久しぶりにニュースをチェックすると、民進党が瓦解しそうになっていて驚きます。しかし、そんな重要な局面にあるにも関わらず、相変わらずマス・メディアは、民進党というどうしようもない政党を全力で守るという、旧態依然とした報道に徹しているようです。
目次
近況報告:出版って面白い!
ここ数日、私は日中にニュースもチェックできないほど忙しい日々が続いて来ました。
その理由は、現在、某出版社に依頼され、企業会計の入門書を2冊、立て続けに執筆することになったためですが、このうちの1冊が、本日、ようやく脱稿しました。さきほど、3メガバイトもあるワードファイルを出版社にメールで送りました。
これが出版に漕ぎ着ければ、人生で書籍を出版するのは8冊目です(うち単著5冊、共著3冊)。
私がお世話になっている出版社の例だと、たいていの場合、出版までには次のようなプロセスを辿ります。
- ①まず、著者が原稿を執筆し、出版社に提出する(これがないと始まらない!)
- ②次に、出版社が著者の原稿をゲラ組みする(第1校)
- ③著者が出版社から第1校を受け取り、おかしなところを赤ペンで修正する
- ④出版社は著者修正済の第1校を基に、第2校(再校)を組む
- ⑤著者が出版社から第2校を受け取り、再び修正する(これでおおむね完成)
- ⑥出版社は著者修正済の第2項を基に、第3校(念校)を組む
- ⑦著者が念校をざっとチェックする
- ⑧出版社がデザイナーに依頼して表紙、帯を決める
このうち①の部分に掛かる時間は、著者によってまちまちです。複数の出版社の方によると、早い人で半年、標準で1年程度だそうですが、遅い人だと数年掛かるケースもあるようです。
私が2008年から2015年に掛けて出版した5冊の書籍は、いずれも執筆に半年から1年を費やしました。うち3冊が共著であり、執筆者が多数いたという事情もありますが、これに加えて当時は会社に勤務していて、会社の業務をこなしながらの執筆だったので、どうしても時間が掛かってしまったという経緯があります。
ただ、独立起業してから執筆した3冊(今年3月に出版した専門書、今月刊行予定の専門書、そして昨日脱稿した入門書)は、いずれも①の部分を2ヵ月程度で執筆しました。我ながらよくやったと思います(笑)。やはり、執筆する時には思い切り集中して執筆する方が良いのかもしれません。
いずれにせよ、①の部分さえできてしまえば、②のプロセスは1ヵ月弱、③と④は各2週間、⑤と⑥は各1週間、⑦は1日で終わります。それと並行して⑧を決定するため、執筆を開始してから実際に出版が実現するまで、私の場合は5ヵ月前後ということです。実際、今月刊行予定の専門書も、娘が誕生した日付(4月23日)あたりから書き始め、今月前半(9月15日まで)には出版され、書籍が店頭に並ぶそうですから、だいたい5ヵ月くらいです。
ただし、昨日脱稿した入門書については、出版社としても「売れる本にしたい」という気持ちがあるようなので、一筋縄では行かない可能性もあります。個人的には何とか年内に出版したいのですが…。
民進党、大丈夫ですかね?
山尾騒動に見るマス・メディアのゴミっぷり
いずれにせよ、執筆案件に忙殺されていたせいで、ここ数日はニュースを細かくチェックするだけの時間が取れませんでした。ただ、昨日は久しぶりに国内政治ネタ、海外ネタなどを中心にニュースをチェックしてみたところ、なにやら凄いことになっています。
驚いたのは、最大野党・民進党の体たらくです。
私自身も忘れていたのですが、民進党の村田蓮舫(むらた・れんほう、中国名「謝蓮舫」しゃ・れんほう)氏が党代表を辞任することに伴い、9月1日に民進党で代表選が行われ、前原誠司・元外相が党代表に選出されました。ところが、執行部人事が迷走しているようなのです。
最初、前原氏は党幹事長に山尾志桜里(やまお・しおり)衆議院議員を起用する方針を打ち出しました。しかし、昨日の夕方になり、結局、山尾氏の幹事長起用を断念。大島敦衆院議員(元総務副大臣)を充てるとともに、政調会長には階猛(しな・たけし)衆院議員(元総務政務官)、国対委員長に松野頼久衆議議員(元官房副長官)、選対委員長に長妻昭衆院議員(元厚労大臣)という執行部が発足したようです。
では、なぜ前原氏は山尾氏の幹事長起用を断念したのでしょうか?
