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世界最大の排出国・中国ではなく、日本が受賞=化石賞

日本が「不名誉な賞」である「化石賞」を「世界最大のNGOネットワーク」とされる「CANインターナショナル」とやらから授与されたそうです。世界最大のCO2排出国である中国ではなく、なぜ日本がそのような賞を受賞するのか、いまひとつ意味がよくわかりませんが、ただ、「CO2削減」のために最も手っ取り早いのが原発の再稼働と新増設の積極推進であることは間違いありません。

日本が化石賞に輝く

非政府組織「WWF」によると、日本が今年の「化石賞」に輝いたのだそうです。

COP28現地発信:日本が「化石賞」を受賞しました

―――2023/12/04付 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)ウェブサイトより

WWFジャパンのウェブサイトの説明によると、この化石賞は「世界最大のNGOネットワーク」とされる「CANインターナショナル」が授与するもので、「その日の交渉において気候変動対策を後退させる言動を行なった国に与える不名誉な賞」などとしています。

中国のCO2排出量は日本の10倍超

いつも大変不思議に思うのですが、なぜ「世界最大のCO2排出国」である中国が、この手の賞を受賞しないのでしょうか?

総務省統計局『世界の統計2023』【※PDF】の第16章『環境』(P281)によると、2020年における「燃料燃焼による二酸化炭素排出量」は、日本が輩出しているのは約10億トンで、これは世界全体のざっと3%少々です(図表)。

図表 燃料燃焼による二酸化炭素排出量(2020年)
CO2排出量 構成割合
全世界 316.65億トン 100.00%
1位:中国 100.81億トン 31.84%
2位:アメリカ合衆国 42.58億トン 13.45%
3位:インド 20.75億トン 6.55%
4位:ロシア 15.52億トン 4.90%
5位:日本 9.90億トン 3.13%
6位:ドイツ 5.90億トン 1.86%
7位:韓国 5.47億トン 1.73%
8位:カナダ 5.08億トン 1.60%
9位:ブラジル 3.89億トン 1.23%
10位:オーストラリア 3.74億トン 1.18%

(【出所】総務省統計局『世界の統計2023』の『図表16-4 燃料燃焼による二酸化炭素排出量』を参考に作成)

これに対し、中国は日本の10倍超、100.81億トンものCO2を輩出しており、これだけで全世界の排出量の3割を超過してしまっています。2位の米国、3位のインド、4位のロシアも、なかなかのレベルです。

原発再稼働と新増設を急げ!

WWF記事によると、日本政府の意図に「世界のNGOはノーを突き付けたといえます」、としていますが、この「ノーを突き付けられるべき存在」は、これらのNGOの側でしょう。

もっとも、そこまで「CO2削減が必要だ」とおっしゃるのであれば、やはり日本がやるべきことはただひとつ。

原発の積極的な再稼働と新増設をおいてほかにありません。

WWFの記事では、「温暖化を超えて『沸騰化する』地球に必要なのは、化石燃料ではなく再生可能エネルギーです」、などとありますが、それよりももっと手っ取り早いのは原子力エネルギーの有効利用であり、とりわけCO2削減や石油価格高騰が問題となっている昨今において、それは焦眉の急の課題ではないでしょうか。

新宿会計士:

View Comments (42)

  • CANインターナショナルとやらはチャイナの犬ということでおK?
    インターナショナルじゃなくてインターチャイナルにでも名称変更すれば?

  • COP28で騒いでる連中曰く「基金に金出せ億じゃねえ兆単位だ」とか
    反捕鯨界隈から引っ越してきたんですかね

    • 東スポWEBの竹田恒泰氏の記事読んだらなんとまあ呆れた話が・・・
      「日本の授賞理由はアンモニア混然による石炭火力発電を積極的に活用している点」だとか
      これはディーゼル車などに標準装備のNOx低減にも応用された高効率の燃焼を可能にする手法で
      彼らは原発設置が難しい地域に高効率火力発電への転換を促すことが罪だというらしい

      • まさかと思うが、核拡散して欲しいって事になりかねない
        貧困国にダーティーボムを持つ権利を、ってところでしょうか?
        確かに原発は電力だけでなく熱出力+廃熱まで使い尽くせるのであれば、熱源として素晴らしいのでしょうけど

        • 福島事故では原発1800発分の核のカケラが入っている燃料棒が破綻しました。
          セシウム137については原発180発分が外に出たと以前(9/12)ここに書き込みました。
          このうち50発分以上が空に昇ったと考えています。
          中には静岡まで飛んで行って「セシウムさん」なんて呼ばれているのもありました。
          どれだけの被害が出たというのでしょうか?
          「ダーティーボム」なんて存在するのか?

