英国・G7首脳会合で日韓首脳会談が実現しなかったことを受け、連日のように、韓国メディアから日本の対応を批判する記事が出ているフシがあります。ことに、日韓首脳会談がいったんは開催で合意されていながら、日本政府が一方的にキャンセルした、とする説が、まことしやかに韓国では語られている、というわけです。ただ、本稿では「少数説」についても、ちょっとだけ考察しておきたいと思います。
目次
日本政府の言い分
日韓首脳会談「キャンセル」問題
6月11日~13日に英国・コーンウォールで開かれたG7首脳会合(サミット)の場で、菅義偉総理大臣と文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領との日韓首脳会談が実現しなかったことを巡って、韓国メディアがグチグチと引きずっているようです。
そのきっかけとなったのが、『韓国メディア「韓国は事実上のG8メンバーになった」』や『「日本が首脳会談キャンセル」報道を官房長官が即否定』などでも触れた、6月14日から15日にかけての、いくつかの韓国メディアの報道です。
これは、「韓国の外交部当局者」がいくつかの韓国メディアに対し、「G7では韓日両国が略式首脳会談を行うことで暫定的に合意していたにも関わらず、日本側が一方的にキャンセルした」、と伝え、韓国メディアがこれをさも事実であるかのように報じた問題です。
加藤官房長官は即時否定
ただし、これについては加藤勝信官房長官が14日午後の記者会見で、次の趣旨の発言を行い、ただちに否定しています。
「そのような事実はまったくない。事実に反する一方的な発信は極めて遺憾であり、直ちに韓国側に抗議した。今回のG7ではスケジュールなどの都合により実施できなかった」。
これについては理論上、①「韓国の外交部当局者」がウソをついている可能性、②韓国メディアがウソを報じた可能性、③日本政府(加藤官房長官ら)がウソをついている可能性、の大きく3つが考えられるのですが、結論からいえば①の可能性が最も高いです。
まず②については、いちおう複数の韓国メディアがほぼ同じ内容のことを報じていることなどから、複数の独立したメディアがいっせいにウソをつくことは考え辛く、②の可能性はほぼ消えます
一方、③については、そもそも現在の日本政府の側に、このタイミングで日韓首脳会談を実施しなければならないという必要性が乏しいことから、この可能性もまた低いと考えて良いでしょう(※ただし、可能性が完全に消えるわけではありませんが、これについては後述します)。
これに対し、2018年12月の火器管制レーダー照射事件のときなどがその典型例ですが、「韓国政府は平気でウソをつく」実績がすでに出来上がっています。
いつもウソばかりついている韓国政府の発表がウソだったと考えるのが、最も自然な解釈なのです。
もっとも、韓国メディアは、そうは考えないようです。
たとえば一昨日の『韓国メディアの詭弁:首脳会談「韓日双方が責任転嫁」』などでも報告しましたが、韓国メディアはそもそも自分の国の「外交部当局者」とやらがウソをついた可能性が高いにも関わらず、「会談が行われなかったことを巡るイザコザの責任が韓日双方にある」、といった詭弁を展開しました。
正直、あきれ果てる議論です。
茂木外相も「事実無根」と否定
ただ、これに関しては茂木敏充外相が一昨日の記者会見で、あらためて韓国側の報道が「事実ではない」と繰り返しました。
茂木外務大臣会見記録(令和3年6月15日(火曜日)10時16分 於:本省会見室)
―――2021/06/15付 外務省HPより
ここで、なかなか生々しいやり取りがありましたので、原文どおりに紹介しておきましょう。
【東亜日報 キム記者】G7の日韓首脳会談について伺います。今日、ある日本メディアの報道によると、両政府は。
【茂木外務大臣】ごめんなさい、ある日本メディアの報道によると。
【東亜日報 キム記者】そうですね。両政府はサミットの。
【茂木外務大臣】なに。
【東亜日報 キム記者】両政府。
【茂木外務大臣】両政府。
【東亜日報 キム記者】はい、すみません。両政府はサミットの前に両首脳の接触の在り方について協議を重ねた。しかも菅総理は文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対し、応答要領を用意したという報道が出たのですけれども、そうすると、何か現場で菅総理ご自身、自ら、立ち話とか会談をしないよう決定されましたのでしょうか。事実関係について伺います。
【茂木外務大臣】まずその報道については、明らかに間違いであります。事前に会談が用意されていたと、こういう報道が韓国の方からなされましたので、それにつきましては事実に反するということで、明確に抗議をしているところであります。
前回も申し上げましたが、今回のG7サミットにおいては、かなりフリンジの時間も限られているという中で、なかなかそういった、特にアウトリーチ国の首脳と会う時間を取るのは難しいだろうということは申し上げてきました。立ち話をする可能性というのは、いろいろなところであるわけでありまして、立ち話の可能性というのは、各国について指定をされるものではありません。同じ会場にいるわけですから、当然どちらかが寄って行って、ちょっと挨拶をするということはあり得る、実際にそういうことが起こったというだけです。
おそらくこの説明がすべてでしょう。
日本政府がウソツキ?
