立憲民主党などの野党は、「もりかけ問題」だけでは国民の支持が得られないということに気付いたためでしょうか、最近ではIR法案を「カジノ法案」と勝手に呼び換え、「カジノ阻止」で政府・与党の足を引っ張る戦略に切り替えつつあるようです。
立民はカジノ法案で足を引っ張る
文句を付けるだけならいくらでもできる
日本のマス・メディアがいっせいに「カジノ法案」と呼んでいる法案があります。
これは「統合型リゾート(IR)実施法案」のことですが、IR法案のなかにカジノが含まれているため、立憲民主党や日本共産党などの野党が「カジノ法案」とレッテルを貼り、これにマス・メディアが悪乗りしている格好です。
そして、「安倍政権は西日本豪雨への対応をおざなりにしてカジノ法案を通すために邁進している」、というのが、最近の野党側の言い分であるようです。本日行われた参議院内閣委員会では、安倍晋三総理大臣出席のもと、野党側が「カジノより西日本豪雨対応を」と求めたと報じられています。
野党が追及“カジノより西日本豪雨対応を”(2018年7月17日 12:55付 日テレNEWS24より)
日本テレビのウェブサイト「日テレNEWS24」によると、立憲民主党の白真勲(はく・しんくん)委員は
「自民党と公明党が、完全に人命よりもカジノ、要は賭博優先だとしか言いようがないですよ、今の状況ですと」
と述べたのだそうです。
私など、この発言を聞いて、「自分で法案を書かず、他人が作った文章に対して文句をつけるだけの立場の人は楽で良いな」と感じてしまいますが、その点を除いたとしても、非常に強い違和感を抱きます。仮にIR法案の審議を取りやめたところで、災害対策が進むとでも言うのでしょうか?
白真勲氏の発言を冷静に考えてみると、実に不可解というほかありません。
役割分担を理解しない立憲民主党
もちろん、「災害復旧を後回しにして、国会審議を優先するなんて許せない!」と思う人も、世の中にはいるかもしれません。しかし、そもそもなぜここまで法案審議が遅れたのかといえば、立憲民主党などの野党側が、ゴールデンウィーク前後に審議拒否と称し、国民に無断で勝手に20連休を取ったからです。
日テレNEWSによると、安倍総理は
「連日、非常災害対策本部を開催し、報告を受け指示をしております。この委員会が開催されることによる、そうした支障、(災害対応)活動自体に支障は及んでいないというふうに考えています」
と答えたのだそうですが、まったくそのとおりでしょう。
それとも立憲民主党さんは、菅直人元首相のように、災害直後の現場にパフォーマンス目的でヘリで乗り付け、災害復旧の妨害をしろとでもいうのでしょうか?(実際、事故調などの報告書からは、福島第一原発の水蒸気爆発の原因となったのは、菅元首相による現場視察だったと読み取ることができます。)
私はそれで良いとは考えません。
災害対策の責任は、基本的には地方自治体にあります。政府としてできることは、災害対策本部を立ち上げ、省庁横断的に、政府と地方自治体を連携させることであり、内閣総理大臣自らが細かい陣頭指揮を取っても意味がないからです。
それよりは、災害対策は杉田官房副長官に委ね、安倍総理は国会審議を進めるべきです。これが法治国家における「役割分担」ではないでしょうか?
賭博を批判するならなぜパチンコに言及しないのか?
