X
    Categories: 外交

岸田首相が「このタイミングで」米国等を訪問する意味

岸田文雄首相は就任から本日で459日が経過していますが、鳩山由紀夫、菅直人の両元首相との「共通点」がひとつあります。それはいったい何でしょうか。外務省の『総理大臣の外国訪問一覧』というページを見れば、そのヒントがわかります。

全89回…安倍総理は「空飛ぶ総理」だった!

コロナ禍が発生してから、早いもので、今年で3年が経過します。

このコロナ禍は著者自身を含め、さまざまな人の生活にさまざまな影響を与えましたが、それと同時に社会のペーパーレス化推進を筆頭に、大きな変革の契機となったこともまた事実でしょう。その意味では、良い方向への変化については、素直に歓迎してもよいのではないでしょうか。

こうしたなか、当ウェブサイトとして関心を持っている事項のひとつは、総理大臣による「トップ外交」です。

外務省の『総理大臣の外国訪問一覧』によると、故・安倍晋三総理大臣は在任中、合計で89回、外国を訪問した人物です。同ページには第一次安倍政権以降の歴代総理・首相の外国訪問回数が掲載されているのですが、この89回はもちろん最多です。

安倍総理は2006年に小泉純一郎元首相から職務を引き継ぐと、2007年に体調悪化で辞任するまでの1年で、合計8回、外国訪問をしました。また、2012年に第二次政権を発足させて以来で見れば、じつに81回も外国を訪問しています。

まさに「空飛ぶ総理」だったといえるのではないか――。

こんなことを考えてしまうのです。

「周期」で見れば安倍総理もトップとはいえない

ただし、歴代総理・首相に関していえば、安倍総理の「合計89回」という外国訪問回数は、結局のところ、安倍総理の在任期間が長かったからこそ達成できた偉業なのかもしれません。

外務省のウェブサイトに掲載されている外国訪問回数と、首相官邸のウェブサイトに掲載されている歴代総理の在任期間のデータをあわせ、「何日に1回、外国に行ったか」という頻度を求めてみると、安倍総理がとくに高いというわけではないからです(図表)。

図表 歴代総理・首相の在任日数と外国訪問回数
政権 在任日数(A) 外国訪問回数(B) A÷B
安倍 晋三(2006/09/26~07/09/26) 366 8 46
福田 康夫(2007/09/26~08/09/24) 365 8 46
麻生 太郎(2008/09/24~09/09/16) 358 13 28
鳩山 由紀夫(2009/09/16~10/06/08) 266 10 27
菅 直人(2010/06/08~11/09/02) 452 7 65
野田 佳彦(2011/09/02~12/12/26) 482 16 30
安倍 晋三(2012/12/26~20/09/16) 2,822 81 35
菅 義偉(2020/09/16~21/10/04) 384 4 96
岸田文雄(2021/10/04~ 460 10 46

(【出所】首相官邸・外務省のデータをもとに著者作成)

周期が最も短いのは鳩山元首相、最も長いのは菅総理

これによると、外国訪問の「周期」(図表中の「A÷B」)が最も短いのは、なんと、鳩山由紀夫元首相です。在任期間が266日と短いわりに、外国訪問回数が10回に達したためです。同様に、一方で、周期の短さでは麻生太郎総理も負けていません。1年弱の在任期間で13回も外国を訪れているからです。

これに対し、「周期」が最も長いのは菅義偉総理で、384日の在任期間中にたった4回しか外国を訪問していません。といっても、これは菅総理にとって外交が「苦手分野」だったというよりは、単純にコロナ禍のため、往来が制限されていたに過ぎないと見るのが正解でしょう。

また、第二次政権以降の安倍総理の外国訪問「周期」は35日ですが、これは前任者である野田佳彦元首相の30日と比べて長いといえます。野田元首相は482日の在任期間で、じつに16回も外国訪問をしたからです。

いずれにせよ、その外国訪問に意味があったかどうかは、「訪問した相手国」や「どの国の首脳と話をしたか」、あるいは「その後、わが国とその国の関係がどうなったか」、「わが国に具体的な利益があったかどうか」などの尺度から総合的に判断すべき筋合いのものではあります。

しかし、安倍総理が歴代最長政権を率いるなかで、在任期間の最後の半年はコロナ禍で外国訪問ができなかったとはいえ、過去最高の外国訪問件数をこなしたという事実は、私たち日本国民として、記憶にとどめておいて良いのかもしれません。

訪米までの日数とタイミングで見ると…?

