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    Categories: RMB金融

ロシアの外貨準備高は尽きかけているのか?それとも…

ロシアは2021年12月末時点で保有していた6000億ドルあまりの外貨準備のうち、4000億ドル前後ほどを西側諸国によって凍結されたはずです。そして、最近の金価格高騰の影響か、2024年3月末時点で見ると、ロシアが保有しているとされる外貨準備のうち、金が1660億ドルに達していて、現金預金や有価証券の合計残高は3956億ドル。これは、凍結されているとされる金額とほぼ等しく、逆にいえば、ロシアは現在、国を挙げて外貨資金繰りに苦慮している可能性が出てきます。

ロシアの外貨準備(2021年12月末)

ロシアが2022年にウクライナに軍事侵攻を行ったことで、西側主要国はロシアに対し、いくつかの制裁措置を講じているのですが、そのひとつに、ロシア中央銀行などが保有していた資産を凍結する措置が含まれています。

国際通貨基金(IMF)のデータによると、ロシアの外貨準備高は2021年12月末時点で6306億ドルであり、その内訳は▼現金預金が4639億ドル、▼金が1331億ドル(7400万トロイオンス)で、その他の資産(IMFリザーブポジションやSDRなど)が337億ドルだったのだそうです。

同データから、2021年12月末時点、および2020年12月末時点の外貨準備高を引っ張っておくと、図表1のとおりです。

図表1 ロシアの外貨準備高(2021年12月末、2020年12月末)
区分 2021年12月末 2020年12月末
現金預金+有価証券 4639億ドル 4381億ドル
うち、現金預金 1847億ドル 1386億ドル
うち、有価証券 2791億ドル 2995億ドル
金地金 1331億ドル 1388億ドル
金地金(トロイオンス) 74,000,000 73,900,000
上記以外 337億ドル 189億ドル
外貨準備合計 6306億ドル 5961億ドル
※金価格(オンス当たり) 1,798ドル 1,878ドル

(【出所】International Monetary Fund, International Reserves and Foreign Currency Liquidityデータをもとに作成)

ロシア下院の報告書

その一方で、ロシア中央銀行がロシア下院向けに提出しているレポート(※PDFファイル)のP112によると、2022年1月1日時点の外貨準備の通貨別構成は、▼ユーロが33.9%、▼金が21.5%、▼米ドルが10.9%、▼人民元が17.1%、英ポンドが6.2%――などとなっています(図表2)。

図表2 ロシアの外貨準備高の通貨別構成(2022年1月1日、2021年1月1日)
通貨等 2022年1月 2021年1月
米ドル 10.9% 21.2%
ユーロ 33.9% 29.2%
日本円 5.9% (不明)
英ポンド 6.2% 6.3%
加ドル 3.2% (不明)
豪ドル 1.0% (不明)
シンガポールドル 0.3% (不明)
その他通貨 7.2%
(小計) 61.4% 63.9%
人民元 17.1% 12.8%
21.5% 23.3%
合計 100.0% 100.0%

(【出所】ロシア中央銀行・2022年版ロシア下院向けレポートP112をもとに作成)

西側が凍結したロシアの資産は4000億ドル前後か

この2枚の図表の合わせ技で、ロシア中銀が保有していた外貨準備資産の通貨別の金額を試算することができます(図表3)。

図表3 ロシアの外貨準備の通貨別構成(想像図)
通貨等 2021年12月末 2020年12月末 増減
米ドル 687億ドル 1263億ドル ▲576億ドル
ユーロ 2138億ドル 1740億ドル +398億ドル
日本円 372億ドル
英ポンド 391億ドル 375億ドル +16億ドル
加ドル 202億ドル
豪ドル 63億ドル
シンガポールドル 19億ドル
その他通貨 429億ドル
(小計) 3872億ドル 3807億ドル +65億ドル
人民元 1078億ドル 763億ドル +316億ドル
1331億ドル 1388億ドル ▲57億ドル
合計 6306億ドル 5958億ドル +349億ドル

(【出所】IMFデータとロシア中銀レポートを参考に作成。ただし、「金」と「合計」については図表1と一致させているため、図表3の細目を合計しても一致しない可能性がある)

