米国のピザチェーン店がイタリアから撤退するそうです。これに関しロイターは、イタリアの市民から「なにそれ?」といった冷淡な反応が出ている、などと報じているのですが、「ピザの本場では受け入れられなかった」、といった論調で眺めるのが正しいのかどうかについては少し疑問でもあります。なぜなら、イタリアにはおそらく「ピザ」という食品は存在しないからです。
ピザ論、始めます!
当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』は、基本的には金融、外交、経済全般、国内政治、エクセル、ハンバーガーなどを扱う独立系ウェブ評論サイトという触れ込みでこれまで運営してきました。
そんな当ウェブサイトにとって、「専門外」の話題に初めて言及しなければならなくなりました。
それは、「ピザ」です。
当ウェブサイトの著者は金融評論家兼エクセル評論家兼ハンバーガー評論家でもあるため、これまでハンバーガーに関する諸論点については、何度となく取り上げてきました(『金融工学等の立場からコスパで論じるハンバーガー概論』等参照)。
かねてより申し上げているとおり、著者自身はハンバーガー評論家であるだけでなく、金融評論家でもあります。こうしたなか、金融工学等の立場から論じておかねばならないのが、コスト・パフォーマンス(略して「コスパ」)です。意外と看過されやすいのですが、某ハンバーガーチェーン店では、市価650円程度の株主優待を使用すれば、売価1,110円分の商品があなたのものになるかもしれない、という、大変に重大な論点です。650円の株主優待で1,110円分の商品があなたのものに!当ウェブサイトを運営する「新宿会計士」は、ハンバーガー... 金融工学等の立場からコスパで論じるハンバーガー概論 - 新宿会計士の政治経済評論 |
しかし、さすがにピザについては、当ウェブサイトにおいて議論した記憶がございません。よって、本稿が記念すべき初めての「ピザ論」、というわけです(最初で最後になるのかもしれませんが…)。
ちなみに「ピザ」とはアメリカの食品で、「ウイキペディア」というウェブサイトによると、「小麦粉、水、塩、イーストをこねた後に発酵させて膨張剤を含ませて作った生地を薄く円形に伸ばし、その上にトマト、チーズ(略)」というものを指すのだそうです。
実際、米国を訪れた際、やたらと物価が高いニューヨークの街角で、気軽に空腹を満たすことができる手段といえば、なんといってもピザとコーラは最適でしょう(健康面への影響については、敢えて脇に置きます)。
その意味で、ピザはハンバーガーと並び、本来ならば典型的なアメリカ食品であるため、ハンバーガー評論家を名乗るならばピザについても知見を蓄えなければならない、といったご批判があることは、重々承知している次第です。
イタリア人「なにそれ?」米ドミノピザ撤退
ところで、この「ピザ」を巡り、ロイターなどいくつかのメディアが相次いで、こんな衝撃的な話題を取り上げています。
「なにそれ?」米ドミノピザ撤退発表に、イタリア市民は冷淡な反応(字幕・11日)
―――2022/08/12付 ロイターより
ロイターによると、2015年にイタリアに進出した米大手チェーン「ドミノピザ」が今月10日、イタリア国内にある29店舗を閉鎖して撤退すると発表したのだそうです。そして、これによるとイタリアの市民は――
- 米国ピザチェーンは観光客には受けるかもしれないが、イタリア人にはナンセンスだ
- 私が英国でフィッシュアンドチップスを作ったり、中国で中華料理店を開くようなものだ
…。
何とも冷たい反応です。
ただ、このロイターの記事を見ていて抱く違和感は、イタリアを「ピザの本場」と表現している点ではないでしょうか。
個人的な記憶で恐縮ですが、イタリアにはあの「ピザ」という食品はほとんどありません。イタリア人が好んで食べるのは「ピッツァ」(la pizza)であり、おそらくは「ピザ」ではないと思われます。