茂木外相は日韓首脳会談の可能性を全否定していたわけではない
ただし、茂木外相の説明で、気になる点がないわけではありません。G7会合の直前に行われた、6月11日の茂木外相の記者会見では、日韓首脳会談の開催に含みを持たせていたからです。具体的なやり取りを確認してみましょう。;
改憲では、東亜日報の記者が茂木外相に、こんな趣旨のことを尋ねました。
「G7首脳会談で菅総理と文在寅大統領が一緒に出席するが、韓国側からは、日本との対話には常に開かれた立場だと強調し、非公式な接触はあり得る等の見方も示している。このような状況で、もし日韓首脳同士の非公式対話または会談が行われれば、どんな意味もしくは意義があるか」。
これに対する茂木外相の答えは次のとおりです。
「今回のG7、今日から始まるわけでありますが、向こう時間の明日の午前中までは、G7での会合と、その後、韓国、そしてオーストラリア、さらには、インド、南アを含めアウトリーチ国も含めた議論が行われると承知いたしております。なかなか今回の日程を見て見ますと、フリンジ、空いている時間というのはかなり限られております。そういった中で、お互いの都合等々を考えて、どういったバイ会談等入れるか、それはまさに今後調整していくということで、今の時点で決まっているものはございません。」
この6月11日時点の発言、先ほど紹介した6月14日時点のものと、だいたいは整合しているのですが、一点だけ気になるのが、予定にない会合が開かれる可能性にも含みを持たせている点です(※「バイ会談」は「二ヵ国会談」のこと)。もちろん、結果的に首脳会談は開かれませんでしたが…。
日本政府がウソをついている可能性も「ゼロ」ではない
そして、先ほど述べた「3つの可能性」――①「韓国の外交部当局者」がウソをついている可能性、②韓国メディアがウソを報じた可能性、③加藤官房長官らがウソをついている可能性――を巡って、③の可能性が完全にゼロではない、という点も指摘しておく必要はあるでしょう。
その証拠が、韓国メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)に掲載された、次の記事です。
日本は「感情に流される国」になりたいのか
―――2021-06-16 07:32付 ハンギョレ新聞日本語版より
執筆者は当ウェブサイトでは「おなじみ」(?)の、キル・ユンヒョン氏です。
この記事は、「2018~2019年に展開された激しい対立」以降、文在寅(ぶん・ざいいん)政権が「日本を見つめる態度には少なからぬ変化が表れている」とキル・ユンヒョン氏が指摘するものです。
こうしたなか、問題の記述が、これです。
「それでも日本が態度を変えないため、両国の外交当局の「事前合意」により、12日に菅首相との『略式会談』に臨むことになった」。
この「それでも日本が態度を変えないため」、とあるのは、文在寅政権が昨年11月に朴智元(ぼく・ちげん)国家情報院長らを日本に送り込み、文在寅氏のメッセージを伝えるなどしたにも関わらず、日本政府が韓国との対話に応じないことをさしているものです。
ただ、ここでナチュラルに、「12日に菅総理との『略式会談』に臨むことになった」と書かれています。
韓国人記者にしては珍しく(?)、しっかりした裏取りして記事を執筆するキル・ユンヒョン氏の指摘だけに、この記述は大変気になります。実際、キル・ユンヒョン氏は、日韓両国の何らかの略式会談が設定されていた証拠として、次のように指摘します。
「匿名の外務省幹部の言葉を引用した15日の読売新聞の報道によると、日本も『立ち話程度なら可能』との立場を韓国に伝えており、慰安婦の話が出た場合に備えて『回答要領』を作成したという事実も確認できる。菅首相も文大統領が対話のために自分に二度も近づいてきたことを認めている」。