ためしに、いくつかのメディアの報道を調べてみたのですが、これについて触れている報道は、私が調べた限り、ほぼ皆無です。
多難な船出 「山尾幹事長」断念、求心力なく(2017年9月5日 03時26分付 毎日新聞デジタルより)
民進 大島幹事長ら新執行部が発足(2017年9月5日 17時49分付 NHKウェブニュースより)
民進幹事長に大島氏…山尾氏の執行部入り見送り(2017年09月05日 18時25分付 読売オンラインより)
前原体制は前途多難 山尾氏の起用撤回に嘆きの声も(2017/09/05 17:17付 テレ朝newsより)
私が片っ端から調べたところ、少なくとも毎日新聞、NHK、読売新聞、テレビ朝日は、いずれも、前原代表が山尾氏の幹事長起用を断念したという事実を伝えているものの、その理由については、ほとんど触れていません。唯一、テレ朝newsが、「政治部・白川昌見記者報告」として、
「前原代表は、党の刷新感をアピールすることや若手の不満を解消するために、当選2回の山尾氏を幹事長に抜擢するはずでした。ところが、代表選で自らを応援した議員たちからの不満が噴出し、いったんは代表代行への差し替えを決断しました。しかし、さらに山尾氏本人のスキャンダルが近々、週刊誌で報道されるとの指摘が上がり、結局は何の役職にも付けないという判断に至りました。」(※下線部は引用者による加工)
と述べているくらいであり、視聴者・読者としては、これらの報道に接しても、いま一つ、なぜ山尾氏が幹事長に起用されなかったのかが理解できません。
実は、この「山尾騒動」、マス・メディアがいかに民進党を全力で守っているかという証拠です。というのも、山尾氏は地球6周分のガソリンや2ヵ月で1万杯ものコーヒーをがぶ飲みしていたことで知られているからです。
少しインターネットで検索する癖が付いていれば、山尾氏といえば、この「政治資金収支報告書不正問題」に関して、説明から逃げ回っていることくらい、すぐにわかります。ちなみにツイッターでも、『#ガソリーヌ』のハッシュタグで、今日も話題が大いに盛り上がっています。
なお、テレ朝が報じた「山尾氏のスキャンダル」とは、ある週刊誌に浮気がすっぱ抜かれるという話らしいのですが(※個人的にはもう心の底から興味がありませんが)、彼女には『ガソリーヌ』をもじって『#ウワキーヌ』というハッシュタグが生成されていますし、さらに彼女の名言『保育園落ちたの私だ日本死ね』をもじって、『幹事長落ちたの私だ民進党死ね』なる表現も流行する兆しを見せているようです。
マス「ゴミ」が全力で守るクソ政党だが…
民進党と、その前身政党である民主党には、どうも、「PDCAサイクル」という、普通の組織ならば通常は行っているであろう改善プロセスが見えて来ません。
この「PDCA」とは、
- 計画する(PLAN)
- 実行する(DO)
- 見直す(CHECK)
- 改善する(ACT)
という、4つの流れで、業務を少しずつ、継続的に改善していくサイクルのことです。
もちろん、経営学の進歩もあり、PDCAサイクルは業務改善として古いのではないかとの説も出ていますが、それでも、厳しい競争に晒されている企業であれば、どこでもある程度は「業務改善」を行っているはずです。
しかし、民主党・民進党には一貫した特徴があります。それは、「努力をしない」、という点です。従って、PDCAサイクルとも無縁なのかもしれません。
なぜ民進党からPDCAサイクルが見えてこないのかといえば、マス・メディアが民進党にとっての致命的な話題を全力でスルーして、全力で民進党を守っているからです。
先ほどの山尾志桜里氏のケースでも、NHKや毎日新聞はもちろん、「右派」と呼ばれている読売新聞でさえ、「地球6周分のガソリン代」事件について一切触れていません。いまや若い人たちはインターネットを日常的に使っていて、ツイッターやまとめサイトを少しでも見ている人であれば、誰しも「ガソリーヌ」という単語を知っているにも関わらず、です。
ただ、この「PDCAサイクルを知らない」という点では、マス・メディアも五十歩百歩なのかもしれません。
思うに、日本国民は2009年8月に発生した政権交代という「悲劇」を、いまでもしっかりと覚えているのではないでしょうか?菅直人政権下で発生した東日本大震災という未曽有の大災害と、それに対する民主党の政治家どもの徹底的な無能ぶりを見せつけられれば、「政治なんて誰がやっても同じだよ」などという無責任な発言が姿を消したのも当然過ぎる話なのかもしれません。
この際、PDCAという難しい言葉は必要ありません。民進党が崩壊を回避し、党を再生するために必要なことは、ただ1点しかありません。それは、
「2009年からの3年3ヵ月の民主党政権について、徹底的に総括し、反省すること」
です。これができない限りは、民進党はマス「ゴミ」ことマス・メディアとともに自壊に向けてまっしぐら、なのです。
やはりNBOの読者コメントが面白い!