図表1と図表2をもとに作成しているため、細かい数値が合っていないかもしれない、という点については、ご了承ください。

この図表3から浮かび上がる実態は、ロシアがウクライナ戦争に備え、開戦の1年前の時点で外貨準備に占める米ドルの割合を大きく減らし、ユーロ、英ポンド、人民元などの残高を大きく積み増していた、という事実でしょう。とりわけユーロについては400億ドル分近く、増やしています。

ただ、非常に残念なことに、対ロシア制裁には米国だけでなくユーロ圏や日本、英国、スイス、シンガポール、豪州なども参加したため、西側諸国通貨建ての合計値はほとんど変わっておらず、結局、ロシアの外貨準備全体(2021年12月末で6306億ドル)のうち、少なくとも3872億ドルが凍結された可能性があります。

ロシアの外貨準備がウクライナ復興支援に充てられる

ちなみに現実にウクライナ侵攻がなされたのは2022年2月のことであり、2月末時点におけるロシアの外貨準備高は6171億ドルと21年12月末時点と比べ若干減っているようであり、実際に凍結された金額がこの通貨割合と整合しているという保証はありません。

ただ、ロシアがウクライナ侵攻により凍結された外貨準備は、だいたい3500~4000億ドル程度、つまりロシアがその時点で保有していた外貨準備のざっと3分の2前後に達すると考えて良いでしょう。また、ユーロ建ての資産はこのうち2200億ドル程度、すなわちその時点の為替レートで約1900億ユーロ程度です。

先日の『EUがロシアの外貨準備利息をウクライナ支援に活用へ』では、ユーロ圏で凍結されているロシアの外貨準備資産の金額が約2000億ユーロで、毎年30億ユーロ程度の利息収入がある、などとする話題を取り上げましたが、だいたい数値的には当ウェブサイトの試算値と整合していることがわかります。

いずれにせよ、ロシアの外貨準備はロシアがこれまで石油、LNG等の輸出で稼いできた、ロシアにとっては貴重な外貨の集積であり、その外貨準備の一部から発生している利息収入が、ロシアが侵略している相手国であるウクライナの支援に充てられるというのは、大変に有意義な使われ方です。

そして、いずれロシア敗戦のあかつきには、ウクライナの復興支援のために西側諸国で凍結していると考えられる4000億ドル前後の資金の全額が没収され、それでも足りない部分は先進国などが資金を立て替え、その立て替えた部分はロシアから資源・領土などを取り上げて充てるのが良いのではないでしょうか。

余談ですが、日本もウクライナ復興支援のために巨額の資金を拠出することが考えられますが、その一部はロシアが保有する円建ての外貨準備(当時の為替レートで約4.5兆円)を全額ウクライナに寄贈することとしたとしても、足りない部分は政府予算から支出せざるを得なくなるかもしれません。

しかし、たとえば日本が資金を拠出する代償として、千島、樺太からロシア人を追い出し、その地域のガス資源などとともに、完全に日本領にしてしまう――、などの方策は、個人的には「アリ」だと思っている次第です。

さて、それはともかく、このロシア中銀のレポートはその後も公表されているのですが、残念ながら、2022年分のレポートに含まれていた「外貨準備の通貨別内訳」に関する記述は確認できません。

ただ、想像するに、現時点において、ロシアの外貨準備の多くは金地金か人民元、あるいはそれら以外の「泡沫通貨」(?)などで構成されているはずです。ロシア自身が西側諸国の決済システムから完全に排除されてしまっているからです。

人民元建ての金額はどうなっているのだろうか?

