最近、「東中朝」の日本擦り寄り(用日論)が酷くなってきました。
私がしばしば、日本語版ウェブサイトを保有している韓国メディア5つ(保守系の東亜日報、中央日報、朝鮮日報といういわゆる「東中朝」と、通信社である聯合ニュース、左派のハンギョレ新聞)をチェックしています。
こうしたなか、「東中朝」のあいだで「日本を侮辱するが日本を利用する」という「ツートラック戦略」を主張する意見が日増しに強まっていて、それこそ毎日のように「ツートラック」の主張が出て来ています(これについては昨日の『韓国はそろそろ日本に「ツートラック戦略」の対価を払え』等もご参照ください)。
本日、「東中朝」の一角を占める『中央日報』(日本語版)に配信されたこの記事も、そうした厚かましい主張の1つでしょう。
<危機の韓日関係、連続診断3>日本は重要な安保パートナー…両国関係“急性疾患”の治癒を(1)(2019年05月15日07時29分付 中央日報日本語版より)
リンク先記事の執筆者はだれなのかよくわかりませんが、記事の末尾に「韓日ビジョンフォーラム」とあり、そのフォーラムに参加する申珏秀(しん・かくしゅう)元駐日大使や朴喆熙(ぼく・てつき)ソウル大学国際大学院教授ら数名の発言がずらずら続く、という形式の記事です。
記事タイトルに「日本は(韓国にとっての)重要な安保パートナー」とありますが、韓国では「重要な安保パートナー」に対して火器管制レーダーを照射するという文化でもあるのでしょうか?
まったく理解できません。
こうしたなか、
「韓日安保協力は政治的葛藤からの保護膜があったが、最近起こった哨戒機事件のせいでその保護膜が破られたことは非常に残念でならない。」
という下りについては、看過できません。
何ですか、「最近起こった哨戒機事件」って。
正しく「韓国海軍駆逐艦による日本の自衛隊哨戒機に対する火器管制レーダー照射事件」と書くべきでしょうが、ここでわざわざ「最近起こった哨戒機事件」と書くあたり、まったく本質を見ていないとしか言いようがありません。
この記事の執筆者は、次のようにも述べています。
「実際に韓国が射撃統制用追跡レーダー(STIR)を稼働させた運転記録が出てこない。その部分だけは確実だが、日本側は事件当日に発生した状況に対して根源的な不信を持っていた。」(※下線部は引用者による加工)
つまり、この記事の執筆者は、「韓国側が火器管制レーダーを稼働させていないことは確実だ」とでも言いたいのかもしれませんが、もしそうであれば、韓国側がレーダー照射事件の直後から盛大なウソをついたこと(『ウソツキ瀬戸際外交を続ける詐欺国家・韓国とどう対峙するか』参照)をどう説明するのでしょうか?
そのうえで、この執筆者は、
「正誤を追及しようとすればキリがないので、接近を別にして今後再発防止に目標を置こうということで意見一致がした。にもかかわらず、日本が強く要求しているものがある。鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防長官が「もし日本がさらに近づく場合、厳重に対処する」とした作戦指針を下したことがあるが、これを撤回せよというのだ。そうしてこそ(安保協力が)正常化できるという。どのように対応するのか、国防部や合同参謀本部は非常に難しい立場にある。」
と述べているのですが、問題の本質は「哨戒機の接近」ではありません。
「国際社会で韓国がすぐにばれる盛大なウソをつくこと」です。
そんな国が「安保パートナー」とは片腹痛いとしか言いようがありません。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ただし、日本が韓国にとって重要な安保パートナーだったとしても、韓国も同様に日本にとって重要な安保パートナーであるとは限りません。いや、むしろ安倍政権の動きを見ると、日本は「韓国なし」でも安保上はさしつかえないよう、粛々と準備を進めているようにも見えます。
事実、今や日本の外交において、韓国は「北朝鮮に対する日米韓連携」という文脈でしか出て来ておらず、中国を仮想敵とし、日本が米国と緊密に推進する「インド太平洋戦略」においては、「韓国との連携」という言葉はまったく見られません。