こうした中、既存メディア・グループの中で、私が一番注目しているのが、日経ビジネスオンライン(NBO)です。
NBOは鈴置高史編集委員の手になる超人気シリーズ『早読み深読み朝鮮半島』シリーズが有名であり、私は仮にNBOが有料化したとしても、このシリーズを読むためだけに日経ビジネスにカネを払っても良いと思っているくらいです。
ただ、NBOが素晴らしいのは、その点だけではありません。大手メディア系のウェブサイトには珍しく、不完全ながらも読者コメントの機能が付いているのです。このため、大したことのない記事であっても、読者の反応を読むためだけに閲覧する価値があります。
ここで、日経ビジネス編集委員の安藤毅氏が執筆した、次の記事を紹介しておきましょう。
崖っぷちの民進党、「前原新代表」に早くも暗雲(2017/09/05付 NBOより)
といっても、リンク先の記事自体を紹介することはしません(ついでに評論もしません)。それよりも紹介する価値があるのは、この記事に付いた、読者コメントなのです。
昨日の夜8時時点で、この記事には30件近いコメントが付いていますが、読者コメントを読めば、既存のマス・メディアが一切報じていないにも関わらず、皆さん、「地球6周分のガソリン」ネタにはずいぶんとお詳しいようであり、30件近い書き込みの中で、「ガソリン」という単語を書き込んだ人は4人います。たとえば、
未だ、ガソリンプリカの件で何も説明責任を果たしていない山尾氏を幹事長に起用しようとするセンスに呆れる。本来なら責任を取った上、暫く干して大人しくさせるべき者を起用しようだとか、深刻な人材不足である。
といった書き込みを読むと、マス・メディアが全力で隠そうとしても、読者・視聴者の側は、「バカにするな!」とばかりに、ますます炎上しているように見受けられるのです。
それだけではありません。読者コメントは、下手な新聞記事を読むよりも遥かに示唆に富んでいることがあります。たとえば、
蓮舫氏の国籍問題もまだうやむやだ。それでいてまたまた信用ならない山尾志桜里氏をイメージ戦略で出してみたがボツ。前原新代表の経済政策もこれまた滅茶滅茶。どうこの政党はどうしようもない。
民進党の問題は、前原氏が代表になったからとか、枝野氏が代表になっていたらというような問題ではありません。/民進党は、あれだけの惨憺たる政権であった民主党政権の総括を全くせずに、自民党をいくら批判したところで、全くのたわごとでしかありません。/自民党の議員も酷い人は多々いますが、民進党の議員は「国会議員」未満、更に言えば、「正常人」未満の人が多い印象を受けます。早く、消滅して欲しい政党です。それに尽きます。
といった書き込みには、思わず深く共感してしまいます(※ただし、私は個人的には「ゴキブリの巣理論」に基づき、あまりにも早く民進党が瓦解し過ぎない方が良いと考えていますが…)。
こうした中、私が全力で共感し、また笑ったのは、次のコメントです。
さっそく山尾志桜里氏の幹事長起用からして躓いてますね/右へ行けば自民党との違いが出せない、左へいけば没落する/もし目があるとしたら/自民党がどうしても唱えれない政策、消費税全廃とか/安全保障のための核武装とか唱えるしかないんじゃないですか
なるほど!どうせ国民から見捨てられるのであれば、破れかぶれでトンデモナイ政策を打ち出せば良い、ということですね。参考になります。
混乱から読み取る2の含意
存在意義のない政党
私のような「ジャーナリストではない、ビジネス系の評論家」にとってみれば、今回の民進党の役員人事を巡る迷走には、2つの意味があると考えています。