では、ロシアが2022年2月以降に保有している人民元建ての外貨準備は、いったいいかほどなのか。

これについては、ロシア中銀がこれといったデータを公表している形跡がないため、直接的に知ることは難しそうです。

しかし、国際通貨基金(IMF)が公表する『COFER』と呼ばれる統計を読むと、世界の外貨準備の通貨別構成を知ることができます。

先日の『【総論】「国の借金」説は、どこがどう誤っているのか』では、世界の外貨準備の構成通貨を調べると、日本円が世界3番目の通貨である、といった、興味深いデータを取り上げました。

その際に、同じデータによると、人民元建ての外貨準備高についても追うことができます(図表4)。

図表4 世界の外貨準備に占める人民元建て資産とその割合

(【出所】International Monetary Fund, Currency Composition of Official Foreign Exchange Reserves データをもとに作成)

これによると、人民元建ての外貨準備は2020年12月末時点で2716億ドルだったのが、1年後の2021年12月末時点で3373億ドルへと、657億ドル増えていることが確認できます。

そして、図表3より、ロシアが一国で増やした人民元建ての外貨準備高は316億ドルでしたので、2021年当時において、人民元建ての外貨準備の変動要因は、ロシアでだいたい半分ほど、説明がつくのです。これを示したものが、図表5です。

図表5 外貨準備のうち、人民元建てのもの
区分 世界全体(A) ロシア(B) B÷A
2021年12月末① 3373億ドル 1078億ドル 31.97%
2020年12月末② 2716億ドル 763億ドル 28.08%
①-② +657億ドル +316億ドル 48.10%

(【出所】IMF、ロシア中銀レポート等をもとに作成)

ところが、この「世界全体が保有する人民元建ての外貨準備」については、2022年12月末で2878億ドル、23年12月末で2617億ドルへと減少しており、2年間でじつに755億ドルも減ったのです。

つまり、どこかの国が2021年12月末に人民元建ての外貨準備を増やしていたが、どこかの国は2021年12月末と比べ、22年12月末、23年12月末にそれぞれ人民元建ての外貨準備を減らしている、ということです。

自然に考えて、やはり最も可能性が高いのは、ロシアでしょう。

先ほどの図表3によれば、2021年12月末時点の6306億ドルという外貨準備のうち、4000億ドル前後が凍結され、使えなくなっているわけであり、残りについてもIMFリザーブポジションやSDRなど、使用が難しい部分が200~300億ドルほどあります。

このことから、ロシアが実質的に自由に使える外貨準備は2000~2200億ドル前後であり、ここから金地金1200~1300億ドル前後の金地金を差し引くと、残り900~1000億ドルほどが人民元だ、という計算が成り立ちます。

ロシアで資金ショートの可能性も!?

その人民元建ての資産でさえ、ロシアが現在、ジリジリと残高を減らしているのだとしたら、このIMFデータの人民元の動きの説明がつきそうです。

よって、(あくまでも単なる仮説ですが)ロシアは外貨準備の多くを人民元建てで保有しているものの、その残高は尽きそうになるなど、資金繰りは結構危うい綱渡りが続いている可能性が出てくるのです。

ちなみにIMFのデータによると、ロシアの外貨準備高はデータが手に入る直近の2024年3月末時点で5904億ドルですが、最近の金価格上昇の影響でしょうか、このうち金地金が1660億ドルを占めていて、「現金預金+有価証券」残高が3956億ドルに達していることがわかります(図表6)。

図表6 ロシアの外貨準備高(2024年3月末)
区分 2021年12月末
現金預金+有価証券 3956億ドル
うち、現金預金 (不明)
うち、有価証券 (不明)
金地金 1660億ドル
金地金(トロイオンス) 7500万オンス
上記以外 287億ドル
外貨準備合計 5904億ドル
※金価格(オンス当たり) 2214ドル

(【出所】International Monetary Fund, International Reserves and Foreign Currency Liquidityデータをもとに作成)

たしか、ロシアが現在、凍結措置を喰らっている金額が現金預金のうち4000億ドル前後だったはずですので、同も現在のロシアの外貨準備は尽きかけている可能性がありそうです。

いずれにせよ、ロシアの経済成長率などは、見た目こそ順調ですが、その実態は単なる「戦時経済」ですし(『一見好調なロシアの現状の正体は「典型的な戦時経済」』等参照)、少なくともロシア政府やウラジミル・プーチン容疑者らの涼しい顔と裏腹に、ロシアの内情は厳しいものである可能性が見て取れます。

「ロシアで現在、国単位の資金ショートが生じそうだ」という理由で、今回のウクライナ戦争がロシアの敗北で終わる、などと楽観的に考えるべきではありませんが、カネが尽きれば戦争も継続できなくなります。

