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対話を拒んだ側が「対話と協力」を求める文在寅演説

韓国では本日を「光復節」と呼んでいるそうですが、「光復節74周年記念式」で文在寅・韓国大統領が演説しました。内容自体、想像していたものと比べると珍奇さはありませんでしたが、それでも日本に対して「対話と協力」を呼びかけたほか、北朝鮮との統一に言及するなど、なかなか常識外れであり、ある意味ではいかにも文在寅氏らしい演説だったのではないかと思います。もちろん、「対話と協力」を拒んで来た側は韓国ですので、こうした文在寅氏の演説は、私たち日本にとっては到底受け入れられるものではないでしょう。

2019/08/15 21:40 追記

こちらの記事では文在寅氏のとんでもない爆弾発言を読み落としていました。こちらについては『よ~く読むと…「2045年までに北朝鮮と統一」!』で示していますので、あわせてご参照ください。

 

気になる「文在寅演説」

本日、すなわち8月15日は、日本では「終戦記念日」ですが、韓国では「光復節」と呼ばれています。

正直、外国が特定の日付をどう呼ぼうが彼らの自由なので、知ったことではないのですが、ただ、今年に関しては、韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領がどんな「妄言」を発信するのかが気になるところでした。

しかし、実際にふたを開けてみると、文在寅氏にしては非常に無難な内容です(※といっても、脈絡もなしに話が飛躍する箇所もあるため、決して読みやすい文章ではありませんが…)。

これについては韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)が「非公式」としながらも日本語訳して全文を掲載しています。

<光復節記念式の文大統領演説全文>(2019.08.15 11:45付 聯合ニュース日本語版より)

全文はリンク先を読んでいただきたいのですが、ここでは気になった部分について、ポイントを列挙しておきましょう。

「日本」に何回も言及

文在寅氏の演説のなかで、目につくのは「日本」です。

光復はわれわれだけに嬉しいものではありませんでした。清日戦争と露日戦争、満州事変と中日戦争、太平洋戦争にいたるまで、60年以上にわたる長い戦争が終わった日であり、東アジア独立の日でもありました。日本国民も軍国主義の抑圧から抜け出し侵略戦争から解放されました。

このあたり、正直、韓国が「日帝支配からの独立」を祝うのは勝手にすれば良いと思いますが、戦争の全責任をナチスとヒトラーに押し付けたドイツと異なり、わが国は戦争の前後で国体が護持されています。「日本国民も軍国主義の抑圧から解放された」という下りは、あきらかに大きなお世話でしょう。

それはともかく、戦後、とくに日韓基本条約や請求権協定を締結して以降は、日韓両国は(形のうえでは)友好協力関係に入り、安保、経済両面で「協力」を続けてきたことは事実でしょう。これについて文在寅氏は次のように述べます。

われわれは過去に留まることなく日本と安保・経済協力を続けてきました。日本と共に日帝強制占領期における被害者の苦しみを実質的に癒すために取り組み、歴史を鏡とし固く手を結ぼうとする立場を堅持してきました。

このあたり、「常に過去にこだわり、日本が何回謝罪しても絶対に許してこなかった」のは韓国の側であり、その意味で、「どの口がそれを言うのか」と言いたい気持ちでいっぱいです。さらに、

過去を省察するのは過去にこだわることではなく過去から立ち直り未来へと進むことです。日本が隣国を不幸にした過去を省察する中で、東アジアの平和と繁栄を共にけん引していくことをわれわれは望んでいます。

の部分は、同じ文章のなかに「未来志向」と「過去志向」という矛盾する下りが同居しているなど、本当に呆れてしまいます。

協力を拒んできた側が何を言うのだろうか

そのうえで、文在寅氏の発言で最大のブーメランは、次の下りでしょう。

今からでも日本が対話と協力の道へと出るのであれば、われわれは快くその手を握るはずです。公正に貿易して協力する東アジアを一緒に作っていきます。

これは、おそらく日本が韓国に対する輸出管理を厳格化した措置のことを指しているのでしょうが、このような言われ方をするのは心外です。なぜなら、「対話と協力」を拒んできたのは、ほかならぬ文在寅氏率いる韓国政府の側だったからです。

