【ブログ講座】第2回:独自サイトか、大手ブログか?
先週、当ウェブサイトでは『【ブログ講座】第1回:「人生」と「使命」について考えてみる』というコンテンツを掲載しました。ただ、正直に申し上げると、私自身が「ブログを通じた情報発信」について、偉そうに高説を垂れる立場にあるのか、よくわかりません。しかし、最近になって当ウェブサイトへのアクセスが増えていることなどを考えるならば、自分自身が有頂天になり、傲慢になることを自戒するために、初心に戻って「何のために自分はウェブ評論サイトを運営しているのか?」という点を意識することも必要だと考えたのです。そこで、第2回目は、柄にもなく、少し技術的な点をお伝えしたいと思います。
目次
「ブログ講座」の趣旨について
先週、当ウェブサイトには『【ブログ講座】第1回:「人生」と「使命」について考えてみる』という記事を掲載しました。
もともとこれは、当ウェブサイトに匿名のコメント主様からいただいた、ご意見がきっかけのシリーズです。
「長文コメント好きな読者向けに「簡易ブログ開設教室」とかの記事があると喜ばれるかも知れませんね。/PVを気にするような、見栄え重視のブログではなくここのコメントで語りきれない自分の意見を語るための、テキスト中心の簡単なブログの作り方とか…」
当ウェブサイトには日々、たくさんのコメントを寄せて頂いていますが、なかには使い勝手の悪いコメント欄と格闘されている方も多数いらっしゃるはずです。
このように考えていくと、当ウェブサイトを訪れてくださる「論客」の皆さまに、「ブログは気軽かつ簡単に開設できるよ」、というガイドを提供することも有益なのではないか、と思うようになった次第です。
また、このシリーズを執筆するうえで、目的はもう1つあります。
それは、「自分自身に対する戒め」です。
私自身が運営する当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』も、広い意味では「ブログ」の一種です(私自身は「ブログじゃなくてウェブ評論サイトだ」と言い張っていますが…)。そして、気がついたら、多い日だと10万件近いページビュー(PV)を頂く「著名ウェブサイト」(?)に成長しました。
ここまで増えて来ると、一番怖いのは「自分はすごい!天才だ!特別な人間だ!」という、根拠のない自信、うぬぼれの気持ちが生じることです。そんな気持ちが生じれば、そのことは必ず記事に表れますし、私自身の仕事や生活にも悪影響をもたらします。
こうした気持ちを戒めるためにも、「ブログやウェブ評論をやる人は、別に特別な人じゃない」、「『新宿会計士の政治経済評論』程度のブログならば、誰にだって執筆できる」という、ごく当たり前の点を、自分自身で執筆しながら確認するという意義があるのです。
技術的なブログ論
ブログの「プラットフォーム選び」
ただ、私ごときが偉そうに「ブログを書くにはこうやると良い」などと上から目線でアドバイスをするのも嫌だったので、「第2回」を執筆しようかどうか、悩んでいたのも事実です。
しかし、これについてはとある有名人(※)からメールで、「ブログ講座の続きについて読んでみたい」というご要望を賜ったのです(※名前は伏せますが、私が個人的に非常に尊敬している人物です)。
このように考えていくと、まずは「ブログの特徴」について、私が知っている限りの内容を書き綴ってみるのも有益だと思うようになりました。
まず、「ブログ」とは何でしょうか?
あくまでも私の理解ですが、個人の方がインターネット上で気軽に情報を発信する仕組みのことです。これらの情報は、たとえば趣味の話であっても構いませんし、仕事と関係することであっても構いません。
かくいう私自身、実名で「公認会計士XXのブログ」というブログを持っています(※XXには私の実名が入ります)し、弁護士、公認会計士、司法書士、税理士、行政書士などの「士業」の方は、こうした個人ブログをお持ちのケースが多々あります。
ただし、本気で仕事をするならば、やはり個人ブログではなく、それなりにちゃんとしたウェブサイトを構築する必要があります。私が実名で運営している会社の場合だと、大容量のPDFファイル、エクセルファイルなどを格納する必要があるため、レンタルサーバを借り、きちんとしたホームページを制作しています。
つまり、私のイメージでいうならば、
- 短い文章を発信するならば、ツイッターやフェイスブックなどを使う(ツイッターの場合は1記事あたり140文字という制約あり)
- ある程度の長さの文章を恒常的に発信するならば、ブログを使う
