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馬場代表「維新は第二自民党で良い」発言の真意を探る

日本維新の会の馬場伸幸代表が23日、インターネット番組に出演し、維新については「第2自民党で良い」などと発言したことが話題となっているようです。ただ、これに関する馬場氏の発言の詳細を読んでいくと、これはこれで大変に興味深いのです。いわく、日本共産党は「日本からなくなったらいい政党」。いわく、国民民主党は「考え、政策は我々と非常に似通っている」。そんな維新が立憲民主党にかわって最大野党に躍進したら、いったいどうなるのでしょうか。

選挙と日本

選挙制度は「マシな候補者を選ぶプロセス」

当ウェブサイトは「読んでくださった方々の知的好奇心を刺激することを目的とした政治経済評論である」、などと名乗っており、これまでにずいぶん、選挙制度などについても勝手な主張を展開してきたつもりです。

そのなかでもとくに、何度強調してもし過ぎではないというものがあるとすれば、それは「選挙とは、よりマシな候補者を選ぶプロセスである」、という命題でしょう。

ネット空間ではごくまれに、「投票したくても良い候補者がいない」、「だからこそ私は選挙で棄権したり、白票を投じたりすることで意思表示をする」、などと偉そうにご高説を垂れる人が出現します。

こうした態度は正しいのでしょうか。

当たり前の話ですが、現状、日本の選挙制度には、無投票(棄権)や白票が当選者数に影響を与えるという仕組みはありません。たとえば国会議員選挙の場合、当選者はあくまでも定数が有効票数に基づき配分されます。

国会の定数は衆議院が465議席、参議院が248議席(うち3年ごとに半数の124議席を改選)ですが、たとえば有権者が8千万人だったとして、うち半数の4千万人が棄権した場合であっても、衆議院は248議席、参議院は124議席が有効票数に基づき有権者に配分されるのです。

したがって、棄権や白票が増えれば、組織票を持つ既存政党などを利することになるだけの話であり、そのことによって現状を変える原動力にはまったくなりません。「私は現状の政治に対し、棄権・白票で意思表明している」、などと偉そうに主張している人は、結果としてご自身が社会を悪くしていることを自覚すべきでしょう。

寂れた食堂街

ただ、それでも「投票したい候補者がいないんです」、という悩みを抱えている人もいます。これについてはどう考えれば良いのでしょうか。あるいは、この社会にはおかしな既得権益なども多数存在しますが、これについてどう対処すれば良いのでしょうか。

ここで当ウェブサイトでいつも引用する議論が、「寂れた食堂街」、「鉄道工事」、「池の水」などの例え話です。

このうち「寂れた食堂街理論」は、「選挙とは寂れた食堂街に食事に出かけるようなものだ」、とする考え方のことです。

現在の最大政党である自民党は、食堂に例えてみれば、「高くてマズい、大変に酷い食堂」のようなものでしょう。人々がそんな食堂を選び続けている理由は、他の食堂がもっと酷いからです。

たとえば、「自民食堂」の隣にある食堂では、店の前のポスターに「自民食堂」の悪口ばかりが書かれていて、メニューを開いても「自民食堂」の悪口ばかりであり、肝心のその食堂のメインメニューなどの記載がいっさいないのです。入店しても店員は「自民食堂」の批判ばかりしていて仕事をしません。

また、ある食堂では、入店したら目にも鮮やかなメニューがズラズラと列挙されているのですが、それらは食品ではなく、毒物だったりします。結論的には、現状、「高くてマズいが、なんとか食べられるもの」を提供しているのが「自民食堂」しかない、という状況だと考えれば良いでしょう。

現実の政治は「鉄道工事」と同じ

ただ、それでも選挙のたびに、少しでもマシな政党、少しでもマシな候補者に票を投じ続けることを繰り返せば、日本の政治は少しずつ良くなります。その昔、とある人気歌手が「一日一歩」、「三日で三歩」、「三歩進んで二歩下がる」と歌い、多くの人の共感を得たことがありますが、政治もこれと同じようなものでしょう。

現実の政治というものは、結局のところ、「現状をすべてぶち壊してゼロから新たに作り直す」ということなどできません。これは、鉄道工事に例えてみれば、よくわかります。

多くの大都市圏ではこれまで、増え続ける人口に対処するために、莫大な時間とカネを投じ、新規路線の建設や既存路線の改良(連続立体化工事や複々線化工事)などが行われてきました。その結果、たとえば首都圏の場合だとJR、私鉄、地下鉄などが張り巡らされ、大変便利な交通社会が実現しています。

