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米戦略家が韓国に「日韓同盟」を提唱 なんと迷惑な…

たまには外国メディアの報道を紹介したいと思います。韓国の『MKニュース』というウェブサイトに掲載された記事によれば、米戦略化のピーター・ゼイハン氏が、平たく言えば「『日韓同盟』こそが韓国が生き延びる道」、とする主張を掲載しているようなのです。「無能な味方」は「有能な敵」を上回る脅威だ、という言葉もあるくらいなので、個人的には「なんと迷惑な…」と思ってしまいます。

外国メディアを読むのは面白い

最近、ウェブブラウザの技術が進歩しているためでしょうか、外国のメディアの報道であっても、簡単に日本語訳が得られるようになりました。

そして、とくに翻訳精度が高いのは、韓国語・朝鮮語のメディアです。

もともと日本語と韓国語は文法構造が似ており、ウェブ翻訳エンジンが出回り始めた初期のころから、韓国語に関してはかなり精度の高い翻訳が実現して来たという経緯もあります(ちなみに英語の場合、初期の翻訳エンジンは、とうてい実用に耐えるものではありませんでした)。

こうしたなか、昨年10月30日の自称元徴用工判決を契機に日韓関係が決定的に悪化するようになってから、個人的には彼らの考えていることが知りたくて、ときどき翻訳エンジンの助けを借りながら韓国メディアの記事を読むようになったのですが、ある意味では非常に参考になる記事が掲載されることもあります。

日本にいると気付きませんが、わが国は中国に追い抜かれたとはいえ、依然としてGDP規模では世界第3位の地位を占めていますし、また、わが国のおカネである円は、米ドルには及ばないものの、「世界最強クラス」の通貨でもあります。

これに対し、韓国の場合は日本と比べて世界経済(とくに中国経済)への依存度が極めて高く(※このあたり、早ければ本日か明日にでももう1本記事を書きます)、しかも自国の通貨・ウォンは世界ではまったく通用しないローカルカレンシーです。

このため、「外国からの制裁」にはめっぽう弱く、世界の大国(たとえば米国や中国)から受ける影響が、日本と比べてはるかに大きい、ということでもあります。とくに最近だと、韓国の経済人らは常に中国政府の顔色を窺っているフシすらあるのです。

韓国・MKニュースに面白い記事

そうした韓国の「迷い」を感じることができるのが、『毎日経済新聞』が運営する『MKニュース』という媒体に掲載された、次の記事です。

「米国消えた北東アジア」すぐに来る…韓国、日本と手をとらなければ(2019.11.01 10:32付 MKニュースより【韓国語】)

リンク先は韓国語の記事ですが、翻訳エンジンなどを参考にしながら内容を読み解くと、だいたい次のようなことが書かれています。

  • 米戦略家のピーター・ゼイハン氏はソウルのホテルで毎日経済の記者と会い、「米国はエネルギーと農業で自給自足体制を構築し、世界秩序の維持に興味を失った」「2~3年内に国際貿易システムは崩壊する」としたうえで、「韓国が現在の繁栄を維持するためには日本との協力が必要だ」と指摘した
  • ゼイハン氏は近い将来予見されることとして、「▼米国が世界のリーダーとしての役割を放棄し、▼中国経済が崩壊し、▼日本が再び『東アジア最強国』として台頭する」、などを示したうえで、韓国が周辺環境を眺める視点を完全に変えなければならないと強調した
  • そのうえでゼイハン氏は、現在の世界的な自由貿易秩序が、もともとは米国がソ連に対抗するために構築・維持して来たものだとしつつ、全世界の国際貿易網は米海軍が守り、国連や国際通貨基金(IMF)などの国際機関も米国主導で誕生したと指摘している
  • このため、1990年代初めの冷戦構造の崩壊と、最近、米国が食料・エネルギーの自給自足を成し遂げつつあることを踏まえると、もはや天文学的費用を掛けて既存の世界秩序を維持する必要性を感じないというのがゼイハン氏の説明である

要するに、「米国は内向きになった」ということですね。

内向きになるアメリカ

「これから2~3年以内に現在の国際的な貿易システムが崩壊する」だの、「これまで世界秩序を維持してきた仕組みがなくなる」だのといった、ややもすると極論にも聞こえる説明を聞くと、「何を突拍子もないことを」と驚く人も多いでしょう。

ただ、「アメリカ・ファースト」を掲げたドナルド・J・トランプ氏が2016年に大統領に選出され、その後の3年間、トランプ政権が一連の「アメリカ・ファースト」公約を、ひとつずつ実行に移そうとしていることは間違いありません。

