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韓国の「食い逃げ外交」、そろそろ年貢の納めどき

長年、韓国ウォッチャーを続けてくると、何となく見えてくるのがあります。それは、韓国の外交は、「いかにして義務を果たさずに権利だけを享受するか」という、まことにムシが良い発想に基づいている、という点です。といっても、それは昨日・今日に始まったことではありません。日本が今後、韓国との関係修復に動くのか、日韓断交を決断するのかはわかりませんが、少なくとも韓国の「食い逃げ外交」については、これ以上許してはなりません。本稿では韓国メディア『中央日報』(日本語版)に掲載された、まったく矛盾する内容の2つの論考をベースに、この「食い逃げ外交」について考察してみたいと思います。

米中二股外交、あるいは「食い逃げ外交」

韓国といえば、朴槿恵(ぼく・きんけい)政権時代に「米中二股外交」を繰り広げていた国です。

韓国の外交スタンスを「米中二股外交」と名付けたのは、当時、日本経済新聞社編集委員だった鈴置高史氏です(※余談ですが、鈴置氏は、現在は優れた韓国観察者としても知られていて、私自身は当ウェブサイト上で「鈴置ファン」だと公言しています)。

この外交スタンスは、分かりやすくいえば、

米国の同盟国としての権利を謳歌しながら、米国の同盟国としての義務を十分に果たさず、同盟国でもない中国とのあいだであたかも同盟国であるかのように振る舞うこと

と考えれば良いでしょう(あるいは「米中の良い所取り)。

もっと極端な例では、「専業主婦でA夫さんの奥さんであるK子さんが、A夫さんの給料を家に入れさせておきながらA夫さんのための家事をせず、隣家のC夫さんのために家事をする」ようなものです。

さしずめ「A夫」さんが米国、「A夫さんの給料」が在韓米軍による韓国防衛、「K子さん」が韓国、「C夫」さんが中国といったところでしょうか。

ただ、こうした韓国の良い所取りは、朴槿恵政権時代に極端になっただけであって、似たような行動は、前任の李明博(り・めいはく)政権時代から観察されました。

これについて、同じ鈴置高史氏が執筆された『5年前、韓国は通貨スワップを「食い逃げ」した』という論考で、李明博政権が日本から通貨スワップを提供されて「食い逃げした」というエピソードが紹介されていますが、それだけではありません。

米戦略国際問題研究所(CSIS)上級顧問のエドワード・ルトワック氏も、非常に興味深い指摘をしています。同氏の2012年刊行の名著 “The rise of China vs. the logic of strategy” の邦訳版『自滅する中国』(※)の233ページから、一文を抜き出しておきましょう。

(※出版は2013年、監訳者は奥山真司氏)

現在の政策を保ったままの韓国は、いわゆる『小中華』の属国として、しかも米韓同盟を続けたまま、中国による『天下』体制の一員となることを模索しているのかもしれない。結局のところ、米国は一方的な関与に完全に慣らされており、韓国にたいして『ただ乗り』(フリーライド)の負担を要求していないのだ。一方、韓国が自国の安全保障のコストとリスクを受け入れず、かわりに従属者になろうとしているのは明らかだ。」(下線部は引用者による加工)

要するに、韓国が米国の「同盟国」としての適正なコストやリスクを負担せず、中国の属国になろうとしている、という指摘ですね。鈴置氏の言葉を借りれば、「食い逃げ外交」、といったところでしょうか。

中央日報「良いとこ取りする時代は終わった」

上記の基礎知識を踏まえたうえで、まずは、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に昨日掲載された、次の記事を紹介したいと思います。

【コラム】米中の間で「良いとこ取り」する時代は終わった=韓国(2019年06月17日13時59分付 中央日報日本語版より)

この記事には「世宗研究所中国研究センター長」の「イ・ソンヒョン」という署名が入っていますが、まことに失礼ながら、普段の韓国メディアに掲載される記事のレベルの低さを知っている立場からすれば、韓国メディアとは思えないほどレベルが高い記事です。

(※なお、「イ・ソンヒョン」という人名には漢字が併記されていないので、本稿ではこのとおりの表記を用いたいと思います。)