しかし、首都圏などにお住まいの方はご存じの通り、大都市圏の鉄道路線は多くの場合、日々、大量の通勤客を乗せて走っており、数日でも止まれば社会全体に大混乱が生じかねません。したがって、多くの鉄道は可能な限り、鉄道の運行を継続しながら工事をするしかないのです。

ちなみに小田急線の複々線化事業は当初の構想から実現まで半世紀もかかっていますが、これは路線沿いにびっしりと民家などが立ち並び、土地の買収に手間取った、といった事情もあったからです(一部区間では住民訴訟にまで発展しています)。

鉄道改良工事ですらこういう状況なのですから、現実の社会を作り替えるためには、どれだけの努力が必要かについては、あらためて指摘するまでもないでしょう。

だからこそ、私たち有権者がやらなければならないことは、選挙では必ず投票に参加し、「ダメな候補者」を当選させないために、少しでも自分の考え方に近い候補者、実績のある候補者が誰なのかを自分自身の頭で考え、投票することに尽きるのです。

あくまでも政策を見て決める必要がある

では、その「マシな候補者・政党」、「ダメな候補者・政党」の具体的な名前はいったい何なのか――。

当ウェブサイトでは、基本的に読者の皆様に対し、「この政党・候補者を当選させてほしい」、「この政党・候補者を落選させてほしい」とお願いすることは極力控えているつもりであり、今後もその方針は変わりません。

もちろん、日本共産党や立憲民主党などを批判することはありますが、これはあくまでもこれらの政党、関係者の行動を批判しているのであって、「日本共産党や立憲民主党、あるいはそれらの政党の候補者には投票しないでほしい」と「お願い」しているわけではないことに注意してください。

また、当ウェブサイトではこれまで、菅義偉総理大臣や故・安倍晋三総理大臣らを絶賛するかのようなコンテンツを掲載してきたことも事実ですが、それもあくまでも「実績」を正当に評価した結果であり、安倍、菅両総理のことを盲目的にほめそやしたつもりはありません。

このあたりの事情を勘違いしている人からは、ときどき、「山手線の駅名を冠した怪しい自称会計士は自民党応援団だ」、「自民党応援団だったのにキシダ(※岸田文雄・現首相のこと)が嫌いで反自民に転向した」、などと批判されることもあります(そうした批判、やりたければご自由にどうぞ)。

しかし、この「寂れた食堂街理論」を当ウェブサイトで提唱し始めたのは、少なくとも岸田政権が発足する前の話です(『立憲民主党は食中毒食堂、擁護するマスメディアも同罪』等参照)。

「隣のラーメン屋を批判したら、自分の店が繁盛するというものでもなかろうに」――。先週金曜日、『立憲民主党:他店の悪口でラーメン屋は繁盛するのか?』でこう申し上げたところ、さまざまな反応をいただきましたし、それらの反応を見て、さらに気づきがいくつかありました。近い将来、衆院の解散総選挙が行われるのかどうかはよくわかりませんが、ひとつ重要な点があるとしたら、私たち有権者が責任をもって議員を選ばねばならない、という点でしょう。ラーメン屋でたとえる政党政治他店を批判したら良いというものでもなかろうに先...
立憲民主党は食中毒食堂、擁護するマスメディアも同罪 - 新宿会計士の政治経済評論

また、岸田首相、あるいは「岸田・自民党総裁」体制下の自民党の動きを当ウェブサイトで批判的に取り上げ続けていることも事実ですが(『気付いたら手遅れ?「岩盤保守」の自民離反はあるのか』等参照)、これもあくまでも「LGBT、増税、韓国の3点セット」などの実績に基づくものです。

例の「LGBT法」だけでなく、昨日の「韓国ホワイト国戻し」を含めた対韓宥和政策を含め、どうやら岸田「宏池会」政権は現在、自民党に対する忠実な「岩盤保守層」を激怒させるようなことを連発しているフシがあります。しかも、新聞、テレビを含めたオールドメディアという「藪医者」が出してくる内閣支持率調査などの報道を見ていても、岩盤保守層の離反は見えてきません。気付いたら手遅れ、という状況でなければ良いのですが。内閣支持率は「藪医者による健康診断」先日の『内閣支持率は軒並み低下したが…政権は危機状態なのか』...
気付いたら手遅れ?「岩盤保守」の自民離反はあるのか - 新宿会計士の政治経済評論

