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科学がオカルトに負けてはならない

私は過去に大手ブログサービスでブログを執筆していました。過去に自分自身がどういう思考をしていたのかを振り返る意味でも、ときどき、自分自身の当時の記事を読み返すことがあるのですが、本日は「科学的な思考態度」について言及していると思しき記事を発見したので、こちらに再録してみたいと思います。

科学的態度の重要さ

私は2010年7月から2016年12月までの約6年半、大手ブログサイトである「楽天ブログ」や「アメーバ・ブログ」でブログを執筆していました。現在、これらのブログの更新はしていませんが、当時のブログはほぼそのまま残しています(※ただし、コメント機能については停止しています)。

こうした中、不定期ではありますが、昔の文章をこちらのウェブサイトに転載する作業を続けています。当時の文章を読み返してみると、文体は若干異なるものの、現在の当ウェブサイトに掲載しても特段の違和感がない記事ばかりです。

そこで本日は、2012年1月11日から3日分の記事を、当ウェブサイトに転載したうえで、現在の私が「後日談」を付してみたいと思います。ただし、再録に当たっては、当時の文体を一部修正しているほか、原文にはない小見出しを付している点についてはご承知おきください。

といっても、収録する3つの記事は、一見するとテーマもバラバラですし、とくに公認会計士業界の話題については、情報がかなり古いので、記載している内容をそのまま現在に当てはめないで欲しいと思います。

ただ、主張の要諦は、「科学的思考の大切さ」、「実践の大切さ」です。

とくに最近、マス・メディアの報道も野党の主張もいいかげんで、とにかく証拠も冷静な思考もなしに、大声でがなり立てるだけというケースが増えているようにも思えます。まずは過去記事をそのまま紹介したいと思います。

公認会計士の未就職問題

  • オリジナル記事タイトル:未就職問題の前にやることがあるのでは?
  • オリジナル記事配信日時:2012/01/11 03:26:48 AM

深刻化する会計士の未就職問題

会計士の「未就職問題」は深刻なようだ。

私自身は現在、監査法人ではない一般企業に勤務しており、監査法人を退職してかなりの年数が経つので、現時点の監査現場についてはそれほど詳しくない。しかし、2007年から2008年の大量合格世代が監査現場に配属され、相当の混乱が生じているという噂は頻繁に耳にする。

ところで、昨年(2011年)、日本公認会計士協会が変わったレポートを公表している。

「組織(企業)内会計士に関するアンケート最終報報告書」の公表について(2011年8月12日付 日本公認会計士協会HPより)

アンケートは日本公認会計士協会が上場企業、組織内会計士、監査法人等所属者の三つのカテゴリーに分けて調査したもので、私自身も「組織内会計士」というカテゴリーでアンケートに回答した。

(※余談だが、私は、アンケートの中で「日本公認会計士協会に対して希望する施策」という設問に対し、

J-SOXやIFRSといった余分なコスト負担を企業に強いることで、社会的に公認会計士に対する不信感が募っているという事実を、きちんと認識すべきだ

と苦言を呈しておいた。)

ところで、日本公認会計士協会としては会計士の未就職問題に相当苦慮しているようであり、昨年(2011年)12月13日には、「組織内会計士に関するセミナー」というのを開催したほどだ。

要するに、もっと企業で会計士を雇ってくれ、という内容だが、私に言わせれば、企業が会計士を採用しづらい状況を作っているのは、実は企業側というよりも会計士側に理由があるように思う。その1つが、実社会から必要とされていないような小難しい会計・監査理論を振り回すという態度だ。

世間から遊離した専門用語

監査法人の実名を挙げることは控えるが、某大法人の監査担当者は、社内の用語を社外の人に向かって使っているという。この監査法人が利用している監査技法の名前が「何とかメソドロジー」とかいうらしく、その英語を略した三文字を、平気で社外の人の前で口にするというのだ。