過度な期待は控えつつも、それでも今はまずロシアの資金が尽きること、そしてロシアが敗戦に追い込まれることを、心から願うこととしたい、などと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (33)

  •  体が衰えたジャイアンと不景気のスネ夫に、美しい友情があると良いのですが。

  • >ロシアで資金ショートの可能性も!?
    ルーブル刷っても意味ないのだけど、頼りになる兄貴が引き受けて人民元で立て替えてあげればワンチャン・・・(ない)

    先日の中露首脳会談はあまり大した内容はなかったようですが、専門家のチェックを少し見てました。
    記者会見で、習近平が「冷戦構造ガー」と従来の基本スタンス的な発言に留まったのに対し、プーチンは「決済システムが-」「自動車メーカーがー」と、やたら細かいこと言ってた、という指摘を見かけました。
    余計な言質は取られたくない中国と、前のめりで後がないロシアの立場の違いの表れ、なのかもですね。

  • 1939年にソ連は(当時の常任理事国だったが)国際連盟を除名されている。
    理由はフィンランド侵攻。
    今回のウクライナ侵攻はよく似ているが「ロシアの国連除名」という話は(規約上可能かどうかは別にして)出てこない。
    ロシアによる「宣戦布告」が行われていることが原因なのか?
    小室直樹は著書の中で「国連は常任理事国による軍事同盟」と書いている。

    • >小室直樹は著書の中で「国連は常任理事国による軍事同盟」と書いている。

      何を言いたいのか?
      小室直樹って、東大出て万巻の書を読んだとか言う、「知識オタク」で、何か「予定調和」とか意味曖昧な言葉をキーワードにして、何冊かの本を書いていた印象がある。
      「国連は常任理事国による軍事同盟」とは、何を子供じみたことを言うものか?万巻の書を読んだ所で、その知識を噛み砕き消化仕切れる程までの「知力」がなければ、こんなレベルの理解しか出来ない。
      現在の国連は、正確には、「軍事牽制同盟」だ。こんなことは、義務教育の世界史を普通に勉強していれば、教科書に書いてあるから、少し理解力に恵まれた者は、皆んな分かっている。
      もっと言えば、国家関係は、軍事的な力の牽制関係で均衡が保たれているものなんだが。

      「国連は常任理事国による軍事同盟」と言うことを、さも凄い発見のように本に書くなんて、お子ちゃまレベルの知能かも。

      • 国連の「敵国条項」知ってますか。
        敵国とは日本とドイツのこと。この条項まだ生きてるよね。
        国連発足より前に連合国の常任理事会、理事国ができていたという事実。そこでは票決権(拒否権等)についての合意ができていた。つまり常任理事会、理事国が先、国連が後。
        常任理事国5か国間で第二次戦争後戦争ありましたか?
        朝鮮戦争中アメリカと中共が戦ったけど当時中共は国連に加盟していなかった。当時の常任理事国は台湾だった。

        • 敵国条項を知らない大人が居るとでも?
          チマチマしたことを知ってるかい?と並べ立てるのが、子供っぽいと言うのですよ。

          ここに書かれているようなことを、国家間でやらなければならないことが、

          >国家関係は、軍事的な力の牽制関係で均衡が保たれているものなんだが

          ということですよ。

          受験勉強にしか役に立たないようなチマチマしたことではなく、もっと歴史を勉強して、本質的な洞察が出来るようになることをお勧めします。

        • >朝鮮戦争中アメリカと中共が戦った

          戦ってはいませんよ。
          中共の義勇兵が「自発的」に行ったんですよ。
          今の露宇戦争にも、ウクライナ側にも、ロシア側にも、日本人が数人義勇兵として行っていますが、これで、日本が夫々両国と戦っていることになるんですかね?
          これで、戦っていることになるなら、宇に武器援助しているアメリカを始めとした欧米と露は既に戦争していることになりますね。
          物事の見方が大人にならなければ、つまり、本音と建て前ということが分かる様にならなければならないですね。
          国際政治は本音と建て前が複層したもの、幾重にも重なったものです。
          だから、おこちゃまの見方や単なる知識は通用しないのです。