イタリアというのも面白い国で、事務ミスが大変に多いのですが(個人的にイタリア旅行をしてこっ酷い経験をしたことが多々あります)、「味付け」だけは間違えないようなのです。実際、イタリアで食べるピッツァは、どんな店でもたいていは間違いがありませんし、しかもそんなに高くありません。
ただし、「本当においしいピッツァを食べるなら、東京が一番だよ」、などと知り合いのイタリア人が述べていたのですが、このあたりは真相は定かではありません。
いずれにせよ、ピザはピッツァとはまったく別の食品だ、という触れ込みで、「アメリカ風ピザ」としてもう少しイタリア人に訴求できなかったのか、という気がしてなりません(ただ、米国風sushiの店舗を日本で展開しても、「売れないだろうなぁ」、という気はしますが…)。
怪しげな日本料理店
こうしたなか、以前の『ポルトガルのレストラン「大阪(おさか)」』でも取り上げたとおり、欧州や米国では怪しげな日本料理店が多数存在しています。日本人が経営するレストランで、「大阪」と書いて「おさか」という振り仮名を当てることは考え辛い点です。
ほかにも、個人的には今世紀初め、パリで見かけた「焼き神戸」という店の印象が強烈に残っていたりもしますが、とにかく怪しげな日本食レストランは数知れません。著者自身、若いころはずいぶんと海外を歩き回ったものですが、「日本人ではない人たちが経営する日本食レストラン」というのは困りものです。
実名を出すのは控えますが、2011年12月にロンドンにある某日本料理風のチェーン店で食べた「Yaki Udon」に当たり、異国の地で熱を出して寝込んでしまったこともありますので、海外で日本食を召し上がる場合にはくれぐれもご注意いただきたいと思います。
ちなみにその経営者は香港人、という話を聞いたことがあるのですが、香港の料理は日本食とはまた違った良さがあるので、どうしてそのオーナーの方が香港料理で勝負しないのか、といった点については「理解できない論点」のひとつなのかもしれません。
なぜか本場でミシュランの星を獲得する日本人シェフ
その反面、先ほど紹介したロイターの記事では、「イタリア人が英国でイギリス料理の店を開く」、といったたとえ話が出ていましたが、これについてはすでにいくつか事例があるようです。
じつは、ミシュランのレストラン紹介(LE GUIDE MICHELIN FRANCE)でパリ5区の「AT」という日本人シェフの店が1つ星を獲得していたりするようです。
また、もうひとつ個人的な体験で恐縮ですが、今世紀初めごろ、やはりローマのトラステヴェレにあるレストランで日本人シェフにあったことがあります。
このあたり、「腕が良ければどの国に行っても通用する」、ということなのかもしれません。
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日本在住のイタリア人らしい方によると、サイゼリヤが最強らしいですよ。
あまりサイゼリヤには行かないですが、行ったときには試そうと思ってます。
サイゼリヤは効率化と、それに伴う食材や従業員待遇に対するこだわりは凄まじいですからね。
最強と呼ばれても不思議ではありません。むしろ、当然という気すらします。
イタリアには無いナポリタンでも、意外とイタリア人にはウケるという話も見掛けるので。
ドミノピザがやられたようだな。だが、サイゼリヤならどうかな? とか思ってしまいます。
巷では「サイゼリヤ論争」なるものが勃発してますね w
「サイゼリヤで満足=貧しい」のか 残念ながら“事実”であるワケ
https://www.itmedia.co.jp/business/spv/2208/08/news203.html
食べた方が満足なら良いのではないかな?
この記事を書いた窪田順生氏ははとにかく「最低賃金の固定=良くない事!」
「日本が貧しい証拠!」と言う2点を強調したい様ですね。
サイゼリヤを褒めながらもその2点を何度も何度も繰り返す。
「サイゼリヤなんぞで満足してる奴の舌は馬鹿で貧しい」と言う論争を
「サイゼリヤの最低賃金は日本人を貧しくする」と言う別の話題に
すり替えていませんかね?