社内用語を社外の人に向かって平気で話せるという神経が、私には理解できないのだが…。

この監査法人は、他にも、特定分野の監査上の判断において、明らかにおかしな判定を全国的に行ったことでも有名になった。どの分野の内容かをここに記載すると、それだけで私が批判している監査法人名がばれてしまうので(笑)、具体的な内容は勘弁して欲しいが、いずれにせよ、このような人たちを実社会が採用するはずなどない。

もちろん、上場準備企業とか、IFRS導入企業とか、そういった個別具体的な理由により、監査経験者を採用したがる企業は存在する。しかし、私が転職に際しお世話になった転職斡旋業者の方によると、経理部門や財務部門ではない完全な一般企業に転職できたケースは、その人が知る限り私が空前絶後だそうだ。考えてみれば、転職するに際して私自身もリスクを感じていたものの、転職してしまえば何とかなるものだ。

先週末、私は旧友の会計士で会社を経営するA氏(仮称)と飲みに行った話をこちらのブログに掲載したが、A氏の同期の中には、某監査法人を「何となく」退職し、順調なキャリア・ダウン・スパイラルに入っている人もいるらしい。

A氏はこうした人たちを、「J-SOXやIFRSブームに便乗して、自分が仕事ができると錯覚して辞めて行った」と手厳しく評している。A氏と私の同期は、残念ながらIFRS導入コンサルティングというアテが外れて、色々厳しい道を歩んでいるようだ。

後日談

この「未就職問題」とは、せっかく公認会計士試験に合格したのに、監査法人にも一般企業にも就職できない人が多数出現した、という問題です。2007年から2008年にかけて、会計士試験制度の大幅な簡素化と並び、試験自体のハードルも大きく下がったため、合格者数が激増したことがありました。

もっとも、公認会計士試験はその後、再び合格率が下がり、合格者数も激減したためでしょうか、業界全体が再び求人難におちいっているそうです。

このように、公認会計士業界では「人材不足→合格率引き上げ→合格者数激増→未就職問題→合格率引下げ→合格者数激減→人材不足」、といったサイクルを繰り返しています。

公認会計士試験という「難関試験」(?)に合格した人たちが切り盛りしているはずの公認会計士業界は、どうしてかくも愚かなのかと思うのですが、それは「高学歴者が賢明な判断を下すとは限らない」という法則にもつながっているのかもしれませんね。

なお、本文中に「J-SOX」だの、「IFRS」だのという文言が出て来ますが、これは、いずれも会計士業界の「業界益」のための材料です。とくに、国際財務報告基準(IFRS)を採用する日本企業が増えていますが、これは「のれんの未償却」という優遇措置を受けるためという側面が強いと言えます。

ただ、IFRS自体、崩壊しつつある欧州連合(EU)が採用している会計基準であるということを考えるならば、IFRS自体が崩壊する可能性は十分にあるといえるでしょう。

役に立たない資格

  • オリジナル記事タイトル:楽天ブログ機能終了?~貯まった会計士ネタの放出
  • オリジナル記事配信日時:2012/01/12 03:28:56 AM

公認会計士試験合格者が「優秀」?

私は先週末(2012年1月)からのブログを自分で改めて読み返し、会計士業界の「内輪ネタ」が多いことに気付いた。このような「内輪ネタ」を紹介しても、興味深く読んで下さる方がいらっしゃるかどうかはわからないが、それでも「内輪ネタ」ついでに、自分の中で蓄えていた話題を、ここらで放出しておきたい。

私もそうかもしれないが、会計士には自意識過剰な人間が多いらしい。先日、とあるブログを閲覧していたら、こんな文章があった。

難関試験である公認会計士試験に合格した人物は(中略)優秀な人物であり

…。

「難関試験」である「公認会計士試験」?

「監査法人に採用されるか否かにかかわらず優秀な人物」?

