%であり、前回の小池・増田両氏の合計得票率(71.89%)を10%ポイント近く下回っています。
つまり、前回、増田氏と小池氏に投票した人たちが「保守本流(?)」なのだとしたら、今回、その「保守本流」の票のすべてが小池氏に向かったわけではなく、おそらくは2位の宇都宮健児氏、3位の山本太郎氏、4位の小野泰輔氏などにバランス良く分散された、ということなのかもしれませんね。
(※もっとも、小池氏を「保守」と呼ぶのもなんだかおかしな話ですが…。)
左派候補者はどうなったのか
さて、前回の選挙では、日本共産党、民進党、生活の党、社民党、生活者ネットの5政党が推薦という、ある意味できわめて香ばしい(?)候補者が、鳥越俊太郎氏でした。いわば、「オールサヨク」(?)、といったところでしょうか。
その鳥越氏は、立候補時の記者会見で「昭和15年の生まれです」、「終戦の時20歳でした」などと述べるなどして、一般的な有権者の頭脳に大きな疑問符を刷り込んだほか、週刊文春に「女子大生淫行事件」が報じられるなどしました。
その鳥越氏は結局、「オールサヨク」陣営の支援にも関わらず、獲得票数は134万6103票に留まり、全体の20.56%で「惨敗」と言って良い状況でした。保守側が小池、増田両氏に分裂していたにも関わらず、です。
その一方、当ウェブサイトなりに「左派候補」と見ているのは、宇都宮健児氏と山本太郎氏の両名です。
今回、左派が分裂したため、個人的にはなにがどうあっても左派候補は落選するに違いないと思っていたのですが、2位の宇都宮氏が84万4151票(全体の13.76%)、3位の山本氏が65万7277票(全体の10.72%)で、両名ともに100万票に到達しませんでした。
仮に「オールサヨク」側が候補の一本化に成功していたとしても、両名足して150万票少々、得票率も24%少々、というわけです。
ただし、ここでひとつ注意しておきたいのは、投票率が前回よりも下がったにも関わらず、両名を足した得票数が、前回、「サヨクオールスターズ」の支援を受けた鳥越氏の得票数を上回っている、という点です。
これは小さな変化ではありますが、「ガチガチのサヨク系の候補者」に票を投じる人が前回よりも小幅で増えているという点は気になります。
この点、一説によると山本氏は「MMT」理論的な経済政策を主張しているらしく、一部のリフレ派の票が山本氏に流れた可能性はあります。本当に小さな変化ではありますが、自民党としては十分に警戒しておく必要があるのではないでしょうか。
小野氏は微妙、桜井氏は「泡沫候補」だったのか?
次に、今回、一部の人々からは「小池氏の対抗馬になり得る」、「保守票を割る可能性がある」、などと期待されていた(らしい)小野泰輔氏(無所属・日本維新の会推薦)は、宇都宮、山本の両氏に次ぐ4位に留まり、獲得票数も61万2530票と全体の9.99%に過ぎませんでした。
先ほど、「今回、小池氏が獲得した票数は、前回の選挙で小池、増田両氏が獲得した票数よりも減っている」という点を指摘したのですが、その減少分がすべて小野氏に流れたわけではない、ということです。
このことは、小野氏が小池氏に対する有力な対抗馬として保守(?)票を取り込む、ということができなかった証拠でしょう。日本維新の会は、大阪などでは地方選挙、国政選挙ともに非常に強いようですが、首都圏ではいまひとつ、力を得ていない、という姿が見えた気がします。
その一方で気になるのが、「泡沫候補」の扱いです。
前回、「泡沫候補」扱いされていながら、「泡沫候補」とは言い切れない票を得たのが、上杉隆氏(17万9631票、全体の2.74%)と桜井誠氏(11万4171票、全体の1.74%)の両名です。
メディアはこの両名をほとんど報じなかったにも関わらず、上杉氏は4位、桜井氏は5位に食い込み、しかも得票数は10万票を超えたのです。
メディアは「NHKから国民を守る党」代表で、今回、「ホリエモン新党」から出馬した立花孝志氏を、先ほど紹介した4候補と並ぶ「主要5候補」などと報じていたようですが、その一方で桜井氏については、メディアは今回も完全に無視しました。
では、今回の結果はどうだったのか。
桜井氏は今回も5位に食い込み、それのみならず、17万8784票、全体の2.92%を得て、むしろ前回よりも躍進したのです。そして、「5番目の候補者」だったはずの立花孝志氏の得票は4万3912票、全体の0.72%に留まりました。立花氏こそ「泡沫候補」と呼ぶにふさわしい結果でしょう。