イ・ソンヒョン氏は、米中貿易戦争の本質を「『貿易戦争』ではなく、未来をめぐる『覇権戦争』だ」と喝破した上で、次のように指摘します。

米中はイデオロギーと世界観が異なる2つの文明だ。貿易を通じた共同利益の創出は今まで衝突を防いでくれる防波堤だった。我々は今、その安定を支えてきた堤防が崩れるのを眺めている。今後、貿易だけでなく台湾・南シナ海・チベット・サイバーハッキング・人権・北極海・5G・人工知能・北朝鮮など技術と安全保障、体制問題まで全面戦争の様相に進むだろう。

そして、イ・ソンヒョン氏は、習近平(しゅう・きんぺい)体制下の中国が米国を「傾き始めた覇権国」とみなし、現在を「米国を追い越すための戦略的好機であり、100年ぶりの大変革期」と位置付けていると指摘しています。まことに失礼ながら、韓国メディアにしては珍しく、参考になる下りですね。

(※余談ですが、日本を含めた西側諸国的な感覚では、こうした文章を読むと「中国の脅威」を強く意識するのですが、韓国メディアで「中国の脅威」に言及されることは、滅多にありません。この点については、また別稿で触れたいと思います。)

つまり、イ・ソンヒョン氏に言わせれば、現在の米中貿易戦争とは、中国の台頭と、それを抑えようとする米国とのぶつかり合いであり、まさに単なる経済戦争ではなく、文明と文明の全面対決なのです。

そのうえで、イ・ソンヒョン氏は、米中関係の悪化で「韓国は最も立場が難しい国になる」と指摘。こうした状況について、

米中間で「良いとこ取り」のパラダイムはすでに終わった。次善は選択せずに済む状況だ。最悪は二つのうち一つを選択する状況に追い込まれることだ。韓国が自ら招いた側面が大きい。」「韓国に対する米中の不信感は数年間累積し、信頼できないパートナーという認識を抱かせた。

など、韓国が米中両国からの信頼を失い、1997年の通貨危機のときよりも、さらに厳しい時期を迎えると指摘しているのです。韓国人のなかにも、ここまで正確に現状を認識している人物がいるとは、正直、驚きです。

ただ、イ・ソンヒョン氏はこの状況に対して処方箋を示すわけではありません。

韓国の選択は尊重されず、選択を強要された。「米中間の韓国の選択」問題は今後、韓国社会で最も分裂的談論として登場する可能性がある

と、韓国にとっては耳の痛い警告を発しているのですが、イ・ソンヒョン氏は米国を選ぶのか、中国を選ぶのか、どちらが良いと思っているのかについて、結局は明言しないで終わってしまっているのがとても残念な点でしょう。

どっちやねん!

つまり、イ・ソンヒョン氏の論考には「結論がない」という意味での物足りなさはあるにせよ、韓国メディアに掲載された論考にしては珍しく、「韓国が米中二股外交をこれ以上続ければ破綻する」という警告が正面から出てきたことは、素直に評価して良いと思います。

ただ、大きな問題があるとしたら、同じ日の中央日報に、これとまったく同じテーマで、真逆の主張が掲載されたことでしょう。

米中貿易戦争で片方に寄るのは致命的敗着(1)(2019年06月17日16時51分付 中央日報日本語版より)

この記事の末尾には「成均館大政治外交学科教授/成均中国研究所長/リセットコリア外交安保分科委員」の「李熙玉(イ・ヒオク)」という署名が入っています。

この李熙玉(り・きぎょく)氏の記事は3300文字を超えている長文ですが、まことに失礼ながら、文章の長さの割に、ほとんど心に響きません。なぜなら、文章がやたらと抽象的でありながら、「具体的に韓国はどうすれば良いのか」、という点については、ほとんど何も書かれていないからです。

ただ、タイトルで何となく想像がつきますが、李熙玉氏はこのダラダラ長い文章の中で、要するに「今までどおり米中二股外交を続けたら?」と提案しているようなのです。

ちなみに、文章自体はやたら小難しい言葉がちりばめられていますが、3300文字のうちの2500文字分は、

今後、米中貿易戦争の対立は激しくなり、長引くであろう。そして、いちばん被害を受ける国が韓国である。

と述べているだけです。中身のない文章を、たった1行に圧縮するのも簡単ですね(笑)

それはさておき、李熙玉氏は

米中貿易戦争の波紋は韓国の選択のジレンマを深める

などとしつつも、韓国が中国から離れることなどできない、といった趣旨のことを述べたうえで、次のように指摘するのです。

したがって米中貿易戦争を拡大解釈し、親米・親中フレームにはまることを警戒する必要がある。

およっ?

