久しぶりに驚きました。ツイッター上で今朝、「#国葬が終わっても国葬に反対します」というハッシュタグが発生していたからです。本気でそうつぶやいている人たちは、現実に一般献花台に押し寄せたサイレントマジョリティを見て、自分たちがマイノリティにすぎないという点を自覚し、現実逃避に走ったのかもしれません。その一方で菅義偉総理は昨日の弔事で、非常に重要なことを発言しました。
2022/09/28 13:00追記
磯崎仁彦内閣官房副長官は28日午前の記者会見で、昨日の故・安倍晋三総理大臣の国葬儀における参列者数が4,183人、一般の献花が25,889人だったと発表しました。当ウェブサイトの予測値と比べて少なかった格好であり、「少なくとも3万人以上が訪れたことは確実」と記載してしまいましたが、記事本文については修正しません。
目次
少なくとも3万人以上が献花に訪れたことは、ほぼ確実
『四ツ谷駅から延々と続く献花行列=安倍総理「国葬儀」』で報告したとおり、安倍総理の国葬儀に合わせて東京都千代田区にある九段坂公園に設けられた一般献花台に向けて長蛇の列が生じているとのSNS情報をもとに、著者自身は昨日、実際に四ツ谷駅を訪れ、数枚の写真を撮影してきました。
国葬儀当日、武道館を取り囲んだのは「反対派」ではなく、一般弔問客でした。故・安倍晋三総理大臣の国葬儀の当日、一般弔問客のための献花台が置かれた東京都千代田区九段坂公園からの行列がすごいことになっているとの情報をSNSで見かけたため、実際に四ツ谷駅まで行ってみました。結論からいえば、「一般弔問客が四ツ谷駅から整然と列をなしている」との情報は、事実でした。先ほどの『安倍総理「国葬儀」、一般献花台前に2キロ超の行列か』で取り上げたとおり、SNS上では安倍総理の国葬儀を巡り、「一般弔問客による数キロ... 四ツ谷駅から延々と続く献花行列=安倍総理「国葬儀」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
また、このときの列の様子と「行列は4㎞にも及んでいる」、「待ち時間は最長4時間にも及んでいる」などとする情報を組み合わせ、昨日の一般献花台を訪れた人は、単純計算で33,333人だ、という試算は、今朝の『列の長さで試算「国葬儀の一般献花は33,333人」』で示した通りです。
著者自身は昨日、安倍総理の一般献花台に続く行列を見るために、午後2時半ごろ、四ツ谷駅まで出かけました。プライバシーなどに配慮して撮影した写真などをもとに推計すると、1時間あたり3,333人、10時間で33,333人、という試算が出てきました。この試算、一部報道ともおおむね整合しています。一方、反対デモについては「主催者発表で」15,000人だったのだそうですが、果たしてその数値の信憑性はいかに。2022/09/28 13:00追記磯崎仁彦内閣官房副長官は28日午前の記者会見で、昨日の故・安倍晋三総理大臣の国葬儀における参列者数が... 列の長さで試算「国葬儀の一般献花は33,333人」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
ただ、この試算自体はかなりざっくりとしていて、現実にその場を訪れた方の報告などを眺めていると、それよりももっと大勢の方が現地を訪れていたのではないかとの仮説は成り立ちますし、個人的にはこの「33,333人」という試算は少なすぎる気もします。
たとえばsqsq様というコメント主の方は、「1分間でどれくらいの人数が献花台で入れ替わっているか」という観点からは、4~5万人が訪れたのではないか、などとする推定をコメント欄に書き込んでくださいましたが、正直、その数値の方が実態に近いのではないかという気はします。
国会前デモは主催者発表で1.5万人だが…?
ただ、ここで重要なことは、少なくとも昨日は午後1時時点で、すでに一般献花に訪れた方が1万人の大台を超えていたという政府発表がなされていたという事実であり、単純計算でも3万人を超える人が現地を訪れていたという試算です。
そのうえで、「国葬反対デモ」は少なくとも都内だと3箇所で行われていたらしいのですが、そのうち主催者発表ベースで最も多かったと思われる国会前のデモが15,000人だそうであり、この時点ですでに人数は一般献花に訪れた人の半分以下です。
また、FNNプライムオンラインの記事では、国会前のデモについては「数千人規模」と報じていましたが、「数千人規模」と「15,000人」だとその規模に差がありすぎます。
【速報】安倍氏「国葬」 都内各所で反対デモ 国会前では数千人規模に
―――2022年9月27日 14:43付 FNNプライムオンラインより
さらには、国会前のデモに人数を取られ過ぎていたためでしょうか、他のデモ会場ではデモ参加者自体がスッカスカだったという趣旨のツイートもあります(※ただし、これらのツイート等については、逆に情報の真偽が確かめられないものも多いため、当ウェブサイトにおいて紹介することは控えたいと思います)。
というよりも、デモの様子に関するいくつかのメディア報道などに添付された写真や動画を眺めてみると、それらの多くは「全体」を写しておらず、「多数の市民が安倍国葬に反対した」、などとする報道自体、かなり数値を嵩増ししているのではないかとの疑念は払拭できないのです。
不都合な事実を見せられると人間は現実逃避に走る?