桜井氏を巡っては、今回も中国大使館前や虎ノ門ニュースのスタジオ前に押し掛けるなど、たしかに主張(内容というよりも方法)が過激ですし、そんな彼の手法を熱狂的に支持する人と、拒否反応を示す人に、くっきりと別れてしまうようです。
ただし、当ウェブサイト的に興味があるのは、メディアが桜井氏をまったく無視したにも関わらず、それでも20万票近くを獲得した、という事実です。メディアの注目を浴びまくっている立花氏の、じつに4倍近い得票です。
このことは、マスメディアが情報独占力を明らかに大きく失い始めている証拠でしょう。
もっとも、日本第一党が今後、地方議会などに議席を獲得するなど、政党として着実に影響力を強めていくのかどうかについては、いまひとつ、読み切れない点ではありますが…。
政党も悲喜こもごも
都民ファーストの会の退潮はくっきり
さて、ここから先は、各政党の話についても述べておきましょう。
まずは、小池百合子氏を巡るもうひとつの気付きは、彼女は前回に続き、今回も無所属として出馬している、という点です。
いちおう、彼女は前回の都知事選の後、「都民ファーストの会」なるものを組織し、同会が2017年7月の東京都議選で圧勝したわけですが、その都民ファーストの所属ではなく、あくまでも今回「無所属」で出馬したという点は、何だか象徴的な気がします。
ちなみにこの「都民ファーストの会」、現在も小池知事が「特別顧問」を務めているようですが、同会のホームページを閲覧しても、誰が代表を務めているのか、トップページにも掲載されていません。なんだかよくわからない組織ですね。
そして、じつは今回の東京都知事選にあわせ、大田区、北区、日野市、北多摩第三選挙区の4つの選挙区で東京都議選の補選が行われたのですが、『都議会議員補欠選挙(令和2年7月5日執行) 開票結果』によれば、全選挙区で自民党の候補者が勝利しました。
しかも、都民ファーストの会自体、候補者を立てたのは北区のみであり、その北区でも天風いぶき候補の得票数は立候補者5人中4位に留まり、惨敗しました。もはや都民ファーストの会は、少なくとも圧勝した2017年7月頃の勢いを失っていると考えて良いでしょう。
日本維新の会は保守の受け皿たりえず?
都民ファーストの会に触れたついでに、立憲民主党についても簡単にコメントしておきましょう。
先ほども紹介した『都議会議員補欠選挙(令和2年7月5日執行) 開票結果』によれば、大田区、北区の2選挙区で立憲民主党が候補者を出したのですが、どちらも自民党候補者に及ばず、落選しています。
しかも、問題はそれだけではありません。
たとえば大田区では立憲民主党の松木かりん氏の得票数は69,524票でしたが、日本維新の会の松田りゅうすけ氏の79,049票を下回っています(ちなみに当選した自民党の鈴木あきまさ氏の獲得票数は110,059票)。
また、北区では立憲民主党の斉藤りえ氏の得票数が36,215票でしたが、日本維新の会の佐藤こと氏の得票数はこれに迫る33,903票で、同じ落選組でも僅差に迫られていることがわかります(当選した自民党のやまだ加奈子氏は52,225票)。
そういえば、以前から当ウェブサイトでは、各メディアの政党支持率調査で立憲民主党が日本維新の会と逆転するケースが増えてきた、とたびたび報告して来ました(たとえば『「ネズミも逃げ出す泥の船」と化しつつある立憲民主党』等参照)。
東京という一地方の状況を全国に当てはめて判断するのが妥当だとは思いませんが、それでもほかの地方と比べて左派政党が躍進しやすいはずの都市部で、立憲民主党が日本維新の会にすら得票数で抜かれつつある、というのは、なかなか興味深い現象ですね。
(※なお、立憲民主党については末尾でもう1回触れます。)
もっとも、先ほども触れたとおり、日本維新の会が東京で躍進しているのかといえば、それは微妙でしょう。
N国党には失望した人もいるはず
さて、昨日も少し申し上げたのですが、今回の都知事選で、存在感があったような、なかったような政党が、「NHKから国民を守る党(N国党)」とその事実上の関連団体である「ホリエモン新党」です。
この「ホリエモン新党」、N国党の立花代表と個人的親交がある堀江貴文氏の愛称(?)である「ホリエモン」から名付けたと思われる政党名ですが、立花氏を含め、同一政党から都知事選の候補者が3名出馬し、うち2名は候補者名すら選挙ポスターに明示しませんでした(図表3)。
図表3 東京都知事選の選挙ポスター(クリックで拡大)
(【出所】東京都内某所にて6月18日に著者自身が撮影)