こうした裏取りをしっかりとする記者ばかりだと、メディアの報道を読むのがもっと面白くなるのに、と思います。
もちろん、キル・ユンヒョン氏の指摘は、「日本政府がウソをついていた決定的な証拠」ではありませんし、やはりメインシナリオとして、韓国政府がウソをついているという可能性が最も高い点は間違いないのですが、キル・ユンヒョン氏の文章は、少数説に説得力を持たせる力があると思う次第です。
細かい事実関係を重視:侮れないキル・ユンヒョン氏
さて、ついでなので、キル・ユンヒョン氏の文章をもう少し眺めてみましょう。
「35年にわたる植民地支配の苦しみを記憶している韓国人の心は、日本人の小さな妄言一つに大きく揺れもする。東京五輪のウェブサイトに載った地図にかすかに独島が表記されているというニュースが伝わり、与党の主な大統領選候補たちは『五輪をボイコットしよう』と主張している」。
非常に細かい点ですが、韓国メディアの多くは、「日帝植民地支配」を「36年」と表現します。ちゃんとカウントすれば35年に過ぎないにも関わらず、です。しかし、キル・ユンヒョン氏は、さりげなく「35年」と客観的事実に即して記述しています。
こういうところが「侮れない点」、というわけです。
また、「独島(どくとう)」なる島は地球上に存在しませんが、島根県竹島のことを「独島」と誤記するのは韓国のメディア、政治家などすべての特徴ですので、キル・ユンヒョン氏に責任はありません。
それよりも、「五輪のウェブサイトの地図に『かすかに』独島が表記されている」、といった表現も、ファクトを重視するキル・ユンヒョン氏ならでは、といったところでしょう。言外に、自分たちの国がシミのような小さな点に激高しているというバカバカしさを皮肉っているようにも見えるのは、気のせいでしょうか。
もっとも、次の記述については、「知るか!」という感想しか抱きません。
「そのような極端な意見に対峙しつつ菅首相に近づいた文大統領の気持ちを日本も察してほしい」。
どうしてわが国が、対日不法行為を放置した指導者である文在寅氏の気持ちに忖度する必要があるというのでしょうか。
なお、キル・ユンヒョン氏の文章には、まったく同意できない部分がほかにも含まれています。たとえば、「いつも感情に流される日本」、「約束を守らない日本」、「反韓感情に依存する日本」、といった表現が続くのですが、これらの表現は、大変に唐突です。
もっとも、これらの表現については、「そのように書かなければ韓国の読者が納得しないであろう」というリップサービスのよなものなのかもしれませんね。
日韓関係新時代
さて、日本政府がウソをついているのか、韓国政府がウソをついているのかを巡っては、最も可能性が高いのは「韓国がウソをついている」というものですが、これは韓国政府の普段のふるまいからして、仕方がない話でしょう。
ただし、かりに日本政府がウソをついていたとしても、それはそれで、私たち日本国民にとっては、べつに問題がない話です。なぜなら、加藤長官や茂木外相の一連の発言からうかがえることがあるとすれば、現在の日本政府にとって、韓国の優先順位が大変に低くなっている、ということです。
あるいは、もしこの問題で韓国政府が真実を語っており、日本政府が「ウソツキ」なのだとしたら、日本政府のウソには、普段の言動から「どうせウソをついているのは韓国側だろう」と思わせる効果があることも間違いなさそうです。
そして、もし日本政府の言い分が事実であれ、ウソであれ、結果的には現在の日韓関係を象徴していることもまた間違いありません。
