想像通りというべきでしょうか、韓国メディアからは「岸田首相の歴史発言は不十分だ」とする意見が、一斉に出てきたようです。踏み込んだ発言をすれば日本の保守派を落胆させ、中途半端な発言に留まれば韓国側を怒らせる――。そんなことは、最初からわかっていたはずです（もちろん、岸田首相が尹錫悦政権を攻撃する目的で「わざと」やったのだとしたら、それなりの「策士」ではありますが…）。
韓国メディアからはまったく予想通りの反応
昨日の昨日の『岸田首相は意外と「策士」？歴史認識の立場継承表明へ』では、岸田首相が韓国訪問で、新たな「お詫びの言葉」を表明しなかった場合、韓国メディアなどからは、おそらく強い反発が生じるだろう、とする予想を提示しました。
| 岸田文雄・現首相は今日、韓国を訪問し、日韓首脳会談に臨むそうです。これについて一部メディアは「日韓シャトル外交の復活」などと報じています。ただ、岸田首相は「歴史認識を巡る歴代内閣の立場の継承」を表明するそうですが、それをやると日韓関係の「改善」には逆効果かもしれません。韓国メディアの報道によると、韓国政府側は日本に対し、「謝罪」などの誠意ある対応を求めているらしいからです。もし岸田首相が狙ってやっているなら、なかなかの「策士」です。日韓シャトル「怪談」岸田文雄首相が７日、韓国を訪問し、日韓首... 岸田首相は意外と「策士」？歴史認識の立場継承表明へ - 新宿会計士の政治経済評論 |
当ウェブサイトで提示したのは、もし岸田首相が「歴史認識を巡る歴代内閣の立場の継承を改めて表明し、自称元徴用工問題の韓国政府の解決策推進を後押しする」という考え方を表明すれば、それ自体がむしろ逆効果になりかねない、という指摘です。
その答え合わせが出てきました。岸田文雄首相の訪韓に関連し、その歴史認識に関する発言を巡って、韓国メディアからは「不十分」の声が聞こえているようです。まったく予想通りです。
歴史発言は「不十分」一色 日韓首脳会談で韓国紙報道
―――2023/5/8 10:43付 産経ニュースより【共同通信配信】
共同通信によると、韓国各紙は８日、日韓首脳会談を１面トップで伝え、とくに岸田首相が「植民地支配」（※原文ママ）下の苦痛に触れた「心が痛む」との発言に注目。「革新系」のハンギョレは「強制動員への謝罪なし」と断じる一方、保守系紙も社説で「まだ不十分」との見方で一致しているのだそうです。
やっぱり逆効果だった
ちなみに共同通信の記事には「植民地支配下の苦痛」とありますが、岸田首相の発言の原文にそのような表現はないので注意してください（政治家が述べてもいない言葉を勝手に補って報じるのは、共同通信を含めた日本のメディアの悪い癖です）。
たしかに岸田首相の発言自体は不用意なものではありますが、それと同時に『岸田首相訪韓は日本の安全保障環境をむしろ悪化させた』でも紹介したとおり、岸田首相が「植民地支配下の苦痛」などと述べた事実はありません。
| 本稿では、岸田文雄首相の日韓首脳会談における共同記者会見の原文をもとに、今回の岸田首相訪韓の意味を考察しておきます。今回の訪韓において、日本にとって「新たな致命的なミス」はなかったと考えて良いものの、ツッコミどころは多々ありますし、安倍、菅両総理の時代の「日韓諸懸案の解決が図られないうちは日韓交渉に応じない」とする姿勢を岸田首相があっけなく覆しただけでなく、半島有事への巻き込まれリスクを高めたほか、中国による「巻き返し」などを通じて日本の安全保障環境を危うくしてしまった可能性がある、という点... 岸田首相訪韓は日本の安全保障環境をむしろ悪化させた - 新宿会計士の政治経済評論 |
「過去」に言及すること自体、日本の保守的な勢力を落胆させる一方で、韓国側でも強い不満を招くため、日韓双方から恨みを買うということにもつながりかねません。下手をすると尹錫悦（いん・しゃくえつ）大統領の政治的立場をさらに弱めかねません。
正直、この場合、最も賢いのは「不用意な発言をしないこと」ではなかったのではないかと思いますが、後の祭りでしょう（※ただし、岸田首相が「わかってやっている」のだとしたら、それはそれで老獪かもしれませんが…）。
岸田首相に危なっかしさもあるが…
