「夕刊」と呼ぶには少し早い時間ですが、少し気になった話題を提供したいと思います。

青山議員とリテラ

青山議員、財務省解体に言及

青山繁晴参議院議員が３月19日の参議院予算委員会で、財務省の解体に言及しました（質疑の詳細は参議院ウェブサイトで視聴することができます）。

参議院インターネット審議中継（2018/03/19付　参議院ウェブサイトより）

30分少々ですが、非常に見ごたえがある質疑です。インターネット環境によっては少し画質が荒く、動画が始まるまで時間が掛かる可能性もありますが、是非、直接ご視聴ください。

青山議員は、「主権者（＝国民）が納得するよう、歳入と歳出を切り離す」ということを提案したのです。もちろん、政府（麻生副総理、安倍総理）からの返答は「ゼロ回答」ですが、私もこの「歳入と歳出の分離」については賛成です。

もちろん、今回国会が空転している理由は、財務省が学校法人森友学園への国有地売却に係る決裁文書を改竄していたという事実が判明したからですが、青山議員は、そもそも論として財務省が国会を軽視している証拠ではないかと指摘しました。私も同感です。

「財務省が国会を軽視している」ということは、「財務省が有権者を軽視している」、ということです。私は「野党、官僚、マス・メディア」という「３点セット」こそが、日本を悪くしている主要な原因だと見ていますが、財務省の姿勢も、こうした私の仮説を裏付けているように思えてならないのです。

リテラに感謝！

ところで、参議院のウェブサイトを視聴したあとで、これに関連する報道を探してみたのですが、これについては主要メディアが無視したようです。予想していたとおりですが、こうした報道姿勢にも呆れます。

こうしたなか、あるウェブサイトが、青山議員らの質問を「ネトウヨによるトンデモ質問」と批判しています。

もはやヤバさしかない…青山繁晴、和田政宗の自民党ネトウヨタッグ“トンデモ質問”を苦笑しながら誌上再録（2018.03.19付　リテラより）

タイトルにもある「和田政宗」とは、青山議員の次に質問に立った和田政宗参議院議員のことです（こちらもインターネット審議中継で視聴できます）。

リテラといえば、相当に左巻きの人が運営しているらしく、正直に申し上げれば、かなり偏っているウェブサイトです。その意味で、リテラが青山繁晴氏を取り上げたということは、青山氏が「左翼勢力からかなり敵視されている」という１つの証拠でしょう。

ただ、私は既存メディアが無視した青山議員の質問をリテラがわざわざ取り上げてくれたことを賞賛したいと思います。というのも、リテラを読んだ人が、興味を持って参議院インターネット中継から青山議員の質疑を直接、視聴する可能性があるからです。

国会質疑はおもしろい！

当ウェブサイトをご視聴いただいている方の多くは、政治的には愛国、保守的な思想を持っていることでしょう。私自身、愛国・保守的な性向を持っていると認識していますが、ただ、それと同時に、自分自身の考え方と異なる主義・主張にも耳を傾ける必要があることは間違いありません。

こうした中、マス・メディアは自分たちにとって都合が悪いニュースを無視する傾向にあります。たまたま日本のマス・メディアの「中の人」は、愛国・保守的ではない人が多いのですが、これが逆だったとしても、同じような問題が出て来ることは間違いありません。

私は、「愛国保守的な論調だから正しい」、「愛国的ではない思想だから間違い」、などと決めつけるつもりはありません。実際に主張を読んで判断すれば良い話だと思うからです。しかし、青山氏の質疑を「なかったこと」にする既存メディアの姿勢には、怒りすら感じるのです。

また、リテラというウェブサイトについて、その主張する内容にはまったく賛同できませんが、既存メディアが無視した青山氏の質疑をわざわざ取り上げてくれたことについては、素直に賞賛したいと思います（取り上げ方はともかくとして）。

いずれにせよ、国会質疑については、インターネットにつながる環境さえあれば、どなたでもご視聴いただくことができますし、過去の質疑についても（すべてではないものの）バックデートで視聴することができます（もっとも、インターネット中継の使い勝手の悪さについては改善の余地もありますが…）。

インターネット国会中継の面白さについて、当ウェブサイトでは定期的に紹介していきたいと思います。