なかでもトランプ氏が特に問題視しているのが、海外駐留コストです。

さらに、10月26日には米軍がシリア北部で自称イスラム国(ISIL)の「最高指導者」のアブー・バクル・アル=バグダーディーを殺害した、などと報じられましたが、米軍としてはシリア情勢に区切りを付けてさっさと撤収したいという考え方もあるのでしょう。

こうした状況を踏まえるならば、トランプ氏は、米国が莫大なカネを掛けて全世界に部隊を展開するという考え方に否定的であり、費用対効果が見込めない駐留先からは積極的に米軍を引き揚げようとしていることは間違いなさそうです。

余談ですが、MKニュースによるとゼイハン氏は、

  • 食料とエネルギー自給に成功した米国は、世界秩序の足を抜く
  • 米国海軍が道を守ってくれない国際貿易は失われ、中東のエネルギー輸出にも詰まるようになるだろう

などと指摘しているのですが、この下りについては、中東に石油の8割を依存する私たち日本にとっても他人事ではなく、強い警告として心して聞くべきでしょう(もっとも、これを「絵空事」として批判することは簡単ですが…)。

「ローカル大国」の時代へ

もちろん、ゼイハン氏の主張を巡っては、「シェールガス革命の効果を過大視している」、「トランプ氏が2020年の選挙で落選すれば前提条件は変わるのではないか」、といった批判があることも事実でしょう。

だいいち、「あと2~3年で世界の貿易体制が崩壊する」というのも極論に思えてなりませんし、米海軍が全世界のありとあらゆる交易路を護っているとする議論も、若干、乱暴な気がします。

ただし、米国が世界秩序の維持に今よりも関心を抱かなくなる可能性を踏まえ、それに向けて可能性を検討すること自体は、非常に有益な(そして知的好奇心をそそられる)作業でもあります。

MKニュースの記事には続きがあって、ゼイハン氏は、次のように主張します。

米国が抜けた空席は、日本、フランス、アルゼンチン、トルコなどの地域大国によって満たされる。これらの国は米国のような『グローバル超大国』の地位を占めることはできないが、各地域で、今よりも大きな影響力を発揮する。

なるほど。

ヨーロッパだとフランス(かドイツ)、南米だとアルゼンチン(かブラジル)、中東だとトルコ(かサウジアラビア)、東アジアだと日本(か中国)、といったところでしょうか。

こうしたなか、東アジアにおける日中の覇権争いについてゼイハン氏は

東アジアのなかでは、中国と日本の間の対決が予想され、日本の圧倒的勝利に終わるだろう

と述べます。その理由は、日本が世界第2位の海軍力を持っていて、かつ、中国と比べて貿易依存度が低いからだそうです。

(※ちなみに、貿易依存度の議論については統計的に正しいことを言っていますが、私自身は軍事にさほど詳しいわけではないので、海軍力において「日本が世界第2位だ」という下りについての妥当性を判断することはできません。)

また、ゼイハン氏は中国について、「米国が主導してきた秩序に最も依存している国」であり、「自由貿易の消失、エネルギー輸入断絶から、中国経済は生き残ることができない」と辛辣に評しています。

日本は「お断り」したいです

さて、ゼイハン氏は日本のことをずいぶんと高く評価しているようですが、エネルギー輸入が「断絶」するようなことがあれば大打撃を受けるという意味では、日本も中国とまったく同じです。

しかも、中国の方が地理的に中東に近い分、極端な話、イランとパキスタンの両国と仲が良ければ、パイプラインを建造すれば、少なくともイラン産の石油などについては輸入することはできますので、石油の大部分をタンカーに依存している日本と比べれば、中国の方が有利であるようにも思えます。

ただ、ここではゼイハン氏が「日本がローカル大国として浮上する」と主張しているという事実が重要ですので、同氏の議論の続きを見ていきましょう。

ゼイハン氏は、韓国もまた、「米国主導秩序の受益者だった」とし、米軍撤退や自由貿易秩序の崩壊、エネルギー輸入断絶などの環境変化の悪影響を大きく受けると指摘しています。

そればかりではなく、韓国の場合は北朝鮮の核問題という大きな地政学的リスクを抱えています。

ゼイハン氏は、「北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)のみの放棄に留まり、核保有を継続する」という予測を示しているのだそうですが、米軍が居なくなり、エネルギーが断絶し、北朝鮮の核という脅威と隣り合わせで生きていけるはずなどありません(※ゼイハン氏の予測が当たれば、の話ですが…)。