さて、こうしたなかで、日本にとって最も重要な同盟国が米国であることについては論をまたないところですが、歴代総理・首相が就任後、すぐに米国を訪れていたのかといえば、そういうわけでもありません。

先ほどの外務省のウェブサイトで、その総理・首相が就任後、何日目で米国を訪れたのか、その訪米はその総理・首相にとって何番目の訪問だったのかをリストアップすると、興味深いことが判明します(※敬称略、ニューヨークの国連総会参加目的での訪米、サミット参加目的での訪米を除く)。

  • 安倍 晋三(一次)…212日目・5番目
  • 福田 康夫…50日目・1番目
  • 麻生 太郎…152日目・8番目
  • 鳩山 由紀夫…なし
  • 菅 直人…なし
  • 野田 佳彦…240日目・9番目
  • 安倍 晋三(二次)…57日目・2番目
  • 菅 義偉…211日目・2番目
  • 岸田文雄…なし

驚くことに、鳩山、菅(※カン)の両元首相は、核セキュリティサミット(2010年4月12日~)、国連総会出席(同9月22日~)を除き、米国を訪問した記録がないのです。それ以外の総理・首相は、いずれも訪米してホワイトハウスを訪れ、日米2国会談を実施しているにも関わらず、です。

岸田首相と鳩山・菅両元首相との共通点

そして、この鳩山・菅の両元首相と同様、就任してから一度もホワイトハウスを訪れていないのが、岸田文雄・現首相です。

岸田首相が訪米していない理由はよくわかりません。

しかし、前任者である菅(※すが)総理が就任後2回目の訪問先に米国を選んだほか、内閣総辞職直前の9月23日から26日にかけて、日米豪印「クアッド」首脳会合に参加するために、再度米国を訪れていることを思い起こしておくならば、やはり就任から459日が経過しているのに訪米していないというのは不思議です。

一部では、米国の意にそわない人物を外相という要職に就けたことがホワイトハウスの不興を買っているのではないか、といった指摘もあるようですが、それと同時に「宏池会」内部の力関係上、外相を更迭するわけにもいかない、といった指摘もあります。

このあたりは「宏池会」という弱小派閥出身の岸田政権が長続きしないと米国がみなしているからなのかどうか、個人的には気になるところです。

岸田首相の「このタイミングでの訪米」の意味

こうしたなかで、岸田首相は昨日の年頭記者会見で、やっと米国を訪問することを表明したそうです。

岸田内閣総理大臣年頭記者会見

―――2023/01/04付 首相官邸HPより

岸田首相の発言は、次の通りです。

また、世界経済に様々な下方リスクが存在する中で、G7として世界経済をしっかりと牽引していかなければなりません。さらに、感染症対策や地球温暖化問題などの地球規模課題においてもリーダーシップの発揮が求められます。そして、ロシアの言動により核兵器をめぐる深刻な懸念が高まる中、被爆地広島から世界に向けて、核兵器のない世界の実現に向けた力強いメッセージを発信してまいります。こうした考えの下、まずは、諸般の事情が許せば、1月9日からフランス、イタリア、英国、カナダ、そして米国を訪問し、胸襟を開いた議論を行う予定です。G7サミット議長として今年1年強いリーダーシップを発揮してまいりたいと思います」。

米国だけでなく、フランス、イタリア、英国、カナダの4ヵ国も訪問するのだそうです。

「なぜ今なのか」、と疑問に思う方もいるかもしれませんが、個人的な感想としては、一部では「サミット花道論」も出ているなか、通常国会召集直前のタイミングを逃したら、サミットまでに外国訪問できないという状況が実現しかねない、といった事情もあるのかもしれない、などと考えてしまいます。

このあたり、昨年の『「岸田首相が辞めればバラ色の未来」論の大きな間違い』でも議論したとおり、岸田文雄「首相」と岸田「政権」については分けて考えるべきだとするのが著者自身の持論です。

