ツイッター上の「コミュニティノート」は、おもに「左派」などと称される人たちを中心に順調に「着弾」しているようですが、ツイッター社の説明によると、これはべつに「ファクトチェックを狙ったもの」でも、「左派を狙ったもの」ではありません。あくまでもユーザーに有益な背景情報を提供するためのものです。
ツイッターで最近、目に付くようになったのが、「背景情報」ないし「コミュニティノート」です。
『ファクトチェック大幅強化するツイッター新機能の衝撃』などでも取り上げたとおり、ツイッターでは最近、あるツイートに関する背景情報を注記する「コミュニティノート」機能が強化されており、「ノート砲」は新聞を含めたオールドメディアのアカウントにも、容赦なく「着弾」しています。
例の「ツイッターのファクトチェック機能」に関する「続報」が出てきました。『役に立つコミュニティノート』というアカウントが、背景情報に関するノートを自動で紹介してくれるようなのです。現在のところ、表示されているものを上から順に10個ほどチェックしてみたところ、ロシア大使館のほか、左派系や反ワクチン系のアカウントのツイートに対し、注意喚起がなされているようです。今後のツイッターではデマの流布は難しくなるのでしょうか。ツイッターのコミュニティノートによる「背景情報」昨日の『新聞がツイッターでファクト... ファクトチェック大幅強化するツイッター新機能の衝撃 - 新宿会計士の政治経済評論 |
いちおうツイッター社の公式の説明に基づけば、この「ノート」という機能は「ファクトチェック」が主目的のものではないのだそうですが(『ツイッターの「背景情報」が「まとめサイト」にも表示』等参照)、それでも結果的に、左巻きの論者の皆さまやメディアを中心に、このノート砲は毎日のように「着弾」しているのです。
現時点において、著者自身が確認した限り、このコミュニティノートに着弾しているのは、たとえば立憲民主党の大物議員であったり、大手紙・地方紙の記者であったり、と、さまざまです。
なかでも、日本共産党の関係者に対しては、志位和夫委員長を含め、複数の議員に対し、この「ノート」が「着弾」しているようです。
なかなかに、興味深い話でしょう。
こうした実態を踏まえ、この「コミュニティノート」を巡っては、「ツイッター社が客観的意見を装って、特定の意見を持つ人を排除しようとしているものではないか」、といった懸念も出ているようです。
ただ、これに関しては、そもそも論として、この「コミュニティノート」機能、「特定の勢力、特定の政治思想などの持ち主を対象にファクトチェックし、ツイッターから排除すること」を目的としたものではありません。
あくまでもツイッター社の説明に基づけば、ノートに参加するためには基本的に「ツイッターのルール違反などをしていないこと、②ツイッターに登録してから6ヵ月以上が経過していること、③携帯電話番号を認証していること」――、などの条件が必要です。
また、コミュニティノート参加者となった場合は、基本的に「理解形成に貢献する」、「誠意を持って行動する」、「意見の合わない人々にも配慮する」――、などの理念に同意し、それに従って行動する必要があります。
ツイッター社の説明は、こうです。
「コミュニティノートは、ツイートを読んだユーザーが、常により優れた情報を把握できるように、有益な背景情報を提供することを目指しています」。
そのためには、ノート参加者は誠実かつ建設的な投稿を心掛ける必要がありますし、システムの操作などを目的とした行為は当然に禁止されていますし、さらには中立的表現に努め、ヘイト表現、中傷的表現、扇動的表現については許されていないようです。
現実にコミュニティノートを確認してみると、多くのノートは、冷静沈着に、かつ、きちんとした情報源を提示したうえで議論しています。
そして、どうやらこのノート、表示されるためには多くの人から「役に立った」と評価されることが必要で、逆に、多くの人からの「役に立った」という評価が得られなかった場合には、表示されずに消えていくようです。
