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【読者投稿】在韓日本人が見たコロナウイルス協奏曲

以前から当ウェブサイトでご好評をいただいているのが、「韓国在住日本人」のハンドルネームのコメント主様からいただく「在韓日本人が見た韓国」という読者投稿シリーズです。カウントが正しければ、おそらく今回が20回目の投稿です。私自身も一読者として非常に楽しみにしている論考シリーズなのですが、今回は「コロナウイルス狂想曲」と題し、またも非常に秀逸な論考を頂戴しました。生活者としての実感をともないつつも、冷静で抑制の効いた筆致は、ときとして韓国の「今」を鋭くえぐり取ります。

読者投稿の募集

お知らせ:読者投稿を常設化します』でもお知らせしたとおり、当ウェブサイトでは昨年以来、「読者の皆さまからの記事投稿窓口」を常設化しており、読者投稿を歓迎しております。なお、その投稿要領、過去の読者投稿については、それぞれ次のページにまとめております。

必ずご確認ください(2019/12/16日版)
過去の読者投稿

そして、この「読者投稿」シリーズのなかで、とくに大好評をいただいているのが、「韓国在住日本人」というハンドル名のコメント主様からいただく「在韓日本人から見た韓国」というシリーズです。非常に生々しく、どこか愛情もありつつも、結局は突き放したような独特の視点が魅力です。

最近の読者投稿はどうしてもコロナウィルスに関連した専門家の方々によるものが中心でしたが、前稿の『【読者投稿】在韓日本人が見た、「韓国の美味いもの」』以来、2週間ぶりのご登場です。

ちなみに、本稿はもっと以前から頂戴していたのですが、昨日の『お詫び 読者投稿掲載遅れ』でも報告したとおり、さまざまな事情で掲載が遅れており、掲載が本日にまでずれ込んでしまいました。

韓国在住日本人様、本当にご迷惑をおかけしました。

(ここから先が韓国在住日本人様の投稿です。)

コロナウイルス狂想曲

前回の投稿の時にネタ切れを訴えたところ、古参の方から「コロナウイルス狂想曲」みたいな題名で執筆されてはとの意見を頂き、少々考えて最近の韓国の実情について書いてみたいと思います。

最近、日本で報道されている韓国は「経済破城」、「コロナ」、「オリンピック」等々のキーワードが多いと思います。昨年の終盤ですと「曹国」、「GSOMIA」が多かったのですが、最近はそのようなキーワードはとんと聞きません。現在の韓国国民は日韓関係に対する興味をほとんど失っています。

年初から現在にかけて、韓国国内の雰囲気も多少変化してきましたが、それを伝え聞く手段は限られています。日本で受ける韓国の情報のほとんどが新聞やTVといった、マスメディアに限定されていると思われるからです。

そこで今回は小生の狭い人間関係の中から、一般的な韓国人の現状をお伝えしたいと思います。色々と書きたいことがありますので、二部に分けて書こうかと思います。したがって今回のタイトルは「韓国の今 その1」です。

なお、小生がこれからは記載する内容は、あくまでも小生の人間関係の範疇で得た情報や思考であり、すべての韓国人に一般的にあてはまることを述べたものではありませんので、ご了承ください。

今年の冬

今年の韓国の冬は寒くないです。いままでですと、雪が積もったり、気温が氷点下10℃は普通にありました。しかし、今年は雪が積もる事は、少なくとも小生の行動範囲内ではありません。気温も最高気温が0℃に届かなかった日は1日だけで、小生が韓国に住んで10年で初めてです。

というわけで、今年はホームレスの凍死の話がほとんど聞こえてきません。というより、ホームレスそのものや、物乞いが減ったように感じます(ちなみにむかしは、非常に寒い日などに、ソウルの地下道で段ボールに包まって寝ているホームレスを数度見かけたことがあります)。

とくに、文在寅政権になってからは、ホームレスや物乞いが少なくなりました。見栄えのせいもあるとは思いますが、福祉にかなり金をバラまいているので、当然と言えば当然なのかもしれません。

