米韓首脳会談といえば、今年4月は2分で打ち切られ、6月は板門店での米朝首脳会談の陰に隠れてしまいました。こうしたなか、韓国メディアの報道によれば、文在寅韓国大統領は本日から訪米しているのだそうですが、現地時間の23日にドナルド・J・トランプ米大統領との米韓首脳会談が予定されています。こうしたなか、個人的には米韓首脳会談で「何が話し合われるか」ではなく、「何分で打ち切られるか」という方が重要な関心事でもあります。
結果的に「韓国記事」が増えるだけの話
当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』は、「読んで下さった方々の知的好奇心を刺激すること」を目的に運営しているウェブサイトですが、昨年秋口から、韓国に関する話題の比重が非常に増えてきてしまいました。
ときどき、「当ウェブサイトは韓国専門のサイトではない」と断りを入れることもあるのですが、改めて読み返してみると、あたかも「韓国専門サイト」のようになってしまっている日もあります。
ただ、これについては「読んで下さる方々の知的好奇心を刺激するような話題を選んでいくと、たまたま韓国に関する話題が増えてしまった」というだけの話でもありますので、個人的には当面、このような状態が続くであろうことを割り切って運営していきたいと考えています。
こうしたなか、昨日は諸事情により、時事的な話題を紹介することができなかったのですが、韓国に関連して、当ウェブサイトとしてどうしても触れておきたい話題がいくつか出ていますので、それらを紹介しておきたいと思います。
日韓首脳会談?何を寝ぼけたことを…
最初の記事は、これです。
国連総会に出席する文大統領と安倍首相…G20と同じく「10秒握手」か(2019年09月21日12時39分付 中央日報日本語版より)
韓国メディア『中央日報』(日本語版)の記事によると、文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領は米国時間22日から26日まで、3泊5日の予定で米国に滞在し、23日にはドナルド・J・トランプ米大統領との米韓首脳会談、24日には国連総会での演説を予定しているのだそうです。
ただ、文在寅氏の訪米と米韓首脳会談については、『GSOMIA破棄が外交カードにならなくて焦る韓国』でも第一報をお伝えしたとおり、正直、ドナルド・J・トランプ米大統領との会談が何か意味のあるものになるとは思えません。
さらに、この中央日報によると、
「安倍晋三首相との『対面』も関心事」だが「韓日首脳会談は『不透明』」だ
などと述べていますが、今年6月の大阪G20サミットでも日本はホスト国でありながら韓国との首脳会談を見送ったほどです(『首脳会談なしに逆ギレ・現実逃避の韓国と『本当のリスク」』参照)。
いったい何を寝ぼけたことを言っているのかと呆れてしまいます。ちなみに、
- 「共同通信は19日(現地時間)、『日韓両国は強制徴用賠償判決や輸出規制などの懸案で歩み寄りが見込めず、国連総会期間中は首脳会談を開く状況でない』と報じた。康京和(カン・ギョンファ)外交部長官と茂木敏充新外相の会談は25、26日で調整中だ。」
- 「韓国は6月末に大阪で開催された主要20カ国・地域(G20)サミットを控えても首脳会談を提案したが、日本側が日程上の理由で事実上拒否した。G20会議場でも『10秒握手』をしただけだ。今回の国連総会でも顔を合わせる時間は長くないと予想される。安倍首相は今月11日の内閣改造直後にも韓国との外交基調は全く変わらないと述べた。」
などとあります。
今回の国連総会は、茂木敏充氏にとっては事実上の「外相デビュー」ともいえる貴重な場でもありますし、康京和(こう・きょうわ)韓国外交部長官(※外相に相当)との日韓外相会談については非常に気になる点でもあるため、当ウェブサイトとしても注意深くチェックしたいと思っています。
ただ、日韓首脳会談については、おそらく韓国が自称元徴用工問題を筆頭とするさまざまな問題のボールを握ったままの状態で実現するとも思えません。日本が「丁寧な無視」戦略を取るなかで、日韓首脳会談が開ける状況にあると見るのは無理があるでしょう。
また、中央日報は「聖公会大日本学科」の梁起豪(りょう・きごう)教授による
「下半期は10月22日の新天皇即位式、11月22日のGSOMIA終了日の2回の機会を(関係改善の)きっかけにすべきだ」
