今ひとつ、すっきりしません。安倍総理のイラン訪問では、初日にロウハニ大統領との会談が行われ、「日本はイラン核合意を支持する」「核合意の着実な履行を求める」と述べたそうですが、G20直前という多忙ななか、わざわざそんなことを言うためにイランを訪問したと考えるのは不自然です。これについて色々と調べていて気付いたのが、「英語で書かれたメディアの報道だからといって役に立つとは限らない」、という、当たり前の事実です。
安倍総理のイラン訪問
安倍晋三総理大臣は訪問先のイランで現地時間の12日、ロウハニ大統領と首脳会談を実施し、あわせて共同記者会見と夕食会に臨みました。
日・イラン首脳会談(令和元年6月12日付 外務省HPより)
日本とイランの時差は4時間半だそうですのでが、現地時間と日本時間におけるスケジュールは次のとおりです(カッコ内が日本時間)。
- 18:00(22:30)~ 少人数会合(80分)
- 19:40(00:10)~ 拡大会合(60分)
- 21:40(02:10)~ 夕食会(60分)
羽田空港を飛び立ち、現地に到着後、現地時間の夕方6時にから少人数会合に入った格好ですが、これは日本時間に換算すれば、当日午後10時半です。その後の拡大会合、そして夕食会に至っては日本時間換算で「午前様」ですが、このような強行軍をこなす安倍総理を、素直に凄いと思います。
それはさておき、外務省のウェブサイトによると、両者のやり取りは、次のとおりです。
少人数会合
- 安倍総理からの招請に対する謝意、ロウハニ大統領からの安倍総理を歓迎するとの発言
- (安倍総理)「中東の平和と安定はこの地域のみならず世界の繁栄にとって不可欠であり、軍事衝突は誰も望んでいない。現下の緊張の高まりを受け、緊張緩和を働きかけるとの観点から、このタイミングでイラン訪問を決断した」
- (ロウハニ大統領「そうした緊張緩和に向けた日本の取組を歓迎する、イランとしても紛争は望んでいない」
拡大会合
- (安倍総理)「4月の洪水被害への緊急人道支援に代表されるように、医療、環境、防災等の分野におけるイラン国民に裨益する協力を引き続き優先的に実施していく」
- (ロウハニ大統領)「(これらの支援に)感謝する」
- (安倍総理)「文化・人的・スポーツ交流の面でも関係を強化していきたい」
- (安倍総理)「日本は核合意を一貫して支持しており、イランがIAEAとの協力を継続していることを評価し、イランが引き続き核合意の履行を継続することを期待している。イランは地域の大国であり、中東の安定化に向け、建設的な役割を果たすよう要請する」
- (ロウハニ大統領)「日本の一貫した核合意支持への評価が示されるととともに、イランとしても核合意がなくなることは追求しておらず、核兵器を禁止しており追求していない」
夕食会
- 本夕食会は社交であり、終始和やかな雰囲気の中行われた
- 二国間関係における様々な分野について率直な意見交換を行った
これだけだとよくわからない
正直、この外務省のホームページを見ただけだと、安倍総理がロウハニ氏とどのようなやりとりを行ったのか、よくわかりません。
「日本が(2015年の)核合意を支持する」というのは、安倍総理が以前から述べている内容を繰り返しただけのことですし、ドナルド・J・トランプ米大統領が求めている「核合意の再交渉」についてはまったく言葉も出て来ません。
これだけを見ると、「わざわざこの多忙ななか、安倍総理が今まで繰り返してきた原則論を伝えるためにイランを訪問した」かに見えてしまいますし、もしそうだとしたら、今回の安倍総理のイラン訪問にはまったく意味がないことになります。
ただ、両者のやり取りをよく読むと、ロウハニ氏の側は、「緊張緩和に向けた日本の取り組みを歓迎する」と明言しているのですが、この「イランが歓迎する日本の取り組み」が「安倍総理による『核合意を支持する』という発言である」、とも思えないのです。
そうなると、結局のところ、両者が「密室」でいかなるやりとりを行ったのか、表に出てこない「何か」があると考えるのが自然ではないでしょうか。
まったく参考にならない?外国メディアの報道
こうしたなか、安倍総理のイラン訪問について取り上げたメディアの報道がいくつか出ていました。
日本のメディアの報道ではなく、ここでは、米国や英国など、外国のメディアを中心に、5つほどのニューズ・サイトを眺めておきたいと思うのですが、結論的には、いずれのメディアも今ひとつ、安倍総理のイラン訪問の「真意」を読むうえで、すっきりしない点が残ります。
