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茂木幹事長・勝敗ライン「改選後過半数」の目標の低さ

茂木敏充・自民党幹事長が先月示した参院選の勝敗ラインは「改選後過半数」だそうですが、これはとんでもなく低い目標です。橋本聖子氏が本日、自民党に復党したことで、自民党は参議院で110議席、公明党と合わせれば過半数(123議席)を超える138議席に達します。また、非改選は自公合わせて69議席ですので、改選後の過半数(125議席)に必要な議席数は56議席に過ぎないからです。

参院選:和田政宗氏「自民党が苦戦」

今月は、いよいよ参議院議員通常選挙が実施されます。

先月の『和田政宗議員、「岩盤支持層の離反で自民苦戦」を予想』では、自民党の和田政宗参議院議員がウェブ評論サイト『月刊Hanadaプラス』に寄稿した記事をもとに、この参院選では自民党が苦戦するのではないか、とする見通しについて紹介しました。

和田政宗参議院議員がウェブ評論サイト『月刊Hanadaプラス』で、参院選に向けて危機感を示しました。これまで自民党に票を投じてきた「岩盤層」20%のうち、すでに10%弱が自民党から離反した可能性がある、というのです。もしこれが事実なら、メディアの世論調査では見えてこない動きがある、ということであり、自民党が議席を激減させる可能性があるだけでなく、「参政党」や「新党くにもり」といった新興保守政党にも勝機が見えてくる、ということでもあります。岸田首相「高支持率」「何もしていない岸田首相が高支持率」の謎先日...
和田政宗議員、「岩盤支持層の離反で自民苦戦」を予想 - 新宿会計士の政治経済評論

和田氏によれば、安倍晋三・菅義偉政権のころであれば「必ず自民党に投票していた」であろう「20%の岩盤支持層」のうちの「10%弱」が、岸田文雄政権に代わって以降、「自民党支持をやめ」ており、これらの層は「参政党や新党くにもりに投票するか、投票に行かないという行動を取るとみられる」、というのです。

にわかには信じがたい主張です。というのも、現時点で報じられている選挙情勢を見る限り、自民党が「苦戦している」という様子は見られないからです。

「どうせ自民党の党内規律を引き締めるための飛ばし記事だろう」。

そう思う人がいても仕方はありません。

ただ、それと同時に、和田政宗氏がツイッターでとある地方新聞社を超えるフォロワー数を持っている人物であり(『ネット化で個人が新聞社を上回る情報伝達力を持つ時代』等参照)、3年前の参院選で、比例代表で20万票を超える票を得ているという事実を踏まえると、これを笑い飛ばすには少し慎重であるべきでしょう。

ツイッターで、新聞社の公式アカウントを超えるフォロワー数を持つ個人がいますが、これも凄い話です。先日否決された武蔵野市の住民条例案を巡り、和田政宗参議院議員と神奈川新聞の間で、ちょっとしたトラブルが生じているようですが、それと同時にもうひとつ痛感するのは、紙媒体の新聞しか読んでいない人とインターネットユーザーとの間で生じ得る、あまりにも大きな格差です。言い換えれば、情報発信力で新聞社が個人に負けている、ということでもあります。和田政宗参議院議員vs神奈川新聞少し前に、ツイッターでこんなツイー...
ネット化で個人が新聞社を上回る情報伝達力を持つ時代 - 新宿会計士の政治経済評論

「岸田は何もしていない」

和田氏が「自民党の岩盤支持層が自民党から離れている」と指摘している根拠は、こんな具合です。

岸田政権が『改革』を強く言わないことから、安倍政権、菅政権の強い改革路線を支持していた層が不満を持っており、私が先日お話しした若手経営者からは『岸田政権はアンチ規制改革なのではないか』との疑問も呈された」。

