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「審議拒否」報道に立憲・村田氏ら「常套句」と逆ギレ

村田蓮舫さん、安住さん、「審議拒否」は紛れもない事実ですよ!

「野党の仕事とは、国会で揚げ足取りをするだけの簡単なものです。これで何千万円もの年収が保証されます」――。こう聞くと、納得できないと思う人も多いでしょう。こうしたなか、政府が国会に提出した法案のなかに字句のミスなどが発見されたことに関連し、立憲民主党が再び審議拒否に入るようです。これについて村田氏や安住氏が「審議拒否と報じるな」と逆ギレしているようですが、彼らがやっていることは審議拒否以外の何物でもありません。

法案ミスは「あってはならない」が…

先日より、「政府が国会に提出した法案のなかに字句などのミスが発見された」という報道が続いています。これに関連し、『Yahoo!ニュース』に先日、こんな記事が掲載されました(配信したのは共同通信です)。

政府法案ミスさらに拡大 野党、国会審議拒否方針

―――2021/03/24 11:04付 Yahoo!ニュースより【共同通信配信】

産業競争力強化法改正案や銀行法改正案の条文などに誤りが発見されたほか、デジタル改革関連法案の添付資料にも45ヵ所のミスが判明している問題に関連し、政府は24日、さらに10本程度の法案に字句などのミスが見つかったと報告。

これを受けて、立憲民主党など3党の国対委員長が25日以降の国会審議に応じない方針を確認した、というのです。

もちろん、法案にミスがあると、行政や国民生活にも無用の混乱が生じる可能性もありますし、本来ならばあってはならないミスであることは間違いないでしょう。

ただ、だからとって「審議拒否をする」というのは、いかがなものでしょうか。

誤っていたならばそれを訂正したうえで審議し、必要に応じて「なぜミスが出て来たのか」について別途調査すれば良い話でしょう。コロナ禍のなかで、野党が審議拒否をすることも、国民生活に大きな悪影響を与えかねません。

というよりも、そもそも論として、国会とは立法府であり、国会議員の本職は法律を作ることです。たとえ政府提出法案に字句の誤りがあったとしても、もしその法律を可決・成立させたならば、その責任は国会議員にあります。

政府提出法案の字句に誤りがあったというのが「政府の報告で判明した」というのも情けない話ですが、この手のミスが発生していたという事実は、多くの法案を作成しているのが官僚であり、国会議員ではないという実態を露呈してしまったように思えてなりません。

立憲民主党のツイートと読者の反応

こうしたなか、これに関して審議拒否の中心にいる立憲民主党は、こんなツイートを発信しています。

立憲民主党

今国会では産業競争力強化法改正案や銀行法改正案の条文に誤りが見つかっています。デジタル改革関連法案の添付資料に計45カ所のミスが判明しています。/予定通り法案を審議するわけにはいきません。重要法案でミスを繰り返すなんて聞いたことがありません。
―――2021/03/24 15:49付 ツイッターより

こうしたツイートには、大いに首をかしげざるを得ません。

本来、大事なのは「ミスを訂正すること」と、「なぜミスが発生したかを突き詰めること」です。審議拒否は生産的ではありませんし、国会審議が停滞すれば、このコロナ禍で国民生活が多大な影響を受ける可能性があります。

それに、ただでさえコロナ禍で多忙を極める現場の官僚が、さらには野党合同ヒアリングに連日のように呼び出され、野党議員からパワハラを受けて疲弊しているのであれば、法案にミスが混じっていても不思議ではないでしょう。

本件についてはもちろん、法案にミスというのはあってはならない話ではありますが、立憲民主党のこうした「とりあえず審議拒否をしておこう」という非生産的な姿勢の方にこそ、むしろ多くの国民が違和感を覚えるのも当然のことではないでしょうか。

実際、先ほどの『Yahoo!ニュース』のコメント欄も、立憲民主党ツイートの返信欄も、立憲民主党の姿勢に対する違和感を指摘する声が多数寄せられています。そのなかでも個人的にとくに強く共感したコメントを2つほど紹介しましょう(表現については整えています)。