米中貿易戦争は韓国にとっては「親米と親中の対立」ですよ!大丈夫ですか、李熙玉さん?(苦笑)

ごちゃごちゃ難しい単語をいっぱい並べて小難しく見える文章をせっかく作ってくれたところ、まことに申し訳ないのですが、この記事では、今後の韓国がどうすれば良いのか、何ら 具体的なことを述べていないのです。とくに、記事の最終段落、いったい何を言いたいのか、ご本人ですらわからないのではないでしょうか。

まず、政府は企業と市場の不確実性を減らし、私企業の経済活動に関与しないというメッセージを発信しながら、誤解が誤った判断を招くのを防ぐために疎通を強化する必要がある。5G装備のセキュリティー問題もドイツや英国のように国際認証機関の審査を強化する方法で接近することができる。急ぐべきことは韓半島を含む新しいグローバルサプライチェーンを構築し、国-企業-家計が知恵を合わせてファーストムーバー(first mover)に向けた長期戦略の合意を作ることだ。

米国につくのか、中国につくのか、北朝鮮とくっつくのか

さて、以上、イ・ソンヒョン氏と李熙玉氏の2つの文章を眺めてみたのですが、かたやイ・ソンヒョン氏は「米中二股外交を続けることはできない」、かたや李熙玉氏は「米中二股外交を続けるべき(むにゃむにゃ)」と主張しているようなのです。

毎度ながら、同じ日にこういうまったく矛盾する記事を平気で掲載する中央日報というメディアの懐の広さには驚きます(※念のため申しておきますと、皮肉です)。

ただ、韓国人に「あなた方は米国につくのですか、中国につくのですか」と尋ねてみたい気分でいっぱいですが、実際、数年前に私の個人的な知り合いである韓国人に尋ねてみたところ、「韓国は日本を悪者にして米中双方に良い顔を続けるだろうね」と言われてズッコケた記憶があります。

もっとも、最近だと、韓国は文在寅(ぶん・ざいいん)政権下で北朝鮮にも擦り寄っていますので、現在の韓国の選択肢としては、少なくとも

  • ①中国の属国になる
  • ②米国の同盟国に留まる
  • ③北朝鮮と統一する

という3つがあることは間違いないでしょう。

そして、非常に残念なことに、②の選択肢については、肝心の米国が「韓国疲れ」を発症しているためでしょうか、可能性は非常に低いように思えてなりません。

日本は韓国に、日韓関係を清算させるべき

ところで、私も長年のコリア・ウォッチャーとして、これまで韓国の行動を観察したことで得た結論に基づけば、韓国の基本的な外交戦略は「義務を果たさず権利を主張すること」にあります。

しかも、ただそれだけならまだ良いのですが、韓国の場合、米韓同盟に対する無責任さが高じて、本当の脅威(中国や北朝鮮)に対してではなく、全然脅威でも何でもない、本来ならば友好国であるはずの日本との争いを欲するという歪んだ情熱を抱いているのです。

日本に対して、過去の歴史を糾弾しつつも技術や資本で依存しようとして来るという「ツートラック戦略」も、結局のところは、ありもしない歴史問題を捏造することで、日本とのあいだで義務を果たさず権利だけを享受しようとする、きわめて厚かましく歪んだ発想が根底にあると考えるべきでしょう。

では、日本はこれから、どうすれば良いのでしょうか?

少なくとも今までは騙されていたかもしれませんが、今後の日本はこれ以上、韓国から騙されないようにすべきであり、それどころか、韓国の「食い逃げ外交」を、むしろ日本が積極的に破綻させるべきではないかとすら思います。

その試金石となるのが、昨日の『「仲裁委員任命期限」が近づく まずは観光ビザから始めよう』などでも触れた、自称元徴用工問題を巡る仲裁手続です。

各種報道によれば、本日は自称元徴用工問題を巡る仲裁委員任命の期日だそうです(私の理解では「5月20日から30日以内」とは「6月19日」ではないかと思うのですが、いちおう、どの報道を見ても本日がその「30日の期日」だとされています)。

私の予想では、おそらく韓国側は仲裁委員の任命を見送るでしょうが、これも想定の範囲内と見るべきですし、このまま「第三国仲裁への付託」に入るのだと思います(手続の詳細は『資料:「日韓請求権協定第3条」の原文と解説』参照)。

