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「イタリア上げ、日本下げ」の味わい深いブーメラン

本日の「ショートメモ」です。ウェブ評論サイト『文春オンライン』に約3週間前に掲載されていた、じつに興味深い記事を発見しました。英国船ダイヤモンド・プリンセス号の検疫を巡り、日本政府の対応を「失敗」と断じたうえで、地中海のクルーズ船で乗客に発症が確認された際のイタリア政府の対応が日本とまったく異なっていたことを引き合いに、「経験の蓄積において日本とは彼我の差がある」、「なぜ、イタリアと日本はこんなに違うのだろう」と述べているものです。ちょっと前の記事でも、視点を変えれば実に味わい深くなるという典型例でしょう。

ウェブ評論サイト『文春オンライン』に、こんな記事を発見しました。

新型肺炎174人の集団感染「クルーズ船3700人隔離は正しかったのか」――医師の見解は?

クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の検疫が世界の注目を集めている。ニューヨーク・タイムズは2月10日の”Evening Briefing”のトップで「少なくとも20人のアメリカ人が<<…続きを読む>>
―――2020/02/13付 文春オンラインより

これは約3週間前に掲載されたもので、医療ガバナンス研究所理事長の上昌広(かみ・まさひろ)氏が執筆した記事です。リンク先記事は7000文字を超える「力作」ですが、別の意味で実に味わい深い記事でもあります。

上氏はダイヤモンド・プリンセス号におけるわが国の対応を巡り、水際対策が最優先され、乗員の健康が軽視されているきらいがある、などと指摘。

さらには乗客に高齢者が多いと想定されることから、東日本大震災等の経験も踏まえ、コロナウィルスによる感染の危険性だけでなく、部屋にこもるストレスで体重、血圧、血糖値、中性脂肪などが上昇するリスクも高い、などと述べているのです。

ところが、記事の注目点は、そこではありません。『イタリアでは「12時間後に乗客は解放されている」』の小見出しのあとの記述です。

今回の新型コロナウイルスの流行においては、地中海のクルーズ船「コスタ・スメラルダ」(総トン数18万5,010トン)で、乗客に発症が確認され6,000人強の乗客乗員が一時足止めされるという事件が発生している。イタリア政府の対応は日本とは全く違った。2名の感染者について処置をした後、12時間で乗客は解放された。なぜ、イタリアと日本はこんなに違うのだろう。私は経験の差だと思う。(中略)クルーズ船は西欧で発達した文化だ。これまでにも麻疹、レジオネラ菌、赤痢、髄膜炎菌、さらにノロウイルスなどの集団感染を繰り返し経験し、試行錯誤を繰り返してきた。特にイタリアからは複数の医学論文が発表されている。経験の蓄積において日本とは彼我の差がある。

…。

じつに味わい深い記述ですね。

では、ファクトチェックをしておきましょう。

厚生労働省は『報道発表一覧(新型コロナウイルス)発生状況』のページで、わが国に加えて諸外国のウィルス感染者の状況をまとめています。残念ながらこのデータは過去のすべての日付について存在するわけではありませんが、土日祝以外については、だいたいデータは揃っています。

これによると、イタリアの感染者数は、次のとおりです(※ただしいずれも日本時間午前10時時点のもの)。

  • 2/21(金)…3人
  • 2/25(火)…229人
  • 2/26(水)…322人
  • 2/27(木)…400人
  • 2/28(金)…650人

ジェトロの2月25日付記事『新型コロナウイルス感染が急拡大、経済活動への影響に懸念』によると、感染者数が急激に増えたのは現地時間2月24日のことだそうですが、次のAFPの記事によれば、3月1日時点でイタリアにおける感染者数は1694人へと激増したそうです。

イタリアの新型コロナ感染者、2日間で倍増 計1694人に(2020年3月2日 11:13付 AFPBBニュースより)