いったいコイツは何を言っておるのだ!?(笑)

当ブログでは、極力、第三者の批判をすることを避けたいので、このブログの出所を敢えて記載しない。ただ、その気になれば、「公認会計士・ブログ」で検索してみると、かなり痛いブログが沢山出てくる。

実務経験もないくせに、試験に受かっただけの人間が「優秀」とか断言できるだけの「上から目線」や意味のない自信は、一体どこから出てくるのだろうか?少なくとも私は、こういう勘違いをした痛い文章を書かないように自制したいと思っている。

先週末から当ブログに登場していただいているA氏と私は、公認会計士に対する需要が高かった時期に合格したため、我々の同期の中には未だにモラトリアム的雰囲気を引き摺っている者がいる。しかし、残念ながら実社会はそこまで甘くない。事実、私が勤務する会社では、資格の保持は参考情報くらいにしか見ておらず、採用はあくまで人物本位だ。

決して実践的でないTOEIC

ちなみに、難関試験だが役に立たないという意味で、公認会計士試験に似ている試験としては、TOEICがある。TOEICは、高得点を取ることはそれなりに難しいが、高得点を取れたからといって、その人に英語力があることの証明にはならない。昔、監査法人時代にTOEICで950点を取ったという女性が入社してきたが、「英語の映画を字幕なしで楽しむことができる」というのが売りだという。そこで、ビジネス文書を読ませてみると全くダメだった。

もちろん、TOEIC対策だけでなく、複合的に英語の勉強をした結果として、TOEICで高得点を取れる人もいる。しかし、TOEICは試験の方式が若干特殊で、きちんと対策を打てば、そんなに英語力がなくても高得点が取れる仕組になっている。当ブログはTOEIC高得点対策ブログではないので、その方法について知りたい方はご自身のリスクで検索して欲しい。私が言いたいことは、テクニックによりTOEICで高得点を取ったとしても、実務では全く役に立たないから、こんな意味のないことはやめておいた方が良い、ということだ。

後日談

こちらのコンテンツは、本日冒頭に紹介した記事の翌日付で公表した記事です。当時の私は某企業に勤務していましたが(※ただし当時の勤務先の業種や会社名については明かすつもりはありません)、私が勤めていた会社では従業員にTOEICの受験を勧めていました。

しかし、残念ながらTOEICの点数と英語力は、きれいに比例するとは限りません。とくに、TOEICには癖が強く、試験開始直後のチュートリアル放送中に試験問題を読み込めば、それだけで点数の嵩上げができる、という代物でした(※といっても、この手法は現在、封じられたようですが…)

もちろん、TOEIC高得点にしても公認会計士試験合格にしても、「簡単な試験である」と申し上げるつもりはありません。いずれもそれなりに勉強しなければ達成できませんし、それを達成した人には一定の実力があるという証明にはなります。

ただし、いくら資格を持っていたとしても、実務能力があるという証明にはなりません。むしろ、資格試験は「最低限の能力を持っている」という証明に過ぎず、本当の能力は、そこからその人がどれだけ努力したかによって決まるのだと思います。

占いを信じる心

  • オリジナル記事タイトル:人はどうして占いを信じるのか?
  • オリジナル記事配信日時:2012/01/13 03:20:16

大殺界を知らせてくれた知り合い

「何とか占星術」という占いによれば、今年(2012年)は私にとって、最高の好運気に該当しているのだそうだ。なぜ唐突にこんなことを書くかと言えば、私の昔からの知り合いが、わざわざ私にそのことを連絡してきたからだ(※彼はあくまでも「知り合い」であって「友人」ではない)。

知り合い(※といっても「友人」ではない)は、この占いにすっかり嵌っていて、心から信じ切っている。この知り合いによると、とにかく各人にとっては最悪の時期というのがあるらしく、その時期に当たっていると、結婚はもちろん、出産や就職、入学といった、「新たな行動を起こすこと」が一切タブーなのだそうな。

ちなみに私が転職するに際し、その古い知り合いからは、「最悪の時期だから止めておけ」と真顔で止められたことがある。しかし、私は占いなど信じないから、そのようなアドバイスを無視し、この「最悪の時期」とやらに転職をした。

今年になってこの知り合いが私にわざわざ連絡を取ってきた理由は、私が「最悪」の時期に転職をしたことで運気の巡りが狂っており、それを挽回することができるのが今年だけだからだ、ということらしい。具体的には、今すぐ現在の会社を退職し、転職しなければならないのだそうな。はぁ。