労働者が搾取されている!と言う指摘ならある程度頷けるのですが、
迂闊に最低賃金を上げ続けたって公平で豊かな社会が保証される訳でも
ないのでは?と首を傾げざるを得ませんでした。
”日本と比べて成長し続けている”諸外国が、日本に比べて安全で豊かな
生活を送れているのか?と言う疑問は……タブーなんでしょうかね。
確かに
論点のすりかえが気になる記事ですね
「最低賃金」については賛否があるのでパスさせてもらいます
日本は自由の国です。
安くてうまけりゃ客が来る。賃金が安くていやなら他の店で働きゃあいい。
それで人手が足りなくなればサイゼリアの賃金は自然に上がっていきますよ。
ちなみにサイゼリアは中国にも進出してるらしいけど価格面では他のレストランが全く太刀打ちできないらしい。
最近のサイゼリヤ論争は多分これです。
J-CAST:「サイゼリヤ論争」SNSでなぜ白熱? 「多様な推し方が存在」批評家が考えるアイドル文化との共通点
https://www.j-cast.com/2022/08/07443346.html?p=all
この記事にある「サイゼで喜ぶ彼女」のツイートの騒ぎはリアルタイムで見てましたけど、騒ぎを起こしたのはフェミ界隈の一部でした。
「貧乏くさい」とケチをつけるための屁理屈を捏ねまくったんで話が広がっただけでした。いつものフェミ界隈でした。
窪田氏の記事はサイゼリヤというより最賃がテーマなのに、最賃の考え方は最後のページだけで雑ですね。サイゼリヤにケチつけたい人?
サイゼリアは結構利用していますが、その様な高評価を本場イタリア人に持たれていたとは驚きです!
しかしながら、サイゼはイタリアからの輸入食材もあるうえにあの高コスパですから、その点は大いに評価されても良いかも知れませんね。
因みにサイゼはワインがお好きであれば、ワインで千べろが可能ならお店です♪
ただ、安い(グラス100円の)ハウスワインは悪酔いしやすいかもです(笑)
日本でイタリア料理店を出店しようとする際、まずサイゼリアという恐るべき敵と戦わねばなりません。私自身はサイゼリアはごくたまにしか使いませんが、パスタはちゃんとアルデンテで出てきますし、他のものを頼んでも、これは大外しという経験はありません。しかも、値段は圧倒的に安いです。率直に言って、サイゼリアのイタリア料理が特別に美味いとまでは思いませんが、経験的に言えば、日本式中華料理と現代の中国料理ほどの差はないように思います(ところで、ロンドンのスパゲッティはなぜあんなにぐにゃぐにゃなのでしょう?)。つまり、日本のイタリア料理店は、最低でもサイゼリアを凌駕できる味でなければ、相手にもされないということになります。おそらく、それはそう容易いことではないでしょう。日本のイタリア料理店のレベルは非常に高いとはよく聞きますが、それもある意味で当然のことなのです。
>ロンドンのスパゲッティはなぜあんなにぐにゃぐにゃなのでしょう?
大多数のイギリス人にはぐにゃぐにゃがデフォルトです。
アルデンテなんか食わしたら、「もっとしっかり茹でろ!」とクレームがきます。
何度も試したわけではありませんけど、ソフトめんよりコシがなかったですよ、あれ。一応、事前に「イギリスのスパゲッティはヤバイ!」という知識だけは仕入れてたので、覚悟して臨みましたが、想像を超えてました(-.-)
まあ、件の林望氏の著書によると、イギリスでは料理においてテクスチャーという概念が存在しないのではないかとのことでしたが......