とくに、段ボールを集めたら自治体から補助金が出るようになったので、物乞いするよりも段ボールを集めた方が実入りは良いのでしょう。これは文在寅政権とって支持率の維持にはなるかも知れません(※ホームレスの方々はほぼ選挙にはいかないので、支持に直結するかどうかは怪しいところです)。

文在寅政権の政策は、NGOや怪しげな人権団体などからは高く評価されているのだと思います。

「コロナ19」と日常生活

韓国政府は今回流行している新型コロナウイルス感染症を「コロナ19」と呼ぶことにしました。このネーミングに対する小生の意見は「なんだそりゃ」という感じですが、この名称を使う一般韓国人はいません。

ほとんどが「肺炎(韓国語でペヨム)」または「コロナ」です。しかも、いちいち「19」をつけるのが面倒なので、「コロナ」や「肺炎」といっている人が多いです。

ただし、2月7日にステラーラ注射を打ちに行った際の大学病院では、「新型コロナウイルス」と書かれていました。入口に入ると体温測定及び海外渡航履歴を聞かれ、さらにアルコール消毒と、MERSの時よりも防疫は厳重に行っていました。

それはさておき、現在の韓国はマスク着用の人が増えてきたのですが、昼と夜ではマスクの着用率が異なり、夜になると途端にマスク着用率が下がります。この理由は2つ考えられます。

  • ①小生の行動範囲がソウルのような大都市ではないので、人口の密集度が異なる。
  • ②若い子はマスク着用を嫌がるので、若い子の多い夜は着用率が下がる。

現在韓国でのマスクの価格は1枚約1万ウォンらしく、とても買えないそうです。なお、小生の会社ではマスク(KF94)が支給されております。

小生が前回帰国した際は日本でもマスクが売り切れていましたが、キディランドのミッフィーのコーナーに行くとミッフィーマスクが1500円程度(多分)で売られており、一箱購入し飲み屋の女の子にプレゼントしました(※もっとも、いまキディランドに行っても手に入らない可能性が高いと思います)。

ちなみに楽天で調べると1箱1万円になってました。

※新宿会計士注:アマゾンアフィリエイトのリンク

小生の様なジジイにミッフィーのイラスト入りマスクは似合いませんので、プレゼントには最適と思って購入したところ、小生に追加注文が相次いでいます。いちおう、日本でもマスクは品切れ状態だと、丁寧に説明しております。そのマスクを貰った女の子は、同僚に見せびらかしてました(嫌な性格)。

なお、最近の飲み屋は客が増えた様な気がします。

小生が行きつけの飲み屋は、接待の二次会なんかで使われるような多少高級な方なので、低所得層の外国人の出入りがあまりありません。また、ひしめき合うほど客が多いわけでもないので、不特定多数への接触は、ソウルや低価格の飲み屋よりはリスクが低いと思われます。

少々高いけど安全だから、人ごみの多いソウルの飲み屋よりは、地元の高級な飲み屋を利用する――。

韓国人のコロナ対策の一環かも知れません。

また、企業は各社で対応が異なっています。小生の会社の場合、外国からの訪問客は一切出入り禁止で、外部での接触も禁止になりました。もちろん出張も禁止です。

小生が懇意にしている会社では、中国地方に出張に行った場合には自宅待機2週間だそうです。三星系列の場合、中国からの訪問者や、中国勤務の社員は出入り禁止です(ただし、現在は市中感染が発生している状況なので、企業の対応状況は変化している可能性があります)。

議員選挙と文在寅

4月15日は韓国国会議員選挙です。

韓国の選挙日は平日で、大企業の場合は休日になります。小生には選挙権はないのですが、休日だけはありがたくいただいております。

さて、文在寅の人気ですが、一般国民の間では急落です。以前に朴槿恵が大統領に当選した時、若者はヤケ酒をあおりながら、右派の支持層である「60歳以上の選挙権を剥奪せよ」と叫んでいました。その後、朴槿恵が失脚すると、喜び勇んで文在寅に投票し、大統領に当選させました。