          • >本音と建て前ということが分かる様にならなければならないですね。

            中共とアメリカは戦っていない。なぜならば中共側は義勇兵だから。

            こんな論理が通用するのかね? 戦っているの人を義勇兵と呼んだのはだれなのか。

          • やはりね。

            歴史と世の中と国際政治は、そのように動いているのですよ。
            実際、中共とアメリカは戦っていないことになっているというよりも、アメリカと戦ったことにしたくなかったから、義勇兵という徴兵を行ったんですよ、300万人も。
            だから、歴史を勉強されたら、とお勧めしているんです。

            自分の感覚だけで物事と世の中を見る癖が抜けないことを、未だ子供だね、って言うんじゃないかな?

          • >こんな論理が通用するのかね? 戦っているの人を義勇兵と呼んだのはだれなのか。

            当の中共のようですね。

            ・中国人民志願軍 wiki
            https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%BF%97%E9%A1%98%E8%BB%8D

            世界の本音と建前が受け入れられないのは、日ソ不可侵条約を一方的に破って、日本を攻めて来たソ連を、「国際社会は魑魅魍魎が跋扈する世界」と嘆いた、当時の日本の政治家達と同じメンタリティですね。お子ちゃま。

          • 匿名様

            >「国際社会は魑魅魍魎が跋扈する世界」と嘆いた当時の日本の政治家達

            出典教えてください。

          • 匿名様

            >国際社会は魑魅魍魎が跋扈する世界

            平沼内閣総辞職時の「欧洲の天地は複雑怪奇」との混同ですか?

          • sqsqさま

            相手の言い分が可笑しい時思ったら、少しは反論する為の証左を自分で調べることをしてから、何か言いなさいな。いきなり証拠を示せとか、という所がお子ちゃま発想なんですよ。これに限らず、他のコメントでも思い付きだけを書くものかわ多い。これ、大人の雰囲気感じられないですね。
            下の匿名さんのように、少しは反論の論拠を示したらどうですか?本当、自分で調べない人ですね。

          • 匿名さま

            >平沼内閣総辞職時の「欧洲の天地は複雑怪奇」との混同ですか?

            そのキライはあります。ただ、魑魅魍魎と言った政治家がいたようにも思いますが、現時点では、ネットで調べ尽くせておりません。もし、見つけられたら、後日コメントします。

          • >「国際社会は魑魅魍魎が跋扈する世界」と嘆いた当時の日本の政治家達

            これはありえないのでは。なぜならソ連から4月5日に破棄通告されている。

          • 匿名様

            小生に対して「歴史を勉強されたら、とお勧めしているんです」という親切なお言葉。
            歴史の勉強のために是非とも出典を教えていただけたらと思います。

          • >下の匿名さんのように、少しは反論の論拠を示したらどうですか?

            その匿名さん実は私(sqsq)です。
            あわてて送信したら匿名になってしまった。
            悪しからず。

      • >小室直樹って、東大出て万巻の書を読んだとか言う、「知識オタク」で ~ お子ちゃまレベルの知能かも。

        ↑それって、あなた個人の感想ですよね?
        世間一般の評価は、あなたの評価とは全然違うと思いますが。

        • 世間の評価は知りませんし、そもそも世間とはなにかも分かりませんが、個人の評価を開陳してはいけないのですかね?

          それに、大した事績が無いことは確か。

          知識オタクです。

  • 毎度、ばかばかしいお話を。
    ロシア:「ロシアの通貨は、石油本位性の通貨だから、外貨準備高は石油でもっています」
    まさか。

  • 金価格の相場は、どんな要因で決まるのか?
    元々、需要と供給で決まるものでも無さそう。
    有事のドル、有事の金、と言われるように、軍事的な危機があると急騰することは確かだ。
    外貨が凍結されていれば、金を売って外貨を稼いで、それを貿易決済にあてるのか?しかし、その際も、銀行を通した決済を行わなければならないが、銀行を通した送金は、米国から監視されている。
    すると、元を使った決済をすれば良かろうと思えるが、元の送金も監視されているとなれば、それも難しい。
    あとは、札束をカバンに詰めてやり取りするか?しかし、これは現実的ではない。
    現物交換をすることにして、お互いの帳簿に記帳して相殺をすることにするか。こんな事に応じてくれる国はないだろう。そこまでする義理もメリットもないだろうから。

    ここ迄考えて来ると、対露制裁で、一番効果的なのは、「銀行の送金を止める」ことだったようだ。
    それで、いよいよ、露は本当に焦った。
    天然エネルギー資源と金が無尽蔵にあっても、「決済」が出来なければ、物は動かない、動かせない。

    露の今の宇への攻勢、最後の断末魔になるのか?

