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成長しないメディア、今度は菅総理の言い間違いを批判

本稿は、短評です。菅義偉総理に対しては、一部のメディアが「言い間違いが多い」などと批判し始めているようですが、こうした批判は負け犬の遠吠えにしか見えません。なぜなら、「言い間違い」を批判するのは、まともな政策論争で勝てない証拠でもあるからです。その意味で、10年以上前の麻生太郎総理に対する揚げ足取りから、彼らは何も成長していないと言わざるを得ません。

先週、当ウェブサイトでは『疑惑のガースー、所信表明演説で6ヵ所も言い間違える』で、菅義偉総理大臣が所信表明演説のなかで、閣議決定された原稿を6ヵ所も言い間違えた、とする話題を取り上げました。

あたりまえですが、当ウェブサイトとしてこの話題を取り上げた理由は、「菅総理が言い間違えたことそのもの」に関心を持っているからではありません。それを嬉々として報じるメディアの在り方に対して、大いに疑問を感じたからです。

菅義偉政権は今月で発足から2ヵ月が経過しますが、この短い期間に、ハンコ廃止、日米豪印クアッド外相会合、沖縄振興予算見直し、デジタル庁創設、電波行政改革など、さまざまな改革を一気に打ち出しました。

ワンイシュー全力投球のメディアは「置いてけぼり」に』でも触れたとおり、既存メディアや一部の野党は、こうした菅政権のスピード感についていけず、置いてけぼりを喰らっているのではないかと思いますが、だからこそメディアは「菅総理の言い間違い」に焦点を当てることにしたのかもしれません。

実際、時事通信も土曜日、こんな記事を配信しています。

首相答弁、目立つ誤読 予算委控え自民は楽観―国会

「アトキンソン」を「アトキンシンソン」―。臨時国会序盤で、菅義偉首相は用意された原稿を読み間違える場面が目立った。<<…続きを読む>>
―――2020年10月31日19時57分

果たして、この手の言い間違いを攻撃して、いったい何になるのでしょうか。

結局のところ、『立憲民主党議員、「菅政権はヤジで倒せる」と勘違いか』でも紹介したとおり、一部の野党議員のあいだでは、論戦の「中身」ではなく、「ヤジ」などの罵倒によって菅総理を攻撃しようとする傾向があるようです。

論戦で勝負にならないからといって、ヤジを投げかけたり、言い間違いをことさらにあげつらったりするのは、どうもいただけません。

その意味で、マスメディアも特定野党も、リーマンショック直後の大変な時期に、麻生太郎総理を「漢字が読めない」、「カップラーメンの値段も知らない」などと攻撃していたころからまったく進歩していないと言わざるを得ません。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

さて、菅義偉総理大臣は本日午前から予算委員会に出席し、基本的質疑に入ったそうです。

こうしたなか、菅総理は自民党の大塚拓議員の質問に対し、日本学術会議を巡って「閉鎖的で既得権益のようになっている」と批判し、改革の必要性を強調したのだとか。

学術会議「閉鎖的で既得権益」 菅首相、組織改革を主張―衆院予算委スタート

―――2020年11月02日12時28分付 時事通信より

時事通信によると、衆院予算委員会で菅総理は次のように発言したそうです。

会員約200人、連携会員約2000人の先生と関係を持たなければ、全国で90万人いる(研究者の)方が会員になれない仕組み」「推薦した方をそのまま任命する前例を踏襲するのはやめるべき

なかなか興味深い発言です。

おそらく特定メディア、特定野党にとっても、今まで大騒ぎし過ぎたことで、却って世間的に注目を集め、収拾がつかなくなってしまったのでしょう。そのうえで、菅総理が短く、「閉鎖的で既得権」と断言したことで、おそらく日本学術会議については改革せざるを得ないでしょう。

野党やメディアに好きなだけ批判をやらせておいて、一気に断ち斬るのが菅義偉流、といったところでしょうか。その意味で、おそらく菅総理は安倍総理ほどは「優しくない」のでしょう。

新宿会計士:

View Comments (11)

  • 麻生総理を追い込んだ成功体験が忘れられないのでしょうね。
    読み間違いは菅直人元総理も酷かったのですけどね。

    なんとあの朝日新聞が記録を残してくれていました。
    菅首相、言い間違い連発
    http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201006280319.html

    悪夢の民主党政権を経験した有権者は、もうその手に乗らないものと信じたいところです。一抹の不安はありますが。

  • 重箱の隅を突つくことしかしない野党・メディアにはがっかりですね。
    議論のテーブルに並ぶのが「揚足鶏(あげあしとり)」ばかりでは民心は得られないのです。
    *****