ところが、文在寅のやり方はやることなすこと期待を裏切り続けます。小生の耳には文在寅に投票したことによる後悔の声が届きます。しかし、韓国の世論調査で文在寅大統領の支持率が40%以上ですが、これはある意味正しく、ある意味間違っています。

文在寅大統領の支持基盤は労組、市民団体、教員組合です。前回の大統領選挙では、朴槿恵スキャンダルのために右派の支持率が急落し、さらに親朴派、非朴派で候補を擁立したため、50%に満たない得票率で文在寅が勝ちました。

したがって支持率40%台は大統領に当選した時の得票率と同等であり、十分にあり得る数字です。しかし、そこには文在寅支持を放棄した人もいますので、支持率の数字が疑わしくなるのです。

さて、今までの文在寅の政治を見ていた韓国右派も、「今度こそは」と思っているようですが、ことは簡単ではありません。前々回の選挙で右派が勝利したのは朴槿恵という神輿がいたからです。

ところが今回の右派の最有力候補と言えば黄教安と洪準杓です。もう一人劉承旼という反朴の人がいるのですが、この人は立候補しないことを明言しています(ただし、最後までわかりません)。

これらの方々はいずれもインパクトに欠けるものであり、さらには両候補とも親朴という負い目を持っています。韓国で朴槿恵前大統領は未だに許されていい存在ではありません。

韓国ではリーダーの支持が高ければ、それなりの選挙結果を残します。しかし、与党である共に民主党は文在寅の失政により支持率が落ちています。野党である右派は担ぎ上げる神輿がいません。さらに右派は左派が持っている労働組合の様な組織票がありません。

以上のことから、今回の国会議員選挙は浮動票が左派にも右派にも投票されないと思います。その結果、組織票を持つ左派が有利となります。前回の選挙の投票率が58%であったため、この投票率を上回るかどうかが政権交代の鍵を握ると思われます。

経済(週52時間制の影響)

韓国経済の冷え込みは、小生が韓国に来てから最も酷いものとなっています。小生が韓国に来た年はリーマンショックの影響からいち早く立ち直った韓国の経済が急成長しました。2012年あたりまではその影響が続いており、街に出ても活気がありました。

週末になると老若男女がソウルに繰り出し遊んでいました。分かりやすく言えば「プチバブル」の時代です。その時代はスマホで三星電子が途方もない収益をあげ、現代自動車は米国にガンガン輸出をしていました。実際に2011年の自動車生産台数はここ10年でピークとなっています。

その時代に比べ現在は相当に落ち込んでいます。

まず、韓国では福利厚生の一環として毎月食事代が支給されます。この食事代は社員の親睦を図るという名目で、夜の飲み会などに使われていました。2009~2012年までは年末になると食事代が余る事があり、年末は毎週忘年会が開かれていました。

韓国での労働時間は会社命令で労働者が拘束されたかどうかが問題になります。会社から食事会を開くようにとの指示があれば、これはある意味労働時間に含まれる可能性があります。

文在寅が大統領に就任してから、週52時間制が始まるとともに、食事会はあくまでも、「退社後個人が勝手に開くもの」と規定し、それに対し会社が会費を保証するような制度を取るようになりました。

すると、会社主催の食事会は激減しました。さらには、会費も支給額が減額されたり、支給月が各月や年2回などに減らされています。一般の飲食店はそのあおりを受けるような格好になっています。

また、元々低価格品で輸出競争力を維持してきた韓国製品は最低賃金の引き上げや、週52時間制のために、輸出競争力が大きく低下しています。ただでさえ米中貿易交渉が未だ霧の中に包まれている状態ですから、今後の韓国経済はどんどんとジリ貧になっていくと思われます。

週52時間制が韓国経済に与える影響は、日本人からするとわかりにくいと思いますので、飲食店を例に説明しました。しかしそれだけではなく、財閥企業に勤めていない限り、給与所得者の年収は低下することになります。これは長時間労働による残業手当(韓国では夜勤手当といいます)が減少すからです。

