中東でこれだけの激震が生じているのに、日本のメディアは芸能事務所の話題に終始しているのだとしたら、「大丈夫か」と言いたい気持ちが生じるのも当然のことでしょう。すでにSNSでは大騒ぎとなっているとおり、ガザ地区を支配するハマスがイスラエル南部に侵攻し、多くの犠牲者や人質が生じているようです。イスラエルのネタニヤフ首相はハマスとの交戦状態に入ったと宣言したそうですが、この状態で、日曜日時点において、イスラエル全土に対する渡航中止勧告が出ていないというのも驚きです。
目次
中東の概要
日本はエネルギー(とくに鉱物性燃料)の多くを中東(とくにサウジアラビアとUAEなど)に依存しており、中東で動乱が生じ、エネルギーの安定供給が阻害されれば、日本の国民生活、ひいては安全保障にも直結します。
したがって中東地域の安定は日本にとっても重要ではあります。
ただ、中東の話題といえば、私たち日本人にとってはなかなかに理解し辛いものが多いのが実情でしょう。地理的にも離れているうえに、歴史的にも文化的にも、あまり共通点がないからです。
産油国は日本より豊かな国もチラホラ
中東といえば、サウジアラビアを中心とする豊かな産油国をイメージする人は多いでしょう(いわゆる「湾岸諸国」)。これら湾岸諸国の主要国のデータを列挙しておくと、図表1のとおり、1人あたりGDPでは日本(33,714ドル)を凌駕する国も散見されます。
図表1 湾岸諸国(※イラン、イラクなどを除く)の人口とGDP
国 | GDP(2022年) | 人口(2021年) | 1人あたりGDP |
サウジアラビア | 1兆1081億ドル(17位) | 3595万人(41位) | 30,825ドル |
クウェート | 1846億ドル(56位) | 425万人(127位) | 43,425ドル |
バーレーン | 444億ドル(94位) | 146万人(151位) | 30,342ドル |
カタール | 2373億ドル(52位) | 269万人(139位) | 88,280ドル |
UAE | 5075億ドル(28位) | 937万人(97位) | 54,195ドル |
オマーン | 1147億ドル(63位) | 452万人(125位) | 25,369ドル |
(【出所】人口は総務省統計局、GDPは世界銀行データをもとに著者作成)
中東には貧しい国もある
ただ、産油国であっても、長引く戦乱に苦しんでいたり、米国の経済制裁を受けていたりする国は決して豊かであるとはいえませんし、また、同じ中東でも石油資源がさほど埋蔵されていなかったりするケースもあるため、豊かさという意味では水準はバラバラです(図表2)。
図表2 中東の主要国(湾岸諸国以外)
国 | GDP(2022年) | 人口(2021年) | 1人あたりGDP |
イラン | 3885億ドル(40位) | 8792万人(17位) | 4,419ドル |
イラク | 2642億ドル(48位) | 4353万人(35位) | 6,068ドル |
トルコ | 9060億ドル(19位) | 8478万人(18位) | 10,687ドル |
シリア | 112億ドル(2020年時点)(148位) | 2132万人(61位) | 523ドル |
ヨルダン | 475億ドル(89位) | 1115万人(84位) | 4,257ドル |
レバノン | 231億ドル(2021年時点)(112位) | 559万人(115位) | 4,136ドル |
エジプト | 4767億ドル(31位) | 1億0926万人(14位) | 4,363ドル |
イスラエル | 5220億ドル(27位) | 890万人(99位) | 58,655ドル |
イエメン | 過去5年データなし(114位) | 3298万人(46位) | データなし |
パレスチナ | 191億ドル(121位) | 513万人(198位) | 3,723ドル |
(【出所】人口は総務省統計局、GDPは世界銀行データをもとに著者作成)