一方、立憲民主党や日本共産党などの野党議員が、絶対に言及しない論点があります。
それが、事実上の違法賭博であるパチンコの問題です。
日本で人口当たりのギャンブル依存症患者が主要先進国と比べて群を抜いて多いという事実は、かなり以前から指摘されてきた問題点です。しかし、わが国における「公営ギャンブル」といえば、競馬、競艇、競輪、宝くじなど、極めて限られています。
現在審議中のIR法案が可決成立すれば、たしかにカジノは出来上がるかもしれませんが、人口の1%前後が日常的にカジノに出入りするとは考え辛いところです。IR法により、日本にギャンブル依存症患者が激増するとは思えません。
何事も、問題点に正しく向き合わなければ、処方箋を間違えます。
パチンコ屋に行ったことがある人ならお分かりだと思いますが、パチンコはギャンブル(賭博)です。警察当局としては、パチンコ屋の店内で換金が行われていなければパチンコ店を摘発しないという姿勢のようですが、しかし、パチンコ屋の店外で換金が行われているのは事実であり、れっきとした違法賭博です。
しかも、パチンコは大きな音と光を用いた刺激により、「大当たりした時の興奮」を人間に刷り込むことで、中毒症を生み出します。これが、ギャンブル依存症の正体なのです。
どうして立憲民主党や日本共産党が、絶対にパチンコに言及しないのか、その理由は定かではありませんが、特定の勢力と結託して、パチンコ産業を擁護しようとしているのではないかとの疑念を払拭することはできないのです。
パチンコは衰退産業
ただ、パチンコ自体、衰退産業であることは間違いありません。
さすがの安倍政権でも、パチンコを違法賭博と認定して一気に禁止する、ということにまでは踏み込めていませんが、それでも、真綿で首を絞めるように、徐々にパチンコの出玉規制を強化しており、パチンコの魅力を減衰させているからです。
では、具体的にいくら市場規模が縮小しているのでしょうか?これについて、私が注目しているのは、次の『ギャンブル・ジャーナル』の記事です。
パチンコ人口”絶滅”の危機……「本格的衰退」を「パチンコ女子」が救う!?(2018.05.22付 ビジネスジャーナルより)
(※ちなみにウェブサイト名は英語で “Gambling Journal” ですが、日本語表記は『ギャンブリング・ジャーナル』ではありません。『ギャンブル・ジャーナル』だそうです。)
これによると、
「1994年には約3000万人といわれていたパチンコ遊技人口も、現在は約940万人と3分の1以下の水準にまで落ち込んでいる状況。未だ20兆円を超える市場規模を誇ってはいるが、現在のパチンコ業界に「30兆円産業」と呼ばれた頃の勢いは感じられない。」
とあります。24年前と比べ、「遊技人口」が3分の1以下になっているにも関わらず、市場規模が3分の2であるということは、パチンコそのものが装置産業であり、顧客が減っても設備投資を減らすことができないという証拠なのかもしれません。
ただ、それにしても、20兆円を超える市場規模とは恐ろしい話であり、パチンコ人口も減ったとはいえ、いまだに1000万人近い人々がパチンコという違法賭博に興じているのです。
ちなみに、ギャンブル・ジャーナルは、パチンコ業界が最近、「女性にも親しまれるような環境」を提供することで、「女性ユーザー層の獲得」を目指しているのだとしていますが、放っておけばパチンコ業界もどんどんと新たなユーザーを取り込もうとするに違いありません。
こうした動きには警戒が必要でしょう。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ところで、パチンコについて議論し始めると、どうも筆が止まらなくなってしまいます。これについては、少し主張したいこともあるので、近日中に(早ければ明日にでも)、「日本国民がパチンコとどう向き合うべきか」について考えてみたいと思います。
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パチンコはどうみても賭博罪の構成要件にはいる。競馬のように国がやるならまだ理由がたつだろうが、普通の人がやったら賭博だよね。普通の人が普通に考えて納得できる理由がパチンコにはない。これはよくないよね。
< 更新ありがとうございます。
< いきなりですが、パチンコ・スロットなど、無くなってしまえ!と思っております。繁華街から郊外まで何所にでもあるのが【賭博】のパチンコ。こんな批判をしながらも、遊んだことはあります。随分昔ですが。でもあの騒々しいのと(店を出て家に帰ってからも残音が脳に残っている)、タバコで臭いのと、そして店のすぐ横に換金所がある賭博である事、自分で『ムダな時間を過ごしたな』と思い、わずか1年足らずでキッパリ止めました。すぐやめれた理由はもう一つ、北関東の『特に遊び場所が無いところ』から、都心に異動になった為です(在住の方ごめんなさい)。
< IRについては、私もずっと反対して来ました。でも統合型レジャーである事、日本人客については入店日数の規制をする事などから、海外客を取り込み出来、『パチ・スロよりも遥かにマシ』と思うに至りました。
< パチ屋のある風景、皆さん思い描いて下さい。朝から新規開店や機種入れ替え日には小汚い男女がたむろしてますよね。座り込んで禁煙ゾーンでも喫ってますよね。サラリーマン時代、私は『レベルの低い連中』とバカにしてましたが、最近それだけでは済まなくなりました。あの、『ナリ』の悪い連中は、街の美化を損ないます。居なくなって欲しい。何処でも煙草喫うな。寝ころぶな、座り込むな、大声で喋るな、スマホで大声で喋るな、、幾らでもあります。小学生が登校中、煙草の煙もだが、ちょうど目線に火種がある。危ないです!
