「日本は輸出大国であるとともに、輸入大国であることをお忘れなく」。こんな趣旨のお叱りにも似たコメントを頂戴しました。当ウェブサイトで「日本は輸出大国だ」と断じた記憶はありませんが(少なくともここ1ヵ月半の記事でそのような記述は見当たりませんでした)、ただ、この「日本は輸入大国だから円安が日本経済の脅威となる」という主張、統計から見えて来る事実と比べると、正しいものとはいえないという点については注意が必要です。
目次
悪い円安論が間違っているといえる2つの根拠
『悪い円安論こそ邪悪なトンデモ論』を含め、これまでに何十回、何百回となく当ウェブサイトで指摘してきたとおり、円安は「現在の日本経済に対しては」、総合的に見て、良い影響を与えるものであると結論付けて良いでしょう。
その理由は大きく、日本が①製造立国であることと、②対外純債権国であることの2点に求められます。
まず「日本は製造立国である」、とする点に関しては、日本の100兆円前後に達する輸出高のうち、(2022年実績では)少なくとも8割超が工業製品であるという事実を踏まえておく必要があります。
しかも輸出品目は、自動車(2022年実績で13兆0117億円)などを除けば、「最終製品」ではなく「モノを作るためのモノ」が中心です。
2022年を通じた輸出額は、たとえば▼半導体等電子部品(5兆6761億円)、▼半導体等製造装置(4兆0652億円)、▼鉄鋼のフラットロール製品(3兆1804億円)、▼科学光学機器(2兆5107億円)、▼有機化合物(2兆2086億円)…、といった具合です。
こうした統計的事実は、現在の日本が最終消費財といった「川下産業」ではなく、こうした川下産業に部品や装置などを供給する「川上産業」に強みを持っている、ということを示唆しています。
また、国際決済銀行(BIS)の最新の『国際与信統計』に基づけば、日本の金融機関の対外与信(※最終リスクベース、2023年6月末時点)は4兆6459億ドルであり、米国の4兆4368億ドルを抑えて世界最大です(対外与信で日本の金融機関がトップとなるのは約8年連続してのことです)。
もちろん、これらの対外与信には円建てのものや、現地通貨建てのものも含まれていると考えられるため、昨今の「ドルに対する円安」というメリットを十分に享受しているとは限らないのですが、それでも対外与信は円換算したら巨額の含み益を生じるとともに、利配収入を押し上げる効果が期待されます。
現に先日公表された4-9月期の経常収支は「過去最大の黒字」だったのだそうですが、これも「悪い円安論者」が全力で無視する論点のひとつなのでしょう。
当ウェブサイトの主張に「全く同意できない」
ただ、こうしたなかでとある匿名の読者の方から、当ウェブサイトの主張に「全く同意できない」、という趣旨のコメントが寄せられました。原文に近い形で転載しておくと、こんな具合です。
「新宿会計士さんのご主張には全く同意できない。表面上の理屈はそうであっても、その日本を支える国民の大部分が、現実問題、円安によって生活が非常に苦くなっている。日本は輸出大国であると同時に輸入大国でもあることをお忘れなく」。
「お忘れなく」、という謎の上から目線のアドバイスを頂戴したわけですが、これについてどう考えるべきでしょうか。
いちおうお断りしておきますが、本稿はこのコメント主様を糾弾するためのものではありません。いや、それとは逆に、むしろ「知的議論の一環」として、円安が日本経済に良い影響を与えるとする議論を深める目的のものです。
とはいえ、このコメントを読んでも、コメント主様が、当ウェブサイトの主張に対し、どう「賛同できない」のかについては、やや理解が困難です。
敢えて仮説を立てるなら、このコメントは当ウェブサイトにて「悪い円安論が間違いだ」と述べた点に対し、次の2つの観点から反論を試みる、というものではないかと思われます。
①国民の大部分が、現実問題、円安によって生活が非常に苦しくなっている。
②日本は輸出大国であると同時に輸入大国でもあることをお忘れなく。
ただ、このうち①の部分については、残念ながら、再反論のしようがありません。「国民の大部分が、現実問題、円安によって生活が非常に苦しくなっている」と述べている根拠が、定量的には示されていないからです。
「大部分が」、「非常に」、「苦しい」などの主観的な形容詞を用いられても、論証のしようがありません。正直、困惑する限りです。
日本は「輸出大国」…?そんなこと言いましたっけ?