Japan’s Abe warns of armed conflict amid soaring U.S.-Iran tension(2019/06/12 16:55付 ロイターより)
ロイターは「日本は米国の同盟国であり、かつ、イランとの伝統的に良好な外交関係を生かす立場にある」としたうえで、「安倍総理は中東で意図せざる軍事衝突が発生することを避けるべきと述べた」、と報じています。
また、「ロウハニ氏は安倍氏が言及していない『イラン産石油の輸入再開』についても言及した」、としており、今回の安倍総理のイラン訪問を契機に「米国によるイラン産原油の禁輸措置解除をイラン側が期待している」などとしています。
また、安倍総理のイラン訪問直前にトランプ氏がイランに対する非難のトーンを高めたことや、イエメンのフーシ派がサウジアラビア南部でミサイル攻撃を仕掛けたことなどから、安倍総理のイラン訪問の道が険しい、といった印象を抱く内容といえます。
Japan’s Abe urges Iran to play constructive role for peace(2019/06/13付 アルジャジーラより)
中東系のアルジャジーラ(英語版)はタイトルで「イランに建設的な役割を求める」といった文言を持ってきていて、安倍総理の「非核化要求」とロウハニ氏の「米国の制裁が諸悪の根源」という主張がかみ合っていないと指摘します。
また、アルジャジーラは米国がトランプ政権下でイラン向け制裁を再導入したこと、今年5月に湾岸に空母打撃群やB52爆撃機を派遣したことなどを指摘し、ロウハニ氏が日本に「引き続きイラン産原油を買うこと」を求めた点などを強調した格好となっています。
Iran Presses Japan to Break With U.S. Sanctions on Tehran(米国夏時間2019/06/12(水) 17:58付=日本時間2019/06/13(木) 06:58付 WSJより)
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はイラン側が日本側に対し、米国による制裁を解除することを求めているとしたうえで、ロウハニ氏が
Japan’s interest in continuing to purchase oil from Iran and solving financial issues…can secure the expansion of our relations.
つまり、日本がイランに対する石油禁輸や金融制裁などの解除に寄与することを強く期待していると述べた、といった点に注目しています。
Shinzo Abe’s Latest Diplomatic Long Shot: Peacemaking in Iran(2019/06/12付 ニューヨークタイムズより)
ニューヨークタイムズは安倍総理のイラン訪問についてはトランプ氏の賛同が得られたとしつつも、
Mr. Abe is not bearing a message from the American president, government officials told reporters on Tuesday. Nor is he seeking to serve as a mediator between the two countries
つまり、安倍総理は別にトランプ氏のメッセージを携えているわけでもなく、「米・イラン間の仲介者」として振る舞おうとしているわけでもないと(日本政府関係者が)述べた、などと報じています。
そして、安倍総理のイラン訪問の狙いが、「対北朝鮮、対ロシア外交でめだった成果が出ないなかで、イラン問題で成果を出そうとしている」かのように主張し、ワシントンのコンサルティング会社である「テネオ・インテリジェンス」の「日本専門家」のトビアス・ハリスによる発言を引用して、
Japan has not clearly articulated what it hopes to achieve with Mr. Abe’s visit, Mr. Harris said, and even if it did, “Japan doesn’t have military power in the region.”
