今度は社民党の「30人分宴会キャンセル」疑惑です。J-CASTニュースの記事によると、社民党の板橋区議会議員の五十嵐やす子氏が区内の中華料理店で30人分の団体予約を入れたものの、それを無断で放棄したとの疑惑が持ち上がっているのだそうです。現時点で店、区議のどちらの主張が正しいのかを断定する材料はありませんが、社民党が普段から「疑惑は疑われた側が無実であると証明すべき」とするスタンスを取っていることを思い出すならば、やはり五十嵐氏、あるいは社民党が本件についてきちんとした見解を出すのが筋ではないでしょうか。
立憲民主党・焼肉店騒動
なぜか、野党には飲食店がらみのトラブルが多いようです。
以前の『立憲民主党県議ら「汚物放置疑惑」か=文春オンライン』では、『文春オンライン』の報道をもとに、立憲民主党の愛知県議らが名古屋の焼肉店に「汚物」を放置していたとする疑惑が持ち上がっているとする話題を取り上げました。
立憲民主党が、久しぶりに悪目立ちし始めたようです。岸田首相の防衛費増額方針に対し、立憲民主党の有田芳生(ありた・よしふ)参議院議員が「台湾有事を起こさないために外交努力で中国を抑えるべき」などと迫ったそうです。その立憲民主党を巡っては、ほかにもなかなか刺激的な報道もなされているようですが、これについてどう考えるべきでしょうか?(※あまり考えたくもありませんが…。)目立つのが良いとは限らない立憲民主党昨日の『立憲民主の支持率回復は「悪目立ち」しなかったから?』では、いくつかのメディアの調査で、最... 立憲民主党県議ら「汚物放置疑惑」か=文春オンライン - 新宿会計士の政治経済評論 |
しかも、『立憲民主党「脱糞疑惑」続報が参院選後に出てきた理由』でも取り上げたとおり、この「現場」には斎藤嘉隆・参議院議員がいたとする『NEWSポストセブン』(報じたのは『週刊ポスト』)の記事も出ています。
参院選後に意外な話題が出てきました。例の「脱糞疑惑」に続報が出てきたのです。週刊ポストの報道によれば、今年5月に愛知県内の高級焼肉店で発生した(と報じられた)「立憲民主党関係者脱糞疑惑」では、愛知選挙区で当選を果たしたばかりの斎藤嘉隆参議院議員が同席していたというのです。「もりかけ・さくら」で「疑われた側が説明責任を果たさねばならない」とする姿勢を堅持してきた立憲民主党こそ、本件で徹底的に説明責任を果たさなければなりません。2022/07/25 16:00追記敬称が抜けていましたので修正しております。また、... 立憲民主党「脱糞疑惑」続報が参院選後に出てきた理由 - 新宿会計士の政治経済評論 |
週刊ポストによると、立憲民主党の「愛知県連の関係者」は、こんな趣旨のことを述べたのだそうです。
- (会合には)斎藤嘉隆氏も参加していた
- 当日の会合参加者は警察の捜査対象になっており、「選挙前にこの話が出たら大変だ」と(いう理由で)「事件」について、立民ではダンマリを決め込むことになった
- 実際、参院選の愛知選挙区は混戦で、斎藤議員も薄氷の勝利だった。投票前に表沙汰になっていたら、どうなっていたことか
自分に甘く他人に厳しい人たち
これについては正直、続報もほとんどなく、真相は有耶無耶です。
しかし、仮に――あくまでも「仮に」、ですが――、この「疑惑」がもたれた相手が立憲民主党ではなく自民党議員だった場合、おそらく、新聞、テレビを中心とするオールドメディアは、全力でこの疑惑を追及したに違いありません。
なにせ、国家公安委員長が「うな丼を食っていた」と発言しただけで「発言を撤回する考えは?」などと尋ねてしまう(『マスコミさん、「うな丼発言撤回は?」と尋ねてしまう』等参照)ほどの人たちですから。
マスコミさん、大臣がうな丼を食べたことの何が問題なのですか?「うな丼」事件に「続報」です。谷公一・国家公安委員長に対し、マスメディアの記者は「発言を撤回する考えはないでしょうか」と質問してしまったそうです。これにはさすがに驚きました。そもそも大臣が昼食にうな丼を食べたことや、それを発言したことに、いったい何の問題があるのか、真剣に理解できません。マスコミさん、いったいそれの何が問題なのでしょうか?これはまさに「悲報」、といったところでしょうか。先ほど『自分に甘いメディアと野党:次は「うな丼大... マスコミさん、「うな丼発言撤回は?」と尋ねてしまう - 新宿会計士の政治経済評論 |
あるいは、「自分に甘く、他人に厳しい」、という言い方もできるのではないでしょうか。
今度は30人分宴会バックレ疑惑
こうしたなか、飲食店がらみでは、こんな記事が目に付きました。
板橋区議に「30人宴会予約バックレ疑惑」 「騙され悔しい」地元飲食店が悲鳴も…本人反論「事実ない」、双方の見解は
―――2023年05月16日15時48分付 J-CASTニュースより
『J-CASTニュース』によると、東京都板橋区ときわ台にある中華料理店「長秀龍」が、社民党の板橋区議会議員・五十嵐やす子氏に30人分の団体予約を無断で放棄されたと訴えている、というのです。
リンク先記事には長秀龍が提供したいくつかの写真が掲載されているのですが、これによると予約当日はテーブルの上に食器類がきれいに並べられている様子などが確認できます。