昨日、TOEICで高得点を取得した、英語のビジネス文書が全く読めなかった女性の話を紹介したが、この何とか占星術という占いも、TOEICと良く似ているのかもしれない。つまり、大変良く当たる占いなのだが、全く役に立たないのだ。

この「何とか占星術」というのは、生年月日と生まれた年の干支から、その人の基本的な属性を決定するのだそうだ。参考までに私の属性を読んでみると、私は「マジメで合理的、他人に比べて独創的、理想主義者、温厚な平和主義者」なのだそうな。

当たっているようだし当たっていないようだし、何だか微妙だ。ためしに私の「反対の星」の属性を読んでみたところ、「現実主義者、愛情豊か、感情的」だという。むしろこちらの方が当たっているような気がする。

つまり、この手の占いは、何となく一般的に該当しそうな文言をいくつもピックアップして、適当に当てはめておけば、どこかは該当するものなのではないか。実際、どこかの書評を見たところ、この占いに関する書籍は、どの属性についても均等に売れているらしい。その時点でこの占いが怪しいと思うのだが…。

カルト宗教に高学歴者

そういえば、昨年の大晦日(2011年12月31日)にオウム真理教の平田信容疑者が拘束された。ご存知のとおり、オウム真理教は、地下鉄でサリンを撒くといった組織凶悪犯罪を遂行したのだが、最高幹部らは、世間では「優秀だ」と言われているような、一流大学卒の高学歴者で占められていた。

また、2009年の総選挙で自民党を下した民主党は、あの「宇宙人」・鳩山由紀夫元首相を始め、高学歴の人間で占められている。学歴が高くても優秀であるとは限らない、いや、学歴が高いにも関わらず、非科学的な思考に嵌ってしまう人がいることは、興味深い現象だ。

実際、さきほど紹介した、私に「何とか占星術」による人生の改造をしきりに奨めてくる知り合いも、名前を聞けば驚くような超一流大学の出身者だ(※先方は私を友人だと思っているが、私は先方を友人とは思っていないので、念のため)。

こうした状況を踏まえるならば、出身大学(国立大学や有名私大)や保持している資格などによって、無条件にその人となりを判断することは、むしろ危険であるとすら考えている。

後日談

冒頭の公認会計士試験未就職問題、資格試験論に続き、こちらの記事は3日目に掲載したものです。主張の要諦は、「高学歴者が科学的知見に基づいて正しい判断を下すとは限らない」というものです。

昨年(2017年)には、高学歴の従業員を大量に雇っている某企業が経営危機に瀕しました。手前味噌ですが、私自身は「学歴だけでその人となりを判断することは危険だ」という主張を、すでに6年前の時点で行っていたのです。

そういえば、某占いによれば、「最悪の運気」は12年に1回訪れるのだとか。今年、すなわち2018年は、本文中で述べた、「私が最悪のタイミングで転職した」とされる2006年から、ちょうど12年目の節目でもあります。ということは、今年は何をするにしても最悪のタイミング、なのだそうです(笑)

これはあくまでも私の主観ですが、占いが当たる最大の原因は、「自己実現」だと思います。「今年は自分にとって最悪の年だ!」などと思い込むことによって、不幸を強く認識してしまうのです。心理学的には認知バイアスなどの理論で説明が付くと思うのですが、少し考えてみたらナンセンスだと気付くはずです。

もし人間の性格と生年月日に相関関係があるならば、当の昔に、学問として確立しているはずです。しかし、この手の占いについて、信頼しうる科学的手法で客観的に検証した文献を、寡聞にして知りません。それどころか、この手の占い師は、「きちんと統計的に証明されている」と言い張るわりに、統計学の基礎知識すら持ち合わせていないことすらあります。

実際、私は某オカルト信者の人と話をしたことがあるのですが、「実験でこういう結果が出た」という事実を持って、短絡的に「理論が正しいと証明された」と結論付けていて、辟易したことがあります。

そういえば、科学的な証明手続を経ずに、印象だけでさまざまな政治的主張をしている「パヨク」と呼ばれる人たちがいますが、これも「非科学的」という意味では、究極的にはオカルト信者とまったく同類なのかもしれません。

6年後に読み返す?