という発言を引用しているのですが、そもそも日韓GSOMIA破棄は「終わった話」でもありますし、また、天皇陛下御即位に際して文在寅氏が来日なさったとしても、安倍総理が相手にするとは思えないのです。
トランプさんが相手をしますかね…
さて、昨日付の韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)には、文在寅氏のさらに詳細な日程が紹介されています。
文大統領が国連総会へ出発 トランプ氏と会談(2019.09.22 14:02付 聯合ニュース日本語版より)
これを当ウェブサイトなりに日本語表現を整えたうえで要約し、箇条書きにしておきましょう。
- ①米韓両首脳の会談は9回目で、6月にソウルで開催して以来、約3ヵ月ぶりだ
- ②膠着状況にある米朝非核化交渉進展に弾みが付くとの期待に加え、日韓GSOMIA終了に伴う米韓同盟への影響を払拭するなどとみられる
- ③文在寅氏は訪米中、ポーランドやデンマーク、オーストラリアとそれぞれ首脳会談を行う
これに番号を付したのには理由があります。①~③それぞれにツッコミどころがあるからです。
①については、トランプ大統領は事実上、文在寅氏とほとんど話をしていません。
というよりも、「サプライズ」で板門店を訪れ、文在寅氏を差し置き、北朝鮮の独裁者である金正恩(きん・しょうおん)とマンツーマンで会ったという姿が印象的でした。
個人的には、6月のトランプ氏の訪韓は、「韓国側からトランプ氏への訪韓要請があまりにしつこかったので、仕方なしに訪韓したものの、どうしても文在寅氏と会談をするのが嫌だったので、板門店で金正恩(きん・しょうおん)と会った」という可能性が高いと考えています(※とくに根拠はないですが…)。
次に②については、すでに『もう日本は関係ありません、今後は米韓間で直接どうぞ』などでも、日韓GSOMIA破棄自体が韓国にとっての「地雷」であり、「米国との関係を決定的に損ねるものだった」という点を説明済みですので、ここでは繰り返しません。
さらに③については、会談相手国にポーランドが含まれているという点については、ポーランドがドイツに対して最大90兆円相当の戦後処理を要求する可能性がある、という論点と関わっているのかもしれません(『対独90兆円請求も?ポーランドの戦後処理問題 ほか』参照)。
(※余談ですが、とても不思議なことに、韓国メディアがドイツについて報道するときは、ほとんどの場合、「謝罪したドイツ」「謝罪しない日本」という文脈で出て来ますが、あえていえば、韓国に一番近い国は、ドイツの「侵略」に加担したオーストリアではないかと思います。)
米韓同盟は揺らぎまくっていますよ~
ついでに、こんな記事も紹介しておきましょう。
文大統領「韓日関係のため韓米関係が揺らぐことはない」(2019.09.22 17:05付 聯合ニュース日本語版より)
聯合ニュースによれば、文在寅氏はニューヨークに向けて出発する前にハリー・ハリス駐韓米大使らと会い、「韓日関係のために韓米関係が揺らぐことはない」、「最近の韓日関係の厳しさが韓米関係に影響してはならない」、などと話したのだそうです。
ちなみにハリス駐韓大使といえば、先月末に韓国政府から呼び出されたうえで「(日韓GSOMIA破棄を巡って)失望を表明するな」とくぎを刺されたところ、韓国政府などのイベントをキャンセルするという意趣返しをした人物でもあります(『【速報】韓国政府が米軍基地返還要求』参照)。
また、『「日韓GSOMIA破棄検討」?それカードやない、地雷や!』で述べたとおり、当ウェブサイトですら日韓GSOMIA破棄は「外交カード」ではなく「米韓同盟を危機に陥れる地雷だ」と予想したほどなのに、なぜ韓国政府関係者がそれに気づかないのか、正直、まったく理解できません。
もし文在寅氏が本気で「日韓関係と米韓関係は別物だ」と思っているのだとすれば、本気でこの人物の実務能力というものに疑問を抱かざるを得ませんし、もし文在寅氏が「わかって言っている」のならば、これはこれで米国を苛立たせる発言であることは間違いないでしょう。
いずれにせよ、現地時間23日に予定されているという米韓首脳会談については、個人的には興味を抱いています。
というっても、「何が話し合われるか」ではなく、「何分で終わるのか」という点の方が主要関心事ですが…(笑)
View Comments (22)
案外、課題はたくさんあるので長くなるかもしれませんよ。
米韓首脳会談、本当にあるんですかね?