1つ目は、民進党そのものが、いかに組織の体を成していないか、そして、いかに有権者をバカにした組織であるか、という点です。私は自民党が100%正しいとは思いませんし、むしろ、自民党にもおかしな議員は沢山います。そして、自民党が万年与党になれば、再び腐敗し、安倍政権の退陣後には、国益よりも個々の議員の利益を追求する金権政治に逆戻りするリスクも、十分にあると考えています。
その意味で、健全な野党こそが必要なのですが、残念ながら民進党は「不健全でどうしようもなく腐敗した野党」です。健全さでは、自民党の方が遥かに上回っています。
自民党は野党時代の2009年から2012年に掛けて、党を挙げて衆議院議員選挙の敗戦を徹底的に反省し、また、大型の国政選挙・地方選でしっかりと議席を守りました。自民党が大規模な分裂を起こさなかったことには、当時の谷垣禎一総裁の功績も大きいと言えます。
そして、おそらく安倍晋三総理大臣自身も、2007年の第1次安倍政権崩壊後、自民党が野党時代だった期間を含め、徹底的に反省し、そして、勉強したのでしょう。そのことが、安倍総理自身の国会答弁にも、如実に示されています。
翻って、現在の民進党の議員らから、政策や国政の課題などについて、まともに勉強した形跡をうかがい知ることはできません(もちろん、きちんと勉強している議員も中にはいるかもしれませんが…)。私は最近、もはや民進党に所属する議員が丸ごと落選するくらいで丁度良いのではないかとすら思えてしまうのです。
インターネットが民度を高めている!
しかし、私が読み取る含意には、もう1つあります。そして、そちらの方が、より重要な含意です。それは、インターネットは、日本国民の民度を間違いなく高めている、という事実です。
先ほど私はNBOの読者コメントをいくつか紹介しましたが、どのコメントも、下手な新聞の論説委員の意見よりも、テレビのコメンテーターよりも、はるかに気が利いていて、しかも民進党の本質的な問題点を、鋭くえぐり取っています。
当ウェブサイトにも、最近、非常に多くの方々からコメントを頂くのですが、どの意見も非常にシャープです。もちろん、中には変な煽りコメントもないではありませんが、圧倒的多数のコメントは、有益であり、建設的であり、そして読む価値があるコメントです。
NBOや私のウェブサイトでもそうなのですから、世の中の圧倒的多数の人々が考えている内容は、もはや新聞、テレビといった旧態依然としたマス・メディアの範囲を遥かに超えています。
マス・メディアの力は今でも強く、テレビ局が結託すれば、今年6月から7月に発生したように、安倍政権に対する支持率を瞬間風速的に急落させることができます。安倍総理が改憲を打ち出した以上、マス・メディアはこれからも、第2・第3の「もり・かけ問題」による政権攻撃を仕掛けてくることは間違いありません。
しかし、それもじつは風前の灯です。ロウソクは消える前に炎が一層大きくなると言われていますが、今年の「もり・かけ騒動」は、もしかしたらマス「ゴミ」にとっての「最後の炎」だったのかもしれません。あるいは、どんなに強い岩盤規制であっても、インターネットという「津波」の前には無力です。
私は民進党の執行部人事の混乱から、そのことを強く痛感したのです。
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民心党をゴキブリに例えるとはゴキブリに失礼だ!ゴキブリに謝れ!