このあたり、当ウェブサイトではしばしば言及しているとおり、岸田政権が「なにも成果を出していない」というのは少し言い過ぎです。(安倍晋三、菅義偉両総理の仕事を引き継いでいる側面があるとはいえ)外交、安全保障などの分野では、それなりの成果が出ています。

また、岸田首相の政治家としての能力自体はさておき、岸田政権自体が「ステルス安倍政権」のような性格を有しているためか、安倍・菅政権時代だったら大騒ぎされていたであろう原発再稼働も、(遅いながらも)少しずつ進んでいます。

このように考えると、岸田政権を全否定するというのは少し行き過ぎではあるのですが、ただ、それと同時にやはり安倍、菅両総理を支持していたような「岩盤保守層」からすれば、岸田首相が頼りなく、自民党に見切りをつけて(自称)保守新党に票を投じるという人がいるのも仕方がない話かもしれません。

茂木幹事長「与党で改選過半数」=「22~23議席」!?

では、実際のところ、自民党は勝敗ラインをどこに置いているのでしょうか。

これに関連し、自民党の茂木敏充幹事長は先月20日に報道各社とのインタビューで、「(非改選と合わせ)与党で過半数だ」とする勝敗ラインを示したのだそうです。

自民党の茂木幹事長、参院選「与党で改選過半数も」 早期の改憲発議目指す【22参院選】

―――2022年06月20日19時34分付 時事通信より

もしも本気でこれを述べているのだとしたら、じつに弱気な目標です。というのも、考え様によっては、今回の参院選で自民党が獲得すべき議席は22から23議席でも良い、という発想にもつながりかねないからです。

これを数字で見ておきましょう。

時事通信の本日付の『橋本聖子氏が自民復党 与党過半数ライン55議席に【22参院選】』によると、東京オリパラ組織委員会会長就任に伴い自民党を離れていた橋本聖子氏をめぐり、自民党は本日付で復党を承認したそうです。

これに伴い、著者自身が手集計した参議院における現時点の各会派の勢力は、次のとおりです(図表)。

図表 参議院の会派別所議席一覧
会派 合計 改選 非改選
自民 110 55 55
立憲 45 23 22
公明 28 14 14
民主 16 10 6
維新 15 6 9
共産 13 6 7
沖縄 2 1 1
れ新 2 0 2
碧水 2 0 2
みん 2 1 1
無所属 8 4 4
欠員 2 1 1
合計 245 121 124

(【出所】参議院ウェブサイト『議員一覧(50音順)』をもとに著者作成。ただし会派の略称は参議院ウェブサイト『参議院会派名一覧』のとおり。また、自民は山東明子議長を、立憲は小川敏夫副議長をそれぞれ含めない議席数である)

なお、上記「会派」は実際の政党名称や政党別所属議員数とは微妙に異なっていますのでご注意ください。

たとえば「立憲」が45議席とありますが、立憲民主党は社民党と統一会派を組んでいるため、参院における正式名称は「立憲民主・社民」だそうです(ということは、もしも今回の参院選で福島瑞穂党首ご自身がご落選遊ばされるような事態が生じれば、会派名称は再び「立憲民主」に戻るのでしょうか?)。

自公でたった56議席!?

それはさておき、今回の橋本氏の復党に伴い、自民党は110議席(うち改選、非改選ともに55議席)となりました。連立与党である公明党と合わせれば、現時点で138議席(うち改選、非改選ともに69議席)と、過半数ライン(123議席)を大きく上回っています。

ただし、今回の参院選では定数が124議席に増えるため、改選後の参院全体の議席数は248議席となり、過半数に必要な議席は125議席で、これに到達するためには自公あわせて56議席で足ります(※ただし、山東議長を含めれば55議席でも過半数には達します)。

公明党の改選議席数が23議席であるため、もし公明党がこの議席数を維持するのであれば、極端な話、自民党は23議席でも「自公で過半数」を達成することはできてしまいます。これだと、「(公明党が議席維持ならば)自民党は改選55議席のうち32議席を失っても良い」、という意味でもあります。