加藤長官の「スケジュールの都合で」、という言い方は、「スケジュール的に、韓国よりも優先順位の高い国がたくさんある」、「韓国とはわざわざスケジュール調整をする価値はない」、というニュアンスを感じ取ることができます。
また、茂木外相の「フリンジ(空き時間)が少ない」という発言からも、「貴重な空き時間を韓国との首脳会談に使うべきではない」という日本政府の意図が漏れ伝わってくる、というわけです。
いずれにせよ、これからしばらくの間、日韓関係は文在寅政権下の韓国がとっ散らかした問題で、しばらく揺れ動くと思います。これについては早ければ本日、別稿にて最近の興味深い事案をいくつか紹介することができると思いますので、ご期待ください。
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長年の学校教育による反日教育、支配者側の用日思考、漢字無しのハングル、このどれか一つが残っていれば朝鮮半島の対日感の変化は無いように思えます。
今後五十年は変化は無いようにおもえます。
G7に続き東京五輪と、企んでいた日韓首脳会談案が次々と否定され、韓国にはもう後がない。自ら日本との対話を拒否してきたくせに、政権末期となり、まるで被害者かのように「日本は対話に応じるべきニダ!」と訴え始めたが、下心は丸見えです。
「ウリは、被害者に寄り添う正義の味方ニダ!」と国内で豪語してきた文大統領も、このままでは、来年、被害者を見捨てたまま、置き去りにして退陣することになるでしょう。もはや、刑務所行きは確実です。
韓国国内は反日精神で慰安婦裁判など歯止めが利かない状態。しかし、経済的には日本にお願い事がいっぱい。本当に、行き詰まりの韓国。
昔だったら、押せば折れたはずの日本が、いよいよ韓国に冷たくなり、韓国はなんとか「対話」にこぎつけようと必死。「日本は機会を逃しているニダ!」「日本は品格をもって外交で解決をするニダ!」となりふり構わず騒ぎ始めたけど、韓国側のゆすりたかりであることは、すでにバレバレ。
日本政府もようやく、助けても教えても恩を仇で返す常識が通用しない国であることに気づき「非韓三原則を」貫いてくれるようになりました。
しかし、それにいつ気づいてくれるのでしょうかね?
キムなんちゃら氏の話が事実だとしても、一方では、自称慰安婦合意の事実上破棄、レーダー照射の逆ギレなどの嘘や捏造の事実がある中で、日本が何らかの譲歩に向けた立ち話をする必要性は無く、まずは韓国側が嘘と捏造を是正するのがゼロ地点と言うことには何ら変わりないですね。
朝日新聞の牧野愛博氏の書いた、よい記事があります。
https://forbesjapan.com/articles/detail/41837/2/1/1
「実際、韓国大統領府高官は9日に行った韓国記者団に対するブリーフィングで「現在、(日韓や日米韓首脳会談について)協議している日程はない」と説明。菅首相は10日夜に日本を出発したが、韓国語の通訳は随行しなかった。9日から10日にかけての短い時間に事態が二転三転したとは考えにくい。実際、14日現在、韓国政府が日本が求めている「解決策」を提示した事実もない。」
もし会談の予定があったのならば通訳を連れて行くでしょうから、やはり韓国政府が嘘を言っていると思います。
また、「文政権は最大の懸案事項である南北関係改善のため、良好な米韓関係の維持に腐心している。日本からは「解決策の提示があるまで動かない」と言われ、米国からも仲裁役を事実上断られ、最後に「対話をしている」演出だけが、外交手段として残ったというのが現状のようだ。」とも。
説得力があると思います。牧野愛博氏は朝日新聞の記者らしくないですね、いい意味で。
朝日新聞の牧野愛博氏は、どうして朝日新聞では無く、
他紙に寄稿したのでしょうか?
朝日新聞には載せられない?
