【過去コンテンツ再録】「朴槿恵」は「パルク・グエン・ヒェ」?
私はかつて、「楽天ブログ」「アメブロ」にブログを運営していたことがあります。過去に投稿したブログ記事の中では、現在でもアクセス数が多い記事もあります。そういった記事を、基本的には「当時のままで」こちらのウェブサイトに転記する作業を続けています。ここで、単に「過去にアクセスがあった」だけでなく、「自分の中でも興味深い」と思った記事を、選り抜いて転記しておきたいと思います。ここでは、「アメブロ」から一つ、「楽天ブログ」から一つ、それぞれ「サルベージ」しておきます。なお、「ブログ」などの用語が出てきますが、これらは原則として、当時のままで転記しています。
目次
「朴槿恵」は「パルク・グエン・ヒェ」?~政治ブログ 2015/10/06(火)号~
オリジナル記事 投稿日時 2015-10-06 00:00:00
本日も当ブログをご訪問下さり、誠にありがとうございます。
登記を初めとする会社設立手続は、今のところ順調(?)に進んでいるようですが、なにぶん初めてのことですから、気を引き締めて行きたいと考えています。「早く仕事を始めたい」というもどかしさと、「うまくできるのかな?」という不安が入り混じっていますが、今後は当職の雑感に関する「経営者ブログ」が増えてくると思います。
読書の秋・勉強の秋、知的好奇心の秋
秋が深まって来ると、知的生産活動にも弾みが付いてきます。昔の人は「読書の秋」「勉強の秋」という具合に、「~の秋」という表現を用いて来ました。現代ではエアコンがあるため、真夏でも人工的に涼しく過ごすことはできます。しかし、秋になれば、エアコンなどなくても快適に過ごせるようになります。このため、秋は知的生産活動に最も向いている季節なのではないでしょうか。当ブログをご覧頂いている皆様の中にも、「語学を勉強しよう」とか、「いつまでに資格を取ろう」とか、そういった目標を立てている方もいらっしゃるでしょう。今年の秋が、皆さまにとって実り多い季節であることを切に願っています。
さて、本日は我々が日常で使っている「日本語」について考えてみたいと思います。
当たり前ですが、日本人は漢字を使っています。そして、日本語では一つ一つの漢字に「音読み」と「訓読み」が一つ以上(多い時には複数)存在しています。読み方が多い漢字として有名なのは「生」という文字です。例えば:
<音読み>
「生涯」(しょうがい)、「生活」(せいかつ)、「大往生」(だいおうじょう)
<訓読み>
「生憎」(あいにく)、「麻生」(あそう)、「生きる」(いきる)、「生物」(なまもの)、「生える」(はえる)、「生簀」(いけす)、「福生」(ふっさ)
…等々、思いつくだけでも様々な読み方があります。
また、日本語の漢字には次々と新しい読み方が生まれています。例えば、最近は子供に「結愛(けつあい)」といった珍奇な名前を付けるケースも増えていますが、これを強引に「ゆあ」と読ませるそうです。名付け親達は、「結」という文字を「ゆい」ではなく「ゆ」、「愛」という文字を「あい」ではなく「あ」と、日本語の読み方を勝手に定義してしまったのですが、漢字の読みが増え過ぎることも善し悪しでしょう。
漢字の人名はどう発音する?
ところで、ブログ主「新宿会計士」は、昨年9月までの4年間、「楽天ブログ」側にもブログ記事を執筆していました。ある事件があったため、楽天側のブログは無期限休刊中なのですが、時々読み返していると、現在アレンジして当ブログに紹介する価値があるコンテンツを見つけることもあります。例えば、次のようなエントリーです。
人名から垣間見える言語学~日々雑感 2013/10/18(金)号~
―――「新宿会計士の出張所」過去ブログより(※2016/11/18追記:リンク削除済み、同じ記事は当記事の後半に収録しています。)
中国や韓国、台湾、あるいは香港といった漢字文化圏では、人名も漢字を基に付されているケースが多いです。特に、中華圏では「三文字の名前」が一般的です。
- 習近平(中華人民共和国国家主席)
- 馬英九(中華民国【台湾】総統)
- 朴槿恵(韓国大統領)
- 金正恩(北朝鮮の事実上の絶対君主)
- 梁振英(香港特別行政区長官)
ここでは日本の周辺国の国家元首、あるいは行政トップの名前を持ってきました(いずれも敬称略)。そして、これらの人名を、どう発音するのが正しいのでしょうか?