曲がりなりにも自民党が政党を名乗るのであれば、改選が55議席である以上、少なくとも現状維持(55議席)かそれ以上の議席獲得を狙うべきでしょう(※定数が3議席増えていることを勘案すれば、55議席でも「現状維持」とは言い難いのですが…)。

それに、自民党はいつまで、まったく考え方が異なる公明党と連立を組んでいるつもりなのでしょうか。

これについて、少し見方を変えると、自民党が本気で改憲を目指すならば、そろそろ公明党を「切る」ことを決断するだけの環境が、少しずつ整いつつある、という言い方もできます。というのも、改憲に前向きとされる国民民主党、日本維新の会の両党と連立を組めば、公明党がなくても「過半数」は維持可能だからです。

実際、両党が自民党と連立を組んだとした場合、参議院における合計勢力は141議席(うち改選が71議席、非改選が70議席)であり、3分の2まであと23議席に迫ります。

今回の選挙で、自民、国民民主党が現状を維持したうえ、日本維新の会(改選6議席)が現在の立憲民主党に迫る20議席を獲得したとすれば、3党合算の勢力は155議席であり、これは改選後の3分の2ライン(166議席)まであと11議席に迫るものです。

もちろん、国民民主党、日本維新の会の2つの政党が「改憲派」といえるのか、あるいは両党のさまざまな考え方(消費税、原発、外交・安保など)が自民党のそれとすり合わせ可能なのか、という視点は、大変に重要ではあります。

とくにロシアによる違法なウクライナ侵略をめぐって、日本維新の会の所属議員や元関係者が、あたかもロシアを擁護するかのような発言を行っていることなどの状況もあり、今回の参院選で「維新>立憲」という現象が生じるかどうかは微妙でしょう。

自民党にお灸を…据えますか!?

さて、参院選は、一般に「政権選択のための選挙」ではありませんが、与党が敗北した場合には、政権運営を不安定化させるという性格があります。

安倍総理が第一次政権を担っていた2007年に行われた参院選で自民党が大敗したことが、その後の自民党の政権運営を厳しくし、2009年の衆院選で政権を失う遠因のひとつとなったことを、思い出しておく必要があるでしょう。

あるいは、民主党政権発足後の菅直人元首相の時代、2010年に行われた参院選では民主党が敗北しましたが、その後の2012年の衆院選で民主党は実際に惨敗し、政権の座を自民党に明け渡しました。

しかも参議院は任期が6年であり、3年ごとの選挙で半数しか改選されません。

このように考えていくと、もしも自民党支持者の方のなかに、「自民党のことは支持しているけれども岸田(首相)は嫌いだから、今回の参院選では自民党にお灸を据えてやる」、などと考えている方がいらっしゃるのであれば、それは非常に短絡的な発想だと断じざるを得ません。

ちなみに自民党は今回の選挙で候補者を82人擁立しています(内訳は比例代表が33人、選挙区が49人)。このうち、とくに比例代表では、二階派の現・元職が4人、岸田派の現職が3人出馬しています(『【資料】参院選・自民党「宏池会所属候補者のリスト」』等参照)。

「宏池会候補者リスト」についてのリクエストがありましたので、少々「やっつけ仕事」的ではありますが、本稿では選挙区も含め、自民党候補者について調べられる限りのリストを改めて作成してみました。ただし、やはり新人を中心に所属派閥が調べきれないというケースもあります。本稿は決して網羅的なものではありませんので、投票にあたってはくれぐれも自己責任にてご判断ください。先日の『岸田首相にお灸据えたいなら自民でなく宏池会へどうぞ』では、「自民党を支持しているけれども岸田政権については支持できない」という人な...
【資料】参院選・自民党「宏池会所属候補者のリスト」 - 新宿会計士の政治経済評論