  • 金地金の評価残高は、換金しきれない(市場に出せば値下がり必至)見せ金のようにも思えます。
    現物量保有の有無はともかく、同様の理由で中国が持て余している保有米国債のようにですね。
    ・・・・・

    露国の外貨準備高とかけまして、北国の首領の影武者と解きます。
    (そのこころは?)

    先生!、どちらも 「イミテーション・ゴールド」nida.

    大・正・解! kanくん、良くできました₩
    身に覚えがあってこその気付きかな?・・。

  • ロシアの貿易を見る限り,LNG, 石油などの資源の輸出が輸入を上回っているようで,ドルを減らして人民元を増やしているにせよ,外貨準備が枯渇するような状況は訪れない気がします。戦局もウクライナのほうが,現状は不利なようです。この後の話はアメリカ大統領選の結果を待ちましょう。停戦はあってもロシア敗戦はないかも。つまり朝鮮半島と似たような状況になる。

  • うーん これは難しいですねえ(^^)

    なんせ、ならず者さんたちというものは
    「もはやこれまで」という潔さとは無縁の
    最終局面でもなんとか他になすりつけようと
    悪あがきをするものなのです。
    それは国際指名手配のウラジミール・プーチン容疑者(7!)
    以外でも
    援交露見の恥ずかしい辞任会見で
    あろうことか「武士の情け(?)」と
    命乞いした韓流政党のはっピ-さんや
    自堕落帰結の通貨経済崩壊を日本に
    スワップニダ!となすりつけ狙う半島さんや
    リアル社会でのおよそモロモロの
    韓流のお方さん達のありようなど
    なんせその手の人達は、
    私達と違って正直ではないのですから(笑)

  • 管理人様は海外からの戦費調達というのを見逃しておられる。
    戦争は国内資金がショートしたから終了ではなく、海外からの融資で継続が可能です。

    かつて日露戦争で日本は英国から莫大な戦費を調達して遂行しました。
    当初からロシアは金準備を担保としたBRICS+からの融資がいわれていました。
    さらに別の資源を担保に中国、イラン、サウジが莫大な融資をすることでしょう。

    https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2024/5a95e18f32be7d77.html

    去年の中露の貿易額は約2300億ドル。
    プーチンによるとこの内90%がルーブルと人民元で決済されたとのこと。
    不可能とされたドル、ユーロ抜きでの貿易決済が成立しています。

    よってルーブル、特に人民元での融資で戦争継続が可能となります。

    そもそもロシアを倒すのは簡単で原油を大幅に増産するだけでよい。
    増産で価格が下がればロシアは92年、98年に続いてすぐ破綻することでしょう。

    米国はサウジに大幅な増産を要求するもサウジは大幅な減産で答えました。
    その後も原油価格が落ちるたびに諸産油国が協調減産するから不思議なものです。

    ロシアは若干の財政赤字ではありますが、まだまだ継戦は可能でしょう。

    • JETROの資料が面白かったので。
      中国の対露輸出が5割増で「乗用車のほか、トラクター、貨物自動車など多くの品目が増加した」。中国がロシアを支援していることを数字で裏付けると言えるカモですね。

      ところで「資金ショート」が戦争終結につながるか。私も直結はしないと思います。
      動員兵に碌な装備も持たせず前線に送り、ウ軍の弾薬消費を強要するような戦い方をするロシアですから、外貨準備が尽きたからと言って自ら戦争をやめるとは限らないと思います。国に金はなくても国民は飯食えますし。残念ながら戦争がまだまだ続く可能性は高いと思います。
      戦争をやめるかどうかはプーチンの総合的な判断なので、あらゆる事柄は一要素にしかならないのは当然ですしね。