いずれにせよ、「自民党だからOK」、「自民党はダメ」、などと決めつけたつもりはありませんし、今後も同様でしょう。

維新=第二自民党説

維新・馬場氏が「第二自民党」の考え方を肯定

こうした観点から、もうひとつ取り上げておきたいのが、こんな話題です。

維新・馬場代表「第1自民党と第2自民党が競い合うべき」に批判集まる…本誌に語っていた「自民で組める政治家」の実名

―――2023/07/24 16:14付 Yahoo!ニュースより【SMART FLASH配信】

光文社の『スマートフラッシュ』というウェブサイトが配信した記事によると、日本維新の会の馬場伸幸代表は23日、インターネット番組に出演し、維新の立ち位置と自民党との関係を巡り、「第1自民党と第2自民党でいい」などと発言したというのです。

『フラッシュ』の記事をもとに、馬場氏の発言内容を振り返っておくと、この発言は番組内で、馬場氏自身が6月に発した「(立憲民主党を)叩き潰す」という発言を踏まえたものだそうです。この「叩き潰す」発言を受け、維新のことを「あくまで第二自民党」などと批判した――、という流れです。

この立民幹部の「第二自民党」発言を巡って、番組内で馬場氏は改めて次のように述べたそうです。

われわれが目指しているのはアメリカのような2大政党制だ。<中略>第1自民党と第2自民党でいい。その第1自民党と第2自民党が改革合戦をして、国家・国民のために競い合う。それが政治をよくしていくことにつながる。立憲がいてもなにもよくならない

現在の立憲民主党は「スキャンダル追及政党」

この発言、非常に興味深いものです。

これを当ウェブサイトなりに解釈するならば、維新は政策面で自民党と大きく異なるものではなく、むしろ自民党と協力すべき局面では協力しつつも、自民党が誤った政策を進めようとしているときにはそれにブレーキをかける――、といった役割を述べているようなものでしょう。

こうした発言に、批判はあるかもしれません。

しかし、現在の立憲民主党が「何でも反対政党」と化していて、自民党関係者や閣僚らのスキャンダル追及に特化していることを思い出しておくと、正直、馬場氏の発言は2大政党制の在り方としてはひとつの考え方でもあります。

正直、個人的には維新が「素晴らしい理想的な政党」だとは思いませんが、少なくとも国会で「政策論争ができる政党」が最大野党になれば、現在の日本の政治は少しずつ良くなるかもしれません。少なくとも立憲民主党では、「政策論争」はできないからです。

日本共産党は「日本からなくなったら良い」

ちなみに記事によると馬場代表は他党について、次のようにも述べたそうです。

(公明党)「大阪都構想はいま凍結しているので、公明党にお願いすることはいまはない。(野党第一党の目標を達成するために)関西の6選挙区すべてに候補者を出して、公明党とも戦う」。

(日本共産党)「日本からなくなったらいい政党で、言っていることが世の中ではありえない。空想の世界をつくることを真剣に真面目に考えている人たちだ

(国民民主党)「考え、政策は非常に似通っている。国民はバックに連合という組合の連合体の組織がついている。われわれのバックにはなんの組織も企業も団体もついていない。そこが違う

大変に興味深い視点です。

正直、日本維新の会が今後、どういう動きをするのかは読めませんが、それでも少なくとも馬場代表の発言には、現在の「キシダ自民党」に辟易しているであろう「岩盤保守層」を取り込むだけのポテンシャルは秘められているようです。

ちなみに馬場氏は今年6月、『フラッシュ』とのインタビューで与党入りする可能性について、こう答えたそうです。

そこは慎重に考えなアカンと思います。新自由クラブ、新党さきがけ、日本新党など『第三極』と言われ、自民党と連立を組んだ政党は、最後はみんな自民党に吸収されましたから。<中略>それに “検討使” の岸田(文雄首相)さんはアカン。われわれは、あくまで単独政権を目指すつもりです

ダメな議員が増えてくると、やがて “青雲の志” を持っている人間は『つき合うてられん』と考えます。そのときに政権を担える政党があれば『ほな、そっち入ってやろか』と考える。これが、大阪で維新が生まれた歴史です」。

「青雲の志」を持っている議員が「付き合ってられん」と愛想をつかす、というのは、現在の「キシダ自民党」のことを意味しているのでしょうか?