もっとも、岸田首相の「実務能力のなさ」、「脇の甘さ」、「説明力のなさ」など（『岸田ディールで垣間見える「キシダの実務能力」の低さ』等参照）を踏まえると、尹錫悦氏との首脳会談を何度も繰り返していると、そのうちうっかり「謝罪」を口にしてしまわないかが気がかりの人は多いでしょう。
| 「仮定のご質問には答えません」は岸田首相がちゃんと考えていない証拠衝撃的な「岸田ディール」。振り返れば振り返るほど「信じられない内容」と言わざるを得ません。とくに韓国の「ちゃぶ台返し」の可能性については、岸田文雄首相は記者会見で「仮定の質問には答えません」と述べ、シャットアウトしてしまいました。こうした記者団とのやり取りから浮かぶのは、「キシダ・フミオ」という政治家の「実務担当能力のなさ」、「戦略的思考力のなさ」、そして「プライドの高さ」です。不誠実な「キシダ・フミオ」岸田ディールの衝撃：首... 岸田ディールで垣間見える「キシダの実務能力」の低さ - 新宿会計士の政治経済評論 |
その意味では、日韓首脳会談の条件がいっさい整っていないにも関わらず、首脳会談に応じてしまった岸田首相は、時計の針を故・安倍晋三総理大臣が再登板する以前に巻き戻そうとしていると批判されても仕方がありません。本当に危なっかしいというほかありません。
もっとも、例の「利権の第３法則」、すなわち「利権は保有者の怠惰や強欲で自壊する」は、案外早く実現するかもしれません（ここでいう「利権」には、韓国の謝罪利権や外務省の韓国利権などが含まれます）。その可能性があるとしたら、やはり衆院選でしょう。
もしも広島サミット後に解散総選挙が行われ、その結果、自民党に対し厳しい審判が下るようなことがあれば、岸田首相は自民党総裁としての１期目満了時点（あるいはその満了前）での降板を余儀なくされる、といった展開もあり得るかもしれません。
まずはパブコメに応募してみては？
正直、岸田首相が広島サミット後に衆院解散に踏み切るのかどうかについては、現状では見通せません。
とくに（著者自身の私見に基づけば）岸田首相は「権力維持」という観点からの嗅覚はそれなりに鋭い人物ですので、とりあえず2024年９月の総裁選での再選を目的に、解散総選挙を見送るという可能性もありますし、その場合は当然、「日韓シャトル会談」は続くはずです。
したがって、いわゆる「松川理論」――、すなわち「尹錫悦政権を助けるために、日本はもっと韓国に歩み寄るべきだ」というトンデモ理論（『「徴用工解決で安保協力が進む」という松川議員の詭弁』等参照）が政界で強まることには、注意が必要であることは間違いないでしょう。
| 「あの議員」の詭弁が再び出てきました。「朝鮮半島生命線説」とでも言えば良いのか、自称元徴用工問題を「解決」することが、日韓・日米韓の安全保障連携にも寄与する、といった主張です。端的にいえばお粗末と言わざるを得ません。「日本が韓国に譲歩したら日韓・日米韓連携が円滑になる」という主張自体が、そもそも理論的に間違っているからです。国益こそ重要著者自身がここ10年ほど取り組み、いまや一種の「ライフワーク」と化しているのは、「日本にとって円滑な日韓関係が国益である」とする主張の誤りを理論的に証明する作業... 「徴用工解決で安保協力が進む」という松川議員の詭弁 - 新宿会計士の政治経済評論 |
いずれにせよ、当ウェブサイトでは現在、ささやかな「キャンペーン」として、ウェブサイトトップページの冒頭に『パブリック・コメント大募集！入力方法を解説します！』と称する記事を掲載し続けています。
| 本記事は2023年５月31日まで当ウェブサイトトップページに掲載し続けます電子政府の総合窓口（e-gov）トップからパブリック・コメントを入力する方法についてまとめました。手順が大変わかり辛いのですが、本ページを参考にしながら、是非ともパブコメに積極的に応じていただきたいと思います。また、実際に入力したコメントにつきましては、本記事の読者コメント欄にて入力していただいて構いません（※その際、個人情報などについては消してください）。2023/04/29 20:00追記本記事に関するバックグラウンド等について追記しています... パブリック・コメント大募集！入力方法を解説します！ - 新宿会計士の政治経済評論 |
現時点においてパブコメの件数は6000件弱だそうですが、５月31日のパブコメ期日に向けて、コメントがもっともっと増えることを期待したいと思う次第です