これが、すべての答えでしょう。
View Comments (14)
>「日本は(韓国にとっての)重要な安保パートナー」
韓国人の「パートナー」ってのは片務的ですからね。「ウリはイルボンを攻撃してもよいけど、
イルボンはウリの安全を保証するニダ」と本気で言える人たち。
> 国際社会で韓国がすぐにばれる盛大なウソをつくこと
残念ながら、それが直ぐにはバレないのです。声が大きい奴のいうことがまかり通るのです。「誰がどう見たって」と思うのは(被害者である場合の)日本人だけです。他人のトラブルを気にする人はいません。
見え透いた嘘が「すぐにばれる」なら、慰安婦=性奴隷が国際常識になるはずがありません。面倒でも、あからさまな嘘に対しても、一々否定して回らなければならないのです。
韓国と中国は、嘘の程度と頻度が他国と比較にならないほど盛大です。そんな国から忌み嫌われる日本は、他の国々に比べて負担が大きいのは実に不幸です。外務省は人一倍働かなければならないのですけどねえ。
ついに中央日報から日韓スワップ要求来ました(笑)。
米韓スワップは無理でも、日韓スワップ“程度”は復元しろですって(棒)。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190515-00000023-cnippou-kr
まともな政府なら今ごろ、韓米通貨スワップは難しいとしても、韓日通貨スワップ程度は復元して最後の安全弁を用意しなければいけない。しかし危機意識がないというのがさらに大きな危機だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)は「良い経済数値」探しに気を取られている。
読んで、パスタが鼻から出ました。脳内変換力は凄いですね。過去の一切の都合が悪いことは文書になっていてもスルー出来る機能も有るようですね。
めたぼーん様 お止しになって(笑)。
目からコンタクト落としたり、鼻からパスタを出すのは。私、パック中でしたのよ。
めたぼーんさんへ
(トッカータとフーガニ短調で)
チャララ、鼻からパスタw~♪
>韓国では「重要な安保パートナー」に対して火器管制レーダーを照射するという文化でもあるのでしょうか?
あははは、あるのかも、あるのでしょうね。そして、あの国の文化には、「他が行えば不倫だが、自が行えばロマンス」というものもありますので、ご注意下さい。
>まったく理解できません。
大抵の人間には理解できないと思います。半島民族固有のものかと。彼らと意思の疎通を図るのは無駄な努力かもです。
>ここでわざわざ「最近起こった哨戒機事件」と書くあたり、まったく本質を見ていないとしか言いようがありません。
あの国の人たちは、見たくない本質は、決して見ないのですよ。あの国から発した問題は全て、そこに起因すると思います。だから、あの国に起こることについては、日本もそれに倣いませんか?ことが終わるまで、あの国の存在を忘れるというのは、いかがでしょうか。
ああ、でもあの国からの国防は忘れないで下さいね。
韓国は、日本にとっての友好国ではありません。ここが重要です。
日本は韓国を友好国だと思って、韓国に背中見せたら後ろから撃たれます。握手しようとして差し出した手に、毒が塗られてるかもしれません。
世の常識が通用しない油断ならない国なので、『日韓友好』はありえません。
更新ありがとうございます。
日韓関係は『急性疾患』ではないよ。そこんところの理解がまず足りない。見えとんかッ。日本からしたら、『慢性疾患』もいいところ。
常に韓国がもたらすウィルスが新型の為、抗体が役に立たないんだ。だーかーらー!関係を薄くすることにした。出来れば断交に近く。何があっても関知しない。スワップ応じない、人的交流しません、在韓企業撤退します、在日コリアン企業は詳細に調査します。不法な慰安婦事件、徴用工判決ほか、すべて謝罪して二度と日本を貶めないと誓わないと、存在を認めない。
これぐらいやって、やっと新型ウィルスにはかからなくなるかな?