もしも「自民党を支持しているけれども岸田首相を支持していない」という有権者の方がいらっしゃるのであれば、「自民党の議席を減らさずに、宏池会の所属議員の数を減らす」、というかたちで意思表示をすることは十分に可能でしょう。

新宿会計士:

View Comments (17)

  • 財務省と宏池会という主従コンビ政権にはなんとかして猛省させたいところではあるが、特定悪質野党や新興宗教のように涌いて出たエセ保守には何一つ任せられない。
    岸田があんまりちんたらやってると安倍ちゃんも黙ってないだろうから、この参院選ではまず立件脱糞党、共産党、社民党、れいわに壊滅的なダメージを与えることを優先すべきなんだろうなぁ…。

    • 私は比例区では安倍派の井上義行氏か山田広氏に入れる予定です
      自民党は派閥政治から私が生きてる間に脱却することはないでしょうからまともな派閥の勢力を増やすのが日本を良くするのには重要だと考えます

  • 立憲の泉氏の勝敗ラインは「野党の合計で改選過半数」でした。
    まあ、他力を込めた目標設定の善し悪しはおいといて、現有議席を踏まえると自民茂木氏の目標は、それよりはるかに低い目標です。
    リスクを取らない守りの姿勢が目立つと、心証悪くなると思います。

    近くで総裁自らがやってみせてるのに、気づかないんでしょうかね。

  • 勝てるときに徹底的に勝つ!野党を根絶やしにする位の強い意志がなければ戰はできない。この茂木敏光氏、、お勉強がとてもできて、英語もペラペラの超エリートなんだそうだが一説によると極めて人望がないらしい。おれは彼とは知り合いではないからホントのところはしらないが、たしかに親しみは感じない顔だな。話が逸れた。野党のだらしなさは、今に始まった訳ではないが、6年に一度の改選なのだ。徹底して勝利して、マトモな政権運営してくれ。①韓国問題②電気代金の高騰③ガソリンの高騰④正規、非正規、格差の解消⑤収入の底上げ⑥消費税の減税⑦企業内部留保への課税⑧議員の罰則規定の見直し⑨NHKの民営化、、まだまだあるけどちゃんとやれ!

  • >曲がりなりにも自民党が政党を名乗るのであれば、改選が55議席である以上、少なくとも現状維持(55議席)かそれ以上の議席獲得を狙うべきでしょう

    下手に高い目標を掲げてしまうと、達成できなかった時に総理総裁や幹事長の責任問題となります。トップが高い目標を立てて必死に動く姿を見せれば党員も本気を出して必死に動いてくれる、というのはベンチャー企業やスポーツクラブなど小さな組織の話であり、大きな組織では通用しません。大きな組織には冷めてる人、不燃性の人、人の足を引っ張って自分が取って代わろうとする人が少なくありませんから。自民党もその例に漏れません。
    よって、選挙の目標は総理総裁や幹事長の責任問題にならない、最低限の数字を掲げるのが普通です。3度の衆院選、2度の参院選で絶対安定多数から3分の2超えを勝ち取った安倍総理でさえ、目標は毎度「自公で改選過半数」でした。
    もちろん、目標が低くてもそれは建前であり、候補者は自分の当選、党としては改憲勢力で3分の2を狙っている事が本音と思われます。

  • 岸田さんはアピールに使えそうなら嘘でも何でもメディアに乗っかってた石破さんとかと似た空気を感じるのが…
    マスクの在庫処理に関しても結果的に個人を抜いても捌けそうな位の応募があって滞ってたのはメディアのネガキャンも影響してた節もあり、もうちょい物申す姿勢も見せて欲しいというか

  • >たとえば「立憲」が45議席とありますが、立憲民主党は社民党と統一会派を組んでいるため、参院における正式名称は「立憲民主・社民」だそうです(ということは、もしも今回の参院選で福島瑞穂党首ご自身がご落選遊ばされるような事態が生じれば、会派名称は再び「立憲民主」に戻るのでしょうか?)。

