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中央日報が「通貨スワップ延長推進」を話題に

本日の「短評」は、昨日の『韓国経済副首相「中韓通貨スワップの延長目指す」』の続きです。

昨日の『韓国経済副首相「中韓通貨スワップの延長目指す」』では、洪楠基(こう・なんき)韓国副首相兼企画財政部長官が20日の会議で話したとされる内容について紹介し、あわせて今月からしばらく、マレーシア、インドネシア、オーストラリアとの通貨スワップが満了するという話題を紹介しました。

こうしたなか、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に本日、こんな記事が掲載されていました。

韓国、中国・豪州などと通貨スワップ延長推進…終了から5年経過した韓日通貨スワップ(2020.01.21 14:37付 中央日報日本語版より)

こんな記事が掲載されるくらいですから、韓国にはよっぽど外貨不足が意識されている、と言う証拠でしょう。

この点、以前の『韓国の外貨準備における不整合と「本質的な問題点」』でも指摘したとおり、韓国銀行が自称する外貨準備残高は4000億ドルを超えており、一見すると同国が外貨不足に陥る可能性はなさそうな気もします。

それなのに、(こう申し上げては失礼ですが)「ハード・カレンシー」でもない国の通貨(マレーシア・リンギットやインドネシア・ルピア)との通貨スワップを気にするのは、やはりどう考えても不自然な気がしてなりません。

いずれにせよ、最近、通貨スワップに関する論考をあまり掲載していないという事情もあり、久しぶりに考察してみたいと思います。どうかご期待ください。

新宿会計士:

View Comments (7)

  • 新宿会計士様
    替え歌のネタにするつもりですので、期待して待ってます。🐧
    とりあえず「アタックNO.1」を狙ってます。🐧

  • 中央日報らしい記事ですね。中央日報は社として統一された思考というものが存在しない、所謂誰でも何でもかける掲示板みたいな感じですので、スワップ好きの記者は書き続けるのでしょう。

  • 「2016年8月に韓国がブレグジット(英国のEU離脱)や米国の利上げなどのため日本に通貨スワップを提案して交渉したが、2017年1月に日本政府は釜山(プサン)在韓日本総領事館前の少女像設置を理由に一方的に交渉を中断した。」

    という大嘘を書きたいだけの話でしょう。

    「韓国はウォンを出すが、日本は米ドルを出せ。日本円なら要らねぇ。」とか、身勝手な主張をしまくって破談になっただけでしょう、

    麻生氏は、「韓国から依頼があれば、検討しても良い。」とか言ってた様に思うが、韓国側は「日本が韓国に依頼して来たら、スワップ結んでやるニダ。」てな雰囲気だった様な気がしないでもない。

    以来一度も韓国から「スワップ結んで下さい。」という公式依頼文書は来ていないと思うので、日韓にスワップが無いのは何の不思議もない。

    • この、スワップ再開協議の開催を巡って、麻生財相が示した塩対応こそ白眉で、
      「あの時いらないと言ってやめたのに、何故、今になって再開したいのか説明して」
      と、韓国側に財政計画の杜撰さや見通しの甘さ等々の懺悔・告解を求めたんですよ。
      日本側が拒みたい理由を、韓国側に自らの口で言ってみろとw

  • そもそも中韓通貨スワップの延長に言及すること自体が「スワップ協定が存在しないこと」に対してのカムフラージュなのかもしれないんですけどね。

  • 外貨準備残高4000億ドルあるから,資金流出なんぞ全く心配ないというのが,アチラのコンセンサスのはず.それがなぜか,中央日報だけが以前からしつこくスワップの話題,とくに日本とのスワップが消滅した経緯(無論アチラ流の潤色がひどい代物ですが)を記事にしている.一体なぜなんでしょう? ひょっとしたら,日本と話をつけて,もう一度スワップを引っ張ってこれる人間と言ったらサムスン電子の副会長でグループの総帥李在鎔氏只一人,ブタ箱に放り込むようなことをしたら,この国もうオシマイだよとでも暗に言いたいのでは? 公式的にはこの新聞社,もうサムスングループとは切れてるということになっているようですが.

  • さほど額が大きくない、ハードカレンシーでもない通貨・為替スワップばかりでしたけど、それも今年に入って次々と満期を迎えるのですね。しかも人民元のスワップは続いているかどうかさえわかってないという……
    もしどれも失効したらどうなるのでしょうか?