エセ徴用工問題の対処を韓国政府が放り出しましたね、随分引っ張ったなぁ。
来日・首脳会談を仄めかした文在寅は「三権分立なので韓国政府は何もできない、日本(企業)は韓国司法の判決に従って賠償金を支払え!」と安倍総理に言うつもりなんですかね?(笑)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190515-00000067-jij-kr
韓国の李洛淵首相は15日、元徴用工らの訴訟で韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた判決を受けた政府の対応について「司法手続きが進められている事案に対し、政府対策を打ち出すには、基本的に限界がある。さまざまな論議をしたが、結論は限界があるということだ」と述べた。
匿名様
>エセ徴用工問題の対処を韓国政府が放り出しましたね、随分引っ張ったなぁ。
来月のG20まで、日が迫ってますものね。
菅官房長官:「じゃあ、そういうことで。(日韓首脳会談はやりません。これ、ファイナルアンサーです。)」ですね。
独り撮影会でもやってて下さい。お暇かもしれませんが、間違っても、新天皇陛下に拝謁とか世迷言言わないで下さいね。もちろん、宮内庁はパススルーすると思いますので。
匿名のコメント主様
コメント大変ありがとうございます。さっそく、記事に使わせていただきました。
引き続きご愛読とお気軽なコメントを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
日本と韓国の軍事的な関係は、
>わたしとあなたは 友達じゃないけど
>わたしの友達と あなたは友達
以上でも以下でもありません。
元記事の
>哨戒機低空飛行とレーザー調査事件は、本来なら防衛省水準にとどめようとしたところ首相官邸で問題をもう少し大きくして国内政治的に利用したような内幕もあるようだ。
これも記憶の捏造ですね。むしろ防衛省がイキっていたと思います。
GSOMIAの発行は12月で毎年の更新ですが、破棄する場合には90日前に通告するとされています。
一連の事件は前回の更新直後だったのでタイミングが悪かった?のですが、今年の更新はどうなるのでしょうね。
まあ、アメリカの圧力で結ばされるのは確実ですが、ちょっとゴネてみるくらいはしてみて欲しいです。
特亜3か国においては、自分の誤りを認め謝罪するという行動は、彼我の上下関係を定める行為にほかならず、従って「被害者」である特亜は「加害者」である日本に優越する存在であり、どんなに不条理であろうとも甲の横暴に乙は黙って耐えねばならない。だから、約束破りも責任転嫁も捏造も彼らにとっては「当然の正義」であり、どんなに理路整然とし証拠満載であっても日本の反論は「犯罪者がおこがましい」ということになる。その文脈で考えると、この反日+用日のツートラックやらは、彼らにとっては自然な流れでしかない。
しかしながら、日本は聖徳太子の昔からその秩序感の外にあり、価値観を共有していない。責任を果たさず権利のみ主張する両班的寄生虫は、日本では排除される。論議は論理の上に組立てられ、結論を人情に照らして検証する。感情を噴出させ声だけ大きい論者は忌避される。
特亜と日本は、自分の基準で相手の行動を評価しては反感を募らせる、不幸な関係にある。また彼らは道徳的優位性を証明しようと日本を憎みながら密着してくるが、これは日本の厄介者を敬遠する性向と反対である。彼らにとっては彼らの論理が正しく、我々にとっては我々が正しい。社会の基盤たる価値観がねじれているため、この軋轢が改善されることはありえないように思える。
日本人としては、韓国の輿論が沸騰しようと反日が激化しようと気にせず、彼らの非論理性を論い、いちいち反駁してその是非を国際的に諮るスタンスが有効であると考える。自分の味方を増やし敵の味方を削ることで相手を弱体化させる。また関係改善が絶望的である以上、彼らの国力を増強するような援助や支援は謝絶することが重要である。
有権者として我々にできるのは、その面に留意して投票に赴くことだろう。
≫ここでわざわざ「最近起こった哨戒機事件」と書くあたり、まったく本質を見ていないとしか言いようがありません。
う~ん、韓国国防部が海上自衛隊の記録を勝手に編集したプロパガンダ映像を出してより、韓国メディアは一貫して『日本哨戒機(低空威嚇飛行)事件』と呼び習わしています。今さらではないことはご存知でしょう。
それから、新宿会計士様がおっしゃる代表的な保守系メディアの『東中朝』ですが、韓国では一般的に『朝・中・東』と呼ばれています。自分はこちらの方で慣れていたので、少し違和感があります。
まあ、何も韓国での慣用句に、こちらがすべて従う必要はありませんので、新宿会計士様がお好きに呼べばといいと思います。