日本の言い分と韓国の言い分、どっちが正しくてどっちが嘘か。客観的に判断する時に、言い分が匿名か否かという点はまず注目すべきです。韓国の主張は匿名の当局者が一メディアに語ったもの、日本の主張は官房長官や外務大臣がしていること。間違えてた際の責任の所在から考えて信憑性に雲泥の差があります。もし同列で真偽を論じたいなら、まず職位はどうあれ、発言者の名を明かす必要があるでしょう。また、日本側は、韓国側に誤った情報を流したことに抗議しますが逆に韓国が日本に抗議したとの報道はありません。客観的に日本の言い分が信じられるのは常識です。
じゃあ、ハンギョレも中央日報もなんで韓国説に立つか。単純にそれが「信じたい嘘」だからでしょう。韓国説に立たないと、国益や自尊心が保てない。そんな判断ですね。
多分この嘘はどんなに状況証拠を積み上げて反論しても無駄です。絶対に一生嘘を認めることはありません。
日本として取りうる唯一の策は、嘘を騙る相手とは議論しないこと。ただそれだけです。言い合いレベルの議論を打ち切って黙りましょう。もう、どんなに頑張って主張しても韓国内では韓国説が正となります。レーダー照射事件のように。あとは無駄な議論をやめて飛んでくる火の粉を振り払うだけ。最近の戦略通りそれでいきましょう。
>>日本として取りうる唯一の策は、嘘を騙る相手とは議論しないこと。ただそれだけです。
これには同意ですが、
>>言い合いレベルの議論を打ち切って黙りましょう。
黙るのは良くないと思います。
テンプレ同じ文言の繰り返しであっても「指摘は全く当たらない」でも即時言い続けることが必要です。こちらが黙った隙に余所で何を言って回るか判ったもんじゃないですから...
私もそう思ってたのですが、いつまでも話題にするよりもすぱっと話題を打ち切った方が効果が高いことに気付きました。
結局駐日大使の件も、捧呈式のあと話題にも上がらなくなりました。いまだにあの駐日大使は実質的に大使としての役割を果たせていません。竹島訓練の抗議で呼びつけられることすらないわけですから(公使に電話で抗議)
無視するとさらにひどいことするぞ!は韓国の脅しです。それに乗ってはいけません。そのひどいことはそれはそれとして、別案件として「火の粉を払って」いけばいいだけです。
G 様
この様な言いがかりに近い案件では、泥試合で醜態を晒さないという視点で概ね同意ですが、今までの対応の反省すべき点が抜けています。
それは、”再発防止策”です。
このような些細な話題でも、単に黙るのではなく、”それとなく厳しくお仕置きをして”、後は知らん顔が良いと思います。
それが日本側の取るべき ”再発防止策” だと思います。
再発防止策、
「都度列挙して説明と謝罪と再発防止策の提示を求め」「その件に関する対応が無ければ~と積み増していく」
のはいかがでしょう?
>>いつまでも話題にするよりもすぱっと話題を打ち切った方が効果が高いことに気付きました。
なるほど...
わたしは「いつまでも同じ話題に釘付けにさせておく(次のネタを出す余裕をもたせない)」のが効果的と考えていました。
>>いまだにあの駐日大使は実質的に大使としての役割を果たせていません。
最後まで大使を果たせず御帰国まで恙無くお過ごし戴くのもいいですね。
>>別案件として「火の粉を払って」いけばいいだけです。
同意であります。
G様
>日本として取りうる唯一の策は、嘘を騙る相手とは議論しないこと。ただそれだけです。言い合いレベルの議論を打ち切って黙りましょう。
実に日本人らしい意見ですね。失礼だが、こういうお人好しさ(別名、間抜けさ:つまり相手の嘘に対して「この嘘吐きめ!」と指弾して言い合いになるのを「泥仕合は良くない」という美意識から放棄する)が戦後日本の外交を蝕み続けて来たのですよ。
言われたら言い返す、殴られたら殴り返す、嘘を言う相手には「お前は嘘吐きだ」と躊躇せず非難する。これが唯我独尊の美意識国家(別名:お人好し国家)日本以外の世界の常識です。
世界の常識に外れた形の日本人の美学は世界では美学ではありません。単なるお人好しあるいは馬鹿で間抜けな弱腰に過ぎません。