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

『文春オンライン』の記事では、次のように、英国船ダイヤモンド・プリンセス号を巡る日本政府の対応は「検疫失敗」だったと断じています。

こんな状況では誰もが無責任になる。ダイヤモンド・プリンセス号の検疫失敗は、医学の歴史に残る事件だ。世界に大きく報じられ、日本のイメージを悪化させた。東京五輪の開催にもマイナスの影響を与えただろう。

先ほど紹介した文中でも「なぜ、イタリアと日本はこんなに違うのだろう」とする疑問が記載されていたくらいですから、読者としては、この記事が言いたいことは、「日本の対応が誤っていて、イタリアの対応が正しかった」ということではないかと思ってしまいますね。

いずれにせよ、記事末尾では

ダイヤモンド・プリンセス号の検疫は人類が経験したことがない大仕事だ。ところが、厚労省は、十分な情報を収集せず、大した覚悟もないまま停留を指示してしまった。今回の泥沼の事態は当然の帰結だ。今後、このような悲劇を繰り返さないためには、騒動が一段落した段階で、冷静に検証する必要がある。

とあるのですが、「騒動が一段落した段階で、冷静に検証する必要がある」のは、この記事そのものも同じではないかと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (89)

  • 読み物としては面白いのですが、イタリアの感染者はクルーズ船「コスタ・スメラルダ」が原因なのでしょうか?
    Made in Italy 狙いの中国人に入り込まれていることが原因のような気もします。

    クルーズ船なしにも成立する話かもしれませんが。

    • イーシャ 様

      ウエステルダム号乗客を殆ど無検査で解放したカンボジアで
      感染者の実態がどなるかでクルーズ船が感染主原因なのか分かるかも?
      (ただ、カンボジアは実態を隠蔽し続ける可能性が高いですが)

      フン・セン首相や政府要人が肺炎を発症するかどうかが判定基準でしょうか

    • クルーズ船でない可能性がありますね。内陸部ででていますから。クルーズ船がどこに接岸したかわかりませんが、この時期ですから温暖なイタリアの南の方じゃないでしょうか。

  • >騒動が一段落した段階で、冷静に検証する必要がある。

    この結論だけは同意なんですけどね♪

    直前の「このような悲劇を繰り返さないためには」ってとこは、記事を拝読してないので何をもって「悲劇」というのか、わかんないけど・・・・・

    ただ、建前としての「悲劇を繰り返さない」ってのはわかるけど、事案はひとつひとつ違ってて、今回も前回も、そして次回も完璧な対応ってのは無理なんだと思うです♪

    だからこそ、悪かったとこを反省するのと合わせて、良かったこともちゃんと見て、次に備えてほしいのです♪

  • 上昌広がサンデーモーニングに出演し政府批判をしたという記事を読んだので、どんな人物か調べるためにウキペディアを見てみました。びっくりするような内容でした。実績の記述はなく、

    ①福島原発事故の際デマを飛ばして非難を受けた
    ②これに絡んでウクライナの報告にウソがあったと非難を受けた
    ③新型コロナの検査方針で政府を非難したが、(ユーチューブで話題になったあの)神戸大学岩田教授他から非難を受けた
    ④本人が関与するクリニックが自費診療5分3000円の「新型コロナウイルス感染症オンライン相談」を行っていることから、便乗商法との批判

    上記は嘘みたいにしか見えないが、本当にウキペディアに書かれている。笑うしかない。一読されたし。

    『イタリアでは「12時間後に乗客は解放されている」』という主張とその後のイタリアの惨事もウキペディアに追加しなければいけないようです。

    • 匿名様
      その人「新・情報7daysニュースキャスター」でたまたまみました。
      番組の冒頭約30分のVTRの作りも偏った意見に満ちたひどいものでしたが、彼のコメントもひどかったし、すごくうさんくさかった。私もすぐどんな人間か調べましたよ。
      TBSのお抱えなんでしょうかね。さすが毎日系列です。
      (これは個人攻撃になるのかな??)