そこで、ゼイハン氏は驚くべき迷惑な話を打ち出します。それは、「日本との同盟」です。

日本は商品とエネルギー交易を保証することができる海軍力があるが、韓国海軍はそれを行うことができない/韓国が今後も高度の科学技術を所有している先進経済に残しために、日本の影響圏に入ることが不可欠だ

要するに、韓国は日本を必要としているのだから、自分から日本に近付け、とアドバイスをしているのです。

大変申し訳ないのですが、あまり余計なアドバイスをしないでいただきたいと思います(笑)。

日本がゼイハン氏のいうほどポテンシャルが高い国なのかどうかはさておき、「韓国は日本を必要としているが、日本は韓国を必要としていない」というのは事実でしょう。

しかし、これを日本の側から見れば、「無能な味方は有能な敵を上回る脅威」でもあります。どうかくれぐれも、この手の言説が韓国側で増えないことを願いたいものです。

新宿会計士:

View Comments (45)

  • そりゃあ、米国にしたら日韓が同盟して、中国等からの防波堤になってほしいでしょうけど・・。

    なにせ、信頼もへったくれもあったものじゃない連中ですから、同盟を結べるわけがありません!!

  • ゼイハンの論は、邦訳が出たころ、訳者だったかな、日本のインタビューに
    答えたものと、基本変わってないようですね。
    もっとも、当時は韓国の話はなかったと思いますが。
    シー・レーンを守るために外洋に展開する能力は、その気になれば、日本が
    アメリカに次ぐ力を持ってるし、第一列島線の国々はそれなりに海軍力が
    あるので、それらの国に嫌われている中国は外洋能力がなく、エネルギー
    輸送を護衛する戦力展開ができないという感じだったかしら。
    韓国でも過去、中央日報のコラム辺りで、報道があったと思います。
    何しろ、ゼイハンは名前が珍しく、記事も少ないので、検索しやすい。
    ゼイハンの論は、ストラト・フォーの主宰者フリードマンの100年
    予測を補って、どの国が地域大国として台頭しうるかを、論じるのが
    目的だったような気がします。
    フリードマンでは、21世紀、日本、トルコ、ポーランドが地域大国化して、
    世界覇権を脅かす。
    なぜ、中国は日本に勝てないのか、それはブレトン・ウッズ体制以降の
    世界秩序に中国が全面依存しているのに、アメリカはそこから引こうと
    しているからだ、という説明を詳しく述べたのがゼイハンのようです。
    アメリカは、内需的にも資源的にも、鎖国できるよ、ということのようですが、
    とすると、世界秩序に関われなくなるのでどうなんだ、という議論が
    出てくる。
    ゼイハン的には、日本は小康状態を保てると言うか、すでに悪札を持った
    経験のある先進国のようです。
    すると、食料やエネルギーを調達しなければならないものの、基本は鎖国に
    なる。移民が来にくいことは、多くの国がうらやましく思ってる。
    韓国に対する助言は、素晴らしく韓国に対する助言であって、露骨には
    言わないまでも、米国と日本は鎖国に向かっているという認識だと思う。

    • なかなかのご見識なので、コテハンキボンヌ。

      それはそうと、MKニュースと聞いて、メタクソニュースの略だなと思う年寄りはいないかw。

      • 冷静に考えれば、日韓同盟は地政学的に考えれば、当たり前な帰結点ではありますよね。正に戦前の併合の要因は旧ソ連などの南下による防壁的要因が大きかったのですから。
        しかし、私は嫌韓なので、諸外国の首長がよく使う手ではありますが、韓国による日本に対する悪口等を広め、嫌悪感や脅威を助長し、日本という国単位で一致団結せしめ、憲法9条破棄及び日本が通常の国々と同じように軍隊を持てるようになってほしいです。

  • まあ、「そのためには土下座して日本に謝罪して日本の属国にしてもらうしかない」と付け加えておけば大丈夫ですよ。同盟などあり得ない。

    • GSOMIAとか過去のスワップとか、表面的対等、実は一方的援助みたいなのあり得るから、同じ轍を踏まないようにしたいです

      • G様
        なんで、もう一度属国にしてやらなければならないのですか?🐧
        大日本帝国朝鮮総督府35年の赤字垂れ流し、
        朝鮮進駐軍、
        エトセトラ
        今、属国にしてやれば日本国内に朝鮮人が溢れ、治安の悪化(女性や高齢者は夜間、いや日中も独り歩き出来なくなり、特殊詐欺、粗暴犯が劇的に増え、刑務所が溢れかえる)、政府の監視が行届かない所で不適切な戦略物資の密輸等、日本の形を変えてしまう事になります。🐧