さて、これらの記事は今から6年前に執筆したものです。実際、6年間経過してみると、時事的な話題は内容としては古いものですが、一般的な知識に関しては、まったく色あせていません。

そして、非科学的な態度で難癖をつけるという手法を好むのは、得てして高学歴の野党議員やマス・メディア産業関係者です。きちんとお勉強をしてきたはずの高学歴の人たちが、どうして非科学的な態度で議論をしているのかは、私にはよく分かりません。

しかし、いまから6年前であれば某総合電機企業が倒産するなどとは想像もつかなかったはずですが、逆に、いまから6年後には、マス・メディアのなかで倒産する会社が出現しているかもしれませんね。

その会社が朝日新聞社だったとしたら、日本人の1人として素直にうれしいと思います。

新宿会計士:

View Comments (6)

  • 科学に携わる者として一言書かせて頂きます。

    サイエンスなんて時代によっていくらでも変えられるものだし、真理なんてうつろいごと。
    ほんの400年前まで天動説がサイエンスであって、地動説を説いたら投獄されたわけです。

    現代もタバコが癌の主犯のように扱われていますが、戦前戦後の喫煙率推移と(主に肺の)癌発生率とは相関どころか逆相関ですらあります。にも拘らず未だにタバコが癌の主犯で、それを科学を呼んでいます。

    人のやることに完璧はありませんから、サイエンスも例外ではありません。
    科学とは宗教の延長であって、間違った使われ方をすればオカルトと呼んでも差し支えないものかと存じます。

    もう一つ、「士族」と呼ばれる資格について。

    公認会計士、税理士、社労士、行政書士、司法書士etcなどの「士族」の皆さま、
    その仕事の本質は、実は単なる「代書屋」さんですよね。

    弊社ではこれらの「代書屋」さんにはお世話にならず、全て私自身で行っています。
    法務に書類申請し会社設立時から、毎年の税務、社会保険、すべて自前でできてしまう程度のこと。

    小生の如き全く専門外の者でもできてしまうような仕事、
    ましてや今後ITやAIがもっと進歩すれば、
    全く必要ない仕事になっていくのではないでしょうか?

    それが○○先生などともてはやされているようでは世も末ですね。
    高学歴なんて名ばかり。
    日本の学校教育自体が、「従順で均一な労働者の大量生産」を目的としている限り、
    高学歴なんて頭の良し悪し、特に地頭の良し悪しを比べているわけじゃないと考えます。

    • 代書屋さんだけど、儲かっている会社は使いでがあるよ。1年365日しかない。儲かる商売があれば税務は税理士にまかせれば商売に専念できる。税理士に50万円支払っても、それ以上に儲かれば税務は税理士に任せた方が得。どのみち損金で落とせるし。政府に支払うか税理士に支払うかの違いでしかない。登記なんかも手続きは司法書士が安くて便利。どちらかというと、土地の売買は本当に売主が所有権をもっているかどうかが重要。詐欺師ということもあるからね。それさえ確認できれば手続きは司法書士だろう。書類を用意してもらって、こちらはハンコを押すだけ。但し、代書屋さんがどういう原理でどういう仕事をしているかの把握は必要かな。帳簿が読めなきゃ経営者として失格でしょ。民法や会社法の基礎知識がなければ商売で問題が発生する確率が高くなる。知識として代書屋さんのやっていることは理解しないといけないが、実務は代書屋さんにまかせるのが最も効率が良いと思う。もちろん、儲かっている会社という前提だが。