韓国側の発表しかないようですが。
韓国メディアは大々的に米韓首脳会談の予定を報じていますがアメリカ側はシーンとしています。本当に会談そのものが行われるのかさえ疑問に思えますね。韓国との対話はもはや無駄ですから。韓国が大陸勢力・レッドチームに寝返った現状はもう覆せないでしょう。
まあアメリカにも随分とナメた事やりましたからね、でも今アメリカは中東で手一杯なので半島情勢は実害が出ない限り放置の積りかもしれません。
そうなればトランプ氏は言い事だけ言ってサッサと切り上げる可能性は高いですね。
ご無沙汰しております。
小生、長期休暇が終了し、先日から再び韓国での暮らしが始まりました。
日本ではラグビーワールドカップや千葉県の台風被害等で騒いでおりましたが、韓国の話題もワイドショー等で数多く取り上げられていました。
正直、こんなにも韓国の話題で持ちきりとは思いませんでした。
韓国の話題で視聴率が上がるのか分かりませんが、いつの間にか韓国は日本国民の関心を集める国になったようです。
小生に言わせれば、日本にとって韓国など取るに足らない国の一つであり、それ以外の事象に対する関心も盛り上がればよいと思います(例えばイラン関連や地球温暖化等々)。
小生としては、いずれ潰れ行く国であり、現在のワイドショー的な関心ごとではなく、今後日本がとるべき対応をしっかりと話し合うことがより重要だと思います。
駄文にて失礼します。
韓国在住日本人様
休暇から戻られたとのこと、無事で何よりです。
>現在のワイドショー的な関心ごとではなく、今後日本がとるべき対応をしっかりと話し合うことがより重要
お説ごもっともだと思います。
私見ですが、下記につらつらと記載してみました。
日本が取るべき対応について、対韓国は徹底的に国際法の遵守、嘘、欺瞞を許さず、根拠のない風評をばらまくようであれば論破することが必要かと思います。(非韓(朝鮮)三原則の徹底は当然です。)
朝鮮半島有事の際は、人道的には異議があるかも知れませんが、韓国、北朝鮮からの難民を拒否し、第三国へ送還できるように国内法の整備とUNHCRへの了解取り付けを日本政府にお願いしたいと思います。
またこの場合に、日本を含む各国は両国のいがみ合いには関知しないこと、両国のどちらかが第三国を巻き込んだら該当国を攻撃すると言う国連決議案を作成しておき、国連での採択を目指して各国に根回ししておく必要があると考えます。
イラン情勢については、ホルムズ海峡の状況を考えると、自衛隊も哨戒機による上空監視部隊は派遣すべきと考えております。
韓国在住日本人様
お帰りなさいませ(笑)訂正「無事到着されましたか?」ですね。
『日本は韓国の話題で持ちきりでした。視聴率が〜』おっしゃる通りです。今がマスコミにとっては『旬』なんですね(笑)。こら逃したらいかん。バスに乗り遅れる。こんなたわいもない考えかと思います。
だからコメンテーターも日本人の韓国擁護派や在日さん(ま、いろいろな角度から見方が違いますが)やらが出てると思います。私はバカらしくてテレビ無いし見ませんが、わーわー言うてるだけやと思います。
もっと前、せめて今年の初めに大々的に喰いついて韓国の行動を非難するメディアがあれば、評価をしますがね〜。
もう韓国の文政権は、曺国氏のスキャンダルで死に体に近いのに、起死回生策はGSOMIAをエサに日本の制裁(ではないが)を止めさすか、東京五輪をボイコット(旭日旗撤去、貿易厳格化撤廃)をやり、愚国民にスタンドプレーするか、ぐらいしかありません。
来年は選挙(笑)がありますので。議席減らしたら牢屋行き(爆笑)。
もちろん、日本はGSOMIAや五輪の旭日旗撤去、貿易厳格化撤廃は認めないでしょう。そしたらまた告げ口外交。コイツら民族全部に、ヤキ入れるしかありません。
トランプ大統領との会談、韓国は既成事実として報道してますが、あるのかも怪しいです。「GSOMIAは続けろ、な」の5秒か(笑)。安倍総理とは握手も無いと思いたい。そんなヒマ、安倍総理にはありません。 以上。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
今回の米韓首脳会談で、韓国側がアメリカに、「アメリカにも利益があ
る」または、少なくても「トランプ大統領の再選戦略に役立つ」提案が出
来れば別ですが、「北朝鮮に歩み寄るべきだ」あるいは「韓国に譲歩する
ように、(日本に)圧力をかけてくれ」と言いだせば、トランプ大統領は
会談を打ち切るのでは。(「在韓米軍は撤退しろ」と韓国から言い出せば
トランプ大統領は、喜んで承諾するでしょう)
駄文にて失礼しました。
いつも思ってたんですけど、会わなければ始まらないのは当然にしても、会いさえすれば解決できるって認識は何度考えても理解できないんですよね。
常に「嘘から出た実狙い」っていうのかな?
