まったくふざけた話です。「どのような指摘であっても真に受け止めながら」、などと言いながら、ツイッターのリプライ欄を閉ざし、しかも肝心の謝罪文自体をテキストデータではなく画像データで公表しているからです。問題のツイートは無免許運転が発覚した中山真珠・静岡県議が投稿したものですが、極めて不誠実であると言わざるを得ません。なお、この中山氏は、先月1票差で否決された川勝平太・静岡県知事の不信任案に関し、反対した人物のひとりであることもわかっています。
無免許運転の静岡県議が謝罪文らしきものを投稿
今年4月に行われた静岡県議会選挙で最年少で当選した中山真珠(なかやま・しんじゅ)県議(国民民主党所属、県議会の会派は「ふじのくに県民クラブ」)が8月4日15時ごろ、無免許運転を行ったそうです。
これについてはすでにいくつかのメディアにも報じられているとおり、中山氏自身は国民民主党に離党届を出しているようであり、また、「ふじのくに県民クラブ」も中山氏を「除名にした」、などとしていますが、肝心の県議については続ける意向を示している、とのことです。
こうしたなか、同県議がツイッターに謝罪文らしきものを投稿していました。
リプ欄閉じておきながら「どのような指摘も真に受け止める」
謝罪文のなかには、「有権者のみなさまへのお詫びと説明をさせていただいたうえで、どのようなご指摘であっても真に受け止めながら」、などとありますが、そのわりにこのツイート、リプライ欄が閉じられており、リプライできるユーザーは制限されています。
したがって、ツイート主がフォロー、@ツイートしていない有権者がツイート主に「指摘」したくても指摘できない状況が生じている、という言い方もできるでしょう。
また、釈明がなぜかテキストではなく「画像ファイル」です。なぜか画像化して投稿するというのは、この手の「反省文」を投稿する人に共通している特徴なのかもしれませんが、コピー&ペーストされることを防止するためなのでしょうか?
有権者に対して反省しているはずなのに、「テキスト形式ではなく画像形式で張り付ける」、「リプライ欄を制限する」など、極めて不誠実です。
テキスト化してみた
ただし、これについては画像ファイルをテキストに変換することもできますので、本稿では取り急ぎ、中山真珠氏のツイート内容をテキスト化したものを掲載しておきます。
【無免許運転報道に関するお詫び】
この度の報道の件につきまして、皆様には多大なるご迷惑とご心配をおかけし、また政治全体に対する不信感を抱かせてしまいましたこと、この場をお借りして、心からお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
本来ならば、もっと早く皆様の前に出て、私の口から直接事実の説明とお詫びの言葉を発するべきところ、気持ちの整理と、ご迷惑をおかけしたみなさまへの説明と謝罪、所属会派、政党の処分を受けてと思い、このような時期になってしまいました。
本日は、私自身の言葉で今回の違反についてご説明をさせて頂きたく、この場を設けさせていただいた次第です。よろしくお願いいたします。
今回、報道にあります通り、先週8月4日15時頃、静岡市内にて免許証の有効期限が失効しているにも関わらず、自家用車を運転してしまい、信号のない横断歩道の一旦停止を怠ったところ警官の方に呼び止められました。
免許証の有効期限は5月16日時点で失効しておりましたが、引っ越しの際免許証の住所変更をしておらず、更新通知が届いていませんでしたが、8月1日に身分証明書として免許証を提出した際、失効に気づき、更新するまでは公共交通機関を使うよう心がけておりましたが、4日はどうしても時間に間に合わないとという意識に駆られ、重大な過ちをおかしてしまいました。
今となっては、どれだけ悔やんでも取り返しのつかないことですが、自らの軽率さを心の底から恥じると同時に、公人としての自覚と遵法精神の低さを深く反省し、県民のみなさま、応援してくださったみなさまのご期待をこのようなかたちで裏切ってしまったこと、県議会全体の信頼度低下につながる事態を招いてしまったこと、多くの関係者のみなさまに多大なるご迷惑をおかけしてしまったことに対し、お詫びを申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。