いつも楽しみに拝読させていただいております。
前原代表「蓮舫全代表の功績である、もり・かけ追及のような姿勢を徹底して継承する。」との妄言を吐かれたようです。産経でも「前原誠司執行部の安定した不安定感」と揶揄させていましたが、正に国民無視の迷走です。民進党はもはや政治政党ではなく寸劇集団だと思います。勿論、血税を遣い込んで観る程の価値は皆無であるため、会計士様の仰る通り、次回選挙では纏めて落選すべきです。また、同党は山尾氏に代表される拝金主義者の巣窟でもあります。落選後はマスゴミに擦り寄って、偏向ワイドショーのコメンテーターへ再就職する輩も湧きます。それまでに視聴者の会等の働きで電波を国民に取り戻す運動を推進していくべきであると考えます。
今日はお眠の時間でも起きており相も変わらずの虚言を述べます。
前原氏は本当に人を見る目がない。かつて偽メール事件の故永田議員や今回の山尾議員など登用した人物がことごとく破廉恥なことになっている。永田議員については故人であり批判しないが、山尾氏は全くのダメ議員です。彼女は最大の欠点は金に汚いことだ。彼女の政治資金報告書は不正の温床でガソリーヌと言われるゆえんだ。金に汚い議員は政治判断も金に左右されやすく、角栄政治の悪い部分をそのまま持ち込んでいる。金に汚い政治家はいずれスキャンダルによって身を亡ぼす道しかない。彼女の今度のスキャンダルは不倫と言われ、その真相などに関心はないが自ら招いた不祥事に間違いはないだろう。こんな者を幹事長に据えようとした前原氏の識見には呆れてものが言えない。
安倍内閣がお友達内閣と揶揄されるが、見方を変えれば安倍首相には有能な人物が集まっていることの証でもある。しかるに前原氏にはそのお友達さえいない。傍によって来る人物が山尾氏などではろくな政治判断はできまい。大臣だった時に八ッ場ダム建設中止をしたが、詳細な情報を得て決定したのではなく、周囲の偏った意見に惑わされたのではないのか。八ッ場ダム建設が再開されたにも関わらず、悪影響が報告されてないのを見ても、彼の当時の判断には疑いを持つ。彼は人を見る目がなく、ゴシップだらけの人物しか周囲におらず、政治判断を誤る可能性が高い。
前原氏が代表に選出された時、与党とは政策論争をして欲しいと述べたが、論争する前に人事で躓くようでは期待がしぼんでしまう。またどうして日本という国は健全な野党勢力が生まれないのかと思う。その原因はパヨクという勢力が民進党を後押しするため、現実離れのことばかり言い出し、まともな政策が打ち出せないことに尽きると思う。与党の政策以外でも日本を良くすることはあるはずだ。しかしパヨクに引きずられては、現実に沿った政策が作れない。北の核ミサイルの脅威に対して、パヨクはいまだに対話しか口にできない。アメリカ抜きでは何の実効性のある外交政策が出来ないにも関わらず、安保反対しか口にしてこなかったパヨクは本当に現実を見ることができない。前原氏は決してパヨクではないとみているが、パヨクを見限る意思も力もない。ましな野党が育たないこと、それが日本の不幸だ。
野党は楽なんだね。与党の案に反対していればいい。何かの法律を作ろうと思ったら、過去の政策、関連法、判例などを調査して、どのようにするか考えなくてはいけない。だから与党の議員は大変。それに比べ野党だったら、与党案に反対すれば恰好がつく。どんなことだって問題はあるだろう。案外、民進党の多数は政権奪回なんかどうでもよくて、次の選挙に勝てることだけを考えていると思う。へたに政権なんかとったら大変な目にあうと思っているんじゃないかな。だから無能な親分がよい。
更新ご苦労様です。
民主党については、言論サイトアゴラ主催者の池田信夫氏がこんなツィートをしています。
>去年「蓮舫代表」で強行突破して失敗したのにこりて、今回は危機管理が機能したと思う。
まあ、本当に懲りたのかどうかはともかく、ネットからの追及で蓮舫が下りたのは事実です。蓮舫が結局は逃げ切れなかったという冷厳な事実が、前原氏の脳内を過ぎらなかったといったら嘘になる。もしネットがなければ、二重国籍問題は追及されなかったでしょう。最初に二重国籍問題を指摘したアゴラならではのツィートだと思います。
ちなみに、私はアゴラで蓮舫問題が徐々に拡大していくのをしょっぱなからリアルで追いかけていました。最初は「追及」というよりも比較的穏やかな「指摘」のレベルだったんですよ。それを、蓮舫+マスコミが無視したり詭弁で糊塗たりするから、指摘は追及へと変化し、どんどん厳しい色彩に変化していきました。ネットの「厳しさ(恐ろしさ)」というのは、些細なことでもけっして見逃したり有耶無耶にしたりしないという点です。すべて調査され、ソースを提示され、言質を取られ、虚偽は淡々と論駁されていく。