場当たり的な表明をして相手方に体面を繕うための忖度を期待することばかりしてますよね。
韓米首脳会談の報も韓国側からの発信ばかりの気がします。ローイターの配信も韓国報道の引用でしたしね。きちんとアポ取りできているのか心配になってしまいます。
文大統領は「プレゼント(対米投資?)を用意した」って報道もあるので門前払いってことは無いかと思うのですが、付随して実施される会合が実務協議ではなく「米国からの一方的な事務的説明会」である可能性は否めないんですよね。(公開処刑に近いものがあるのかもしれません)
> 会いさえすれば解決できるって認識は何度考えても理解できないんですよね。
多分… ですが、自称「外交の天才」文在寅は、首脳会談というものが、実務レベルの厳しい交渉と周到な準備を経て、儀式的に執り行われるものだとは認識していないし、意地でも認識したくないのだと思います。
国内では絶大な権勢を誇る大統領様(テドンリョンニム)ですから、俺様の鶴の一声でどんな案件でも意のままに押し進めることができます。それを外交でもできると勘違いしているし、その勘違いを意地でも正したくないのだと思います。勘違いを正すと、外交部の現実的な具申を飲まなければなりません。それは厳しい現実を見ることになり、不愉快です。
韓国人は、えてしてものごとを意図的に勘違いすると同時に、勘違いであることを潜在意識は弁えています。「独島は韓国固有の領土」と実効支配していながらわめき散らすのは、意図的にそう思い込みながら潜在意識がそうでないことを知っているので、わめき続けないと不安で仕方がないのです。外貨準備高は潤沢だと言い張りながらスワップスワップとわめくのも同じです。勘違いと言うよりも「願望を事実として認識する」と言った方がよいかもしれません。
文在寅も韓国人ですから、内心の不安を薄気味悪い笑顔で隠しながら、必死で「私は外交の天才である」と信じ込み、信じ切ってトップ外交に邁進するのだと思います。
彼は自称「外交の天才」でも傍から見れば「害交の天災」でしかないし、国内政策は強力な「トップダウン」でも対外政策は曖昧な「ストップダウン」しかしないんですよね。
彼は「非凡なフリをする平凡」なのでしょうか?それとも「平凡なフリをする非凡」なのでしょうか?
私の主観では、「『平凡なフリをする非凡』の、フリをする平凡」ではないかと思ってます。
本物の非凡なら「頭の使い方を間違ったりしない」・・と、考えるからです。
*知能は高くでも、賢くはないってことなんですけどね。
今朝の各新聞で
「日本政府が複数回、発射後の軌道を探知できなかったことが分かった。複数の関係者が明らかにした」
「韓国軍は探知に成功したとみられる。日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)破棄が日本の安全保障に影響を及ぼす懸念も広がりそうだ。」
との記事が1面にありました。 一瞬ギクリとしましたが、よく考えるとタイミングがよすぎる記事です。
もう少し考えると、GSOMIAはまだ失効前な筈なのに「韓国軍が探知に成功」していながら、日本には知らせていなかったの?
