X

コロナの最中でも「ノージャパン」だけは忘れない韓国

「速報」、というよりもちょっとした「小ネタ」です。思わず「まだやってたのか」とつぶやいてしまう記事を発見しました。このコロナ騒動のさなかにも関わらず、韓国では依然として「ノージャパン」に基づく「日本製品の不買運動」が続いているようなのです。正直、金額的に日本経済に与える打撃はゼロですが、それよりも、「日本は韓国に輸出『規制』を課した」など平然とウソをつき、国際社会で日本を貶め続ける韓国から「真の友人なら韓日通貨スワップを結べ」などと高圧的に要求される筋合いなどないと感じる次第です。

「まだやってたのか(呆)」

まだやってたのか」。

おもわずそうつぶやいてしまう記事がありました。

韓国で「No Japan」続く…日本からの酒類・自動車輸入が大幅減少

昨年日本の韓国に対する輸出規制措置により起きた「日本製品不買運動」が依然として続いていることが明らかになった。<<…続きを読む>>
―――2020.05.25 11:23付 中央日報日本語版より

リンク先は韓国メディア『中央日報』(日本語版)のものですが、「昨年の日本の輸出『規制』によって発生した『ノージャパン運動」の影響で、一部の日本製消費財の対韓輸出が激減している』、と主張する記事です(「輸出『規制』」という誤用は原文のままです)。

ちなみに中央日報を含めた韓国メディアは、日本政府が昨年7月に発表した対韓輸出管理の厳格化・適正化措置をめぐり、いまだにしつこく「輸出『規制』」と呼び続けているのですが、これはこの措置を韓国メディアが「対韓報復措置」かなにかだと勘違いしている証拠でしょう。

そして、こうした誤用が韓国国民の反日感情に火を点けたことは想像に難くありません。

中央日報によると、韓国関税庁は24日、4月における日本製消費財の輸入額が前年同月比37.2%減少し、2.5億ドル弱にとどまった、などと発表したそうです。

なかでも大きく減少しているのが日本製ビールで、輸入額は63万ドルに留まり、前年同月比87.8%の急減になったのだとか。また、ほかにも日本酒(前年同月比▲55.7%)、自動車(前年同月比▲58.7%)など、大きく減少した品目が目立ったのだそうです。

「輸出『規制』は日本自身のクビを絞める」は本当?

あたかも「日本政府が導入した輸出『規制』が日本自身にとってもブーメランとして跳ね返っている」とでも言いたいような記事ですね。

ただ、ここで少し勘の良い人であれば、ふと冷静になって電卓を叩くでしょう。

2.5億ドル、1ドル=110円で換算しても275億円であり、たしかにこれだけで見れば巨額ですが、2019年を通じた日本の貿易総額、日韓貿易額を思い出すと、果たしてこれが大きいといえるのかは非常に疑問です(図表1)。

図表1 日本の貿易高と韓国の金額・シェア(2019年通年)
区分 全体 うち、対韓国
輸出高 76兆9317億円 5兆0438億円
輸入高 78兆5995億円 3兆2271億円
貿易収支 ▲1兆6678億円 1兆8167億円

(【出所】『財務省貿易統計』より著者作成)

昨年を通じた日本の輸出額は約77兆円で、このうち韓国に対する輸出額は5兆円少々であり、輸出額全体に対して6.56%に過ぎません。また、輸入額は78.6兆円であり、韓国からの輸入額は3兆円少々で、これまた全体の4.11%に過ぎません。

もちろん、東日本大震災以降、すっかり貿易赤字体質に変わってしまった日本にとって、韓国との貿易でもたらされる毎年2兆円前後の貿易黒字は、非常に貴重です。ですが、それと同時に全体に占める比率で考えたら、韓国の「不買運動」が日本に与える影響はさほど大きくありません。

最終消費財の輸出は重要ではない

さらに、財務省が公表する『普通貿易統計』から、日韓貿易のうち、対韓輸出額を品目別に分解したものが、次の図表2です。

図表2 日本の対韓輸出額・品目別分解(2019年通期)
品目 金額 構成比
食料品及び動物 350億円 0.69%
飲料及びたばこ 73億円 0.14%
原材料 2020億円 4.01%
鉱物性燃料 1918億円 3.80%
動植物性油脂 22億円 0.04%
化学製品 1兆2570億円 24.92%
原料別製品 7939億円 15.74%
機械類及び輸送用機器 1兆9067億円 37.80%
雑製品 3575億円 7.09%
特殊取扱品 2904億円 5.76%
合計 5兆0438億円 100.00%