また、コミュニティノート自体、世の中的には「左派」と呼ばれる人たち、あるいは「反ワクチン」「ロシア・フレンズ」などと呼ばれる人たちに多くみられるのですが、それだけではありません。一般に「右派」、「保守派」などと呼ばれている人たちにも、同様に「着弾」しています。
このように考えていくと、「ツイッター社の説明を信頼するならば」、ですが、このコミュニティノートは膨大な数のツイッター・ユーザーが検証した結果が表示されている、ということです。
というよりも、日本人のツイッター・ユーザーが一説には数千万人ともいわれるなかで、「膨大な数のユーザーが検証」を統計学的にやや誇張して表現するならば、「日本国民の多くが」検証済みのものが残った結果だ、という言い方もできるかもしれません。
いずれにせよ、興味深い時代になったものだと言わざるを得ません。
なお、以前の『新聞がツイッターでファクトチェックされる時代が到来』では、「山手線の駅名を冠した会計士を自称する怪しいツイッター・ユーザーも最近、その登録をしようとしている」などと申し上げたのですが、これに関する「後日談」に関しては、当ウェブサイトで報告することは控えたいと思います。
ツイッターで、ファクトチェックがなされる時代がやってきました。しかも大手新聞社も含めて、です。多くの新聞社にとって、その社会的な寿命は、早ければあと10年前後でやって来ると思われますが、新聞社の権威は、彼らが自覚している以上の速度で失われているのかもしれません。背景情報とは?少し前から、ツイッターに「背景情報」なるものが表示されているという事例が増えてきました。この「背景情報」、調べてみると、2020年9月ごろに実装された機能らしいのですが、この「背景情報」を追加し得るのは、「コミュニティノート」... 新聞がツイッターでファクトチェックされる時代が到来 - 新宿会計士の政治経済評論 |
あしからず、ご了承ください。
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毎度、ばかばかしいお話しを。
オールドメディア:「コミュニティノートとは、オールドメディアにとってデスノートである」
この話は、2023年7月21日時点では、笑い話である。
なんでも、このコミュニティノートの機能は昨日今日のものではもちろんなく、イーロン・マスク氏がTwitter社を買収する前から準備されていたそうです。
多分以前の体制で左派自称リベラルが存分に使い回す予定だったのでしょう。
それが正反対になり、めちゃめちゃイーロン・マスク氏や左派が敵だと思っている方々を悪し様に罵っています。
まぁ諸刃の剣的な機能ではあるのですが、いくらなんでも指摘された自分の意見がまるで嘘捏造であったり法的根拠も現実ともそぐわなくてもイキっている方々ってどういう頭の回路してるんでしょうかね?
嘘がバレたらゴメンなさいしましょうよ。
がみ様
>めちゃめちゃイーロン・マスク氏や左派が敵だと思っている方々を悪し様に罵っています。
自分たちの都合を忖度してくれない人間は、敵である、ということでしょうか。
思い通りにならないとグズるようです。
>嘘がバレたらゴメンなさいしましょうよ。
そもそも嘘だとバレたら困るような嘘をつかなきゃいいだけの話なんですけどねw
Twitterなどの発信媒体を、専らデマを広めることを主目的として悪用してるような連中に言うだけ無駄でしょうけど。
そういう意味では「どういう頭の回路をしてるんだ?」という疑問が生じるのも当然。
今回の新機能は嘘や罵詈雑言を吐き捨てるだけ吐き捨てながら、自らはリプ欄を閉じたり閉じてなくともついた反論などを完全に黙殺、もしくはそもそも一切見ないようにしてる輩には特に効果があると思いますw
それを便乗叩きしてウホウホしてる人が言うのもねぇ
新宿会計士様
このスレッド、もしかしたら校正ミスではありませんか?