馬場氏の菅総理評

馬場氏は『フラッシュ』に対し、「自民党に限らず、改革マインドを持った政治家が結集できるような『核』を、僕らは作ろうとしているんです」と述べたのだそうですが、これはこれでひとつの考え方でしょう。

もしも自民党が保守層をさらに失望させる政策(さらなる対韓譲歩や増税など)を強行したときに、保守野党が存在すれば、保守層としては自民党を見限って維新に投票する、といった選択肢も現実のものとなります。

馬場氏は自民党が割れたときに具体的に組むべき相手として、その筆頭は菅総理だと明言したそうですが、これに関する発言が秀逸です。

組むとしたら、筆頭は菅義偉前首相でしょうね。政治家は、コメンテーターとは違う。結果を出さなアカンのです。それを実行してきたのが菅さんだと思います。<中略>菅さんが総理になり、初めてお会いしたときの言葉を思い出します。開口一番『(総理に)なっちゃったんだよ!』とおっしゃった。やはり政局ではなく、政策の人なのだと感服しました」。

菅総理が「政局ではなく政策の人だ」というのは、まったくその通りでしょう。

だからこそ、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現やコロナワクチン接種などで多大な功績があったにもかかわらず、たった384日で政権を失ってしまったのかもしれませんが…(『菅義偉総理大臣の事績集:「日本を変えた384日間」』等参照)。

たかが384日、されど384日。この384日には、日本の歴史を変えるほどのインパクトをもたらしました。今月4日で辞任(内閣総辞職)した菅義偉総理大臣の個人ブログサイトが更新されていたのですが、菅内閣の1年間の「功績」が24個ほど列挙されており、これが圧巻というほかありません。そんな有能な宰相を辞めさせた私たち日本国民に、反省点はないのでしょうか。東京オリパラを強行したスガは辞めろ!今年7~8月頃がピークでしたでしょうか、世間では、菅義偉内閣に対する批判が殺到し、各メディアの調査による内閣支持率も、昨年9...
菅義偉総理大臣の事績集:「日本を変えた384日間」 - 新宿会計士の政治経済評論

選択肢の出現

いずれにせよ、良い意味でも悪い意味でも、次回衆院選の焦点が維新の獲得議席動向にあることは間違いないでしょう。

くどいようですが、当ウェブサイトとしては日本維新の会(や国民民主党)などに関し、「自民党よりもさらに素晴らしい政党に違いない」、などと決めつけるつもりはありません。彼らに対する評価は、あくまでもそれらの政党が今後出してくるであろう政策、今後の行動などに基づき、私たち有権者の総意が決めるべきものです。

また、政権与党になったらなったで、それが一種の利権と化し、腐敗が始まる可能性だってあります。

現在の「キシダ自民党」も、自民党以外にマトモな選択肢がないことを自民党自身が見透かしているフシがあり、だからこそLGBT法のゴリ押しや増税、対韓譲歩など、多くの日本国民を失望させるようなものをゴリ押ししているのでしょう。

このように考えていくと、維新の躍進には、まともな保守層にとって、「選択肢が出現する(かもしれない)」、という意味はあるのかもしれません(それが期待できるかどうかは別問題ですが…)。

新宿会計士:

View Comments (22)

  • 毎度、ばかばかしいお話しを。
    日本マスゴミ村:「政策を論じるには、政局を論じるのと違って能力がいる。そして、我々には、その能力がない」
    誰か、笑い話だと言ってくれ。

  • 維新食堂…もしかしたら食えるかもしれないが、ところどころ怪しい材料が見えかくれする闇鍋のようなメニューを出す店。味の保証はできまへん
    国民民主食堂…自民食堂の悪口ばかりの食堂からのれん分け(ケンカ別れ?)した2号店。マシなメニューを出すかもというウワサもあるが、過去の経緯と地味さから客足はイマイチ
    社民食堂…えっ、まだつぶれてないの?