そもそも論として、昨年10月30日の自称元徴用工判決以降も、日本政府は実に粘り強く、対話と協力を韓国側に呼びかけて来ました。

判決直後から日本政府は韓国政府に対し、「国際法違反の状態が生じている」、「これを是正してほしい」と何度も何度も申し入れましたし、また、韓国政府がこの問題にまったく対処しようとしなかったにも関わらず、日本政府は韓国政府に2ヵ月以上の時間を与えたほどです。

また、韓国が問題を放置し続けたため、日本政府は次のステップとして、今年1月10日に、韓国政府に対して日韓請求権協定第3条第1項に基づく「外交的協議」を申し入れました。つまり、日本政府はなお、紳士的・平和的・友好的に問題を解決しようとしたのです。

結局、韓国政府はこの外交的協議の申し入れを4ヵ月以上も放置した末に、韓国の李洛淵(り・らくえん)首相が5月15日、「韓国政府にできることには限界がある」などと言い放ち、匙を投げてしまいました。

日本政府は仕方なく、今度は5月20日になって日韓請求権協定第3条第2項に基づく仲裁手続の付託を韓国に通告。韓国側が期限の6月18日までに仲裁委員を任命しなかったため、今度は同3項による第三国仲裁を韓国に通告しました。

ただ、最終的に韓国政府は7月18日の「第三国指定期限」までに第三国を指定せず、晴れて7月19日時点で韓国の日韓請求権協定違反が確定した格好です。

対話を一方的に拒み、国際的な条約や約束を踏みにじり、日本を国際社会において公然と批判し、友好関係に背くような行動をとり続けるような相手国と、「ともに手を取り合い未来に向けて発展していく関係」が作れるのでしょうか?

文在寅氏、そして同氏の演説を聞いた韓国国民は、もう1度、しっかりと考え直してはいかがでしょうか。

韓国に待つのは破滅

文在寅氏は演説で、3つの提案をします。

  • ①責任ある経済大国として自由貿易の秩序を守り、東アジアの平等な協力を引き出すこと。
  • ②大陸と海洋を問わず平和と繁栄を先導する橋梁国家になること。
  • ③平和により繁栄を実現する平和経済を構築し、統一によって独立を完成していくこと。

自由貿易と戦後国際秩序の破壊者である文在寅氏が「自由貿易の秩序を守る」というのもおこがましい話ですし、また、韓国が「海洋同盟チーム」から「大陸レッドチーム」に移行したうえで北朝鮮と統一すれば、そこに待っているのは破滅しかありません。

そもそも論として、韓国が北朝鮮と統一すれば、いったい何が発生するのでしょうか。

まず、現在の北朝鮮は、間違いなく世界の最貧国水準にあります。韓国が単独で北朝鮮経済を韓国並みに引き上げようとしても、韓国にはその実力はありません。せいぜい北朝鮮と一緒に世界最貧国水準に転落するのが関の山でしょう。

次に、北朝鮮が核を持ったままの状態で南北統一しようとすれば、間違いなく、周辺4ヵ国を刺激することになりますし、場合によっては周辺4ヵ国が協調軍事介入する事態も発生するでしょう。

さらには、韓国が日韓関係や米韓関係を維持したまま、北朝鮮と統一することは、おそらくは困難でしょう。

日米ともに北朝鮮を悪の枢軸と見ていることもさることながら、韓国が北朝鮮と一体化して「核保有した経済大国」となることは日米の国益に反します。よって、文在寅氏がこれ以上、「北朝鮮との統一」に言及すれば、日米は予防的に今から韓国を経済焦土化せざるを得ないのではないでしょうか。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

今回の文在寅氏の演説を読んでみて、改めて感じたのは、この人物が本当に「北朝鮮大好き」なのだ、という点です。

文在寅氏の演説については、思っていたよりは穏当なものでしたが、それでも「日本が対話と協力の道へと出るのであれば、われわれは快くその手を握る」の下りは、日本としてはとうてい受け入れられるものではありません。

また、日本の輸出管理を巡る韓国にとっての「対抗措置」の手段が限られているなかで、韓国が日韓包括軍事情報保護協定(日韓GSOMIA)破棄やDRAMの禁輸などの極端な措置を講じれば、いよいよ本格的に日韓関係は破滅に向かって進み始めることになるでしょう。

