現在、ちょっとした理由があって、「経済制裁」などについて調べているところです。こうしたなか、知的財産権の窃盗という観点からは、非常に興味深い事例がありました。それは、日本産のブドウやイチゴ、サツマイモなどが隣国によって不法に栽培され、これにより日本に巨額の経済的損害が生じている、というものです。
経済制裁のパターン
以前から当ウェブサイトでは『経済制裁論』として、経済活動の要素である「ヒト、モノ、カネ、情報」の4つに着目し、経済制裁のパターンとしては、次の7つがあり得ると申し上げて来ました。
- ①わが国から相手国へのヒトの流れの制限
- ②わが国から相手国へのモノの流れの制限
- ③わが国から相手国へのカネの流れの制限
- ④相手国からわが国へのヒトの流れの制限
- ⑤相手国からわが国へのモノの流れの制限
- ⑥相手国からわが国へのカネの流れの制限
- ⑦情報の流れの制限
こうしたなか、②~⑥については、外為法や出入国管理法などの仕組みを使って、完全にストップすることができるものの、現行法制上、①と⑦についてはなかなか規制の網を掛けるのは難しいのが実情です。
とくに、以前から多くの人々によって指摘されている内容とも重なるのですが、日本にはスパイ防止法のようなものがありません。
たとえば、かつて自民党は「国家秘密に係るスパイ行為等の防止に関する法律案」という法律を国会に提出したことがありましたが、当時の野党やメディア、あるいは日弁連などが猛反発し、真偽が継続できずに結局廃案となる、ということがありました。
「国家機密に係るスパイ行為等の防止に関する法律案」に反対する決議
―――1985年10月19日付 日本弁護士連合会HPより
このスパイ防止法の精神は不十分ながらも特定秘密保護法などに引き継がれているものと思いますが(著者私見)、それでも日本がスパイ天国のようになってしまっていたという状況については、なかなか一朝一夕では改まるものではありません。
いくつかの法律に散らばる「情報の流れの制限」規定
こうしたなか、現在、個人的な事情があって、現行法制化で情報の流れを制限する方法について色々と調べているのですが、少しずつではありますが、さまざまな法令に情報管理に関する規定が盛り込まれ始めているようです。
図表 日本から外国に情報の流れを制限する仕組みの一例
主な法制 | 既定の概要 | 根拠条文 |
---|---|---|
輸出管理上の情報管理 | 経済産業大臣は、電気通信を使って特定国に特定の情報を送る場合に許可を受ける義務を課すことができる。また、経済産業大臣は、輸出管理上の必要な許可を受けずに役務取引や輸出を行った者に対し、3年以内の期間を限り電気通信による特定の情報送信を行うことを機jン資することができる | 外国為替及び外国貿易法第25条第3項、第25条の2、第53条第1項 |
産業スパイの取締 | 日本国外において使用する目的で営業秘密を取得した者などに対しては、最大で懲役10年か罰金3000万円(またはその併科)とする | 不正競争防止法第21条第1項・第3項等 |
農作物の育成者権などの保護 | これまでは正規に購入した種苗であれば購入者が海外に持ち出すことは合法で、止めることはできなかったが、2020年12月の種苗法改正で海外流出に10年以下の懲役か1000万円以下の罰金(またはその併科)とすることが盛り込まれた。2021年4月に施行予定 | 2020年12月改正種苗法第67条等 |
(【出所】著者作成)
種苗法改正の威力はどうなのか
これらのなかでもとくに注目したいのは、改正種苗法です。
農水省ウェブサイトの『種苗法の改正について』というページによると、昨年12月2日に成立した改正種苗法では、「登録品種の種苗等が譲渡された後でも、育成者の意図しない国へ輸出する行為や意図しない地域で栽培する行為について、育成者権を及ぼせるよう特例を設ける」ことが盛り込まれました。
この「育成者権」とは知的財産権の一種で、農水省の説明によると、「登録品種の種苗、収穫物、加工品の販売等を独占することができる」という権利のことです。また、この育成者権の存続期間は品種を登録してから原則として25年です(種苗法第19条第2項)。