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1 2 次へ »前記事へのコメント反映挙動がおかしいので内容的にも近いこちらへ。
岸田総理の言ですので、そもそもあまり具体的な内容を期待していないというか、礼儀的な形式に徹していてくれていれば良いという感じで見ています。今回も「これからこうします」という内容はスカスカで、皮肉になるのかならないのかよくわかりませんがむしろ「良かった」と思います。批判はいくらでも出るでしょうから割愛して、個人的に最も印象的なのは後段。
「韓国はアメリカの同盟国なんだよな？北朝鮮とは対峙するんだよな？中国にも対処するんだぞ？なんたって日韓はア・メ・リ・カ・と！同盟だものな？？」
念押ししているなぁと。本来はただの事実で当然なのですけど、外交天才・文在寅の時に極限まで毀損された問題でもあります。やはりアメリカの後押し、言い含みがありそう。それでいけば、大した土産は渡さずにアメリカからの注文を果たした、のかもしれません。韓国の総意としてはともかく、尹大統領としてもは持っていきたい方向でしょうし、岸田 バイデン 尹の3者では思惑一致したのかな。
なんか日本国民、韓国国民置いてけぼりの外交が増えた気がします。その分だけ彼らが責任を持ってくれて、結果が約束されていれば救いですが期待感はどうも。結果が悪くとも国民が責任をもつべきが民主主義ですが……
でこの記事になるわけですが、やっぱり韓国国民(?)は置いてけぼりのようですね。あちらもメディアは切り貼り偏向上等の思想紙ばっかりのようなので、総意を表しているわけではないでしょうが。
慧眼ですね。
今回の外向の流れを見ていると、そんな感じですね。
伊大統領対日
韓国対日ホワイト国指定
岸田夫人招待。
伊大統領夫妻訪米、しかも、４日も滞在。
日本対韓国ホワイト国指定
岸田首相訪韓
G7
本当の日韓融和無し（融和必要なし）
こんな感じで、形は整えましょう、と。
韓国内の評価は、岸田発言の内容に関わらず、右派は評価、左派は否定という、彼らの国内対立の要素が高い、と思います。中立系もやや否定ではないでしょうか。
正直そんなものはどうでも良い、と考えます。韓国紙の評価や、韓国世論の見方は、韓国政府が考慮すれば良いので、日本国民からすれば「知らんがな」です。
そんなことより、韓国をモンスタークレーマーに育ててしまった責任を追及すべき、と考えます。第一義的には、「人を騙せればうまいことやった」と考える韓国民の国民性にあるのはもちろんですが、第二義的には、我々日本国民にも反省すべき点が多々あります。
①朝毎東やサンモニなどの植民地支配に対する過度の贖罪意識にとらわれた左派系の人々②隣国だから仲良くすべきというお花畑発想の方々③そして韓国の歪さを報道しない大手マスコミを、もっと弾劾すべきと考えます。
日本のメディアが一斉に「（岸田首相の発言に）韓国側の反応に不満が見られる」旨の報道をしてますね。まるで韓国との関係がすごい重要かのように。
＞ちなみに共同通信の記事には「植民地支配下の苦痛」とありますが、岸田首相の発言の原文にそのよう
＞な表現はないので注意してください
まさに日本の新聞社の悪い癖です。
日本のメディアは英語版でも、記事を捏造したり反日勢力が喜びそうな記事を書いているので要注意です。日本人の見えないところでも「反日活動」に勤しんでいます（ま、英語が読めれば分かることですが）、共同通信などもよく捏造記事を書いています。
ガンバレ李在明
日韓関係を断絶させてくれ
用日お断り
私も個人感情としては韓国との断絶を望んでいますが、ウクライナ有事やこれから起こりうる台湾有事を考えると、岸田政権の韓国への歩み寄りはやむを得ないと考えます。
日本と韓国が断絶すれば、中国や北朝鮮それにロシアが一番喜ぶでしょう。
韓国左派政党やメディアには彼らの後押しがあることは容易に想像がつきます（日本の左派政党やメディアも？）。
やはり本当の敵は彼らなのだと考えれば、韓国との反目もそろそろ潮時なのではないでしょうか。
韓国に100％要求するオールオアナッシング論じゃ何も進展しません。
岸田政権の支持率も好調ですし、憲法改正も世論は支持しているようです。私は良い方向に向かっていると期待しています。
「もしも今回のウクライナ事変で、ベラルーシがウクライナの同盟国だったら？」