つまり、「日本はどうせ軍事力も持っていないから米・イランの仲介者となる能力などない」とこきおろしています(さすが「アメリカ版朝日新聞」ことニューヨークタイムズですね)。
Japan’s Shinzo Abe in Tehran for talks amid US-Iran tensions(2019/06/12付 BBCより)
一方で英BBCは「安倍氏のイラン訪問は米国の同盟国という立場にありながら軍事的暴発を防ぐため」などとしており、
There are hopes that Mr Abe might be able to engage in some diplomacy between the two sides, dialling down tensions and getting them to talk to each other.
つまり「米・イラン両国をつなげる役割が期待されている」、といった指摘で、これらのメディアの中ではもっとも安倍総理に好意的な報道です。
ただし、「第二次世界大戦で敗戦後、日本の外交は米国につき従うことを基本としてきた」ため、日本の対中東外交も
Tokyo is trying to talk to everybody, stay friends with everyone, to make sure it can still get oil.
つまり「誰とでも仲良くすることで原油を得ることが日本の基本的な姿勢」などと述べています。
ただし、BBCも安倍総理が「米・イラン両国を結びつけることにはつながらないだろう」などと述べたうえで、今回の安倍総理のイラン訪問は「実際には国内の選挙対策のためではないか」といった見方を示しています。
北朝鮮核問題に言及したメディアは皆無
以上、5つほど英語メディアの報道を眺めてみましたが、残念ながら、どのメディアも、よく言えば「きれいにまとまっている」が、悪く言えば「表面しか撫でていない」という気がしてなりません。
正直にいえば、私が目にしたメディア(英語、日本語を含む)の解説記事のなかで、一番すっきりと納得できたのは、『鈴置高史氏の重要な指摘 イランと北朝鮮、点が線でつながる』で報告したとおり、韓国観察者・鈴置高史氏の記事です。
先ほど列挙した5つの記事と、鈴置氏の『デイリー新潮』の次の記事の違いは、ずばり、「北朝鮮ファクター」に言及しているかどうか、です。
米軍は韓国からいつ撤収? 北朝鮮を先制攻撃する可能性は? 読者の疑問に答える(2019年6月11日付 デイリー新潮より)
ニューヨークタイムズなどは「安倍氏が北朝鮮問題で成果が出ないからイランで成果を出そうと功を焦っている」といった報道ぶりですが、リンク先の鈴置氏の論考を読んでからあらためてニューヨークタイムズの記事を読むと、「本当に表面的なことしか見ていないメディアだ」と感じてしまいます。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
いずれにせよ、安倍総理のイラン訪問の意味と成果については、もう少し時間が経たないと見えてこないのではないかと思えてなりません。その意味で、本テーマについてはもうしばらく追いかける価値があるといえるでしょう。
View Comments (28)
絶対、何かある(笑)。私もそう思っておりますよ。
ただし、これはインテリジェンスに係わることで、おいそれと、公開できないものと存じます。
だって、知らせるわけには参りませんでしょう?中国、ロシア、北朝鮮、韓国には。絶対に!
先ほど、TVの速報で、イランのハメネイ師が「イランは核兵器を製造することも、入手することもない。」と発言したことが流れましたが、あの安倍総理が「さよか」で終わる訳ないじゃないですか。
どっかの大統領ならともかく・・・。いかん、いかん。またつまらぬものを切ってしまった(笑)。安倍総理なら、絶対、その確証を求めたはず。でないと、アメリカの申し開きが立ちません。
90年代半ばから後半にかけてニューヨーク・タイムズを読んでいましたが、目的は英語の勉強以外ありませんでした(笑)
日本人が一般的に思っているほどニューヨーク・タイムズって良い新聞じゃないですよ。
毎々の執筆、ありがとうございます。
ホルムズ海峡で日本のタンカー(貨物船?)2隻が魚雷(?)で攻撃を受けたようですね。
こんな状況でも反撃できないなんて、国家としてどうなんですかねぇ。
憲法9条の改正、急ぎたいところです。
まして、安倍首相がイランを訪問している最中だって言うのに。
はっ…もしかして、憲法改正への出来レース?(考えすぎですかね)
イランと北朝鮮の関係なんて、地球の裏の国々にしてみたら、やっぱり遠い他人事みたいな
感じなのではないでしょうか。
地球はひとつ。色々な国が関係しあって現在があるわけですが、身近に危機が迫らないと
気付きにくいのでしょうかね。
イランと北朝鮮の関係に気付けるのは、さすが鈴置さんだとも思います。
安倍首相が遊びに行って居るとも思えません。
恐らく、「北朝鮮から手を引けば、アメリカは制裁を解除する」くらいの話はしているんじゃないかと
思っていたりします。
失礼いたしました。
たぶん、タンカー規模の大型艦に、自爆攻撃型の小型船が襲撃したか、RPGでもぶっ放したのでは無いかと。
そのサイズ差だと「攻撃されたことに気がつかないかも」レベルです。
最近の魚雷による攻撃では船底爆発で確実に沈めるか、プログラムしだいでは推進部を破壊するでしょうから、中途半端な結果にはならないです。
ニュースによっては「銃撃」と書かれていたものありました。
謀略だとすれば、誰が一番利益を得るかですが。
日本はそんな謀略無理でしょうね、やれるのはかつての石原莞爾ぐらいでしょう。
イスラエルか中国かなあ。
原油が上がってくるとリーマンショック級になるのでしょうか?