ただ、従来だと登録品種であっても、正規に購入した種苗であれば、購入者が海外に持ち出すこと自体を禁止する規定はなく、だからこそ、日本で開発された農作物が特定の某国でどんどんと生産されるという事態に陥っていたのです。
ちなみに改正種苗法「第21条の2」第1項第1号には、こんな文言があります。
「出願品種の保護が図られないおそれがある国への当該出願品種の種苗の流出を防止しようとする場合」
「出願品種の保護が図られないおそれがある国」、とありますが、逆に出願品種の保護がきちんと図られる国が日本の近隣にあるといでもいうのでしょうか。
これは狭義の経済制裁ではありませんが、日本産の品種の不法栽培で潤っていた国に対しては、結果的に「サイレント型経済制裁」、つまり「日本がやるべきことをきちんと対策することで、結果的に相手国に対し経済的な打撃が生じること」といえるのかもしれません。
(もっとも、そもそも不法な方法で経済的利益を受けているのをやめさせることを「経済制裁」と呼ぶのはおかしいという気もしますが…。)
いずれにせよ、ある意味で、今後の日本はこの改正種苗法を厳格に運用することが、結果として相手国に対する情報の流れを厳しく制限し、もって日本の国益の最大化に寄与する、ということなのだと思います。
シャインマスカット、イチゴ、サツマイモ…枚挙にいとまがない!
なお、他意はありませんが、昨日はこんな記事もあったようです。
日本、「種子搬出禁止」種苗法改正施行へ…韓国ではシャインマスカット輸出など盛ん
―――2021.01.11 10:55付 中央日報日本語版より
韓国メディア『中央日報』(日本語版)の記事には、次のような記述があります。
「日本現行法では、正式に購入した種苗なら一部の国家を除いて海外に搬出すること自体は違法ではない。日本国内ではこのような弱点のために『シャインマスカット』(ブドウ)や『紅はるか』(サツマイモ)などの品種が韓国・中国で栽培されるようになったという批判が大きくなっていた。」
どうして中央日報は「韓国で」と書かずに「韓国・中国で」と書くのでしょうか。あるいは、どうして中央日報は「~という批判が大きくなっていた」と書くのでしょうか。
ちなみに、韓国が不法栽培しているのは、ブドウやサツマイモだけではありません。
2018年2月の平昌(へいしょう)冬季五輪でも少し話題になりましたが、選手が食べていた「美味しい韓国のイチゴ」は、じつは日本の品種です。あの朝日新聞ですら、「無断で持ち込まれた」、「契約で認めた生産者以外に栽培された」、「いまはその品種を交配したものが主流だ」などと報じているほどです。
韓国イチゴに農水相「日本品種が流出」カーリングで注目
―――2018年3月2日 19時56分付 朝日新聞デジタル日本語版より
いずれにせよ、同国の農産物についてはいろいろツッコミどころが多すぎますが、とりあえずこれ以上の種苗の海外流出が生じないよう、行政当局による種苗管理の徹底と摘発の強化を心から応援したいと思う次第です。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
もっとも、改正種苗法には「知的財産権の流出による損害が生じることを防ぐ」という意味があります。
その意味では、改正種苗法を厳格に適用したとしても、相手国が不法な利益を得ることを防ぐことはできるものの、すでに流出した品種で日本に生じた損害を回復するという事はできませんし、また、これまでに相手国が得た利益を没収するという事はできません。
その意味では、これを「サイレント型経済制裁」のカテゴリーに含めるのは少し行きすぎだと思いますし、むしろ農作物の流出については、改めて隣国に対し、何らかの方法で制裁を下さなければならないと思う次第です。
まだまだ当ウェブサイトを通じて経済制裁についてさまざまな角度から考察する余地はありそうですね。
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新宿会計士殿、更新有難う御座います。
昨年、姦国が国家ぐるみでサツマイモの新品種『紅はるか』窃盗をしている事件がTVニュースになっていました。ウェブ検索するとサツマイモの新品種『紅はるか』窃盗に関する詳しい記事もありました。
人気品種「紅はるか」が韓国に盗まれた!? ブランド農作物の流出が止まらない