その意味で、日韓関係を巡ってはまだ目が離せない展開が続きそうです。

新宿会計士:

View Comments (47)

    • 韓国でベストセラーになっている
      ソウル大学のイ-ヨンフン教授の
      「反日種族主義」の動画です。
      誰かこれに英語字幕を付けて世界に発信してくれないですかね。
      日本政府が説明するより余程説得力がある。

    • 李承晩テレビ 初めて見ました。
      説得力ある内容にビックリしました。
      まだ第2回だけしか見ていませんが全部見てみたいと思います。
      教えて頂き本当に感謝です。ありがとうございました。

  • 今後韓国の言うことははっきりしていると思います。

    「あれだけ韓国が対話を提案したのに、日本はさっぱり応じない。」「あまりにも傲慢である。」「日本は全く戦争犯罪を反省していない。」などです。

    対話に応じたら応じたで、「慰安婦に再度謝罪を」「旭日旗の使用を控えるように」「レーダー照射の事実はない」「徴用工に対して基金の創設を」など無理筋を要求してくるでしょう。

    粛々と日本の立場を主張しながら、報復を続けていくしかないですね。

      • 日本人の私の個人的な意見です。
        私の中では「韓国は死んだ」と思う。
        韓国はいらない。
        私の中の韓国はもう本当に死んだ!

    • 韓国自身にはもういいので、第三国に対しては口が酸っぱくなる位にしっかりいわないといけませんね。
      ある意味消耗戦ですが、こればかりは怠るわけにはいきません。

  • 光復節の演説で特に私の印象に残ったのはここですね

    >先に成長を達成した国がその後を追って成長している国のハシゴを蹴り飛ばしてはいけません。

    は? その梯子は誰がかけてやって押さえてやってたと思ってんだ
    蹴とばしてるのは誰だよ?w

  •  独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

     韓国の文大統領の発言を受けて、(日本マスゴミ村の)ATMの社説や、
    「サンモニ」が、「韓国と対話しろ」、「対話しない安倍総理が悪い。
    (もしかしたら、安倍総理が退陣して、対話する人が次の総理になるべ
    きだ)」と言い出すでしょう。

     駄文にて失礼しました。

  • 時と場合により「一番いやな待遇」は変わります。

    韓国政府は7月末ごろまでは「無視」が嫌いでした。
    今や「即時拒否」でしょう。トランプ氏との2分会談の要領です。
    それも何度も連呼するのではなく「一発拒否回答」で、ちゃんちゃん。

    世耕氏の対応で十分です。

    問題は国外対策です。これは国益と海外在住の邦人利益のためやらねばなりません。
    しかし今の外務省に難しいブロックサインを出しても実行は難しいでしょう。

    Webだけでもカウンター部門は外注した方がいいと思います。

  • 文大統領の演説と、昨日の売春婦記念日の談話に対して、日本マスコミは「抑制的」と評価しているようです。
    主たる理由は、反日的な内容が少なかったからの様子。
    韓国が反日する事が、既得権で当たり前のような頭になっているのでしょう。
    日本が、日清戦争から60年間ずっと戦争していたような話ぶりだけでも、日本を貶める嘘の塊の発言です。
    このように韓国が日本を加害者として、上から言って来る事に対して、日本全体が、余りにも無抵抗な気がします。
    徐々に嘘を刷り込んで来るプロパガンダが、彼らの戦略ですので、騙されない対策が必要です。
    文大統領の3つの提案ですが、自分の都合に合わせて、平和だの美容だのを混ぜ込んだだけで、どのようにそうするのかという、具体性が感じられません。
    韓国国民を騙して統一したい、ウリナラマンセーな内容だと思いました。

    • だんな 様
      雨の日に捨て猫を拾う不良、というのともちょっと違いますね。
      ネタ山盛りだと思ったのに期待より少なかった、という感じかもしれません。

      • そうですよ、連休中の楽しみが、無くなりました。
        今日は、台風で引きこもっていたら、大谷選手も見れず、当然甲子園も中止と、つまらない一日でした。

      • >雨の日に捨て猫を拾う不良、というのともちょっと違いますね。

        雨の日に捨犬を拾う韓国人、

        なら自然ニダ。

        • りょうちん さま

          >雨の日に捨犬を拾う韓国人、

          なら自然ニダ。

          食べるためですか?