いずれにせよ、これまでのさまざまな情報を積み上げるなら、同じ都内で開かれた「反国葬デモ」の参加者は、「国会前1.5万人」という「主催者発表」を信じたとしても、ほかの2つの会場と合わせて、合計で2万人にも到達しません。もし国会前が数千人だとしたら、トータルで1万人に達するかどうかすら怪しいものです。
(※ただし、一部のツイッター・ユーザーらは、「デモの参加者が全部で数百人だった」、などと述べているのですが、公正に見て、それは逆に「少なすぎ」です。また、「どうせ彼らは全員が動員された人たちだ」、などと述べている人もいますが、「動員だ」と決めつけるだけの証拠もないのが実情です。)
そして、そのことはおそらく、デモに参加した本人たち自身が、強く認識したのではないでしょうか。
どんなに虚勢を張ってみせても、一般献花台に向けて途切れることがない弔問客を目のあたりにすれば、否が応でも自分たちがこの日本社会における「マイノリティ」であるという事実を見せつけられるからです。
人間、こうした不都合な事実に直面したときには、「もしかして自分たちの方がおかしいのかもしれない」と気づくこともあるのですが、著者自身の経験上、多くの場合は現実逃避に走ります。
こうしたなか、ツイッターには本日、「#国葬が終わっても国葬に反対します」というハッシュタグが生成されていたようです。
正直、日本では言論は自由ですので、よっぽど反社会的な内容でもない限り、何をどう主張しようが自由です。ただ、このツイートを本気で発進した人たちは、いったい何を主張しようとされているのか、まったくもって理解に苦しみます。すでに国葬儀は終了したからです。
これも現実逃避でしょうか?
若い人ほどテレビを見ないという現実
こうした「現実逃避」ぶりを見て痛感するのは、「テレビ時代の終焉」です。現代社会においては、新聞やテレビといったオールドメディアが人々の世論を支配する能力が、急激に失われているのです。
先月の『利用時間数でネットに敗北しつつあるオールドメディア』でも取り上げたとおり、『令和4年度版情報通信白書』などを読むと、人々のテレビ視聴時間(リアルタイム視聴時間+録画視聴時間)がインターネット利用時間に追い抜かされつつあることが明らかです。
10代の平日の平均新聞購読時間は0.4分昨年の時点で、全年代のテレビ視聴時間数がネット利用時間数に追い抜かれていました。総務省が公表する『情報通信白書』などに基づけば、若年層ほどネット利用時間が多く、高齢層ほどテレビの視聴時間が長いことが明らかなのですが、それと同時に、年々、ネットの利用時間が延びるという傾向が認められるのです。こうしたなか、今年版のデータは早ければ今月中にも公表されると見られますが、今後、いったいどうなるのでしょうか。総務省データ「主要メディアの平均利用時間」総務省が毎年公表して... 利用時間数でネットに敗北しつつあるオールドメディア - 新宿会計士の政治経済評論 |
2021年調査に基づけば、平日のテレビの平均視聴時間は60代が4時間40分ですが、50代で2時間56分、40代で2時間26分、30代で2時間6分、20代だと1時間26分で、10代に至っては1時間9分に過ぎません。若年層ほどテレビを見ていないことは明らかです。
一方、ネットの平均利用時間については若年層ほど長く、高齢層ほど短いという特徴があります。具体的には10代で3時間12分、20代で4時間35分、30代で3時間8分、40代で2時間57分、50代で2時間34分、60代で1時間47分ですが、高年層においても近年、ネット利用時間が伸びつつあります。
事実、2021年においては、ついに40代においてもネットとテレビの逆転が生じてしまいました。この傾向が続く限り、早ければあと数年で、50代においてもテレビとネットの逆転が生じることは間違いありません。