この週52時間制は今年から従業員300人以下の中小企業にも適用されます。中小企業は恐らくもたないでしょう。そこに今回のコロナの件が絡んでおり、内需は一層縮小します。実際韓国経済は瀕死の状態にあるといっても過言ではないでしょう。

最後に

最近の韓国について簡単に書いてみました。しかし、外から見る限り、国自体はそれほど酷くは見えません。小生が生活していても、経済的にそこまで悲惨な状況には思えません。これは実際に色々と生情報を聞いて回らないと、マスコミの発表を鵜呑みにしていたのでは把握できない部分もあると思います。

また、韓国人の持っている気質も関係していると思います。韓国人は日本人に比べ、ある意味楽天的であるため、「宵越しの金は持たない」的な、いわゆる「保険」という考えがありません。韓国人にはいざという時の金はないのです。

したがって、目に見えるように経済が委縮するときは、取り返しがつかない状態になっている可能性が高いと思います。

韓国の経済は数年前から常に死亡すると言われ続けていますが、未だに死亡したという話は聞いたことがありません。この韓国のしぶとさは一体どこから来るのか、そこら辺も今後の検討課題にしたいと思います。

駄文にて失礼します。<了>

読後感

…。

いかがでしょうか。

端的にいえば、非常に深みのある良文です。

以前、ふとした拍子に、とある読者の方から、当ウェブサイトは「世の中の嫌韓サイトとは一線を画している」とほめていただいたことがあるのですが、その最大の要因のひとつが、この韓国在住日本人様の、一見淡々としていながらもかなりの深みのある文章なのだと思います。

あらためて解説を付す必要はないというのは重々承知のうえで、あえてひとつだけピックアップすると、4月15日に予定されている、韓国の国会議員選挙については、やはり個人的には非常に気になっています。

具体的な根拠を挙げたうえで、前回の国会議員選挙の投票率である58%を上回るかどうかが政権交代のカギを握るという指摘に、韓国在住日本人様の分析能力の高さの一端が出ていると思いますので、この記述については当ウェブサイトとしても今後、ありがたく使わせていただきたいと思います。

(※なお、他のウェブ評論サイト運用者様にも申し上げておきますが、当ウェブサイトのポリシーを守っていただけるならば、当ウェブサイトで記載されている内容については引用も転載も自由に行っていただくことが可能です。使用料等は必要ありませんし、当ウェブサイトの事前承諾すら不要です。)

いずれにせよ、冷静で抑制のきいた筆致でありながら、鋭く韓国の「今」を切り取る良文、本当にありがとうございました。韓国在住日本人様には深く御礼申し上げますとともに、「その②」を楽しみにお待ち申し上げております。

新宿会計士:

View Comments (125)

  • ・働き方改革という、使用者側有利のへ理屈で、手取りが減って生活困窮化。
    ・「労働生産性の低さ」とは、滅私の無償奉仕精神=値引き営業根性の裏返し。
    ・副業オーケーは健保・年金をよりたくさん集めるため。
    労働行政が知らされていない間に改変されていることに自分は気が付いています。この話はきっと興味を持たれるかたが多いでしょう。いつか投稿させただきます。題名は「ニッポン株式会社の死」あたりか?

    • 最近の労働行政については、疑問を持たざるを得ない矛盾や問題を抱えた政策が多く、バランスを欠いているように感じています。
      一度決まった事は覆されないのが通常な為、日本の将来に禍根を残す事を懸念しています。
      記事、楽しみにお待ちしています。