そして、日本が今後、韓国と仲良くお付き合いしていくのか、それとも日韓断交に向かうのかは知りませんが、どちらにしても、日本はこれまでの日韓関係について、一度、キッチリと清算しておくべきではないかと思います。

  • ①韓国との友好関係を続けるにせよ、今までの日韓関係のなかで、「タダ乗り」「食い逃げ」「不法行為」などで日本が韓国から受けた被害については、キッチリ清算させることが必要
  • ②韓国と断交するならば、これまで日本がさんざん飲まされてきた煮え湯を100倍にしてお返しすることで、朝鮮半島にぺんぺん草も生えないくらいの経済的打撃を喰らわせることが必要

その意味で、まずは仲裁手続をキッチリと進めることは、その「清算」の第一歩としては及第点でしょう(少々日本政府の動きが遅いのが気にかかりますが…)。

一方、韓国がこれから経済危機(あるいは通貨危機?)に見舞われることはほぼ間違いないと思いますが、1997年や2008年のときと違って、日本は今度こそ、韓国の「食い逃げ」を許さず、「韓国の食い逃げ外交」をむしろ積極的に破綻させるべきではないでしょうか。

なお、どうやって「韓国の食い逃げ外交」を「破綻」させるかを巡っては、以前の『韓国への対抗手段は経済制裁ではなく、経済焦土化作戦なのか』などをご参照いただきたいほか、今後も随時、当ウェブサイトで機会を見つけて議論していきたいと思います。

是非、今後ともご期待ください。

新宿会計士:

View Comments (31)

  • 「米国の同盟国としての権利を謳歌しながら、米国の同盟国としての義務を十分に果たさず、同盟国でもない中国とのあいだであたかも同盟国であるかのように振る舞うこと」・・・日本の事かと思った。

    • 冗談はさておき 「第三国仲裁への付託」なるものに不信感ないしは 不安感を持っているのは私だけでしょうか? WTOやIWC関係のICJの前例もあります。はたして第三国は公平な判断の持ち主なのでしょうか?

      • それ以前に韓国の「戦略的放置」により仲裁手続きそのものがとん挫するのは目に見えていますので「杞憂」に終わりそうです。

      • 保守太郎様、

        > 「米国の同盟国としての権利を謳歌しながら、米国の同盟国としての義務を十分に果たさず、同盟国でもない中国とのあいだであたかも同盟国であるかのように振る舞うこと」・・・日本の事かと思った。

        > 「第三国仲裁への付託」なるものに不信感ないしは 不安感を持っているのは私だけでしょうか? WTOやIWC関係のICJの前例もあります。はたして第三国は公平な判断の持ち主なのでしょうか?

        いずれも一理あると思います。

        アメリカにとって、日本は韓国に比べればまだ信頼できる同盟国ですが、全幅の信頼をおかれているかと言うと、そこは確かに疑問です。
        野党は完全に親中、媚中ですし、与党政権でさえ、親中的な対応を取ります。
        また、田中角栄による日中国交正常化に対するトラウマもアメリカのパンダハガーには残っているでしょう。

        日本は韓国よりマシというだけであって、対米対中の立場的には似ている面が少なからずあります。

        また徴用工に関しては、第三国の仲裁、あるいはその後予想される国際司法裁判所での法廷闘争にしても、必ずしも日本に有利な結論が出るとは限りません。
        日本はこの手の法律戦に信じがたいほど弱いですし、韓国は非常に強い。日本の全面的敗訴の可能性もなくはないでしょう。

        私はそれでも日本は仲裁、国際司法裁判所への訴えをすすめるべきだと思っています。
        有利だと思われるこの内容で敗訴することで、日本政府も日本人もロビー活動の重要性、国際政治がきれいごとだけで済まないことが少しは理解できるでしょう。

        さらに言えば、韓国、中国のシャープパワーには本腰をいれて対抗しなければ、国の存亡があやしくなってくることを、そろそろ理解すべきだと思っています。

        • >また、田中角栄による日中国交正常化に対するトラウマもアメリカのパンダハガーには残っているでしょう。

          ここでは「ドラゴンスレイヤー」ではないのですか?