志位氏の奴にノートがついていませんし、阿部氏の奴が2回登場しています。
元一般市民 様
ご指摘大変ありがとうございます。
記者のツイートが2つ混じっている点については構成ミスです。申し訳ございませんでした。
志位氏の件については、コミュニティノートの性質上、条件次第では非表示になります。
したがって、ある時点でコミュニティノートが付いていても、途中で消えることはあり得ます。
引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
力ずくで消したのかもしれないですが、SNS上では結局、魚拓が見つかりますね。
https://twitter.com/ginseiou/status/1681472775008178176?utm_source=yjrealtime&utm_medium=search
(こういう風に、他人のツイートを紹介することにサイト規約に反する問題あれば削除をお願いします)
星のおーじ 様
ツイッターやフェイスブック、YouTubeなどのリンクを張り付けることは当ウェブサイトの基準には一切抵触しません。引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
ノートが消えてるのはあちら界隈が組織的に「役に立ちましたか?」に否定的な判定をして消しにかかった可能性がありますね。
志位が狂惨党員を総動員したのでは?w
アベx2は知らんけどw
津田大介氏の背景情報に対する返信で、わざわざDownvoteのスクショ貼り付けてるDOM氏のような評価者が多数いれば非表示になると思われます
https://twitter.com/tsuda/status/1682014452353499136
Up/Down vote自体も、左右等への偏りがあれば評価者自身の評価が下げられ信頼を失っていくはずですが、そのへんの重み付けはTwitter内部仕様なので推し量るしか無いですね。
コミュノート運営によればデータは公開され誰でも評価できるとの事ですが私は分析する時間も才能もないので誰かやってくれるの待ちです(他力本願寺)
Discordのような、評価数・評価内容のフィードバックによって評価者そのものが
評価されるシステムだと想定していますが。
コミュニティノートガイド・視点の多様性
https://communitynotes.twitter.com/guide/ja/contributing/diversity-of-perspectives
やはり記者はすごいですね。
彼らの中では、福島からは水銀が放出されることになっているのでしょうか。沖縄県民は機械のように全員が一つの意思に従う上に、普天間基地を維持したがっていると?どちらが沖縄をバカにしているのやら。
口汚くない相手をクソリプと口汚く罵り、科学も民意も無視するのは大概にした方が。彼らが「正義の俺様に指摘するなんておかしい」とか言ってないで、自分の正義の方を疑う日は来るのでしょうか。」
ノートの存在は呪いつつ、ノートの内容こそが間違っているという反論が一切無いのはどういうわけでしょうね。
ところで、辺野古移転が完了する前に、沖縄の重要性よりも九州熊本の重要性の方が高まり、自然と沖縄の軍備が相対的に緩まるんじゃないかという気すらしてきました。
こんな状況の記者がウヨウヨいる民法見たり、NHKに受信料払ったりしてる人達はご苦労様、いや御愁傷様ですな笑
「有益な背景情報」がクリティカルダメージになる連中ってw
志位氏のツイート、主体と客体が判別しづらいけど「寄付」のことを「募金」と言ってるように思えるね。
左派は怒り心頭でしょうね。
偏向・ミスリード・虚偽を織り交ぜながら、少なからずのユーザを騙していたのに、全てバラされてしまうんですから。
おもしろいな、と思うのは、ノートを付けられた人は、そのノートの本文に対して反論するのではなく、ネトウヨのレッテルを貼ったり、ノートの仕組みそのものを批判したり、とまぁ、ずれた反論しかしない事。
もともと批判しかしない人は、批判されるともろかったり(打たれ弱い)、議論に慣れていなかったり、理路整然としていなかったり、と言うことなのだと思いました。
本来正確な情報を発信することが職責であるはずの記者が、背景情報により否定、反論されているのは大変に残念なこと。
しかし彼らはコミュニティノートがついたことに逆ギレするばかり。
間違っていたのなら訂正して反省する。間違っていないなら事実と証拠をもって反論する。
ツイッターはネトウヨ(意訳)とレッテル貼って喚くだけでなく、やるべきことがあるでしょうに。
しかし面白いことが始まったものです。
長年記事と称して思想を垂れ流してきた記者風活動家が、オールドメディアの一方通行からインターネットの双方向に本格的にさらされる。
遅まきながらネットデビューしたということでしょうかね。
Twitterはしてないのでノートも見れないのですが、聞く限りは楽しそうですね〜。