        属国にしてやる必要も義理もありません。🐧
        勝手に滅びれば良いのです。🐧

        関わり合う必要はありません。🐧

    • 南朝鮮の想定している仮想敵は日本でしょう?だからこそ日韓同盟なんてありません。

  • 韓国民って、つくづく思うのだけど
    ギブアンドテイク、という言葉が欠けた国民なんだね。

    スワップが必要、だから日本から持ってくる。
    軍の傘が必要。だから日本と同盟する。

    同盟しながら文句を言う。スワップ貰いながら文句を言う。

    相手、というものの存在を、どう考えているのだろうか。
    こんなやり方考え方で、韓国内の人々は日常的に生活できているのだろうか。

    まあ、謎ですね。

  • Peter Zeihanというひとは、本を一冊書いただけの「自称」地政学戦略家のようですが、わざわざインタビューする毎日新聞社の「良識」を疑います。それぞれの国の立ち位置・経済力・政治構造・世論形成など、理解しているとは思えません。水と油の関係である「日韓同盟」を提唱すること自体空想的すぎて「常識」を疑います。

    • こういう人が「米国の一流」の外交専門家だと言うんですよw。

      調べたら、原書も翻訳も一冊ずつで、新書だったら買ったかもしれないけど2000円以上出して読むもんじゃないなあと思いました。
      図書館で探してみよう。

  •  独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

     所詮、日韓関係は日米関係(あるいは米韓関係)の従属変数なので、す
    べてはアメリカとの関係次第かと。

     駄文にて失礼しました。

  • 更新ありがとうございます。

    ゼイハン氏、日韓には言及しないで下さい。お願いします。もうアソコとはウンザリなんですよ(笑)。

    海軍力も世界2位なんて、途方もない褒め言葉は困るのです(笑)。質は2位かもしれないけど、総合力は、いいとこ5位〜6位。GDP枠3%使ったら、3位には成れるでしょうが。

    こんなの韓国人が信じて『日本は嫌いだが、甲は韓国、乙は日本で結ぼうか』などと万が一にも思われたら大迷惑です。

  • 新宿会計士さま、更新有難うございます。
    このゼイハン氏という戦略専門家は寡聞にして存じませんが、日韓同盟の勧めを我が国に対してアドバイスしたのならば「何を寝言を言ってるんだ」で終わりですが、韓国に対するアドバイスとしては実に的確ですね。日韓同盟が日本にとっては負担が大きいだけの大赤字になるという事は、裏を返せば韓国にとっては多くの負担を日本に背負って貰えるから大黒字という事ですから。

    そして、これ(韓国が日本に抱きついて縋って来る事)こそ、 馬鹿が10個程も付く筋金入りのお人好し国民が圧倒的多数の我が国にとっては最悪の悪夢ですから。何しろ百年以上昔のお人好しな判断ミスが今に至るまで祟り続けているのですから。

  • アメリカはトウモロコシや大豆を一生懸命売り込んでる
    と思うのですが。シェール革命でバイオエタノールが注目
    されなくなり、今後ヴィーガンがさらなるブームになって、
    牛肉が売れなくなったとすると、食糧とエネルギーの自給率
    が高すぎるゆえに、アメリカの農家は輸出に依存するしか
    なくなる、という気がします。

    ただ、アメリカがお客さんや友だちと見なす国、地域が
    どこで、どの地域までなら自国の軍を出してもいいと判断
    するかは慎重に見極めて行く必要がありますね。
    イスラエルはとても大切なお友だちのはずなので、中東から
    完全に引くことはないと思いたいところです。

    ゼイハン氏の予測に乗っかって考えるならば、自由で開かれた
    インド太平洋戦略に周辺国に加えて英仏の協力を取り付ける
    ことは死活的に重要となりそうです。

    そこから派生するテーマとして、中東有事もしくはシーレーン
    喪失に備えて忘れられつつあるメタンハイドレードの採掘の
    研究に力を入れる価値はあるのか?

