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電話1本でアポを「ドタキャン」日本テレビの非常識さ

「ヒルナンデス、もう二度と見ないです」

前日に突然、取材を申し込む。取材予定時刻をすっぽかす。1時間後に電話で「キャンセルね」と断る。そんな非常識な会社が、まだこの世の中に存在するようです。

利権にまみれ腐敗する地上波テレビ業界

著者自身の持論ですが、人間という存在は利権というものにドップリと浸かっていると、必ず腐敗するものです。

その利権の典型例は、地上波テレビ業界でしょう。

もともと電波は私たち日本国民の共有財産ですが、地上波テレビ局はこの電波を非常に安い使用料で使用しており、しかもテレビ局には新規参入がほとんどないため、限られた数のテレビ局が情報発信を事実上独占しているという状況にあります。

結局のところ、テレビ業界はこれまで新聞業界と並び、世の中の「情報発信」を独占していたという事情もあるのでしょう。新聞、テレビなどのオールドメディアが「第4の権力」を自称し、あたかも自分たちが国民の代表であるかのごとき勘違いをしていたというのも、その典型例だと思います。

ネットの普及で不祥事続々

もっとも、インターネット環境の発達は、こうした状況を大きく変えつつあります。テレビ業界の腐敗ぶりに関するエピソードが、ここ数年、山のように出てきているからです。

最近だとテレビ朝日が報じた話題をもとに、農水省が狂犬病予防法に基づく検疫を緩めようとした、とする話題もあります(『ネット批判に対し農水省が「言い訳にならない言い訳」』等参照)。

農水省が狂犬病防疫体制を緩めるにあたり、「狂犬病リスクは上昇しない」として、「ネット上の多くの批判に対し理解を求めた」のだそうです。報じたのは時事通信ですが、これが事実ならば、なんとも呆れる話です。世界でも数少ない「狂犬病清浄国」の状態を守る気があるのなら、一部のメディアだけにリークする「密室行政」方式ではなく、ちゃんと大々的にパブリック・コメントで意見を募るのが筋ではないでしょうか。事の発端メディアの一面的な報道と農水省の本末転倒対応先日の『報道で狂犬病防疫体制を緩める農水省「本末転倒」ぶ...
ネット批判に対し農水省が「言い訳にならない言い訳」 - 新宿会計士の政治経済評論

ちなみに『徹底して自分に甘いテレビ朝日:説明は明らかに不十分』でも述べたとおり、テレビ朝日といえば、昨年8月に東京五輪閉会式当日の深夜に女性局員が渋谷のカラオケ店で泥酔・転落する事件を発生させていますし、これに対する社内の調査と報告、関係者の処分が非常に甘かった企業でもあります。

せめて1ヵ月くらい自主停波しては?「甘い、甘い、甘すぎる」!昨日の『「転落事件」から1ヵ月:ダンマリ決め込むテレビ朝日』の「続報」が出てきました。株式会社テレビ朝日が(なぜかPDFファイルで)例の不祥事についてやっと1ヵ月ぶりに詳細を発表したのですが、事実関係の調査と発表になぜ1ヵ月もの時間を要したのか、そして関係者に対する処分があまりにも軽すぎないか、読めば読むほど疑問に感じます。テレビ朝日がやっと報告書を公表昨日の『「転落事件」から1ヵ月:ダンマリ決め込むテレビ朝日』では、テレビ朝日とい...
徹底して自分に甘いテレビ朝日:説明は明らかに不十分 - 新宿会計士の政治経済評論

フルーツサンド1000個売れ残りの危機

ただ、テレビ局の非常識ぶりを示す話題は、これだけではありません。

4月26日にとある画像がツイッターに投稿されました。

これによると、東京・中目黒にあるフルーツサンドの人気店が日本テレビの情報番組『ヒルナンデス』から夜9時に取材を申し込まれ、取材時刻に指定された翌日の夜6時に向けて張り切ってフルーツサンドを1000個製造したそうです。

ところが、『ヒルナンデス』スタッフは撮影予定時刻になっても姿を見せず、連絡もなく、それどころか時間を1時間過ぎてから、いきなり取材キャンセルの電話が入った、というのです。電話1本で前日にいきなり申し込むというのも非常識ならば、電話1本でドタキャンするというのも非常識でしょう。

それなのに、同店は「怒れるようなことがおきても全く腹が立たない」、「神様はまだ僕たちを試してくる」などとしたうえで、製造したフルーツサンドの購入を呼び掛けたそうです(実際、調べてみると、この店のフルーツサンドは本当に美味しそうです)。

日テレのせいで1000個も製造してしまったフルーツサンドが破棄されず、無事に売れたことを願うばかりです。

日テレ側は「謝罪した」と言い張るが…?