(【出所】財務省『普通貿易統計』より著者作成)

…。

いかがでしょうか。

そもそも論として、日本の韓国に対する輸出額については、「機械類及び輸送用機器」や「化学製品」、「原料別製品」とった具合に、高度な中間素材、資本財(つまり「モノを作るためのモノ」)が中心です。最終消費財のシェアは高くありません。

自動車は1%少々、飲料タバコは1%未満

品目別にもう少し分解しておくと、自動車の対韓輸出額は毎年数百億円で、これは日本の対韓輸出全体の1%前後を占めるに過ぎません(図表3)し、「飲料及びたばこ」に至っては、2019年においてはなんと全体の0.14%(!)に過ぎません(図表4)。

図表3 日本の対韓輸出額(自動車)とそれが輸出額全体に占める比率
金額 全体に占める比率
2016年 536億円 5兆0204億円のうち1.07%
2017年 878億円 5兆9752億円のうち1.47%
2018年 782億円 5兆7926億円のうち1.35%
2019年 692億円 5兆0438億円のうち1.37%

(【出所】財務省『普通貿易統計』より著者作成)

図表4 日本の対韓輸出額(飲料及びたばこ)とそれが輸出額全体に占める比率
金額 輸出額全体に占める比率
2016年 84億円 5兆0204億円のうち0.17%
2017年 120億円 5兆9752億円のうち0.20%
2018年 128億円 5兆7926億円のうち0.22%
2019年 73億円 5兆0438億円のうち0.14%

(【出所】財務省『普通貿易統計』より著者作成)

しかも、「ノージャパン運動」とやらが始まったのは2019年なかば以降の話ですが、消費財の対韓輸出の少なさは、べつに今に始まったことではないのです。

「真の友人」を騙る資格はあるのか

さて、以前から何度も報告しているとおり、「せっかく隣国同士なのだから、仲良くすべきだ」、という発想はそのとおりでしょう。

実際、韓国は「米国の同盟国」という意味では日本と同じ地位にありますし、また、自由・民主主義陣営に帰属することによって、そもそも韓国という国自体の実力を遥かに上回る繁栄を享受しています。

ここまで豊かな国になったわけですから、国際社会において日本とともにアジアの声を代弁すべきですし、また、自由・民主主義陣営に帰属している国同士として、中国に対抗しつつ、中国をうまく変えていくように働きかけることができるという、貴重な立場にあります。

その意味で、「自由・民主主義に基づく経済発展を果たした国」という成功例として、日韓は「自由・民主・法治主義」という共通の価値をもとに、未来に向けて発展して行ける関係にあるはずなのです。

ただ、非常に残念なことに、現実の韓国は「真の友人ならば日韓通貨スワップを結べ」などと高圧的に要求してくるわりには、ありもしない過去を捏造して執拗に日本の名誉と尊厳を貶めて来たり、「ノージャパン」だと大騒ぎしたりするような国でもあります。

同国に日本の「真の友人」を騙る資格などあるとは思えません。

現在のところ、例のコロナショックの影響により、もともとインバウンド観光需要が壊滅状態にあるという事情に加え、消費財の対韓輸出シェアはそもそも非常に少ないため、韓国が日本に対して仕掛けて来ている「ノージャパン運動」には実害はほとんどないと思われます。

しかし、韓国側で「ノージャパン運動」が発生していること自体、「未来志向の日韓友好」が画餅に過ぎないことは間違いないと確信してしまう次第であり、「助けない、教えない、関わらない」という原則の正しさを痛感せざるを得ないのです。

新宿会計士:

View Comments (27)

  • NO JAPAN止めて欲しけりゃ
    謝罪するニダー!
    賠償するニダー!
    スーパードライ🍻無償提供するニダー!w

  • 「ノージャパン」を徹底して欲しいですね。

    フッ化水素もいらないよね。十回以上国産化できたんでしょう。
    人の往来もいらないよね。日本に就職しようとするやつは親日罪。
    スワップもいらないよね。十分な外貨準備高があるんでしょう。

    こっちを見ないで 寄らないで ♪〜

  • ささやかなささやかなおビールの御不買等、そんなことより
    差し押さえ資産の現金化と、GSOMIA破棄はいつですか。
    今度こそ、やってくださるんですか。
    後者はともかく、前者はやっていただかないと心底優しいお優しい日本の政治家の皆々様は
    制裁できないようですので。
    暑さも増してきましたが、もうそちらが提示なさった5月末ですよ。
    早く早くお願いいたします。 