  • 高学歴の者が会社組織、ひいては国家を滅ぼしてしまうのはなぜなのか?
    かねてからの自分の疑問です。
    かつての日本帝国陸軍を率いていたのは陸軍大学を優秀な成績で卒業した所謂「軍刀組」。
    当時の陸軍大学はデカンショ(デカルト・カント・ショーペンハウアー)を原書で読ませ、作戦立案の実習の際はメモをとらせずに「〇〇の方向より敵軍師団が接近している。この時の適切な対処法を答えよ。」みたいな問題を課していたほどハイレベルな教育でした。
    かつて中曽根内閣の臨調で瀬島龍三氏(陸軍大学首席)に接したことのある金丸信氏はこう漏らしたそうです。
    「あんな頭が良い人がいて何で戦争に負けたんだろう」と。

  •  < 毎日の更新ありがとうございます。
     < IFRSやJ-SOXって何だったろう?と殆ど起動していない頭の片隅に昔、企業に属している時、国際会計基準に次年度から変わるとかがあった事を思い出しました。更に翌年度以後、提携関係の会社は、まだ旧のままで、国際財務報告基準に合ってない、『だからアソコはウチに吸収されるハメになったんや』『ほっとけば潰れたのに』とか、酷い事を言い合ったものです。
     < 公認会計士試験が難関中の難関であることは誰もが存じてます。他の国家公務員上級職(今は言い方違うの?)、大都市・大都府県の地方公務員総合職もしかり、あと18歳で運命が決まる医学部歯学部薬学部保健学部等もそうですね(ここはデキの悪い親が医者という境遇の学生が集まる学校も多いと聞きますが)。しかし、TOEFL TOEICについては、私も疑問があります。
     < 私の経験ですが、とても優秀な文系大学を出て、そのTOEICも900点取ったとか、鳴り物入りで入社。しかし、研修後に接したら、実務能力無し(笑)。私は「僕の部下にならないよう、他の部署にしてもらえないか?」と頼みましたが、「皆、そういうねん」と相手は困っていました。彼女はその後マイナスの意味で実力を発揮、いろんな地方を転々としています(多分まだいるでしょう)。本人は何も気にしていない。旧帝一工神のトップから来ているのに、プライドも(外面は)高くない。これがないのもまた、困りもので、そこそこあった方が御し易いです。
     < 同級生で尼崎市の会計士さん、小中の頃はとにかく『僕は勉強ができるんだ』という感じ、あまり好きではなかったですが、どこかでプライド折られたのか、トシ行くとかなり丸くなられてました。さて、国会議員、官庁エリート、一流会社は東大、一橋、東工大、慶応、早稲田(関東ではこう書かないと順が違うと叱られたことがあります(笑))出身が多く、西なら京大、阪大、神戸大が御三家、プラスギリギリ同志社かな。
     < 確かにそうそうたる顔ぶれ、私などもう一回生まれ変わって勉強しても無理です。ネットワークも強いでしょう。しかし、いい大学卒、強い資格を持っているだけでなく、人物本位で決めるのが良いと思います。但し、やはり最終的に『この人は立派だ』と選ばれる可能性が高いのは高学歴者が多いのも事実です。
     < 失礼します。

    • まあ、素人なので間違っているかもしれないが、なにか国際会計基準はいくらでも粉飾できますよというようなシステムのような気がする。

  • 高学歴=優秀の本家は何と言ってもシナの科挙で、宋の時代に貴族を廃止して科挙合格者を官僚として採用ししました。それを大英帝国時代のイギリスが取り入れて試験合格者を官僚に採用して植民地に送り大英帝国を維持したのです。(本国は従来どおり貴族)それを明治の日本が取り入れて今の官僚制度が出来上がった訳です。
    大英帝国時代以前のイギルスでは大学は貴族のものであり、若い貴族を大人しくさせるため、役に立たない学問に熱中させたと言います。それが植民地が増えてくると試験のための大学に変わっていくことになります。植民地の官僚ですから本国の命令を理解し指図するだけですから、実務能力は不要なわけです。
    実務能力といえば、ノーベル賞を受賞した立派な経済学者の理論が実際には役に立たず失敗に終わった例はいくらでもあります。最もノーベル経済学賞はノーベル財団が認めた賞ではなくスウェーデン国立銀行賞ですが。