早いもので、本日で8月も終わります。当ウェブサイトでは「読んで下さった方々の知的好奇心を刺激すること」を目的にウェブサイトを執筆しているのですが、驚いたことに、8月のページビュー(PV)が400万件を超えることになりそうであり、改めて御礼申し上げます。それはさておき、昨日の『「日韓関係悪化は中国を利する」、その何が問題なのですか?』に続いて、韓国の話題です。本稿では、『ダイヤモンドオンライン』に掲載された論考をもとに、「文在寅氏の真の野望」について考察してみたいと思います。
目次
PV数の御礼
当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』とは、「読者の皆さまの知的好奇心を刺激する」ことを目的に、政治、経済などの分野から話題を選び、マスコミ各社(とくに新聞、テレビ、雑誌など)とは独立した立場からビジネスマンなりの視点で分析をする「独立系ウェブ評論サイト」です。
ただし、ほとんどの記事を私が1人で執筆していることに加え、私自身がジャーナリストではないという事情もあるため、どうしても話題が偏ってしまいますし、また、「公正で客観的」とは言い難い記事を掲載してしまうこともあります。
しかし、それでも当ウェブサイトには少しずつアクセスが増えており、とくに今月は韓国に関する話題を気にする人が多かったためでしょうか、当ウェブサイトの月間ページビュー(PV)数は過去最大の400万件を超えることがほぼ確実となりました。
もちろん、当ウェブサイトの主目的は「読んで下さった方々の知的好奇心を刺激すること」にあり、「PVを稼ぐこと」ではありません。しかし、それでもPV数が増えていること自体、記事を読んで下さった皆様が「面白かった」と満足して下さっている証拠なのだとすれば、本当にうれしい話でもあります。
もっとも、このアクセス数は一時的なものだと思いますし、来月は反動で落ち込むことは間違いないと考えていますが、PV数を維持するために強引なフェイクニューズに手を染めたり、記事を無駄に分割して読み辛くしたりする、というつもりはありませんので、どうかご安心ください。
なお、どうでも良い話題ですが、『2ちゃんねる』や『5ちゃんねる』などから出所不明の議論をまとめて転載しただけのサイトでも、次のようにセンセーショナルな記事を配信すれば、それなりのPVが稼げるそうです(あえて「武士の情け」でウェブサイト名は伏せておいてあげましょう)。
- 『韓国側から事実上の日韓断交申し入れへ!!!ついに外交放棄を表明』
- 『【速報】 河野太郎閣下、韓国との断交を決意!!!!』
- 『【ラオスダム決壊】 韓国「責任取るべきは施工した鹿島建設であり、SK建設に責任は一切無い」ついに無関係な日本企業に責任を押し付け始めるwwwwww』
- 『韓国政府「国際観艦式で旭日旗の使用自粛な?」⇒ 小野寺防衛相「は?自粛するわけ無いだろ。嫌なら韓国がボイコットすればいい」 小野寺防衛相「旭日旗?自粛するわけねーだろバーカ」』
- 『韓国側から事実上の日韓断交申し入れへ!!! ついに外交放棄を表明wwwww』
※ただし、「まとめサイト」のなかには、説得力のある書き込みを厳選したうえで、議論の流れをすっきりさせて読みやすくまとめた秀逸なサイトもありますので、「まとめサイトはすべて無価値だ」と申し上げるものではないことを、念のため付言しておきます。
「文在寅の真の野望」
ダイヤモンドオンラインにもう1つの論考
さて、前置きが長くなってしまいましたが、当ウェブサイトは「オールドメディア」(とくに新聞やテレビ)が報じない話題を選んで、それを深掘りすることを好んでいます。
その性質上、最近だとどうしても日韓関係に関する話題が連続してしまっていますが、先週の「日韓GSOMIA破棄事件」以降、とりあえず当ウェブサイトとして取り上げたい話題についてはひととおり議論し尽くしたと考えています。
ただ、こうした状況においても、他サイトなどに掲載された論考をベースに議論をすることは有益です。そして、とても幸いなことに、最近だと、(新聞社ではなく)雑誌社が運営するウェブサイトに興味深い論考が多数掲載されるようになりました。
雑誌社のウェブサイトに優れた論考が掲載される理由は定かではありませんが、同じ「オールドメディア」のなかでも、新聞社やテレビ局と異なり、雑誌社は昔から競争が激しかったからなのでしょうか?