このような状況を踏まえるならば、昨日の国葬儀を、新聞・テレビといったオールドメディアを通じてではなく、インターネットを通じて見守っていた国民も多かったのではないでしょうか。そして、そうした人ほど、国葬儀で大勢の一般国民が献花台に向けて列をなしたことに強く印象付けられたのではないでしょうか。
菅総理「明日を担う若者たちが花をささげようと集まっている」
ちなみにFNNプライムオンラインには昨日、安倍総理の「友人代表」として菅義偉総理が読んだ弔事の全文が掲載されています(この弔事も大変に良いものですので、是非とも全文を読んでみてください)。
【全文】「あらゆる苦楽を共にした七年八か月。私は本当に幸せでした」菅前首相 安倍氏「国葬」友人代表弔辞
―――2022年9月27日 15:02付 FNNプライムオンラインより
菅総理は弔辞で、次のように述べました。
「ここ武道館の周りには、花をささげよう、国葬儀に立ちあおうと、たくさんの人が集まってくれています。20代、30代の人たちが、少なくないようです。明日を担う若者たちが、大勢、あなたを慕い、あなたを見送りに来ています」。
この菅総理の指摘、まったくそのとおりでしょう。
著者自身も昨日、長蛇の列のほんの一部を目撃しましたが、やはり若い方々の姿が目立ちました。「国葬粉砕」などと叫んでいる人たちの人員構成が明らかに高齢者に偏っているとは、まるで対照的です。
今回の安倍総理の国葬儀も見方を変えれば、新聞・テレビを中心としたオールドメディアの報道、あるいは日本共産党や立憲民主党といった特定政党の行動が、国民世論から遥かに乖離し始めていることを、如実に示した事件だったと言えるのかもしれません。
View Comments (56)
毎度、ばかばかしいお話しを。
国葬反対は、仲間が集まるための口実なので、次の口実がみつかるまで、国葬反対を言い続ける。
この話は、2022年9月28日時点では、笑い話である。
同意です。
次の酒の肴が見つかるまでは、いまのやつを味わうしかないですから。
ネタがあろうが無かろうが、デモは必ず実施されるんです。
だって、趣味だから。
それって病院の待合室での会話ですか~?
「姿が見えないから心配してましたよ~」
老人は寂しい人が多いからね
原発アンダーコントロールだとか、対中国戦争反対正体隠すの止めたので向こう10年ぐらいモリカケトウイツガーするのでは?
「ここ武道館の周りには、花をささげよう、国葬儀に立ちあおうと、たくさんの人が集まってくれています。20代、30代の人たちが、少なくないようです。明日を担う若者たちが、大勢、あなたを慕い、あなたを見送りに来ています」。この文言を放送したニュース番組、ワイドショーを見た方はおられますか?関西在住なので全てを調べることは難しいのですが、私は一切見ておりません。もし意図して流していないとするならばそれこそ印象操作だと思う次第です。
いつもの放送しない自由というやつかもですね。
もう放送事業を改めて、思想誘導事業です。
関東住まいですがありません。
それどころか「番組独自アンケート」と称して、たった200人のアンケート調査を基に(アンケート母体は不明です)「5割の人が国葬儀をやらなくてよかったと言っている」「街の人もやらなくてよかったと言っている」などなど叩くことをやめない状況です。
そしてそれがさも中立の立場のようにプレゼンター全員で言いたい放題。
気持ち悪いデモの映像もたくさん流しっぱなしです。
人として恥ずかしいと思わないのでしょうね。
人でなし、なので・・。
自分がそうした輩の親であれば恥ずかしくて、教育の責任を感じますね。
自己の利益のために他者を傷つけることを厭わない、これはヤクザと一緒です。
真っ当な人ではないようにお見受けします。
ので、当たり前の人間としての恥ずかしいと思う感性、概念、道徳心は
持ち合わせておられないのでは?と思います。
こういう番組のスポンサー企業のコンプライアンスは大丈夫なのでしょうか?