        • りょうちんさま、

          いえ、パンダハガーの方です。

          しかし、確かにここでパンダハガーの例を持ってくるとわかりにくいですね。

          今、出先なのですが、私が言いたかったこお、後で解説します。

        • りょうちんさま、

          自分でもう一度コメントを読み直してみましたが、話がそれているのに気づきました。

          「(日本が)同盟国でもない中国とのあいだであたかも同盟国であるかのように振る舞うこと」
          の例で書き始めたつもりが、いつのまにか

          「(日本は)同盟国なのに米国の動きに追随せず、独自の動きをとることがある」
          という論になってましたね。

          パンダハガーの件は、キッシンジャーを念頭に置いて書きました。つまり、アメリカは対中強硬策を取る際、日本にももちろん強硬に出ることを期待しているが、対中軟化の際も、日本がアメリカに先行して軟化することは許さない、という趣旨です。

          「(日本が)同盟国でもない中国とのあいだであたかも同盟国であるかのように振る舞うこと」の例を書くのであれば、ドラゴンスレイヤーが日本の対中軟化に不満を持ったケースを示すべきでしたね。

          ご指摘ありがとうございます。

        • 万一 日本の主張が否決された場合には 審判に日本政府はどのような態度で臨むのでしょうか?
          「ははー 恐れ入りやした。」と審判に従うのでしょうか? それを見て国民はどう思うでしょうか?

        • チキンサラダ様

          頭が固いのかイマイチよくわかりません。
          現時点で対中強硬策を取る米国は、「日本にも強硬策を期待している」なのでしょうか
          それとも日本には対中強硬策中故、「日本にはしゃしゃり出て欲しくない」なのでしょうか
          申し訳ありませんが押してていただきたく。

        • すいません誤記です、
          ×:押してていただきたく。
          〇:教えて戴きたく。

        • 保守太郎様、

          > 万一 日本の主張が否決された場合には 審判に日本政府はどのような態度で臨むのでしょうか?

          日本の場合は仲裁案や判決には従うのではないでしょうか。

          > それを見て国民はどう思うでしょうか?

          様々な反応があるでしょうね。韓国に対する怒りはさらに燃え上がるでしょうし、仲裁案や判決にしたがうべきでないと主張する人たちもいるでしょう。一方、意にそぐわない決定が出ても、それに従うことのできる文明度の高さを誇りに思う反応もあるでしょう。

        • がぶりえる様、

          > 現時点で対中強硬策を取る米国は、「日本にも強硬策を期待している」なのでしょうか

          そうですね。目立つ対中軟化は機嫌を損ねるようです。もちろん基本は日本が米国に波長をあわせることが期待されています。

          過去の対ソ連、対中国の外交を見ていると、米国が敏感なのは米国が軟化する場合ですね。日本が米国以上に、あるいは米国に先駆けて日本が軟化することを米国は嫌います。

          日本が米国以上に強硬であったことはほとんどないのですが、おそらくそれはあまり問題がないのでしょう。

          米国の強硬度の7割がけ、8割がけくらいが最も収まりがよいようです。
          (数字は体感的なものです)
          米国の強硬度に追随すること、そして米国のイニシャティブを阻害しないことが重要なようですね。

        • チキンサラダ様

          丁重なご回答ありがとうございます。
          当方現在、開発がピークになりかけでして、AM9:00前後及び10;00~PM1:00辺りまでしか本サイト書込めない状況でして空き時間に各位のレス読んで話題について行くのがやっとです。

          なるほど米国「落し処」で、しゃしゃり出るなですか。
          よくわかりました。
          また
          >米国の強硬度に追随すること、そして米国のイニシャティブを阻害しないことが重要なようですね。
          >米国の強硬度の7割がけ、8割がけくらいが最も収まりがよいようです。
          米国のイニシャティブを尊重しつつ、残り2,3割が日本の自主外交での取り分と考えてよさそうですね。
          基本的に米国は全てかっさらうとの認識を持っていましたが、それは落し処での処理をミスっている為だったんですね。
          勉強になりました。ありがとうございました。

          PS.
          ご紹介いただいた「アメリカの社会変革」素読しましたが結構面白く時間をかけて熟読している最中です。良き本紹介していただき合わせて御礼申し上げます。

        • がぶりえるさま、

          > 当方現在、開発がピークになりかけでして、

          どうぞお仕事を優先なさってください。
          私は自分の名前を検索してリプライしてますから、コメント中に私の名前がある限り拝見してお返事いたします。

          > 米国「落し処」で、しゃしゃり出るなですか。

          そのとおりですね。うまい一文でまとめていただきました。

          > それは落し処での処理をミスっている為だったんですね。

          全くそのとおりです。アメリカの政治家や外交官に得点を稼がせることが重要です。
          彼らに点数を稼がせることで、日本の国益になるなら安いものです。
          … とはいうももの、日本人でも能力のある政治家に限って、アメリカの顔を潰してでも自分のレガシーを残したがるのですよね。田中角栄がその典型でしたね。