こうしたなか、昨日の当ウェブサイト『「日韓関係悪化は中国を利する」、その何が問題なのですか?』では、北野幸伯(きたの・よしのり)氏が執筆され、ダイヤモンドオンラインに掲載された『韓国・文在寅はGSOMIA破棄で自爆、安倍政権に吹いた「神風」とは』という記事を紹介しました
この論考自体、インターネット環境さえあれば、ダイヤモンドオンラインで誰でも読めますので、興味があれば直接、リンク先を読んでみてください。また、北野氏の論考に対する当ウェブサイトなりの見解についても、昨日の当ウェブサイトの記事で書きましたので、ここでは繰り返しません。
ただ、北野氏の論考だけでなく、昨日はダイヤモンドオンラインにもう1つ、興味深い論考が掲載されていました。
韓国の理解し難い反日政策に埋め込まれた、文在寅の「真の野望」(2019.8.30 5:25付 ダイヤモンドオンラインより)
いったい、どんなことが書かれているのでしょうか。
文在寅政権のポピュリズムの正体
執筆者欄を読むと、「百年コンサルティング代表 鈴木貴博」とあります。
あらかじめお断りしておきますと、私自身、鈴木氏の論考のすべてを読んだわけでもありませんし、普段の鈴木氏の主張について熟知しているわけではありません。あくまでもこのリンク先の記事を読んだ感想を申し上げる、という趣旨です。
実際、鈴木氏の記事の冒頭では、「ポピュリズム」と「権力の独裁化」が世界的な潮流となっている、などと述べられているのですが、このあたりについては正直、鈴木氏の持論であろうと思われる部分でもあり、論評が難しいところです。
ただ、当ウェブサイトとして鈴木氏の論考に注目した理由は、論考に『独裁者の3つの権力基盤と文政権が目指す「理想的ゴール」』という節が設けられていたからです。以下、鈴木氏の主張を箇条書きにしておくと、独裁的な権力者の権力基盤には、3つのパターンがあるそうです(カッコ内は20世紀の例)。
- ポピュリズムで権力を掌握(ヒトラー)
- 人事を掌握することでライバルを粛清し、権力を掌握(スターリン)
- 熱狂的な思想を武器に権力の座に返り咲く(毛沢東)
この点、鈴木氏は「韓国の大統領はそもそも憲法で任期は1期5年限りと決まっているため、そもそも大統領に選ばれれば、必要以上に国民の人気にすがる必要がない」と指摘するのですが、これは大変重要な指摘です。
なぜなら、文在寅氏は実際に過度な日本批判を続けていて、しかも、そうした日本批判には「韓国国民に反日を訴えかけることで人気を集める」という狙いがあるのではないか、との疑いが濃厚だからです(少なくとも当ウェブサイトを含めた複数のサイトでは、そのように考えています)。
鈴木氏は文在寅政権の「ポピュリズム的な傾向」が強い理由を、ずばり、「朝鮮半島の統一」という思想的ゴールがあるからではないか、と述べているのです。
現実に、文在寅氏の任期は2022年5月までですが、鈴木氏は「あと3年間の任期」(※)で、文在寅氏が何とか南北統一に筋道を付けようとしているのではないか、と予想しているのです(※厳密には文在寅氏の任期は2年8ヵ月ですが…)。
反日の目的は日韓関係の破壊
要するに、これを当ウェブサイト流にいえば、文在寅氏は「朝鮮半島の赤化統一を志向している」、という指摘だと思います(赤化統一シナリオについては『朝鮮半島8つのシナリオ・2019年4月版アップデート』等をご参照ください)。
「朝鮮半島の赤化統一」だの、「文在寅氏の政策目標は大韓民国を北朝鮮に献上すること」だのといった過激な主張をしているのは当ウェブサイトくらいだと思っていたのですが、まさか『ダイヤモンドオンライン』という大手メディアにもこのような主張が掲載される日が来るとは、正直、驚言いています。
実際、世間的には南北朝鮮の統一とは「ありえないこと」と思われているようですが、これについて鈴木氏は「平和統一は韓国国民にとって長らくの悲願」であるとしたうえで、一国家二制度などの形態に基づく連邦制がその現実解だと主張。