N国党といえば、以前からやっていることがじつに奇抜ですが、さすがにこれは奇をてらい過ぎでしょう。
以前から当ウェブサイトでは、NHKという組織自体にきわめて大きな問題点が内在していると考えています。つまり、とりわけ、「公共放送」を騙り、問題のあるコンテンツを垂れ流しつつ、国民から半強制的にむしりとった受信料を目的外利用しているドロボウのような集団だ、というわけですね。
これについての詳細は、以前の『NHKは日本に必要か~最新財務諸表分析から考察する』などでも議論していますので、適宜ご参照ください。
NHKは日本に必要か~最新財務諸表分析から考察する
先日、NHKが2019年度(=2020年3月期)の財務諸表と連結財務諸表を公表しました。当ウェブサイトとしては、NHKが「公共放送」として相応しくないほど非常識に超高額な人件費を負担している点や、国民からかき集めた巨額のカネを1兆円以上、さまざまな形で保有している点を分析して来ましたが、ここで最新状況について改めてまとめておくとともに、NHK改革の必要性について強調したいと思います。<<…続きを読む>>
―――2020/06/28 05:00付 当ウェブサイトより
こうしたなか、おぼろげながら「視聴していないにも関わらず半強制的に受信料を奪い取っていく」、「しかも私たち国民の側にNHK廃止を実現させる自由が与えられていない」ということに、そもそも納得できないという人も多いのではないでしょうか。
そもそも昨年夏の参院通常選挙でN国党に貴重な一票を投じた有権者は、N国党と立花孝志代表に対し、「NHKをぶっ壊す」ことを期待していたのではないのでしょうか。
NHKをどう「ぶっ壊す」のかについてはさまざまなアプローチがあると思います(穏当なところでは民営化とスクランブル放送化、過激なところではNHK強制解体と職員全員の懲戒解雇、残余財産の国庫返納、といったところでしょうか)。
おそらく多くの有権者は、NHK改革を巡る具体的な議論を期待しているにも関わらず、「ワンイシュー政党」であるはずのN国党からは、待てど暮らせど、その具体的なスケジュールは出てきません。
要するに、N国党、あるいは立花孝志氏は、(現在のところは)たんなるパフォーマンス政党、たんなるパフォーマンス政治家(?)におちぶれていると言わざるを得ないのです(『東京都知事選と「ホリエモン新党」巡るストーリー』等参照)。
最も落ちぶれたのは立憲民主党でした
さて、都民ファーストの会、日本維新の会、日本第一党、NHKから国民を守る党、といった勢力については、まさに悲喜こもごも、といったところでしょう。
ただ、個人的に最も注目したいのが、立憲民主党の醜態です。
枝野幸男代表ご自身が、選挙当日、こんなツイートを発信されているのです。
枝野幸男 りっけん 立憲民主党
#宇都宮 #みんみん で育った私は、18才で #宇都宮 を離れてから仙台でも東京でも餃子専門店を探したが見つからず
ラーメンや炒飯、野菜炒めがメニューにあるのは中国料理店
ビールもライスもないのが餃子の店
今もそう思うので全国チェーン「餃子の○将」の名前には違和感 味は好きだけど
―――2020年7月5日 6:48付 ツイッターより
あまりにレベルが低くて、これが野党第1党の党首のツイートなのかと思うと情けなくなってきますね。
要するに、投票日当日であるため、宇都宮氏自身の名前をツイートすることができず、やむなく栃木県宇都宮市に「#」(ハッシュタグ)を付けて、ツイッターではやらせようと涙ぐましい努力をした、ということです。
正直、この「ハッシュタグ」をツイートしてツイッター上の「トレンド」に浮上させようとする手法は、最近だと左派勢力の専売特許のようなものになりつつありますが、これを党首自らがなさるというのも、なんだか情けない気がしますね。
しかも、枝野氏自身、16万人ものフォロワーがいらっしゃるはずなのに、このツイートに対して付いた「いいね」の数は、昨日夜時点で2500少々に過ぎません。
さらには、このツイートに対する「リツイート」回数は7000回近くに達していますが、「リツイート回数」が「いいね」の数を上回っているということは、一般に「かなり批判的に引用されている」、という意味でもあります。それだけ、一般のツイッター・ユーザーが呆れている、という意味なのかもしれません。
この分だと、もし今すぐ解散総選挙が実施された場合、立憲民主党は野党第1党の地位すら失うことになるのかもしれません。個人的には、その結果を少し見てみたい気もする今日この頃なのです。
View Comments (38)
