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【ショートメモ】USDKRWが1172.76に下落(WSJ)

本日の「ショートメモ」です。韓国ウォンが再び下落しています。

私が普段参考にしているのは、米国メディア『ウォール・ストリート・ジャーナル』(WSJ)のヒストリカル・プライスのページですが、韓国の通貨・ウォン(KRW)や中国の通貨・人民元(※オフショア、CNH)については、最近、リアルタイムで眺めています。

USDKRW (South Korean Won)
USDCNH (Chinese Yuen Offshore)

このページはWSJと契約がなくても閲覧できるようですので、ご興味があれば是非、ご参照ください。

それよりも、韓国ウォンについては、本日、「ウォン安」から急に「ウォン高」に振れ、再び「ウォン安」に振れ、さらにから「ウォン高」に振れるという、まことに奇怪な動きをしました。

しかし、おそらく韓国市場がクローズした直後からでしょうか、再びじりじりと韓国ウォンが売られ始め、先ほどから

  • 1172.00
  • 1172.37
  • 1172.76

という具合に、じりじりと「ドル高・ウォン安」が進行しているようです。

いずれにせよ、韓国ウォンは4月23日の1ドル=1143.11ウォンから、現時点では1ドル=1172.76ウォンと、不気味な下げ方をしているのが気になります。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ちなみに、詳細は伏せますが、私自身は数年前までマーケット・ウォッチャーの1人でした。

そのときの経験上、韓国ウォンは韓国時間がクローズ(日本時間15:00)すると、動きがピタっととまる通貨だったのですが、最近のWSJを眺めていると、日本時間の午後3時以降もマーケットが動いているのが確認できます。

いつのまにか、ロンドン時間・ニューヨーク時間にも取引されているようになっていたのかもしれませんね。

私自身の拙い経験で申し上げるならば、ある資産・市場指標(株価でも債券価格でもCDSでも為替でも、何でも良いのですが)が暴落する前には、ジリジリ、ダラダラと売られる展開が続くことが多々ありました。

現段階で、韓国ウォンの動きを「市場でじりじり売られる韓国ウォンを通貨当局が買い戻す動き(いわゆる「買い介入」)」の結果と見るのは尚早かもしれませんが、その可能性は十分にある、とだけ申し上げておきたいと思います。

新宿会計士:

View Comments (9)

  • 2:30現在
     Won/$ 1173.55
    $/Yen 110.26
    NYダウ ▲540
    VIX 20.16

    米中貿易協議の行方が不透明になったことで、市場の
    不安心理が拡大してますね。

    9日-10日の米中協議が破談になって、25%関税が
    炸裂したら、えらいことになりそうな予感。

  • 更新ありがとうございます。

    米国ドル/韓国ウォンは現在1ドル/1173.37です。当局が買い戻ししているのでしょうか。ジリジリと乱高下しながら、ウォン安になってますね。

    • 戻りの目処を抜けて、1193、1245へ試しに行くものとザワついているのかも。ここまで行くとどの水準でウォン買い介入するかとなりそうだよね。仮に介入してと成功しないとなれば98年リターンの可能性が濃くなる。来年は朝鮮戦争勃発70周年だし、舞台は整い始めていると思う人増えてきそうだ。
      目先は、去年2月のVIXショック再来ではと不安だから、一旦スクエアにするだろうな。ともあれ9日10日の米中貿易交渉に注目。トランプは基本的に株安は嫌なはずなんだがな。皆さん、どう思います?

  • おー。上を試したんですね。下値は引き続き切り上げ中。
    1174あたりを抜けると、さらに一段高になりそうな・・・

    市場全体が、荒れ気味ですね。

    韓国ウォンいままで見たこともなかったんですが、GW中から目が離せなくなりました。

    >韓国ウォンは韓国時間がクローズ(日本時間15:00)すると、動きがピタっととまる通貨だったのですが、最近のWSJを眺めていると、日本時間の午後3時以降もマーケットが動いているのが確認できます。

    勉強になります。ありがとうございます。
    過去チャート見てたら心電図みたいで、今の動きと全然違うし、チャートが正しいのかどうかわからなかったんですが、なるほど、そういうことだったんですね。

  • ここのところ、怪しすぎるウォンの動き。通貨当局介入の形跡は歴然だが、なぜ今?となると十分な理由が見当たらないし、そもそもウォン売り介入なのか、逆に買いなのか、そこからして分からない。そんな状況かと思います。為替レートなんぞにはまるっきりの素人ですが、ひとつ思いついて説明があるんで書き込ませていただきます。

    われわれが目にするチャートはドル-ウォンですから、どうしても対ドルの問題としてみてしまうが、対人民元ならどうだろうと思って、元相場の動きを調べてみたら、こちらは完全に人為相場ですから、その動きの理由は極めてわかりやすい。昨年4月頃から一貫して元安に動いたのは、もちろんアメリカの報復関税への対抗措置でしょう。それが年末くらいから元高方向に振れ始める。対米交渉で貿易黒字を減らすって約束の一環なんでしょうね。それが面白いことに、この4月の半ば辺りから、また元安回帰の動きが見えるんです。今年第一四半期の経済指標が望外によかったということで強気になったのか、これまで約束してきたことまで引っ込め始めたので、トランプ氏が頭にきて追加関税を再び言い出した、なんて言われてますが、元安誘導も約束違反の一つなのかも知れません。で、4月下旬からのウォン安の怪しい動きは、始まった時期といい、その下落率といい、少なくとも見かけ上、この人民元レートとパラレルであるように見えるんですね。

    ドル-元とドル-ウォンの動きは、これまではそれほど密接にリンクしていたようには見えないのに、なんで今になってということなら、やっぱりまだ1回きりとはいえGDPマイナスの数値が出ちゃったせいではないかと。中国の追い上げで産業競争力の低下がさんざん煽られてきた中で、対元で高めのレート定着となれば頼みの綱の対中輸出壊滅なんて恐怖が、通貨当局者の頭をよぎったとしてもおかしくはない。そこまで神経質にやる必要ってあるのという疑問は残りますが、まあ「羮に懲りて膾を吹く」の類いか、要するに「きんた○がちっこい」せいとでもすれば、わからないではない。もしこういうことであるのなら、アメリカがいよいよ中国を「為替操作国」に認定すれば、カノ国も栄えある同時ランクインということになるんでしょうね。

  • 伝説のワロス曲線がまた見られるんですかね。
    為替はやってないので、生暖かい目で眺めておきます。

  • 金融には全く疎い素人考えですが。

    仮に韓国金融当局がウォン暴落を防ぐために「買い介入」をしているとして、ウォンでウォンを買っても等価なのだから、ウォンを買うには外貨が要りますよね。
    乱高下を繰り返すことで買い介入させながら外貨を消耗させれば、やがて外貨が尽きるのでは。

    韓国が買ったウォンは、買えば買うほど外貨準備の信用が揺らいでしまう。しかしウォンを売って外貨に替えればウォン安になって価値が下がる。

    買っても売っても値が下がる。ひたすら外貨を吐き出すしかない。
    そのような状況になりつつあるのでしょうか。