  • >実際韓国経済は瀕死の状態にあるといっても過言ではないでしょう。

    いやいや、何度致命傷を受けてもなかなか死なない韓国の生命力を私たち(ヲチャー)は信じていますw。

    • りょうちん 様
      >なかなか死なない韓国の生命力
      同感致します。
      私は今年あたりにデフォルトするのかな? と昨年まで思っていましたが、今は考えを改めています。 きっかけは新宿会計士様のブログで、「韓国が外国の金融機関から借りているお金の割合」米国26.78% 英国24.59% 日本16.37%を見てからです。
      米英の金融機関、それも〇×ファンドとかが(この国でJPモルガンとかバークレイズとかクレディ・スイスとかあまり目にしなくなりました。関連はいるのでしょうが、、) 甘い汁を吸える間は「生かさず殺さず」なのではないでしょうかと。

      ドカンと潰して1からやり直すにはリスクがあるし その後の成長もそれほど見込めないし 中国が入り込んでくるかもしれないし。 少しだけ逃げて様子見。その後 美味しそうだとまた参加みたいな。 

  • ありがとうございます。
    ホントいろいろコメントしたくなるような文がたくさんあって目移りしちゃいます。

    その中でも「60歳以上の選挙権を剥奪せよ」というところ反応しちゃいます。若者の戯言としての紹介ですが、これが政権と左派の本音でしょうね。日本じゃこの層を無視したら政治出来ず、韓国ではお得意の世論調査でも捕捉が非常にしにくく(基本右寄りだし)非常に厄介な存在。

    韓国在住さまは日本でもありがちな組織票選挙の予想ですが、私は60歳以上の動向が勝負を決めそうに思っています。超短期ばらまき雇用で高齢層が満足してるのなら左派の勝ち。やっぱり不満が溜まってるなら政権崩壊。

    予想困難なのはこの辺の本音が全く見えないところですね

  • 韓国在住日本人様

     毎度貴重な現地リポートをいただきありがとうございました。

    > 今年はホームレスの凍死の話がほとんど聞こえてきません。

     これはいいニュースですね。氷点下の夜に屋外で眠るのは辛いでしょうから。今後も長続きするのならいいのですけれど。

    > いちいち「19」をつけるのが面倒なので、「コロナ」や「肺炎」といっている人が多いです。

     日本もそんなもんです。多くは「コロナウイルス」か「コロナ」です。
     旧正月前後から中規模以上の病院ではコロナウイルスへの警戒を呼びかける貼り紙が玄関に貼られてます。私の周囲では医療従事者には最近まで「対岸の火事」「マスク足りなくて困る、と世間話」程度の感覚、一般の方々はとても怖がる方、詳しく調べて安心しようとする方、特に関心のない方が1/3ずつ、という感じです。
     ただし、福岡市でコロナウイルスに感染した夫婦の事が報道されると、さすがの医療従事者も怖がるようになりました。医療従事者でも対策法を知らない人が結構いるので、その都度説明してます。
    「インフルエンザと同じくらい怖がって下さい」と言うと、一般の方の反応はいまいちですが、医療従事者には通じるようです。

    > 若い子はマスク着用を嫌がるので、若い子の多い夜は着用率が下がる。

     これは意外でした。日本だと若い女性こそ、ファッション感覚の「伊達マスク」をするのですが(あと、寝坊した時のすっぴん隠し)、韓国人の若い女の子はしないのですね。
     もっとも、マスクについては日本の方が異常です。日本人はマスクをつけすぎです。足りなくなるから本当にやめてほしいです。

    > 今回の国会議員選挙は浮動票が左派にも右派にも投票されないと思います。その結果、組織票を持つ左派が有利となります。

     鈴置隆史さんやシンシアリーさんの予想が現地の体感でも裏付けられます。やはり、右派は御輿が弱いのが痛いですね。「文在寅に反対する人は未来統合党へ」ではなく、人気のある御輿を担いで、「洪吉童を応援する人は未来統合党へ」と訴えないと勝てないでしょう。日本でも「反安倍」しかない野党が勝てないように。

