相続の世界では被相続人(亡くなった人)に借金があることを知らずに単純承認し、後でトラブルになる、というのはよくある話です。しかし、その被相続人に最初から借金があることが明らかだったときに、それでも相続人は単純承認するものなのでしょうか?そして、果たしてその子孫が借金を引き継がない「相続放棄」「限定承認」を選び続けるものなのでしょうか?わざわざ青狸を過去の世界に送り込み歴史を変えようとするよりも、家裁の申し立てひとつで解決できる問題であるとも思えるのですが…。
目次
青狸問題:特定意志薄弱児童監視員の行動は怪しい限り
当ウェブサイトでは金融を中心としつつ、外交、国内政治、経済全般、ハンバーガー、エクセルなど、いくつかの話題を継続的に取り上げているのですが、こうした「継続課題」のひとつが、「とある青狸」の不法行為です。
この青狸、東京都練馬区在住の小学5年生の「特定意志薄弱児童」である野火のび犬氏を支援するという触れ込みで、「特定意志薄弱児童監視員」という肩書で21世紀の未来からやってきたということなのですが、どうもその行動が怪しい限りです。
以前の『ネット「なぜ彼女は元特定意志薄弱児童を選んだのか」』あたりでも詳しく議論したとおり、この青狸が取っている行動自体、野火氏の言動改善に寄与していないだけでなく、むしろ21世紀の未来の道具に安易に依存することで、さまざまなトラブルに見舞われているフシがあるからです。
本稿では、最近巷間で囁かれている「特定意志薄弱児童監視員」という職業についている青い狸型ロボットの「お悩み相談」をもとに、特定意志薄弱児童の支援という、非常に困難な課題について議論してみたいと思います。最終的には、東京都練馬区に在住している小学5年生の男子児童に関して、彼が成人した際に意中の女性を射止めるかどうかという視点から深い議論を紹介したいと思います。重篤化する論点当ウェブサイトでは継続的にいくつかのテーマについてフォローアップしており、例の「チョコレートの奇祭」問題や深刻化する「ビア... ネット「なぜ彼女は元特定意志薄弱児童を選んだのか」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
たとえば、未来の世界においては量産型の、頭頂部に装着して空中に舞い上がることができる小型プロペラがその典型例でしょう。
このプロペラを使い、両親と喧嘩した野火氏がいきなり東京都練馬区の自宅を飛び出して無人島まで漂着し、そこで10年間を過ごしていたところ、青狸が10年後に野火氏を迎えに行き、元通りになる風呂敷を使用して野火氏を10年前の姿に戻す、という行動を取ったことがあります。
どうにも理解に苦しみます。
公式の目的は「とある結婚を阻止するため」だが…
ではなぜ、この青狸が21世紀の未来から現代に送り込まれたのか――。
これについては先日の『ある結婚を阻止した青ダヌキの行動は正しかったのか?』でも詳しく議論したとおり、どうやら野火氏の玄孫にあたる忙(いそがし)氏が黒幕として存在している可能性が濃厚です。
新卒で企業し5年間経営した野火のび犬氏は間違いなく敏腕経営者だ!当ウェブサイトではあまり実名を出さないようにしようと心掛けているつもりですが、やはり本稿ではどうしても実名を出さざるを得なくなりました。経営学的視点に立ち、とある人物の結婚を阻止した青ダヌキの行動は、やはりどうにも是認できないからです(異論は認めます)。これについて、どのように考えるべきなのでしょうか?本稿は掲載しようかどうか、少し悩んだのですが、やはり意を決し、当ウェブサイトにしては珍しく「実名」により掲載させていただきたいと... ある結婚を阻止した青ダヌキの行動は正しかったのか? - 新宿会計士の政治経済評論 |
忙氏の説明によると、青狸がこの世界に干渉していなければ、野火氏は1988年において自身で会社を設立し、その5年後に花火で燃やしてしまうまでの間、無事、会社経営を行っていたことになっています。
また、剛田ヂャイ子さんと結婚し、少なくとも6人の子宝に恵まれているなど、世間一般の常識に照らせば、野火氏は幸せな人生を歩んでいた可能性も十分にあるでしょう。
ところが、この青狸の干渉により、野火氏は最終的に源静子さんと結婚し、誕生した一人息子が2011年の未来において、かなりの乱暴者(ラグビー大好きないじめっ子)として、剛田毅(ごうだ・つよし)さん(剛田ヂャイ子さんの兄)の息子をいじめているのです。
もう一度問題提起したいのですが、果たしてこれが野火氏にとって「幸せな未来」だったのでしょうか?