ただ、②の部分については、数字で検証することが可能です。ただしその検証作業に入る前に、ちょっと細かい点ですが、事実誤認があります。
このコメント主様は、「日本は輸出大国であるとともに輸入大国でもある」と述べておられるのですが、べつに当ウェブサイトで「日本は輸出大国である」と述べたことはないと思います。
当ウェブサイトでは「日本は製造立国だ」とは申し上げましたが、「日本は輸出大国だ」と断じたつもりはありませんし、(過去のすべての記事を読み返したわけではありませんが)少なくとも直近1~2ヵ月分に関しては、そのような記述はありませんでした。
ちなみに当ウェブサイトで「日本は輸出大国だ」とする記述を探してみたら、少なくともここ1カ月半に関していえば、10月24日付の『円安スパイラルで日本経済崩壊?単純ではない円安効果』のなかで、こんな記述があったのみです。
「長年続いた円高のせいで、日本の産業はすっかり輸出競争力を失い、いまや日本は『最終製品の輸出大国』ではなくなってしまっているのですが、ただ、幸いにして、半導体製造装置を筆頭に、『モノを作るためのモノづくり』、すなわち基幹産業が残っています」(下線は本稿における加工)。
他人の文章を批判するのは自由ですが、少なくとも「その人が書いてもいない内容を勝手に捏造して批判する」というのは、個人的にはあまり好きではありません(といっても、べつにコメント自体が当ウェブサイトのルールに抵触しているわけではありませんが…)。
日本の輸入品目はエネルギー、最終製品が中心
それはともかく、論証に戻りましょう。
この匿名コメント主様の主張②の後半部分、すなわち「日本は輸入大国である」の部分については、「円安になれば輸入品価格が押し上げられ、日本経済に悪影響を生じる」と言いたいのだと思いますが、これについてはどう見るべきでしょうか。
結論からいえば、非常に偏った見方です。日本の輸入品目はエネルギー、最終製品が中心だからです。まずは財務省税関『普通貿易統計』より、概況品目別の輸入金額を確かめておきましょう(図表)。
図表 日本の輸入高・概況品別内訳(2022年)
概況品目 | 金額 | 割合 |
鉱物性燃料 | 33兆5094億円 | 28.36% |
機械類及び輸送用機器 | 29兆9325億円 | 25.34% |
化学製品 | 13兆2969億円 | 11.26% |
雑製品 | 11兆7028億円 | 9.91% |
原料別製品 | 10兆2736億円 | 8.70% |
食料品及び動物 | 8兆4579億円 | 7.16% |
原材料 | 7兆7729億円 | 6.58% |
特殊取扱品 | 1兆8269億円 | 1.55% |
飲料及びたばこ | 1兆0333億円 | 0.87% |
動植物性油脂 | 3337億円 | 0.28% |
合計 | 118兆1398億円 | 100.00% |
(【出所】財務省『普通貿易統計』データをもとに著者作成)
そもそも2022年を通じた日本の輸入額は118兆円ですが、その費目のトップを占めているのは「鉱物性燃料」であり、これだけで全体の3割近くに達します。これについてはほとんど説明は不要でしょう。
一方で、「機械類及び輸送用機器」に含まれる品目は、たとえば▼半導体等電子部品(4兆8942億円)、▼通信機(3兆7778億円)、▼事務用機器(3兆3258億円)――、といった具合で、このうち「通信機」とはスマートフォンなどの携帯電話類、「事務用機器」とはPCやその周辺機器が中心です。
そのほかの輸入品目としては、たとえば「雑製品」のなかに含まれる▼衣類及び同附属品(3兆4957億円)、▼その他の雑製品(3兆0723億円)――のように、おそらくは衣類や百均などで販売されているグッズなどが多くを占めています。