https://news.nifty.com/article/item/neta/12277-866671/
日本が開発したサツマイモの新品種『紅はるか』の泥棒を、何と姦国の行政が率先して窃盗を支援しているのです。
> 「韓国で『紅はるか』は、公共機関『地方技術センター』が培養を実施し、
> 『海南1号』として安価に苗を提供した
この様な報道に接するたびに、何故、沢山の不法行為を仕掛けるならず者で、国ぐるみで窃盗を症例さえする泥棒国家に制裁をしないのか、私は憤りを感じます。
北陸住みとしては、大和堆の問題は避けて通れません。
種苗法の問題に関しては日本国内で流通できないので、国内の損害は軽微でしょう(当然論外ではあります)が、大和堆漁場の問題は能登半島の一部漁業者にとって致命的な話です。
これらの問題は政府の姿勢に対する問題も勿論あるんですが、結局のところは技術・権利の窃盗に対して日本国民が愚かなためとしか言いようが無いです。自らの権利に対して戦わない者に尊厳などありはしません。政府に能力が無いならどうやってその能力を与えるか、また文言で従わない者たちにどうやって我らの縄張りを守らせるか。その意識向上が無ければ、これからもずるい人間の思うが儘でしょう。
>自らの権利に対して戦わない者に尊厳などありはしません。政府に能力が無いならどうやってその能力を与えるか、また文言で従わない者たちにどうやって我らの縄張りを守らせるか。その意識向上が無ければ、これからもずるい人間の思うが儘でしょう。
おっしゃる通りです。100%同意します。ドロボーは捕まえるだけの話です。
返信
農水省は、”日本品種を不法・無断で交配した新品種の国内外での登録を排除”する準備をしているだろうか?そのために重要な国の大使館には有望な品種のDNA鑑定機能を設けるとかTPPの条約内容を強化するとか。
種苗に関しては、防疫面の輸入側だけじゃなく、輸出入を許可制度にすべき
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(なにしろ、韓国と違って自分が間違う存在であると自覚しているので)
韓国が、朝日新聞やドイツ(?)と一緒になって、「改正種苗法を韓国に適用することが、人道に反する日本軍国主義の証である」と言い出すでしょう。
駄文にて失礼しました。
ハハ!こういう皮肉好きですよ。でも彼らは本気で言い出すかも知れないですね。
種苗だけではなく、世界で人気となっている和牛も精子が流出して中国などで飼育販売されていますが、防止する法律はもモー出来たんでしたっけ。
法案は2020年4月17日成立
同年秋施行なので施行されているはずです
日経
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58176990X10C20A4EA4000
和牛に関しては「WAGYU 」の問題も頭が痛い
最近ではタイなどでもWAGYU が飼育されているらしい
WAGYU (2018年の記事)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58787?imp=0
情報をありがとうございます。
この種のことに関してはブランドを守る先進国である米国のやり方・・・ハイブリッド種子や、卵を産む鶏のヒナも同じだったか、第三世代を自国で育てても第二世代と同じ優秀な実やヒナが生まれない技術を研究したほうがよさそうです。すべてを水際でなんとかしようというのは難しいです。
こんな時に最近あまり聞かなくなった日本学術会議って何もしないのでしょうかね。話は飛んで、2012年頃、 はやぶさ2の予算申請の際に90数億円強のJAXA申請に対して当時の野田内閣は30億円(正確な数字は覚えていません)しか予算をつけなかったと読んだことがあります。野田内閣の見識のなさもさることながら、日本学術会議の年間費用が50億円(こちらもよく覚えてませんが)程度もあることを聞き、この国の将来は暗いと思いました。
(相変わらず下調べをせずに書いているので、この件について日本学術会議が何か提言をしているのだったら申し訳ありません)
自己スレです。