        • 犬も歩けばウリに喰われるニダ。(--;

    • 特売日だからと態々出かけて見たら、台風により入荷がありません。みたいな・・・

  • 今日の演説を要約すると、

    1.北とは未だ対話局面、2045年までに統一したい。
     (最近ミサイル飛ばされてるけど)
    2.日本の経済報復はけしからんが、当方は対話するつもり。
     (募集工等への言及ナシ)

    しかし何の具体的提案もなく、中身スカスカ。
    北は明日ミサイル飛ばしそうな気がします、日本は無視でしょう。

    さらに、この演説NAVERではすこぶる評判が悪い。
    http://blog.livedoor.jp/kaikaihanno/archives/55709473.html

    欧州告げ口ツアーも成果ナシで終わるでしょうから、
    来週はまた反日を強化してくると予想してます。
    火病具合によっては、GSOMIA破棄もまだありえそう。

    PS;日米に相手にされないと欧州に向かうのは、去年の
      対北制裁緩和を主張した時と同じですね、ワンパターン。

  • 困った人ですね。じゃああなたが宿題やってきたら話し合いましょうか。
    「...今すぐ話し合うニダ!」
    宿題できたの?
    「出来てないけど話し合うニダ!」
    じゃあ基本条約の話する?
    「その話はしたくないニダ!ツートラックニダ!」

    話にならん。

  • あり得ないと思いますが、もし、かの国が日本の主張を全て受け入れたとしても決して手を緩めてはなりません。
    自国の経済が復活すれば必ず日本にいちゃもんをつけてきます。
    過去を見れば全てがわかります。貰うものをもらえば、かならず約束を破ります。
    焦土化するまで続けるべきです。
    今後は、国内の左巻き連中が余計な事をしなければよいのですが。

  • 文大統領だけでなく、現在の韓国政府に最も欠けているものは現実の把握能力、危機察知能力であるように思います。問題処理能力も皆無、ですか?それは「日本が悪い」という魔法の呪文がありますから大丈夫でしょう。

    常に甘い予想を立て、思い通りに行かないと相手が悪い、当然の反撃を受けては後頭部を殴られた、いったい国の舵をどういう方向に取ろうとしているのか、常人には理解できません。

    文大統領の頭の中には、多分理想の朝鮮というものがあって、それを目指しているのでしょうが、この米中間に嵐が起きつつある今、それに邁進するタイミングなのか、政治家は天・地・人を判断する現実感覚というものが必要です。

    結局、政治家向きでない人材を最高指導者に選んでしまった韓国国民の罪、ということになるのでしょうか。ツケを払うのは、確かに国民になりそうです。

    日本にとって韓国の最大の価値は、愚行への教訓、品性の反面教師、いわゆる他山の石であると思っています。衆愚政治がどういう害毒をもたらすものなのか、典型的なケースをサンプルとして見せてくれるものと、注視しています。

    • ムンさんにとって理想の朝鮮。
      すみません。ちょっと長くなります。

      私が思うに、彼の本懐は南北統一にあらず。朝鮮民族が華夷秩序の頂点に立って世界を指導することにあると見ます。
      時代錯誤ですね。しかしその時代錯誤こそが韓国国民の本質と思うようになってきました。

      韓国が無根拠に日本を見下す態度を、私たちは得てして韓国が朝貢ナンバーワンで日本が化外の蛮族だという歪んだ価値観(いわゆる朝鮮は日本の兄という考え)によるものだと考えてしまいがちです。
      しかし、近代以前の歴史を捨てた韓国国民が、それが自国に都合のいい当時の世界観とはいえ、そこまで勉強して考えているとは思えません。もちろん昔話的に言い聞かされてはいるでしょうが、ほとんど神話レベルの言い伝えのようなものでしかないと思います。
      そもそも近代以前の朝鮮は、民族的に根深く侮蔑意識が浸透するほど日本に興味は持っていなかったのではないでしょうか。
      日本に対する込み入った愛憎からくる執着は、近代以降に芽生えたものと考えるべきです。