          「ダーティーバン」はいつからダーティーボムと呼ぶようになったのか?

          • タマタマバラ撒かれたのと意図して投射されたのとで結果に違いが出るのはアタリマエだと思ってたンだけど、ソウでないヒトも居たのねってコトで
            ダーティボムは「効果範囲内に放射性物質を飛散・拡散させる」コトを目的とした爆弾なので、極端なハナシ作成者運搬者使用者の安全を無視出来るならピース缶爆弾レベルの技術力で造れるロクデナシ兵器
            古釘の替わりに放射性物質入れるだけナンで大半の生物化学兵器より技術力を要求サレナイ
            スーサイドボマー向きのテロ資材足り得るので各国警戒してる(アメリカだと年間3桁数の放射性物質紛失案件もアルとか)
            ネックは「放射性物質」の手配くらいだが、数年前ソレっぽい図版を片手に会議してる画像を出して西側諸国を牽制したプーチンなどならソコは容易カモね
            重金属としての毒性は砒素レベルで残留放射能も公式には大問題とはされていない「劣化ウラン」で大騒ぎする連中が、原子炉で燃料として使われる濃縮ウランやらプルトニウムやらを用いた『汚い爆弾』についてどの様な見識をヒケラカスか、間に合うのならば使われる前に視ておきたいモンすな

    • CO2にではなく、化石に拘っているみたいだから、仏の様に、石炭を薪に替えればOKという考えなのでしょう。
      「薪」は化石じゃないからね。
      奴らの考え方はこんなもの。

    • 大変に良いリンク先を紹介して頂きありがとうございます。
      これは、有益な情報です。こういう冷静な調査情報が必要です。
      日本のオールドメディアは、日本下げ情報に飛びつくことと、根拠のはっきりしないランク付けは好むようです。いや、元々、日本下げでも何でもない一般情報なのに、日本下げに仕立て上げるのことに執念があるのか。
      しかし、国民は、こんな情報は望んでなくて、もっと客観的で冷静な情報を望んでいるはずですがねぇ。

      • ランキングが大好きな韓国人に似ているオールドメディア。その理由は誰もがわかる理由。

      • いいえ,ちゃんとした(=社会の役に立つ)仕事をしたくない左巻きお金チューチュー系の利権創造マッチポンプでしょ.

        それで現代日本の場合,日本の左巻きには開発途上国に見られるような愛国左翼は皆無でまず例外なく反日(あるいは国民の共同体意識や愛国心を破壊して日本という国の解体を目的とする)と相場が決まってるから,反日左巻きのCAN Japanの連中が同じく反日左巻きのマスゴミと連携して日本国民に対する罪悪感洗脳のための化石賞受賞報道を大々的にやってるだけ.

  • あーあ、こうやってマスゴミが日本や日本人差別に加担するから、日本保守党みたいな過激な極右勢力ができるんだよなぁ。
    みなさんもマスゴミ関係者見かけたら、中韓の犬だと揶揄してあげてください。笑

    •   自国を差別し誹謗するレイシストに加担してマスゴミは何が面白いのやら。
       彼らは特亜だけでなく、レイシスト白人の犬でもあるのです。

      • なんにせよ、救いようのない哀れな人たちであることは間違いなさそうですね。

  • 1960年代初め、新宿区の小学校に通っていた。
    冬に学校のプールに氷が張り、友達5~6人と氷の上を歩いた記憶がある。
    今、都心で上を歩けるほどの氷がプールに張るようなことはないだろう。
    気温が上がっていることは認めるが、それがすべて人間の営み(二酸化炭素の排出)なのか?
    地球の歴史で寒冷化したり温暖化したりを繰り返しているというのを読んだことがある。
    今はその温暖化の過程ではないのか?
    高橋洋一も「ありゃあゲームだ」というようなことを言っていた。
    大陸ヨーロッパの連中のずるがしこさは「京都議定書」でわかっているので、適当に付き合っておけばいいと思っている。

    • 大都市圏の気温が上がってるのは,地球温暖化とはほぼ無関係です.
      人口の大都市圏への集中が進み,それによって大都市圏での人間活動に伴う排熱もどんどん増える.

      つまりヒートアイランド現象が大都市圏ではどんどん悪化して来ているのが大都市圏での急激な気温上昇の原因の殆どです.