    (FLASH)菅義偉、空手部副将だった“新首相”の角刈り写真を発掘!
    https://news.yahoo.co.jp/articles/77f85ce39c10f7ce48b10f6abf0fd78f29e86803

    >同期で4年時に二段を取ったのは、私と菅だけ。彼は小柄だったけど、けっこう強かったですよ」(岡本さん)
    >いまでも、腹筋を朝晩計200回ずつこなすという菅氏。

    *一撃必殺の下地は磨かれていたのですね。サスガーですね。

    *いつか柔道家でもあるプーチン大統領との「和の精神での対峙」の、実現を期待しています。

  • 「…まるで成長していない。」

    民主党に政権交代したあの当時から、いろんなもの(車、スマホ、ゲーム、家電などなど・・)が進化している中、マスコミは相対的に「退化」しまくっているとしか言いようがない。

  • 更新ありがとうございます。

    誰でも60歳過ぎたら、言い間違いは出て来ますよ。その点、一般人は、人と接する機会も減るから仕方ない面もあるのですが、菅総理や安倍総理は見事です。

    菅総理は72歳です。孫の相手している(菅総理には、いらっしゃらないかもしれませんが)そこらのボケたテレビ見てる爺さんじゃないんです。年金暮らしじゃないんです。医者にかかったら3割負担の現役なんです。分、秒単位で行動、発言しています。

    ご自分で「ちゃんと言った」と言う間は大丈夫。周りに指摘されて、反論しなくなると怪しい(笑)。

    仔細な事でツッコミ入れる阿呆マスコミ、前はホテルのパンケーキ2,000円?が贅沢だ!とか言ってましたが、今度は「言い間違い」砲(嘲笑)。日本学術会議も菅総理に正論放たれて、木っ端微塵。マスコミと野党は、もう手持ちのカード無いだろう?(笑)

  • >会員約200人、連携会員約2000人の先生と関係を持たなければ、全国で90万人いる(研究者の)方が会員になれない仕組み

    科学技術関係の有識者会議には、日本学術会議の他に、総合科学技術会議ってのがあるのです♪
    どっかで両者の違いを説明した内閣府だったかの資料を見たんだけど、総合科学技術会議はトップダウン型の司令塔で、日本学術会議はボトムアップ型の提言・提案をする組織だって説明してたのです♪

    会員の選出方法だけみて判断するのはフェアじゃないかもだけど、構成員の選出に科学者個人も学会も関与できない(会員向けの推薦資料にも所属学会への相談はNGって書いてたのです)のに、ボトムアップ型の提案・提言ができるのか、疑問を感じたのです♪

    ボトムアップ型の提案・提言が欲しいってことは、ある程度、科学者とか学会の全体の意見として取りまとめて欲しいってことだと思うのです♪
    例えば、経済施策について意見を求める時は、ひとつひとつの企業に聞いて回るんじゃなくて、経団連みたいな企業が作ってる組織から話を聞くんだと思うのです♪
    それは、別に経団連の役員になってる企業の意見を聞くんじゃなくて、経団連が会員企業の意見を聞いて、その総意をまとめてくれるってのを期待してのことなんだと思うのです♪
    そういった役割を期待してるなら、別に国の組織にしないで、というか、むしろそうしないで、自発的に発足した組織の方が目的に叶うように思うのです♪
    もちろん科学者個人とか学会が、そういった活動にあんまし興味を持たないってなら、最初は国で作るってのもありだと思うけど、いずれは公益法人みたいな国から独立した組織にした方が良いと思うのです♪
    経団連みたく自前の運営費がなくて、そこをなんとかしなきゃならないなら、補助金を出すって選択もあると思うのです♪

    あと、学術会議会員の選出方法は、NHK NEWS WEBの「日本学術会議 会員の選出方法 変遷は」という記事によると、
    設立当初〜 全国の科学者による選挙
     ↓
    昭和59年〜 学会ごとに推薦した候補者を総理大臣が任命
     ↓
    平成17年〜(現行) 現役会員及び連携会員による推薦を基に、選考委員会にて推薦した候補者を、総理大臣が任命
    って変遷してきたそうだけど、どんどんボトムアップ型の組織から離れてる気がするのです♪

    NHK NEWS WEB「日本学術会議 会員の選出方法 変遷は」
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201008/k10012653501000.html

    • 自分で自分への批判と回答なのです♪

      (批判する七味)
      経団連の会員企業は私企業であって、会費はそれら私企業の事業活動によって得た利益から捻出されているのです♪
      一方で、研究活動については、その費用の多くは(多分)公費から支出されているし、研究活動自体から利益が得られる訳じゃないと思うのです♪