そのうえで、文在寅政権の反日が、「目的そのものではなく、南北平和統一を達成するための手段に過ぎない」のだとしたら、一見すると文在寅氏の理解しがたい一連の行動がすっきりと整合的に説明できる、というのです。
「たとえば文大統領が、韓国経済が悪化することを承知の上で、日米から、特にアメリカからわざと距離を置かれることを狙って行動しているのだとしたら、どうでしょう。そうだとしたら、日韓の貿易面、安全保障面における摩擦は、双方の政治関係者が解決に向けていくら努力しても、終わることはないでしょう。」
これを、当ウェブサイトなりに言い換えれば、「文在寅政権が仕掛けてくる反日の目的とは、日韓関係の破壊である」、でしょうか。
文在寅政権の本当のリスク
文在寅氏は何を考えているのか
鈴木氏の論考は、次のように続きます。
「熱狂的な統一支持者が国民の2割程度に達するころ、文大統領の理想とする方向へ事は動き始めることになります。毛沢東もそうやって中国を動かしてきましたが、その歴史が繰り返されるかもしれません。このように整理すると、日韓の摩擦の問題は『理解し難い隣人の不愉快な行動』ではなく、『ある目的に沿った行動』だったと、後からわかる日が来るかもしれないのです。」
この「2割の熱狂的な統一支持者が社会を動かす」という鈴木氏の主張については、残念ながら私自身に同氏の理論に対する知見がなく、その妥当性を判断することはできません。
ただ、一見すると支離滅裂な、文在寅政権下の韓国の行動も、文在寅氏が「朝鮮半島の統一」を目的に動いているのだと仮定すれば、すっきりと説明が付くことも事実です。
もちろん、この「文在寅氏が南北平和統一を目的にしているのではないか」という点については、当ウェブサイトではずいぶん前から議論して来ましたし、日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏の論考などを読み進めていけば、何となく想像がつく点だと思います。
しかし、今回の鈴木貴博氏の論考の価値は、大手ウェブ評論サイトであるダイヤモンドオンラインに掲載された、という点にあると思います。要するに、「朝鮮半島統一」という懸念を議論する社会的な土壌ができあがりつつあるという、有力な証拠でもあるのです。
逆転の発想:韓国経済を壊せば良い?
ただ、ここで1つ、立ち止まって考えてみる必要があります。
それは、果たして文在寅氏が政治家としてそれほど有能かどうか、という論点です。
有能ではない政治家が下手なことをやろうとすれば、たいていの場合、悲惨な結果をもたらします。仮に文在寅氏の目的が「日本や米国との関係を断ち切り、北朝鮮との赤化統一を実現すること」にあったとして、その目的が中途半端に達成されることは、リスクでもあります。
段階を踏んで考えてみればわかりますが、北朝鮮と韓国は社会の思想から政治体制、経済規模、さらには国民の生活水準などがまったく異なっています。両国に共通しているのは、せいぜい、「常軌を逸した反日感情」くらいではないでしょうか。
本気で南北統一をするためには、どちらが主導するのか、両国民の移動の自由はどう確保するのか、国民をどう教育していくのか、それぞれの国家元首の地位をどう位置付けるのか、など、実務的には詰めなければならない点がいくらでもあります。
文在寅氏やその取り巻きに、それをやるだけの実務能力があるとも思えませんし、何も下準備をしないままでいきなり南北統一をすれば、韓国は北朝鮮支援のために財政破綻してしまうかもしれません。
もちろん、1つだけシャレを申し上げておけば、北朝鮮の経済水準を韓国並みに引き上げるのではなく、韓国の経済水準を北朝鮮並みに引き下げたうえで、世界の最貧国レベル同士がくっつけば、大した混乱なく南北統一が達成できる、といった皮肉もあるかもしれません。
本当のリスクとは「混乱」
…というのは冗談として、言語と民族、そして「反日思想」以外にこれといった共通点のない南北朝鮮が現時点から統一準備を初めたとしても、南北統一に向けて準備する途中で文在寅政権が崩壊してしまえば、その後継政権が南北統一をひっくり返そうとして、さらなる混乱が生じかねません。