川下産業の輸入品目が中心
また、半導体等電子部品や化学製品、原料別製品のように、日本の製造業で使われる原料や半製品なども外国から輸入されているのですが、その金額は多く見積もってもせいぜい30兆円程度に過ぎません。日本の輸入品目は、少なく見積もっても全体の約4割が最終消費財、約3割がエネルギーと見るべきでしょう。
したがって、輸入額が輸出額より多い(つまり貿易赤字状態にある)からといって、日本を「製造立国」と呼ぶことを否定する論拠にはならないのです。それどころか、むしろ「現在の日本は中国などから『川下産業』に属する最終製品を輸入している国」、ということであり、当ウェブサイトの説明をいっそう裏付ける格好です。
もちろん、日本企業が中国などに縫製、軽工業、さらに最近だと半導体や自動車産業などの製造拠点を設けていることは、日本国内の産業空洞化を招いているわけですが、それと同時に(現在のところは)海外流出しているのは「川下産業」が中心であることは間違いありません。
つまり、この日本の概況品目別輸入高に関しては、当ウェブサイトで以前から指摘している「円安になれば輸入品物価は上昇するが、その悪影響よりも、輸出競争力上昇と輸入代替効果が大きく上回る」という指摘の正しさを、クッキリと裏付けた格好です。
CPIはどうなっている?
ちなみに円安が進んだことで輸入品物価が相当に上昇しているであろうことは想像に難くありませんが、消費者物価指数はどうなっているのでしょうか。
総務省統計局が発表する消費者物価指数(CPI)については、2023年9月公表分で、2020年7月を100として、「総合指数」は106.2、「生鮮食品を除く総合指数」(いわゆる「コア」)は105.7、コアからエネルギーを控除したいわゆる「コアコア」は105.4です。
つまり、ざっくりというと、物価は2020年7月と比べて、総合が6.2%、コアが5.7%、コアコアが5.4%上昇した、ということです。
これに対し、国際決済銀行(BIS)統計によると、ドル円(USDJPY)は2020年7月31日末時点で1ドル=104.9207円でしたが、23年9月末時点において1ドル=149.2354円でした。42.24%の円安です。
また、同じくBIS統計によると、日本円の実効為替レートは2020年7月末の101.45から、23年9月末には76.29に低下しており、こちらだと24.8%の円安です。
2020年7月末から23年9月末までの変動
- CPI…総合6.2%、コア5.7%、コアコア5.4%
- 為替…対ドル42.25%、実効レート24.8%
(【出所】総務省統計局、国際決済銀行のデータをもとに試算)
もちろん、比較時点の取り方によっては、為替相場と消費者物価の間に相関がある(ようにみえる)場合とそうでない場合があるわけですが、偶然、2020年7月末と23年9月末で比較すると、為替相場変動とCPIの間にずいぶんと大きな乖離が生じています。
このあたり、難しい言葉でいえば、「為替相場の物価感応度」という概念があり、為替が1%円安になったとしても、物価が1%上昇するとは限らない、というのは、経済学の世界ではよく知られた考え方です。
これにはさまざまな要因がありますが、たとえば日本の場合は国内での付加価値率が高く、かつ、GDPの輸入依存度も20%少々に過ぎないほか、企業も為替ヘッジ活動を行っているなどの事情もあるのでしょう。
いずれにせよ、もしも「為替相場が円安になっているから物価が上昇し、それによって我々の暮らしが苦しくなっている」と主張されるのであれば、何を見てそのように判断なさったのか、聞いてみたいものだと思う次第です。
原油高は脅威:だからこそ原発再稼働・新増設が必要!