つまり、経済的な側面から大雑把に指摘しておくならば、中東各国には石油の産出・輸出で潤う豊かな国と、そうでない国とが混在している、ということです(ただしUAEのドバイのように、最近だと「脱・石油産業」を掲げている国もあります)。
イスラエル以外の多くの国はイスラム教国
こうしたなかで目立つのは、イスラエルの存在です。
イスラエルは産油国ではありませんが、中東には珍しく(?)、ハイテク・情報通信分野やダイヤモンド産業などで輸出を志向する産業国家です(外務省『イスラエル国』参照)。
また、イスラエルは産業面だけでなく、民族・宗教という面でもほかの中東諸国とは大きく異なっています。
民族的にはユダヤ人が全人口の4分の3程度を占め、公用語も基本的にはヘブライ語であり、宗教もユダヤ教がやはり全人口の4分の3を占めているそうです。
これに対し、図表1、図表2に掲げた諸国のうち、イスラエルとレバノン以外はすべてイスラム教国であり、とりわけイラン、イラク、シリアなどではシーア派が政権を獲得する一方、サウジなどの湾岸諸国やトルコ、エジプトなどはスンナ派が多数を占める国家であるとされ、同じイスラム教国でも温度差があります。
さらに、イスラム教国の多くはアラビア語圏ですが、イランはペルシア語、トルコはトルコ語、という具合に、同じ中東でも言語に違いがあります。
大雑把にまとめると、図表3のような具合です。
図表3 中東の言語・宗教
国 | 主要言語 | 主な宗教 |
サウジなど湾岸諸国 ヨルダン、エジプトなど | アラビア語 | イスラム教(スンナ派) |
イラク、シリア | アラビア語 | イスラム教(シーア派) |
イラン | ペルシア語 | イスラム教(シーア派) |
トルコ | トルコ語 | イスラム教(スンナ派) |
レバノン | アラビア語 | イスラム教・キリスト教 |
イスラエル | ヘブライ語 | ユダヤ教 |
(【出所】外務省資料などを参考に著者調べ)
このため、普段は同じイスラム教国でも、宗派の違いなどにより、サウジアラビアとイランがなにかと対立していたりしますが、基本的にこれらの諸国はイスラエルに対しては一致団結するという傾向にあるものの、イスラム圏同士でも利害対立が生じることがあります。
いわゆる「中東戦争」と呼ばれるものは、1948年に勃発した第一次中東戦争を皮切りに、1956年の第二次中東戦争、1967年の第三次中東戦争、そして1973年の第四次中東戦争などが知られていて、とりわけエジプトはイスラエルと「国同士では」和平を結んでいます(国民感情は別として)。
しかし、イスラエルはアラブ諸国の多くとは依然として対立関係にあり、周辺国とのさまざまな小競り合いも絶えません。その大きな要因は、やはり、パレスチナの自治がうまくいっていないことにありそうです。
第一次中東戦争の原因となったイスラエル建国では、大量のパレスチナ難民が発生しましたが、「インティファーダ」と呼ばれるパレスチナ人側の激しい抵抗運動などを通じ、最終的には1993年にガザ地区やヨルダン川西岸などでパレスチナ自治が開始されました。
ところが、これらの地域はヨルダン川西岸地区からガザ地区が事実上の「飛び地」となるなど、地理的に分断されているだけでなく、イスラエル軍による包囲、自治区の封鎖などが続いていて、物資不足や生活環境の悪化などが指摘されています。
【参考】パレスチナ
(【出所】外務省『海外安全ホームページ』)
そして、パレスチナの「飛び地」であるガザ地区では2006年ごろからハマスによる武力による支配が強まり、現在、ガザと西岸が事実上の分裂状態となってしまっているようです。
このガザ地区は面積が365㎢と、日本でいえば福岡市よりやや広いくらいの面積(外務省『パレスチナ』等参照)であり、この狭い地区に200万人以上のパレスチナ人がひしめき合っていて、後述のBBC報道によると失業率は50%を超え、住民の多くは貧困状態にあるそうです。
正直、テロリズムを礼賛することは絶対にできませんが、その反面、ハマスという武装勢力がガザ地区を制圧してしまったのも、イスラエル側のパレスチナに対する移動の自由の阻害などを通じて暮らしが苦しくなり、それで人々の不満が強まってしまったという側面はあるでしょう。