これはなかなか難しい問題です。英字新聞を読んでいると、上から順に
- Xi Jinping
- Ma Yingjeou
- Park Guen-hye
- Kim Jong-unもしくはKim Jong Eun
- CY Leung
と表記されています。これを日本語発音に直すと、
- シー・ジンピング
- マ・イング・ジェウ
- パルク・グエン・ヒェ
- キム・ジョング・ウン、もしくは、キム・ジョング・エウン
- CY・レオン
といったところでしょうか?いったい誰の事を表現しているのか、皆目見当が付きません(笑)そして、この中でもとりわけ「朴槿恵」の発音は謎です。「朴」は日本語の「音読み」で「ぼく」ですが、朝鮮語(あるいは韓国語)読みでは「パク」(Pak)です。しかし、ローマ字表記にしたときには「Park」(パルク)と、なぜか「R」の文字が入って来るのです。この「R」、いったい何者なのでしょうか?当職も長年調べているのですが、一向に意味が分かりません。ま、おそらく
「民族を挙げて格好良く英語風に表記してみたけれど、この表現があまりにも世界中に広まり過ぎたため、いまさら『本当の発音はPARKではなくPAKなんです』とは言い出せなくなってしまった」
といったところが真相だと思いますけどね(笑)
漢字発音を相手国に合わせて発音する愚
ところで、いつのころからでしょうか、日本のメディアは韓国人・朝鮮人の人名を、彼ら風に発音するようになりました。例えば、韓国大統領「朴槿恵」は、メディアにもよりますが、最近では「パク・クネ」と表現されることが多いようです(もっとも「パク・クンヘ」という表現も存在するようですが…)。しかし、ローマ字表記では「Park Guen-Hye」ですから、現地語で発音するならば「パク・クネ」ではなく「パルク・グエン・ヒェ」と発音しなければ理屈に合いません。日本のメディアとはつくづく奇妙な人たちです。こうした「現地語読み」は、最近では韓国だけではありません。例えば中国に関しても、国家主席「習近平」を「シー・ジンピン」(あるいは「シー・チンピン」)と表記するメディアも増えているようです(代表例としては「従軍慰安婦問題」を捏造した「慰安婦捏造新聞」こと「朝日新聞」)。
ただ、当職自身は当ブログで、一貫して「日本語読み」を採用して来ました。「朴槿恵」ならば「ぼくきんけい」と読みますし、「習近平」なら「しゅうきんぺい」です。これには、二つの強い理由があります。一つは「相手国の発音を日本語に音写した時の表現が一定しない」という理由であり、もう一つは「日本語の読み方がこれ以上増えるのを避けるため」、という理由です。
例えば中国の元最高指導者である故「鄧小平」のことを、日本語では「とうしょうへい」と発音しますが、北京語では「デン・シャオピン」、朝鮮語では「トン・サミョン」と発音するようです(※もっとも、北京語と朝鮮語についてはカタカナ音写のため正確な発音ではありませんが…)。日本語にはただでさえ漢字の読み方が沢山あります。読み方が多いのは「訓読み」だけではありません。「音読み」についても、その単語が伝わった年代により、複数の発音が存在するのです(例えばWikipedia によると、「明」は呉音で「みょう」、漢音で「めい」、唐音で「みん」と読むそうです)。
何度も強調して申し訳ないのですが、「現地語に合わせて読む」のであれば、韓国語の発音はローマ字表記に忠実に読むべきですし(例:パルク・ギュエン・ヒェ)、それができないのなら日本語にある音読みを使って読むのが正しいでしょう。そもそも、韓国語については、同じ言語でありながら話者により発音が一定しないという特質があります(当職自身、母親が在日韓国人二世であり、親戚の出身地によって、あるいは年齢によって、人名の発音が違うというのを経験しています)。同じ韓国語でも、発音者によって「パク・クンヘ」になったり「パックネ」になったり、と、発音が一定しません。日本語と違って韓国語は表現の揺れも存在しています。ですから、やはり「ぼく・きんけい」と表記するのが正しいのです。
中国の人名の問題
この「人名表記問題」、中国の場合はもっと深刻です。
例えば、「習近平」を「シー・ジーピン」と表記したとしても、それは「北京語」の発音です。中国共産党の幹部なら北京語(中国本土で「普通話」)で表記しても特段問題がないと思われるかもしれませんが、それでは香港の行政長官である「梁振英」を北京語で表記するとどうなるでしょうか?この場合、「リャン・ツェンイン」とでも表記するのかもしれませんが、問題は香港の場合は公用語が広東語だという点にあります。つまり、どうしても現地語にこだわるならば、広東語を無理やり音写して「リョン・チャンイン」としなければ正しくありません。