もちろん、「幸せ」、「幸せではない」というのは、それぞれの人々の主観にも依存するものでもありますが、客観的に見て、「青狸が20世紀の現代にやって来る」ということ自体が野火氏の未来を好ましい方向に変えたと決めつけるには、少し結論が拙速であるようにも思えてならないのです。
花火火災で借金を負ったため、百年後の子孫のお年玉が50円
こうしたなか、本稿で改めて議論しておきたいのは、野火氏の子孫である忙氏が述べたとされる、こんな発言です。
「きみがのこした借金が大きすぎて、百年たっても返しきれないんだよ。今年のお年玉がたった50円」
…。
はて?
じつはこの部分自体、法的・経済的側面からさまざまな検討が必要な部分です。
まず、野火氏が起業したのは1988年とされますが、当時、日本はバブル景気に浮かれていたとはいえ、若者が起業したばかりの会社に対し、果たして銀行等金融機関がおカネを貸すものでしょうか?
ここでヒントとなるのが、「つなぎ融資」という考え方です。
じつは「会社まる焼け事件」が発生したのは1993年のことですが、会社が潰れて借金取りが押し掛けてきたのは1995年の話であり、会社の火災から実際の倒産(当時は民事再生法がなかったため、おそらくは会社更生法、破産法、旧商法の特別清算などの申請)まで2年のタイムラグがあります。
おそらく可能性として考えられるのは、火災発生に伴い、自身の起こした会社とともに不真正連帯債務に基づく損害賠償義務を負った野火氏が、つなぎ融資としておカネを借り、それによって首が回らなくなってしまった、ということではないでしょうか。
これならなんとなく説明はつきそうです。
どうして相続放棄をしないのか?
ただ、もしこれによって野火氏が巨額の債務を負ったのだとして、それが子孫まで影響を及ぼすものでしょうか。
ここでポイントとなる概念がもうひとつあります。「相続放棄」です。
裁判所ウェブサイトの『相続の放棄の申述』というページの説明によれば、相続が開始した際、相続人は次の3つのいずれかを選択することができます。
- ①単純承認…亡くなった方の権利・義務のすべてを受け継ぐこと
- ②相続放棄…亡くなった方の権利・義務を一切受け継がないこと
- ③限定承認…相続で得た財産の限度で債務を受け継ぐこと
ここで②か③を選ぶ場合は、家裁にその旨の申述をしなければなりません。
このあたり、「単純承認」してしまったあとで、亡くなった方に借金が発覚して問題になる、というのは、相続の世界ではよくある話ではあります。しかし、野火氏のケースだと1993年に自身の過失によるビル火災という事故を発生させているため、債務を追っているであろうことは、相続人としては容易に想像がつく話でしょう。
しかも、忙氏は野火氏の玄孫(孫の孫)ですので、代襲相続などが発生していない限り、自然に考えて相続は4回発生します。その間、ただの1回も相続放棄ないし限定承認が選ばれなかったのでしょうか?
しかも、「今年のお年玉が50円」発言は、忙氏が青狸を伴い、野火氏の学習机から初めて飛び出してきたときのものですが、わざわざ青狸を過去に送り込んで未来を変えようとするよりも、単純に忙氏自身が家裁に対し、相続放棄または限定承認の申し立てをすれば済む話ではないでしょうか。
正直、過去を改変することやそれに伴うリスクを考えるならば、家裁に出向いて手続をすれば済む話であるようにも思えます。もちろん、ここでもうひとつの可能性を指摘しておくならば、未来の世界においては法律が変わり、相続放棄または限定承認ができなくなっている、という可能性はありますが…。
じつは「もっと凄い目的」があった…のかな?