その意味で、個人的にはイスラエル側のやり方も問題を複雑にする原因を作っているとも思いますが、それと同時に私たち日本人がこの問題にどこまで首を突っ込むべきかについては、判断は微妙なところでもあるのです。
中東情勢の安定は私たち日本国民にとっても非常に重要ではあるものの、地理的に離れており、歴史も文化も共有しているわけでもなく、どちらか片側に肩入れしたら双方から恨みを買うことになりかねないというリスクもあるといえるでしょう。
ハマスのイスラエル南部に対する攻撃
さて、こうしたなかで、X(旧ツイッター)などをやっている人にとってはすでに土曜日の時点で明らかになっていたことですが、ハマスが現地時間7日朝、ガザ地区からイスラエルに向けて大規模な攻撃を加え、イスラエル人を人質に取っているとのことです。
ハマスの攻撃、イスラエルに衝撃もたらす ガザ住民にも不安
―――2023/10/08付 BBC NEWS JAPANより
BBCによると、ガザ地区からロケット弾がイスラエルに向けていっせいに発射され、なかにはガザから遠くエルサレムやテルアビブなどに着弾したものもあったそうです(ちなみに調べてみると、ガザ地区から両都市までの距離は70㎞前後だそうです)。
そのうえで、ロケット砲撃と同時に陸、海、空からパレスチナ側の戦闘員がいっせいにイスラエル南部に侵入し、村落や陸軍駐屯地などを制圧し、正確な人数は不明ながら多くの犠牲者が出ただけでなく、多くの兵士や民間人が人質としてガザ地区に連行されたのだとか。
これに対し、イスラエル側はベンヤミン・ネタニヤフ首相は日曜日までに、ハマスに対し正式に宣戦を布告するとともに、「戦争は長期化する」との見通しを示した、などと報じられています(たとえば米メディア・CNNや中東メディア・アルジャジーラの記事などが参考になるでしょう)。
Israel warns of ‘long war’ ahead as it battles to push Hamas fighters out
―――2023/10/08 08:44 EDT付 CNNより
Israel-Hamas conflict live: Israel declares ‘state of war’ as battles rage
―――2023/10/08付 ALJAZEERA英語版より
また、今回のハマスの「狙い」については、ロイターが日曜日に配信した次の記事で分析が掲載されています。
焦点:ハマス「奇襲攻撃」の狙い、イスラエルとサウジの正常化阻止か
―――2023年10月8日 14:20 GMT+9付 ロイターより
ロイターによると、中東で「米国がイスラエルとサウジアラビアの関係正常化を後押しするなど新たな安全保障秩序の構築に向けた動きが活発化」しているなか、「ハマスにはパレスチナ国家樹立への希望を脅かしかねないこうした動きにくさびを打ち込む狙いがあったとみられる」、と指摘。
また、ハマスを支援するイランも、こうした米国の動きに「警戒感を強めていた」とあり、いわば、サウジとイランの関係の強化にも歯止めをかける狙いがある、などとしています。このあたりも、中東情勢がまことに厄介である理由でしょう。日本としても下手に首を突っ込むのが難しいゆえんです。
余談ですが、以前の『BRICSに6ヵ国が加盟:わけのわからない集合体に~名付けて「BRICSAEEISU」…ちょっとだけ反米色・イスラム色強め~』でも指摘したとおり、「BRICS」は今年のサミットで、エジプト、エチオピア、イラン、サウジ、UAEなどの新規加入を承認しています。
名付けて「BRICSAEEISU」…ちょっとだけ反米色・イスラム色強めBRICSがBRICSAEEISU(?)に拡大したそうです。もはや、何の集合体なのか、わけがわかりません。というよりも、BRICS自体、もともと価値観も人口・面積・GDP規模などもバラバラだった集合体でしたので、結局のところ、「拡大BRICS」は少しだけ反米色とイスラム色を加えたうえで、よりいっそうバラバラの度合いを強めただけの話ではないかと思えてなりません。G7の特徴半世紀近い歴史を持つG7G7という集合体があります。これ... BRICSに6ヵ国が加盟:わけのわからない集合体に - 新宿会計士の政治経済評論 |