深読みしすぎでは。
海外メディアの言う通り、ただの選挙対策と思います。
41年ぶりに訪問して当たり障りのない会談をして、あたかも仲裁者の如く振る舞う。国内向け。海外からどう思われても良い。
どこぞの大統領みたいですね。アメリカ側に明確に立っているから違うと言っても、何も結果が得られなければ一緒ですよ。
個人的にイラン訪問には反対でした。中東という東南アジアと違って日本の存在感を示し難い地域では力不足と思います。
仲裁でなく、一帯一路への対策のインド太平洋戦略の一環でイランを何とかしようとしているなら?オーストラリア、東南アジア諸国、インドと日本の存在感は高まってる。台湾、香港が足枷になる中国。ロシアとの関係改善。北朝鮮とイランとの関係を絶てれば。
否、ないな。そこまで考えられるなら日本は外交下手とは言われないだろう。
おおよその日本人はイスラム(アラブ)世界に無関心です。イランもイラクも区別がつきません。そんな国に行ったところで日本国内の政権支持率は上がりません。点数稼ぎにはならないのです。
一方のアラブ世界では、日本を「Planet Japan(日本星、つまり地球とは別の星に住む特別な人々の国)」と呼ぶくらい自分たちとは民度が異なる先進国として関心を持たれています。世界で唯一、米国とガチンコで戦った国という歴史も重く見られています。
イスラム世界の反米感情は非常に強いのに、米国の同盟たる日本には好感を示す、そういうポジションであるだけに、日本は米国とアラブの橋渡し役ができる希なポジションにいます。
安倍さんは、その辺りはよく分かって行動していると思いますよ。
『パンドラの憂鬱』さんで、安倍総理を迎えるイラン国民の心情が取り上げられていました。
http://kaigainohannoublog.blog55.fc2.com/blog-entry-3098.html
イランも親日だと思ってましたが(世界中で反日なのは、朝鮮半島のニ国だけだと思います)、実際こうやって一般の人も好意的な反応をしてくれてるようですね。
期待に沿う大きな成果があがれば良いのですが。
更新ありがとうございます。
ニューヨーク・タイムズって、東京新聞並みなんですか(笑)。欧米各紙始め、新聞社や外信に既に漏れてるようじゃ「百戦錬磨」(と言っておこう)の安倍総理大臣ではないですね。
何かまだ未発表の「隠し玉」があると信じたいです。
ニューヨークタイムズ東京支局
〒104-0045 東京都中央区築地5丁目3-2
朝日新聞 東京本社
〒104-0045 東京都中央区築地5丁目3-2
つまり、ニューヨーク・タイムズは朝日新聞ニューヨーク支局なのです。
以前にどなたかが、韓国の新聞社と日本の新聞社が同じビルに入っていて云々とおっしゃていて気になっていたんですが、そういうことなんですね。日本のビルで間借りしてる、と。
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『日本の新聞社』 と 『海外の新聞社 日本支局』
https://blogs.yahoo.co.jp/success0965/18017082.html
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私自身裏取りはしてませんが、こんなの調べてる方もおられたようで。
韓国の保守系新聞は軒並み、日本の左派系新聞のビルに入ってるんですね。
左派同士は敵同士、もしくはどっちも別世界の住人で接触なし、ということかな?