    「糞便放置・赦免」とか「糞便党首・ザーメン」とかだと面白いんですけどね。

  • 単に実際楽勝の情勢をどう引き締めて投票日にまで持っていくかでいろいろ言ってるだけだと思いますけど。あんまりまに受けちゃダメだと思う。

    本当に自民党は選挙が上手だなと感じます

  • 与党過半数はあくまで建前で改憲勢力3分の2獲得が本音。
    自民公明は現状維持、左派4党が退潮して維新、国民が上乗せして3分の2獲得が理想。

    左派メディアは維新、国民を与党と野党の中間の「ゆ党」と表現。
    枝野は維新、国民を自民の補完勢力で実質的に与党として批判する。

    これは正しい。

    自民麻生ー国民玉木、自民菅ー維新松井の強固なラインがある。
    菅が一線を引いているからわかりにくいが、現在も自民と維新はつながっている。

    茂木、玉木、松井はすぐにでも改憲に取り組むと断言している。
    今回の参院選の本質は改憲にあり、与党過半数は左派4党を油断させる方便に過ぎない。

    今回、自民は改憲4項目を明記している。
    そして岸田だからなのだろうか、左派からの批判がない。

    もちろん左派野党個別では憲法改正に反対はしている。
    だがかつての「アベの憲法改悪は絶対許さない!」のようなヒステリックさは微塵もない。
    自衛隊明記や緊急事態条項は安倍では絶対にできなかったことだ。

    こうしてみると憲法改正は岸田首相でしかできないことがわかる。
    安倍派はもちろん他の派閥でも岸田ほどスムーズには進めないだろう。

    まさか憲法改正にまで「キシダチャンス」が転がっているとは思わなんだ。
    やはり岸田は各方面にとって「神輿」として最適だと改めて実感させられる。

    • 確かに安倍政権の頃のように、荒唐無稽な罵詈雑言を用いるようなことは鳴りを潜めてはいるものの、特定悪質野党の「改憲前提の憲法審査会は開かせない」という矛盾しかないスタンスはいささかも変わってはいないので、岸田で改憲がいよいよ成立するとは考えにくいのでは。少なくともスムーズにいくとは考えられない。

      安倍・菅政権時代の立件・共産による度を越し批判の領域を逸脱した恫喝行為を散々目の当たりにしてきた国民から、漸く特定悪質野党に「NO」を突き付けられ始めてはいるので両議院での議席数に兆候が現れつつある。
      歳相応の物言いもできないくせに稚拙な恫喝だけは一丁前、国民の税金を原資とする決して安くはない歳費を無駄に掠め盗るだけの輩を国会から追い出し、良識ある大人同士で日本と日本国民のための建設的な議論ができる場として国会が再生されることを願う。
      まずはここから始めないと、物事は何一つ進まないと思う。
      何か一つ物事を決めるにしても、一番重要な部分が骨抜きになって訳の分からない妥協の産物のような議決など国民は求めていない。

      • 憲法改正の実現にはもう少し時間がかかりそうですね。

        ただテレビ、新聞の世論調査でも憲法改正は国民の多くが支持しています。
        左派である朝日新聞、毎日新聞でもそれは同じ。

        こうなると憲法改正に抵抗する左派4党は国民からの批判を浴びる。

        今後の国政選挙で安全保障と並べて憲法改正を争点にする。
        これだけでまともな議論もできない左派4党は退潮していくでしょう。

        いずれにせよ「現実」を踏まえた憲法改正が望まれます。

        • 皮肉にもロシアのウクライナ侵攻によって、極左勢力が錦の御旗として掲げる憲法九条がやはり張子の虎に過ぎないことが露呈しました。
          普段政府与党の憲法解釈の是非を声高に問うている連中が、手前勝手な憲法解釈を根拠に日本の武装放棄を迫るという笑えない冗談。