アラブ民族でスンナ派のサウジアラビア、ペルシア民族でシーア派のイランが同時にこの会合に参加したことで、中国としても、否が応でも中東問題に巻き込まれていくことになるでしょう(※といっても、自業自得のようなものですが…)。
日本のメディアはなにをやっているのか
いずれにせよ、イスラエルの「全面戦争」、長期化すれば厄介なことになりかねません。
ただ、それ以上に驚いたのは、どうも日本のメディアがこの話題をあまり大々的に取り上げている様子がない、という点でしょう。
このハマスによる砲撃の模様や、イスラエルで多くの死傷者が出ているとする話題、さらには「人質」などについて、Xなどではほぼリアルタイムで情報が入って来ていました。
ところが、一部の人の指摘によると、日本のテレビ局は大手芸能事務所の話題などに終始していて、このイスラエル・ハマス戦争をほとんどろくに取り上げていないようです。
また、外務省の海外安全ホームページを見ても、10月8日時点で『イスラエル:ガザ地区情勢等についての注意喚起』という情報は出ていましたが、少なくともイスラエル全土に対する渡航中止勧告、退避勧告などは出ていません。
外務省によるとレベル3(渡航中止勧告)が出ているのはガザ地区およびその周辺地域に限られており、テルアビブやエルサレムなどは「危険レベル1」、つまり「十分注意してください」、に留まっています。
常識的に考えると、ロケット弾は一部がテルアビブやエルサレムなどに到達しているわけですし、イスラエル国内にもハマス関係者が入り込んでいる可能性が濃厚なわけですから、その状態で「レベル1」というのにも、個人的には違和感を覚えざるを得ません。
ちなみに外務省『海外在留邦人数調査統計』によると、昨年10月1日時点において、「イスラエル及び西岸・ガザ地区等」に居住する日本人は1,253人で、うち永住者が741人、駐在員やその家族などの「長期滞在者」が512人だったそうです。
イスラエルに在留する日本人の人数自体は少ないものの、だからといってこれらの邦人の安全確保には万全を期すべきでしょう。やはりなにかあってからだと遅いのであり、とりわけ駐在員の皆さまにおかれては、くれぐれもご安全にお過ごしになられることをお祈りしたいと思う次第です。
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X(Twitter)を始めとするSNSは世界中に「特派員」を配置してるわけで、情報力・発信性・速報性では既存メディアが敵う訳はないですね。
既存メディアが対応しうるのは、せいぜいが信頼性や背景を紹介する専門性などでしょうが、そのあたりに利権を抱え込み言いたいことも言えないでいるために、更にひどい状況であると思えます。
私も最近ではラグビーワールドカップやMLB等のスポーツや、アニメ録画以外はほぼテレビを見ない状況であるため現状は知りませんが、X(Twitter)ではハマスのロケット攻撃直後から情報がどんどんと流れて、捕虜を殺害した・民間人の人質を取った・イスラエルで音楽会参加中のドイツ人女性が殺害された、遺体を棒で叩く等凌辱され動画で晒されている、あたりの情報(結構初期)を見たあたりで(これはイスラエルの大規模反攻は不可避だし、ハマスと背後イランの味方はいなくなる悪手だなぁ)と思いました。もうあとは戦場がガザやパレスチナもしくはイラン一部等の限定的なものになり、できるだけ民間の被害を少なくなるよう祈るしか無いかも知れません。
そういえば同じ音楽会かは判りませんが、日本人DJも現地で攻撃に遭遇し、銃弾で撃たれながらも車で避難して現在はホテルの地下シェルターで無事って情報もありました。(これは私に流れてきたのは結構後ですが、発信自体は結構早めで、SNS発信可能な全員が世界中で特派員となっている速報性ですね。信頼性の判断は各自がしなければならないでしょうが。