もちろん、当ウェブサイトでは、円安と物価高がまったく無関係だ、などと申し上げるつもりはありません。円安が進めば物価上昇にもいくばくかの影響があることは間違いないからです。
とりわけ原油価格などが高止まりしているなかで、原発の再稼働や新増設が進まなければ、円安と原油高のダブルパンチで電気代などを押し上げ、家計を圧迫する可能性はあります(※余談ですが、これについては以前から指摘している、「原発再稼働・新増設が急がれる」とする、まったく別の論点に繋がっていきます)。
また、円安が続けば、中国などからの輸入品価格が押し上げられることは不可避でしょうし、短期的には中華製のスマートフォン、PC、衣類などの価格が上昇することも避けられないでしょう。
しかし、日本国内には「川上産業」が残っていますので、現在の円安が続けば、中国などに流出した「川下産業」が再び日本に戻ってくる効果も期待できますし、国産品などが増えれば、物価も徐々に落ち着くことが期待できます。輸出が再び増え始める効果もあるでしょう。
いずれにせよ、「円安は日本経済に対し、デメリットよりもメリットを多くもたらす」とする当ウェブサイトの仮説を否定する証拠が今のところ見当たらないことは間違いありません。
そして、くだんの匿名コメント主様の読者コメントは(あくまでも結果論かもしれませんが)当ウェブサイトの主張の正しさを裏付ける資料の作成につながったため、その意味では改めて深く感謝申し上げたいと思う次第です。
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半期ベースの経常黒字が過去最高。
日本はしばらく安泰だね。
反日リベラルメディアは歯ぎしりしてんじゃないの。
ガソリンに代表される、円安によって物価が高騰するという「悪い円安」理論には、ガソリン価格が上がる要因は実はガソリンに掛かっている税金にもあるという現実を無視しているようにも思われてなりません。
ガソリンには揮発油税、石油石炭税、地球温暖化税、さらにはそれらに加えて消費税がかけられている二重課税問題があります。これらは財務省が頑として手放そうとはしない、いわゆるガチンコの悪税として悪名を馳せています。
それに加えてガソリン価格には、現在の揮発油税はリッター当たり53.8円となっていますが、これは本来28.1円だったものに特例税率として25.1円を足したという代物です。謂わば現在は特例税率が「常態化」している状態なのです。更にあくどいのは、3ヶ月連続で160円を超えると発動されなければならないトリガー条項があるにも関わらず、岸田政権並びに財務省は頬被りを決め込んでいます。
ガソリンに掛かる税はトータルでガソリン価格のおよそ40%を占めています。こうした悪税の問題を「悪い円安」理論ですり替えて貰いたくはありませんね。
ガソリン税(暫定税率)についてのみのコメントです
1973年 - 1977年度の道路整備五ヵ年計画の財源不足に対応するために 1974年度からの暫定措置
東日本大震災により特定財源から一般財源化(復興資金)
復興が一段落したら廃止または特定財源に戻すのが筋
参考
wiki ガソリン税(税率)
よくわかる動画
https://youtube.com/watch?v=NPOv7LBDBDI&si=HHEdqxxGsyHDDbHe
円高誘導の時は日本は米国から半殺しの刑に処された、と思っています。今度は逆に共通の脅威となった中国の存在のおかげで息を吹き返したと。
半殺し時代が長くなりすぎてしまったため、色んな所で基盤となる技術や人材が失われてしまいました。
ちゃんと蘇生するのは難しいのですが、それでも例えば幾つかの半導体製造工場が再生される動きもあります。
昔と異なり人口ボーナスによる経済発展は望めないのは仕方ないのですが、更なるロボティクスやAI適用などで人材不足による経済活動律則を補って、21世紀時代の日本経済モデルを実現してほしいです。
アイリスオーヤマがプラスチック製品の一部を国内生産に戻したというネタは一時マスメディアでも報じられとりましたが、類する続報が目立たない様にウカガエルのは…サモアリナン??