  •  第二自民党でも良い、というのは拒否反応を示す有権者は多そうではありますが。
     私個人としては「自民党が良い、自民党じゃ嫌だ」などと自民党を"基準"には全く考えておらず、「自民党かどうかなんてどうでも良い」という意味で、賛同できる発言です。
     立憲や共産党、その他木っ端に絶対に投票できないなという理由がここでもあります。「自民党政治にNO」しか言わない。自民党に悪いところがあろうが、「自民党かどうか」なんて何の意味も無い。こちらはマシな政党を選んだら自民党だったというだけです。
     立憲幹部とやらの浅薄な考え方、「第二自民党イメージをなすればイメージダウンだ!」というのがミエミエですね。どーでもええわそんなもん。今だに悪夢の政権交代の成功体験を忘れられないと見える。

     それよりも、メディアに圧殺されずにこれほど正論を公言できる時代になったのかということが感慨深いです。 共産党評はあまりにも酷な表現ですが、一字一句同意せざるをえません……

     あとは、馬場氏のカラスの表現は中々ですが、「カラスは黒と言えるがロシアも黒と言えるか」が懸念です。定食のスープがしれっとボルシチなんだよなぁ……

    • 農民様

      「第2自民党」

      貶めるつもりのレッテル貼りに使ったこの言葉が、
      この国で政権を担えるのが2つの党しかなくって、
      われわれがそのひとつ、
      と、意味を換骨奪胎された上で、
      オマエさんたチャ、その器じゃない、
      と、逆に斬り返されちゃいましたね(笑)。

      わたしは、橋下徹という男は、口先だけの人間に思えて、信用できないのですが、
      今の維新代表、馬場氏の今回の発言に関しては、
      この人、頭が切れる上、結構肚も据わってるんだなと、ちょっと見直しました。

      • 農民様、伊江太様

        菅氏を評価しているので、この人も評価します。
        このサイトでも、21年10月に、菅元首相の論稿があったのですね。

      •  カラスの例え話でも、「カラスを黒という人だけで集まる」というのは、党派性や選挙互助の否定という話だけではなく「事実を事実と認識できる現実主義の人間のみで」と解釈できますし。共産党評の対極。夢物語と思想統一だけで良いのならば、別に「カラスを白という人だけ」でも良いですからね。
         立憲民主がメディアにガチガチに保護されているという認識をしつつここまで徹底抗戦の意を示せるというのは、胆力ゆえか、もはやメディアに先なしと読んでか。いずれにせよ、本件で「馬場氏の」評価は上がりましたね。

         にしてもヤフコメはどうも拒否反応の方が多いようだけど、「自ら第二自民党と定義するなんて」みたいな、リテラシー皆無なコメントが高評価寄りなのがちと恐ろしい……かつて安倍総理らが、買い言葉的に返した発言をさも氏の自発発言かのように切り取られていた時の手法は、まだ通じるのか。

  • この論考面白かったです。馬場さんの発言ってそう言う事だったんですね。

    鉄道理論や池の水理論の課程で、立憲共産党が野党第一党でなくなるなら、正直何でもいいと思ってます。それでも、馬場さんの発言を改めて見てみると、ちょっとだけ維新に期待しなくもないです。

  • 私は政治や経済分野は不得手なのであまりコメントできませんが、
    維新に関しては実行力と実績の面で良い印象を持ってます。
    良くも悪くも橋下元代表も松井元代表も、大阪都構想や選挙結果の結果責任を取り有言実行で引退していますし(闇院政のようなものかも知れませんがw)、
    丸山議員や上西議員はじめ問題を起こした議員は割と有名でもスパッと除名にしている印象があります(自民はじめ他の政党は柵に引きずられる印象です)
    実績については主に大阪の知人よりの伝聞ですが、大阪の財政改善や公務員削減・議員削減ナノ度の政策実績なども聞きました(少し昔の話なので現状は?ですが)