< 全国的にパチンコ屋は苦しく、それでも20兆円産業ですか、凄い金額、博打に消えるカネだけで、中規模の先進国の国家予算です。『個人の愉しみであり、個人の金を使うだけ、文句言うな』と反論されそうですが、パチに狂うと悲惨な人生歩みます。家庭壊します。身体も壊します。
< 昔は暴力団の『みかじめ料』とか非難されたけど、北朝鮮(韓国もだ)への送金の方が問題です。もう、合法的に潰して良いと思います。同時に私は公営ギャンブルにも廃止を唱えてますが、戦後復興期の自転車、ボート、馬、オートなど今や赤字で開催する自治体も多く、存在意義が分かりません。働いている人達も居るので、スグには廃止できませんが就職の斡旋と2~3年で完全廃止すべしと思います。
< さて、新宿会計士様の文中に出て来る白真勲氏って何者か?と調べました。在日の方じゃないけど、親民団、韓国派で色々叩いたら埃出そうな人ですね(笑)。あと、パチ屋押しの議員といえば、野田聖子!そして初鹿明博(ミョンバク、、)他多数。皆さんズブズブなんでしょう。ちなみに初鹿明博氏は焼肉屋組合の顧問とかもなさってますよ。ふ~ん(笑)。なんで?(笑)
まず、筋違いな無用な議論を避けるためはじめに断っておきます。
パチンコ店が存在するからと言う原因で、
日本人がギャンブル依存症が多いという結果は証明されておりません。
本論を含め、マスごみのミスリードには気をつけましょう。
(但し私め個人としては誘発要因にはなっているかとは疑いますが、、、
少なくとも科学的根拠は示されていないかと・・・たぶん)
・
・
・
そんな瑣末な議論より、、、
ギャンブルとはそもそも悪行なのでしょうか?
資本主義とはそもそも
「何かに賭けることを正義とする」
そういう経済システムではないでしょうか。
「賭けごとは悪いこと」
そう決めつけて物事の判断をする方は、
何か、洗脳されていませんか?
・
・
・
人生に勝ち負けあるのは当り前のことだと思います。
はっきり言って、重要なことは負けた人間を「救わない」ことだと思います。
「勝手に賭けて負けた奴は社会保険で救わない。」
それだけでギャンブル依存症なんてほとんど居なくなるんじゃないかと。
ギャンブル依存症なんて、
自己責任、自己管理を当然のこととすれば、
どの国でもどの民族でも、
自ずと一定率に収まるものじゃないかと思いますけどね。。。
>パチンコ店が存在するからと言う原因で、日本人がギャンブル依存症が多いという結果は証明されておりません。
(それはギャグで言ってるのか?)
>ギャンブル依存症なんて、自己責任、自己管理を当然のこととすれば、
かくなるタワケた認識を持つ者が日本人の多数を占めるようなことがないと良いのだが。
>パチンコ店が存在するからと言う原因で、
> 日本人がギャンブル依存症が多いという結果は証明されておりません。
> 本論を含め、マスごみのミスリードには気をつけましょう。
いやいやいやいや、明らかにそうだろう!誰がどう見てもパチンコとか公営ギャンブルがギャンブル依存症の原因だって!駅前にあれだけパチンコ屋があって、「パチンコ店とギャンブル依存症の因果関係は証明されていない」って、お前、頭沸いてんの?
>そんな瑣末な議論より、、、
>ギャンブルとはそもそも悪行なのでしょうか?
はい。悪行です。明らかな悪行です。実力もない癖に、純粋に運と偶然にだけ頼って一攫千金を狙う行為こそがギャンブルであり、最も唾棄すべき行為です。だからこそ刑法に賭博は罪だって書いてあんじゃん。。。
>資本主義とはそもそも
>「何かに賭けることを正義とする」
>そういう経済システムではないでしょうか。
いーえ、違います。投下資本の議論と違法賭博の議論をごっちゃにしないでいただきたい。
>「賭けごとは悪いこと」
>そう決めつけて物事の判断をする方は、
>何か、洗脳されていませんか?