この「淡々と」というところが大切です。最近ではギャーギャーうるさいのはサヨク(パヨク?)界隈ばかりです。
もりかけ問題は、まだ完全にすっきりとはしてはいませんが、蓮舫問題とは逆に、偏向報道によるマスコミの国政壟断をネットが止めたという点では画期的だったと思います。ちょっと大げさかもしれませんが、2017年という年は、「既存マスコミを凌駕するネット言論の台頭」という点で、将来、歴史の転換点に位置づけられることになるかもしれませんね。
ところで。
歴史といいますと、おそらく皆さんご存知と思いますが、ヴェノナ文書というものがあります。第二次大戦の前後を通じて、アメリカの当局が旧ソ連の暗号を解読したものです。ずっと機密扱いされ公開されたのは1995年。実はこの公開によってそれまで主流であった歴史認識がひっくり返るという事態になりました。ソ連のスパイが、要人としてアメリカ政府の深部にまで浸透し、当時の歴史的な決断・決定に影響を与えまくっていたことが明らかになったからです。以後の歴史研究は、このヴェノナの視点を欠かせなくなりました。日本でもヴェノナに触れた歴史関連書は複数出ているようですが、まだまだ浸透はしていない印象です。
ともあれ、ヴェノナ文書に書かれた事実には唖然とします。ソ連の工作によって、日米開戦前にはアメリカ国内で反日世論や反日運動が吹き荒れたそうです。結局それが、ハル・ノートにもつながっていったと。そういうことを知ると、なんだか現代のアメリカの下院で慰安婦問題への非難決議がなされたりする様子とイメージが被ってきます。
──なんでこんな話をわざわざ書いたかというと、おそらく今の日本の左翼やマスコミも、かつてのコミンテルンによるそういった工作を未だに引きずっているのではないかと思われるからです。恐るべきことに、ソ連のスパイはGHQの中にも存在したと言います。幸い、吉田茂首相やその後継者によって、自由な資本主義という枠組みは守られましたが、一方で、教育界などに工作者の影響が残ってしまいました。左派政治家やマスコミ中枢にもその影響は濃かったでしょう。
私は基本的に陰謀論・陰謀史観は疑うべしと考えています。なんでもかんでも陰謀だと思い込むのは非生産的で論理思考を減衰させます。ですから、「マスコミ内は反日スパイだらけだ」とは思いません。
しかし、影響力のある幹部の中に強烈な偏向思想の持ち主がいたり、国外利権に絡めとられている人間がいたりすると、全体がおかしな方向に向かうことは間違いないでしょう。保身や出世のために迎合する人間が出るでしょうし、中には洗脳されるがままの人も出てくるでしょう。朝日などは、「自浄作用」が働きかけると、内部で潰されてしまうようです。
ヴェノナ文書などをもとに、日本の戦前戦後史は再度洗いなおす必要がありそうです。そういうことを明らかにしていくのも、非論理的な今のパヨク主義(?)を駆逐する一つの手ではないでしょうか。
以下のリンクはpdfですが、青山学院大学教授の福井義高氏によるヴェノナに関する短い論文です。同氏は「日本人が知らない最先端の世界史」という本も書かれており、これは非常に参考になります。(他の人によるヴェノナ自体の解説・翻訳書もあるのですが、こちらは絶版になっており、古本は4万円以上という恐ろしいことになっています。)
http://www.gsim.aoyama.ac.jp/~fukui/VenonaSummary.pdf
ヴェノナ文書って内容はかなり重要で歴史教育なんて根本から変わっていても良かったのに変わらないまま現在まで来ちゃいましたからね日本は………
ソ連のスパイや共産主義者が全世界にあれだけ居て活動が活発だったのは未だに驚愕しますよね、ウィキや歴史勉強してもあれ程しつこい思想ウイルスは人類史上初めてだったんじゃないかと思う程です。
宗教では無く思想という点が国境を越えさせてしまったんでしょうが……まるでテロとの闘いですね。
陰謀が歴史を作るわけではありませんが陰謀が跋扈する時代ではあったのでしょう。レーニンの戦略が自分達は闘わず帝国主義同士に闘わせ両者共倒れに近い状況になったら革命を起こすだった様ですし日本とアメリカを戦わせようとするのは戦略上必須だった筈です。(共産主義者が煽らなくても利害関係と人種差別で争うのは避けれなかったでしょうが)
故ソ連の置き土産の処理はもう半世紀続くかもしれません。(いい加減GHQにねじ曲げられた元寇の役に関して正常に戻して欲しいものです、あれ超楽しいのに!