ご家庭のスパゲティはもっとすごいです。ソフト麺どころではありません。これはスパゲティに見えるけれど何これ?としか言いようがないです。幼いころからこれがスパゲティとして育つとこうなるのでしょうね。
以前、韓国で見た食堂の看板に「三段腹」と書かれていて大笑いしたことがあります。サムギョプサルのことでしょうね。
下らない話ですみません。
調理師をしておりますが、腕さえあればどこでも出来、喰いっぱぐれがないのがこの仕事の一番良いところかと思います。しかし、腕だけでは稼げません。商売が出来ないとね。その両立が難しいところ。
今の日本の寿司はアメリカの影響受けてると思う。
昔の寿司は今ほど具が大きくなくシャリがしっかり見えていた。
今は具に隠れてシャリが見えない。
1990年にアメリカで寿司を食べて具が不釣り合いに大きいのに違和感を感じた。
ピザも同じ、昔は生地の薄いピザしかなかった。
本当にアメリカの影響でしょうか?
歴史を鑑みれば「具か大きくなった」というより「シャリが小さくなった」とみるべきではないでしょうか?
寿司の歴史
https://www.gohansaisai.com/fun/entry/detail.html?i=755#:~:text=%E3%81%8A%E5%AF%BF%E5%8F%B8%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90%E3%81%AF%E3%80%81%E6%9D%B1%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%81%9A%E3%81%97,%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E7%B7%A8%E3%81%BF%E5%87%BA%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
また 寿司チェーン店の競争激化の方がアメリカの影響より大きいかと思います
昔、(40年ぐらい前)イタリア系のカナダ人と日本でピザ、だったかピッザだったかを食べたときに、えらくご不満でした。なんでも彼の家はイタリアの北の方出身で、ピザが薄くてとても美味しいのに、その日本で食べたピザは厚いので旨くないとのことでした。(南北は逆だったかもしれません。)
そんなこともあるんだ...と思いました。
今からサイゼリアに行ってみます。
ピザの生地が厚いのっていわゆるアメリカンピザじゃないかな?
sqsq さま
彼はイタリアの南北のどちらかのピザは厚いのだと言ってました。真偽不明。薄いせんべいのようなピザも美味しいですよね。
いわゆるシカゴスタイルだと、皿状どころか、周囲が1インチくらいの壁になっており、中にはチーズが目いっぱい詰め込まれていたりします。こんなものを食べてたら、太らない方が不思議です。
さらに、アメリカのピザは巨大です。15年ほど前にシカゴに行ったとき、ピザを食べようということになったのですが、アメリカのピザはデカいとは聞いていたので、smallを頼みました。出てきたのは、直径30cmを優に超える、日本でならばラージサイズに相当するであろう代物でした。思わず、持ってきたウエートレスさんに「これは本当にsmallか?」と尋ねてしまったほどです。
ちなみに、同行したスウェーデン人の同僚は、空腹だからとのことでmediumを頼んでいました。出てきたものを見て彼は絶句しました。直径50cmにも及ぼうかというサイズだったからです。
あ、幸か不幸か、両名ともシカゴスタイルでは頼まなかったので、チーズの海に溺れるようなことはありませんでした。私は何とか食べきりましたが、確か同僚は食べきれなかったような記憶ががが。
TVで見ましたが
海外では日本のようにシェアしない?