      だから、学術分野には、経済での経団連のような、意見の取りまとめを行う民間団体の設立は期待するのが困難だろうから、国が自らその役割を果たす必要があると思うのです♪

      (元の七味)
      科学者や学会の意見の取りまとめを、国が自ら行うのであって、その役割を学術会議が担っているのであれば、その業務の本質は、
      ・課題設定
      ・課題に対する素案の作成
      ・関係者(学会とか大学とか研究機関とか研究者個人とか)への照会
      ・寄せられた意見を踏まえて素案を修正して、提言・提案を作成する
      ということであって、基本的には他の分野での行政事務と何ら変わりがないのではないか?
      そうであれば、優れた業績を有する科学者から構成される組織を常設するんじゃなくて、課題毎に検討会を設けて、見識を有する者にその座長をお願いするとともに、関係者に対して当該検討会への参加を求めれば良いんだと思うのです♪

      ・・・・・やりだしたら止まらなさそうなので、中途半端だけど、ポチッと送信するのです♪

  • 日本は現行憲法でも軍隊は持てます。
    国権の発動たる戦争の為の軍隊を持たないだけで、これは自衛の為の軍隊を拒否してる訳では無いからです。
    国には、人と同じく自衛権を等しく持ってます。これを持ってるけど行使できないと言うのは詭弁で、人も国も生存を脅かされた時に実行行使でそれを防ぐ事は誰にも否定出来ません。
    しかし、自衛の為の武器を持たない事を是とする雰囲気が日本にはあります。その原因は刀狩りです。
    今の日本国内に武器は無く、襲われる可能性が少なく、警官が来るまで耐えたらいい事を、勝手に世界に当てはめてるからです。
    しかし、世界は周りが強力な武器を装備し、警察は頼りなく襲われても直ぐには助けに来ず、来るのは殺された後かも知れません。
    本来、憲法とはその様な世界と日本を考えながら読み解かなければならない筈なのに、狭い日本国内の感覚で読もうとするから矛盾が生じるのです。
    政府は日本と世界の関係を見て、読まなければならないのに、頑なに危うい読み方しかしない内閣法制局が全ての癌なのです。
    別にこれは、自分独自の考えでなく偉い学者様の受け売りです。
    次に、何故内閣法制局が頑なにこの様な読み方しないのかを説明します。

    • 続き

      書く所間違えました。
      憲法改正の所に書くつもりでした。(;o;)
      で、内閣法制局ですが その前に。
      左翼的なものの説明。
      左翼的のものは、
      自分は、誰よりも優れてると信じてます。
      自分の考え以外は馬鹿だと思っています。
      故に、多数決よりも自分の考え通りに決める事こそ善です。
      自分と似た考えの仲間は、その他の人より優遇するべきである。
      公平なんてクソ食らえ。
      法律は自分達が利用する為にあります。
      何故、こんな事を説明するかと言うと、一般人Aと左翼Bがいたとしましょう。
      ある組織の人事にAがついた場合、出来るだけ能力、人柄などの中身をみて公平に取るでしょう。
      が、Bが人事についた場合、能力、人柄などよりも先に左翼的仲間かどうかを見るでしょう。
      すると、一旦左翼的人物が組織に入り出世するとその組織は左翼に乗っ取られる様になります。
      この様にして、メディア、法律、官僚、学会、労組、教育なとが左翼に乗っ取られた現状があります。
      それらの組織内全部が左翼と言う訳でなく、その中でその中で発言力がある地位が占められているのです。
      で、内閣法制局ですが、この様な状況で憲法の読み方を政治家でなく、内閣法制局が握っている事こそ、このおかしな現状の元なのです。
      確かに、内閣法制局に口出しさせない程、はっきりとした条文に書き直す事も解決の道の一つですが、官僚内の左翼的なものの一掃こそ戦後脱却に必要ではないのか。
      次は内閣法制局の悪行を知らしめたいと思います。

  • >野党やメディアに好きなだけ批判をやらせておいて、一気に断ち斬るのが菅義偉流、といったところでしょうか。その意味で、おそらく菅総理は安倍総理ほどは「優しくない」のでしょう。

    肉を切らせて骨を断つ

    というよりは

    皮を切らせて骨を断つ

    って感じでしょうか。

  • すが総理は、こわいよ。
    情報を収集し、わなを仕掛ける。一見隙があるように見せておいて誘い込み、取り囲み一気にせん滅する。相手が気付いた時には、もうどうにもならず大敗北。
    真田昌幸・幸村の徳川との戦いを彷彿とさせます。