騒動が発生したのは常連客がツイッターに投稿した内容がきっかけだそうです。
これを受けてJ-CASTニュースが9日、店長夫妻に取材したところ、4月29日夕方から貸し切りで30人利用、2時間4,000円コースの予約を、宴会当日の10日前に五十嵐氏本人から口頭で取り付け、カレンダーにメモしたのだとか。
ところが当日、時間になっても来客はなく、五十嵐氏の事務所にも連絡がつかなかったそうです。そして、店は人員を補充して準備を進めていたうえ、最終的に用意していた食材も一部が廃棄となるなど、損害が生じてしまった、などとしています。
その後は5月1日の昼になって、五十嵐氏から店長に「予約キャンセルは連絡済み」との電話があったそうですが、店長によると五十嵐氏は自身の携帯番号自体を知らなかったはずであり、実際、着信履歴もなかったと指摘。
その後のやり取りで五十嵐氏はキャンセルの連絡は店長への携帯ではなく店舗の電話に連絡した、などと一部主張を変えたものの、やはり「キャンセルは連絡済み」との主張を変えることはなかった、というのが店の側の主張です。
本人は否定しているらしいが…
ただし、これについてJ-CASTニュースが五十嵐氏に、予約をめぐる実際の経緯、キャンセルを連絡したのであれば発信履歴は残っているか、今後の対応や見解などを尋ねたところ、11日にこんな回答があったのだそうです。
「無断で放棄したという事実はございません。事実がない以上、他の質問にお答えすることはできません」。
これについて、記事を読んだだけでは、どちらの主張が正しいかを断定するだけの材料はありません。
ただ、社民党が普段から「疑惑は疑われた側が無実であると証明する責任がある」と主張していることを踏まえると、やはり今回の疑惑を巡っても、「無実である」と証明する義務があるのは五十嵐氏の側ではないか、とする疑念は払拭できません。
ちなみにJ-CASTニュースによると、長秀龍の店長は12日に警察が店に訪れ、五十嵐氏には自体を穏便に済ませるために、警察を通じて5~6万円ほどの金銭を支払う意向があるとの打診があったと明らかにしたそうです。
ただ、「1人4,000円コース30人分」といえば、売上に換算して12万円ですし(消費税等が含まれているかどうかについてはわかりませんが)、原価率を50%と仮定したら6万円の損害が発生している計算です。当日貸し切りにしてしまったことで通常営業ができなくなった分の機会損失も含めれば、損害はもっと増えます。
こうした状況を踏まえるならば、もしもこの「宴会無断キャンセル」が事実ならば、社民党も党として謝罪するなり、本人に処分を下すなりしたうえで、店舗や有権者に対し、きちんと説明を行うのが筋ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
View Comments (24)
毎度、ばかばかしいお話しを。
ワイドショー:「自民党の疑惑は、盛り上げて放送すれば視聴率になるが、社民党のスキャンダルは、どうやっても視聴率にならない」
これって、笑い話ですよね。
蛇足ですが、政治家の悪名も無名よりはマシではないでしょうか。
> 疑惑は疑われた側が無実であると証明する責任がある
最近どこかの国の裁判所で同じような判決が出ましたねw
それは置いといて、社会常識に照らすなら当日キャンセルはキャンセル料100%が普通じゃないですかね。あっ、社民党員に社会常識を求めるのは酷でしたか。。。
これは五十嵐が嘘をついているんじゃないですかね。店側が社民党を嵌めるため、貶めるために、貸し切り、人員配置、食材の調達まで済ませて芝居をした、と言うのならばたいしたものですが。
普通に考えればそんなこと無いですよね。
邪民党がよくまあ30人も集めましたね
って集まらなかったのか
脱糞民主党にバックレ社民党ですか。
この界隈の人達は、とても、とても、とても、ユニークで解り易いですね。
さてさて、遅がけのお昼に今から『うな丼』を食べにいきます。
>警察を通じて5~6万円ほどの金銭を支払う意向があるとの打診があった
卑劣、ですね。代議士。
全額払えば一件落着なのに、セコイ。
あと、5~6万円惜しんで、更に名を下げていることに気づかないあたりが、野党らしい。(社民党は、野党ともいえるのかという意見もあるが。)
ここは、
電話でキャンセルを伝えたが、上手く伝わらなかったようで、ご迷惑をお掛けしたので、全額支払います、と言えば、逆に少しは名を上げるかもしれないし、少なくとも、下がることは無い、その上、店の方から、では、少しオマケします、と言ってくれるかもしれない。
このような問題解決の柔軟性の無い人間が、政治家として何が出来るのか?という基本的な疑問が出てきます。
>5~6万円惜しんで
そうではなくマジでカネが無いんでしょうね、社民党は。
より賃料の安い事務所に引っ越しを余儀なくされるほどの赤貧状態ですから。
コインパーキングの料金すら払わないような連中ですからねw
まー当該区議は界隈の飲食店では「予約受けNG」のリスト入りするんじゃないすか?