今後につきましては、まずは有権者のみなさまへのお詫びと説明をさせていただいたうえで、どのようなご指摘であっても真に受け止めながら、慎重に考えたいと思います。
私としては、お許しいただけるのであれば、自らの軽率さと罪の重さを悔い改めるとともに、一層仕事に邁進することで償わせていただきたいという思いでございます。
当面は政治活動、地域活動を一切自粛し、奉仕活動に従事しながら反省と内省をさせていただきます。
本当に申し訳ございませんでした。
令和5年8月8日
中山真珠
川勝氏の不信任案に反対票を投じた1人でもある
…だそうです。
ちなみにこの人物は7月13日に静岡県議会で行われ、1票差で否決された川勝平太・静岡県知事に対する不信任案で、反対票を投じたひとりでもあります(静岡県ウェブサイト『県議会令和5年6月定例会における審議結果』参照)。
ということは、仮に中山氏が辞職し、川勝氏の不信任案が再度提出されれば、川勝氏は県議会を解散するか失職するかのどちらかを選ぶ必要が出て来る格好であり、展開次第では中央リニア新幹線の工事が一気に進むという可能性も出て来るかもしれません。
その意味では、中山氏の辞職は、日本という国全体の行方にも影響を与える可能性がある、という点については、指摘しておく価値はあるでしょう。
View Comments (14)
公約「犯罪や交通事故等の様々なリスクから命と財産を守る体制づくりを強化します」
で無免許運転
※失効後6ヶ月以内ならほぼ通常手続き(住民票が余計に必要)で再交付されます
確信犯ですか。それはダメですね。
神様はみているのか。きをつけなきゃ。
この方、政治活動を自粛して県議の職がまっとうできるのでしょうかね?
まあ、静岡県ですか、さもありなん。リニア日本人の夢を屁理屈で反対し続けている(私見:意固地の活動屋と思わざるをえない)知事と言い、この県議といい。静岡県民の皆さんはどう思っておられるのでしょうかね?
引き続き仕事に邁進する所存です、、、この県会議員、、まだ28歳だろ。よっぽど議員の職は美味しくて、手離せないらしい。勘違いと言い訳しているらしい。だがちょっと待て。2ヶ月くらいまえかな、自宅から50メートルだか100メートルだかで酒飲み運転した教員が捕まり、彼は職を追われ、退職金をフイにし、たったの50~100メートルで人生が暗転したのだ。自業自得だと思う。常習犯だったとの報道もある。で、この議員。所属の国民民主党に離党届を提出したらしいが、なんで受理するかな?除名の末無所属が正解じゃないのか?法令違反だろ?税金で食べてる以上厳しい処分は当然なのだ。一般人とは違う。オレはそう思う。
この記事で一番興味を引いたのが、国民民主が川勝知事派であるという事です。普段から私が国民民主に感じている不信感の原因が、一つはっきりしました。
毎度、ばかばかしいお話しを。
無免許運転県議:「(自分が聞きたい)どんな指摘も受け止める」
ありそうだな。
こういう「火に油を注ぐ」行為を見る度に、政治家をはじめとする有名人は
「出来ればSNSなんか使いたくないと思っていそうだなあ」と言う印象を抱きます。
ただ、現代ではSNSなしに売名は不可能とまではいかなくても、著しく低効率になるでしょう。
責任を取りたくない人が不祥事が起こしてしまったら
①真摯に謝罪して責任を取る <= 責任を取りたくないのだから本末転倒
②謝罪したフリで責任は回避 <= 責任を取れと言われ続ける
③謝罪を拒否して逆ギレする <= もっと炎上する確率が大
④見ざる聞かざる言わざる <= 時間さえ経てば何とかなるかもしれない
と言う4択しかないので、②か④を選ぶケースが多いのも当然かな……?
公務員及び公職者の違反行為については、一般人の倍の刑罰を与えた方がいいですね。こんな低俗な犯罪を犯す人間は、その人間性を隠して、「選良」になったのですから、一種の詐欺罪的な意味合いも加味して、倍返しならぬ、倍々罰の原則を設けたらいいです。
自分が、選良たる資格も無いないのに選良になったという無責任さに対する加重倍率です。
Xは批判を伝える一手段でしかないので、まぁ良いのでは。
その代わり、事務所が抗議文で埋まったり、電話回線がパンクして業務に支障が出たり、外を歩くだけで怒声が飛んできたり、再選の目が無くなるのがお望みで、全部真摯にお受けになるのでしょう。
当面政治活動を自粛するというなら、議員を辞職すればいいのにと思うのです♪
議員としての活動って、政治活動そのものだと思うのです♪