レスありがとうございます。
2022年より施行される高校の新学習指導要領では、世界史と日本史を融合させ近代史を重視した「歴史総合」という科目ができます。元々は世界史を必修化しようとしていたのですが、批判が多く、最終的にこの形に落ち着いたようです。
日本史・世界史の両面から近代史について「濃く」学ぶのは非常によいことだと思います。ただ、まあ、ヴェノナのような「裏面史」のようなものは、高校レベルでは表立ってはなかなか扱われないでしょうね。未だに「新事実」が見つかって歴史観自体が変遷していることや、例えばヤルタ会談などの歴史的事象に対する複数の視点からの「見方」(アメリカ側、ソ連側等々)については、触れてもいいんじゃないかと思います。
まあ、果たしてどうなることやら。
いつも更新ありがとうございます。
自民党がこのまま一党独裁ではまずいですね。やはり大向こうを張れる役者軍団がいないと。民進党はまもなく空中分解かな。与党は安倍首相にはいいが、陣笠とか若手は次期選挙も安泰と、努力しなくなるのがいけない。また幹部でも石破とかが駄目。あれが元防衛大臣とは恐れ入る。安倍首相のすることなんでも反対。共産党ですかアナタは?あれで次期総理目指すとか、勘違いも甚だしい。斜に構えた物言い、上から目線の発言、党を割って出た方がいいのではないでしょうか。いろいろバラエティーに富んだ人材がいるのが保守自民党の強みだが、完全に枠外。あと二階氏、谷垣氏らも隠居で良いのです。怪我=不在で顔の見えない議員は役に立たないです。最後に日韓議員連盟の方は全員引退、しなければ党籍剥奪。
おととい、コメントで大日本帝国陸軍の牟田口中将のことを言われてましたが、私も概論賛同します。とにかく無知蒙昧で無茶振りして、戦後長く生き残った。それともう一人、辻政信中佐というのが最悪参謀でいましたが、ご存知でしょうか。古くはノモンハン事件で暗躍し、インパール作戦やソ満国境で参謀職をいいことに、先輩や同僚、部下に失敗の責任を取らせた。上司にも自決を迫ったんですよ。それで何人も自殺している。兵卒など、つまらん作戦で何千人と失った。こういう無責任、トップのウケだけ良い、立ち回りの上手い軍人は決して許してはならない。皆の恨みが祟ったのか、戦後国会議員になって、タイで行方不明になる。私が思うに、恨みを持った部下とか現地人に謀殺されたと思う。終戦の前日14日に、タイで地下に潜ることを意見具申し、実際にやるなんて言語道断。この二人だけではないが、極東軍事裁判の日本人側裁判をしたら、牟田口と辻は絞首刑に相当する(極東軍事裁判でもABC級にこの二人は当てはまらず、というか逃げ切った)。
自衛隊が防衛大臣指揮下の陸海空軍人になるのは良いが、自浄機能、内部に甘くない監察部門の強化、信賞必罰にしないと、自民党で言えば石破氏みたいなんが出てくる。アタマとなる指揮官は全体の責任を持ちます。だから人数は少なくていい。防衛面の官僚組、制服組ともに実働部隊は多くてよいが、高級指揮官は大局観を持つ偏りのない人物を少数精鋭で作り上げて「口だけ少将」など全く邪魔です。失礼いたします。
何といっても、これまでのマスゴミが自分たちは国民より知っていて、愚かな国民を指導する、というおごりで成り立っていたのです。戦前からずっとマスゴミはそうでした。それが朝日新聞の天声人語なんていう言葉に象徴されています。それに対して、国民が、インターネットで、いろいろな意見を聞く事で、新聞の意見を鵜呑みにしないで、自分自身の意見を持ったということが、大きいと思います。ここまで来るともう二度と以前のようなマスゴミによる思想統制はできなくなるでしょう。戦前の日本を戦争に導いた原因の一端はマスゴミであり、それなのに戦後は、その口をぬぐって、エセ平和主義をとなえていただけで、内実の国民を洗脳しようとする意図は何もかわらなかったということでしょう。それが、今になって国民が気づくようになった、ということでしょう。ようやく、戦前の負の遺産を国民が解消し始めた
ということではないでしょうか。
戦後、日本を弱体化させるために、GHQが執ったWGIP・プレスコードという情報戦により、日本人は未だに東京裁判史観という呪いから抜け出せずにいます。そして、「眞相はかうだ」等の例を挙げるまでもなく、この担い手となってきたのが、言わずもがなマスゴミ連中です。