警察咬まして(実質)示談金提示してるあたり犯意自覚したうえで「コレ受け取って後黙っとれ」「でないと(ナイコトナイコトハナシ創って)名誉毀損で…」くらいの悪辣感まで覚えてしまう昭和時代劇脳をもて余すキョウコノゴロ…
「そんな事実は無いので、何をご質問になられても正々堂々誠心誠意お答えします。」の方が日本人にはウケが良いと思うのですが、あまり日本文化をご存知ないのかもしれませんね。
市民のためだとか草の根だとか標榜する連中こそが小市民の負担になっているというのが、日本の野党事情の笑えないところです。
調べてみたら選挙後の祝勝会などは「禁止されるあいさつ行為」となっています。
https://www.senkyo.metro.tokyo.lg.jp/qa/qa-katudou/
30人なんてボランティアも含まれてるのか、でもボランティア=無償奉仕の建前で弁当どころか酒宴に招いて良いものかと思ったらなんとまあ。
4月16日告示日
4月予約(記事より宴会当日の約10日前)
4月23日投票日
4月29日夕から貸し切り
しかも選挙期間中に予約したことはキャンセルして金銭授受が発生せずとも見返り行為として買収罪に抵触しているのでは・・・?議員の無知が引き起こしたとしたら今回飲食店の経営者は完全に巻き込まれですよ。
驚きのあまり中途半端な文章になってしまいました。
とにかく禁止されたあいさつ行為を回避するにはキャンセルしかないでしょう。意気揚々と祝勝会ひらこうとして事務方か党本部にがっつり叱られたんでしょう。
で、本来のキャンセル料を支払って飲食店が利益を得てしまうと買収に該当するから5,6万円とか半端な金額を渡すよう指示されたとか。そんなマニュアルがあるのではないかと推察。
なるほど、分かり易い説明です。
これは、多分そんな感じですね。
議員になるのに、一般人でも知っている公選法を知らないとは、これで議員やれるんですかね。
どっかの政党は公選法知ってても事前運動とか平気でやりますね。もはや常習犯ですが。最近はこれに加えて道交法違反や著作権法違反もやらかしてますが。
こんな身近な法律すら守れない政党が護憲を標榜するって何の冗談でしょう。
ドタキャンといえば、
タモリさんの番組で
ロシア出身のタトゥーというアイドルペアが…、
関係ない話題ですみません。
社民党議員は誤ったら死ぬ病気にかかっているのです。公職選挙法にも引っ掛かるようですし、只今絶賛自爆中ですね。
ところで飲食店のドタキャン被害はたまに話題になりますね。宴会はワリカン当日集金がほとんどなので幹事に前受金払わせるのも難しい。保険会社がドタキャン保険を販売するしかないかな。
そんなことは無いでしょう。宴会は、事前集金も出来ます。
ですから、大きな注文の場合は、事前に一度来店してもらって、半額なりの支払いを求めるべきでしょう。相手が有名企業の社員とか身元がはっきりしていれば、後金でもいいでしょうけれど、損害に対するリスク管理はきちんと考えて商売をやるべきでしょう。
無理して注文取って、損害を出すことを考えれば、リスクのある注文の取り方は改めるべきです。
電話一本で、どこの誰かも分からない人間を信じて、大きな注文を受けて仕入をして料理を作るという能天気さは疑います。
一般企業では、そんなことは絶対にしません。
一本の電話で、工場を動かして製品を作る工場なんてありません。
初回取引なら、前金が前提です。
ただ、今回の場合は、相手は、政党の名も出した公人ですから、ドタキャンというよりも
完全な契約違反ですね。
>保険会社がドタキャン保険を販売するしかないかな。
実はそういう保険商品は存在します。
他ならぬぐるなびがやってるようです。イマイチ信用できませんがw
https://corporate.gnavi.co.jp/release/2021/20211101-019481/