※私事ですが、現在ChatGPT-4VをはじめとするLLMやAGI等の人工知能・大規模言語モデルの情報更新が凄まじくw、そちらに時間を占められている現況です。当サイトを見たり、自分の投稿にも返答せずスルーかも知れないです。予めご容赦下さい m(_ _)m
>ハマスにはパレスチナ国家樹立への希望を脅かしかねないこうした動きにくさびを打ち込む狙いがあったとみられる
これ、欧米のリベラル派に共通した見方なんでしょうけど、こういうテロリスト寄りの見方をしていると判断を誤ると思います。そもそも国際社会はパレスチナ人国家の樹立をとっくの昔に認めているんだから、さっさと独立して、主権国家としてイスラエルと交渉するなり、戦争するなりすればいいんです。それがいつまで経ってもできないのは、パレスチナ人社会自体に問題があるからで、イスラエルのせいではありません。
イスラエル国民の1/4を占めるアラブ系イスラエル人 (=パレスチナ人) は、イスラエル国籍を手放すことになるパレスチナ人国家の樹立には、じつは消極的です。イスラエルほどうまく国家運営ができず、生活レベルが今より下がるのがわかってますからね。YouTubeでパレスチナ人の若者が 「パレスチナ人に国家運営なんて (ヾノ・∀・`) ムリムリ」 と話している動画を見たこともあります。
ちなみにアラブ系イスラエル人 (=パレスチナ人) もイスラエル国民ですから、国会議員や裁判官もいます。パレスチナ人だからというだけで弾圧されることはありません。反イスラエル活動をしたり、テロ組織を応援したりするから取り締まられるんです。日本で反日活動しながら決して祖国には帰ろうとしない、それどころか日本に帰化しようとする、どこぞの民族と同じメンタリティを感じますね。
>イスラエル国民の1/4を占めるアラブ系イスラエル人 (=パレスチナ人) は、イスラエル国籍を手放すことになるパレスチナ人国家の樹立には、じつは消極的です。イスラエルほどうまく国家運営ができず、生活レベルが今より下がるのがわかってますからね。
平昌五輪の時のように民族主義を刺激されると熱狂する連中が出て来ますが、統一朝鮮になると貧しくなるから統一には乗り気で無い韓国人を連想しますね。
>>イスラエル国民の1/4を占めるアラブ系イスラエル人 (=パレスチナ人) は、イスラエル国籍を手放すことになるパレスチナ人国家の樹立には、じつは消極的です。イスラエルほどうまく国家運営ができず、生活レベルが今より下がるのがわかってますからね。
これですよね。
一般庶民が気にするのは民族や宗教よりも生活レベルですよ。
民族の誇りは重要ですが、そのために給料が半分以下になることを許容する人なんて滅多にいません。
だからこそ、差別されるの分かってるのに、メキシコ人がアメリカに密入国しようとするし、西欧に経済難民が押し寄せている。
であれば、ウイグル人が独立したがってるのか、クリミア人がウクライナ人に戻りたがってるのか、想像すれば分かるはず。
>>アラブ系イスラエル人 (=パレスチナ人) もイスラエル国民ですから、国会議員や裁判官もいます。パレスチナ人だからというだけで弾圧されることはありません。反イスラエル活動をしたり、テロ組織を応援したりするから取り締まられるんです。
これも同感です。
パレスチナ人をウイグル人、イスラエルを中国にするとそのまんま。
テロ組織は世間の同情を集めるために反政府活動を民族問題にすり替える手口を良く使い、敵対する国はそれを利用して批判する。
反政府活動してない一般人を「特定の民族、宗教だから」という理由で弾圧する政府があったら、それこそネオナチです。
マスコミは一部の過激派の主張をまるで民族全体の主張のように報道するので、『過激派ではない一般人』の存在を忘れないようにしないと事態を見誤ります。
「イスラエル・パレスチナ」ニュース一覧
https://www3.nhk.or.jp/news/word/0001594.html