当ウェブサイトの見解では、韓国は現在、猛烈な速度で自滅に向けて突っ走っているように見えますし、韓国が自滅するにせよ、それは彼ら自身の選択であるため、私たち日本人には「こうやたら良いですよ」、などとアドバイスする筋合いもありません。
当ウェブサイトとしては、文在寅政権が反日を推し進めれば、結果的にそのことが日本の国益にも資する場合もあると考えているのですが(『真の親日派とは、文在寅氏その人だ』)、問題は文在寅政権が行き過ぎたときのリスク管理です。
実際、先の朝鮮戦争などの例を見るまでもなく、朝鮮半島から大量の難民が日本に押し寄せることは現実のリスクでもありますし、現在のように観光ビザ免除プログラムのもとで無制限に韓国国民が日本に入国できてしまう状況を放置して良いのかを含め、課題は山積しています。
また、文在寅政権が中途半端に南北平和融合政策を推進すれば、韓国社会自体が分裂し、仮に文在寅政権が倒れて親日・親米政権が成立したとしても、その政権自体が不安定化し、周辺国にさらに大きな迷惑を掛けることも懸念されます。
その意味で、日韓関係の正念場はこれから訪れることは間違いないでしょう。
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李氏朝鮮、北朝鮮、朝鮮民族が他の国の影響を受けず自分たちだけで国をつくっていると、あまりみっとも良い社会をつくっているとはおもえません。
一事が万事で例をあげるなら、両班が乗った一輪車を見て引きました。カッコ悪いという言葉を見事に表現しています。
嘘をつく、約束は破る、人のせいにする、自分だけ良ければ良い、そういった人たちが集まってできた国なら理解できます。理解できたのは最近ですが。
日本が関わった時代は、それなりに韓国にとって良い時代だっとおもいます。
でも感謝もされず、(韓国で感謝を表現すると殴り殺されたかたがいらっしゃいました)逆に攻撃されていました。
そういった人たちが集まってできた国なら理解できます。
日本人は、自分がわるいとおもいがち。でもそれだから成長がございます。韓国に関わらないという成長をこのまま続けて欲しいです。
韓国、朝鮮のそういった人たちが統一に向かえば、そういった人たちの集まりなので、たぶんとんでもない混乱があるとおもいます。韓国から逃げようとおもえば、チョロい日本でもいこうか、同胞もたくさんいるし。そう考えるとおもいます。今から日本国民みんなにその異常性を見せているのは、日本人も心の準備ができて良かったとおもいます。日本人はお人好しだから、だまされないことが大切だとおもいます。いまからでも、少しづつ制限してほしいですが。
本当に一部の反韓できる人だけでいいです。
既出であれば済みません。
篠原常一郎さんと上念司さんの対談が面白いと思ったので動画ですが是非。
https://m.youtube.com/watch?v=k6nR85tcHMs
月間PV数、400万突破おめでとうございます。
凄い勢いですね。8月は何かと話題が多かった事もありますが、だいたい韓国絡みでしたね(笑)是非続けて下さい(笑)。
ダイヤモンド オンラインの鈴木貴博氏のコラム(寄稿)読みましたが、本音を言わせていただければ、もう少しピントが絞れず、「だからどうなんだ」という結論的なものが甘い、誰でも知ってるところで終わっている気がします。
以下本文より【日米から、特にアメリカからわざと距離を置かれることを狙って行動しているのだとしたら、日韓の貿易面、安全保障面における摩擦は、双方の政治関係者が解決に向けていくら努力しても、終わることはないでしょう。】
【そして、熱狂的な統一支持者が国民の2割程度に達するころ、文大統領の理想とする方向へ事は動き始めることになります】熱狂的な支持者かどうかは知らんが、消極的賛成入れたら文の支持率はその倍以上ですよ。アノ国の方は、直ぐ熱狂します(嘲笑)。
それに【ポピュリズムで政権を握ったヒトラー、スターリン、毛沢東、、】とありますが、まず85〜75年前の人ばかりで古い。今の世界状況とは違います。