頼んだものは独り占め w
ウチの国では日本のように1枚をシェアしたりしませんね。
日本ではふつうにシェアするような大きさでも、こちらではフツーに一人分ですから・・・。
ピザハット(ハットは帽子に非ず)では厚いのから堅いのまで、3種類の生地があります。この芸の細かさが日本式なんでしょう。
イギリスに行ったことがある方なら、まともな舌のイタリア人が英国料理店を出すなら、そちらのほうに行きたいと思うのではないでしょうか。
昔、夫婦でイギリスを1週間旅行して一番困ったのは食事でした。
レストランでメニューにカレーを見つけて注文し「やれやれ、これで一息つける」と思ったのですが、出てきたカレーを食べて、、、、。
あらゆる食べ物に塩分その他の調味料が足りないのではないかという感想でした。
最後に泊まったホテルの朝食ビュッフェにアジの干物、味噌汁、白米があり夢ではないかと思いました。そのホテルは偶然JAL職員の定宿でした。
私はあるとこで諦めて、インド人がやっているパン(ナン?)の店でカレー風味のパンを買い食いしていました。ラーメンショップがあったので、もしかして、と思い、食しましたが、人生でこんなに不味いラーメンは初めてという経験をしました。
ただ、ホテルの朝食はコンチネンタルでロールパンとバター、チーズとハム、後はコーヒーで、ごく普通でした。
「イギリスが七つの海を制覇出来たのは、不味い食事に耐えられるからだ」というjokeがこれ以降jokeに思えなくなりました。
外国人の間では、イギリスでおいしい食事を食べたければ3回朝食を食べろと言われています。
イングリッシュブレックファストは唯一まずくない食事かもしれません。
それもあくまでも比較の問題で、イングリッシュブレックファストが本当に美味いかどうかには若干疑問があります。少なくとも、イギリス式ソーセージはドイツ人を激怒させるに違いありません。
とりあえずロンドンでは、困ったらピカデリー裏の中華かイタリアン(ただしパスタを除く!!)に行けばなんとかなりますが、ロンドン以外では、さてどうしたもんだか......
龍さまに賛同します!
あのソーセージは、ソーセージじゃない。肌色した得体の知れない物質をチューブに詰め込んだモノです。
むかーしむかーしの貧乏学生だった頃、私はフィッシュ&チップスを買ってきてお醤油をたらして食べていました。唯一の楽しみが、ソーホーにある中華屋さんでチマキ(蓮の葉に包んだご飯)を食べることでした。
美術好きのおばさん様
その昔に読んだ林望氏の『イギリスはおいしい』によると、イギリス式ソーセージにはなぜかパン粉が大量に(肉と同量?)入れられているのだそうです。他国の料理や風習にケチを付けようなどとは思いませんが、まあ、そのお、とても理解しがたい製法ではあります。
もしかしたら、パン粉を入れると腹持ちが良くなるとか?う~ん......
エゲレス式のソーセージの一種には肉ばかりでなく,、オートミールや玉ネギ、ニンニク、豚の血やみじん切りにした内臓やラードまで入っている場合があるので要注意です。 毒ではないけど、所謂廃品回収的なモノであり、「再利用された腸の詰め物」、としては妥当な線だと思います。
リバーサイドおじさん様
もう皆さん、英国料理となると散々なこき下ろしようですね。
だが、ちょっと待って欲しい(笑)。
「ネコにかつ節」と言いますが、あれはあくまで日本のネコのはなし。
イタリアのネコは、かつ節なんかには目もくれず、
パスタなら喜んで喰うそうです。
同じく、メキシコのネコなら、トウモロコシが好物(ホンマかいな)。
英国人には、英国の家庭料理が「おふくろの味」。
日本人の舌を以て、あたかも味音痴の如くに評するのは如何なものか。
かの国の御仁、冷静。沈着にして、合理的精神と、ときに冒険をも厭わぬ闘争心をも備えた肉体を、日々の「英国料理」で造り上げているのですから。
昔、我が家に居たネコはトウモロコシが大好物でした。こちらがトウモロコシをたべていると自分にも食べさせろと、しつこくせがまれていました。
私は何年もはいませんでしたが数ヶ月の滞在中
イギリス料理の驚異的なまずさの洗礼に
なんでだろうと悩みました(笑)
欧州と違い高緯度で農業生産が困難はあるものの
それ以上に、英国人の味覚に疑問を持ちました。
インド街中国街アジア街の料理は
英国的でなく多国籍で美味しいのですが
肝心の英国料理は『なにこれ?』と思いました。
当時の私は思索の果に、
この英国人の味覚音痴こそ、
七つの海を制覇した大英帝国の秘密
があると考えました。
積載量に制約がある軍艦で、
たとえばフランス軍艦だと
ワインを積まないと不平が出るのに
英国軍艦では腐ったチーズだけ
積んでおけばいいのですから
それは戦闘上有利でそれが大英帝国海軍の
勝利の秘密だと考えました。
・・でもその後そんな説は、
学者さんの論文では見つけられなくて
寂しく感じてます。(笑)
イギリス料理はテーブルで各々が"追い調味"するのがデフォルトだという真偽不明の与太(?)も耳にしますが…
テーブル調味料ありませんでした?