      特に日本の場合,過去30年以上も政策として東京への人口集中を政府(正確には財務省や経産省などの高級官僚共が筋書きを書きロクに理解力のない政治家どもを躍らせて大都市圏における容積率の大幅拡大などの必要法案を通させる)を推進して来たから,東京圏の気温がどんどん上昇しないほうが不思議というもの.

      • 東京都市圏の高温化の主因は、湾岸エリア、大河川沿いに 超高層ビルを衝立のように立てまくった結果と思う。
        涼しい海風を 湾岸でブロック、川に沿って内陸に向かう風もブロック。
        結果 海に近い都心部はまだしも、涼しい海風の勢いが弱まり、そのうえ都心部の熱気がおりてくる 熊谷、舘林、鳩山の高温化が著しい。
        これは CO2上昇とは 全く関係ない。
        東京の傲慢で 内陸部が被害を被っている。

  • そもそも地球に存在する二酸化炭素は0.4%しかない。0.4%の内、人間が出してる二酸化炭素が3%です。こんなの誤差レベルです。

    • 年間3% ですよね。
      10年分で30%

      あと、大気中に存在する分が大気に対して0.4%ですね。
      相当量が海中に溶けていますし。

      ミスリーディングが激しいです。

      有機物や炭化カルシウム系に保存されている分も相当あります。

  • この地球温暖化(灼熱化)オタクのWWFにしろ、日本に背を向けられ今や存続すら風前の灯火のIWCにしろ、たとえ彼らが命を賭けて取り組んでいる?問題への責任の程度はさしたるものでなく、多数の責任国の中のワン・オブ・ゼムに過ぎないのが実際であったとしても、只管に日本を標的とし、最悪の異端児として指弾を繰り返すのは、バックに黒幕みたいな存在がいそうなことも去ることながら、その最大の理由は、このような活動にのめり込む人達の思考回路が極めて硬直的、短絡的で、オルタナティブな考えが存在しうることなど認めることができない、そういう人間の集まりであるが故と、わたしは考えています。

    世界的に取り組まねばならない問題があり、それに対して日本も一半の責任ありとする場合には、少なくとも逃げ回ったり、居直ったりする流儀はこの国にはありません。その代わりに、いつも出してくるのが、彼らから見ればなんとも微温的な「現実解」。

    「石炭火力」は地球温暖化の最大の敵。日本はいますぐやめろ!海外輸出許すまじ。
    に対して、
    エネルギー安全保障、経済性の観点から、世界的に見て「石炭火力」の必要性は当分変わらない、が、日本の立場。日本の高効率発電技術は、結果的に二酸化炭素排出量の抑制に繋がる。更には排出される二酸化炭素の回収、液化、地下処分の実証実験も進めているなど、ゼ~タイ認めない人から見れば、発狂しそうな言い分。

    「ガソリン車、今すぐ禁止せよ。これからは乗るならEV」
    に対して、
    早急なEVシフトは、余りに問題が大きい。当面のオススメはHV、その先には燃料電池車、水素エンジン車を見据える、が、日本の立場。なんか、この路線対立。どちらが勝つか、もうちらほら答えが見えているような気もするが。

    クソッ、日本、目障りやし、腹立つわ。
    わしらの神聖な理念、土足で踏みにじるようなマネしよってからに。
    このままやったら、わしら、「化石アタマ」の持ち主いうことに、なってまうやないか。
    ソヤ、あいつらに「化石」のあだ名、先に付けといたろ。

    いらんわ、そんなモン。
    どこぞのドブにでも捨てて来い!

    • >クソッ、日本、目障りやし、腹立つわ。
      わしらの神聖な理念、土足で踏みにじるようなマネしよってからに。

      日本は、明治維新直後から、「脱亜入欧」を掲げて、欧米に追い付け追い越せと頑張り、黄色い白人、という名誉?な称号まで頂いたようだ。(誰がくれたか知らないが)。

      それがねぇ、何か知らないが、ノーベル賞の常連になるは、良い製品作るは、と。
      そこで、日本にフェイント掛ける為に、化石燃料車では敵わないから、EVに行ったろ!と、やったら、これは、失敗が濃厚になりつつある。
      どうしたろか?ダブルスタンダードで、基準を変えれば、その基準とは全く関係ない所で新しいもの作って来るし。そろそろ手がなくなったが、後残っているのは、環境賞をいろいろ作ることくらいか?
      なんて、考えたのか?
      あっ、日本がどうしても、欧米の真似が出来ず、追い付けもしないのが、「狡猾」になること。