>もう、どんなに頑張って主張しても韓国内では韓国説が正となります。
韓国内でどう判断しようとそんなことは日本にとってはどうでも良いのですよ。虚偽を信じて痛い目に遭ったり損をするのは当人らですから日本にとってはどうでも良い話です。
そもそも反日国の社会で日本の名誉など守られる筈もないのですよ。例えば貴兄を大嫌いな人が居るとしたら、その人の心の中では貴兄の名誉など徹底的に貶められているであろうようにね。
大事なことは、嘘を言う国で日本がどう見られるかを心配することではなく、公衆の面前で(外交ならば世界各国に聞こえる形で)嘘を言う相手には公衆の面前で「お前は嘘吐きだ」と言い返すことに加えて、適切な機会を見つけてキッチリと痛い目に遭わせることです。
第2次安倍政権から日本は韓国の嘘に対して「お前は嘘吐きだ」と言い返すようにはなりましたが、未だ痛い目に遭わせるのは実行できていません。韓国が嘘を言ったらキッチリと痛い目に遭わせる、これこそが我が国にとって当面の対韓外交での基本課題です。
御意。
キル・ユンヒョン氏曰く「菅首相も文大統領が対話のために自分に二度も近づいてきたことを認めている」ストーカーだね。日本を散々怒らせる侮日行為を続けながら、今更何を文大統領は擦り寄って来るんだ。ただし、加藤官房長官とのやり取りは面白い。韓国記者でも「すみません」なんて言うんだネ(笑)。
まったく相手の気持ち、その後ろにいる日本人の思いを理解せず、硬直した日韓関係を修復するなら韓国の真摯な具体的行動を、会談前に日本側に知らせるべきである。バッタリ会えば進むというもんじゃない。時間調整すれば良いというもんじゃない。
会談キャンセルは韓国側の嘘だと思う。加藤長官の「フリンジの時間が無い」というのはその通りでしょう。また「スケジュールの都合で」は、「韓国よりも優先順位の高い国がたくさんある」という事。
会談ナシを、でっち上げて日本に責任をなすりつけようとしている。ユンヒョン氏が35年と正しく言ったのはどうでもいい。計算すれば分かる事だ。他の韓国マスコミが間違いを放置しているだけだ。
多分菅総理が慰安婦とか想定問答を準備していたのは間違いないでしょう。なんかの機会に話しかけられる可能性は排除出来ないわけで、挨拶もそこそこにそういう話題を振られる可能性は大いに考えられたわけです。そういう時には、今までの立場から1mmも動いたと看做されない完璧な返答が必要です。もしかしたら、そこだけ英語で準備していたかもしれません。日本側から韓国語通訳を連れていってないので、変な解釈を生まないように。
お見事です。茂木外相の言葉の裏、キルユンヒョン記者の文章の行間を読み取りましたね。流石の読解力に感服しました。
竹島の染みについては、確かにキルユンヒョン記者も内心呆れている様子を感じます。さり気なく「極端な意見」とまで言い切ってますね。
「気持ちを察してほしい」というのは、韓国側の行動に筋が通ってないことを暗に認めていますね。論で劣勢な時、感情に訴えかけるのが彼らの常道です。(それは韓国陣に限らず、どこの国でも同じかもしれませんが)
「いつも感情に流される日本」、「約束を守らない日本」、「反韓感情に依存する日本」に関しては、北朝鮮のいつもの罵詈雑言と同じで、殆ど意味はないですね。あえて言えば、これまた韓国の状態を暗に認めている(心理学で言う投影)だけでしょう。
応答要項を用意したのは本当かもしれませんね。官僚、スタッフの立場からすると、少しでも可能性があれば準備するのが当たり前です。また、どこかで日本政府側から「外交交渉のやりとりを一方的に暴露したことに対して抗議する」という趣旨の発言が出てましたね。加藤官房長官の発言でしたっけ。
「pull aside は遠慮してくれ」と伝えていたことから、会談について水面下で交渉があったのは間違いないのでしょう。「暫定合意」なる怪しげな言葉の意味はともかく、日本側も韓国に対して会談の可能性を完全には否定してなかったと思われます。
外交プロトコルとしては、それがごく普通ですけどね。外交用語では、断言することは普通ない。可能性がゼロでも、僅かにあるようにぼかすのが外交用語です。