つまりは、GSOMIAは日本が良い子にしていれば教えてあげる的な韓国が恣意的に運用していることを示していることになります。 従って今後GSOMIAをダシにずっと日本を脅し続けるということを教えてくれます。
結論としてはGSOMIAなどあてにせず自前の防衛力を高めねばならないという基本的なことになります。
トランプ大統領がGSOMIAについてどのように言及しようとも、日本は基本的な姿勢を変えてはならないように思いました。防衛は交渉ネタではないということを日本国民も知っておかねばなりません。
駐留費問題
GSOMIA破棄問題
THAAD設置未充足問題
38度線防空空域問題
インド太平洋安全保障非参画
背取り疑惑
イラン横流し疑惑
ファーウェイ制裁非協力
為替操作疑惑
鉄鋼関税問題
農作物関税問題
違法漁業問題←NEW
青瓦台勝手(フェイク)公表事案
Understand翻訳事案
米韓関係にも懸念がイロイロ有りますねぇ
SWH(We'll see what happens on South Korea)!!
うーん、つじつまが合わない話ばかりでキナ臭いですね。
GSOMIA破棄の決定過程で明確になったが、韓国の外交部長官は
重要事項の意思決定に参加出来ておらず、また核心的な情報からも隔離されている。
青瓦台の外交秘書、使い走り程度の機能しか持っていない様に思える。
正確な情報、決定権限を持たない相手と面談することにあまり意味は無い。
韓国にはまた欠礼と言われるかもしれないが
外交部長官には日本外務省の局長クラスが事務的な対応しておけば充分な感じがする。
外交のトップと言う肩書きだけではダメ。
日本の外務大臣と話がしたいなら、対等の機能、権限を持った青瓦台の代表をだすべき。
それでないと有益な議論にならない。
また、韓国の問題は、面談した事実を利用し
自分の主張があたかも認めれた様な宣伝を行い、
その過程で自らも、それを信じ込んでしまうことにあると思われる。
つまり面談内容、相手の言ったことはどうでも良いのである。
その点では、今回のトランプ会談においても
面談後の両者の声明文の食い違いが個人的には興味深い。
しかし、米国も何度もやられて、流石に懲りているので、
それなりに対策を講じるものと思う。
前稿でもコメント差し上げたのですが、中露とそれに帰属する半島国家は、安倍政権を怖れています。
そして、これは潜在的にと申し上げますが、政権を支持している日本国民の怒りを怖れています。
中露の思惑も読みやすいですが、半島国家のようなマンガ的な騒々しさはありません。
韓国がこのようなドタバタを演じる原因は、その歪んだ教育にあります。
自らの国家がどのような成り立ちで独立し、どのような背景で発展してきたか。を正確に伝えてこなかったからです。その意味での責任は、反日教育を韓国でスタートさせた朴槿恵前大統領の父である朴正煕(パク・チョンヒ)大統領にあると思っております。
まず、韓国が国家として建国した理由は、反共の橋頭保として、北朝鮮と対峙するというものでした。このことにより、国防では、在韓米軍、在日米軍の保護を受ける資格?を得た。
そして、韓国を戦後日本の軛にするというアメリカの思惑があったためと私は考えておりますが、そういった韓国にありとあらゆる理由をつけて、日本は湯水のように経済援助をしてきました。
この重大な点が、韓国国民には伝えられていない。(まあ、伝えられていなくとも、普通の頭であれば勘づきますけどね。笑)
ですから、北朝鮮制裁の中、極端な親北を謳う文在寅政権を選択し、どんな反日をしても許されると信じた。
これは、私たち日本にも言えることです。私たち日本が平和を謳歌できているのは、大きくはアメリカの核の傘に守られているからであり、たとえ、在韓米軍のバックアップだとしても在日米軍が中露周辺国への抑止になっているからです。
決して憲法9条によるものではない。9条によって、平和が維持できるものであれば、世界各国の憲法にそれがあるはずでございましょう(笑)。
この状態は永劫に続くものではない。既にアメリカは前オバマ政権から、軍事費の負担に言及しており、トランプ政権に至っては、その費用対効果に着眼しています。
アメリカが在韓米軍の負担に疑問を持ち、その存在を見直すということは、すなわち、そのバックアップである在日米軍にも見直しがあるというのが順当な考えであるはずです。
日本がお金を払っているから、アメリカに守ってもらえるとは、決して考えてはいけない。そもそも、軍事同盟というものは、そのようなものではありません。
トランプ氏は「日米同盟は片務的だ」と言っていますよね。アメリカが日本を守っても、日本はアメリカを守らないと。日本は独立国家として、いいかげん、自国国防と同盟国義務について考える期限がきています。たとえ、それがアメリカによってもたらされたものであるといっても、9条による保証は既に期限切れです。