  • ミスは改めないといけないが、ミスがあるから審議拒否というのは趣旨が違う。ミスを指摘するのと、野党の責任として審議に応じるのは別問題だ。ましてや、官僚のミスを戦術に利用するのは品性に欠ける。
  • なぜ、審議拒否するのか理解できない。なぜ法案にミスが含まれていたのか、どの過程のどこに問題があったのか、どうすれば今後同じような過ちを防ぐことができるかを究明することが国会議員の仕事ではないだろうか。

どちらもまったくの正論でしょう。

村田・安住両氏がメディア報道を「常套句」と逆ギレ

さて、問題の立憲民主党のツイートを、村田蓮舫(別名・謝蓮舫)参議院議員が次のようにリツイートしています。

蓮舫@RENHO・立憲民主党

何度も言います。/この事態を「野党、審議拒否」と言うメディアの緩み。/条文も、審議参考資料にも間違いがあり、このままでは国会審議に大きな影響が出ます。与党も政府の問題との認識を共有しています。/なぜ、常套句のような見出しなのでしょう。/国会で間違った審議を経た法律は国民に影響します
―――2021年3月24日 16:43付 ツイッターより

(※わりどどうでも良い話ですが、村田氏は国会で「蓮舫」、あるいは「蓮     舫」などと名乗っていて、あたかも「蓮」が姓で「舫」が名であるかのごとく装っていることもあるようです。また、昨年離婚されたことに伴い、本名が「齊藤蓮舫」となったそうですが、ツイッター上では「謝蓮舫」と名乗っていらっしゃるようです。ただし、本稿ではあくまでも「村田氏」の呼称で統一したいと考えています。)

村田氏は「野党、審議拒否」というメディアの報道を「緩み」と否定し、これを「常套句」と批判しているようです。そして、昨日の夕方、産経ニュースにこんな記事を発見しました。

立民、法案ミスめぐる「審議拒否」報道に憤り 「何十年前からの常套句」

―――2021.3.25 17:24付 産経ニュースより

産経ニュースによると、立憲民主党の安住淳国対委員長も25日の党会合で、メディアが野党の姿勢を「審議拒否」と報じることを、次のように批判したのだそうです。

一部のマスコミは『審議拒否』と何十年も前からの常套句を使う。工夫しろと言いたくなる記事がたくさんある」。

村田氏や安住氏のこうした認識は、大変な逆ギレです。

立憲民主党が審議拒否をなさっているのは紛れもない事実であり、それを事実のまま「審議拒否」と報じることに、いったい何の問題があるというのでしょうか。むしろありのまま「審議拒否」と報じなければ、ウソを報じたことになりかねません。

また、村田氏や安住氏がいう「『審議拒否』という常套句」「『常套句』を何十年も前から使っている」という表現にも、大変な違和感があります。「審議拒否」という「何十年も前からの常套句」を使われたくないのなら、「審議拒否」という「何十年も前からの常套手段」をやめれば良いだけの話だからです。

いずれにせよ、自分たちの行動を変えずに、報道を変えろというのは、いかにも立憲民主党らしいですね。

新宿会計士:

View Comments (19)

  • (前も書いたネタですが)

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    党幹部への批判は厳に慎んで下さい。党幹部を批判した場合、除名されても責任は負いかねます。

    • (追加)

      わが立件民主党は人材が大変不足しております。
      与党にご不満の方、わが党を応援したい方、奮ってご応募下さい。

  • いわゆるOSSサボタージュマニュアルの作法通り。
    「常に文書による指示を要求せよ」
    「些細なことに完璧を要求し、僅かな間違いも徹底的に見つけて都度修正させよ」
    「徹底した議論を主張し、曖昧な指示をし、可能な限り不備を指摘せよ」
    「決済手続きを多重化・複雑化させ、完全な承認なき仕事は止めよ」
    「すべての規則を厳格に適用せよ」
    「あらゆる機会を捉えてスピーチせよ」
    「ありとあらゆる文書の言葉遣いを議論せよ」

    サボタージュの基本のキですよね。

  • 元記事の↓の部分へのコメントなのです♪ 
    >「間違った資料、条文での審議で法案を成立させられません」

    「、」の打ち方で意味が変わることもあるので、条文にどんな意味を持たせたいのか、持たせたい意味が読み取れる条文になってるのか?ということを細かくチェックして、必要があれば修正する(「させる」じゃないのです♪)のは、正に国会議員の役割だと思うのです♪