      以下、ウクライナの資源を担保にした融資の点についてだけ。(日曜朝のお勉強を兼ねて)
      中国・サウジ・イランが、ウクライナ領内のロシアの新獲得地にある未開発の埋蔵資源の独占開発の権益を担保として先行融資することを想定しているのでしょうか?
      私の結論を先に言うと、中国がロシアを支援するだろうことは間違いないでしょうが(現にやってる証拠はたくさんあるし)、ウクライナ国内の埋蔵資源をアテにして説は説得力に欠けると思います。

      担保価値はどの程度か。
      開発する権利だけなので、それとは別に開発投資資金を投じなければならない。開発に成功したとして、戦後の国際秩序や西側による輸出規制などが先行き不透明で、その資源は安く買い叩かれるリスクがあります。それらリスクに見合うほどの価値ある資源かどうか。

      例えば、鉱物資源でググるとよくお世話になるJOGMECからです。

      ○世界の鉱業の趨勢2018 ウクライナ
      https://mric.jogmec.go.jp/wp-content/uploads/2018/12/trend2018_ua.pdf
      ・経済的価値を有する鉱床は8290、開発中は3349。
      ・採掘量及び埋蔵量の点で最も重要なのは、石炭、鉄鉱石、マンガン鉱石、チタン鉱石、ウラン鉱石、カオリン、黒鉛、岩塩等

      正直、どこにでもありそうな資源ばかりで特に珍しくないと思います。商業的には敢えてリスクを取る理由があるとは思えません。
      例えば、ウランはエネルギーや軍事に関わる重要資源ですが、埋蔵量や生産国はこの通り。

      ○ウラン生産国と資源状況
      https://atomica.jaea.go.jp/data/detail/dat_detail_04-02-01-06.html
      本文中の「図表」を見るのが早いです。

      ウランが足りなくなる状況は見えてこなさそうですし、2012年でウクライナの産出量は11番目、シェア1.6%に過ぎません。
      買う側も戦後のウクライナ産のウランを敢えて買う必要がない。
      他の資源についても同様、安く買い叩かれる未来しかみえません。

      融資国に中国、サウジ、イランの名を挙げましたが、その国々の事情を踏まえてもその資源の権益を敢えて欲しがる理由が思いつきません。ロシアを支援するための国内向け説明用のアリバイとして使う可能性はなくはないと思いますが、金を出す側はシビアに見ますから厳しいのではないか。
      それとも、ここで挙げた以外に、何か「これ」という資源があるのでしょうか?

    • >戦争をやめるかどうかはプーチンの総合的な判断なので、あらゆる事柄は一要素にしかならないのは当然ですしね。

      プーチンは「特別軍事作戦の目標は必ず達成する」と繰り返しています。
      ですからこの戦争は継続します。

      >以下、ウクライナの資源を担保にした融資の点についてだけ。

      私はそんなこと書いていませんよ?
      さすがにこれはミスリードが過ぎるのでは?
      ウクライナの資源開発、権益などはまったく言及していません。

      私が書いたのは
      「さらに別の資源を担保に中国、イラン、サウジが莫大な融資をすることでしょう。」

      この別の資源とは原油のことです。

      ・ロシアは原油を担保に資金を調達
      ・戦後に3カ国に長期にわたって原油を実物で返済

      これで3カ国は融資に応じます。

      イラン、サウジに原油なのか、と思われるかもしれません。
      ロシアへの制裁時、サウジと中東はロシア産原油、石油製品を大量購入しました。
      それをそのままマージンを付けて他国に売り大きな利益です。
      すなわち、ロシアから返済された原油をそのまま転売すればよい。