    日本が国防力を増強せざるを得ないのは明らかだが、自衛隊員
    の数はよくて現状維持。人口が減少する中、戦力をどうやって
    維持、強化するのか。無人兵器を多数導入するしかないのか。

    エネルギー政策と国防。極めて重要で難しいテーマですね。

    雑感ですが、中国は成長の限界を迎えつつある(もしくは
    迎えた)のか。そう遠くない未来にやってくる急速な高齢化
    社会のインパクトに耐えられるか。中国が地盤沈下してくれ
    たら大変ありがたいですけどね。ここはゼイハン氏のいう
    通りにならないかなあw

    • あ、間違えました、すみません。
      上のは「迷う人」が書いています。名前を書き忘れました。

    • 米国の場合、グレートプレーンズの地下水が無くなったら、農業が死亡しかねないと思うのですがそういうパラメーターは入っているのですかね。

      軍事費は、ロシアや英国やフランスみたいな貧乏国が鼻血を出しながら軍隊を維持しているのに比べたら、日本やドイツの軍事費支出の少なさは、同盟国がマジ殺意を抱くレベルですね。

      • りょうちんさん、ご指摘ありがとうございます。
        本文記事に「2~3年内」とあったので、その範囲で漠然と
        書いてます。念頭にあったのは、トランプ氏が、日本が
        トウモロコシを全部買ってくれるぞ!と喜んでいた場面ですw
        その下のイスラエルはお友だち、と合わせて、たとえ米国が
        内向きになろうとも、いきなり鎖国状態はないだろう?
        と、軽く疑問を呈した上で、でも、仮に予想以上に米国が
        内向きになっちゃうなら…

        シーレーン防衛には英仏の協力が必要だよねという流れです。

        で、りょうちんさんのご指摘は、「日本の軍事費レベルが
        これだけ低いのに英仏の協力なんて当てにするな」という
        ことを示唆されていますか?

        だとしたら、じゃあ日本はどうやってエネルギーを確保すれ
        ばいいとお考えでしょうか? ぜひご意見をお聞かせください。
        僕も「日本が国防力を増強せざるを得ないのは明らかだ」と
        書いている通り、軍事費を増やすこと自体は賛成なんです。
        ただ、人的資源が(たぶん)劣化してしまうリスクを抱えながら
        どのように戦力を高めるのか。簡単じゃないなと感じています。

        全体的にはとりとめのないことばかり書いてますが、要は
        どうやって軍事力を高めればいいか、意見があれば書いて
        もらえますか? という呼びかけです。

        韓国の話よりも、日本の話をしませんか? に応えてくれる
        人に呼びかけています。

        • 政治外交と軍事は本来表裏一体であるとの認識はありますか?軍事のみ語ってもオタクの世界です。旧日本軍が如何に駄目だったか語れますか?軍事強化は予算や戦車や艦艇や兵士を増やせば成せる和氣ではないのです、

        • 立ち寄り人さん、ご感想ありがとうございます。
          かなりがっかりきているので、忌憚のないことを
          言わせてもらいます。その前に、

          要は、 どうやって軍事力を高めればいいか、意見があれば
          書いてもらえますか? という呼びかけです。

          ここだけを読まれましたかねー

          ここの一番上の「匿名」は僕が書いているんですが、
          そこからの一連の流れを読んでもらえてますでしょうか?

          もしお読みになってないなら、ここから先はお忘れください。
          投稿時に名前を入れ忘れた僕のミスが招いたことで、
          ご迷惑をおかけしました、という話になると思います。

          さて、

          いちおうここの元記事のテーマは、アメリカが鎖国状態に
          なるかも? ですね。アメリカの軍事プレゼンスがなく
          なった場合の日本の資源確保について考えたとき、

          「自由で開かれたインド太平洋戦略に周辺国に加えて英仏の
          協力を取り付けることは死活的に重要となりそうです。」

          と一番上の文章内に書いてありますね。これすなわち外交ですね。

          「政治外交と軍事は本来表裏一体である」が正確に何を
          指すのかはわかりませんが、僕の理解では、裏づけとなる軍事力
          があっての外交であり、双方の国益に沿う外交を展開することで
          トータルの安全保障はより強固になると思っています。

          軍事のみ語ってもオタクの世界ですが、外交のみ語っても
          絵空事に過ぎない可能性は高いですね。

          で、どっちも一度に語るのは大変でしょう。どことどのような
          外交を展開して、それに見合った戦力をこのように整備して
          なんていう議論をここで展開しろとでも?

          手始めに、人口が減少していく日本が諸外国と堂々と外交で
          渡り合って行くに足る軍事力を維持、強化するにはどうすれば
          いいのか考えようという呼びかけが、なぜいきなり、

          「旧日本軍が如何に駄目だったか語れますか?」こんな話に
          なるんでしょうね。

          「自由で開かれたインド太平洋戦略」という言葉を持ち出してる
          段階で、相手を尊重する気持ちのある人ならば、この書き手は
          外交についても考えてはいる、と認識できるんじゃないでしょうか。

          なんだろうなあ、相手をつぶしにいくんじゃなくて、共に語ろう
          という気持ちになれないもんですかね。残念です。

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