洗脳されてるのはあんたの方だろ。
>人生に勝ち負けあるのは当り前のことだと思います。
確率論は賭博は胴元しか勝たないんだがね。
>はっきり言って、重要なことは負けた人間を「救わない」ことだと思います。
>「勝手に賭けて負けた奴は社会保険で救わない。」
>それだけでギャンブル依存症なんてほとんど居なくなるんじゃないかと。
ハハハ。バーカ。
暴論 様
コメント大変ありがとうございます。
ただ、せっかくのコメントですが、あまり罵倒語を使わないようにお願いしたいと思います。他のコメント主様に対する「意見の批判」なら結構ですが、「人格の批判」についてはお控えください。
何卒ご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
自己責任、自己管理で済むなら大麻も覚醒剤も合法化しても問題ないでしょう。
依存症の人間が抱えている病理は健常者には理解不可能だと思います。
日本人が比較的自己管理できる人種だからパチンコの害がまだ軽度で済んでると
思いますが、他の国だったら韓国のように即アウトな代物だと思います。
< 『パチンコ屋が存在するから、ギャンブル依存症が多いという結果は、証明されてません』、、、 偶数月の15日、各種年金や生保の支払い日です。この日とあと、数日間パチンコ屋や公営ギャンブルの客数が、グーンと上がります。
< 『金が入ったからやる』マスゴミのリードではなく、私は洗脳もされてません。事実です。『何かに賭けることが正義』、、資本主義論で初耳ですし、【賭ける】対象が違うでしょう。
< 『ギャンブル依存症なんて自己責任、自己管理』、、出来ない人が多いから困ってるんですよ。依存症の人は、健常者には分からない心理です。『救わない』、、、そうです。あの与えたカネは、最低限の生活費、年金も生活費です。散財するカネは、仕事するなり自分で稼ぐか財を崩せばいい。
< なにか、根本的にギャンブル中毒に対するご理解が足りないように思えます。 以上。
>>「カジノ」批判の野党、パチンコ弊害については無視
オレっちは、カジノには反対したい!!んなのイランし!
まあ、公営ギャンブルの否定はしないけど…。
アレ、競輪のRinRinプロジェクトなど、公の役に立っているから。
例えば、東京都の都立産業技術研究センターで使う各種試験機などの購入資金になっているから。
でも、日本国自体が拠って立つのは、『産業』である。
稼ぐのなら、実業で!でしょ!!虚業じゃイカン!
無論、会計士さんの
>>賭博を批判するならなぜパチンコに言及しないのか?
うん。そうそう。
なぜ、パチンコには、何も言及しないのか?
そもそも、厳密に刑法を適用すれば、違法賭博である。
これを、警察によるお目こぼしで、三店方式・四店方式なる手法で、超法規的に処理している事である。
なお、バカラやマージャンで、これ(三店/四店方式)と同じ事をしたけど、賭博罪にて検挙済みである。
はっきり逝って、大変おかしいのである。
だから、カジノには反対だが、もっと反対したいのは、『パチンコ/パチスロ類』全般にである。
ちなみに、>>ギャンブル依存症について、
“ギャンブル依存症になった本人だけ”は、はっきり逝って自己責任!
って言い切っていい!…ほぼ…。
なぜ、『ほぼ』なの?というと、
それは、家族・親族含め、依存症になった本人以外の周りの知り合いを、ほぼ全員巻き込むからである。
これは、ある意味、自己責任の範疇の外、周りの人々にとっては、悲劇といってもいいくらいである。(もっといい表現あったら、ヨロ。)
…周りの家族らの人生設計に大きな悪影響出たり、あるいは、借金やらで、家族崩壊や自殺などなど…
色んなマイナスの影響がある。
あとは、生活保護を、パチンコに突っ込んだりもある。
そもそも、パチンコは、生存権の外なのに。
なお、公営ギャンブル等を、財布の中身に、余裕がある範囲内で、ときたま、嗜む程度ならいいのになあ…。(程度は、ここでは、置いておく…。)