実際、香港で話されている広東語は、北京語とは発音が全く異なる言語です。文章に落とすとお互い読めますが、細かい語彙が異なる点や、利用されている漢字が異なる点(中国本土では「簡体」、香港では「繁体」)などを考えると、お互い別の言語だと考えた方が良いかもしれません。香港は昔、英国の植民地でしたが、香港人は自らの名前が英国人に聞き取り辛いと考えたのでしょうか、英語のセカンドネームを持っている人も多いです(例えば日本でも有名なアクションスターのジャッキー・チェン【成龍】さん)。
というわけで、中国の人名についても、現地語(特に北京語)で表記すると、逆に外国で通じない、ということにもなりかねません。香港特別行政区長官「梁振英」を「リャン・ツェンイン」と表記するか、「リョン・チャンイン」と表記するかを議論するのではなく、やはり「梁振英」は「りょう・しんえい」と表記すべきでしょう。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
なお、例外として、中国人・韓国人・朝鮮人でありながら、漢字が存在しない(あるいは不明である)というケースがあります。その場合、どうしても現地語、あるいは英字新聞等を参考に、「日本語ではない発音」で表記せざるを得ません。北朝鮮人の場合、例えば「金正日」も当初は「金正一」と記載するメディアが存在したようですが、これは朝鮮語の「イル」に相当する漢字が「日」と「一」の二通り存在していたからであり、最初から「キムジョンイル」と発音していれば生じない問題です。よって、「発音日本語主義」も万能ではないことを付言しておきます。
日本語自体も変化していく
ただ、もう一つ気を付けなければならない事柄があります。それは、「言語自体も時代とともに変わる」、という事実です。漢字の読み方を含め、平成27年時点で存在している日本語が「絶対的に正しい日本語だ」、などと主張するのは適切ではありません。現代の日本語も、平安時代の人々から見れば、随分と「乱れている」と思うのではないでしょうか?
当職自身、中学生時代(昭和末期)の国語の先生が、「ら抜き言葉」を強く批判していたことを思い出します。「ら抜き言葉」とは、例えば「見られる」ではなく「見れる」、「食べられる」ではなく「食べれる」といった具合に、「上一段活用」「下一段活用」の動詞を「可能形」にする際に「ら」を抜く表現です。当時の国語の先生は「『見れる』、『食べれる』は日本語として誤っている」と決めつけていました。しかし、「見られる」には「尊敬語」「受け身」など複数の意味があるため、「可能系」を特有に示す意味で、わざと「ら」を抜くというのは合理的な発想です。
従って、当職自身はブログで「漢字は伝統的な日本語で読むべきだ」と申し上げていますが、「日本語の読み方」自体も時代とともに変わっていく、という側面があることは間違いありません。もっとも、「結愛(けつあい」)を「ゆあ」と読ませるのには強い抵抗がありますが…。
最近の英字新聞の潮流
ところで、「外国人の人名をどのように表記するか」という問題は、外国にもあります。具体例として、2代前のローマ法王の故ヨハネ・パウロ二世を取り上げてみましょう。
英語表記ではJohn Paul IIですが、ラテン語表記ではIoannes Paulus II、イタリア語表記ではGiovanni Paolo II、フランス語ではJean-Paul II、ドイツ語ではJohannes Paul IIです。「II」の部分を無視して、ヨハネ・パウロの部分だけ抜き出してみると、
- John Paul(ジョン・ポオル)
- Ioannes Paulus(ヨアンネス・パウルス)
- Giovanni Paolo(ジョヴァンニ・パオロ)
- Jean-Paul(ジャン・ポル)
- Johannes Paul(ヨハネス・パオル)
といった具合です。「ヨハネ」も「パウロ」も欧州では一般的な名前であるため、それぞれ、各国がてんでバラバラに自国語で表記しているのです。これは、「名前の語源が共通である」という西欧の文化基盤に立脚した当然の現象です。ただ、最近のギリシャ人の人名のように、英語やフランス語等の他言語には存在しない名前(パパコンスタンティヌ、ツィプラス、など)については、原語通りに表記されているようです。「微妙に自国語にも存在するような外国語の読み方」に関する欧州諸国の取扱いも、我々には参考になるのではないでしょうか?