他の方のコメントを見てゆくうちに晴川雨読様のリンクより種苗法には自己増殖農家の存在と種苗メーカーによる問題があったことを知りました。やっぱり門外漢が適当なことを言ってはいけませんね。勉強になりました。
ところで、このような状況が続くと日本のことわざ「人を見たら泥棒と思え」も10年後には「 X国人を見たら泥棒と思え」に変わっているかもしれません。 Xはヘイト条例に抵触するおそれがあるため書けません。心の中だけで思いましょう。
えっ? 婉曲的にでも相手を特定できる表現はダメなんすか。ヤだなー、Xは「外国人」ですよ。ガイコクジン。
今回の種苗法改正案に対し夜盗の反論は「相手国の法律で取り締まれ」と言ったとか
法案には損得が出るのは仕方ない。総合的にどうか。ということ
とにかく盗まれっぱなし。と言うのが一番良くない
不公平感が大きくなり国民感情が悪化します。その先は国内が乱れます。
大和台の事が書かれていましたが海外の悪行に対し対処が遅すぎ・軽すぎ。
現在は法律・経済・軍事・情報など総力を挙げて対処する時代になってきました
アメリカが世界の警察を辞めてしまったのです。
次回選挙で意思を示すのは当然ですが関係先への意見も出来るだけ行いたいと思っています
更新ありがとうございます。
会計士様の論考より。【どうして中央日報は「韓国で」と書かずに「韓国・中国で」と書くのでしょうか。あるいは、どうして中央日報は「~という批判が大きくなっていた」と書くのでしょうか。】
→ はい、それについての答えです。『韓国は責任感無いから。韓国は中国を出すことによって、自分の仕業が薄められると思っているから』(笑)。
種苗管理の徹底と摘発の強化も大切です。しかし、フルーツ類、野菜類の国外持ち出し禁止に出来ませんかネ〜。
「出願品種の保護が図られないおそれがある国」
普通に考えればUPOV91年条約に加盟していない国を指すでしょうね。
中国とか。
でも、かの国は各種条約、国家間協定など違反しまくりですからね。
うちなるスパイから守ると言う意味もある改正ですね。
だからあれに反対した日本共産党、立憲民主党などの多くは。。。
https://seisenudoku.seesaa.net/article/478732767.html
スーパーでいつでも普通に売っているし、味もすっかり慣れてしまっているので気づきようもないのですが、日本の農産物のレベルは狂気じみています。公的機関や種苗メーカーの研究開発に加えて、生産者の技術研鑽や努力も一部頭おかしいです。工業分野などでも「発明は苦手だが改良や独自進化、魔改造が得意」とされるように、常に出来そうなことはやってしまう。家電や自動車などで、(迷走した製品も星の数ですが)日本製が高評価を得ているのは、「コレにそこまでやるか?」というような改良進化を常に続けているからだと思っています。
さて、農産品の「品質」は、大きくは品種そのものに依存しますが、これに「地球環境の変化」が加わり、さらに「タネの劣化」などと表現される要素もあります。常に栽培方法を検討していかないと(或いはしても)、同じ製品を生み出し続ける事が、基本的に不可能です。
また、三菱からエンジン技術を独自技術で購入したり、外車デザインをパクったりしている現代自動車などが、現在どのような評価を受けているか。
彼らが、シャインマスカット他のパクった「品種」と「栽培技術」を、いつまで地道に進化させていけるか次第ですが、ここらで流出をしっかり止めることができれば、自動車などのように「韓国ってこの程度の物は作れてすごいけど、まぁイマイチね」というところに着地しそうな気はします。
この件に関していえば、既に流出したものを遡及して取り返すことは無理にしても、確実にこれ以上の流出を止めて、かつ韓国が広げた「高品質農産物の海外需要」を乗っ取ってやる事を考えるべきだと思います。韓国が無かったとしても、日本側の農産品の海外展開はさっぱりでしたから。
余談。今年は「トラクターでひっぱって地面をカチ割った隙間に籾を流し込んで、暗渠を掘らずして排水性を強化する」という日本製変態サブソイラー(重量鋤みたいなもの)を導入検討中です。動力を使って鋤を振動させるというプログレッシブナイフ的なのも昔からあります。なんかスゴイですね。ちなみに韓国製トラクターは「すぐぶっ壊れるからヤメトケ」という評価です。
韓国製トラクターもエンジンは、ほぼ日本製なんでしたっけ?