「岸田文雄首相は、今すぐ辞めるべきである!」。SNSなどでは、おもに一般のユーザーによるものと思しき、そんな主張を見かけることが増えてきました。ただ、岸田首相自身が何かと「脇の甘い政治家」であることは否定しませんが、「気に入らない」という理由で全否定するのも行き過ぎです。私たち有権者には、ネット社会ならではの、政治家とのかかわり方があるのではないでしょうか?岸田首相への不満「岸田首相は直ちに辞任せよ!」「正直、こんな首相など、1日も早く辞めていただき、もっと優れた人物が内閣総理大臣に就任すべ...
「岸田首相が辞めればバラ色の未来」論の大きな間違い - 新宿会計士の政治経済評論

岸田首相には首相を務めるより以前に、「政治家」としての基本的な適性に対し、大いに疑念を抱かざるを得ない部分が多々あります。昨年の「1兆円増税構想」もそうですし、韓国に対し「国際法違反を是正しろ」と強く主張しないこともそうです。

やることはやっている岸田首相

ただ、その反面で、岸田政権自体は安保3文書の策定・改定に加え、原発再稼働・新増設方針を打ち出すなど、「やるべきこと」をきちんとこなしているという点においては、高く評価できます。

萩生田政調会長の増税潰しと「宏池会政権」の軌道修正』で触れたとおり、結局のところ、岸田首相(あるいは宏池会の面々)の脇の甘さ、言動の軽率さ、思慮の浅さ、といった問題点に対しては、安倍派を含めた自民党の実力者による「軌道修正」でカバーするしかありません。

金融評論家が運営する独立系ウェブ評論サイト
新宿会計士の政治経済評論 - 新宿会計士の政治経済評論

このように考えたら、通常国会召集直前の今のタイミングで、米国を含めた日本にとって重要な友邦各国をきちんと訪問し、「中国」「ロシア」「原発」などの重要な諸論点について、意見をすり合わせておくことは極めて重要です。

また、日韓関係を巡っては、ジョー・バイデン米大統領に対し、「2015年12月の日韓慰安婦合意を韓国が破った」という事実について、当時の実務担当者だった岸田首相としては、「韓国は信頼できる国ではない」「日米韓連携のために韓国に譲歩するということはあり得ない」と一言くらいクギを刺しておくべきでしょう。

いずれにせよ、一部の保守派を中心に、最近、「岸田(氏)は今すぐ辞めろ」と叫んでいる人が増えていることは事実でしょう。しかし、岸田首相が辞めたところで、岸田首相を凌駕する素晴らしい政治家が首相に就任してくれるという保証は、まったくありません。

それに、「菅義偉総理が再登板すれば良いじゃないか」、「高市早苗氏が総理に就任すれば良いじゃないか」、などと述べる人もいますが、ある人が首相に就任するためには、その人の適性だけでなく、自民党の党内の派閥力学関係、さらには総合的な運の良さなども必要です。

このように考えていくならば、結局のところ、自民党側が岸田首相の「暴走」「脱線」をうまく軌道修正しつつ、「党高政低」を保つよりほかないのかもしれません。

新宿会計士:

View Comments (22)

  • 言いつけ通りに防衛費増を達成したらこれで褒めてくれろという訪米ではありませんか。増税こん棒発言で上げ潮をぶち壊しにし未来はこれからも閉塞であるとした言葉の軽さには国内はおろか外国の誰も関わりたくないでしょう。

  • >「党高政低」を保つよりほかないのかもしれません

    ザイム真理教に洗脳されている岸田坊ちゃんは、官高政低と言うべきかと…

    • これがまさに「一部の保守派を中心に、最近、「岸田(氏)は今すぐ辞めろ」と叫んでいる人が増えている」の事例でしょうか…原発再稼働、増設や安保3文書の策定はどこの官僚の言いなりの結果なんですかね?
      記事にもある通り、党内力学のせいとは考えられないのかな…。

      • 辞めろとか言ったことはないんだけどね…

        大蔵省の言うがままだった細川内閣が正に官高政低と揶揄されていたんだよ、坊ちゃんシンパ?の名無しさん

  • >米国の意にそわない人物を外相という要職に就けたことがホワイトハウスの不興を買っているのではないか
    >岸田政権が長続きしないと米国がみなしているからなのかどうか、個人的には気になるところです。

    このあたりは岸田さんがアメリカで出される食事のメニューで占えるかもしれませんね。
    我らが文前韓国大統領は、スラングで「友達でもないのにまとわりついてくるやつ」を意味するクラブケーキを出されました。
    もしも、岸田さんがスラング的に意味のある食事を出されるとしたら何になるのだろう?詳しい方いませんか?