人名から垣間見える言語学~日々雑感 2013/10/18(金)号~
オリジナル記事 投稿日時 2013/10/18 03:01:02 AM
中国人と韓国人の人名表記について
当職は個人的に、日本のメディアによる中国人・韓国人の人名表記に違和感を抱いている。中国人については漢字の人名を掲載した際に、その日本語読みをひらがなで併記しているが、韓国人については何故か彼らの発音をカタカナにしたものを併記している。これは不思議だ。ネット等で調べると、1980年代に当時の韓国大統領だった全斗煥(ぜん・とかん)が来日する際、韓国政府から韓国語で呼んで欲しいとの要請があったとか、あるいはNHKが読み方を巡り訴訟を起こされて、マス・メディアが一斉に韓国人だけ現地読みを採用しただとか、そのようなエピソードが大量に出てくる。
もっとも、最近では朝日新聞などのメディアも、
・習近平(シーチンピン)
などと気持ちの悪い表記を始めている。
では、欧米メディアは韓国人の人名をどのように報じているのか?もちろん、中国人については中国語読み、韓国人については韓国語読みが一般的だ。ちなみに朴槿恵(ぼく・きんけい)のローマ字表記はPark Geun-hyeパルク・ギュエン・ヒェとしか読めないが、日本の報道機関等はこれを「パク・クネ」と表記している。何をどうやったらパルク・ギュエン・ヒェがパク・クネになるのだろうか?
ただ、新宿会計士のブログでは、韓国人の韓国読みに配慮する必要はないとのポリシーから、漢字表記されている人名については日本語読みで表記する方針で一貫しているつもりだ。ただ、漢字を公式に廃止した北朝鮮では人名が朝鮮文字(チョソングル)でしか表示されていないケースもあるし、、FTやWSJ、ルモンドやWP、シュピーゲルといった欧米のメディアに一般の中国・韓国・北朝鮮人が登場する場合、そもそもアルファベット表記しかされていない場合が多い。このようなケースでは、止むを得ずアルファベット表記に従い、音訳して紹介することもあるから、それについてはご了承賜りたい。
学生の頃の夢
いきなり話題が飛んで恐縮だが、当職は現在、社会的には「組織内会計士」と呼ばれる立場にある。ただ、会計監査という仕事は、究極的には、いわば他人が作った数値の検証であり、その数値は他人の仕事の成果である。監査人としての立場上、相手の業務に深く関わる事は難しいのだが、やってみたら意外と面白くもあり、人生というのはわからないものだ。
ところで、学生の頃の当職がなりたかったのは、言語学者である。日本語という言葉は、「親戚の言語」が存在しないという意味で「孤立語」と呼ばれることもあるそうだ。
これが英語であれば、ドイツ語と同じゲルマン諸語を祖先に持っているため、「親戚の言語」としてはフリースランド語、オランダ語、ノルウェー語、スウェーデン語、デンマーク語、アイスランド語、といった具合に、系統立てて語族を整理する事ができる。あるいはフランス語やイタリア語、スペイン語なども、ラテン語からどのように分派して行ったのかが詳細に分析されている。
学生の頃読んだ書籍に記載されていたエピソードの中で、とりわけ印象に残っているものがある(多少の記憶違いはあるが)。それは、歴史上、何度もドイツ領になったりフランス領になったりした地域をまたがる列車内で、あるご婦人方がフランス語で話をしていたと思ったところ、いつの間にか同じ人たちがドイツ語での会話に切り替わっていた、というものだ。
他にも、ドイツ出身の女性が、結婚した相手の仕事の都合で欧州全土を転々としたというエピソードもある。このご夫人は、生まれ故郷のドイツからオランダに移り住み、僅か1年でオランダ語をマスター。次いで英国に移り住み、2年で英語を完璧に操るようになったという。さらにフランスに移り住み、3年でフランス語も完璧に話せるようになったこのご婦人は、次の夫の勤務地であるイタリアに移っても2年余りでイタリア語をマスター。余勢を買ってラテン語の学習を始めた矢先に、夫が日本に転勤となったという。その女性、日本に来て30年間経過したが、未だに日本語が習得できないで苦しんでいる、というものだ。