こうしたなか、この騒動をJ-CASTニュースが昨日、取り上げていました。

フルーツサンド1000個製造も「取材ドタキャン」 「助けて」店舗スタッフの悲鳴拡散、日テレが謝罪

―――2022年04月27日19時40分付 J-CASTニュースより

これによると、店舗関係者はその後、日テレ側から直接の謝罪を受けたと明らかにするとともに、購入協力者に謝意を示した、などとしています。また、J-CASTニュースの取材に対し日テレ広報部は番組でロケに行けなかったことを認め、次のとおり謝罪した、としています。

取材予定のあった店舗にロケに行けなかったことは事実です。お店の皆様には経緯をご説明のうえご迷惑をおかけしたことをお詫びしました」。

もっとも、具体的にどのような「謝罪」がなされたのかについては、この記事だけではよくわかりません。また、この謝罪はあくまでも同店舗に対してなされたものらしく、番組のホームページを見ても、謝罪の「しゃ」の字も掲載されていません。

いきなりアポを入れる。

アポをすっぽかす。

日本テレビ、なかなかに強烈な会社だと言わざるを得ません。

ただ、これが日本テレビだけの問題点なのかと問われれば、それも微妙です。どちらかといえば日本のテレビ業界、新聞業界を含めた「マスメディア」と呼ばれる人たち全体の問題点ではなでしょうか。

いずれにせよ、「不祥事を起こしてホッカムリ」という意味では、テレビ局はどこも似たり寄ったりなのかもしれません。

新宿会計士:

View Comments (15)

  • >『知的好奇心を刺激された」と思った方は・・』
    クズぶりに怒り心を刺激されたのでクリックしました。

  • > 電話1本でドタキャンする
    土壇場でキャンセルではなく、過ぎてからキャンセルだから、
    「電話1本でスギキャンする」が正しいかもしれませんw
    もしくは、約束時間の前にキャンセルの連絡すらできない非常識人であることから「クズキャン」
    とかがいいかもしれません(笑)

    テレビ業界の人からすれば、「取材してやってる」感の上から目線なんでしょうね。

  • フタを開けたら何処の局でも似たようなモンなんでしょーが、ちょうど「近年まで"視聴率三冠"などと驕っていた某局が退潮」などと散見しておりましたので…
    驕る○○は久しからず…○○は或局ダケなのかギョーカイのコトなのか…

  • オリンピックの放送で日テレだったかな。
    アナウンサーが「私たちが頑張ってもNHKに視聴者はチャンネルを合わせてしまう」
    確かに予算も人員もNHKが巨人になってしまったから民放はこうなってしまう。
    落ち目の民放の逆襲は有りか?
    暴動ぐらい起きないかな!

  • 毎度、バカバカしいお話しを。
    日本テレビ:「昔は、この程度では騒がれなかった。昔はよかった」
    おあとが、よろしいようで。

  • いくらなんでも、断りの事後連絡はいただけないですね。
    無断キャンセルは、”社会人としての人格”が問われます。

    (名は体を表す?)
    ヒルナンデス!は、ヒール(悪役)なんです。
    ・・。

  • これをマスコミ以外の組織が起こしたら、ワイドショーとかで大騒ぎ&それこそヒルナンデスあたりは非常識だと徹底的に叩いているでしょうね。
    キャンセルというのは、約束した時間の前にすることであって、今回は違約とか約束無視でしょう。
    韓国なみの品格です。

  • カメラ回すなら何でもやっていいと思っているTV関係者。勘違いもはなはだしい。
    一方1,000個はあまりに作りすぎかとw

  • 東京五輪女子卓球シングルス準々決勝
    日本・伊藤美誠 vs 韓国・チョンジヒ

    試合中、伊藤が報道陣のライトのまぶしさを審判に訴えた。

    これにネット民は韓国の報道陣の仕業であると炎上。
    対して韓国メディアは冤罪であると主張。

    犯人は日テレ「スッキリ」の撮影クルーだった。

    「スポーツ取材の勝手がわからずライトをつけてしまった」
    こう釈明し謝罪はなし、しかも騒動中は名乗りを挙げずに沈黙していた。

    卓球ガチ勢は日テレを許すことは一生ない!

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