    上記は私の感想に過ぎませんし、親露な議員の話とか親中な利権の話とかはネット経由で耳にしますので、勿論悪印象の方々もおられることは理解しています。

    • こんとん様

      雑音を除いて、取り敢えず心を中立にして見れば、ここに書かれたことと同じ感想になります。

  • >維新のことを「あくまで第二自民党」などと批判した

    第二自民党が批判になると思っている時点で、何故自分たちが支持されないのか理解できていないと思います。
    日本の政治は自民党の寡占体制が長く続き過ぎました。
    川の流れも停滞し澱んでしまっています。
    早くかき回さないとヘドロが溜まり過ぎて毒ガスが発生します。
    安倍さんは自民党中興の祖ではありましたが、宏池会を始めとする自民党議員はそれに胡坐をかいてしまったのではないでしょうか?
    幸いというか、岸田首相という暗愚な方が自らの支持基盤である保守層を敵に回し、愚かにも自らの足場を切り崩しています。
    しかも本人はそれに気付いていないという体たらくです。
    私が今のところ維新を支持しているのは、ひとえに日本の政治に真っ当な競争環境を作って欲しいと願っているからです。
    日本の政治もようやく自民党寡占体制の終焉を迎えつつあるように感じます。
    日本に巣食う様々な既得権と戦い、真っ当な政策を競い合う政治を一日も早く見たいものです。

  • しかし前から思ってたんだが食堂って例えとして微妙じやね?
    高い不味いしかないなら家に返るかコンビニかスーパーですませるけど
    俺のところは投票所ちょっと遠いからクルマでいくんだが
    投票したい候補がいなかったら棄権するけど
    ガソリンのムダだし
    食堂に例えていいのは投票したい候補が二人以上いて誰にするか迷った場合だけだろう

    • x60様
      少し想像力を働かせて、無人島に異世界転生してしまった状況を考えてみてはどうでしょう?
      その無人島には食料は数店の異世界食堂しか存在せず、栄養摂取には食堂で済ますしか無い。
      選択肢としては、凄く不味いものを我慢して食べるか、明らかに腐ったものを食べて体調を崩すことを覚悟するか、食堂の食事を拒否して餓死を選ぶか(無投票)
      てな感じの究極のシミュレーションを想定すればわかりやすいかと思います

      • こんとん様

        この例えは、凄くよく分かります。
        食事の大切さ、つまり、政治の大切さ、が分かります。
        食事に気を付けないと、体を壊します。政治に気を付けないと、生活と人生を壊します。恐ろしや恐ろしや、です。政治は切実な問題なのですね。

        となると、政党を食堂に例えた会計士様は、素晴らしい慧眼の持ち主です。

  • 「第二自民党」ですか。日本の悲劇は政権を担える野党がないということ。民主党の3年3ヶ月が新しい政党への期待と希望を葬り去った。で、「第二自民党」ときた。だけど自民党の汚い部分をマネされちゃ困る。政界汚職、既得権益これも困るな!長年安定感があるということで自民党に任せてきたけど最近の自民党、、、どうにも濁って来た感が拭えない。だけど維新もなぁ。時々変な奴を生むからなぁ。立憲、共産はいわずもがな。公明党は政教分離に違反している。おれは国民民主に期待している。玉木がぶれなければな。

  • 「第二自民党」

    個人的は、待ってました!それでイイです。

    普通のことを普通に。
    皇室と国防とアベノミクス踏襲。

    政策は保守路線でよいのですが、野党がアホ過ぎるが故に圧勝を続けた挙げ句に
    「天狗になって利権に走る議員たち」
    が嫌なのですね。

    だから第二自民党は大歓迎。
    悪夢を心配せず心置き無く
    「お灸を据える」
    ことができますから。

    維新の独自性なんか不要。
    「自民党そっくりそのままで、自民党ではない」
    という属性が大事。

    LGBT推進とか増税(アベノミクス離反)とか原発再稼働が遅いとか、今の自民党でとち狂った活動への批判でも、受け皿になりそうですしね。
    (野党が役に立たん)

    • >悪夢を心配せず心置き無く「お灸を据える」ことができますから。
      >維新の独自性なんか不要。「自民党そっくりそのままで、自民党ではない」

      ホント これですよ!!! 
      自民党支持者の立場でも大歓迎です
      まともなライバルがいないと組織が腐るんです
      維新のおかげで 岸田自民を叩くことができます

  • 関西人からすると維新は改革自民という感じ。確かに、色々と怪しいメンバーもいるが、それじゃ自民や共産を含めて他の政党はまともなのばかりなのかで片付いてしまう話し。
    維新は見える結果を出している。公約通り大阪府市で議員を削減したし、高校、大学の授業料は無償になった。府外から子供を大阪府の高校や大阪公立大学に行かせるとそのメリットを痛感させられる。
    明治維新は武士によって武士の政権を交代させた。自民を第二の自民が取って代わるなら、維新の名は体を表している。維新には自民より出て自民よりウヨになってもらいたい。

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