立民の前回の勢いは、民主のお家騒動で追い出された格好のエダノ氏に同情票が集まったものでしょう。日本人は判官贔屓ですからね。
なので純サヨク以外の票も含まれていたと思うのですが、繋ぎ止められなかったという事だと思います。
それを実力だと過信して「誰が一番左か?」競争に邁進したのでは、中間層が跳れて行くのは当然だと思います。
今回、公明党支持者の9割、自民党支持者の8割が小池さんに投票したとしています。この「組織票の固め具合」はものすごい事だと思います。
もう数十年自公の連合一体化が続いています。この事に自民党支持者の中に違和感拒絶感がゼロではないはず。また新宿会計士さまのご指摘通り小池さんは前回自公公認候補を下した事実上の「旧敵」でもあります。小池さんの政治家としての来歴もその時その場でクルクルと立場を変えて、どの様なお立場なのか全く私にはわからない。そんな候補を8割9割と言う票固め出来てしまうと言う事は奇跡の様に思えます。
今回の小池さんの得票が前回よりも積み増しして、しかも歴代二位(一位は猪瀬さん)と言う事実も新聞で知りました。新宿会計士さまのご指摘の前回の保守派総得票と言う考え方では減少は新鮮でした。
私は過去に日本共産党員でしたので、今回日本共産党支持者が党が推薦した宇都宮健児候補に対して6割しか投票していないと言う新聞調査に着目しました。日本共産党は前回宇都宮健児候補を途中まで推し、ギリギリの時点で降すなどと言う大胆な戦術に出ました。そんな義理のある候補なのですから今回こそはさぞや支持固めも万全にと思ったら6割。山本候補にでも流れたのでしょうか?党内外で「宇都宮健児はどうせ土壇場で降ろして構わない将棋のコマ」と軽視する悪い「クセ」が付いたのでしょうか?党として組織内候補を出すこともしない無所属革新を支持する路線の行き詰まりも感じます。と同時に、私が離党に到った最大の原因である、現韓国大統領とその政権党への無批判な迎合と傾斜の姿勢とがダブって見えて来ます。
宇都宮健児候補は名前の検索に「韓国」と重ねて検索された形跡があるとこれまた何かの新聞記事で読みました。何やら韓国のマスコミ相手のインタビューで韓国の「慰安婦問題」「徴用工問題」に全面的に韓国側に肩入れして(くれる)人物だ、との韓国側からの肯定的な報道ぶりの韓国語のサイトがすぐに見つかりました。その韓国マスコミでは宇都宮健児氏は日本の国会前に慰安婦像を建てたいと述べたとありました。この韓国側への迎合追従ぶりは日本共産党と全く同一です。まぁそんな「党に忠実な宇都宮さん」を蔑ろにして票固め6割にしちゃった日本共産党なのですが (苦笑)。
最近自宅周辺で家の側壁に共産党の看板を設置していたお宅が2件立て続けに撤去されました。
一軒は長く共産党員だったお爺様のご逝去、いま一軒は何やら揉め事らしいと聞いています。
自家用車を買うなら色はレッドに限るとまで言い切る気合の入った方々でしたが、その点を除けば消防団ヘルメットもごく変哲ないもの、お子様が授業で古新聞を要する折に赤旗では誤解されてしまうと苦笑まじりに我が家に古新聞をお求めにいらっしゃるなど聖教新聞片手に殴り込んでくる方々よりは近所付き合いにもごく親しみやすい方々でした。
共産党の動向を見る限り自分は投票する気にはなりませんが、共産党が彼らの想いを酌む一政党であってほしかったとは思います。
小池さんって、豊洲移転問題とかばかり記憶に残っていたけど、
朝鮮学校など舛添不要一致氏がやろうとしていた利敵行為というか負の遺産は、
しっかりと撤回していたのですね。
やはり、日本のために仕事をする人でないとダメですよね。
イーシャ様
負の遺産潰しをやったので、韓国からは目を付けられているようです。
嫌韓ムードが続くと韓国メディアは論評しております。
イーシャ様
朝鮮学校ではなく韓国人学校への土地供与中止、ですね。
小池百合子さんがやった唯一のマトモなことです。
ちかの 様
ご説明いただき、ありがとうございます。
朝鮮人と韓国人を区別していないことが露呈してしまいました。
小野泰介氏(日本維新の会・推薦)
https://shinjukuacc.com/20200707-01/#i-5
とお書きになってますが、
小野泰輔氏(無所属)
と表記すべきだと思います〔介は誤記〕。
彼は、[維新]の旗印を掲げながら[旧民主]的内容を主張してたのですから…
[コンクリートから人へ]の前原誠司が応援に駆け付けた頃、地元熊本でダム整備凍結に起因する堤防決壊→大惨事が引き起こされてたのは、実に象徴的でした。