    > 週52時間制が韓国経済に与える影響は、日本人からするとわかりにくい

     日本ではあまり報道されませんが、最低賃金の上昇よりは週52時間制の方が韓国企業に与えるダメージが大きいようですね。
     日本では週40時間以外に行う残業時間を月に80時間までに抑えようという「働き方改革」により、月100時間以上の残業が常態化していた事業所は大わらわです。特に運輸会社(トラックドライバー、倉庫の整理どちらも)と地方の小さな警備会社がブラック企業だらけだったので、「働き方改革関連法」の施行される今年4月(一部はもう5年猶予があります)までに急いで勤務体制を変えてます。

    > 会社主催の食事会は激減しました。

     それだけ会社が苦しいのですね。週52時間制と不景気のダブルパンチではきついでしょう。

    > 韓国の経済は数年前から常に死亡すると言われ続けていますが、未だに死亡したという話は聞いたことがありません。この韓国のしぶとさは一体どこから来るのか

     日本もずっとそう言われてますが未だに倒れる気配はありません。私達が思っている以上に、日本経済も韓国経済も、足腰は案外しっかりしているのでしょう。企業であれば世界経済の要と言えるところを握っている事、人であれば中堅の人達がしっかり努力している事が大きいと思います。

     報道を見ると、韓国でのコロナウイルスの認識は大邱の教団の集団感染から潮目が変わったように思えます。もし大邱の集団感染から変化した事がございましたら「コロナウイルス狂想曲」の続編をお知らせいただけますと幸いです。

     今回もおもしろい記事の寄稿をいただきありがとうございました。

    • 株式会社コロナとかすごい風評被害だよなあと思って検索すると、いろんな被害を被っていそうな企業がw

      >コロナワールド
      www

      >コロナ電気株式会社

      医療機器製造・・・。

      • りょうちん先生

        メキシコのモデーロ社のブランド、コロナビールス……じゃなかった、コロナビールもですね(笑)
        もうただただ、ご愁傷様、としか……

      • ああ、コロナビールす。砂漠の味。次に見かけたら自分は注文して売り上げに貢献します。

      • 翻って、某自動車会社にとってはこの疫病が「カムリ肺炎」とか「カローラ・ウィルス」と名付けられなかった事を行幸とすべきかも。

        • 匿名様

          > 名付けられなかった事を行幸とすべきかも。

          ですよね。助かりましたね、トヨタ……

          ……と、言いたかったのですが、実は別件で風評被害を受けてました。
           今は販売が終了してますけど、「アイシス」を覚えてますか?アイシスは“ TOYOTA ISIS “ として海外でも販売されてます。詳しくは知りませんが、そこそこ知名度はあるようです。
           そして「イラクとシリアのイスラム国」Islamic State of Iraq and Syria が “ ISIS “と略されてしまい、ネットでは「ISISにぴったりの車」みたいに茶化されたようです。販売に影響があったかどうかはわかりません。

    • 洒落のつもりで国税庁法人番号サイトを使ってみました。風評被害に手を貸したくないので検索結果の引用は敢えてやりませんけれど、一方的なエンタメ度はあります。この期におよんでは被害ではなく売名に走ってみせるのが経営者の実力かなとも。私たちはがんばってます、全国コロナ会社連合会。

  • ここ数日、韓国で新型コロナウィルス感染者が急増していますが、3人目の死亡者発生の記事です。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200223-00000002-cnippou-kr
    持病をもっていた40代の人のようですが、「死亡する前日も夜勤だった」という労働環境は想像できない。中小企業にまで週52時間を広げる前に 体調が優れない労働者を休ませる社会にしなければいけない。

  • 今回の在韓日本人さまのレポートで一番感じ入ったポイントは
    > 文在寅政権になってからは、ホームレスや物乞いが少なくなりました
    この点ですね。観察眼が鋭い。「ホームレスが街頭に寝て居ない」が本当に全般的な所得アップや生活向上かは別ですが、景気悪化して居るのにホームレスが少なくなると言う現象は個々のホームレスの個人としては(何らかの仕事に就けたならば)結構な話です。多かったホームレスの生活を他の庶民の生活苦にマジェマジェしたのでしょうね。上手く考試院に潜り込めたか?屋上不法建て増し部屋や半地下に収まったか、はたまたビニールハウス、まさか救貧的な公営住宅の様なモノに潜り込んだか?