英語もドイツ語もフランス語もイタリア語も、不定冠詞や定冠詞の違い、動詞の人称変化、時制変化、あるいは前置詞や関係代名詞や仮定法など、文法の骨格が、ある程度共通している(もっとも、英語は随分簡素化されているが)。しかし、日本の場合はまず、動詞は人称変化しないし名詞に単複の文法上の違いは存在しない。何より、日本語とドイツ語の間に、共通の語幹はほとんど存在しない。
言語構造の違いは民族感情を超える
英字新聞を見ていていつも違和感を感じるのは、人名の英語表記だ。例えば、
・ヨルゴス・パパコンスタンティヌ(ギリシャの元首相)
を、英語では
・ジョージ・パパコンスタンティン
と表記・発音する。あるいは、
・ミシェル・バルニエ(欧州委員会域内市場・金融政策担当委員)
を
・マイケル・バーニアー
などと発音しているため、一瞬、誰の事を指しているのか判らなくなることもある。これを、人名の現地読みというらしい。いわば、日本人が朴槿恵を「パククネ」とか「パルク・ギュエン・ヒェ」などと読まずに、「ぼく・きんけい」と読むようなものか。あるいは習近平を「しゅう・きんぺい」と発音するようなものだ。
余談だが、香港の人々は、英語のミドル・ネームを持っているケースが多いようだ(例:ジャッキー・チェン、香港名:成龍)。百年間、英国と中華文明の交わる地点にあったという香港の人々による意識の顕れだろうか。
2016/11/18 20:00 追記
なぜそこで「R」が入る!?
英字メディアを読んでいると、朴槿恵(ぼく・きんけい)大統領のことを「Park Guen-Hye」と表記しているケースが多いのですが、私はこうした表記に対し、当時から少なからず疑問を抱いていました。
なぜ「朴」を「PARK」と表記するかという疑問については、未だに解消していません。朝鮮語の原語読みすれば、「朴」は「パク」(Pak)であって、「パルク」でも「パーク」でもないからです。しかし、上記「アメブロ」でも指摘したとおり、「Park」は、「英語風に格好良く表記してみたが、あまりにも世界に広まり過ぎ、いまさら『間違いでした』とは言い出せなくなって、仕方なしにそのままParkと表記し続けている」、というのが真相に近いでしょう。
ただ、以前も当ウェブサイトの『「反日という麻薬」に溺れる韓国人』などでも触れましたが、「無駄に難しい人名表記」は、無駄に誤記のリスクを高めることになるため、外国人にとって迷惑でしかないのですが…。
シャンガンとヒョンゴン
ついでにもう一つのネタを。
「香港」は日本語で、「こうこう」ではなく「ほんこん」と読みますし、「上海」は「じょうかい」ではなく「しゃんはい」です。
しかし、北京語に直すと、「香港」は「ホンコン」ではな「シャンガン」です。また、「上海」は北京語の発音であり、上海語では「シャンハイ」ではなく「ざんへー」と発音するようです。
ちなみに香港で空港から市内まで列車(エキスプレス)を利用すると、車内アナウンスは広東語、北京語、英語の三つが流れます。
「香港」は日本人の耳には「ヒョンゴン」または「ヘンゴン」と聞こえます。また、「九龍」は「ガオルーン」と発音しているようです。しかし、北京語ではそれぞれ、「シャンガン」、「ジウロン」と聞こえます。
ということは、ジャッキー・チェン(成龍)さんは、「チェン・ルーン」とでも発音するのでしょうか?非常に興味深いところです。
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