          中国・ロシア・北朝鮮による憂慮すべき有事が眼前に差し迫っているにも関わらず、核保有については議論すらしないなどと早々に宣い地元原水協などに異常に忖度する「広島出身の総理大臣」はやはり問題。
          核保有又は米国との共有と、NATO加盟国並みの防衛費GDPの2%への増額等安全保障対策は特に急務。
          極左勢力対策も必要だが、獅子身中の虫の対策もどうにかしなければ。

          • 中北ロへの抑止力として日本も核の保有は必須。
            英国式の原子力潜水艦での核ミサイル搭載がもっとも現実的。
            これが急がれているのは間違いありません。

            だが今それをやろうとすると左派野党、メディアがヒステリックに発狂するのは確実で、高齢者層を中心にかなりの反発が予想されます。

            核保有の実現はもう少し時間をかけての国民の成熟が必要。

            左派勢力の影響力がそがれ国民の多くが現実に目覚める。
            国民の「核保有が必要だ」との声が多く聞かれる。

            ここで自民、維新、国民で核保有の実現に動くべきです。
            1回で確実に成功させなければなりません。

            去年、高市は櫻井よしことの対談で「核保有は内閣が吹っ飛んで成立する」と述べていました。

            やはり核保有を実現し「令和の岸信介」足りえるのは高市しかいません。岸田はせいぜいそれまでの繋ぎで、憲法改正に取り組むことができたら上出来と考えます。

  • 呆れて物も言えない目標ですね.
    これは,与党の目標としては最低限であり,そこを勝利の基準に設定するということは,岸田政権が責任を問われないように何もしようとしなかった(※)のと対応して,政権党としての岸田自民党も如何に総裁や幹事長ら党幹部が責任を問われないように逃げることしか考えていないという証拠です.

    注※:ブログ主様は,常々,岸田政権はステルス安倍政権としての業績は着々と積み上げていると主張しておられます.ですが,この「ステルス安倍政権」としての岸田政権が上げて来た実績は,安倍ー菅両政権によって方針・路線がギチギチに引かれてしまっている上に国民世論がその路線を強く支持しているために,逸脱やサボタージュが許されない状況だったから,己の責任を問われず批判を浴びないようにすることが最優先である岸田政権としては,安倍ー菅両政権の敷いた線路の上を日本という列車をそのまま継続して走らせる以外に選択の余地がなかった結果として自動的に上がって来たに過ぎません.

    従って,それらの「業績」は岸田首相の手柄でも何でもありません.実際,対韓外交でも岸田政権が自由に選択できた外相訪韓中の竹島調査という違法行為への対応では抗議の一つすらしていません.

    要するに,岸田政権として「上げた業績」は「上げた」のでなく,国民世論から選択の余地なく(場合によっては,首相としての岸田さん個人としてはそんな形では上げたくなかった=安倍ー菅路線からサッサと逸脱したかったのに)已むを得ず上げさせられてしまっただけなのです.

    従って岸田氏を速やかに首相の座から引きずり降ろすことこそ,日本にとって焦眉の急と考えます.

    • 安倍・菅路線から外れたら引きずり降ろせ。
      安倍・菅路線に沿ったら引きずり降ろせ。
      まさに、結論ありきの論ですね。

  • 岸田自民党も如何に総裁や幹事長ら党幹部が責任を問われないように逃げることしか考えていないという証拠とはずいぶんだね。
    安倍さんも選挙の時はいつも自公で改選過半数といってたのをしらないの?

    迷王星の調査能力や記憶力の低さ、思い込みで人を平気で罵倒できる卑しい人間性、己の誤りを認められずに逆ギレする韓国人並みに高いプラメドを示す証拠がまた出たね。満員電車とコロナの件もそうだった。

    • 安倍総理なら別に気にもしなかったことも岸田総理故に気に食わないという
      まあよくある現象でしょう。