むしろ、会談の可能性が万一にもあるのに韓国語通訳を連れて行かなかったというのが、珍しくはっきりした意思表示だと言うことですね。
お考えに賛成です。
菅首相は勿論不意打ちを警戒して想定問答集を作らせて頭に入れていたと思いますし、官房長官、外務大臣の答弁も「可能性がゼロでも、僅かにあるようにぼかすのが外交用語」のためか、やや釈然としない文言が含まれています。
邪推を承知で言うならば、外務省内部で会談の調整をしようとした動きがあったか、あるいは親韓派の議員が内部で会談をプッシュしたけれど、首相がはっきりと会談しないと明言したのでボツになったのがリークされた可能性はゼロではありません。
ところで、「可能性がゼロでも、僅かにあるようにぼかすのが外交用語」だったとしても、そのような言葉の綾や外交用語が伝わる相手でなない韓国に使うのは控えるのがよいのではないかと考えます。相手の対応にすこしでも隙間があったら、そこを嘘や脅し・感情に訴えるなどの手段を選ばず全力でこじ開けようとするは今までの日韓のやり取りから十分に予想できました。
理由は分かりませんが官房長官と外務大臣のお二方とも上記を承知で言わなくてもよい外交用語が含まれていたのは、やはり何か内部であったんだろうかと思わせるのに十分です。邪推ですけれど。
立ち話については、自称元日本軍慰安婦や自称徴用工の問題に対し、韓国政府が韓国の国内問題として処理する事を決定した、という事を伝えるひとつの方法として有り得る、と言った程度かなぁと。
可能性は0%に等しいと認識してても、文在寅大統領がそう言う判断を下す可能性は0%ではない、という事で。
>細かい事実関係を重視
ただ、嘘が分からず騙されているんだと思います。
この問題は、何故韓国が日韓首脳会談に熱心なのか?から考えて「アメリカから韓国政府に
日韓関係を改善しろ」と言われているというのが、私の妄想です。
韓国は「日韓関係の改善に熱心だ」という茶番をし、そして「日韓首脳会談を拒否している、日本が悪いニダ」とアメリカに言い訳する。
どうせ韓国は、日韓問題を責任を持って解決する気は有りません。アメリカを梃子にして解決してもらおうとしているんだと思います。
もう一つは、国内的な要因で、オリンピックや処理水排出など、現在日本への融和姿勢は、韓国政府にとって負担(支持率マイナス要因)になりますので、それを紛らすため。
くらいかな。
だんな様
「アメリカから韓国政府に日韓関係を改善しろ」と言われている可能性もないとは言えませんが、むしろ、韓国の国内事情の方が深刻だと思います。
文大統領は、自称慰安婦問題の「日韓合意」を事実上破棄して、被害者に寄り添い日本側に謝罪をさせ、賠償問題を解決すると高らかに宣言しました。しかし、問題はいっこうに解決しないまま、大統領の任期満了を迎えます。 あれだけ、引っ搔き回して、慰安婦財団を正式に解散させ、日本から支払われたお金を偽慰安婦に払うことも日本に返すこともなく、棚上げにしておいて、未解決のままでさよならです。日本はともかく、韓国内で許されるものなのでしょうか?
匿名希望の平民 さま
>日本から支払われたお金を偽慰安婦に払うことも日本に返すこともなく、棚上げにしておいて
7割くらいの慰安婦と遺族に支払われて、残りが半分くらいある筈です。
不思議な話ですが、慰安婦合意で金を貰った慰安婦は売国奴で、裁判に勝った慰安婦は良いらしい。合意をしても裁判で勝った婆さんもいるとのこと。
私の考えでは、慰安婦合意は解決しちゃったのが良くない。
慰安婦は、日本を叩くための棒だから解決しては困るという事で、朴槿恵が吊るされる要因になりました。
韓国人は、解決しろと言いますが、ゴールポストを動かすだけで、永遠に解決しない様にしたいのだと思います。
という事で、文在寅大統領が財団を解散したのは、韓国人の正義に基づいた行為ですので、お咎め無しどころでは無く、文在寅が正したという理解だと思います。
だんな様
丁寧なご返信ありかとうございました。
文大統領は、退陣後も逮捕されることなく、「反日の英雄」になるということですね。
匿名希望の平民さま
慰安婦合意の破棄で逮捕される事は無いという話です。
他の理由なら、逮捕はありうる話だと思います。