- 業務で大容量のファイルを公表するなどの必要がある場合は、レンタルサーバを借りるなり、自社サーバを契約するなりの対応が必要
という違いがあるのです。
ツイッター、大手ブログ、独自ドメインの違い
ちなみに、料金という観点でいえば、ツイッターやフェイスブックなどの場合、アカウントの開設を含め、利用料は無料です。また、大手ブログの場合も、私が調べた限りだと、多くの場合は無料で開設できるようです(有料のケースもありますが…)。
ただし、それぞれのサイトには使い勝手なり、特徴なりがあります。
たとえば、圧倒的多数のブログサイトは、「ブログの開設自体は無料でできるが、広告がベタベタ貼られてしまう」、という欠点がありますし、フォントなどの「見栄え」の調整ができない(あるいはウェブの専門知識がないと難しい)、というケースも多いようです。
また、アフィリエイトなり、広告配信システムなりを使った収益化は、一般的に困難です(もちろん、それができる場合もありますが…)。
これに対し、当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』は、私が実名で経営している会社が契約しているレンタルサーバに同居させ、 “wordpress” と呼ばれるブログ構築システムを使い、独自ドメイン “shinjukuacc.com” を取得して運営しています。
そして、レンタルサーバ会社を利用しているため、年間結構な額のサーバ使用料とドメイン取得費用が必要です。xserverの場合だと、私が契約しているプランで年間16,800円(税込み)だったと思いますが、これに “shinjukuacc.com” などの維持手数料が必要です。
その代わり、「無料ブログ」の場合と異なり、自分の意思に反して勝手に広告が挿入される(※)ということもありませんし、ウェブフォントの導入、サイズの微調整など、見栄えも自由自在に変更できます。もちろん、自分の意思で広告を入れることもできますし、その場合、収益は自分のものになります。
(※ちなみに当ウェブサイトではグーグルなどの広告配信システムを利用していますが、これはウェブサイトを所有している当社の収益に計上されます。といっても微々たる額ですが…。)
ただし、独自ドメインを使う場合には、ウェブサイトに何らかのトラブルが発生したときに、すべて自分自身で対応しなければならない、という問題点もありますので注意が必要です。
以上をまとめておきましょう(図表)。
図表 どうやって情報発信するか?
プラットフォーム | 長所 | 短所 |
---|---|---|
ツイッター、フェイスブックなどのSNS |
|
|
大手ブログサービスを利用した無料ブログ |
|
|
wordpressを利用した独自ドメインによるブログ |
|
|
(【出所】著者作成)
使い勝手は大手ブログ
収益化しないなら大手ブログが一番
ところで、冒頭に申し上げたとおり、「当ウェブサイトなどにコメントを打ち込んでいるうちに、気持ちが高じて自身の思いを誰かに伝えるためにブログを開設したいと思った」という人の場合だと、上記3つのパターンのなかでは、2番目に挙げた「大手のブログサービスでブログを開設する」、が最も適しています。
その理由はいくつかあるのですが、まず、ツイッターやフェイスブックの場合、それぞれに制限があるからです。たとえば、ツイッターの場合だと、1つの「ツイート」で投稿できる文字数は140文字に制限されていますし、どこかのウェブサイトのURLを貼るにしても、基本的に1つのツイートにつき1つのURLです(複数URLを貼れないわけでもありませんが…)。
また、フェイスブックなどの場合、会員IDを取得していないとそもそも閲覧できないケースが多く、せっかくフェイスブックに力作を投稿しても、それを全世界の人に制約なしに読んでもらう、ということはできません。
(ちなみに残念ながら、私自身、フェイスブックをやっていませんので、フェイスブックのURLを頂いても、たいていの場合、それを読むことができません。)
一方、「収益化」をするならば「レンタルサーバー+wordpress」が一番良い選択肢ですが、やはり多くの場合、コストが掛かるという難点があるのに加え、wordpressは決してわかりやすいシステムではないため、「ウェブの勉強」をしながらブログを執筆しなければなりません。
ということは、「収益化にも興味はなく、純粋に自分の主張を広く世の中に伝えたい」という人であれば、やはり、大手ブログサービスにて無料ブログを開設するのが一番良い、ということです。
ブログ比較:正直、よくわかりません
では、いったいどのブログサイトが一番優れているのでしょうか?