その「どなたか」は私です。
これは、失礼いたしました。
阿野煮鱒さん
確か違う方だという記憶があったものですから、返信をしたんですが、
辿ってみたところ、私が見ていたというコメントは、こちらの香田さんのものでした。↓
https://shinjukuacc.com/20190528-01/comment-page-1/#comment-34923
お返事いただけなくて、そのままだったんですよね。
私の記憶の確認まで。
阿野煮鱒様、皆様、
どこの国の新聞でも海外の情報は現地の新聞をそのままコピペすることが多いです。
海外に常駐できる記者の数や情報源へのコネクションを考えれば、それも致し方ない面はあるとは思います。
特に最近はどの国でも新聞の売り上げは減って経営は苦しいですし。
そして、海外から見て朝日新聞は日本で最もブランド力のある新聞で信用できる情報源に見えるのですよ。
ここに危うさがあります。
朝日新聞の内容が日本人から疑問視され見られなくなってきていても、海外の新聞/ニュースにとってのブランド力は簡単には消えません。彼らはこの先数十年は朝日新聞の記事をコピーしてそのまま海外、特に米国に垂れ流します。
そして反日な国際世論が作られていきます。
だから、朝日新聞の部数が激減しても、グローバルな世論戦では日本はまだまだ不利なのですよ。
私も良い対策を持っているわけではないですが、朝日新聞や反日的な新聞は海外紙も価値がないと思うほどに叩き潰す必要があります。
もう、頭の中がパニックです。(笑)
事態があまりにも動き過ぎて、情勢を追うのに精一杯です。その分析がまったくできていません。
香港デモに日イ首脳会談。その横のホルムズ海峡方面では日本のタンカーが魚雷攻撃(?)を受ける…
下手人は中共、もしくはイスラエル?(一番疑われるサウジアラビアは現在、潜水艦を持っていない。韓国海軍の潜水艦だったらとんでもないけどね…)
頭の中がまとまるまで、少し時間をいただきたいです…
報道されている表面上の理由が本当の目的なわけがありません。安倍さんも暇ではないのですから、従来の方針の確認のためだけに鉄火場に飛び込むわけがないでしょう。
選挙対策というのも見当違いすぎて笑えます。国民の支持を増やしたいならイランとの会話より韓国への強硬姿勢の方かよほど有効です。制裁を求める輿論が国民の何パーセントに上っているか、調べてもいないのですかね?
多分海外の報道機関も、安倍首相の真意がわからないから、お茶を濁した記事しか書けないということでしょう。
イラン訪問の本来の目的は、記事にできない非公式の「警告」なのではないかと想像しています。
「米国はやる気になっています。もう貴国の戦略ポイントへの攻撃計画が出来上がっている。ここは一旦退いて、再交渉に含みを持たせた方がいい」
「北鮮からの密輸はバレています。すぐに核を廃棄し証拠隠滅することを忠告します。我が国としても看過できない。次はないと思ってください」
「ここでとりあえず戦争を回避すれば、アメリカの矛先は北鮮に向きます。しばらく時が稼げるでしょう」
こういうことは、米国では無理ですが、日本なら耳打ちできるわけです。
まあ、個人的妄想にすぎませんが。
外交交渉ごとをベラベラとマスコミにしゃべるわけもない
北朝鮮との仲裁をイランに頼んだってとこかな
国民の血税にて仕事を行っている以上
今回の外交交渉でどのような国益があるのかを国民に説明することは
政治家の責任であり義務でもあると思います。
もし、裏で説明できない大きなことをやっていたとしても
説明できなければ何も成果が無いと言われても仕方ないでしょう。
米国人解放要求を要請…トランプ氏 首相、イランに伝達
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