法を守ることだけがコンプライアンスではありませんよ。
いや、大下容子のワイドショーで5時間に渡って放送していたよ。菅義偉前総理大臣の弔辞は一部始終ながされていました。涙がとまらなかった。年下の盟友を慕い、尊敬し、支え続けた男の矜持、友情が込められていた。もう一度菅義偉氏に日本の舵取りを任せたいと本気で思った。
私、ハンドルネーム通りの愛知県人ですが、一応見ておりました。LIVEで。
NHKですけどね、新宿会計士様には大変申し訳ないんですが。
岸田氏の弔辞の時は聞き流してたんですが、管氏の弔辞が始まった途端、背中がピンと伸びました。そしてその後は涙・涙・涙・・・でした。
私は主体的にはほとんどTVを見ませんが、朝食時たまたま家族が点けていた番組でそのシーンを見ました。フジ系めざまし8という番組だそうです。
菅前総理のアップ横顔とともに、会場内の後方上階までの映像もあり、結構長く放映していたと思います。文言を知っていたにも関わらず、つい、ウルっとして見入ってしまいました。
私自身は、オールドメディアに対して「増すゴミ」と思っていますが、ステルス印象操作はあれど、菅前総理の弔辞をすっぽり抜くのはさすがにできなかったことでしょう。
テレビをよく見ている中高年が反対していたのかな
オリンピックを反対してた層も中高年だったんだろうな
多分
学生運動あがりの青春勘違いジジババ連中が多いと思います。1950年代後半から70年代にかけてカブれた人たちで反政府デモに明け暮れ昔とった杵柄で青春よもう一度?あと20年もすれば消えてなくなります。これからは菅元総理がおっしゃられた20代、30代の聡明な若い方々が美しい日本を築いていってくれると思います。
民放中継は見なかったので私はわかりませんでしたが、藤原かずえ氏によると、TBSなどは国葬中継のキモである弔辞をほとんど省いたそうですね。
立憲共産と同じ、既に固定客むけに先鋭化が進んでいると思います。(笑)
マスゴミ各社には、早く消えて無くなって欲しいです。
さすがTBS、鳥越は死なず、でしょうか。
あるいは、筑紫の亡霊かもしれません。
マスコミ自身が電波を使って信用創造していた絶頂期があのころかと。
「今日、TBSは死にました。」ですね。あれは酷かった、坂本弁護士一家殺害の幇助のようなものでしたからね、TBSは。
Society 5.0のために、今からでも遅くないのでNHK、TBSあたりから地上波TV局の電波返上を進めてほしいですね、金が無いと言っている財務省が主導で。
この件、とりあえず「法的根拠が無い」と嘘を流している連中を片さないといけないねぇ。
昨日夕方帰宅後ネットでノーカット見ました(礼砲から「たいわん」まで)。様子見でNHKを見れば「賛否相半ば」とか言っていたので見るのやめました。
百歩譲ってもしNHKが「公平」を目指すとしても、それは討論会で自民党と共産党に同じ時間しゃべらすことなんだろうね。
安部さんは、日本の政治家には珍しく、状況を正しく把握して、何をすべきかを決断でき、それを実行できた人だったと思う。FOIPは、その第一歩だった。
これから、中ロや韓国がらみで難しい判断が必要になる中、明確な判断力で日本を導くことのできる、ほとんど唯一の政治家だったのではなかろうか。
現政治家の面々と比較しても、その違いははっきりしている。
この評価は、たぶん外国からは肯定されるだろうが、国内の人々はただただ知らないのだろう。その原因は、やっぱりマスコミの意図ある報道(または報道しないこと)なのだろう。
国葬反対の理由に、安部さんが好きでなかった、などという人がいるが、政治家を好き嫌いで選ぶわけではないだろうに。嫌いでも、この人に任せるしかない、ということもあるだろうに。
数年後、安部ロスがきっと話題になる。
現政治家は、無駄な議論などやってないで、安部さんのやろうとしていたことを継ぐとともに、それを発展させるくらいの意気を見せてもらいたいものだ。
BBCの報道では国葬儀に反対する人達が60%との事ですが
実際反対デモした人達が全会場合わせて15千人(公称)
一般の献花者34千人(多分もっと多い)じゃ、
マスコミのアンケート方法が間違っているか、
反対している人達が多い場所(空間=記者の机の回り)で
アンケートしているとしか言えない感じですね。
報道では反対するグループにも若い人達は居ましたが
あれは親が共産党だから子も共産党になった、親の因果が
子に報いの類ですね。
しかも、反対する人達が、一般献花者を統一教会関係者だとか
サクラを集めているのだと、自供しているのがオモシロイですよね。
>反対デモした人達が全会場合わせて15千人(公称)
警察発表では500人あまりとか
>マスコミのアンケート方法が間違っているか
統計学的な検証が必要。
まず固定電話にしかかけていないのでは? 番号をプッシュして質問に答えるので、スマホでは画面を出す操作が機種によって違う。
次に国葬に無関心の人はガチャ切り。また賛成の人の多くもガチャ切り。アンケートに答えているのは反対の人または何か言ってやろうというひとだけ。