      これでロシアは継続して戦うことが出来ます。

    • >この別の資源とは原油のことです。

      以前にウクライナの埋蔵資源に言及されていた記憶があったので、勘違いしていました。

      融資ではないですが、ロシアの原油が中東産油国含めあちこちから安く買い叩かれていたのは確かですね。ロシアが外貨を得られる要素の一つとしては以前から指摘されていました。
      ただ・・・ドルは絞められてるんで、ルピーやディルハムで支払ってるようなんですけどね。偽装取引などで多少はドルも流れてるかも知れませんが。

      https://oilgas-info.jogmec.go.jp/info_reports/1009585/1009813.html

      原油を担保にした現物返済の融資は中露間では以前からされていたようですが、露宇戦争開始後にそれが「莫大」と言えるほど拡大したという報道はありましたっけ?
      サウジとイランが原油担保の融資をしたって話も聞いたことがないですね。

    • >ただ・・・ドルは絞められてるんで、ルピーやディルハムで支払ってるようなんですけどね。

      現在のロシア産原油の輸出先は中国、インドで80%以上。
      人民元は使い道があるがルピーが使い道がなくたまっていく一方。
      しかもインフレにより目減りしているとだいぶ前に報道がありました。

      現在どうなっているのか気になります。

      >原油を担保にした現物返済の融資は中露間では以前からされていたようですが、露宇戦争開始後にそれが「莫大」と言えるほど拡大したという報道はありましたっけ?
      サウジとイランが原油担保の融資をしたって話も聞いたことがないですね。

      ロシアの戦費について

      1.手持ち国内資金
      2.金準備を担保としたBRICS+からの融資
      3.原油担保の中国、イラン、サウジからの融資

      現在はまだ1の段階です。
      まだ3は行われていません。

      なお3までいかず1か2で決着がつくでしょう。
      (これ以上は論点が違ってくるので返信は不要です)

    • 原油も金も、埋蔵量は十分にあるし、これらを買ってくれる国がある限り、ロシアが外貨で困ることは無いですね。つまり、ロシアがお金で困ることは無い。
      西側が、このことを深く考えもせずに、非資源国と同じように、ロシアの外貨資産を差し押さえれば良かろう、とお決りの資産の差し押さえだけをした、が、どうも効き目が無いなと漸く気が付いて、銀行の送金を停止させることにした。決済ができないようにしたことで、プーチンが少し慌てたように見える、というのが現下の状況のように見えます。
      しかし、これも、例えば中国政府が中に入って、中露企業の現物取引の仲介を元でやれば、貿易は出来ることになります。

      最近、ウクライナが露の製油所を攻撃し始めて、露国内の石油精製能力が14%減少したというニュースを見かけましたが、それも、国内向けの石油消費分の事でしょうから、輸出には影響しないでしょう。

      この戦争が長引いている理由の一つは、露の核使用を恐れて、西側が提供した武器で露国内を攻撃してはいけない、という制約をウクライナに課しているからでしょう。
      そんな制約を課さずに、モスクワでも攻撃していれば、プーチンの面目が潰れて、今頃はどうなっていたか?
      プーチンに核を使う勇気があったか?

      • >そんな制約を課さずに、モスクワでも攻撃していれば、プーチンの面目が潰れて、今頃はどうなっていたか?
        >プーチンに核を使う勇気があったか?
        100年後には「ホワイトスワンを探すようなもの」という諺が産まれたかもね
        意味は「実現不可能な事に対して無意味な徒労する」

  • 私見)
    ①ウクライナ侵攻は、故事?の漁夫の利な状況。
    くちばしを入れたサギも、くちばしを入れられて閉じた貝も、どちらも身動き取れず。
    漁夫(西側諸国)は、助ける義理もないから放置して両者が消耗するに任せている。

    ②ロシア経済制裁は、コスパ優先かしら。
    効果的(抜け駆けしにくい)かつ制裁してるように見えにくい。
    決済は止めるけどモノは止めてないのは、古典的な戦略で「完全包囲すると相手が絶望して破れかぶれになるから、三方を塞いでも一方には逃げ道を残しておく」やり方かと。

    ③金は、モノが動いてるのだから、その決済手段として使われているのかも、ですね。
    原始的。(笑)
    原油を売って金を受け取り、なにかを密輸して金で支払う。
    もしかしたら共産党中国にまとまった量をデポジットしておいて人民元で適当な独自レートで出納決済してるのかも。

    なんにせよ、プーチンとプーさんの間には
    「信用(credit)がある」
    とは言えると思います。