それをかければ魔法のように全ての食物がその味になってしまうウスターソースが英国産なのもその辺に成功の秘密がありそうです。
通算で数年はいましたが、イギリス料理が美味しくないのと言われていますが格差社会ですからトップクラスのイタリアン、フレンチ料理は素晴らしいです。当たり前ですが、世界中から人が、集まり伝統ある高級ホテルがあり世界的に有名な料理人、ワイン評論家を排出しワイン、酒の教育機関ではトップの国です。伝統的イギリス料理でも老舗で素晴らしい料理をだすお店もあります。ロンドンなんて京都と同じようなもので一見さんお断りの店も多いです。日本人好みではありませんが熟成した素晴らしい牛肉や乳製品が豊かな国でもあります。滞在時期はBSEの時期でもあり当時は食べらませんでした。肉食べにフランスへ行ったりも。香港が好きで何十回も行きましたが、実はというか当たり前ですが美味しいイギリスの牛のステーキが食べられるのです。ハンバーガーも美味しい店がたくさんあったりもします。
話がかわり申し訳ありませんが。イギリス、イタリア、フランスなどは食などに対して保守的で生まれた時から同じ食べ物ばかり食べたいる人もかなりいます。イタリア料理といいますが地方によってまったく違うものです。
フランスにいる日本シェフの代表で有れば今は小林圭シェフではないでしょうか。アランデュカスで修行し独立。アジア人で初めて三つ星をとりました。
三つ星でもアランデュカスはホテル内ですから予約をとりやすいですが”Kei”はその為にパリに行かないと食べられません。
フィレンツェでも日本人シェフの店=以前は日本人シェフの時は星付き。にも行きますし、行きつけのフランス料理店の若い子も今フランス修行中、もちろんシェフもフランス帰り。近々勝又シェフのお店に予約入れていますがシェフが帰国されたのは70年代で”コートドール”斉須シェフがベルナール・パコーともに開店した”ランブロワジーが2年目で当時史上最速の二つ星を獲得。お二人にはいつまでも頑張っていただきたい。フランスで修行して”Michel Bras Toya Japan”の肉部門トップであった米田シェフの”Hajime””Narisawa”の成澤シェフは世界トップ100レストランに名を連ねています。アロマフレスカの原田シェフがイタリア修行の経験がないというのが珍しいくらい日本人はたくさんいますというか店が成り立たないくらいだそうです。アランデュカスのような大きなお店だと”ウチにも日本人いますよ。”って言われたり挨拶されても驚かないくらいではないでしょうか。
そりゃ、まあ、お高い店に行けばそれなりのものは供されるでしょうよ。
味覚の荒野と評判のアメリカでさえ、一皿100ドルを超えるような店ならそれなりにまともですよ。店名は忘れましたが、SFで食べた$150のラムチョップは確実に美味かったです。
でも、そんな店に行くのは、無知な旅行者かお貴族様だけでしょう。イギリス料理がボロカスに言われるのは、庶民が普通に行くような店の味がズタズタであるせいです。あれならば、ドイツのファミレス(店名忘却...)のほうがよほどマシです。
逆です。旅行者が行かないような所。
好きだったフィッシュ&チップスのお店はコンクリートの床にプラの椅子の店。イギリス料理の店はガイドブックに載せない老舗。郊外に行けば元貴族の料理人がやっているリーズナブルな店があります。
日本だって同じです。
アフタヌーンティーを食べるのは観光客。
ロンドンは40%が移民なのでイスラム系、アフリカ系料理も楽しめる。
ならば、星付きの店などを例示として並べるのはそもそも適切ではないのでは?