前回の衆議院選挙の票読みもこれで間違えた。
統計学的な検証が必要。 ご指摘のとおりです。学生時代数理統計学と社会統計学の単位を取りましたが 今でもこの両方を学んでおいて良かったと思います。会社員時代にも業界紙が顧客満足度各社比較を掲載していましたが 雑誌記事の検証をしましたが 結構ずさんでした。最近のマスコミ各社のの内閣支持率のデータも統計的に生じうる誤差を超えて 各社の主張の違いを表しているだけと感じています。
>あれは親が共産党だから子も共産党になった、親の因果が子に報いの類ですね。
二世信者の被害は救済すべき、でしたっけ
只でさえ、このごろ、マスコミの世論調査の精度が駄々下がりですしねぇ。
ここ武道館の周りには、花をささげよう、国葬儀に立ちあおうと、たくさんの人が集まってくれています。20代、30代の人たちが、少なくないようです。明日を担う若者たちが、大勢、あなたを慕い、あなたを見送りに来ています >
私の二男は2011年に大学に入学しました。
そう、あの東日本大震災の起きた年に大学生となったのです。入学式はまずあの大震災で犠牲となられた方々への黙祷で始まりました。合格通知が届いて下宿の契約やら各種家電品や家具の手配など慌ただしく過ぎてい木、2週間後には引っ越すというちょうどその頃、あの空前の大震災が日本を襲ったのです。彼にとって、大学生活のスタートとては最悪のタイミングで起きた震災でした。むろん被災者の方々に比べればなんということもないほどのことではありましたが。
最悪なことに、当時の民主党政権の右往左往ぶりが混乱に一掃の拍車をかけていました。この先日本はどうなってしまうのだろうか、二男たちが大学を出て社会に出る頃にはまともな就職先もなくなってしまうのではないか、そんな暗澹たる思いのまま入学式を終えたことを今でもよく覚えています。
しかし、その翌年奇跡が起きました。当時の野田佳彦首相が安倍晋三自民党総裁との党首討論の末、国会の解散総選挙を選択し見事自民党政権が復活したのは皆様ご存じの通りです。
高橋洋一氏によるとアベノミクス効果による正規職の増加数は200万人にのぼるとか。二男たちの世代もその恩恵に与りましたし、それに続く世代も同様であったと思います。高橋氏の云うとおり雇用こそ経済の根幹であり、雇用さえ安定的に持続できれば、所得の増加はそれに伴って後からついてくるものであろうと考えます。
「20代、30代の人たち」もそのあたりがよくわかっているからこそ、安倍氏の国葬の場に駆けつけたのだと思います。高橋洋一氏の言葉を借りれば「頭がお花畑の老人たち」には、そのことが永遠に理解できないのでしょうね。
国の根幹は経済力です。経済力の根幹は雇用の安定的継続にあります。戦争反対ガーや憲法九条ガーと喚き立てているだけでは、この国は立ちゆきません。国葬に反対している勢力(その多くは私と同じ年金世代でしょう)はその経済力の恩恵によって、現在の自分の生活が支えられていることを理解できていない、哀れな「情報弱者」に過ぎないと思われます。
これまた高橋洋一氏の言葉を借りれば、彼らは単なる「鳥頭(脳味噌が鳥並ということでしょうね)」に過ぎないのだから、国葬が終わってもいつまでも国葬ガーと喚き続けることには。彼らにとっては何らかの意味があるのでしょうね。
あくまでも彼らにとって、だけではありますが。(笑)
追伸
本日の読売新聞に、アーミテージ元米国国務長官の談話が掲載されていました。
要約すると「安倍氏は日米同盟の巨星」あり、「自由世界のリーダー」だったと語っています。
数十年間に亘り日本の歴代政権に安全保障政策を助言してきた立場からしても「安倍氏は最高の戦略家だった」とし、安倍氏の提唱した「自由で開かれたインド太平洋」は「中国との関係を相互に、公平なものにしようとした」と高く評価をしています。ことに日米同盟において同盟の制限をなくし「集団的自衛権」の限定的行使を可能にしたことを賞賛しています。そして「トランプ政権が民主的価値観を擁護するリーダー役を務めることに無関心だった時、安倍氏が自由世界のリーダーとして立ち上がった」ことを強調したそうです。
やはり安倍晋三国葬儀は正しかったのだと思わざるを得ません。
アーミテージ元米国国務長官 ×
アーミテージ元米国国務副長官 ○
でした。失礼しました。
当日、参加者をカウントしている人は見ましたが、
公の調査だと複数人(一緒に)いるのを見かけますが、昨日気がついたのは一人だけでした。
政府関係者だったのかどうかわかりません。
もし、政府のカウントが花束数だったとしたら、
花が調達できなかった人(近隣の花屋さんは売り切れていたようで)や、
家族で一つの花束だったり、
3時間も並べないので遠巻きにお祈りした人は含まれていない可能性があります。
なので、実際に献花台付近で弔意を表していた人はもっと多かったのではないでしょうか。
(さすがにカウントが花束数ということはないかもしれませんが。)