      なぜそう考えるのか。
      ひとつは、近代以前の歴史において、朝鮮が主体となって日本に侵攻したことがない。朝鮮が制圧すべき敵とも獲得すべき領土とも考えていなかった。すなわち重要視していなかった。
      もうひとつ、朝鮮にとって中国を中心とした華夷秩序が世界のすべてだった。中国の朝貢国ナンバーワンのポジションを確保している限り国土の安全と貿易は保障されているのだから日本になど構う必要がない。
      朝鮮にとって日本は必要な国ではなかった。せいぜいが華夷秩序の周辺でチョロチョロしている辺境の島ぐらいの意識だったのでしょう。
      昔の朝鮮による世界地図を見ると彼らの世界観がよくわかります。
      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B7%E4%B8%80%E7%96%86%E7%90%86%E6%AD%B4%E4%BB%A3%E5%9B%BD%E9%83%BD%E4%B9%8B%E5%9B%B3

      近代になってその状況が一変します。
      華夷秩序の中華清国は西夷の蛮族にやられ放題で中華の威信まるつぶれ。半島周辺には外国船が押し寄せ、開国維新を経て西洋化を目指す日本から開国を迫られる事態に陥ってしまう。
      ここで小中華という発想が復権したようです。

      じつのところ、そもそもの小中華思想というのは、華夷秩序で中国の次だから次点の中華で小中華だというものではありません。
      宗主国が明から清に代わって、清国は漢民族ではない蛮族が成り上がったのだから中華とはいえない、伝統的な朝貢国である朝鮮こそが中華の正統継承者であるという考え方にはじまっています(この理論のおかしさは私のせいではありません)。
      その清国がいまや西夷の蛮族に蹂躙されて中華ではなかったことが判明し、朝貢もせず西夷にかぶれた蛮族日本が朝鮮も開国せよ、近代化を手取り足取り指導してあげるなどと言ってきた。いよいよ朝鮮こそが華夷秩序の中華とならねばならぬ。
      これが小中華です。

      結局のところ朝鮮は、その蛮行の責任を逃れたい清国の命令で、日本を筆頭として各国と修好条約を結んだものの、王族の内紛状態に陥り、治安維持を名目に朝貢史上はじめて中国による自国への軍事介入を許して事実上清国の占領下に入り、日本は条約を破った清国と戦争状態になり、敗れた清国はふたたび朝鮮を独立国と認めました。
      このへんは皆様ご存じのことでしょう。

      ここで私が考えるのは、
      ・西夷かぶれの蛮族日本に華夷秩序を壊された。
      ・しかも短期間で二度までも。
      ・日清戦争ののち、西夷かぶれの蛮族日本がこともあろうに小中華朝鮮に対して国家建設を指導援助した。
      ここまでは事実。以下想像です。
      ・朝鮮近代化は西夷かぶれの蛮族日本の強制で朝鮮はそれを拒否したかった。
      ・西夷かぶれの蛮族日本は朝鮮に干渉して小中華朝鮮による新華夷秩序建設を妨害した。
      ・近代化を押し付けて小中華の華夷秩序を否定した日本は絶対悪である。
      ・西夷かぶれの蛮族日本から経済援助や技術移転など、小中華朝鮮を侮辱する数々の侵略行為は許せない。

      狂ってますよね。
      しかし私はここに韓国が絶対に日本を許せない本性があるように思うのです。

      日本など欧米におもねるだけで我々の文化を理解できない野蛮人だという差別意識、しかしその日本の世話にならなければ国家が成り立たなかったというコンプレックス。ここまでは皆様想像つくでしょう。

      ここに、日本が邪魔さえしなければ朝鮮は中華の宗主国になっていたのだ、という考えがあったらどうでしょうか。実力は関係ないです。むしろ不可能な夢を絶たれたからこそ、それはあいつらのせいだと転嫁できる。
      南北統一してかつての朝鮮を取り戻し、日本を叩いて、どうだ朝鮮こそが中華なのだと西夷に思い知らせたい。宗主国として日本に朝貢させたい。一旦華夷秩序を取り戻せばほかの西夷もやがて日本に続くだろう。
      しかし一方で統一朝鮮は中国に朝貢を認めてもらい、統一後の経済難を助けてもらう。

      以上、ムンさん理想の朝鮮を想像するの巻でした。

      • なんちゅうか本中華を思い出しました(年がバレる)

        小中華思想と言うより本中華思想の方がぴったりですね。

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