速報の後は随時更新って感じですかね…。
気になったのは、
米 イスラエル軍に軍事装備品の供与開始 追加の軍事支援も
2023年10月9日 5時46分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231009/k10014219571000.html
>バイデン大統領は「テロを正当化するいかなる理由もなく、すべての国がこのような残虐な行為に対し、団結しなければならない」と述べ、
ジェノサイドを正当化する鬼畜米帝が言ってもね、って。
日本人DJも危うく命を落とす所だったんですけど。
民間人が多数犠牲になってるのに「鬼畜米帝」ってどんだけお目出度いのやら。
日本人も危うく命を落とす所だったのに。
パレスティナ問題は、軽々に論じるのは難しい、と考えています。
理屈から言えば、平穏無事に住んでいたパレスティナ人たちが、紀元135年に滅ぼされたユダヤ人たちの子孫に、20世紀になって追い出されることに、正当性はないと思います。同問題を「イスラエルがヨルダン川西岸地区とガザ地区を54年間にわたって占領し続けていること」定義するのも判ります。
ただ現実にユダヤ人の持つ影響力、なかんづく米国政治における主導的な地位を考えると、「触らぬ神にたたりなし」かな、とも思います。
ウクライナでは、あれほど「国際法がー」とか、「力による侵略がー」とか言いながら、こちらに目を瞑るのは、ダブルスタンダード以外の何ものでもありません。
まあ仕方ない。世界中の矛盾を解決できるわけでもないしね。
毎度、ばかばかしいお話を。
テレビ局;「新宿会計士。テレビは善悪二元論論で報道するので、善役と悪役が決まれば報道する」
もし、ハマスのイスラエル攻撃で視聴率がとれると決まったのなら、狂ったように報道するでしょう。
ありそうだな。
ウクライナのゼレンスキー大統領としては、(ウクライナと同じく)イスラエルも国外から長距離攻撃された場合、その攻撃元の反撃するのは当然の権利と言いたいのでしょうか。つまり可能ならば、ウクライナもロシアに策源地攻撃したいのでしょう。
すみません。追加です。
>https://www.afpbb.com/articles/-/3485276?cx_part=top_topstory&cx_position=4
ロシアによれば、「ウクライナのゼレンスキー大統領はネオナチ」とのことです。それを否定するためにも、イスラエル支持を打ち出す必要があったのではないでしょうか。(ということは、イスラエルを支持しない政権はネオナチなのでしょうか)
もっとも、それだけではなく、ウクライナの前線にユダヤ系ウクライナ兵士はいるが、(一部例外を除いて)アラブ系ウクライナ兵士はなく、「イスラエルからアイアンドームを供与してもらいたい」という希望もあるかもしれませんが。
蛇足ですが、今回ハマスはパラグライダーで空から侵入したとのことですが、ということはテロ組織が(日テレ系の「鳥人間コンテスト」のように)パラグライダーを自作して、空挺部隊(?)をつくることも可能ではないでしょうか。(もちろん、これがどこまで使える(?)かは、別の話です)
引きこもり中年さま
>テレビは善悪二元論論で報道するので、善役と悪役が決まれば報道する
見事な喝破です。海外で発生したややこしい事態(中国本土を含む)に関しては、NHK がどう記事にするか報道機関はしばらく様子見しているような姿勢が見受けられます。もちろん海外で起きている事態は現地発情報こそが一時情報なので、旧ツイッターなり国際情勢に明るい「本格社会派報道機関」の WEB サイトを凝視することになります。
日本のテレビニュースや新聞を見ないから取り上げてないって気づかなかった
ネットYouTubeなんかでは普通に報道してますよね
"力による現状変更"で強引に建国しヤッタモン勝ちでココマデやって来れる…イスラエルの示してきたモノでも有ります
ウクライナ戦争に対するイスラエルの姿勢もまたしかり
今更ブリカス二枚舌を~とヤッチマイガチですが、数十年後の"今更"狙いで"力による現状変更"を試みる連中も居るでせう