この点については、残念ながら私にはよくわかりません。
ただし、私自身は2010年に「ブログ」を開始した際、利用していたのが、大手ブログサービスの「アメーバブログ」(アメブロ)と「楽天ブログ」です。そして、あくまでも私の記憶ベースですが、楽天ブログの場合は、「楽天アフィリエイト」というアフィリエイト・プログラムと連動させて収益化できる、という特典もあります。
もっとも、「楽天アフィリエイトのやり方」については私が迂闊なことを申し上げるべきではありませんので、もし興味があれば、「楽天アフィリエイトの収益化」などと検索し、ご自身で調べてください。
また、アメブロの場合だと、ブログを投稿した際に、トップ画面で表示するブログの記事数を指定する機能や、サイドバーに何を置くかを自身で決める機能などもあります。
ほかにも、「はてなブログ」や「FC2」など、いくつかの大手ブログサービスがあるようですので、もし大手ブログに無料でブログを開設するならば、それぞれのブログとご自身との相性を見ながら検討するのが良いと思います。
一般に「会員数が多い」といわれているのは「アメブロ」であり、「バズ」(ある日急にアクセス数が増えること)が怒りやすいといわれているのは「はてなブログ」だそうですが、アクセス数を狙うならば、こうした事情を考慮しても良いかもしれません。
ただし、冒頭に申し上げた、「『新宿会計士の政治経済評論』にコメントを投稿しているうちに、自分自身の主張をもっと長文にしてたくさんの人に読んでもらいたくなった」という方であれば、正直、どんなサイトを使っても良いと思います。
というのも、当ウェブサイトのコメント欄に、「新宿会計士氏の主張に同意できない部分がある。詳しくは私のブログに書いたから、読んでほしい。」などと書いたうえで、URLを貼って下されば、その先に飛んで行けるからです。
(ちなみに、別にブログに限定する必要はありません。ツイッターなどでご自身の意見を投稿することに慣れている方であれば、ツイートのリンクを貼っていただいても良いですし、「埋め込み機能」でコードを取得して当ウェブサイトのコメント欄に貼っていただいても構いません。)
利己でなく利他の精神で
ところで、当ウェブサイトにこれから掲載する予定の「ブログ講座」は、巷にあふれる「ブログアクセスアップ」だの、「アフィリエイトで月収100万円」だのといった景気の良い話は出て来ません。「ブログを使って大儲け」したいということであれば、むしろ私の方が教えて頂きたいくらいだからです(笑)。
よって、「ブログでカネ儲けをしたい」という方は、大変申し訳ないのですが、よそのサイトを見て頂いた方が確実だと思います。
むしろ、私がこれから申し上げようと思っているのは、「自分のためのブログ講座」ではありません。「他人のためのブログ講座」です。「利己」ではなく、「利他」の精神だ、と言い換えても良いでしょう。
あくまでも私の考え方ですが、せっかくブログを始めるならば、「自分自身のブログを読んでくれた他人が、『このブログを読んでよかった!』と思ってもらえるようなブログ」を志すべきではないでしょうか?
ちなみに私の場合は、「読んで下さった方々の知的好奇心を刺激すること」を目的に、ウェブ評論サイトを運営し続けています。「せっかく貴重な時間を使って当ウェブサイトに来て下さっている方々」には、「ここに来てよかった!」と感じて頂きたいのです。
それが実践できているという自信はありませんが、読者コメント欄への投稿を自由にすることによって、「つまらない」という意見を必ず吸い上げるようにしたいと考えているのです。
なお、第3回目以降で何を書くかはまだ決めていませんが、自分自身の経験を踏まえるならば、「検索エンジン対策」あたりが良いでしょうか?もしリクエスト等がございましたら、コメント欄に寄せて下されば幸いです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
ブログ講座第1回
https://shinjukuacc.com/20190106-02/comment-page-1/#comment-19469
で「ブログには位置付けが必要」を教えていただき、独りよがりになってはいけないと感じました。
そして、「掲示板」を試作しました。
http://cgi.bookstudio.com/new5/user/gch1ly.html
ブログ講座第2回
https://shinjukuacc.com/20190112-02/#i-8
で、「せっかく貴重な時間を使って当ウェブサイトに来て下さっている方々に『ここに来てよかった』と感じてもらう」気持ちの重要性を教わりました。
ウェブサイトを作るとき、自分の考えを整理する目的しか念頭に無かったことに気付かせていただきました。
今後は、「新たな発見の提供」を念頭に置いて、情報の収集・分析・整理に努めるよう心がけます。
第3回目以降のテーマとして、SEO対策(検索エンジン最適化)をとりあげてくださるのは有難いです。
1.サイトに掲載した情報の有益性
2.サイトに掲載した情報の読みやすさ、理解し易さ
3.各情報を多次元的かつスッキリと関連づけるリンクの活用
4.無駄な情報で時間を浪費させない心配り
5.タグ(title、h1、alt、meta name=”description” content=)の設置
等に関するテクニックが何のために必要なのか、基本的な心構えを教えてくださるよう、よろしくお願いします。
言論封殺
https://monqu.web.fc2.com/OliverWendellHolmes.html
に対抗する術についても、よろしくお願いします。
更新ありがとうございます。
本当であれば言い出しっぺの自分が率先してサンプルを作るべきなのでしょうが、いざブログ登録しようとメールアドレスを登録するときに
「変な登録して大丈夫なんだろうか?アドレス登録したら変なメールが入って来たりしないか?お金が入る可能性があるって事は、口座情報とか漏れる可能性もあるって事だよなあ」など諸々と二の足を踏んでしまって…
機械音痴をこじらせて一歩も進めずお恥ずかしい限り。
初めてコメントさせて頂きます。
いつも読ませて頂いております。
よろしければ「ブログは匿名と実名のどちらがいいか」取り上げてもらいたいです。
新宿会計士さんは匿名でブログを運営されていますが、匿名と実名に関するお考えを知りたいです。
よろしくおねがいします。