  • ああこの人デマを拡散する人。
    肩書だけで情報リテラシーの無い人。
    んでこの人の言い分を聞いて、東京新聞のアホ記者がわめいてる。
    嘉悦大学の高橋教授が医師ではなく、統計学の見地からこの人の事を論破しバカにしていた。
    YouTubに詳しく上がっているので見るべき。
    解りやすいよ。
    ここで言われているように全数検査が無意味で害悪であることを統計学から説明しています。
    必見ですよ。

    • 品質保証で、全数検査にこだわっている人を思い出しました。
      サンプリング方法にこだわるほうが建設的であることを
      なかなか納得してもらえなくて大変でした。

  • 上昌広医師は、根拠に乏しいことばかり言ってすっかり社会的信用を落としましたね。新型コロナウイルスのPCR検査関係と感染研関係の発言はおおむね根拠がないもの(婉曲表現)と言っていいレベルです。こんな人だとは思ってもいなかったので驚いています。
    しかも、自分が吐いたデマをごまかすためか、全く誰も信じないような低レベルなデマを否定してみせるというつまらないアピールまでしてます。
    「『26-27度のお湯を飲むと殺菌効果がある』というのはデマです」
    ってそんなの誰でもわかるよ。わざわざ否定する意味がないレベルの低さ。そもそもその温度は一般的には「水」だ。

  • イタリアの状況はかなりヤバいと私は判断しております。
    (イタリア北部はホットスポットと判定)
    地域によっては、医療崩壊の可能性もあるのではないかと。

    感染者の足取りを遡ってトレースしないと、関係するか判断できませんね。
    主要な原因は、イーシャ様と同じ考えです。

    シェンゲン協定で協定国間の国境取っ払ってしまったので、移動のコントロールが困難になっちゃったけど、国家間で協調した防疫体制取れるのだろうか…

      •   先日のTVニュース(TVはほとんど見ませんが)で国会報道を見て、のけ反りました。あのデマの上(神)様が、コロナ専門家会議の尾身氏と共に意見陳述をしてるではありませんか。立民が呼んだとか、同じレベルなのか.
        どちらがとは言わないが。
         文春オンラインのこの記事で、上氏はコスタ・スメラルダ号の「2名の感染者について処置をした後、12時間で乗客は解放された。」と述べてます。しかし、事実は、感染の疑いがある2人の検査結果が出るまで、船に留めて、結果が陰性と分かって、12時間後に解放したのです。感染などはしていないのです。イタリアと日本のクルーズ船の処置を比較した後半の記事は意味を為さなくなります。この点に言及した記事です。→(http://vox.hatenablog.com/entry/2020/03/09/204135)
        また記事の中で検疫について、他の記事を参照しています。その記事もクルーズ船の事に、同じように言及してるんですが、同じ錯誤をしてます。著者はお仲間です。この記事の方が早い時期に書かれていて、ここから引用して事実を確認せず論理を組み立てているようです。
         後にイタリアで感染爆発しようがしまいが、この2つの記事は訂正されるべきです。
         他のデマ・言動を見てもあまりにもでたらめですね。こんな人が国会やマスコミに出ているなんて・・・
        正にマスゴミ。

  •  新宿会計士様

     毎日新鮮な話題を提供いただきありがとうございます。統計的には10年以内には天国に召されることになっている身かもしれない私ですが、毎日提供される新鮮な話題に接すると、いろんな議論に参加するためにはもう少し寿命が欲しいなと思うところです。

    ところで本日の記事の最後の部分に下記のような記述がありました。
    >「騒動が一段落した段階で、冷静に検証する必要がある」のは、この記事そのものも同じではないかと思う次第です。

     私は医学のことについては全くの素人ですが、ご指摘のように上昌広氏の記事は騒動が一段落した段階で冷静に検証されては如何なものでしょうか。

     上昌広氏の記述には下記のように書かれています。 

    「今回の新型コロナウイルスの流行においては、地中海のクルーズ船「コスタ・スメラルダ」(総トン数18万5,010トン)で、乗客に発症が確認され6,000人強の乗客乗員が一時足止めされるという事件が発生している。