いずれも現代では否定(毛は見方が分かれるが)されてます。だから文大統領もそうなる危険性があるよ、という話の展開ならともかく、文大統領の「秘めた」(分かり切ってますが)狙いだけの文章で終わっており、物足りなさを感じます。
私的にはやや残念かな。
新宿会計士様、更新お疲れ様でした。
韓国は統一の成功失敗、どちらに転んでも国際社会に迷惑を撒き散らすという見立ては私も意見を同じくしている部分であります。というかもうすでに迷惑極まりないのですけどね…
ただ南北統一の前にアメリカは北朝鮮核問題をどのように料理するつもりなのかが気になるところです。日韓貿易摩擦に発展した慰安婦問題、徴用工問題などの延長線上の先に在韓米軍撤退がある以上、GSOMIA破棄も十分有り得ると予測はしていましたが、ついにカードは切られました。
未来学者のジョージ・フリードマン曰く、トランプ大統領は問題を解決する能力はないと明言しています。私から見てもただの商売人にしか見えません。まあそのおかげで日本は韓国に明確な対応を打ち出せるようになっている訳なのですが。
GSOMIAだけでなく、対中貿易戦争、北朝鮮核問題、イラン核問題など、気を抜けない問題が山積しているアメリカの動向に今後も注目していくつもりです。
個人的には、半島が赤化統一しようが、どうでもよいことです。文ちゃんが、任期を全うできて、半島と縁が切れるように応援しております。
懸念していることといえば、大量の難民ですね。そろそろ、大々的に議論を始めてもいいのではないでしょうか?こちらで議論を公然と始めれば、半島の方では勝手に大騒ぎになって、縁切りが促進されると考えております。
難民対策として、与党有志の方々で「日韓断交議員連盟」なんか作れませんかね?
あとから結果を見て思うから、スターリンを有能な人だと評価するのでしょう。
その当時で考えれば、共感力が欠落した忘恩の輩で、能力も低い人間です。
劣った人間だからこそ、革命を成功させられる……というテーマで見て、私は最近、ヒットラーもスターリンも文不在寅も共通点があると思います。
だからこそ、備えておかねばなりません。
韓国という「忖度文化の国」の特性を最大限に駆使する文不在寅の恐ろしさを。
新宿会計士様
記事ありがとうございます。
当サイトでは現在の韓国政府の戦略目標を「文在寅氏の政策目標は大韓民国を北朝鮮に献上すること」と度々紹介されていますが、小生としては、そんなに単純なものかと疑問もあります。
小生含め情報の少ない外部の人間には見通し辛いですが、あれこれ考える事は実に楽しいものです。
朝鮮半島統一に当たって、考えられるケースは以下3通りかと思われます。
①金正恩による専制
現在の北朝鮮体制が続くと仮定した場合、現韓国政府の面々は間違いなく粛清されるでしょう。いくら文在寅が無能と言っても、その程度に気付かない訳がないと思います。
文在寅は政治家としては無能なのでしょう。しかし、一政治家として権力闘争に勝ち抜き、大統領にまで上り詰めた手腕は侮れません。そんな文在寅が金正恩専制の中で生き残れるとは考えていないでしょう。
金正恩にとっても、統一によって自由と豊かさを知った5000万の愚民は不要でしょう。中国の例を見るまでもなく、弾圧、監視には多大なコストがかかります。
文在寅の娘夫婦は既にタイに移住しています。統一後に本人もタイに亡命するなら話は別ですが。
②集団寡頭体制(中国共産党体制のコピー)
金正恩を国王に立てて、その下で韓国政府の閣僚が実権を握る、この体制ならば現韓国政府の面々は生存できる可能性があります。ただし時間が経てば金正恩は必ず排除されます。あの半島では常に権力闘争が発生しますから。
金正恩もその可能性を感じたからこそ、韓国政府に対して反目に舵を切った可能性があります。
現韓国政府にとっては理想の体制とは思いますが。
③一国二制度
当初は一国二制度でスタートしても、長期的には①か②に収斂していくと思います。
韓国が一国二制度の元で集団寡頭体制を固定化できれば別です。おそらく現韓国政府が狙っている妥当な線でしょう。いずれ北朝鮮と反目して朝鮮半島冷戦が始まりそうです。(現状と変わらない?)