円安を何とかしろ!というのを読む度に頭の中でハテナマークです。
どっちかと言うと、物価上昇→賃金上昇のスパイラルが始まる前に円高に戻っちゃう方が心配でした。
幸いにもアメリカがまだ金利を下げそうもないので、来年の春闘までは大丈夫そうですね。
個人的には国交省の公共工事設計労務単価に注目してます。
首相が経団連に「賃金上げろ」と言ってくれるのは良いですが、ベースアップを渋って一時金の増額でお茶を濁す会社や、社員の賃金を上げた分だけ下請けや協力会社への支払いを渋る会社もありそうな気がします。
中小企業の社員や職人など、日本全体の賃金が底上げされてこそ本物の賃金上昇。
本年度は5.2%の上昇でしたが、来年度はどうなるのか。
物価上昇率を超えるのかどうか。
2月の報道発表が楽しみです。
円相場なんて今のままで良い。
今の収入のままで1ドル100円になるより1ドル150のままで収入が1.5倍以上になるような政治を期待したいです。
あくまでも消費者個人のレベルで見れば、
円安のデメリット
・輸入食料品価格が高騰する
特に、小麦や大豆など、輸入に大きく依存している品目、およびそれらを原材料とした製品の価格は当然上がります。ただし、諸経費や人件費なども上がっているので、昨今の食料品価格の高騰がどの程度円安によるものかは、精査する必要があります。
・海外旅行に行きずらくなる
ひと頃に比べれば航空券代は落ち着いてきたようですが、ホテル代は相変わらず目を剥くほど高いです。現地物価の上昇プラス円安のダブルパンチなので、致し方ありませんが。
円安のメリット
・特に思い浮かばない
なにぶん、日本ではここ30年近く物価がほぼ上がらないという状況だったので、40歳以下の若い人たちにしてみれば、「物価って上がるんだ!!」という新鮮な驚きがあるのかもしれませんね。そこから、「物価が上がる!? 何故だ??」→「円安のせいだ!!」→「"悪い円安論"は正しいに違いない」という短絡的(でも100%錯誤とも言えない)発想が沸いてくるのも、不思議とは言えないような気もします。
でも、経済の専門家を自称し、「日本経済」を論じようという人がそれではイカンでしょ。
ほんの30年程前くらいまで、「輸出は日本経済の生命線」とか、「日本経済は輸出に依存している」といった話が常識として、あるいは議論の大前提として語られていました。私も漠然とそうなんだろうなと思ってましたが、三橋貴明氏の著書を偶然読んで目からウロコが落ちました。彼は各種統計数値を駆使して、日本経済が貿易依存型ではなく、むしろ内需依存型であることを明確に示しました。その頃、多くの自称専門家が批判しましたが、悉く三橋氏に論破されていたのを覚えています。以来、特にマクロ経済に関しては、印象ではなく、数字をベースに議論すべきと考えるようになりました。
もっとも、公表数値がちっともあてにならんという国もありますし、データの一部だけを切り取って針小棒大に議論したりする人もいるので、数字が示されていても必ずしも鵜呑みにはできない(場合もある)ことも、その後学びましたけれども。
龍様。
あくまでも、タナカコ−ヒ−個人のレベルで見れば、円高はウエルカムです。
今、バンコクに居ますが、生活費が高く感じています。8日に両替した時10万円で23,700B。9日の両替は23,570Bでした。
4月は25,000B有ったと記憶しています。
6月以降は25,000B以下。11月は初めて23,000B台になりました。
此処の板では悪夢の民主党政権ですが、40,000B以上で有った当時はワタシには天国に居る心地でした。
来春には、円高になるとの書き込みを見ます。期待はしていますが、為替ばかりは、誰にも分からないと、半分は諦めています。
蛇足です。
コ−ヒ−屋さんに居ます。
何だか心地よい気分ですが
1ドルが100円を下回り、90円に迫っていた頃、1万円が1000HKD近くになりました。瞬間的には1000HKDを超えたこともあったと記憶しています。それが直近のレートでは515HKDですもんねえ。ざっくりほぼ半分です。
実は手許にちょっとした額のHKDがあるので、現地に行っちゃえばそれを使えば済むんですが、さすがにホテル代を現金で払うというのもなんだかなぁと思うので、今しばらくは様子見です。