          日本は中国が崩壊するまでは、どれだけ陰口を叩かれようとも、アメリカのあと三歩下がってついていくのが最善でしょう。
          将来を見越し、自前の軍備も着々とすすめるに越したことはないですが、あくまでアメリカの満足する範囲内です。
          私はアメリカに住んでるから、そういうことを言ってるのではなく、個人的にはどちらかというとアメリカの外交は好きではありません。しかし、今、日本にとって大事なことは妙な色気を出すことではなく、アメリカを使って中国の脅威を取り去ることだと考えています。
          中国が韜光養晦をモットーにじっくり力を蓄えたように、日本も今プライドを押し殺して米国を徹底して追従して行くべき時期でしょう。

          > 「アメリカの社会変革」

          彼女は直に話すと癖があるのですが、文章を書かせると素晴らしいですね。よく調べてありますし、文章もまとまっていて、とてもわかり易い。がぶりえる様の参考になっているようで何よりです。

  • 仮想敵国「日本」を想定し米国から軍備品を調達した韓国。

    一部では「バックドアの発動により機能制限できる」と伝えられています。

    米国はこの技術が実在するからこそ、ファーウェイ製品への脅威を隠さないのではないのでしょうか?

    いずれにしても、これらの軍備品は機密の塊なのですから、中国支持の表明と同時に在韓米軍により確保されるか若しくは破壊の対象となってしまうんでしょうけどね。
    *****

    少し古い記事ですが、

    旭日旗問題の中で観艦式 韓国大統領、海自不参加触れず
    ソウル=牧野愛博 2018年10月11日17時59分
    https://www.asahi.com/articles/ASLBC3HR5LBCUHBI01F.html

    >海上自衛隊がイージス艦や大型輸送艦を導入する度に、同じ装備を整えてきた。韓国の元国会議員は「自衛隊が持っているといえば、国会で予算が通りやすかった」と語る。防衛交流によっても海自の戦術や技術を学んできた。

    >日韓関係筋によれば、韓国海軍は過去、自衛隊の機雷掃海訓練を視察したほか、P3C哨戒機による自衛隊の対潜水艦戦術にも強い関心を示したという。韓国海軍が9月に進水式を行った3千トン級の新型潜水艦を建造する際も、自衛隊に対し、非公式に建造技術や運用に関する情報提供を求めたという。

    これって、仮想敵国「日本」を念頭に軍備品を調達したものの、使い方が解らないから教えて欲しいってことなんですよね。

    *どこまで、自分本位なんでしょう・・。「責任を果たさず、利する部分だけ協力関係を求める」って姿勢は用日の考え方そのものだと思います。

    • カズ様、

      自分本位以上の問題かと思います。彼らはもっと狡猾です。
      「日本の金と技術を使って日本を叩く」のが彼らの信条でしょう。

      中国の兵法でも同様のものがあったように思いますが、彼らからすれば日本を叩くために日本の金や技術を利用するのは場当たり的にやってることではなく、最も基本的な戦略なのですよ。

  • 「食い逃げ外交」とは、非常にうまい言葉ですね。
    米中相手のみならず、日本に対しても韓国は食い逃げを連発していますね。
    慰安婦問題しかり、ユネスコへの世界遺産登録然り。

    また、食い逃げ外交といえば北朝鮮が国技とも言えるほど多用しまくっているのも忘れてはなりませんね。

    韓国人を見ていて思うのですが、彼らの行動は極めて近視眼的です。近視眼は悪い事のように思えますが、必ずしもそうでないところが要注意点です。
    現代の企業経営では数ヶ月単位での業績向上が求められますので、近視眼的な行動をしなければ経営がたちいかなくなります。長期的視点を持っていても、それまで会社が持たなければ意味がないのです。アジア通貨危機後、韓国企業が成功した理由の1つはそれでしょう。

    また、外国の世界でも近視眼的な行動は必ずしも悪い言葉ばかりではありません。どこの国でも数年もすれば担当の官僚も政治家も入れ替わります。信頼をいったん失っていても新しい担当者をとりこめば問題ないのです。