金正恩にとっては現在の体制が最も都合が良いと考えているでしょう。韓国には北朝鮮のフロント国家として西側陣営に残り、適度に横流ししてくれた方が利益があります。北朝鮮側と一体化して西側陣営から経済制裁を受ければ損失が大きくなります。
もちろん文在寅が真面な思考ができる、と仮定した場合です。
悲惨な末路を迎える韓国大統領に敢えてなった文在寅が真面かどうかは議論の余地がありますが。
山田内膳 様
>>韓国には北朝鮮のフロント国家として西側陣営に残り、適度に横流ししてくれた方が利益があります。
私も仰る通りだと思うのですが最近の金委員長の言動(アメリカと共にムン大統領を罵っている)と齟齬が有るように思えてならないのですが如何でしょう?
事実横流しが来ないから単純に怒って居るのか、示し合わせての口先だけの話しなのか、別ルートが出来たのか、アメリカと何か共謀して居るのか私には理解出来ません、何か見解が有りましたらお聞かせ願えればありがたいです。
横流しの出来ないムン政権は南北統一なんて真剣に考えてはおらず、反日と同じで政権維持のための道具として使っていると言っても間違いでは無い様な気もします、兎に角日本はどの様な変化にも対応できるよう対策を取ることは待ったなしの状況だとおもいます
北朝鮮が韓国を罵倒するのは、朝鮮民族特有の恩を仇で返してるだけではないでしょうか。韓国が北朝鮮に媚を売り、貢げば貢ぐほど北朝鮮は韓国を罵倒するのだと思います。それが、彼らの性質でしょう。
米軍基地の早期返還の推進。「国益優先」を考慮
http://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=auto&tl=ja&u=https%3A%2F%2Fnews.v.daum.net%2Fv%2F20190830203320897%20&sandbox=1
青瓦台国家安全保障会議は、今日(30日)、龍山基地をはじめ、まだ返し受けていない在韓米軍基地26カ所の早期返還を推進することにしたと明らかにした。
沖縄で似たような活動をしていることは事実ですが、政府として完全に米国に喧嘩を売るようです
結果、焦土化ですかね・・・
韓国が米国に対して、逆ギレ・居直りの意思表示をし始めたことがちょっと気になっています。
「破棄は国益だ」と同じく。
韓国はこれまで日本に対しては当たり前にこういうことをやってましたが、たとえ相手が強者の米国であっても、平場で追い詰められたら逆ギレするんだなと、私にとっては新たな発見です。
韓国ウォッチ歴の短い私は、THAADの時の中国に対してこういう反応をしていたかどうか、よく覚えてないですが、無かったような。
青瓦台も米国の反応を見てもう一段北寄りに舵を切ったのか、
単に反米の本音が現れたのか、
公衆の面前で間違いを認めない病がでただけなのか。
ちょっと気になってます。
なんちゃんさま
THAAD配備の時は、朴政権でしたので状況が多少違いました。
韓国への旅行制限の時などの反応としては、韓国政府の抗議に対して中国政府は、民間の事として相手にしませんでした。
韓国ネットの反応として、中国は未開だとか、信用出来ないなどと悪口は有りましたが、不買運動や反中デモは起こらなかったと思います。
日本側は、中国は宗主国だから、韓国は文句を言えないという論調だったと思います。
という事で、なんちゃんさまの記憶は正しいと思います。
ご指摘をありがとうございます。
政府から逆ギレととれるような反応はなかったですよね。
私の記憶と違和感がありません。ありがとうございました。
アメリカが対北交渉に米韓同盟放棄をカードにしているという話だから、アメリカを挑発して先に放棄させて北が対米交渉で優位になるようアシスト?鈴置仮説に照らせば最近の動きはこんな解釈もアリかも。
新宿会計士様いつも拝読させていただいております。
さて愚見を述べさせていただきますと、正直統一しようがしまいが朝鮮半島はどこまでいっても大国の狩場にしかならないような気がします。歴史的にも集合離散を繰り返すだけで、真のリーダーが生まれない致命的欠陥があり、民族性においてもあまりに個々が利己的で長期的視野に欠けていると言わざるを得ません。
さらに他者依存性が高く周りに振り回された挙句周りを振り回す(最大の被害者は我が国ですが)と言う非常に質の悪い民族です。