      • さより様

        >日本がどうしても、欧米の真似が出来ず、追い付けもしないのが、「狡猾」になること。

        日本で政治家をやる限り、本来なら必須の資質とも言える「狡猾」さをウリにすることなど、とてもできないでしょうね。といって、端からそれに欠けているようなら、これまた「凡庸」と誹られる。日本人らしく誠実に、生真面目に生きようと思ったら、まあ、政治家になるなんてのは止めておくのが無難かも知れませんね。

        この狡猾さ、凡庸さということで、ちょっと思いついたのが、例の2015年「慰安婦合意」。時の首相は安倍晋三氏、外相は岸田文雄氏。謂われのない騙りに報酬を与えるようなものと、保守界隈ではひどく評判が悪い対応だったのですが。

        今では当時のその評価、だいぶ変わってきていると思います。安倍首相には、どうせアチラはすぐにひっくり返すことは目に見えていた。だから、米国を「証人」として引き込んで、合意の一方的破棄、即「告げ口外交」の永続的無効化に持っていった。嘘かほんとか分からないが、これが今日の安倍元首相に対する一番好意的な評価でしょう。以後の日米関疎、韓米関係の、親密化と疎遠化、両極端の流れを見れば、そう言いたくもなりますね。しかしこれ、安倍晋三って、結構「狡猾」な政治家ってことにならない?

        同じ案件に関わった岸田現首相には、どうもそう言う評価は付いて回らないみたいですね。一度ならず、二度三度と瞞され続けても、一向に気付く気配がない御仁。これぞ絵に描いたような「凡庸さ」(笑)。

        • 伊江太さん

          なかなか面白いお話を頂きました。確かに、安倍氏はそう考えた節はありますね。安倍氏は、単なる譲歩をする人では無く、囲碁将棋で言えば、何手も先を読んで、1手で複数の効果を狙う戦術を考える人ですね。
          ただ、これは、「狡猾」では無く、普通の戦術でしょう。こんなのは、政治家なら持っていて貰わなければ困る能力レベルだと思います。これをベースに考えると、益々岸田氏が殆ど何も考えていないように見えて来ます。
          一方、「狡猾」というのは、不利になると、自分の優位性をかさにして、平気でルールを変える等して、楽して優位さを維持しようとすることではないでしょうか?
          これは、日本人にはなかなか出来ないように思います。
          尚、戦術には、自分の戦術を行う為の土俵作りが第一に重要になることもあります。安倍氏は、米国を巻き込む事で、ある意味公にする事にしました。公にすれば、告げ口という裏口は使えなくなりますからね。それには、トランプとの親密以上の親密な個人的な関係を作りました。各国の首脳との親密な関係性を作る事も、具体的な戦術を実行する上で、重要な要素ですね。
          スパイの一番の素養は、他人に親密さを感じさせる事とも言われますから、他人と親密感を持ち合える性格は戦術を実行する上で重要な要素とも言えます。
          ここ迄書いて来ると、岸田氏からは、一つも感じられない事ばかりです。何で、政治家になったんでしょうね?

        • 安倍の成果を 約束を守らなくても褒美を与え 一瞬にして潰してしまった岸田。
          また集られ続けるぞ。

  • >「温暖化を超えて『沸騰化する』地球に必要なのは、化石燃料ではなく再生可能エネルギーです」

    たしかに。再エネの最たる”太陽光・熱”は、核融合反応を根源としたものですね。

  • >化石賞の受賞は、豊かな再エネ資源と高い技術力をもつ日本に、真の脱炭素化を求める期待ともいえます。

    その豊かな再エネ資源と高い技術力をもつという日本は、石炭発電は無くせないって考えてるんじゃないかな?

    CANインターナショナルには、PPCA加盟国からの資金援助とか電力供給とかを実現することで、日本がその期待に応えて真の脱炭素化の道を進めるような環境整備をお願いしたいと思うのです♪

      •  補助なしでは成り立たない再エネなんて役立たず以外の何物でもありませんが。
         何故ソーラーパネルも付けてない世帯までもが「再エネ賦課金」と言う上納金を巻き上げられなければならないのでしょうね。

        • 役立たずどころか害悪ですよね。
          自然環境の破壊や人災により人命を失わせてさえいますから。

  • 国内メディアで流れてるかどうか知りませんが。

    COP28で各国はネットゼロ達成における原子力エネルギーの重要な役割を認識し、2050年までに原子力エネルギー容量を3倍にする宣言を発表
    https://www.energy.gov/articles/cop28-countries-launch-declaration-triple-nuclear-energy-capacity-2050-recognizing-key

    環境を慮った結果、世界は原発推進となりました。当然の帰結ですが。
    これ、彼らが望んでた未来なんでしょうかね。

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