因みに、[東京維新]の実態は[旧民主]であり、軒を借りて母屋を乗っ取ろうとした元祖[トロイの木馬]=江田憲司+松野頼久 のDNAを引き継いでるように見えます。
愚塵 様
ご指摘大変ありがとうございます。さっそく修正します。
引き続きご愛読とお気軽なコメントを何卒よろしくお願い申し上げます。
そう言えば、早速韓国で選挙結果についての論評が出ておりました。
(内容は察していると考えておりますので、敢えて書きません)
感想を箇条書きで
小池氏は、予想通り女性の支持が高かった。政党別の支持よりも、無党派層の支持が多かったのでは。
宇都宮氏は、立憲、共産、社民(所謂パヨク)が、結集した際の限界を、露呈した。
山本氏は、個人での支持に近いと思う。
小野氏は、都民の維新嫌いが、有ったのではないか。
桜井氏は、健闘した。
自民党は、結果的に独自候補を立てずに正解だった。
傷付かず、消耗もしなかった。
枝野党首の「#宇都宮 #みんみん で育った私は、18才で #宇都宮 を離れてから・・・」
これって宇都宮健児の応援メッセージではないでしょうか。宇都宮に投票してねという。
この卑怯者め
ごめんなさい🙇
本文に書いてありました。
立憲民主党などの旧民主党の連中が根本的にダメだと思う理由の第一は、彼らが政権を失った際に、何がダメだったのか、どこに問題があったのかといったことについての徹底的な総括を未だに実施してないことにあります。外交、内政など政策全般にわたって何が良くなかったのか徹底的に総括した上で、ならばどうするという政策を打ち出していかねば支持が回復するはずなどありません。野党第一党などと言いながら、今や支持率は5%に届くかどうかというていたらくでは、もはやほぼ泡沫政党と言ってよいほどの存在にまで落ちぶれたと言っても過言ではないでしょう。にも関わらず、立憲民主党幹部の言動を見る限り、なぜ自分たちが支持を失ったのか、支持してもらえないのか、何も考えてないようにしか見えません。かつての自分たちの失敗を直視することもなく、些細な問題を「追及」して得点を稼ぐことに汲々としています。しかも、政府の失点が必ずしも自分たちの得点になるわけではないということすらも理解できない頭の悪さには、もはや掛けるべき言葉も見つかりません。国民民主党の玉木代表は何とか「バカの鍋」から抜け出そうともがいているようですが、党内にまだまだ数多くの「鍋に沈んだ」連中がいるため、成果が上がってないようです。
健全な民主主義の発展を考える場合、まともな野党が存在しないというのは極めて不幸な状況であると思います。最低限、現実的な安全保障政策を持たない政党になど存在価値はありません。旧民主党は、結局安全保障政策を取りまとめることができませんでした。その流れを汲む政党からも、一度たりとも聞いたことはありません。例えば「対米同盟堅持」を中心に据えるとしても、スタンスの取り方はいくらでもあるはずです。しかし、その検討すらも行われていないのでは、政党として支持するかどうかを考慮する以前の問題、つまりは論外としか言いようがありません。
安倍長期政権の最大の功労者は、そのような「論外」な野党の群れであるというのは、必ずしも冗談とは言い切れないと思います。
更新ありがとうございます。
前回の選挙で得票数4位の上杉隆氏、マスコミ不信の広まった今回ならもっと票を獲れたのでは、と思っていたら、N国党の幹事長におさまっていたのですね。
記事を読んで気になったのが全体の投票率で、(ちょっと見当たらず・・・)調べたら55.0%とあったので、小池さんは得票率59.7%とすると、全有権者の32.8%が支持したことになりますかね??
この数字にどのような意味があるかわかりませんが、3割を超える支持があるというのは及第点だと思います。
さてさて、今回の都知事選は私も桜井さんに注目しました。マスコミは勝手に「主要5候補」なんぞレッテルを貼って対立を演出しましたが、さすがに2%を超える得票率になれば、仰る通り今後は無視できなくなるのではないでしょうか。(政党要件も2%ですし)
取り上げざるを得なくなった時に、「在日特権を許さない」って主張を放送してくれるのかどうか注目したいですw
最後に感想ですが、小池さんが勝つとわかっていても、個人的には小野さんだといいな、と思ってました。
北海道、東京、大阪、福岡のイケメン四天王(?)に主要都市で頑張ってもらえば、日本も若返るのではないかと思った次第です。
愛知知事?すぐリコールで辞めていただいて、イケメン河村たかしさんにやってもらえばよいと思います(笑)