どこまでいっても水と油で私たちと理解し合えるとも、さらにこの民族を利用する狡猾性が日本人にあるとも思えず、どう考えても距離をおくべきで、それよりもまずは自国防衛を考え、対中関係においては米国と協力し、戦後の対中外交のツケを清算するためにも一度中国は叩いておくべきではないでしょうか。
さらに対ロシア関係においても、経済協力するなら、それに見合う利権なりリターンなりをきっちり確約させるべきです。(まぁ両国ともにそんなに甘い相手ではないでしょうが…)ただ、それくらいのことを実現する強い日本を見せないと、対中包囲網における東南アジア諸国、オーストラリアの真の協力は、得られないと思えるのです。(インド、フィリピン、ベトナムなど想像以上に狡猾です)
少し本題からずれたかもしれませんが、正直朝鮮問題にいらぬ時間をとられている場合ではないと思います。
朝鮮半島など行き掛けの駄賃で封じ込める位でないと、中露と渡り合えないのではないでしょうか。
文在寅氏が「有能な北のスパイ」か「単なる無能」かは、
ここでも意見が割れてますが、自分は後者だと思います。
ある程度の混乱は避けられないでしょう。
最新の世論調査によれば、文政権の支持率が40%割れ
とのこと。
http://www.kjclub.com/jp/board/exc_board_9/view/id/2915337/page/1
チョ・ググ氏の法相任命を強行したら更なる低下は必至。
戒厳令、デモ鎮圧、死傷者多数という事態もありうる。
日米はしばらく静観ですね、トランプ氏曰く
「韓国で何が起こるか見てみよう」ですから。
もし上記の事態になれば、国際協調制裁が実施される
と思うので、日本もそれに乗っかればよい。いきなり
大量の難民が押し寄せることはないでしょうから。
名無しA さま
>文在寅氏が「有能な北のスパイ」か「単なる無能」かは、
>ここでも意見が割れてますが、自分は後者だと思います。
そうなんですよね。私も文在寅無能説の立場です。
一番の理由は、文在寅の顔つきです。視線に力がなく、おどおどした印象を受けます。表情全体にも力強さがありません。カリスマ的な存在にはなれないだろうと感じます。
こんなのは根拠にはなりませんけど、けっこう当たっていそうな気がします。
それから、問題が生じたときの反応の鈍さも、あれでは強いリーダーとしては失格だと思わされます。基本的に成り行き任せで、大統領としてのリーダーシップが感じられません。文在寅が問題解決の手腕を見せたことってないんじゃありませんか? 昨年来、日本との間で生じているトラブルに関しても、大統領として問題解決に乗り出しているようには見えません。
文在寅の場合、口先で大胆なことを言ったとしても、綺麗ごと、大言壮語、はったり、ホラ吹きにしか聞こえないですね。おそらく内実は担当部署に丸投げで、大統領のほうが後からついていっているのではないでしょうか。
私は文在寅大統領は、市民運動家としてはかなり有能だと思っています。
大衆をあおって大統領を弾劾に追い込み、自ら大統領に収まるのはやはり相当有能でしょう。
ただ、日本の菅元首相もそうでしたが、どうも市民運動家、特に左翼色が強い人は政権を担当するにはかなり無能なようですね。
大統領になってからの発言に一貫性がなく信用を失っていってるのも、その場限りのハッタリや煽りが重要な市民運動家だからでしょう。
日本にとっては救いの神になりそうですけどね。
チキンサラダ さま
>大衆をあおって大統領を弾劾に追い込み、
>自ら大統領に収まるのはやはり相当有能でしょう。
おお、すっかり忘れていました。大統領になれるだけの有能さがありましたね。その点は間違いなく有能です。
>日本の菅元首相もそうでしたが
確かに、日本で民主党が政権とったときのような感じに近いのかもしれませんね。政治というか統治に対する現実感のなさというのが。
批判ばかりしていて、じゃあお前やってみろとバトンを渡されたらろくなことができないみたいな。
この先も、生暖かく見守っていきたいと思います(笑)
韓国の赤化統一のためには来年4月の総選挙での与党勝利が絶対条件になりますが、野党優勢のまま総選挙を迎える事態となったときには、大統領任期の廃止を実施するような気がします。