     イタリア政府の対応は日本とは全く違った。2名の感染者について処置をした後、12時間で乗客は解放された。

     なぜ、イタリアと日本はこんなに違うのだろう。私は経験の差だと思う。」

     経験の差と言われますが、武漢肺炎に対してイタリアの船員は経験の差を主張できるほどの経験を積んでいるのでしょうかね。要するに感染者発生12時間後には乗客は全員解放されたようです。症状の出ていない感染者が居たらどうなるのでしょう。まさか3700人の乗客が全員陰性であると検査結果が出たから解放した訳ではないと思いますし、そんなことが12時間でできるわけがないらしいことはここに投稿されている読者投稿で詳しく説明されています。

     また氏はご自分で「新型インフル感染者1人が鉄道に乗ると、5日で700人に」と言われています。解放された6000人の乗客のうち、1%の感染者が居たらどうなると思っているのでしょうか。この辺りの検討を何もせずイタリアの処置をべた褒めで、日本をボロクソに貶しており、まるで朝(鮮)日(報)新聞も真っ青と言うような書き方です。

     また、氏は「では、厚労省は何をすべきだろうか。それは中国への渡航歴や濃厚接触に関わらず、希望者すべてにウイルス検査を受ける機会を提供することだ。正確に診断することができれば、効果が期待されるエイズ治療薬などを服用することができる。」と主張されていますが、これはここでの複数の読者投稿によって意味のないこととして否定されているし、官房長官もそのようなことは不可能であると証言しているのをご存じないようです。できもしないことに対して主張すればよいというものではないでしょう。

     私如きが医学の議論についてドウコウ意見を述べる資格などありませんが、このこととは少々違いますが、高橋洋一先生が上昌広氏の主張に対して見事な論理で専門家なら犯さない間違いをしていると指摘しています。

    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70767?page=3

     上氏の記述は抽象的で全く理解不能ですが、高橋先生は理解されているようで、スマートな論理で専門家なら犯さない間違いを犯していると証明しています。残念ながら高橋先生の説明もど素人にはもう少し説明を追加して頂かないと完璧には理解できませんが、専門家が書かれているので正しいのでしょう。

     このように論理矛盾は起こすは、基本的認識を間違うは、というような主張は新宿会計士様のご指摘のように「騒動が一段落した段階で(できれば騒動が一段落しなくても)、冷静に検証する必要がある」のではないでしょうかね。

     記事は書けばよいというものではなく、説得力があって初めて価値があるように感じますが。

  • 昔から,文系記者の書いた科学・技術系記事は,記者の能力を反映して,記事によってはかなり眉唾物になっていました。専門家は学術系雑誌で確認しますから問題ありません。最低高校までしっかり理系科目を勉強していない人達の中に,扇動され易い人達がいますが,どこの国でも同じなので,仕方がないところでしょうか。
    ところで,イタリアですが,ミラノやベネチアは今日から観光施設が再開しましたね。ディスニーリゾートを閉鎖する日本とは,根本的なスタンスが違います。学校を休校にしたためにディズニーランド(シー)が混雑すると外見が悪かったのでしょうか。
    新型コロナウイルスの感染は接触感染が主とすると,ふざけて他人の体をよく触る小中学生は確かに危険かもしれません。高校はレベルによるかな。ディズニーは狭い空間のアトラクションだけ休止すれば大丈夫だと思うのですが。

    • メーカに勤めていたときがありました。新製品ができると技術系の新聞の記者さんに製品の説明資料を出すのですが、どうしたらこんな記事がでてくるのか不思議なほど理解力がありませんでした。同僚と「どうしたらこんな記事がでてくるんだ???」と話し合う状況です。新聞はだめですね。