イイカゲン我が事と考えて…マスメディアにソの姿勢を期待スルのは不毛か…
おれは自他共に認める嫌韓フリークで嫌い嫌いも好きの内ではなく朝鮮人が大嫌いなのだがヤフーコメントに出入り禁止をくらっているので、朝鮮中央日報をのぞいているのだ。この諍いをはじめてよんだのが朝鮮中央日報なのだ。韓国の新聞らしく自動翻訳のせいかもわからんが拙い文章で自国礼賛が目立つ新聞なんだが、日本の新聞よりも早く報道したということは、この諍いの重要度を日本の報道機関より理解しているってことなのか。いくらインターネットの時代であってもヒドイはなしだ。この一件の報道姿勢をみても日本のマスコミは信用できない事を確信した。
一応、本日付け読売の一面トップは本件であり、後続ページに詳報や解説記事がありますので、我が国のメディアが本件に無関心であるとか、ロクに報道しようとしていないというのは誤断でしょう。また、外務省にしても、何もしていないというわけではなく、注意を喚起するくらいのことはしています(下記参照)。これを生温いと見るかどうかは、それぞれの判断でしょうね。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2023T027.html#ad-image-0
雑談部屋でもちょっとコメントしましたが、あの地域は歴史的経緯や、域外を含む各国の思惑が複雑に絡み合っており、さらには宗教的要因もあるため、うかつに手を出すと痛い目を食らいかねません。漫然と傍観するだけで良いのかという声はあるでしょうが、ならば具体的に何ができるのかというと、日本にできることはほぼないというのが現実です。今後の推移が注目されますが、とりあえず「正しさ」という観点から見ようとすると、事の本質を見誤りかねないとは思っています。
あ、そうだ、お花畑な皆様には、是非とも現地に赴いて、今こそ平和を訴えていただきたいものですね。ただし、ハマスはムスリムですので、酒を酌み交わすという手法は使えません。
龍さま
>ハマスはムスリムですので、酒を酌み交わすという手法は使えません。
日本のお花畑の皆さんは、それでも酒をふるまおうと、するのではないでしょうか。なにしろ、「酒を酌み交わせば、すべてうまくいく」信仰がありますから。
毎度、ばかばかしいお話を。
日本のお花畑の皆さん:「自分は「ハマスとイスラエルの間に入って、酒を酌み交わせ」と言うだけ。やるのは別の人」
この話は、2023年10月9日時点では笑い話である。
>ただし、ハマスはムスリムですので、酒を酌み交わすという手法は使えません。
アルコールの代わりにハシシですかね。
うわっ、黒っ!
最近もアゼルバイジャンとアルメニアによる紛争が再発しましたが、こちらも日本ではほとんど報道されないうちに一旦は収束したようです。
1970年代の第4次中東戦争の際に起きた石油危機は日本を含めて世界経済に大きな影響がありました。今回はイスラエルが戦争を宣言するほどの大規模な紛争のようで、どの程度の影響が及ぶのかまだ想像がつきません。ロシアによるウクライナ戦争だけでも世界経済が大混乱してインフレや物価上昇に苦しんでいるのに、また第〇次(多すぎて回数忘れました)中東戦争になったら、えらいことです。
海の向こうの対岸の火事と考えているのか「バタフライエフェクト」という言葉が好きなNHKも未だあまり・・・おっとBSワールドニュースや各国のニュースが扱っているかもしれません。
関係ないけれど、最初に「バタフライエフェクト」という言葉が生まれる元になった論文では、「んなこと、あるかい」と否定的な論調だった筈ですが、いつの間にか、「小さな出来事が遠くの事件に影響を及ぼす」の意味のような使われ方になって、少し違うんでないかいと、本筋ではないところが気になっています。
イスラエルの戦争宣言は、これまでとはレベルの違う反撃をするという宣言ではないか。
イランやサウジがどう動くのか、ハマスの想定は当然見えないがイスラエル側は一時的かもしれないが自治区の完全制圧まであると考える。