ヤンマー大人気みたいですね。
・天地返しするようなアタッチメントですか?
あゝ、深掘りしすぎて叱られた日が懐かしい・・。
農機もNO JAPANしたいけどできない迷走分野のようですね。特許が日本のものばかり、のパターンで。といってもとっくに機能面の特許侵害してるんですけどね。
ちょっと調べただけでは厳密な統計が出てこなかったので記憶と推測ですが、現行で人気がありシェアも多いのは日本製エンジン、古くは英国製エンジンが使われておりこちらが結構な悪評。韓国独自というのは調べてもいきあたりませんでした。日本製であっても壊れる時は壊れるので、ヤメトケというのにはそのサポートの問題も。
かなり古い記事なんですがこんなの見つけました。農機に興味が無くとも面白いですよ。2004年にはもうこういった韓国ゴリ推しがあったのだなと確認できます。
https://agri-biz.jp/item/detail/8637
ユーザー評価の高さ!と銘打って居ますが、「3年使っても問題ない」だの(短っ)、「高機能は使いこなせないので低機能はかえって良い」だの、逆に「自動なんぞ頼らん、全部自分で微調整できるわ」とかいう変態、挙句は「安っぽいけどそこが良い」だの。あとは細かい設計の不満だのが並んでいるだけです(笑)
天地返し用はディスクやらプラウやらですね、サブソイラーは亀裂を入れるのに特化した機械です。複合したものでプラソイラーといったものもあります。
深掘り脇道逸れって楽しいですよね。
貼っていただいた記事を拝見しました。
確かに当時の旧型機(黎明マシン)買替え対象としては無きにしも非ずだったのかもなのですが、そうかもって思ったのはデフロックのくだりくらいですね。
利用者個々人のトラブル対処能力を指摘する前に故障しないマシンを作ろうよ!って感じです。
↓news.yahooでHitしました。
“NO JAPAN”を追求すれば、「韓国の食生活」が崩壊する理由
2020/12/11 デイリー新潮
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f5c74caae5af0d5e60e74804a8a15b905a031e8
>煎じつめると、韓国農業は日本製農機具を使って、日本品種を無断栽培し、日本品種をベースに“国産”品種を開発して、日本製部品で“国産”機械を作っている。
*・・え、!!??
親戚から「規格外品」の作物をいただくことがあるのですが、日本の農業は「過剰品質」だと思います。
あげる方ですが、よく言われますね、「これが廃棄品なの!?」と。ほとんどは外観の問題で味は変わらないってやつですね。作ってる方としても大抵は過剰品質だと思っていますえぇ。
買って下さる方が低品質のものも同じ価格で買って頂けるならそれはそれで良いんですが、相場やら収益やらがどうなるか。市場側の等級選別は結構厳しくクレームも来るし、実際にヘタなものを並べると売れないそうで。競争の結果落ち着いたのが現状ではあります。
有史以来の産業のくせに、いまいち最適化ができていないとは思いますね。
農民さま
韓国製品つながりですが・・ヒュンダイっていう自動車会社。
WRC(世界ラリー選手権)でいえば、ヒュンダイはマニュファクチャラー(製造者部門)で2年連続タイトル獲得してます。
マネジメント体制を得意の「良いとこどり(=他所チームからの引っこ抜き)」していることや、市販車とはかけ離れた車輛で戦えるレギュレーションになっていることが大きいとは思いますが、それは他所のチームにも言えることです。
ここ2年間はトヨタとの一騎打ちになっており、そういう意味でヒュンダイのブランディングは奏功していると思います。
今後日本市場でシェアを獲得するとは思えませんが他国市場ではわかりません。
本当、油断できない国ですね。
おお…20年近くWRC見ていない間に一体何が(笑) 違約金問題は解決したんですかね。
00年頃のWRCでの最下位常連の印象や、昔のコメディ映画で車での脱走に失敗した主人公が「だから韓国車なんてやめろっていったろ!!」というシーンや、英トップギアでの扱いで爆笑した記憶でひっぱられたままアップデートしていませんでした。
ルール内の競争であれば良いんですが、やはりルール外の手段は潰しておきたいですね。