  • >自民党側が岸田首相の「暴走」「脱線」をうまく軌道修正しつつ、「党高政低」を保つよりほかないのかもしれません。

     「岸田が動けば株価が下がる」と言われて
    いるようなので、とりあえずは「暴走」「脱線」
    をうまくコントロールしていただければと。

    • 岸田が「官僚の言う通りに」動けば株価が下がる、だと信じたいですね。自民党(安倍派ほか)の声を聞く力を発揮していただけると良いのですが。

  • 米国の意にそわない外相と言えば、昨年末中国の王毅外相を訪問する予定だったそうです。
    それが中国側の事情で年明け以降に延期となったそうですが、王毅さんの昇進(今週)が理由だったのでしょうか?
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221221/k10013930311000.html

    昨年の春にはカザフスタン、ウズベキスタン、モンゴルを訪問しましたね。カザフスタンやモンゴルは比較的親露派と言われていますが・・・。

    で、今回は最近中国がチョッカイを出している中南米を経由して米国入りです。 対露・対中政策のアピールのつもりでやっているのでしょうが、効果はどうなのでしょうか?

    「なんか中国を親善訪問しそうだから、1月にはヤツも同行させろ」が米国の本音だったりして・・・。

  • 増税をする総理大臣はやはり辞めさせるべき
    失われた50年にしたい国民は反日勢力以外は
    誰もいないし、いよいよ官僚に対する殺○事件でも起こりそうな勢いで岸田は嫌われている

  • 私はこのニュースを聞いたとき,アメリカが日本に軍事上の事項で直接伝えたいことがあるのではないか,と直感しました。つまり,アメリカが何か軍事上の行動を取ることについて,日本の了解を得たいのではないかと。間違っているといいのですが。

  • 岸田内閣の顔ぶれを眺めていて、特に感じるのは閣僚の「軽さ」です。
    財務相、経産相はほとんど存在感がなく、外相はメッセンジャー+α(それでも岸田内閣の閣僚の中ではまだしも「仕事」をしている方でしょう)、防衛相も、昨今防衛問題が話題になっている割には前に出てきません。よほど自民党の人材が払底したのか、それとも岸田総理が能力のある人を閣僚として使いたがらなかったのかはわかりませんが、軽量内閣との印象はぬぐえません(*)。

     (*) もちろん、全閣僚の仕事ぶりをチェックしたわけではありませんので、あくまでも印象
       です。そして、閣僚が悪目立ちすることが良いことであるとは限りません。

    中でも、特に注目すべきは官房長官の人選でしょう。省みれば、強力な政権と呼ばれた内閣では、たいてい辣腕の官房長官がいました。例えば、中曽根政権での後藤田官房長官や安倍政権での菅官房長官などが挙げられるでしょう。その一方で、強力そうな総理であっても、官房長官に人を得ないと、内閣は長持ちしません。(名指しで申し訳ありませんが)第一次安倍政権での塩崎官房長官や、麻生政権での河村官房長官などがその例として挙げられるかもしれません。
    官房長官は激務であり、相当な力量がないと務まりません。歴代の官房長官を見ても、大派閥のボスだったり、実力者と呼ばれる人たちが多く、実際、戦後だけでも、官房長官経験者で後に総理になった人が10人もいます。内閣の要と言われるのも故なきことではありません。

    さて、それでは現任の松野官房長官はどうでしょう。とりあえず、日々の記者会見では大きな破綻なく処理できているように見えます。でも、なんだか常にメモを読み上げているばかりのように見え、余裕を感じさせず、あまり印象は宜しくありません。また、官僚機構に睨みを利かせたり、院外団体との調整も官房長官の仕事でしょうが、どこまでできているのか少々疑問です(まあ、菅官房長官と較べては可哀そうではあるかもしれません)。官房長官が各方面に睨みを聞かせていてこそ、総理は自由に手腕を振るえると思うのですが、果たして岸田内閣ではどうなのか。あくまでも印象でしかありませんが、ことあるごとに岸田総理が前面に立たされているようにも見え、実際に岸田総理の意向や指示が全てに優越しているようにも見えます。そして、弱い官房長官とはすなわち弱い官邸を意味しますので、党との力関係が党優位に動くのも無理からぬことであると思います。