  • 欲しければ購入し、欲しくないと思えば購入しない。
    政府が不買を主導して扇動したとしても、消費者が納得しての行動だから、何も言う事は無い。

    日本としても、不買してても買わざるを得ないような、魅力のある商品・価格を更に開発していくだけ。

  • 恐らく「ノージャパン」をダシに日本製品だけ取り上げていれば、武漢コロナ禍による韓国全体の消費の落ち込み、という深刻な話を見ないで済む、といったところなんでしょう。
    韓国国民はいまだに潜在的に「日本臣民」意識である、というのが反日の実相で、かつて自分らの軍事政権になにかしら運動してたのと変わらない話です。
    韓国政府というのはこと反日に限っては日本の自治体という意識レベルで色々とやってる。原則というものがない甘えもいいとこの話を平気でして、なんでも日本の責任にするのはそのせいです。
    韓国の反日は直近にも韓国に経済的または政治的な不利益を長期にもたらすでしょうが、韓国の反日は韓国の独立心の無さのバロメーターという意味では韓国の運命をも決する呪縛という事になるでしょう。

  • ことあるごとに「スワップが必要ニダ! お互いのためニダ!」と騒ぎ立てる中央日報が、こんなどうでもいいようなゴミ記事を、わざわざ日本語版に載せるって、何を考えているんでしょうね。

    「我々を怒らせると怖いぞ」とでも言いたいんでしょうか? それがこれだと言うなら、まるっきり蟷螂の斧。

    ショボい! あまりにショボすぎる(笑)

    • この記事を読んで気勢を上げる彼の国の人たち

  • 韓国人というのは、彼らが勝手にですが、日本は弟の国と思っています。
    或いはもっと下で、とにかく日本は僕で韓国を敬う立場なのです。
    あくまで彼らの勝手な妄想ですが。
    90年代に韓国に10数回出張しましたが向こうの代理店の方のマンションに招かれて食事していると、たまたま近所のおばさんという人が入って来ました。
    日本にも住んでいたことがあるということで、少したどたどしいですが日本語も話せました。
    そのおばさんの言うには、日本から来た観光客が韓国の何か歴史的なものを見学して「兄の国のようだ」と言ったとか、(オームの)麻原が浮く事ができるのは嘘だが、韓国の昔の名将の李舜臣は一瞬で水を凍らせたとか、いう話を聞かされました。 うっとおしいので真剣には聞いてませんでしたが、とにかく韓国がいかにえらい国で日本は劣っているのかと言う話です。
    またソウルの博物館(戦争博物館だったと思います)に行った時は直接戦争に関係ないですが、歴史的な展示もありました。 そこでも稲作が始まりや箸が使用されだした年代についての掲示があり、必ず日本の始まりが書かれており、もちろん韓国より後です。

    いずれにしても韓国の方が常に進んだ国であったと強く刷り込まれているということです。
    それなのに日本に植民地にされてしまって、それが他国民にとっては、説明されれば頭で理解できても真にどんな気持ちなのか分からないところです。
    言論や学問の自由があるし(あったし?)、なくても他国に行けば色々な情報に接する事もできるのにそういう考えを持ち続けるのはDNAに組み込まれているという感じです。

    韓国にいて韓国から出た事がない韓国人なら、そいうことばかり教え込まれて恨みに思うことがあるでしょう。ところが30年ほど併合されたからといっても「日本より遥かに進んだ国なら取り戻せるはず」とはならないのです。プライドは高いのに。

    とにかくそのような考えなので、(先に)日本からホワイト国からはずされたり、入国を禁止されたりすることは理屈でなく、あってはならないことなのです。
    韓国が日本にこうだと言えばこうなのです。日本が反論するなどとんでもない事です。
    民間では例えば技術的なことを教えたら素直に聞いてますが、腹の中でどう思っているかは分かりません。
    スワップも韓国が結んでやる言ってるのだから四の五の言わず結べばいいんだ、ということです。(韓国人の心の中では)
    そういう人たちなので差別だと言われるでしょうが、韓国人(中国人も?)については日本への帰化も他より厳格にすべきだと思いますし、反論や反撃は必要ですが、こちら側から係ることはするべきではないです。

    • 〝韓国を兄のような国〟と言った日本からの観光客とは、たぶん鳩山由紀夫と舛添要一両氏と思われます。

  • 仲が悪いから隣国は国境線で隔たれているのではと考えたりします。
    距離が近い程、領土、領海を筆頭に権利の衝突や食い合いが生じるので、相手に不満を抱くのはある意味必然だからです。

    なので、「隣国と仲良くすべき」という言葉は耳障りが良いだけで、現実を見ていない夢の中の言葉だと感じられます。

1 2