    北朝鮮のように、恐ろしくアコギな食い逃げを何度行っていても、世界最強国歌のアメリカを交渉のテーブルにつかせることができました。現在交渉がうまくいっているとは言い難いですが、トランプ大統領は食い逃げキングの金正恩をべた褒めです。これも、アメリカ大統領が4年単位で変わることの恩恵でしょう。

    信用を重視する日本人にとっては納得しかねることですが、国際政治の世界では食い逃げは必ずしも自国に不利になるとは限りません。いや、むしろ食い逃げした方が得な場合の方が多いのが現実です。
    そして朝鮮半島の民族はその食い逃げに極めて長けた民族です。

    彼らの食い逃げ外交にこれ以上いいようにされないよう、そして国際社会に食い逃げの実態を知らしめる宣伝戦はこれからますます重要になってくるかと思います。

  • ええ、だからこそ彼の国の外交を、「寄生虫外交」「ヤマ蛭外交」とでも呼び替えるべきです。国家国民レベルで「用日」なんて考え方が当たり前でおかしいとすら感じないとか彼らの生き方が寄生そのものです。
     ただ、歴代の韓国大統領が公式の演説ではっきりと「用日」発言をしているのに、何かに忖度して報道しなかった日本のマスコミの責任も大きいと思います。多くの日本人は韓国が国是として「用日」か「克日」のどちらかをつねに掲げていたということを最近まで知らなかったのです。何が公平中立の報道か。何が「国民の代表」か。そんな資格も能力もありはしないのはこの件だけでも明らかです。
     こちらで「用日」を糾弾していただくようになりまして、明らかにあちこちで「用日」を非難するコメントが増え、改めてこのサイトの影響力の大きさを実感するとともに感謝申し上げたいと思います。
     最近、ブンブンの影が薄いことが気がかりです。

  • 新宿会計士さんの言われるように、かの国の社説には結論はないことが多いですね。

    結論がないのではなく、結論が恐ろしすぎて、直視出来ず、「葛藤」という言葉でさまざまな問題を放置しているように見られます。

    加えて、葛藤って言葉の使い方自体、日本人から違和感あると思いませんか?

    • かの朝日新聞も「成り行きが注目される」「国民の疑念は深まった」「政府の行動を注視する必要がある」と、なんとなく意味のあるような結論放棄が大好きですね。卑怯者の論法は似るものです。

  • 「喰い逃げ外交」いい得て妙ですね ꉂꉂ(ˊᗜˋ*)笑

    でも、そうだとわかってるんたから、なんかの合意するときは、韓国が先に動いて、その後、日本が動くようにするとかの工夫をして欲しいのです (´Д`)ハァ…
    中には、韓国が約束を破ることを前提にすることもあるんだろうとは思うのですが・・・・・

  •  小生は何度か韓国人気質について書かせてもらっていますが、実際に韓国で仕事をすると、日本人には理解できないことが数多く、ノイローゼになりそうなことがります。とにかく、責任感が希薄、他力本願、虚言癖(嘘つき)、横柄な態度、怠惰等々、数えるときりがありません。外国留学や外国で仕事をした経験のある韓国人はそれなりに韓国人離れ(?)しておりますのでまともな人も多々おりますが、韓国から出たことが無い人との付き合いは本当に唖然とします。彼らの話しを聞いていると本当に責任転嫁が上手で、韓国系の新聞に載っている「日本がー」と同じ論調です。

     韓国人と日本人では価値観の違いが大きく出るので、大抵の日本人はそこに戸惑います。日本人は韓国人に比べ概ね正直であり、潔さと言う点では他の国よりも上です(それが良いか悪いかは別の問題です)。それに比べると韓国人は往生際が悪くかなり執念深い人が多いです。自らの非は決して認めず、他人のせいにするので、組織の中では下に行くほど責任の所在が大きくなります。

     「息を吐くように嘘を吐く」
     これは韓国では日常茶飯事で、CCTV等の監視カメラがそこら中にあるのも納得します。また、車載カメラは日本よりも韓国の方が圧倒的な普及率です。カメラを搭載していない車は無いと思っても結構です。これは自動車事故のためのもので、どっちが良い悪いの証拠にします。因みに韓国で自動車事故が起こると、真っ先に駆け付けるのがレッカー車です。最初に駆け付けたレッカー車が事故車に対する交渉権を獲得するそうです。その次に警察が駆け付けますが、韓国の場合はちょっとした接触事故でも警察が駆け付けるまでそのままの状態で放置します。後ろがどんなに渋滞しようが無視します。従って、警察の出動が少しでも遅れると、パトカーが渋滞に巻き込まれて到着がさらに遅れるといった事態になります。警察が到着すると事情聴取が始まりますが、最近は車載カメラがあるので時間がかなり短くなりました。10年ほど前はまだ車載カメラの普及が進んでいなかったので事故処理に時間がかかりました。