    • 勝手な想像ですが、ダンボールの買い上げって、ダンボールで暖を取るホームレスへの無慈悲な対策だったのではとかw
      ダンボールハウスを留守中に他のホームレスが破壊して回収する事件なんて起きていたりして。

      マクドナルドがコーヒー一杯で夜の間居座るホームレス対策に24時間営業を停止して、数時間閉めるようになりましたが・・・。駅も施錠して構内を閉鎖するようになりましたしね。

      • りょうちんさま
        何処かで奴隷暮らしをしているか、死に絶えたか。
        それとも、半地下に住めるようになったか、ですかね。

    • >名無しさん様
      うーん、ちょっと謎ですね。
      ムンムンはかなりのバラまきをやっているので、何らかの公的補助を受けたのかもしれませんが、特定の住所を持たないホームレスがどうやって補助金などを受けられるのか?
      韓国がホームレス対策に越冬用の施設を設けた?という話も聞かないけど、やったのかな?

  • 投稿ありがとうございます。20回記念ですね。

    やはり以下のところに反応してしまいます。
    >韓国経済は瀕死の状態

    私のイメージはこんな感じです。
    韓国経済の骨格部分は超学歴社会の上澄み部分の優秀な人材を供給された財閥系企業が支えていて、それ以外の状況は瀕死の状態になっても大丈夫。これだと韓国国民の大部分が不幸なので、通常なら有権者の割合的に選挙で負けるはずが、勝ち馬に乗ろうとする層が一定割合いるために簡単には負けない。外需頼りで内需はぼろぼろ、貯金しないので金融機関も育たずぼろぼろ、外から見るとぼろぼろなのに倒れない。たまに転んでも骨が丈夫だから大けがせずに立ち上がる。

  • 韓国在住日本人様

    投稿お待ちしておりました(笑)。という事は、4月の選挙は左派系が優位なんですね。強烈なリーダーシップを持つ軍人でも神輿に担がないと、文在寅氏にしてやられるでしょう。

    中小企業に週52時間制労働を当てはめたら、そら持ちませんよ(笑)。日本でも何年か前まではサビ残が横行していたのに(今もあるでしょうけどね)。

    韓国はますます超大企業以外は労働者不足に見舞われ、経営は成り立ちませんし、解雇されても行くところが無い。唐揚げ屋開店して、半年で退職金パー(爆笑)。笑い事ではなく悲惨な環境ですネ。

    韓国在住日本人さんが言われるように、【韓国人は日本人に比べ、楽天的であるため宵越しの金は持たない的な、いわゆる「保険」という考えがありません。韓国人にはいざという時の金はないのです】。

    それは国ごとそっくりそのまま言えるでしょう。【困ったら日本に頼めば良い。アレ?最近言う事聞かんな】(笑)。

  • 韓国在住日本人さま
    いつも読者投稿、楽しみにしております。
    最後の韓国がしぶといという点は、皆さんと同様、私もそう思います。日本で言われる韓国の経済情報と、韓国国内の景況感の実態にずれが、感じられます。
    韓国人が楽観的で、日本人が悲観的な国民性の反映かも知れません。
    この後韓国が、どうなる事か分かりませんが、高みの見物をさせてもらいます。

  • 細かいことですが、協奏曲(コンチェルト)と狂想曲(カプリチオ)とは少々違いますね。

    どちらかというと「狂騒曲」ですかね。

    • どなたも反応しないので、賛意を送り(贈り)ます。
      韓国の現状は、とても協調した演奏とは言えないので、狂想曲がふさわしいと思います。

    • >老害様
      “狂騒曲”(ウォンチェルト)とはいきませんか?

      失礼しました。

    • 阿野煮鱒 さま
      丸に違い矢 さま

      コメントありがとうございます。
      興味のない人が多いのかなと思っておりました。ソリストとオーケストラとの関係があるかどうかなんて、半島人には関係ないことかもしれません。

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