    だから、条文の誤字の指摘をして、その修正作業の分、法案成立が遅れたとしても、国会議員としての職責を果たしてると思うのです♪

    ただ、参考資料の方は???なのです♪法案審議をする国会議員に法案の趣旨なんかを説明するためのものだと思うけど、それは審議対象じゃないのです♪
    それに誤りって言っても、大小様々あると思うけど、「てにをは」とか、ちょっとした数字の違いみたいのだったら審議の場で確認すれば良いだけだと思うのです♪

    逆に立法事実とかに重大な誤り(「消費税を0%にすると景気が今より10%良くなる」ってとこを、「消費税を0%にすると景気が今の10%になる」みたいなの♪)があるんなら、それは審議して廃案にすべきだと思うのです♪

    だいたい、
    >政府が総点検を終えるまで法案審議に応じられない
    なんて言うから、「審議拒否」って言われる訳で、「点検が終わった法案から順に審議をする」みたいに言えば良いのにと思うのです♪

    まぁ、点検が終わったあとで、次は審議時間がないとかいって、全ての法案を廃案に追い込む作戦なのかもしれませんね♪

  • 常套手段には常套句で対応するのがテンプレ。

    「野党議員が異世界に転生したら」

    なんてネタを考えたけど半日で死亡するプロットしか思いつかなかった。

    • 魔王陣営の甘言にコロリと騙され、異世界人として歓迎されるなか悪習、悪法を広めて人間世界を腐敗させる害毒として、なら。

      そんなプロットならゲーテ作、狐の裁判があるんですけど。
      ゲーテで近代、下敷きは異世界ものが大好きな”中世”の寓話ですので、なろうの始祖とも。

  • 言うまでもなく、国会は立法府であり、その構成員たる国会議員の職務と言えば、法案の提出、法案の審議を通して、よりよい法を作るために努力することです。従って、審議拒否とはすなわち職務放棄であり、要するにサボりであるということになります。一応、宣言はしているので、無断ではありませんが、欠勤であることには変わりありません。そして、国会議員には有給休暇はないはずですので、欠勤は即給与カットの対象であるはずです。
    ということで提案します。公務など、誰が見てもやむを得ない場合を除き、欠勤に対しては、その日数に応じて歳費をカットするべきです。昔から日本では、「働かざるもの食うべからず」と言われています。サボることが仕事であり、それによって高額の給与をもらえるだなんて職業は野党代議士しかいません。そして、それは著しく社会的公正を欠いたものであると言わざるを得ません。むしろこれまで問題視されてこなかったことの方が問題だと思います。

    • 龍様

      歳費カットじゃなくて、選挙での得票数をカットするのは如何でしょうか?
      1日サボると当選時の得票数から1万票減らすのです♪
      そんで、同じ選挙で最低得票で当選した人の得票数を下回ったら失職なのです♪

      ・・・・・・小選挙区だと、当選者はひとり♪・・・・・一度サボると失職ですね♪
      ꉂꉂ(ˊᗜˋ*)笑

    • 龍様
      審議拒否と比べれば牛歩戦術の方がマシ・・かとも思ったとも思ったのですが、どっちにしても碌でもないですね。

      歳費とともに政党助成金の支給カットもぜひ・・。

  • 審議拒否で民意を失っているのが、分からないようだから、どうしようもない。

  • ミスにも色々あって、誤字脱字の類、数値の誤り、事実誤認などなど。そもそも法律文はめちゃくちゃ判りづらくて、誤字脱字程度なら見つけられるけれど、それ以外のミスは見つけるのが大変です。例えば「条2の項3の別表二(イ)に従う」とか勘弁してほしい。これって日本語かと思うくらい。
    よく見つかりましたね。審議拒否するほどだから よっぽど重大ミスなんでしょうね。

  • >何度も言います。

     同じことを繰り返して違う結果を望むことを狂気という。-アインシュタイン-

     
     ブレとか疑惑とか飽きて、今の推しは「緩み」なんですかね。やつら。なんかどんどん具体性を消していっているよーな。

  • 何度も書きます!
    謝蓮舫さんはどうして昔の芸名で国会議員なんでしょ?本名は謝なの?それとも齊藤なの?

    • 門外漢様

      笑ってしまいました。
      懐かしい、ギャグですねぇ。

      座布団は無しです。

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