10年ほど前、一ヶ月ほどマンチェスターに滞在しましたが、明らか地雷を避ければ言うほど不味くなかったと思います。三回だけ、パッサパサで醤油かけても口の中の水分が吸い尽くされるナゲットと中華料理店バイキングのとあるスープとスーパーで割引されてた甘過ぎるチョコドリンクくらいかな。
牛乳とチーズ、クロテッドクリーム美味しかった。よくスーパーで買ったチキンの内臓ペーストのサンドイッチを食べていました(安いかつ日本では売っていないから)。あとジャケットポテト。サンデーローストも美味しかったです。
まあ野菜をほとんど食べていない、一ヶ月しか滞在していないのであんまり参考にはならないかもしれませんが……。
>トップクラスのイタリアン、フレンチ料理は素晴らしい
それはイギリス料理とは言わないんじゃ・・・
イギリス料理なら、コテージパイ、シェパーズパイ。コーニッシュ・パスティなどのパイ系。パイ系は専門店もあり高級店から気軽なお店まで楽しめます。
サンデーローストをはじめ肉のロースト。ビーフウェリントン。ソーセージもここでは評判悪いけど私は美味しいのにありつけていました。好き嫌いあるけどハギス。ブラックプディング。個人的にはうなぎのゼリー寄せは? イタリアで食べたのは美味しかった。
魚ならタイ、スズキ、鮭、ニシン。種類は少ないです。一応、イギリス料理は味が薄くてあとから好み味付けをするのが基本です。
モダンブリテッシュのお店ならなおさら良いと思います。
肉がうまいのでハンバーガー。チェーン店のヘニャヘニャハンバーガーとは比べものになりません。
イギリスは肉、野菜、ベリー類等の果物などの素材の味が日本と比較にならないほどうまい。ゆえに肉のローストやハンバーガーが美味しいというのに強く同意します。また確かにパイも美味しいですね。さらに結構本格的な料理を出すパブがありますが、そこででてくるパイやちょっとしたスープがかなり美味しいことが多々あります。(ビールのつまみがうまいことは言うまでもなく)ちなみに小生はハギスは苦手・・・。
コロナの影響により
均質化が多様化に負けた
というみかたもできるかと思います
そもそも論ですが、料理というものは、他の土地に広がり、その地域の風土、産物、宗教(?)などで変化していくものです。もちろん、その結果、前より上手くなるか、不味くなるかは分かりません。
だから、某国のように「ある料理は、うちから生まれた」と威張ったところで、問題は、どこで生まれたかではなく、どちらの料理がうまい(?)かではないでしょうか。
丸亀製麺が香川県で苦戦しており残り1店舗というニュースが何ヶ月か前に出ていました。
https://www.j-cast.com/2022/02/20430996.html?p=all
本場に他地域発祥のチェーン店が進出して苦戦するという点では似てますね。
私も丸亀製麺のことがすぐ思い浮かびました。
香川県の人には評判が悪いらしいですね。
ちょっと話がそれますが、ロンドンにも丸亀製麺があります。昼食は1000円から1200円というのが普通というロンドン市内の相場としては価格をかなり抑えていて日本並みなのが驚きです。出汁などまあまあですがアツアツのうどんがなかなか食べられない傾向があるのが残念。
ちなみに一風堂などのラーメン屋もありますが、為替の関係で1杯2000円もするので食べたことありません。(おいしいのかもしれませんが食べる気になりません・・・)
以前のコメントの蒸し返しですが「名古屋名物台湾まぜそばアメリカン」以来、発祥の地にリスペクトがあり美味しければ何でも有りだと思っています。もちろん、リスペクトはするものであり、させるものではありません。