    • 愛読者様

      休校については、学生が罹患傾向が高いからではなく、隔離することによる社会的得失から判断されたものだと考えています。

      現状では感染拡大の阻止ではなく、遅延を主眼に置いて政府は行動していると推測しています。急激なアウトブレイクが医療崩壊に直結するのは、中韓の例からも明白です。医療機関の対応できる程度の緩やかな罹患数の拡大が、被害の極小化につながります。そのためには人対人の接触機会を減らさなくてはなりませんが、生産層の労働を止めてしまうと経済も瀕死となりますので、経済的影響の少ない学生層をまずは間引いたということではないでしょうか。

      • 大人と違って小さい子供は,子供同士で肌が触れあうような非常に濃厚な接触をするので,大人の集団より感染が広がり易いことは昔から定説です。もっと言うと,発症しない細菌やウイルスを水面下で伝播する機能を小中学校は持っています。子供が発症して危険だ,というわけではなく,大人から家庭内で子供に無症状感染して,それを子供が学校で拡散して,他の家庭に拡散させる,というメインの経路を遮断する目的でしょう。そういう意味で書いたのですが。

  • >>英国船ダイヤモンド・プリンセス号を巡る日本政府の対応は「検疫失敗」だったと断じています。

    船籍イギリス、船長イタリア?運営会社アメリカ、駄目だと思うので有るのなら何故手を差し伸べないのか?
    日本に厄介ごとを押しつけただけにしか見えない腹が立つ。

    • イタリアはだめだな。こんな国と同盟して第二次世界大戦を戦ったから負けたんだな、日本は。今度はイタリア無しでやろう。ま、ドイツも最近はだめみたいだから、組む相手はアメリカぐらいしかないか。

      • 非国民 様
        日本も相当細かく成ってしまった様で、日本は叩かれ役が似合ってるのでは。

      • 非国民 様

        個人的にはドイツのほうがひどいと感じています。
        なにも知らない子供の頃はパンサー/タイガー戦車やジェット戦闘機Me-262などに憧れていたのですが、大人になっていろいろ調べると「この国ダメじゃね?」と思うようになりました。
        あくまで印象ですが、イタリアはただの怠け者、ドイツは無能な働き者という感じです。

        昔もひどいのですが今もひどいですね。メルケルとか。

    • WHOも日本のクルーズ船の対応を批判した割には医師の一人も派遣したりせず支援は全く無しで腹が立った。
      おまけに中国贔屓を指摘された際の言葉、「誰が悪いかではなく今は行動をすべき時だ。」そっくりそのまま返してやる。

  • ダイアモンドプリンセス号の扱いは医学的に考えるのと政治的に考えるのと危機管理学的に考えると、それぞれ違う評価になると思います。

    ホテル三日月の方が営業再開したようですが、あちら側からはスタッフの感染者も二、三次感染者っぽいのも出てませんね。

    https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3915683.html
    武漢からの帰国者滞在「三日月」従業員らに感染なし

    悪いんだけど、エース級の戦力をこっちに割り振りすぎてDP号には・・・という疑念が拭えません。
    DMATの先生方には悪いですけど、目的外使用も良いところでした。お気の毒に。
    日本環境感染学会も株を思いっきりsageられてしまいましたが、役人が仕切ってて権威だけ使われた節すら感じます。こんどはDICTとかいうのを始めるようですが

    http://www.kankyokansen.org/modules/iinkai/index.php?content_id=12
    日付を見てもまだ実態が無かったようです。
    主旨もDMATの感染症版という性格であって検疫は目的外使用なのには変わりありません。
    人材的には対応可能でしょうけど。

    • > 役人が仕切ってて権威だけ使われた節すら感じます。
      そうですね。中央官庁や政府の主催する専門家会議というのは,予め官僚側が用意した結論があって,それに合わせて人選し,用意された結論に到達するようになっていますから。まあ,多少の修正や付帯意見を付ける程度のことは可能です。呼ばれる側も,大体,官僚個人個人の性格を把握できてくると,事前の根回しである程度の誘導は可能ですけど。
      ダイアモンドプリンセス号のほうは寄港前にダンスとか接触感染の危険がある行為を頻繁にしていたようなので,その段階で潜在感染していた人が多いと思います。

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