味方だと思って、ウクライナの初期配置や動員能力や補給物量や暗号をすべて知られたうえで、開戦と同時にロシア側に裏切られたとしたら？
わかわからん奴は、最初から敵扱いしておく方が、下手に味方にしとくより上策ですよ。
新宿さんの本職風に例えるならば、よくわからん物件は下手に資産に計上するよりも特損を引き当てしておく方が、経営判断としては上策です。
多くの人が韓国を切れ！と言ってるのは、ムカつくからというより、味噌かクソか分らない相手はクソ扱いしておくべき、という意味でしょうな。
個人的には「信用のならない味方は最大の敵」と考えます。
上記考えにより韓国は「いつ中国の言いなりになるかわからない」「突然反日行為を発症して何してくるかわからない」等などにより味方と考えるより突き放して様子をみる方が良いと考えます。
仮に今の韓国与党が信用に足り得ても野党が勝てばあっさりと反旗を翻すのも目に見えます。
ならむこう数十年は様子を見て信用に足るべき国となり得るまでは「潜在的的国家」とした扱いが最良と考えます。
内政干渉大使と言いアメリカは日本の犠牲の上に韓国を西側に留めたいと思っていますね。
正直、岸田首相の発言もさることながらバイデン政権が中国の台湾有事を防ごうと思っているか極めて疑問です。民主党政権ですし
＞その意味では、日韓首脳会談の条件がいっさい整っていないにも関わらず、首脳会談に応じてしまった岸田首相は、時計の針を故・安倍晋三総理大臣が再登板する以前に巻き戻そうとしていると批判されても仕方がありません。本当に危なっかしいというほかありません。
時間の針は既に「河野談話発表後」まで戻っているのではないでしょうか？
宮沢喜一が訪韓するに当たって、いわゆる日本軍慰安婦問題で発狂状態な韓国世論を宥める為に、玉虫色の謝罪を日本政府がすれば韓国世論をキッチリ抑える、と述べた韓国政府を信じて河野談話が為されました。
その結果は、韓国政府は態度を翻し、河野談話を根拠に国際社会で日本国及び日本国民への誹謗中傷を行い、いわゆる慰安婦合意が米国の仲介で為されましたが、それすら韓国は破りました。
今回も一緒ですよ。
尹錫悦の次の政権が、岸田発言を根拠とし、日本に謝罪と賠償のお代わりを求めるでしょう。
＞共同通信の記事には「植民地支配下の苦痛」とありますが、岸田首相の発言の原文にそのような表現はないので注意してください
マスゴミが岸田首相をあまり叩かないのは、あまりその必要が無いからです。保守サイドからともあれば憎しみに等しい岸田批判が飛び出すので、彼らを焚き付ければいいだけの事。岸田首相が言ってもない事を勝手に付け加えて印象操作、そして岸田憎しで視野狭窄に陥ってる面々がそれを鵜呑みにして増々「岸田辞めろコール」を繰り返す。マスゴミにしてみればそう言った連中はまさに利用価値の高い存在でしょう。
厳しい岸田批判が巻き起こるのは当然ですが、それ故にマスゴミの流す情報には余計に精査する必要がありますね。岸田憎しを拗らせて、普段信用しない筈のマスゴミの情報に無批判に飛びつくのは奴らの思う壺でしょう。
韓国側のでっち上げである自称徴用工訴訟問題への韓国政府側の対応に日本側もこたえるべき、との典型的ゼロ対100理論にのせられつつある岸田政権。日本の国益を犠牲にしてまでかような姿勢を示す岸田氏は、総理の任が一体何のために存在するのかとの原点が分かっていないのでは。それほどまでに米国の現民主党バイデン政権の従者に甘んじたいのでありましょうか。それほど迄してご自分の地位の保持を図りたいのでしょうか。挙句の果てに国民には訳の分からぬ増税(社会保険等の負担増も含め)を財務省のいいなりに押し付けようとする...。正に現代の狂気の沙汰でありましょう。美しき日本にはあってはならぬ事です。かような論旨で堂々と政権に対峙する政党がない事は残念です。
まあ、この光景は
町のチンピラさんに
もう十分懲りただろうと思って
お情けかけてしまうと
おおお もっとインネンつけれるぜ！
と頭に乗ってきたり
たちのわるい野良犬にかわいそうだと
餌を与えるとさらに吠えついてくるような
まさに相手の特性に依存する現象だと感じます。
弱小派閥で総理の座に
しがみつきたいがために
韓流とウッシッシに走る岸田ですが
韓流偏向メディアには暖かく擁護されても
この汚れた手の結びようは
いったいどうしたもんでしょうかねえ？