戦後日本の発展は、戦力の不保持を明言し、防衛を米国に押し付けた結果、経済に集中できたゆえの成果だ、という東京裁判史観擁護の論調が見受けられます。冷戦というイデオロギー対立の最中にあっては、ある一面的にはそれも正しい側面なのかもしれません。歴史のifを語ることに意味はありませんし、(その原動力が何であったかはさておき)高度経済成長により日本が再び豊かさを取り戻したのは事実です。
しかし、仮に東京裁判史観・戦後体制というものが功罪併せ持つものだとしても、時代に合わないものを後生大事に引き継いでいく必要は全くありません。
ベルリンの壁が崩れて四半世紀、そしてグローバリズムという新たな全体主義も綻びを見せ始めた現代においては、民主主義国それぞれが確固として自立し、それらの国々の間で緩やかな同盟・協調関係を結ぶという、従来の自由主義的国家観に再び回帰している節目だと実感しています。
日本は、英米のみならず、ASEAN諸国との連携を強化し、虎視眈々と南下・海洋進出を目論む大陸由来の独裁勢力に対抗すべきです(大東亜共栄圏ならぬ環太平洋共栄圏と表現してはロマンチシズムに過ぎるでしょうか)。しかし、その中で日本がこれらの国々に頼りきりになるなどもってのほかです。
日本が真の意味で自立し、諸国と対等かつ健全な同盟関係を築くためにも、マスゴミを初めとした外患勢力の影響力の排除、東京裁判史観の払拭を図り、国民が主体となって議論を深めるための環境を整えられるかどうか、という潮目が、今まさに訪れているところなのではないでしょうか。
ガソリーヌはすごい。東大をでて検事になった。当然、不倫はよくないことは分かっているはず。仮に不倫でなくても疑われる行動は自制しなきゃだめ。それすらわからなくなるこの政治家という職業は恐ろしいね。一議員であればマスコミも問題にしないだろう。インパクトが小さいからね。でも野党第一党の幹事長となればニュースとしての価値がでてくる。幹事長になる気なら問題となる行動は慎まなきゃね。10年くらい前から計画しておかないといけない。
その点、小泉進次郎はよくやっているよ。マスコミでてくる評論家とかによい関係を築いている。これを見たとき、小泉は総理を狙っているのがわかる。
コメント主の皆様
今日も驚くほどシャープなコメントの数々、本当に勉強になります。
お気付きになっている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、このウェブサイトの最大の価値は、コメント欄にあります。私は本日の記事を自分で読み返してみて、どうも最近、論調がワンパターンだな、と不満に感じているのですが、コメント欄を読んでその思いが吹き飛びました。
本来、ここのコメント欄は読者の方のための専用スペースですが、ここのコメントはいずれも非常に参考になるものばかりです。改めてコメント主の皆様に御礼申し上げて、書き逃げ(笑)いたします。
>会計士様
毎日の更新ありがとうございます。
私などは毎日楽しみに拝見させて頂いておりますが、ネットを閲覧している人たちの中には政治なり時事問題なりにあまり関心のない(それも自虐史観教育やマスゴミの影響が多分にあるのだと思いますが)人も多くいると思います。
そういう人たちが何かの偶然に、例えばこのサイトを閲覧したときに、問題に気づくきっかけになってもらえるように、重要なことは(多少くどくても)繰り返し主張することは有意義だと思います。
(といいつつ私もコメントする際に、推敲した挙句、過去の自分のコメントと似通っていたり、他の皆様が既に同様のご意見でより深いご指摘をされていたりして、結局コメントせずじまいのこともままありますがw)
自分の視野を広げるためにも、なるべく色々な場に顔を出して、議論を深める環境を醸造したいと思うのですが、あまり人が多いところだとコメントが流れてしまいますし、はなから他人の話を聞く気がない連中のコミュニティではぬかに釘ですし、これがなかなか難しい。そういう意味でも、建設的な議論のできるこのサイトのような場がもっと増えることを願わずにはいられません。