    以上のような見方をしているため、岸田総理と岸田政権とは分けて考えるべきという意見には必ずしも同意しかねるのです。

    • 木原誠二(副官房長官)が、やたらTV番組で「過度な自己アピール」続行をしているのが、イラッ!とします。

      エリート官僚出身なので、口は上手いがですが、国家感が欠如しているのは、総理と同様です。で、直ぐにボロが出ますが、ごまかし方が上手く、彼の年齢と外見が味方しているのでしょうか? 好感度は0です。 

      岸田さんが言ったことを曲解し、違った(首相発言とは全く違う)発言をTV画面で、TV界の言わない自由を、有効に使いつつ堂々と自己アピール中です。 

      岸田さんや宮沢さん、その他イロイロの自称平和主義者の自民党議員は国家感・愛国心が欠如した人が多いと思いますが、これ(毒)を飲み込んでの自民党なのでしょうね。 ヤレヤレ。

      木原誠二はイラッ!!としますね(笑)

      • 彼には「巧言令色鮮なしかな仁」という成句を送りましょう。
        結局のところ、岸田内閣では総理が全部仕切らねばならないような状態に見えます。岸田総理が万能超人などではないことは明らかなので、いろいろと綻びが出てくるのには、ある程度は目を瞑ってやるべきなのかもしれません。その「綻び」が致命的なものでない限りは。

        まあ、岸田総理としては、今なお保守系の人たちが信奉する安倍元総理の国葬を断行しましたし、昨年春ごろから口にしていた防衛力増強についても、来年度予算にきっちり反映させたにも関わらず、今なお事あるごとにグチグチと言われ、実現したことに対してロクに評価してもらえないというのは、人徳が不足しているということなんでしょうねえ、きっと。

  • 極左の人間からしたら総理大臣が訪米することは「狗になること」になるそうです。
    左翼が如何に外交を軽んじているかが分かると思います。
    まあ、中核派、革マル派辺りの反社会勢力になると反米純度が更に高くなりますから、そうなのでしょうけれど。
    ただ、其の勢力の人間であっても国会議員発言になると大問題になるのですが、此を報じている東スポは何処となく好意的にに報じているようにも見えますね。

    れいわ・大石晃子共同代表 渡米する岸田首相に「アメリカの犬はいらない」 東スポWEB
    https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/250153

    こんな品の無い人間を共同代表に据えるとは…、れいわ新選組も終わっていますね。

    • 宏池会はずっと「アメリカの犬」路線であり、今のところ変更は無さそうですので、れいわ・大石晃子共同代表の指摘はそれほど間違っているとは思えません。
      安倍元首相が主導してきたFOIPは、岸田政権下ではアメリカ主導の政策となり、アメリカの指示に従うだけという従来の路線に戻るのでは無いかと思います。
      今回の訪米は、アメリカの政策に全面的に協力するという報告に行くだけのものになると思います。
      おまけに、林外相と浜田防衛相ですから推して知るべしです。
      台湾やフィリピン、ASEAN対策で有意義な提案ができるとは思えません。

  •  私は、岸田首相をそれほど評価してはおりませんが、「今すぐやめろ」というほどでもない、と考えております。心配した対韓外交もきちんとやってそうだし、防衛費のGDP2%、原発再稼働も評価して良い、と考えております。
     かねがね首相になって何がやりたいのか判らないと、批判してきましたが(新しい資本主義なんて総花で中身スカスカ)、ようやく少子化対策に絞ったようですね。ただその財源をどうするか、個人的な利害とは相反しますが、高齢者福祉を切り詰める覚悟があれば、評価しても良いかな、と考えています。シルバー民主主義の弊害に蝕まれてはいけません。
     財源には限りがあり、優先順位をしっかり付けて、政策に取り組んで頂ければ、と考えております。

1 2