     最近、投稿をサボって(笑)いるたので久々に文章を書いたら、「心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」のような文章になってしまいました。

     駄文にて失礼します

    • いつもありがとう御座います。
      先生のコメントには勉強させて頂いております。

    • 韓国在住日本人様

      私が昔、お付き合いのあった会社ですが、海外とのトラブルもあり、社員のかたは果敢にその対応をされていたのですが、どなたもが引いてしまう国が韓国でした。
      韓国在住日本人様には、その理由については、ご説明するまでもないかと存じますが、「会話が成り立たない」そうです。
      それにつけても、あの国でのお仕事を弛むことなく続けてみえる韓国在住日本人様のメンタルの強さを尊敬させていただいております。最後にくどいですが、お気を付けて。

    • >「息を吐くように嘘を吐く」
      > これは韓国では日常茶飯事で

      先日息子が夢中になっているジョジョ・スターダストクルーセイダーのアニメを横で見ていたら
      アラブ人の物売りから、買い物をするときに、売り手は倍の値段をふっかけ、買い手は1/4くらいの
      値段を主張し、丁々発止のやりとりを繰り返し、おそらく適正価格の1.2倍くらいで交渉が成立する
      というシーンがありました。

      異文化のアラブ商人の文化を表現しようとしたシーンなのでしょう。
      異文化の朝鮮人の文化であるとしかもう言いようがないw
      買い物するときにお約束のふっかけ値切りが必要なプロトコルであるかの様に
      発言や行動の証拠・記録を取るというのを必要なプロトコルであると考えるしかありませんね。
      それが嫌なら付き合い自体をやめるしかない。

      朝鮮人に嘘を付くのをやめろというのは多文化共生の観点から、非常に不適切なのですw

  • 「食い逃げ外交」というか「食い逃げ民族性」なのだと思う。

    どこかの記事で
    「日本は、『何ができますか?』と聞いてくるけど、
    韓国は『あれして!これして!の要求ばかりだ』」
    というのがあったけど、

    朝鮮半島民族は、「三方一両損」とか近江商人の「三方よし」の
    概念・(究極的な)有益性を理解できないのだと思う。
    (動物の弱肉強食以上の究極の資本主義志向とでも言うべきか?)

    言いたいことは、
    外交レベルの話でなく民族性に根付く性向性の話で
    韓国と関わる上での基本知識ではないかということ。

  • 新宿会計士様 初めてコメントさせていただきます。
    「韓国は日本を悪者にして米中双方に良い顔を続けるだろうね」
    というご友人の言葉、ここはずっこけるところではなく、まさに
    韓国外交の神髄を表現しているのではないかと。

    慰安婦問題、旭日旗問題、レーダー照射問題、告げ口外交、、、
    あらゆる問題の根底に、「日本を倫理的に悪者にして米中(国際社会)にすり寄る」という行動原理が見えてますね。

    その戦法も少しずつばれてきているのは確かです。
    ただ、あちらは嘘を続けるうちに自分自身が信じ込んでしまうところがありますし(旭日旗問題もサッカー選手の嘘からでした)、
    幼児期から国民を洗脳しているようですから(独島の歌)、
    日本も相当徹底した戦略と対策が必要でしょうね。

    自称徴用工問題に関しては、日本を悪者にする上手い方法が見つからないので先送りしているだけでしょう。

  • 韓国人にとって、義務を果たさずに権利をもぎ取ることは能力の高さを証明することにつながるので、韓国の二股外交や対日政策が変わることは無いと思いますよ。

    周りが何と言おうと、韓国人が信じる素晴らしい道を追求し続けるでしょう。

    • いかに「義務を果たさずに権利をもぎ取る」かを追求することこそ「国益」の追求であって、むしろそちらが国際スタンダードです。そんなことすらわからない日本の方が異常。

      「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよう」などという憲法をありがたがっているお花畑な国は、世界広しといえど日本しかありません。「平和を愛する諸国民」?どこにそんな国がありますか?「公正と信義に信頼して」?どこにそんなものがありますか?