ただ、こうした法的・経済的側面もさることながら、忙氏が青狸を野火氏のもとに送り込んだこと自体に、「何らかのほかの目的」があったのだとすれば、話はまた変わってきます。
ここでヒントになるのが「夏休み」です。
野火氏は未来の結婚相手でもある源静子さんに加え、ヂャイ子さんのお兄さんである剛田毅さん、さらにはお父様が企業経営者だという骨山拗太さんらと夏休みごとに冒険をし、あるときは魔界を滅ぼし、あるときは古代文明を滅ぼし、あるときは海底文明を滅ぼし、あるときは異星文明を滅ぼしています。
著者自身が確認した限り、野火さんは小学校5年生時代の夏休みを少なくとも10回以上経験しており、これらの「冒険」はそのときに行われたものであることが確認できているのですが、青狸の行動自体が21世紀の未来の世界における安全保障戦略の一環である、という仮説は成り立ちます。
ただ、もしそうだとしたら、この仮説はかなりアクロバティックなものでもあります。
やはり青狸の不法行為は、野火のび犬氏の子孫が家裁への陳述を怠っていることに起因する「お年玉50円」という私怨で歴史の改変を試みた忙氏の差し金であるという線が、現時点においては最も可能性が高いシナリオのひとつであることは間違いないでしょう。
View Comments (8)
1993年に会社まる焼け事件発生 ...
遠い目をして若き日を回顧する読者は多そうです。
1日平均2件は殺人事件を解決に導いているとかいう小学一年生と彼の住む東京都下とおぼしき犯罪都市についても…
これですねw
「眠りの小五郎」殺害容疑で小学生補導=米花市ホテル
12日午後7時50分ごろ、米花市米花町のホテルロビーで「眠りの小五郎」として知られる探偵・毛利小五郎さん(45)が、頸部を針のようなもので刺されて死亡したとして、警視庁捜査一課が毛利さんと一緒にいた男子小学生(7)を重過失致死の疑いで補導していたことがわかった。小学生は毛利さんの知人の子供で、以前から毛利さん宅で一緒に暮らしていたという。
関係者によると、毛利さんが偶然居合わせた殺人事件の現場で警察の捜査に協力していたところ、小学生が突然毛利さんに向かって麻酔針を発射し、毛利さんはその場で意識を失い呼吸困難に陥り間もなく死亡した。
小学生は警察の取調べに対して「麻酔針は以前から何度も繰り返し使用していて、毛利さんを殺害する意思は全くなかった」と説明しているが、一方で「自分は高校生探偵だ」、「薬で小学生の姿に変えられた」などと意味不明の供述をしている。
警察では小学生の精神鑑定を実施するとともに、腕時計型麻酔銃の入手経路などについても調べを進める予定。
―――2022/11/22 11:22付 米花タイムズより
のび犬氏は自己破産できなかったんでしょうかね。
ヂャイ子さんの印税収入がそれを許さなかったのかもですね。
ああ、そういえばクリスチーネ剛田というイカツいペンネームを思い出しました。
青狸ロボットの出現によって野火氏が幸せになったか否かはどうでも良いのですが,
>ところが、この青狸の干渉により、野火氏は最終的に源静子さんと結婚し、誕生した一人息子が2011年の未来において、かなりの乱暴者(ラグビー大好きないじめっ子)として、剛田毅(ごうだ・つよし)さん(剛田ヂャイ子さんの兄)の息子をいじめているのです。
というようなロクでもない息子を野火氏との間にもうける未来へと導かれたのであれば,源静子さんは青狸の出現による干渉によって不幸になってしまった可能性が極めて高い.出来椙くんと一緒になっていれば頭脳だけでなく人間性も良い子供に恵まれてずっと幸せな人生が静子ちゃんに待っていただろうと思うと,一読者として居たたまれなくなる.
青狸め,静ちゃんに謝れ!
仕事中に読んでいて吹き出して皆に注目されて、直ぐに画面切り替えました。