なお、個人的には、来年初夏くらいまで現在の円安水準が続いてくれるとありがたいですねえ。ええ、外貨建て金融商品の満期が来るまでは。
私が子供のころ社会科で日本の貿易は「加工貿易」と習った。
今はなんと教えているのだろう。
また「残念ながら日本はまだ農業国」という言葉を教師から聞いた。1960年代の始めごろは確か4割ほどが農業に従事していたような統計を見たことがあるが。
過去の出来事に、第4次中東戦争が有りました。
ウィキペデイアによると、1973年からです。
現実に、今 イスラエルの紛争があり、
中東全体へ広まり、戦争状態となった時
過去の出来事を基に、備えが必要かと思っています。
国家として個人として。
第4次中東戦争に伴い、日本では、石油危機が発生し
それに伴い、景気が一気に、転げ落ちたのを、
小学生→中学生 だった私は、以下の記憶があります。
様々なレベルでの、エネルギー 電力不足
ガソリンスタンドの、休日営業の廃止
デパート・スーパーなどの、時短営業
ネオンサインの規制
企業の残業規制 企業倒産
買い占め、便乗値上げによる
洗剤不足
トイレットぺイパー 不足
塩の流通の混乱
深夜放送の中止 → 個人的には、深夜ラジオ への傾倒
景気の縮小に伴う、様々な混乱は、まだまだ あったはずです。
これらへの対策として、
石油備蓄 政策
原発推進
今の、原発問題は、国民の困窮を救う流れ(手段)であったことを、
忘れては、ならないと思っています。
それを踏まえた上で、原発問題を語らねば。
確かに、福島原発の事故の問題はあります。
しかし、原発=悪=だから不要 と言う論は違うと思っています。
当時の原発関連企業、名も無いエンジニア、ゼネコン、
原発 立地の地域の皆様 の強い使命感
これについては、言いたいことが沢山あるのですが、
また、機会あれば。
<参考>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E5%9B%9B%E6%AC%A1%E4%B8%AD%E6%9D%B1%E6%88%A6%E4%BA%89
> 日本への影響
> 戦争中に行われたアラブ石油輸出国機構の
> 親イスラエル国に対する石油禁輸措置と、
> それに伴う石油輸出国機構(OPEC)の石油価格引き上げは、
> 第1次オイルショック(第1次石油危機)を引き起こし、
> 石油禁輸措置の直接の対象となったアメリカやオランダのみならず、
> 日本をはじめとする先進工業国における石油価格の高騰を招いた。
> しかし相次いだ便乗値上げなどによりインフレーションが加速された上に、
> 整備新幹線の着工延期などの公共工事への投資抑制や民間企業の投資抑制も行われ、
> 高度経済成長が終焉することになった。
> また「トイレットペーパー騒動」や「洗剤騒動」などが全国で巻き起こった。
「輸入大国」の意味がわからなかったんですよね。
輸出より輸入が大きければ輸入大国なのか、輸入総額が他国比較上位なら輸入大国なのか、一人当たりの輸入額が(以下同文)。仮に日本が輸入大国だったとすると誰が何をどうしなきゃならないのか。
比喩表現を基にした議論はとにかくモヤモヤするので、反論するなら実体を基にして欲しいと思う今日この頃です。結論をわかりやすく比喩で表現するならまだしも、議論の根拠に使っちゃダメだと思います。
あくまで一般論ですが「「国民の生活」が苦しいから国は○○すべき」という主張は、「「自分の生活」が苦しいから国は○○すべき」に置き換えてみると、その人が何を言いたいことがわかることはよくあります。
何かあるとすぐに「国民の生活が第一!」と声を上げる政党もありますね。
スマホで見ているヤフーニュースには、ほぼ毎日、円安批判記事が表示されてます。コメント欄も賛同者が多い。
Xも同様。Dr.ナイフのようなトンデモ論者が次々とトンデモコメントをポストしてて、結構な数の🤍をもらっている。
先日の国際収支の経常黒字12.7兆円について、現地法人の利益ばかりで現地に内部留保で溜まるだけで、実質日本の利益ではない、外国人観光客による利益は観光公害でむしろ不利益、実質は貿易収支部分のみで、それは赤字だー、なんていう記事を見ました。
客観的を装って主観的な記事を書くのが始末におえない。結論ありきの人には何を言っても無駄な気もします。